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第94話 エルフの里にて4

新婚初夜…


キョウイチロウは9歳児…


深夜まで続く披露宴には耐えられる訳もなく…


スイッチが切れたかの如く会場で寝てしまう…


セイラは自身の膝枕で寝息をたてるキョウイチロウを優しく抱きかかえ寝室にいざな


ラティはノウェルを抱きかかえ寝室へ


ベッドで寝るキョウイチロウとノウェルを見詰める二人


「ウフフ♪ここ数日で一番の安らかな寝顔ですわね…」


「そうですわね」


「はぁ〜

新婚初夜ですのにドキドキもワクワクも何も無い

通常運転ですわね」


「ですわね…

でも旦那様の寝顔を見れるのは私達の特権ですわ」


「ウフフ♪それはあります…

この幸せを守りたい!

でも何だか最近キョウイチロウ様に守られてばかり」


「初めは弱々だった旦那様も今や一国を揺るがす程のお力を得ました

従者が増え、守る対象が増えた事により旦那様の負担は従者の数だけ増えたと行っては過言ではありません」


「キョウイチロウ様の加護を受けた従者は通常戦力としては充分ですが相手はあの魔王軍…」


「増強より個人の強化は必須ですわね」


「今宵は新婚初夜ですわよ…

私達は何の話しをしているのでしょうね?ウフフ♪」


「そうでわねウフフ♪新婚初夜におっとを守る相談だなんて」


「私達も寝ましょうか?」


「はいセイラ、今夜はイツも通り同衾どうきん出来る幸せを噛み締めて寝ましょう」


結婚式、翌日


「ふぁ〜よく寝た…」

皆キョウイチロウの方を向き横向きに寝ているセイラ、ラティ、ノウェル寝崩れた髪の毛を耳に掛けてやるキョウイチロウ


そっと起き上がるも揺れるベッド…


「んんっ」「うーん」「ふぁー」

両手を上げ伸びをするセイラとラティ

左手薬指には朝日を浴びて光る結婚指輪

「…」「…」(*゜▽ ゜*)パァー

改めて実感する、自分は結婚したのだと

ほころぶ口元


ノウェルも起き上がって猫の様な伸びをする


「おはよう主人様」チュッ

ほっぺに朝の挨拶をするノウェル


「あぁ♪おはようノウェル」チュッ


( ゜д゜)じーーーーー

( ゜д゜)じーーーーー

羨ましそうに指を咥えてキョウイチロウ達を見るセイラとラティ


「どうしたの二人共?」


「わたくしも…キョウイチロウ様のおはようのキスを所望致したく」

「私も!嫁バージョンの朝の挨拶を望みます」


「うーん結婚したから特別な朝の挨拶が欲しいと?」


「はい!」「是非!」


「歯を磨いてからね!」


「歯を磨くと言う事は!?」

「アレですわセイラ!」

「ですわよね!?」

「きゃーーー♡」


「何を期待してんだか…

さぁ今日は神殿に行って天照さまに挨拶だよ!

沢山服を頂いたから貢ぎ物も準備しなきゃだし着替えるよ!

はい!ノウェル万歳して!」

ノウェルのワンピースタイプの寝間着を脱がせるキョウイチロウ


( ゜д゜)じーーーーー

( ゜д゜)じーーーーー


ベッドから降りてキョウイチロウの方を向き万歳するセイラとラフティーナ


「んもぅ!セイラもラフティーナも自分で脱げるでしょ?」


「出来ません!」

「私も!」


「困った子達ですね…

ハイハイ!万歳ぁーい」

シュルシュルシュル

ベッドの上でしゃがみセイラの寝間着を手繰たぐり、そして立ち上がり脱がせるキョウイチロウ

「んっ♡」


「セイラ!朝から!なやましい声を出すんじゃありません!」


「旦那様…私も…早くぅ♡」


「もぅ!ラティまで!はーい!万歳ぁーい!」

同じ要領でキョウイチロウに脱がされるラフティーナ

「ああぁ♡」


「ラティ!どうでした?」


「最っっっ高♡」


「……」

そそくさと逃げる様にベッドから降りて着替え始めるキョウイチロウ

「あっ!!!!」


「どうしましたノウェル!」


「ブー!ノウェルの時には無かったの!」


「だから何です!?」


コソコソ小声

「主人様の朝の生理現象じゃ無い興奮時の生理現象!ノウェルのお着替えの時は無かったの!」


「ノウェルは?その…実物は、もう見ましたの?」


コソコソ…ヒソヒソ…


「セイラ!ラフティーナ!歯を磨か無いって事は今日の朝の挨拶は無しで良いって事だね!

