表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
狐の面は月見て笑う  作者: 衣桜 ふゆ
『氷』たちの紅
1/47

プロローグ

氷美(ひみ)は狐の面の下で笑った。

月光が降り注ぐ中、紅く染まった刀を振って。

紅葉色の地に、花のような紋が入っている着物。刀のように紅く染まったのが目立たないように。

でも氷美は、この着物が好きではなかった。

なぜか。

やりすぎてしまったことを自覚させる色。

氷美の嫌いな、紅。


知らない人は「殺人鬼」と。

知っている人は「義賊」と。

氷美たちは、そう言われる。

氷美は、やりすぎてしまうから。手加減ができないから。

氷美は、紅く染まってしまうのだ。

そして、氷美は。

紅く染まった自分の顔を見たくないからこそ、狐の面をかぶる。

恐れられることを恐れているから、やりすぎてしまう。

どうすればいいのかわからないから、操り人形のように、刀を振るうのだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