3/4
愛が欲しかっただけなのに
母さんが新しい父さんを連れてきた。
それから弟もできた。
それから、愛情は貰えなくなった。
虐待され、ご飯も貰えない。
……時が過ぎる。
「ねぇー、お兄さん」
「どうしました?」
「好きになって?」
「あ……あぁ……」
「ふふっ」
「資料は見たが、飽きたら殺して捨てて別の男に行く。
お前の母親以上のクソだぞ?」
「…………」
「何?」
「お兄さん、倒して。アイツを」
「分かった」
「あぁ……すまん。正当防衛」
一瞬でノックアウトさせる。
「チッ」
「お兄さん……好きになって」
「…………」
女性と距離を詰める。
「なんてな」
不意を突き、一瞬で高速移動する。
「なんで……」
「あ? すまん、聞こえないな。推測で答えると、鼓膜付近を凍らせて塞いでたんだよ。目を合わせるのが発動条件の可能性もあったが、わざわざ話しかけるメリットも無いしな」
鼓膜付近の氷が溶ける。
「お疲れ様です」
「よくやった」
「仕事ですから」




