4/4
隠れた気持ち
ついに……名前で呼べた。コウさんのことを。
私は成績が良かった。昔から器用で……。
でも嫉妬されて、誰にも褒めてもらえなかった。
両親も冷徹で、褒められた記憶なんて無い。
ある時、夢の中に悪魔が現れた。
感情の薄い私を面白がったのか、能力を与えたのかは分からない。
いつしか、氷を顕現させることができるようになっていた。
けど、あの人はいつも褒めてくれる。
それが嬉しい。
……けれど、能力のせいか、素っ気ない態度しか取れない。
恐る恐る、電話をかける。
「どうした?」
「よく考えたら、私達ペアですし。親睦を深めるのも良いと思いまして……。休日、空いてますか?」
「あー、いつも暇してる」
「なら、休日付き合って下さい」
「了解」
電話が終わる。
やった……。
これはデート?
いいのかな?
よし。楽しもう。




