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トラブルメイカー -To Love Maker-  作者: TAMA-RUN
102/167

#102 特別篇 クリスマスラブソング 6

12月 24日 20時00分


『クリスマスステージ』開幕


その会場には、多くのファンたちが訪れている

Forseasonフォーシーズン』が主催の一大イベントだ


この夏も、盛況のうちに幕を下ろした

SSSシャイニングスターステージ

その中で、最も輝いていたアーティストグループに選ばれた

名実共に世界が認める『アイドル』である


『クリスマスライブ』は、そんな彼女たちが行う

年に一度のイベントの一つで


応援してくれたファンへの感謝として

無償で行われるイベントである(無論、収益金は大和重工の管理下にあるが)


「みんな!今日は、燃え尽きるまで唄うからね!!」

いつになくテンションの高いリーダーの『ハルカ』の檄が飛ぶ


「まかせとけ!」

メンバーで最もボーイッシュな『真夏』

もちろん、女性ファンの多さはメンバーでトップだ


「今日の為に、練習してきたんです!」

ムードメーカーで、その見た目からか変わったファンの多い『秋乘』

しかしその実は、かなりの毒舌家でもある


「みんな、がんばってね~っ」

他人事のように両手を振って応援する『美冬』

メンバー最年長らしい、おっとりとした物腰で天然のボケを見せる


まさに『四季フォーシーズン』のように多彩なメンバーである

一見バラバラのように見えて、その団結力は強い


「それじゃ『いつもの』いくわよ!!」

ハルカを中心に円陣を組む


「キラメキを、みんなに届けよう!!」

「「届けよう!!」」


デビューの頃に、お互いが夢見た想い

『キラメキを見つける』


今では、その想いは『みんな(ファン)』へと共有するものとなっている

応援してくれる人たちへの、決意表明ともいえる『誓い』


そして何よりも、自分たちを支える『糧』なのだ


その『糧』を、その身に宿らせ

彼女たちは、今宵も輝きを放つのだ


「始まったか・・・」

そのキラメキを受ける『天への楔』を見下ろして、男はつぶやいた


守護者ガーディアンよ、目覚めの時だ・・・!」


水晶のように、光を屈折させて輝くシリンダーケース

その中には、一人の少女の姿が見える


まるで、最初からそうであったかのようなその姿は

世界の全てを刻み込む


「お前の唄を聴かせてくれ・・・!」

男は、静かにシリンダーを撫で下す


同時刻―


「『バベル』のメインシステムに侵入-」

軽やかな手さばきで、端末のキーボードを叩いていく


「制限時間は、一時間です」

「それだけあれば十分だ」


その身を漆黒のスーツに包み、開かれた扉をくぐる


「若様、お気をつけて」

言葉とは裏腹に、心配の様子は見られない


「さっさと終わらせて、コンサートを楽しむさ」

言いながらバベル内部に踏み込んでいく


不気味な機械音のノイズに飲み込まれるように

彼の姿は溶け込んでいった



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