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第99話 表彰式と祝賀会

表彰式…


景品は1位から5位までは賞品が用意されていた


優勝者クリスティーの選んだ景品は!


オーダーメイド…(;・`д・´)?

「それって…勝利者景品に無いんだけど?」


「では…キョウイチロウ様の第一子に乳を与える乳母のお役目を賜りたく…」


「出るの?」


「出ません!」


「じゃあ乳母出来ないじゃん!」


「貴方様がわたくしを妊娠させて頂ければ出ますわ」


「却下!どうなってる異世界の貞操観念は!?

(y゜ロ゜)y

クリスティーは既婚者だろ!」


「此方の世界では一夫多妻も一妻多夫も容認されていますわ、逆にキョウイチロウ様の世界が異質なのです…いい加減慣れて下さいませ」

その口調は力強く…反論を許さない…


「それでも駄目だ…」


「ジーパングォでの天孫降臨以降なら?」


「何故?私にこだわる?」


「強き者の子孫を残したいと…わたくしの心が申しておりますので」

目を閉じ…胸に手を当てて答えるクリスティー


「ミルメールは?何と?」


「手放しで喜んでいましたわ」


「( ; ゜Д゜)戦で夫を亡くした未亡人が後夫をとは聞いたが!既婚者に手を出す事ははばかられる!」


「あらまぁ、身持ちの固いお人ですこと」


「品行方正と言ってくれ!異性関係にだらしが無い男にはなりたくない!」


「ハーレム要員…増えた」


「ノウェル!?増えて無いから!クリスティーは既婚者!」


「でも…

主人様の大々大好きなタイトスカートメイド服で迫られたら間違いなく主人様は堕ちると思うの」


「堕ちません!」


「衣装に関しては主人の趣味嗜好はルイーズ様の手中にあるの…

女性従者全員が知恵を出し合えば…

主人一人で太刀打ち出来る筈が無いの」


「一対多数!?」


「そう…

耐えられる?思考の外側から主人の趣味嗜好をくすぐるの

聖人でも無理なの」


「はぁ〜

クリスティー…

取り敢えずその件は善処するよ」

深いため息を付き諦めに似た表情をするキョウイチロウ


「嬉しく思います♡」


「後は?」


「優勝者賞品の件ですが、オーダーメイドの暗器は可能でございますか?」


「未だ!?武器が欲しいの!?」


「わたくし剣も弓も大きな武器は扱い辛くて…」


「分かった!投げナイフをセットで作らせて貰うよ何本セットが良い?」


「出来ますなら…

六本が良いです」


「了解、サイズは全部同じで?」


「三本づつ!二種類の大きさの違う物を!」


「重さは?一番使いやすい物を提出してくれる?」


「かしこまりました」


「今、出して」


「今ですか!?」


「そう!今!」


フワッとスカートを捲り暗器を取り出すクリスティーに目を逸らすキョウイチロウ

その一瞬をクリスティーは見逃さなかった

『キョウイチロウ様は…やはり…

チラリズム好き!そして!素足に反応無しでストッキングとガーターベルトに反応あり!