もう私は行くよ!」

そそくさと歯を磨き逃げる様に部屋から出て行くキョウイチロウ


「嗚呼ぁ〜(′□`*=*′□`)ああぁ〜!キョウイチロウ様!待って!」

「嗚呼ぁ〜(′□`*=*′□`)ああぁ〜!旦那様ぁ!」


「待たない!」バタン!

『やっべぇ!危うく弄られる所だった!』

男性特有の朝の生理現象…

赤面しながらキョウイチロウは寝室を後にするのだった


「おはよう♪」


「あら?おはようございます♪昨晩は良く寝れましたか?あの二人は粗相をしませんでしたか?」


「んっ!粗相はないけど…朝から色々とせがまれたよ…」


「ほほぅ主人殿?その辺り詳しく!」


「んもぅ!セバス!怒るよ!朝食の準備の進捗状況は?」


「はっバンパイア達は問題ございませんが…

我らの食糧は魔獣の肉ばかりにございますれば…

少々不安があります!」


「うーん…

早急に圃場の整備が必要になるね」


「はい!」


「ドライアド達の協力は見込めないかな?」


「交渉次第かと」


「そうだね…先ずは自分の圃場で実績を上げてドライアド達の認知を得ないといけないね」


「然り!」


「でも!朝食を済ませたら、天照大神さまへのお礼に神殿に出掛ける!

先ずはお神酒とワインは約束した品々だから準備しよう!

ルドウィン!約束のワインは?」


「はっ!キョウイチロウ達!イツでも私めのアイテム袋から出せる状態です!

私めは神主衣装を頂いています故!

奮発しましたぞ!おまけにチーズも用意しました!」


「良し!かなり期待されたけど大丈夫かい?」


「事!ワインに関してはお任せください!」


「頼もしくて助かる!ありがとう」


「過分なお言葉、嬉しく思います」


「セバス!朝食は一汁三菜?」


「はい!穀物類が少な目ですが致し方なく」


「OK!配膳を手伝うよ!」


「主人様!!我らメイドの仕事を取らないで下さい!

配膳に関しては毎日担当者が決まっています!

誰か!主人様をテーブルにご案内して!」


「かしこまりました!」


ルイーズに声掛けされた三人のメイドがキョウイチロウを促す

(´~`)モグモグ…( ゜Д゜)ウマー♪


「キョウイチロウ殿…

圃場の整備が進めば…その…我らもご相伴に預かれますか?」


「何?ルドウィンも食べたいの?」


「宴会場でキョウイチロウ殿の作った唐揚げなる物を食べたのですが…

その…未知の味でした、あまりの美味さに従者様方が口々に胃袋を掴まれたと言う言葉の意味が分かりましてございますれば、今後は我らバンパイアも多少で良いです、手伝いもしますので食事をさせて頂きたいです」


「うん♪圃場の作業も料理の手伝いもしてくれたら、その報酬として食事を振る舞う事を約束します!」


「聞いたか!お前たち!」


「やったぁ♪圃場でお待ちしてます!」

大喜びしたコウモリ化したバンパイア達が狂喜乱舞し圃場に飛んで行った


「すみませぬ…キョウイチロウ殿の培養血液も満足出来る一品ですが…

従者の皆様方が毎日、あまりにも美味しそうに食べられているのを見ていると、食べたくなるのも道理と言う物」


「うん♪圃場整備頑張ろう!」


「かしこまりました!」

満面の笑みを浮かべるルドウィン


相当に食べたかったと見える(*≧艸≦)



皆で朝食を済ませて天照大神さまの祀られた神殿へお出掛け


神殿の前にはエルフの里の長ミルメール


「お待ちしておりました♪」


「お待たせしました!」


「此方へどうぞ…

それと…私もキョウイチロウ殿の恩恵を頂きたく!


「私の加護を得ると言う事は?エルフの里の長が私の従者になるって事になるけど?」


「構いませぬ、つきましてはキョウイチロウ殿の圃場の管理職を頂きたく」


「(。=`ω´=)ぇ?ミルメールはエルフの長でしょ?公務に支障は出ませんか?」


「私はエルフの里の調整役に過ぎませんので別段問題はありません」


「(-ω- ?)んーー

ミルメールが良いなら従者の件は承諾するよ!

