第98話 エルフの里武闘大会決着
「さぁ!又、一晩明けて!とうとう最終日となりましたー!
決勝戦はルドウィン選手とクリスティー選手で、行われます!
尚、今回も特別ゲストにキョウイチロウ様をお呼びしています!よろしくお願いします!」
「うおー!」大歓声!
「ども、ご紹介預かりましたキョウイチロウです
よろしくお願いします」
「今回、決勝に残った二人の簡単な経歴をご紹介したいのですが…いかんせん千年以上生きてらっしゃるルドウィン選手と
……年生きてらっしゃるクリスティー選手なので、ざっくりとご説明するとお二人共、規格外生命体キョウイチロウ様の従者である事
お二人共にキョウイチロウ様に三段階進化をして貰っていると言う事」
「私のくくりが規格外生命体っておかしくね!?」
「おかしくねぇぞーー!!
規格外!規格外!
( ^∀^)アハハ/\/\/\」大歓声!大爆笑!
「酷っ!?」
「まぁ千年の月日を経て足踏みしていた私を一気に三段階も進化させたのは、他でも無いキョウイチロウ殿ですので…
規格外…褒め言葉と取っておきましょう」
「ルドウィン!?ポジティブ!?」
「ウフフ♪こんなに楽しい日々は未だかつてありませんでした、イツまで続くのでしょうか?」
「クリスティー殿?異な事を、キョウイチロウ殿との楽しい日常はコレから始まるのですぞ」
「ウフフ♪そうでしたわね♪」
「何せ後数ヶ月もすればキョウイチロウ殿は九歳児にして六人の父になるお方ならば…」
「ウフフ♪そうでしたそうでした♪全てに置いて規格外人物でしたわね」
(*≧艸≦)ウフフ♪
( ^∀^)アハハ/\/\/\♪
「何だか分からないが、自分の主人の話しで盛り上がっている所を!誠に申し訳ありませんが!
試合を開始したいのですがよろしいでしょうか!?」
「イツでも!」
サーベルを鞘から抜き正面に構えるルドウィン
「わたくしも!」
優雅にカーテシーを決めるクリスティー
「試合開始ぃ!」
「うぉーー!!!!」大歓声!
カンっ!キンっ!ココン!
「動かない!?」
「いえ…動いてます!二人のスピードが早過ぎて誰も目で追えていない…」
「開始の合図があってから二人共、動いてませんよ?」
「残像…」
「アレが残像!?んな馬鹿なーー!?
だから先程から剣戟の音だけがしているのですね!?」
「クリスティー殿…
オーラは放たなくても良いのですかな?」
「貴方には通用致しませんので…」
「然り!」
「ですわよね?ウォーミングアップは、もう?よろしくて?」
「十分です♪」
「では!参ります!」
スカートを激しく捲るクリスティー
何処から出て来たのか暗器の数々…
見えそうで見えないスカートの中
「うぉーーーーーー♡」大歓声♪
「チッ!男共は、コレだから困ります…
でも!?大砲三門!?
クリスティー選手のスカートの中は一体全体!?何処に繋がっているのかーーー!!??」
「いくら乙女のスカートの中に興味がおありでも…
いけませんわ♡」
「わたくし!ウインクされただけでドキドキが止まりません!!!」
「アイリスちゃーん!クリスティー選手に悩殺されてないで!しっかり実況してー!」大歓声!大爆笑!
「うっ五月蝿いわね!アンタ達もドキッとしたでしょ!?」
「はーーーーい♡」大歓声!
「国崩し!!」
ドドドーーン!
「大砲が火を吹いたーーーー!!」
「アレは!?」
「どうしました!?キョウイチロウ様!?」
「古式ゆかしいタイプの玉!?しかし!?」
「はい?大砲に古式ゆかしいもへったくれもあるんですか!?」
「あります!
近代的な大砲の砲弾は飛距離と貫通性に特化した形状をしていて!
更に砲台には速度を上げる為の工夫の数々が凝らしてあります!
中には爆裂したり途中で散弾になったりと砲弾の種類も千差万別!」
「はいはい!もっと詳しく!お願いします!」
「古式ゆかしい、大砲の砲弾は丸いんです!
空気抵抗もゴリゴリで飛距離も短く威力も低いんです!何故その様な砲弾の大砲を使うのか意味が分かりません!?」
「更に三門!国崩し!」
「おおっとーー!?又!?スカートの中から三門の大砲が出て来て火を吹く!」
「それを!?ルドウィン選手!?切ったぁぁぁ!」
「(。・~・)ムム…」
「切った筈の砲弾がルドウィン選手のサーベルから離れません!?何が起こっているのか訳が分からないぞーー!!