色は白!黒の時の反応も素足よりは手応えがありましたが今回の白の方が反応が良い♪

これは皆と共有しなくては♡』


「ウフフ♪」


「何?」


「何でもありませんわ♪」


「含み笑いはやめて!何だか怖いから」


「あら?乙女に対して怖いなどと失礼しちゃいますわ」


「乙女の歳じゃ無いでしょ!」


「乙女ですわ!キョウイチロウ様に進化させて頂き今のわたくしはピチピチの200歳♪」


「はいはい…人族で言う20歳ね、ピチピチですね」


「扱いがぞんざいです!」


「含み笑いで!意味深に笑うからだよ!気になって仕方が無いんだから!」


「乙女の秘めた思いをお知りになりたいと?」


「私の事考えてたの!?」


「当たり前ですわ♪キョウイチロウ様のお子が成せる成せないのお話しをしていましたのに」


「いや!暗器の話し!賞品の話ししてたでしょう!?」


「わたくし達、キョウイチロウ様を愛する者はキョウイチロウ様の趣味嗜好を入手すべく常日頃から一挙手一投足を見ていますのよ」


「何故付き合いの短いクリスティーがそこまで私にご執心なのぉ!?」


「進化段階の途中でキョウイチロウ様のその御心に少し触れて…♡

エキシビジョンマッチで熱いまじわりをわし…

組み伏せられて尚!女性に対する優しさを感じたから…では駄目でしょうか?」

耳まで真っ赤にし上下にピコピコさせながら照れるクリスティー


『(;゜д゜)アッ…セイラと同じ照れ方…

身内だなぁ♪ふふふ』


「何ですかキョウイチロウ様、その…何と言うか、温かな目で見ないでくださいまし!」


「クリスティーさま…

主人にベタ惚れ…なの

顔…真っ赤なの」


「ノウェル!?」


「(。=`ω´=)ぇ?」

(*/∀\*)イヤン

顔を押さえて左右に身体を振るクリスティー

モジモジ


『おぉ〜!?照れる身振りまで一緒♪』


「( ; ゜Д゜)キョウイチロウ様!そんな生暖かい目で!ニヤニヤしながら見ないでくださいまし!

何ですの!?」


「いやぁ(・・;)照れ方がセイラと、まったく同じでさぁ♪出会った頃のセイラを見てるみたいで微笑ましくて…」


「可愛いと思ったと?」


「ノウェル!?」


「可愛いと思ったと?」


「…」


「無言は肯定と取るの」


「それは…」


「主人、セイラの事…好き過ぎるの

ノウェル、ジェラシー全開なの」

キョウイチロウに抱き付き身を寄せるノウェル


「はいはい♪ノウェルも可愛いよ♪」


「ノウェルも!?ではわたくしも可愛いと思って下さっていたと!?」


「(;゜д゜)アッ…」


「主人、私を撫でながら気が緩んだの

本音が出たの

良かったねクリスティーさま」


「はい♡」


「主人のハーレムの一員…

又…ライバル出現なの」


「だからノウェル!ハーレムは作らないって」


「でも、主人は天然女たらしなの

無自覚でもハーレム計画は拡大中なの

女達は一度でも抱かれないと満足しないの

だから…」


「ノウェル〜いい加減にしないと…」


ビクゥッ∑(OωO )!?

「ごめんなさいなの!

だから今日も一緒に寝て欲しいの!

一人寝は嫌なの!ごめんなさいなの!

うぇ〜ん!」

。゜(゜´Д`゜)゜。


「キョウイチロウ様?ノウェルのその怯え様は?」


「あぁ、朝起きたら裸で抱き付いてたから翌日部屋に入れ無い様にして外に放置した」


「ずっと…ずっと…窓をカリカリしてたのに…

入れてもらえなくて…」

。゜(゜´Д`゜)゜。


「キョウイチロウ様の人肌の温もりが無いと寝れなく成ったと?」


「主人の寝息も聞いてないと寝れないの」


「あらあら微笑ましいですが、毎晩なんて嫉妬してしまいますわ」


「そうなんだよね( ̄▽ ̄;)第二段階に進化させたら年嵩が増えるから一緒には寝れないよって言ったら今の状態で進化三くらいの実力付けちゃったんだよね〜」


「主人を思うあまり…

と言う訳ではありませんわね?」


「寝てる間中、私の魔力をチュウチュウ吸ってるみたいで( ̄▽ ̄;)

ノウェルの魔力総量は増え続けてる」


「母乳を吸って成長する赤ちゃんみたいですわね」


「アハハ♪

だね、でも何処まで成長するのか、与え続けて良いのかすら分からなくてね…」


「善良なる魔力を吸っている内は良いですが…」


「うん…よこしま側に数値が行った時は悪影響が出るのでは?と心配はしていて、毎日寝る前にカルマ値を確認してから寝てる」


「お優しい事で♪天然女たらし!ノウェルが言うのも納得ですわ」


「クリスティー!?酷くね?」


「あら?決してけなしてなどいませんわよ?

キョウイチロウ様は最早、現段階で人族では到底並ぶ者は居ない高みにまで到達されていますわ

異世界の神々のご加護を受ける神の使徒だなんて…

キョウイチロウ様を信奉する人が出て来てもおかしくはございませんわ

そんな強くて優しい男に惚れない女はいませんでしょうに」


「確かに瓊瓊杵尊ににぎのみことさまは信仰を集めると私は神格化すると仰っておいででした」


「でしょうね、我らが世界に瓊瓊杵尊さまに次ぐ新しい神の降臨ですか…

混沌渦巻くこの世界で新しい身柱を迎えるなどと!