今すぐ?」


「よろしいので!?ありがとうございます♪

出来ますれば!私も神々の天啓を聞きたく!

今すぐにでも!」


「じゃあ早速!ミルメールはルドウィンと同じレベルだったね?」


「はい!」


「では一気に三段階いっちゃう?」


「可能なので!?キョウイチロウ殿の魔力量は三倍になったとお聞きしましたが…

消費魔力は大丈夫なので?

ルドウィン殿にお聞きした所三段階進化をするとMPが1に成って疲れて寝て仕舞うと聞きましたが?」


「異世界ショッピングで購入した飴玉を舐めて回復しながらすれば大丈夫だよ」


「強制回復しながらなどとキョウイチロウ殿への負担は大丈夫なのですか?」


「やった事は無いけど大丈夫でしょ」


「キョウイチロウ様に触れていれば多人数もいけると聞きましたが?」


「クリスティーメイド長さん!?」


「私もよろしくて?」


「ハインデルは大丈夫なの?」


「自国の兵士の強化をお手軽進化させてくれなどと国家の大事をキョウイチロウ様に丸投げして訓練を放棄する国には未練はありませんわ!」


「∑(゜Д゜;)クリスティー叔母様!?」


「セイラの暴走を止めるのを身内がしなくて誰がしますの?

ルイーズ様とラフティーナに迷惑は掛けられません!」


「そんな!?もぅ!わたくしは暴走など致しませんわ!」


「まぁ…

全部、建前ですわ♪

私も旦那と一緒に土イジリがしたく成っただけですわ」


「フフフ♪暫く離れ離れだったからキョウイチロウ殿の行く末を見終わるまでは付き合えと声掛けしておったのだよ」


「ウフフ♪そんな感じですので是非とも従者にして下さいまし、お願いします」


「そんな!頭をお上げ下さい!」


「キョウイチロウ殿?何人までいけますかな?」


「ルドウィン!?お前は三段階進化を済ませたでしょ!?」


「キョウイチロウ殿を守れる家臣は多いにこした事はございませんので…」


「多分…触れられるだけの人数はイケると思う」


「フハハハハハハ!チートが過ぎまする♪

アデルフォード!配下から数名選抜出来るか?」


「貴族級から十名なら!」


「では!男女五名づつ選抜せよ!」


「プリンステラ!ヴィヴィアナ!クーデリア!キキ!ポーラ!」

「ハインツ!ハンス!サガット!キンバリー!パトリオット!

アナタ達!圃場に居ますか!」

配下に念話を飛ばすアデルフォード


「アデルフォードさま!?何事ですか!?」


「少し話しがあります!此方へいらっしゃい」


「かしこまりました!」バサバサバサバサ!


「我らアデルフォード様の命によりまかりこしましてございます!

この度は何用にございますか!?」


「アナタ達…

わたくしの配下からキョウイチロウの従者に成りませんか?」


「何を仰るのですか!

我らはアデルフォード様に忠誠を誓った身ならば二君に仕える気はございません!」


「それがわたくしの旦那でも?」


「はい!我らはアデルフォード様だから仕えておりますれば!」


「毎朝キョウイチロウと朝食を共に出来るとしても?」


「キョウイチロウ様の朝食!?

ぐぬぬぬぬ…

それでもです!」


「わたくし達姉妹はアデルフォード様の命令とあらば従いますわ!

それがアデルフォード様が最善と思われたのですよね?」


「勿論♪キョウイチロウに進化させてもらって従者となれば更なる戦力となるでしょう…

それに…

貴女達はわたくしの領地の運営全てに携わる有能で自慢の姉妹♪更なる進化で私の力に成って頂戴」


「なっ!?キョウイチロウ様の従者になれば我らは更にアデルフォード様のお力に成れると!

でしたら!是非も無し!

我らも従います!」


「(ノω・、)わたくし達をその様に評価して頂いていたとは…」


「ほらほら…泣かないの…

貴女達の決断に感謝を…これからもよろしくね♪」


「ルドウィン様ぁぁ〜!!!本当によろしいのでぇ〜?」。゜(゜´Д`゜)゜。


「良い!其方達はカーミラの代からの重鎮、アデルフォードへの思いも人一倍強い!そこはありがたく思うが今後はキョウイチロウ殿の元で励め!

