第96話 エルフの里武闘大会
「レディース!アンド!ジェントルマン!
大変!大変!お待たせ致しました!
コレより大会運営から大会開催の挨拶と注意事項の説明があります!
心して聞けーーー!
司会はエルフの里の広報室の室長である!
アマラス・アグライル!だーーーー!
実況は広報室の紅一点!編集長アリエル・アルディス!
特別ゲストに!キョウイチロウ・タカチホ!」
「うぉーーー!!!!」大歓声に包まれる会場
此処はエルフの里の闘技場、円形に囲まれた木の壁、木造の観客席には立ち見が出る程の満員御礼
入れなかった観客が巨木の上で観戦する事態となった
「昨今の人族はレディース&ジェントルマンと男女を区別するなとか!ジェンダーも居るんだとか…
五月蝿ぇぇぇ!!
そんなチャチャ入れる奴ぁ!会場から出て行きやがれ!
ついこの間まで同性愛は死刑!男装も女装も有罪にしてた連中が何をほざきやがる!」
「そうだ!そうだ!もっと言ってやれぇ!」
ヤンヤ!ヤンヤ!ヤイノヤイノ!
「話しは逸れたが!ミルメール族長の!大会開催宣言だーーー!よろしくどうぞ!!」
「えーご紹介に預かりましたミルメールです」
「知ってるぞー!!」大歓声
「五月蝿ぇーーー!開催宣言が出来ねぇだろうが!
ミルメール殿!よろしくぅ!」
「うむ、ありがとう
此処にエルフの里武闘大会の開催を宣言する!」
「わぁーーー!!!」大歓声
「運営の代表ミルメールの旦那より大会の説明だぁ!
テメェら!耳の穴かっぽじって黙って聞けや!こらぁ!」
「わぁーーー!!!」大歓声
「大会は30分一本勝負!引き分けは両者敗北とみなす!
審判員が時間内に勝負ありと判断したらそこで終了!
トーナメント勝者10名同士が戦い、順位を決める!
負けたからといって気を抜くなよ!順位決定戦があるぞ!
その順位如何によっては景品が変わってくる!
優勝者は弓!刀!のどちらか欲しい方を選択出来る!
女性でも弾丸ライナー級の矢が楽々放てる神話級の特殊な弓だ!今回神殿に祀られた主神様より賜ったその名も!八幡弓!
侍の使用している刀も名品だ!」
「うぉぉぉぉ!聞いた事も無ぇ武器だ!」大歓声
「そして優勝者には特別ゲストのキョウイチロウ殿と戦える権利も与えられる!」
「何だ!?シードより高待遇じゃねぇか!?
それに子供?そんなに強えぇのか?」
「黙りやがれーー!ミルメール殿とクリスティー殿が主人と認めたお人ぞ!強えぇに決まってるだろうがーー!
ミルメール族長は彼の事を規格外と称してるぞ!」
「うぉぉーー!そんなヤバい奴なのか!」大歓声
「(*/∀\*)恥ずかし過ぎる!」
「では!大会説明と景品の説明も終わったって事でぇー!
第1回戦のスタートだ!
エルフの里からはエルフにして剣の達人!アイナイナ!娘のセイラも参戦してるぞー!
今回は外部からの参加者が多いと言う事でオッズが決められねぇから賭けは無しだ!」
「わぁぁー!残念だが仕方がねぇ!」大歓声
「それでは!此処からは♪司会のアマラスから実況のアリエルに引き次ぐぜぇー!」
「よろしくぅ〜♪」
「うおぉー!アリエルちゃーーん!!」大歓声
「審判員のスタートの合図!始まりましたー!
先行はアイナイナが行ったぁ!
それを!いなす!いなす!いなす!防戦一方!
流石に相手がアイナイナ殿ではキツいかぁ!?」
「すぅ」
「はっ!」
「おぉっと!息もつかせぬ攻撃を繰り出すアイナイナ殿ぉ!相手の息つぎのタイミングを見逃さなかったぁ!
勝負ありー!流石は優勝候補と言った所か!」
「二回戦には娘のセイラが和装メイド姿で登場だー!」
「セイラぁ!そろそろ母ちゃんに勝てよー!」
「始め!」
シュン!
「よっと♪」
「おぉっとぉーー!何が起こったぁ!?瞬殺で組み伏せられてるぞぉ!