(y゜ロ゜)y夢の様な話しではありませんか!

神から子種を頂くなどおこがましい真似は出来ません!

善処ではなく早急に早急にご計画をお願いしたく!」


「クリスティー!?目が怖いから!」


『しくじりましたわ!先程は可愛いと仰って頂いたのに!

目を血走らせてはいけませんわね…

急いては事を仕損じると言います…

皆に相談して外堀から埋めていきましょう

しかも早急に!』


「クリスティー?その…

無言で権謀術数を張り巡らせてます的な思考にふけるのはやめて」


「あぁ…嫌ですわ、そんな権謀だなんて人を欺く謀だなんて心外ですわ…」

『流石はキョウイチロウ様、人の機微に鋭いですわね気をつけなくてはいけませんわね…

セイラは、おぼこいが過ぎますから先ずはルイーズ様にご相談をして綿密なる計画をたてなくてはいけませんわね、従者に成った序列もありますでしょうが…

今回は優勝者というアドバンテージがわたくしにはある!

独自に入手したキョウイチロウ様の服装の趣味嗜好をネタを開示して協力を仰ぎましょう』


「クリスティー!クリスティーったらぁ!

私の前で権謀術数を巡らして、権謀術策を企てるのはやめなさい!」


「あぁ!?はい!すみません!」


「もう下がって良いよ…」


「はいそれでは、これにて失礼致します」


「うん」


バタンッ扉が閉まる


「セバス!早急にオーダーメイド暗器を作ってしまおう!クローゼットの工房の進捗状況は?」


「はい主人殿、工房に赴き一通りの工程を覚えましたので再現は可能かと」


「流石セバス!仕事が早くて助かる!」


「お褒めに預かり恐悦至極

つきましては主人殿の専属工房の名に恥じぬ工房にしたく!

細部の作り込みのご指示をお願いしたい次第にございますればこのセバスを如何様いかようにもお使いくだされ!」


「うん♪投げナイフ程度はチャッチャッチャのパッパッパで済ませちゃおう」


「御意!」


チャッチャッチャ〜のパッパッパ〜♪


「完成♪セバス!私が作った木箱を用意して」


「此方に」


「ありがとう♪」


「私如きにお礼など不要とあれほど申しても…

お聞き入れ頂けませぬか?」


「何かして貰ったら対価は先ずお礼から!

して貰う事を当たり前にしてお礼も言わなく成ったら私が私じゃなくなる!セバスこそ慣れて!」


「御意!」


「良し!完璧!どう?セバス?」


「フフフ♪素晴らしい出来かと、自分の望んだ自分専用の武器を主人自ら作って頂けるなどとクリスティーは果報者ですな」


「手伝ってくれてありがとうセバス!表彰式に行こうか」


「はい主人殿」


表彰式


「皆んなぁ♪表彰式の司会も引き続きアイリスが行いまーっす♪」


「うおー!アイリスちゃーーん♡」大歓声!


「キョウイチロウ様♪お願いします!」


「優勝者クリスティー・シタサ・フォンデライアンここにその栄誉と記念品の贈呈を行う

おめでとうクリスティー♪」


「(。=`ω´=)ぇ?もうオーダーメイド暗器を!?イツの間に?

超素敵は木箱に入れてある!?」


「早く受け取ってくださいクリスティーさん!次が控えてますのでー♪」


「えっあっ!はい!有り難き幸せ!」


「うおーー!おめでとうクリスティー!!」大歓声!


「準優勝ルドウィン!此方へ!」


「はい!」


「お前も望みのオーダーメイドサーベルを用意した受け取ってくれるか?」


「有り難き幸せ!家宝にいたします!」


「いや!使って!」


「フフフ♪では使わせて頂きます」


「うん!おめでとう♪今度は優勝出来る様に精進して♪」


「キョウイチロウ殿の御心のままに」


「あぁーー!!ルドウィン様ぁおめでとうございますー!」黄色い歓声!

手を振るルドウィンはウインクをかます


オーロラビジョンに映し出されるルドウィンに黄色い歓声は絶える事がない


「三位アグラディオ殿!望みの弓を!」


「有り難き幸せ!大事に使わせて頂きます!」


「うん♪おめでとう」


「次!四位アイナイナさん!おめでとう!ご所望の刀です!」


「これが?刀?」


「うん♪長物は使いにくいと思って脇差しにしたよ♪不満?」


「東方の侍は二本持っているとお聞きしました!」


「二本欲しい?」


「是非!」


「じゃあ♪どうぞ!自宅に置く時は刀置きに!