さすれば、アデルフォードの助力にも繋がるであろう」


「かしこまりました」(ノω・、)


「アーデルの様にキョウイチロウ殿の子をなしても構わんぞ!」


「進化すればアデルフォード様の例の権能がわたくし達にも使える様になると?」


「然り!」


「わたくし達バンパイアですのに人の子を宿せると♪

我が子をこの手で育てられるなどとバンパイアが夢見ても不可能な事!

キョウイチロウ様は子種すら規格外!

此方からお願いしたいくらいですわ!

進化後に即頂きたく!」


「Σ(・ω・ノ)ノえー!?」


「大丈夫です!直接触れていれば良いとの事!

勝手に頂きますわ♪」


「9歳児にして早、六人の父とは…

キョウイチロウ殿は規格外

ワハハハハ!

キョウイチロウ殿バンパイア女性にも人族と同じく出産適齢期がございましてな!」


「人の女性で言えば37歳から卵子は劣化が始まり男性は42歳から劣化し量が減ると言うあれですか?」


「はい、我らも人族と同じく卵子を凍結保存している者も居ますが…

なかなか思う通りに貴族級のバンパイアが増やせない実状がありまして

キョウイチロウ殿の居た世界ではどうなさっていたのでしょう?」


「母国の不妊治療は専門家や医療従事者が頑張り過ぎくらい頑張ってるよ…

だけど政府が酷い!

当事者の声を聞かない!

百人以上の当事者が集まる特定生植補助医療法のシンポジウムで賛成一人しか居ないのに法案を通すき満々( ̄▽ ̄;)」


「して内容は?」


「一つは卵子の売買禁止!」


「あり得ません!我らは卵子提供者に報酬を払います!

なぜなら毎日注射を打ち、日々仕事に追われているのに医療機関に月三回は通わないといけない!

くだを差し込み卵子を取り出す女性の負担を考えたらそれは売買ではなく正当な報酬です!

キョウイチロウ殿の国の政策は狂ってる!」


「人権がぁ!って叫ぶ活動家の資金源に成ってるんだよね〜( ̄▽ ̄;)」


「狂っておる!!」


「精子提供者の人権を守れ!と活動家が叫ぶ!」


「狂ってる!!!!何処の誰だか分からない者の精子など貰えるものか!」


「だよね〜

子供が欲しい人達には切実な問題なのに…

子供の提供者を知りたいと言う子供の権利は無視なんだよ」


「酷いですな!そして狂っている…」


「しかも…男女平等にして会社の男女比を均等に変えろとか

女性の社会進出を促進させろ!とか

二十代、三十代、頑張って働いた女性が子育て可能になり余裕が出来た頃には適齢期を過ぎている…」


「酷い!」


「そして!更に酷いのが!少子化対策と称して国民から税金をむしり取る!」


「はぁ!?矛盾しておりまする!キョウイチロウ殿の政府は馬鹿なのですか!?

その様な事をしていたら更に出生率が下がりまする!」


「馬鹿だね〜( ̄▽ ̄;)

それもただの馬鹿じゃなくて大馬鹿だね…

どの口が少子化を叫ぶ?黙れ!と言いたい」


「更に若い内に卵子を凍結保存した女性に対しても対応が酷いんだよね〜」


「と?申しますと?」


「いざ!卵子を受精させて戻すと言っても高額だし…

専門医療機関が少な過ぎるんだよ」


「国の補助は?」


「無いに等しい」


「どうしてその様な矛盾がまかり通るのですか!?」


「国体を壊したい勢力がいるんだろうね…

後…自己の保身しか考えていない政治家が多い…

そして…無知蒙昧」


「度し難い!キョウイチロウ殿の国は他国の失敗に学びを得ないのですか?」


「他国で法案を通したが為に卵子提供者が激減して失敗してるのに…

とにかく私の国の政治家は無能な世襲議員が多いんだよ!」


「嘆かわしい!」


「だよね…」


「キョウイチロウ殿はどうなのですか!?我ら少子化していて子供を望む貴族級バンパイアに精子をご提供下さいますか!」


「そこまで言われたら断れないね( ̄▽ ̄;)」


「∠( `°∀°)/やーったぁ♪姉様!良かったですね!」

(ノω・、)


「私は今年で370歳…諦めかけていましたが…」

。゜(゜´Д`゜)゜。


「もぅ始めちゃいましょう!飴玉注文!」


「これを舐めながら…皆!触れて!」


「強制進化!×3乗!」


\\\└('ω')┘////フォーー!


