#01 それは唐突に
それは、あるまどろみの中
響くはチャペルの鐘の音
華やかに祝いの言葉を受けて二人は新たな未来を歩いていく・・・
「待て!ちょっと待てって!!」
なぜか必死に抵抗する者が居る。
「それでは、誓いの口付けを」
神父が後ろから羽交い絞めにする、すごい力だ。
必死に逃れようとする花嫁
「俺は、男だぞーーーーー!!」
「問題ない」
花婿が言う
「ありすぎだろ!!」
「大丈夫、君はもう女だから!」
「!!?」
よく観れば、自分の胸元には豊満な(笑)バストが揺れる。
そして、容赦のない花婿の口付けが・・・
「うがぁぁぁぁ!!!!」
思わず叫びながら飛び起きる。
そこは、朝の日差しが差し込む寝室
「・・・・・・・夢、か・・・」
肩で息をしながら、つぶやく
「なんちゅう夢だよ・・・」
そう言いながら「夢でよかった」と、安堵感に浸る
「んー・・・うるさいよぉ、もう・・・」
「!!?」
もぞもぞと寝床が動く中、声がする
恐る恐る、シーツをめくる
どかっ!
シーツの中からいきなり蹴られる
「いってぇ!!?」
混乱しながらも再び立ち上がる
「!!?」
ベットの上には、シーツを洋服代わりにした「謎の女」
そして、ここから運命が動き出す・・・
のか?