そこに飛来するのは!昨日の戦いで使ったチャクラムだぁぁぁ!
どうする!?ルドウィン選手!?」
シャララン!
「なっ!?」驚愕するクリスティー
「流石はルドウィン!武器職人への敬意も忘れない!」
「ルドウィン選手!?サーベルを足元に投げ捨てずに置き!全てのチャクラムを両手人差し指で絡め取ったぁぁぁ!
そして器用に回すぅぅ!?」
「装弾!国崩し!」
「又も大砲で遠距離攻撃を繰り返すクリスティー選手ぅ!」
「同じ事よ!このチャクラム!利用させてもらう!」
「散!」
「なっ!?」
「炸裂砲弾!?…いや!違う!任意で散弾に!?しかも!?大小さまざまなチャクラム砲弾!?
コレは流石に避けられない!どうするルドウィン!?」
「単なるチャクラム如き!?」
「避けるルドウィン選手!しかーーーし!全ての砲弾がルドウィン選手を追尾ーー!!
避けられなーーい!」
バサバサバサバサ!
「おおっとー!?ルドウィン選手!コウモリ化したぁ!
しかし!当たる!当たる!」
チャクラム…ドーーン!
────◯)∀゜):∵グハ☆★!?!?
「キョウイチロウ様?コウモリ化したバンパイアに本体ってあるんですか?
今、顔面に当たったみたいですけど?」
「(-ω- ?)んーー厳密に言うと本体というか各部位事にコウモリ化してるから全部が本体の一部なんだけど…
本当だったら黒い霧状のコウモリだから…
当たらない筈なんだけど…(;・`д・´)
全弾命中してるね…
なんで?」
「理屈も理由も企業秘密ですわ!」
乱射!!(  ̄ー)o┳※・・・・・・・ダダダダダ
「うわー!クリスティー選手!情け容赦無しー!
全てのコウモリ目掛けて銃乱射ぁぁぁ!
当たる!当たる!当たるぅ!」
────・)∀゜):∵グハ!?
────・)∀゜):∵グハ☆!?
────・)∀゜):∵グハ★!?
_:(´¬`」 ∠):_ピクピク…
「ルドウィン選手ぅ!?コウモリ化から強制的に実体化させられ虫の息だぁー!?
一体全体!?何が起こっているんだー?
当たる筈の無い実体の無い黒霧のコウモリに面白い様に全弾命中させるクリスティー選手!
武器のサーベルは半分に切られた鉄球が引っ付き使用できず!コウモリ化して逃げても追尾され追い討ちをかけられる始末!
クリスティー選手強いーー!!」
「うおーーーー!!」大歓声!
「いけない!クリスティー!それ以上は!」
壁]= ̄ω)┳*------ ( ゜д゜)・∵. ターン
( ゜∀゜)・;’.、グハッ!
「ケチャップ味!?」
哀れルドウィン…
一番人気を過信してクリスティーにケチャップまみれにされる…
「まいりま…し…た…」ガクッ
「勝者クリスティー選手ぅぅぅ!!!」
「殺意の無い攻撃…
流石にルドウィンでも避けられ無いか…
クリスティー…
だからオーラを抑えて臨んだか…
戦略勝ちだな」
「何と!?その様な理由が!?
此処に勝者が決定致しました!
優勝者は!クリスティー選手ぅぅ!!」
「うぉぉぉーー!」大歓声!
( ✧Д✧) キラーン
「おぉっとぉ!クリスティー選手!次のターゲットにロックオンかぁ!?キョウイチロウ様を見詰めるぅ!」
((((;゜ω゜))))ガクガクブルブル
「とりあえず…表彰式かな?」
「主人様との一戦は?わたくし!十分に温まっておりますわ♪」
「エキシビジョンは明日じゃ駄目かな?」
「このまま!是非!お願いしたく!」
「しゃーない…
でもその前に…ヒール
大丈夫か?ルドウィン?」
「面目次第もございません…」
「ルードリヒ!介抱を!」
「かしこまりましたキョウイチロウ様!」
「うん!頼んだよ」
「父上、参りましょう」
「情けない父の姿を見せたな…」
「過信はいけないと戒められました、余裕をかまして後手を選び、散々に弄ばれましたね…
反面教師…勉強になりました
私は負けません!」
「その意気や良し!」
ルードリヒの肩を借りて退場するルドウィン
「ルドウィン選手に惜しみない拍手をーー!!」
「うおー!ルドウィン!ルドウィン!ルドウィン!」大歓声!