「我らはこのまま!キョウイチロウ様に触れたままで子種を頂きます!」


「(*/∀\*)どぞ!」


(*゜▽ ゜*)パァー

「完了致しました♡」


「わたくしの配下の者達に女の幸せをお与え頂きましてキョウイチロウに感謝を♪」


「問題無いよアデルフォード」


「しかし…

この話しを聞いた他のバンパイア女性達が黙ってはいまい…」


「ルドウィン!?全員は無理だよ!」


「キョウイチロウ殿の精子バンクを作らなくてはいけませんな」


「Σ(・ω・ノ)ノえーーー!?」


「となると…」

キラーン( ✧Д✧) ( ✧Д✧ ) キラーン


「怖い怖い!」


「少子化対策!」


「ぐぬぬぬ…

それを言われると弱い…

でも…◯◯管理は嫌だ」


「それは大丈夫です!お手軽受精の権能で強き子種だけを抜き取る事が可能ならば」


「ならOK♪男女比は均等にして貰えるとありがたい適齢期の男性に嫁が居ないとか、適齢期の女性にお相手が居ないとか、無い様にしてもらいたいから」


「バンパイアの男性には元々生植機能が無いのです」


「(。=`ω´=)ぇ?バンパイアはどうやって増えるの!?」


「基本的に不死なので眷属は増やせても子をなすと言う事は不可能なのです

今回のアデルフォードの懐妊は奇跡なのです」


「へぇ〜」


「これで貴族級バンパイアの少子化問題も解決致しまする」


「それだけじゃ駄目だ!」


「何故です!?」


「母子共に手厚い保護をしてあげないと!

私はそんな無責任な事は出来ない!

親子にひもじい思いはさせたく無い!」


「その点は大丈夫です!我らと共に居れば培養血液があります故」


「駄目だよ!幼少期の味覚も多種多様な方が良い!

偏った食事は駄目だよ!

圃場での栽培を頑張るから皆で協力して色々作って、色々食べよう♪」


「ありがたき幸せ…

お前達、キョウイチロウ殿が寛大なお方で良かったな♪

お前達の子供の成長まで約束してくれるそうだ」


「はい!安心して子育てに専念して、その後はしっかりと仕事をさせて貰いますわ♪」


「我ら男子バンパイアも協力いたしますぞ!

既に圃場には今か今かと皆待って居ますので♪」


「フム( ;-`д´-)我らエルフも協力させて貰いますぞ…

しかし…何と言うか…若返っておる200歳くらいか?

そしてステータスの上昇が未だかつて無い程の数値に成ったな…」


「はい…キョウイチロウ様はハインデル城の中庭を原初の森に変えた時から非凡な才能の持ち主であると思ってはいましたが…

世界がひっくり返りそうな能力ですわね…

このまま何処かの国に所属したら…

その国は全てに於いて飛躍してしまうでしょう」


「確かに…人族が手にすれば必ず悪用する者が出て来よう…

一度妖精王オベロン殿に相談した方が良いな…」


「私もそう思います…」


「キョウイチロウ殿!ジーパングォでの用事を済ませたら妖精国への訪問をお願い出来ますか?」


「うん♪丸投げして申し訳ないけど!調整は任せる!」


「お任せを」


「ミルメール叔父様クリスティー叔母様!

昨日の宴席でお話しした武闘大会はどうされます?

従者だけの大会に成りそうですけど…」


「そうだな…キョウイチロウ殿の従者の能力が桁違い過ぎて武闘派エルフでも太刀打ち出来るかどうか…

武器無しとかのハンデキャップマッチにしないといけないな…」


「それでも足りないと思いますわよ…」


「…あっ」∑(゜Д゜;)


「どうしまて!?」


「天照さまとの待ち合わせ時間だ!」


「まぁ!それは大変!キョウイチロウ様!行きますわよ!」


「うっうん!待たせちゃ悪いから急ごう!」

レ(゜∀゜;)ヘ三ダッシュ


キョウイチロウ達は慌てて神殿に向かうのであった

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