寝床は白鞘にお願いします!」


「刀は寝床があるのですか!?」


「あります!通気性の良い場所で無いと錆ます」


「取り扱い説明書をお願いしたいですわ!」


「リョー( ̄^ ̄)ゞかい」


「ありがとうございます♪」


「アイナイナー!おめでとう!」大歓声!


「五位!アリアドーネ!おめでとう!」


「(ノω・、)最下位ですわ…姫さまに顔向け出来ません…」


「ほら…涙を拭いて♪何も得るものは無かった?」


「更なる高みへの壁を感じました…」


「それだけ?登る取っ掛かりは?」


「得られました…しかし…」


「今はそれだけでも充分だよ♪これからも頑張ってアンナを支えるんじゃなくて追い越すつもりで部分進化から完全進化出来る実力を付けて」

ギュッ

力強くアリアドーネを抱き締めるキョウイチロウ


「キョウイチロウ様!?」

。゜(゜´Д`゜)゜。うぇーん!

「キョウイチロウ様ぁぁぁ私!私ぃ!頑張りますぅ!」


「ウフフ♪アリアドーネが頑張ってるのは知ってる…」


「キョウイチロウ様ぁ!大好きです♡

これからも頑張りますぅ!」


「大好きは♪ついでが過ぎるぞ♪」


「キョウイチロウ様ぁ」


「はい♪はい♪もぅ!泣かないの…美人が台無しだぞ」


「うおー!頑張れアリアドーネぇぇ!」大歓声!


キョウイチロウに手を差し伸べられ立ち上がるアリアドーネ


「声援に応えてあげて♪」


「ありがとうございます!」

深々と礼をするアリアドーネ


「これにて表彰式は終了ぅ!宴会会場はキョウイチロウ様の新しい圃場になりまーす♪

お誘い合わせの上!夕方から開始でーっす♪」


「うおーーー!食うぞー!飲むぞー!宴じゃー!祭りじゃー!」大歓声!


「キョウイチロウ様…終わっちゃいましたね…」


「セイラも護衛ありがと♡」


「祝賀会まで少し時間がありますわね…」


見詰め合う二人…


( ゜д゜)じーーーーー


「何だか視線が痛いんだけど…」


「あなた達!わたくしとキョウイチロウ様の時間を邪魔しないで下さる!」


「ズルいです!大会の間中あいだじゅうセイラだけが主人様のお世話だなんて!

私達もキョウイチロウ様に!あぁ〜ん(′□`*)♪してもらって食べさせたいのにぃ!」


「人気者はツライですなキョウイチロウ殿」


「ルドウィン!?」


「私も少しお話ししたき儀がごさいますれば、お時間を頂戴したく」


「じゃあ今夜で良い?」


「よろしくお願いします…

にしても…従者女性全員に迫られるとはキョウイチロウ殿も気苦労が絶えませんな♪フフフ」


「笑い事じゃ無いぞルドウィン!」


「はたから見れば贅沢な悩みかと、お楽しみめされよ♪」


「本当にこんな幸薄顔の私の何処が良いんだか!」


「誰です!そんな事を言う奴は!」


「あぁ…アルザス2世様とハナ王妃とその取り巻き達ですわ」


「セイラ!それを踏まえて傍観したと!馬鹿なの!?」


「あの時は私も思いましたから…」


「セイラまで!?」


「良いんだ皆んな♪自他認める事実だから」


「そんな事はありません!」「そうです!」「キョウイチロウ様は素敵です!」「我らをセイラと一緒にしないでください!初めて会った時から姫さまの様に惹かれてます」

「(*/∀\*)イヤンやめて!恥ずかしい!」


「でも!キョウイチロウ様と触れ合ってみて感じたあの感覚♡その気遣い♡数百年生きて来て…

抱かれたいと思ったのは初めての事で…

今でもどうしたら良いのか分からなくて…

でもキョウイチロウ様を思う気持ちは膨らむ一方で…

あぁん!何て表現すれば良いのでしょう!」


「恋…してるんですよ…

私は久しく出来てませんが…」


「ルドウィン…様…?」


「キョウイチロウ殿が、愛しい?