「ウフフ♪温かいですわね…」
「だな…」
キラーン( ✧Д✧) ( ✧Д✧ ) キラーン
「では!キョウイチロウ様!よろしくお願いしますわ♪」
「全力でも?」
「優しくしてください♡」
「リョー( ̄^ ̄)ゞかい!でも武器は使わせて頂きます!」
スラッ!
「それは?」
「今回の優勝賞品だよ」
「業物ですわね」
「村正には劣るけど…まぁまぁの出来かな?」
「それを…まぁまぁとは!?
わたくしは全力で行かせてもらいます!」
「さぁーー!エキシビジョンマッチ!
優勝者クリスティー選手と規格外生命体キョウイチロウ様!試合開始の合図をしてもよろしいでしょうか!」
「出来れば…規格外生命体はやめて欲しい…」
「いや!キョウイチロウ様のスキルはこの世界には無いと聞きました!
しかも属性は無!この世界の生物に該当する物が無い以上規格外生命体キョウイチロウ様で通させて頂きまっす!」
「酷い!普通の九歳児なのに!」
「普通の九歳児にはこんな規格外な従者は居ません!」
「ウフフ♪諦めなさいまし」
「(;゜゜)マジかぁ…」
「自慢の主人様ですわよ♪」
「しゃーないか…
アイリス!始めて!」
「はい!試合!開始ぃ!」
「国崩し!」
「居合切り!1の型!」
スパンっ!
「なっ!?触れずに切るとは!?国崩し!」
「居合切り!2の型!」
しゃがんだ状態から肩に担いで切るキョウイチロウ
「チャクラムを弾くなら投げ直せるのに!?真っ二つですって!?」
「キョウイチロウ様の規格外が炸裂ぅ!
ルドウィン選手が手も足も出なかったクリスティー選手の攻撃を!次から次へと粉砕して行くぅ!」
「ではコレでは!?」
乱射!!(  ̄ー)o┳※・・・・・・・ダダダダダ
カン!キン!カン!コン!キン!カン!
────・)∀゜):∵グハ!?
( ゜∀゜)・;’.、グハッ!?
────・)∀゜):∵グハ!?
「キョウイチロウ様ーー!?!?
先程はルドウィン選手に面白い様に全弾命中していたクリスティー選手の弾丸が全部弾き返され…
全弾クリスティー選手に命中ぅぅー!!」
「何故!?」
_:(´¬`」 ∠):_
「(-ω- ?)んっ?だってクリスティーの弾丸?特殊な加工がしてあるでしょ?
そのまま返してるだけだよ」
「そんなぁ…バレてましたの?
ま…だ…まだ…」
レ(゜∀゜;)ヘ三ダッシュ
「ふっ!!逃がさないよ!」
斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬!
「キャーーー!ー(*/∀\*)!?」
クリスティーのロングスカートが切り刻まれる!
上着の暗器が隠せる部分も!
ゴトン!ガタン!ボトン!
暗器が地面に転がる
「何とぉ!?凄い数の暗器ですーー!?」
「うおーーーー♡」「うひゃーーー♡」
「キョウイチロウ!ナイス!!!」大歓声!
「やはり下にもう一着、着ていたか!
暗器対策とはいえ刻み過ぎたか!?」
「キョウイチロウ!最高♪」大歓声!
「くっ!もう…これだけですか…
仕方ありませんわね…」
太ももに付けたナイフホルダーから片手に三本づつ計六本の投げナイフを!
右手!左手!の順にキョウイチロウに投げる!
サッ└(゜∀゜ )┘≡≡└( ゜∀゜)┘サッ
余裕で躱すキョウイチロウ
「コレでは!?」
両手人差し指中指を揃えて立て指揮するかの様に縦横無尽に動かすと!?
投げたナイフがキョウイチロウを四方八方から襲う!
「居合切り!」
カラン!コロン!
飛び交うナイフは力無く落ちる!
「どう言う事だーー?
弾いたのでも!切ったのでも無いのにナイフが制御を失ったぞー!?」
「クリスティーからナイフに繋がる魔力の繋がりを絶っただけだよ!」
「キョウイチロウ様!クリスティー選手の攻撃を後手で全て跳ね返すぅ!
凄いぞー!強いぞー!」
「規格外!規格外!」大歓声
「残りは…三本づつですか…致し方ありませんわね…」
シャキーンっ!