武器を持ったエルフの大の大人がうつ伏せに組み伏せられて利き腕を捻られてますー!
早過ぎて全く分かりませーん!強過ぎるー!」
「三回戦はー!ななな何とぉ!?クリスティーさん!?戦えるのかー?」
「始め!」
シュン!
「(。=`ω´=)ぇ?
何と!?セイラと同じ決着で秒殺ぅー!クリスティー選手こんなに強かったっけー?」
「…」
「えーと?何?何?手元の資料によりますとどうやらクリスティーさんとミルメール族長は、とある方のお力により昨日、三段階の進化を果たしているとの事ぉ!
何その規格外なお方はぁ!?」
「とあるお方ってゲストのキョウイチロウだろー!?二人の主人って言ってぞー!
あだ名は規格外で決定だー!」大歓声
( ^∀^)アハハ/\/\/\
( ゜□゜)アハハ/\/\/\
「あちゃー
キョウイチロウさんすみませんバレバレでしたw」
「(*/∀\*)もぅ帰りたい!」
「そんな事言わないで実況お願いします!」
「(;゜д゜)アッ…はい、開始の合図と共にセイラもクリスティーも利き腕の方から回り込んで利き腕を捻り上げて組み伏せた感じです…はい…」
「キョウイチロウ様には見えていたと!?」
「はい、コマ送りみたいに遅かったですけど…」
「はぁ!?コマ送り!?
どうにかならないですかね?」
「うん!どうにか出来るよ♪」
「出来るの!?どうやって!?」
「私のスキル動画配信と放映を使えば…」
「お願いします!」
「オーロラビジョンモニター投映!」
闘技場に大きなモニターが現れる!?
そこにキョウイチロウが見た物が投映される
「何だぁ!?流石は規格外!理屈は分からないが兎に角、キョウイチロウ様は規格外人物だぁ!
うーん…でもやっぱり早過ぎて分かりませんね〜」
「スロー再生!」
「はぁ!?」
コマ送りで動きが映像に映し出されてる!?
「うぉぉぉーー凄んげぇーーーー!!」大歓声
「規格外!規格外!規格外!規格外!」
鳴り止まない規格外コール
「(*/∀\*)やめてぇ!」
「五月蝿ぇぇぇ!
四回戦が始められねぇだろうがぁー!」
シーン…
「ありがとうございますアマラス様!
気を取り直して第四回戦!この方もキョウイチロウ様の従者!ルイーズ様!この方もメイド姿で登場だぁ!そしてぇ!始まりました!」
シュン!
「嗚呼ぁ〜(′□`*=*′□`)ああぁ〜!?又!?同じ決着ぅ!
エルフの男どもは情けな過ぎませんかぁ!?」
第一、トーナメント勝者セイラの母アイナイナ
第ニ、トーナメント勝者セイラ
第三、トーナメント勝者クリスティー
第四、トーナメント勝者ルイーズ
第五、トーナメント勝者セバスチャン
第六、トーナメント勝者はルドウィン、アートとルードリヒが善戦するも敗退
第七、トーナメント勝者は過酷な五指同士の潰し合いの結果、序列のそのまま筆頭のアリアドーネ
第八、トーナメント勝者は部分進化の元十傑のババリアンとパンタ・ポンタとステファニー、姫騎士アンナの潰し合いの結果姫騎士アンナが
第九、トーナメント勝者セイラの父アグラディオ
第十、トーナメント勝者ラフティーナ
トーナメントの勝者が出揃い
第一、第ニの勝者の決戦が始まる!
「セイラー!頑張れー母ちゃんに負けるなよー」
「アイナイナー!未だ未だ娘には負けないって力を見せつけてあげなさ〜い!」
「始め!」
「この母に武器も持たずに挑む事の無謀を知りなさい!アクセラレーター!ブースト!」
サッ└(゜∀゜ )┘≡≡└( ゜∀゜)┘サッ
「おおっとー!セイラ選手!母の攻撃を躱す!躱すー!」
「なっ!?見えていると言うの!?ならば!」
「エアリアル!」
「ファイアーウォール!」
「くっ!属性を見極めて対応して来るとは!しかし防戦一方では勝てませんよ!サンダー!」
「熱風斬!」
「くっ!これもセオリー通り反対属性で対応して来ますか!?予測の範疇!
