ナミダアメ
※注意!!
この話は、俺の懺悔録です。
かなり悲観的なので、そういうのを求めていない人にはオススメしません。
それでもいいという方は、どうぞ読み進めてください。
そして感想をお願いします。
それでは、どうぞ。
こんな夢を見た。
俺は一人、荒地に突っ立っていた。五月雨の中、傘も差さずに。
荒地のど真ん中に、1輪の花が咲いていた。名前は知らないが、人間だったらあどけなさを感じそうな、可愛い花だった。
花は閉じ、蕾になっていた。花冠という名の殻で、雨粒をことごとく弾き返していた。花蕊の奥の奥に雨粒を入れないように。雨を拒むかのように。
俺は、どうか開きますようにと願った。花弁が、あわよくば心が開くように、そして、恵みの雨を受け入れてくれますように、と。
なぜだか、1回の夢の中で何日か経った。
その日も、俺は五月雨降り注ぐ荒地に立っていた。そして、荒地のど真ん中を見つめていた。
ただ、その日だけは前の日と勝手が違う。
そこに花は無い。あの可愛い花が、杜撰に折り取られていた。
結局、あの花は1度も花弁を開かなかった。君は1度も心を開かなかった。
目覚めると、目元が湿っていた。
眠りながら泣いたのって、いつ以来だろう。もしかしたら、初めてなんじゃないだろうか。
後に頭が冴えてきてから、その夢についてじっくり考えてみた。そして、こう結論付けた。
あの五月雨は、俺の涙。あの可愛い花は、愛する君。
俺は君に嫌われた。
無理やりかそれとも君の意志かは知らないが、君は他の誰かと共に道を歩む。
それもこれも、俺のせい。俺が力加減を知らなかったせい。
俺は君を傷つけた。当然の報いだ。
俺のせいだからこそ、君は悪くないと思える。君と君の愛する人とが幸せな人生を送ってほしいと思える。
もう誰も傷つけたくない。それなのに。
P.S.
この花と重ね合わせていた現クラスメートのN.S.さん、AKB48の前田敦子に結構似ている可愛い姿も、笑い上戸なところも、子どもっぽいところも、突飛なセンスも、全部引っくるめて君が大好きです。
君の愛する人なのかは知らないけれど、俺にはもう気兼ねせずに「こーじ」とやらに幸せにしてもらってください。
最後に改めて言います。君が大好きです。