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狐の面は月見て笑う  作者: 衣桜 ふゆ
『氷』たちの紅
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ちょっと小話。

麗音と氷奈の平和な日常です。

「ねぇ麗音。」

「…なに?」

「麗音さぁ、なんで零に母上って呼ばせてんの?」

「…べ、別にいいじゃん!てか氷奈だって母様って呼ばせてんじゃん!」

「なんでそこで私が出てくんの!?」

「同じレベルじゃないのよ!」

「…母様と母上だったら、母上の方が恥ずかしいと思うわ。」

「なんで!?母様なんてどこのお嬢様よ!それに対して母上なんて日本風でいいじゃない!」

「日本風って何よ、和風といいなさい和風と。だって屋敷が大きいのよ?お嬢様みたいでも誰も疑わないわ。」

「はいはーい、私が疑ってます!」

「母上なんて昔の武士らしくて今時の呼ばせ方じゃないわね。」

「うっるさーい!武士!?いいじゃないのよ武士!かっこいいなぁって誰もが一度は憧れる者よ!?」

「憧れないわよ。弓弦からそんな話聞いたことないわ。」

「弓弦は別よ。」

「誰もが一度はっていったじゃない。」

「弓弦さんは誰もがに入らないの。わかるでしょ?」

「わかるけどね。」

「ほぉら、私が正しいー。」

「母様って女の子に呼ばせると可愛いじゃないの。」

「…そう?」

「何!?あなたは氷美のかわいさを認めないって?」

「何も言ってません!何も言ってませんから雪鶴持って詰め寄らないで!!てか雪鶴も止めてよ!」

『我の主は氷奈だからのう…』

「意地悪!雪鶴の意地悪!」

「ふふふ、さぁ認めなさい!氷美は可愛いと!」

「問題そこじゃないから!氷美は可愛い。でも母様と呼ばせるのは可愛いと思いません!」

「…氷美が可愛いならいいわ。」

「なにそれ!?」

「少し暴走しただけよ。うるさいなぁ麗音は。」

「あんたのせいだろー!?!?」

「そうだわ、零に母様って呼んでもらえばわかるわよ。」

「零は男子だっつーの!さっき氷奈は女の子に呼ばれたらって言ったよね!?」

「……的確なツッコミ…正しすぎて困るわ…。」

「ツッコミは正しくないと成り立たないからっ!」

「そう?ぼけたツッコミも面白いものだと思うんだけど…。」

「…氷奈…大丈夫?病院行く?」

「…要らないわ。私を何歳だと思っているの。」

「歳関係ないでしょ!?」

「あなたの聞き方が子供向けだったのよ。」

「…そうすか。」


「…かあさまー!」

「ははうえー。」

「氷美!」

「零…。」

「…ねぇ麗音。」

「…うん、氷奈。」

「やっぱり、母上って呼ばせるのはおかしいと思うんだけど。」

「気のせいじゃないの?母様って呼ばせる方がおかしいと思うわ。」


弓弦曰く。

「どっちでもいいんじゃねぇの?たかが呼び方だろ。」

しかし。


「「馬鹿!呼び方は大切なのよ!!」」


………………あっそう。

あなたは、どっちの呼ばせ方が好きですか?

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