やりますわねセイラ!でも防戦一方!勝つ気はありますの!?」
「ドライアド!」
ザワザワザワザワ!
「ドライアド!」
メキメキメキメキ!
「はぁ!?同じドライアドで何故この様な差が!?」
「わたくしのドライアドちゃんはハイパードライアドですわ!」
「そんなドライアド何処に!?エルフの里にはハイドライアドしか居ませんわよ!」
「母さまに教える義理は、今はありませんわ!
いらっしゃい!ララノア!」
「はーい♪呼ばれて出て来ちゃうララノアでぇーっす♪
あーキョウイチロウお兄ちゃん♡ヤッホー♪」
「ヤッホー♡
あんなにオドオドして小さかったあの子が…
(ノω・、)」
ハイパードライアド…
エルフの里の圃場の片隅で大きな木に日差しを遮られ日の光を求めて横に伸びた小さくて臆病なドライアドはキョウイチロウの手により圃場整備の際に圃場の中心に移動して貰った…
移植ではなく…自主的に移動出来る事を知ったキョウイチロウに新たな土地を貰ったのだ
そして…キョウイチロウの圃場のスキル能力により進化、しかもニ段階…
そして…
「おいで!皆んな!」
ワラワラと現れる精霊たち
「はーい♪セイラお姉ちゃん♪」
「その子達は!?」
「キョウイチロウ様の圃場に植えた世界樹の種から産まれた…子達ですわ
(=`ェ´=)フフフ」
「まさかとは思いますが!?世界樹ですの!?
あの種からは、ほぼ不可能とまで言われていますのに!?
あり得ない!
しかも…20人も!?」
「どれか1つでも世界樹になれば成功と世界樹に実った種を全種類、キョウイチロウ様の圃場に植えました!すると…」
「すると!?」
「全部!世界樹になりましたとさ!」
「んなっアホな!
そんな馬鹿な事!あり得ません!」
「キョウイチロウ様は?何と呼ばれてました?」
「規格外!でしたわね…」
「ねぇねぇセイラお姉ちゃん?もう良い?」
「はい♪」
「待って!待ちなさいセイラ!個々の武闘大会の筈では!?」
「やっちゃえー♪」
「ひぃーーー!?」
「アイナイナ!戦意喪失!勝者セイラ!」
「えぇ〜?物足りな〜い!」
「大丈夫です!残り全員倒して優勝すればキョウイチロウお兄ちゃんと遊べますわ!」
∠( `°∀°)/やーったぁ♡×20
「キョウイチロウ様が規格外なら従者も規格外…
トーナメント第一と第ニの勝者の決戦は世界樹を従えたセイラお姉ちゃんの勝利!」
「納得いきませんわぁーー!世界樹様を切るなんて出来る訳無いじゃないですか!卑怯よセイラ!」
叫ぶアイナイナ…
「えぇ〜…
キョウイチロウ様の護衛が一人も居ませんから、わたくしの反則負けで良いですわよ♪
さぁ♪皆んなでキョウイチロウお兄ちゃんの所に行きましょう♡」
「はーい♡」
「くっ!次は手加減しませんわよ!」
「(*≧艸≦)母さま…
そのセリフは負け惜しみを言う悪党のセリフその物で完全な敗者ムーブですわよ」
「お黙りなさい!」
「(-ω- ?)んーー??セイラ選手が負けを宣言したので勝ちはアイナイナ選手になるのか〜!?」
「規っ格外!規っ格外!規っ格外!規っ格外!」大歓声
「(*/∀\*)うわーー!?」
世界樹の精霊に囲まれて声援を浴びて照れるキョウイチロウお兄ちゃんw
その声援に応えて手を振る世界樹達とセイラ
会場は異様な熱気に包まれた
「えーと…それでは気を取り直してトーナメント第三の勝者クリスティー選手と第四の勝者ルイーズ選手!」
「始め!」
「蛇鞭乱舞!」
「おおっとー!ルイーズ選手の鞭が先制!炸裂!耐えられるか?クリスティー選手ぅ!」
サッ└(゜∀゜ )┘≡≡└( ゜∀゜)┘サッ
「軽やかに躱す躱す!」
シャッ!