先程は刀身を指に挟んで持って投げたクリスティーだったが今度は、ベアクローの様に投げナイフを指の間に挟み体術で挑む!
ぺいっ!
バタンッ!
カラン!コロン…ナイフを落とすクリスティー
それでも組みかかる
ポイっ!
バタンッ!
ドン!
バタンッ!
「嗚呼!キョウイチロウ様!武闘大会の優勝者をまるで子供扱いする様に投げる投げる投げるー!
何故!?あんなに簡単に投げれるんだー!」
「あれは主人殿の世界の武術ですな!」
「おぉ!?Σ(・ω・ノ)ノ!?セバスチャン様!?特別ゲスト席に説明の為にいらして下さったんですね!?」
「まぁ、そんな所ですかね♪」
「キョウイチロウ様の世界の武術とは?」
「幾つもある様ですが…主人殿は通信教育なる物で学んだ様でして」
「何という武術なのでしょう!?」
「合気道と言うらしいです」
「その実力は見ての通りと!言う事ですね!?
でも何故あんなに簡単に投げられているのでしょう!?」
「合気道とは相手の突進力を利用する武術の様でして…」
「待ちの武術と言う事でしょうか?」
「コチラからも前に出ますよ…」
「相手は近付かれるから手を出してしまいますね…
そして投げられてますが…
何だか組み手を見てる様です」
「確かに主人殿は手加減してますね…
でも!凡人では受け身も取れず、関節をきめて投げられて、それで終わるでしょうが…
主人殿は途中で緩めてますね」
「それでは決着がつかないのでは!?」
「投げられる方は体力的な限界がいずれ来るでしょう」
「勝ちたい以前に一度でも良いからキョウイチロウ様を投げたい!!!!」
「どぞ!」
「はぁ!?キョウイチロウ様が投げても良いと言ってますよ!決められるのでは!?」
「せい!!!」
クルン!
スタッ!
「投げられた筈なのに回転して立ったぁ!?そして!?逆にクリスティー選手を投げて…うつ伏せにして腕を決めた!?」
「まいりました…」
「早く…立ってクリスティー…
その…おパンちゅ、丸見えだから…」
手を差し伸べるキョウイチロウ
(ΦωΦ)キラーン
「スキありですわ!」
クルン!スタッ!
「クリスティー選手!?スキを見て投げたが!またもやキョウイチロウ様にかろやかにいなされるーー!?」
「敵いませんか…」
「フフフ♪甘いよクリスティー」
「完敗ですわ!」
「エキシビジョンマッチはキョウイチロウ様の圧勝ーー!!」
「うおーー!」大歓声!
「キョウイチロウ!おパンちゅ!チラッ!最高ーーーー!!」大歓声!
「\\\└('ω')┘////フォーー!」殺意のオーラ!全開!
_:(´¬`」 ∠):_ピクピクピクピク
「( ^∀^)アハハ/\/\/\
クリスティー選手は男性限定でオーラの制御が出来る様ですw
ザマァ男共!?気絶者続出!
( ゜□゜)アハハ/\/\/\」
「ありがとうございました主人様♪」
「メイド服…刻んじゃってゴメンねクリスティー」
「又、ルイーズ様に頂きますわ♪」
「うん、そうして…目のやり場に困るから…」
「あら?でもこのタイトメイド服もキョウイチロウ様のイメージからお作りしたとルイーズ様が仰っておいででしたが?
ルイーズ様曰く、この小さなエプロンだけを装着すると…丸見…」
「クリスティー!!!!」
「悩殺間違い無しと…」
「クリスティー!!!!!!」
「どうやら…あのボディラインがクッキリのタイトスカートメイド服はキョウイチロウ様のご趣味の様ですね…
九歳児の分際でエロエロ全開!チラリズム無視の欲望丸出し!
末恐ろしいですわね…」
( ゜д゜)じーーーーー
「アイリスぅぅぅ!!!!」
(*/∀\*)イヤン!エルフ女子の視線が痛い!
レ(゜∀゜;)ヘ三ダッシュ
「逃げましたわね…
でも逃しませんわ!表彰式の授与はキョウイチロウ様にして頂かなくてはいけませんから!」
「嗚呼ぁ〜(′□`*=*′□`)ああぁ〜」
その後…
公衆の面前での授与式
エルフ女子達のセクシーメイド服についての
( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )ヒソヒソ話しが飛び交う中
赤面し羞恥に耐え続けるキョウイチロウであった