キョウイチロウ殿の事を思って他の事が手に付かない?

気付けばキョウイチロウ殿の事ばかり考えてる?

それは…恋してるって事で間違い無いね」


「これが恋…?」


「では恋した女性は何をすれば?」


「それは私でも分からない…」


「分からない…とは?」


「相手の気持ちが全て分かる?愛しい相手であれば多少は分かると思うけと全部は無理だ…」


「そう…ですね…」


「でも自分の気持ちは分かるから伝えると良い…

大好きだと…」

少し何かを思い出した様に遠い空を見詰めるルドウィン


「ルドウィン?今…カーミラ以外に誰か思い描いた?」


「なっ!?…

キョウイチロウ殿は心が読めるのですか!?」


「読めないよ!読めたらつまらないじゃないか…」


「そうですね…遠い昔に…カーミラに出会う前…になります思い人は居ました」


「それで?」

ルドウィンを囲む女性陣は興味深々


「秘密です♪」


「嗚呼ぁ〜(′□`*=*′□`)ああぁ〜気になって今夜寝れませんわ!」

「そうです!ルドウィン様の恋バナ!もっと聞かせて下さい!」

キャイキャイワイワイ!


「そろそろ行きませんと祝賀会に遅れますぞ」


「あぁ!もうそんな時間!?行こう皆んな!」


「キョウイチロウ様は幸薄顔なんかじゃありませんからね!」

「そうですそこだけは譲れません!」

キャイキャイワイワイ!


「うん♡ありがとう皆んな♪」


「あぁ素敵な笑顔♡」「ですわね♡」「うんうん♡」

キャイのキャイのワイのワイの!


「んもう!皆んな!恥ずかしいからやめて!置いてくよ!」


「待って下さい主人様ぁ!」「置いてかないで下さい!」「キョウイチロウ様ぁ!」


「ウフフ♪ありがとう皆んな♪」


『守りたい、我が義理の息子…

これから魔王様との戦いは苛烈を極めるだろう…

一つ臥城を崩す算段を建てねばな…』


祝賀会


「お集まりの皆様!今回のエルフの里武闘大会の主催者でありますミルメール様からのご挨拶をして頂きたいと思います!傾聴!」


「ウフフ♪子供達まで傾聴とは♪姿勢を緩められよ」


「父さん!?長が良いって!」


「これ!少し静かにしなさい!緩めて良いのは姿勢だけで傾聴は継続ぞ!」


「はぁ〜い」


「ウフフ♪子供達は我慢出来ん様だ、短目に話そう、此度の大会の成功は一重にキョウイチロウ殿の協力の賜物!盛大な拍手を!」


「うおー!キョウイチロウ様ぁ!」拍手喝采!

軽く手を振るキョウイチロウ


「おぉー!」大歓声!


「何だか有名人に成った気分だな…」


「何を仰います!キョウイチロウ殿は既に有名人ですぞ」


「そなの!?」


「そうですとも!ハインデルの姫騎士を惚れさせ国一番の刀の使い手を引き抜きその配下までも数名虜にし、シルキーの界隈でも知らない者はいませんしバンパイアの中でも知らない者は居ない!

そしてエルフの里でもキョウイチロウ殿を知らない人は居なくなった…」


「ウフフ♪ルドウィンの最後の言葉を当ててみようか?

魔王軍にも知らない者は居ない…だろ?」


「なっ!?キョウイチロウ殿には敵いませんな」


ウフフ♪

アハハ♪


「ご歓談中の所、申し訳無いがキョウイチロウ殿!」


「はい?」


「キョウイチロウ殿の乾杯の音頭をもって祝賀会の開始とします」


「私!?」


「お願いします!」


「∑(゜Д゜; )エーッ

まぁやれと言われたらやるけど…」


「やるんかーい!では司会の私の拡声機を扱い下さい」


「乾杯!」


(。=`ω´=)ぇ?

∑(゜Д゜; )エーッ!?


「と!私が言ったら皆さんのグラスを掲げて下さい!」


「ズコーーーー!」


「ウフフ♪」


「乾杯でフェイントなんて初めて聞いたぞー!」大歓声!


「堅苦しくて!長ったらしい乾杯の挨拶も!一曲披露も無し!

