#10 ヤマトナデシコ選手権! 月乃編
「さて、待たせたな」
「これより、それぞれの料理を造ってもらう訳だが・・・」
こちらに向き直りタメを作る真理先生
「競技種目は【手料理】」
「調理方法は問わず!」
「コイツに【おいしい】と言わせれば勝ちだ!」
結局、一晩中イスに縛り付けられたままの優気を指差して言う
「それでは各自、決めた順番で料理を試食してもらえ!」
腕組みをしてふんぞり返る
目の前には大きな缶詰
「・・・おまえ」
缶詰には、なにやら異国の文字が書いてある
「これ、そこのスーパーで売ってるやつじゃないのか?」
確か、この勝負(?)の、ルールは
「手作り料理」じゃないのか?
しかも、これは一体なんだ・・・?
様々な思考をめぐらす優気に月乃が告げる。
「大丈夫、私の厳選の品だから」
根拠も無い自信で答える月乃。
「これ、なんなんだ?」
「ビーフストロガノフ」
「び・・・??」
ズイっと更にその缶詰を突き出す
「・・・どうしろと?」
「・・・・・一気飲み」
缶きりで蓋を開けていく月乃
そしてそれを、優気の口元へと持っていく
「まて、まて、まて!」
「・・・口移し希望?」
非常に嬉しい申し入れだが
それ以前に、こんなの飲めと言うのか、こいつは!?
よくは見えないが缶の中には、どろりと濃厚な「なにか」が
たっぷりと入っていた。
「こんな、わけの判らんもの飲めるか!」
「・・・大丈夫」
またしても根拠の無い自信
そして、有無を言わさず口の中に流し込まれる
「まぶたの向こうで、ゴル○チョフが手を振ってる・・・」
結局、これがどんな味なのかも判らないまま次の料理へ