「おお!クリスティー選手ぅ!避けきれなかった鞭を!太ももに仕込んだ暗器で応戦!
開始早々に熱い展開だぁ!」
「やりますわねクリスティー様!」
「年の功ですわ♪」
「勝ってキョウイチロウにお褒め頂くのはこのわたくしですわ!覚悟なさいませ!
エアリアル武器付与!蛇鞭乱舞!」
「それはもう見ましたわ!魔法が付与されていてもわたくしには効きませんわよ!」
「どういう事だー!?クリスティー選手が投げる暗器のナイフの数が尋常じゃ無いぞー!
太ももに仕込める量を遥かに凌駕しているー!」
「くっ!?捌き切れない!?」
プス…
「なっ!?針!?暗器に気を取られ過ぎましたか…」
バタン!
「何が起こったぁ!?キョウイチロウお兄ちゃん♡解説を!」
「お兄ちゃんはヤメテ!
暗器の中に数本の麻痺針を混ぜてルイーズに飛ばしたみたいですね」
「おおぉ!?クリスティー選手の戦略勝ちという事ですね〜!アイナイナ選手の次の対戦相手はエルフの里の美女対決だー!
男ども!情けないぞー!」
「然り!男の意地を見せましょう!」
「負けませんぞルドウィン殿!」
「トーナメント第五の勝者セバスチャン選手と第六の勝者ルドウィン選手ぅ女性が躍動する中で勝ち残った男性陣ですが潰し合いに成ってしまったぁ!」
「始め!」
シュッ!
「セバスチャン選手が先制!クリスティー選手と同様に暗器を使用して来たぁ!」
「物理は効きませんぞ!」
「おおっとー!?ルドウィン選手!無数コウモリになって散り散りにー!?」
「くっ!?」
「一斉にセバスチャン選手に飛びかかるー!」
「サーベルで応戦するセバスチャン選手ぅ!それでも数が多すぎるー!」
「隠密…」
「おおっとー!セバスチャン選手が消えた〜?
大衆の面前で気配を消して目視されない様にするなんてあり得な〜い!」
「流石と言いたい所だが…
匂いまでは消せないと見えますな」
後ろから羽交締めにされるセバスチャン
「まいりました」
「勝者ルドウィン選手ぅ」
「セバス殿は隠密に頼り過ぎですな、更に隠密に磨きをかけるか…
クリスティー殿のように暗器の数を増やすか…」
「ルドウィン殿はどうしたら良いと思われますか?」
「肉体強化にウェイトを置いて鍛え直すのが良いかと」
「分かりました!その時はお付き合い願います!」
「良いですよ♪私もキョウイチロウ殿に三段階進化して頂いていなければセバス殿には敵わなかったでしょう…
がしかし、私を倒せないと言う事はキョウイチロウ殿を守れない事を意味する!
セバス殿!心せよ!」
「ご高配を賜り誠にありがとうございます!」
「共にキョウイチロウお兄ちゃん♪の望む世界を作る為に邁進致しましょう」
「 ( ゜∀゜)・∵ブハッ!
ルドウィン殿の、茶目っ気にも敵いませんなぁ!
全てに置いて完敗です!」
「固い握手を交わす両者に盛大な拍手をーーー!」
「うおー!!」大歓声
「次なる戦いはー!第七の勝者アリアドーネ選手!第八の勝者のー!姫騎士アンナ選手ーー!!
此処で不動の人気を誇る姫騎士アンナ選手の登場だぁぁ!」
「うぉぉぉーー!!」大歓声
「これまで多くの敵を屠って来た本物の姫騎士!
お飾りの騎士とは一線を画す存在!
歴代の姫騎士の中でもトップクラスの実力を持つアンナ選手の登場に会場のボルテージも最高潮だーー!
しかし残念な事に同国の志士との戦いになっえしまったー!」
「アリアドーネ!胸を貸して差し上げますわ♪」
「ウフフ…
前回の訓練でパフェをご褒美に貰えず涙を流していたのは、どちらの姫騎士さまでしたか?」
「くっ!合わせておけば!早く開始の合図を!」
「始め!」
「神居!神居改!」
「おおー!アンナ選手!速度の違う神居!衝撃波の有無の神居をいきなりぶっ放して来たぁ」
└( ゜∀゜)┘サッ
「逃しません!神居改!」
「ふっ♪」
「何がおかしいのです?アリアドーネ!」
「反射!そして神居改!」
「おおーっと!アリアドーネ選手!姫騎士アンナ選手の神居を反射させて、更に追い討ちだぁー!」
「くっそっ!」
スッ
「姫さま!その様な汚い言葉は使っては成りません!」
「おおー!アリアドーネ選手!?早い!追い討ちに放った神居改の衝撃波に隠れて近付いた模様!