楽しく!決勝に残った五人を讃えてやって下さい!

乾杯ぁーい!」


「うおー!乾杯!」大歓声!


「キョウイチロウ殿♪乾杯の音頭の急な指名に応えて頂きありがとうございます♪」


「本当だよミルメール!嫌な汗かいたし!誰がやる予定だったの?」


「私が閉会の挨拶を聞いて無かったでしょ?」


「(;゜д゜)アッ…いや…その…聞いてませんでした

た、ごめんなさい」


「本来なら私が引き続き乾杯の音頭を取る予定でしたが、思い付きで振りました」


「意地悪だなぁ」


「私の中ではキョウイチロウ殿をドキドキさせたので大成功と♪思ってますが」


「敵わないなぁ」


「さぁ飲んで下さい!食べて下さい!」


「大丈夫なの?こんなに振る舞って?」


「森の恵ばかりですよ♪豊かな森に感謝です」


「この祝賀会の会場もいずれ圃場になり色々な物が生産されると思うからエルフの台所事情も少し変わるかも」


「これだけの人数の食糧事情を!?」


「解決出来ると思うよ」


「たったこれだけの圃場で!?」


「任せてよ♪でもミルメールの協力も必要不可欠だからよろしくね」


「その辺りは手探りですがキョウイチロウ殿のご指導があれば!

何せ世界樹を二十本も育成してみせた圃場ですので期待しかありません!」


「キョウイチロウ!騒がしい!何なの今日は?」


「おぉ噂をすれば」


「あっミルメールだ!何なの今日の騒がしさは!」


「ウフフ♪申し訳ございません精霊様方、今宵は祭りの祝賀会でして明日には落ち着くかと」


「今晩は?こんな状態なの?」


「ウフフ♪お前たちにも美味しい飲み物を用意したから許して欲しい」


「何かくれるの!?」


「成長促進剤錬金で作った特製薬!」


「頂戴!頂戴!」


(/◎\)ゴクゴク


「大丈夫なのですか!?」


「多分…」


メキメキ!メキメキ!メキメキ!メキメキ!


「きゃーーーー!!!」

「うわー!!!何だ!?何事だぁ!?」


「世界樹が!?キョウイチロウ殿!?大丈夫では無さそうですぞ!」


「プハァ!( ゜Д゜)ウマー♪」


世界樹巨大化


「私達は行くね♪」


「世界樹様!?どちらに!?」


「隣りの子達と近過ぎるから少し森の奥に移動する♪場所決めたら又来るね♡」


「急な成長させてごめん!待ってるから♪」


「うん後でね!」

メキメキ!メキメキ!メキメキ!


「今度はなんだー!?」「Σ(゜∀゜ノ)ノキャー!?」


「忘れられない一夜に成りそうです…

皆!キョウイチロウ殿のスキルにて世界樹様が成長された!

最適な地を求めて移動なされる!心配するな!」


「又!?規格外の仕業か!?やる事なす事規格外にも程があるぞ!」感嘆の声!


ワイのワイの!


「ごめん皆んな!」


「規格外の仕業ならしゃーない!」

「キョウイチロウ様なら納得よ!」

「キョウイチロウ兄にゃんなら!」

「流石は規格外!」


エルフの里の住人達も慣れて来てしまった様だ…


「慣れって怖い…」


「アイナイナ!?先程悔し泣きしていたのに大丈夫か!?」


「ミルメール!五月蝿い!」


「グハァ!腹はやめて…

食べた物…出ちゃう…」


「キョウイチロウ…」


「何?義母さん?」


「義母さん!?可愛い♡」

ギュッ!

「母さま!離れて下さい!」


「あぁ?ごめんごめん♪義母さんって呼ばれるなんて思ってもいなくて♪つい」

ギュッ!


「母さま!?」


「はいはい!返します!まったく凄い男を婿に迎えちまったよ!

あのお転婆娘のセイラが男を連れて帰って来るなんて夢にも思ってなかっただけでも青天の霹靂なのに…

婿殿は激強げきつよだし!エルフの里で敵う者が居ないとか!井の中の蛙とはこの事ですわ…」

(/◎\)ゴクゴク


「クリスティー姉様がセイラのお守りに付いて行くから大丈夫だと思うけど、大人しくしてキョウイチロウさんの言う事を聞きなさいよ!」


「私はキョウイチロウ様にお願いされた時以外は行きませんわよ」


「クリスティー姉様!?