アンナ選手を組み伏せたぁーー!
煽られて熱く成って冷静を欠いたかー?
勝者!アリアドーネ選手ぅ!」
「うおー!」大歓声
歓声に応えて手を振るアリアドーネ
「姫さま
♡〜( ・∀・)σ
精進なさいませ♪」
「きぃーー!!悔しいですわ!」ハンカチを咥えて引くアンナ
「最後は頑張るお父さんアグラディオ!
セイラの父もトーナメントを勝ち進んで来ています!このままではキョウイチロウお兄ちゃんの従者ばかりの大会に成ってしまいます!
何とか勝ってもらいたいと思うのは私だけでしょうか!」
「おおーー!!!アグラディオ!!勝てよ!!」大歓声
「勝てないのは尻に敷いて来るカカァだけで充分だ!
男の威厳を見せてやる!勝たせて貰うぞ!」
「試合開始の合図だー!」
「(-ω- ?)んー?アグラディオ選手近付か無いですねー?
おっ?弓を使って攻撃する様だぞー!
そして!ラフティーナ選手から逃げる!逃げる!」
「ラフティーナ選手近付けないー!」
「特別ゲストのキョウイチロウお兄ちゃん!これはどういう事でしょう!」
「ラティの麻痺の有効範囲を肌感覚で感じ取って範囲外からの攻撃に徹しているんだと思います!
ラティの麻痺は魔王すらも拘束しますから…
んでもってお兄ちゃんはヤメて…(;・`д・´)」
「叱られてしまいましたぁ〜
ピエン(ノω・、)」
「こらぁ!キョウイチロウ!
エルフの里のアリエルちゃんを泣かせるなぁ!
里のアイドル的な存在なんだぞー!」
ブーブー!キョウイチロウに罵声が飛びかう
「アイドル…的…
アリエルは(y゜ロ゜)y里のアイドルですわよ!
そこんところ!よろー♪」
「うおーー!済まねえ!アリエルちゃん!」
「まったく男どもは、どいつもこいつも若い女が好きね!
勝ち残った女子!男なんか、蹴散らしてしまいなさい!」
「おおっとー!
エルフ男子!女性陣を敵に回したみたいだー!
私ほ知らないぞー!
そして!そしてぇー!ラフティーナ選手防戦一方だー!」
「…」
「キョウイチロウ様?ラフティーナさんは麻痺以外の攻撃は出来ないのでしょうか!?」
「…出来ますけど」
「けどぉ?」
「メイド業に邁進していたせいか…
圧倒的に実践経験が足りない」
「それは不利では!?」
「はい…」
「わあーー!」大歓声
「どうやら…ララノアを呼んだみたいですね!
これなら」
メキメキメキメキ
「どう言う理屈だぁ!?アグラディオ選手?痺れているのかぁ!?
キョウイチロウ殿!ご説明を!」
「はい!ララノアの枝を借りて麻痺させたんだと思います!」
「ハイパードライアドの枝から麻痺を掛けたと言う事ですね!」
「はい!」
「どうやら勝負ありの様です!」
「いや!待って下さい!」
「アローレイン!」
「まいりました…」
「アグラディオ選手!?ラフティーナ選手の麻痺から回復!?
そして逆転決着う!」
無数の矢がラフティーナ選手を囲う!
どうやら必殺の一撃に手心を加えた模様!」
「おぇーーー!!」
_| ̄|○
「どうした!?アグラディオ選手!?」
「麻痺を喰らって強制解除の為に何かを噛み砕いたみたいです!
見ているだけで苦そう…」
「その身を削って勝利を手繰り寄せたアグラディオ選手に盛大な拍手をーー!」
「うぉー!良くやったアグラディオー!」
「勝者には見えないが!エルフ男子の鏡!」
こうしてベスト5が出揃った
此処からは総当たり戦!
勝敗の結末は!?
乞うご期待!