何を言っているの?キョウイチロウさんは誰がお守りするの?」


「貴女達夫婦が同行すれば良いと思ってますが?

嫌ですの?」


「クリスティー姉様は?」


「私は旦那と土イジリしたくてキョウイチロウ様の従者に成りましたのよ圃場のお守りしますわ♪

ステータスオープン!」


「うわ!?圃場守護者!?何この職種!?」


「諜報活動要員の育成が終わりましたら完全に圃場に専念させて頂く予定ですので、キョウイチロウ様の護衛とセイラの暴走阻止と…

夜の営みの教授をなさい!

私もキョウイチロウ様の子種を貰いますので!」


「ミルメールは?本当に良いの?」


「勿論!キョウイチロウ様の家族になれるなんて素敵ではありませんか!

その時は!我らが娘も呼び戻しますので!全員にお願いしたく!」


「ちなみに娘さんは?何人いらっしゃるので?」


「12人です!」


「無理でしょ!?」


「キョウイチロウ様はお忘れですか?我らはキョウイチロウ様のスキルも引き継いでおりますぞ!」


「つまり!?」


「アデルフォード様方と同じ方法でクリスティーも妊娠出来ますれば!今夜頂く算段です!」


「今夜!?」


「今でも良いです!娘達ももう直ぐ到着しますので!」


「娘さん達の同意は!?」


「快諾!の一択でしたわ!」


「(*/∀\*)あぁぁ…本当にどうなってんのこっちの世界の貞操観念は…」


「母さま!?アイナイナ伯母様とアグラディオ伯父様を倒して母さままで赤子の手を捻るがごとく倒した男とは何処に!?」


「目の前に」


「子供ではありませんか!?母さま!冗談が過ぎます!」


「手加減無し!全員でかかりなさい!」


「∑(゜Д゜; )エーッ」


「(ノ´□`)ノ :.┻┻:・'.:おりゃ!」


プチ!

「食べ物を粗末にしたな!」


12人秒殺…

_:(´¬`」 ∠):_「何ですのこの子は…」


「食材と!作ってくれた人に謝罪を!」

ギリギリギリギリ

全員まとめて縛り吊るすキョウイチロウ


「はい!ごめんなさい!ごめんなさい!お許しを!」


「キョウイチロウ様のお力を理解しましたか?

それと…道徳を?」


「この身を持って…」バタンッ!


「キョウイチロウ様!失礼をお許しください!」


「お前が全員でかかれなんて言わなければテーブルをひっくり返す事も無かったんだ!

分かってる?」


「は…ぃ…」


「ルイーズ!クローゼット開けて!例の部屋は?」


「まっさらで綺麗にしてあります!」


「行くよ!」


「はい!キョウイチロウ様の御心のままに!」


「(。=`ω´=)ぇ?わたくしもですか!?」


「同罪!」


「強制三段階進化!」


暇で縛られたまま12人のクリスティーの娘達は進化させられる…


「行って来る!朝まで戻らないかもしれないから後はよろしく!」


「はい!」

ガクガク((( ;゜Д゜)))ブルブル


「私も付いて行っても良いでしょうか?」


「ステフ!?」


「あの日の事が忘れられなくて…」

モι″モι″。。(〃_ _)σ∥モι″モι″モι″モι″


『あぁ〜目覚めさせちゃったか…』


「同行を許す!」


「ありがとうございます♪」


「待って!待って下さいまし!お待ちになってぇぇ〜…」


クローゼットの中に消えるキョウイチロウ…


その後何事も無かった様に祝賀会は滞りなく執り行われた…

「キョウイチロウ様…

何ですのこの部屋は!?」

ガクガク((( ;゜Д゜)))ブルブル


「貴女達はキョウイチロウ様の琴線きんせんに触れられた…

覚悟なさいまし…」


「ルイーズ様!?私達はどう成りますの…?」


「ただただ反省するのみですわ」


「いやぁー!ごめんなさーい!許してぇー!」


哀れクリスティー親子…


食べ物を粗末にした者の末路は…


然るべき罰を…


ステファニーは一人悶え…


武闘大会優勝のアドバンテージは大きかった、クリスティーのお願いを聞き入れ、ついでに子種も貰ったとさ

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