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第92話 キョウイチロウ念願の圃場

「ここが世界樹の圃場…」


「あぁ〜誰か来たわ!」

「なぁに?」ザワザワ


「圃場なのに人?がいっぱい!?」


「あれは…ドライアドですわね」


「ドライアド!?何で!?ここは世界樹の圃場じゃ無いの!?」


「元来、世界樹の精霊は臆病な性格の子たちが多く、ほとんど見かけません…」


「居ないの!?」


「基本的にこの圃場に世界樹の精霊は居ませんわ」


「世界樹の圃場なのに居ないの!?何で!?」


「世界樹とはドライアドの最上位進化形態なのです」


「(-ω- ?)んっ?どゆこと?」


「ドライアドの神聖値が100になるとハイドライアドに進化致します」


「フムフム…」


「ハイドライアドに成り神聖値が又100を超えるとハイパードライアドに成ります」


「フム( ;-`д´-)それからそれから?」


「ハイパードライアドの神聖値が100となり数十年の月日を経ると世界樹となれるのです」


「フムフム…

ドライアドの究極進化系が世界樹って事であってる?」


「その解釈であっているかと」


「ってか難易度高くね?」


「育てるのは高難易度なので進化出来るのは稀で進化出来た世界樹は大切にされているのです」


「へぇ〜

話しは変わるけど、セイラが使役してるダークドライアドって?どんな条件下でダークドライアドになるの?」


「ドライアドが世俗にまみれるだけでダークドライアドになりますわ」


「たったそれだけで!?」


「と言う事は世界樹の精霊が世俗にまみれるとダーク世界樹に成っちゃうとか!?」


「世界樹は世俗にまみれてよこしまなる数値が上がっても世界樹のままです」


「何で!?」


「何故と言われましてもわたくしには分かりませんわ

今はキョウイチロウ様の恩恵で目視出来てますけど一般的に世界樹の精霊が見える人などほとんどいませんので、世界樹を目視出来てもお話し出来る人などほとんど居ませんので直接聞く訳にもいかず不明のままとなっています

しかし…周りの環境によってよこしまなる数値が高いままだと数年で枯れてしまいますわ」


「何それ!?可哀想じゃん!」


「それも世界樹として進化した者の定めなのです」


「守らないといけない対象って事ね…

世界樹の精霊…

あってみたいね…」


「そうですわね…

会って、更にお話し出来たら快挙ですわ」


「連れて一緒に旅とか出来たら素敵だね」


「聞いた事がありませんが、キョウイチロウ様なら或いは」


「取り敢えず管理者に圃場の件を話さないとだし、管理棟に行こうか」


「はいキョウイチロウ様♪」


「おはようございまーす」

「どなたかいらっしゃいますかー?」


「はいはい、どちら様で?」


「初めましてキョウイチロウと申します。エルフのおさからお話しは聞いていると思いますが

圃場をお貸し頂きたく参上致しました」


「(-ω- ?)んっ?昨日の今日でもう来たのかい?

相変わらず人族はせっかちですね…

私達と比べて十分の一の寿命では生き急ぐのは致し方無いか…」

面倒臭そうに対応する女性エルフ


「お一人ですか?」


「はい、私一人ですが?何か?」


「お一人で圃場管理を!?」


「キョウイチロウ様…

我らエルフは森を守るのが仕事で圃場とは名ばかりで基本放置されてますわ」


「(。=`ω´=)ぇ?マジで?管理してないんだ?」


「自然を管理?

我らエルフは自然を管理するなどとは考えない!

人族は相変わらず、おこがましいにも程がある!」


「で?管理してないから圃場に世界樹は産まれて居ないと」


「はぁ?世界樹を育てる事など出来る筈が無い!」


「では何故?ここは世界樹の圃場と呼ばれて居るのです?」


「くっ!それは…」


「研究や実験の記録を取る作業は?

やってはいけないとされる行為は?

過去に世界樹が産まれた時の文献は?」


「無い!」


「では?何もせず自然に任せて今後も怠惰に自称見守りを続けて行くと?」


「はぁ!?セイラ!何ですの!この失礼な男は!!!

貴女が説明してあげて下さいまし!」


「これでは怠惰と言われても仕方が無いですわね

良いでしょうわたくしがご説明致します」


「セイラは詳しいの?」


「基本的に口伝で聞きかじった程度ですわ」


「ほほぅ…

ではよろしくお願いします」


「はい!此処の圃場に居るのは今はドライアドがメインでハイドライアドは五本ですわ、その内の何本が世界樹に成長出来るか分かりません、ここ数千年は世界樹に育ったと言う話しは聞いてません」


「へぇ〜そうなんだ〜」


「人族如きが長い年月かかる世界樹を育成するなど無理に決まっていますわ!」


「ふっ…」


「セイラ!何がおかしのです!」


「ハインデルに新しく出来た原初の森をご存知?」


「あぁ…王城に突如現れたアレか、それが何か?」


「此方にいらっしゃっるキョウイチロウ様のなさった事です!」


「はぁ?そんな馬鹿な話しがあるか!

森は長い年月をかけて育つ物だ!あり得ない!」


「セイラ!押し問答になるだけだよ…

使って良い圃場の場所だけ聞いてくれる?」


「は…ぃ」

キョウイチロウを自慢したくてしょうがないセイラ

は不満そうに返事をする


「お貸し下さる圃場は何処になりますの?」


「あぁ、おさから聞いてますわ、我らが世界樹を育てている所は柵がしてあるので、その北側だったら何処でも良いですわ!

しかし種はありませんわよ!」


「種は一般人には渡せ無いと言う事ですか!?」


「違います!元々無いの!世界樹の種からはドライアドしか産まれませんから!」


「では!世界樹の種から世界樹は産まれ無いと?」


「ですわね」


「セイラ!?では世界樹はどの様にして種の存続を!?」


「基本的に世界樹は雌株めかぶとされていて自分で花粉は作って飛ばしません

ですが全ての樹木から花粉を受け取る事が出来て受粉可能と言う事くらいしか知りません

そもそも謎が多い植物なのです」


「ほほぅ興味深い…」

暫し考え事にふけるキョウイチロウ…


「では…

エルフの里にあった一番大きな世界樹に付いていた実は寄生木でも、実生木が生えたのでもなく多種多様な花粉を受粉して…色んな実を付けていたと…」


「キョウイチロウ様?」


「嗚呼ぁ〜(′□`*=*′□`)ああぁ〜!!

資料が作ってあれば!」


「どうしまして!?」


「過去に世界樹に育った樹種が分かれば!

どの実が世界樹に育ち易いとか資料を残してあれば難易度が下がったものを!何も無いとは!」


「キョウイチロウ様のスキルがあれば別に全部植えれば良いだけでは?」


「セイラ!賢い!」

撫で撫で

「ウフフ♡」


「ではエルフのメインツリーに行って種採取しよう♪」


「そう仰ると思って全種類採取済みです♪」


「セイラ!お前ってば!最高かよ!」

撫で撫で撫で撫で

「嗚呼ぁ〜(′□`*=*′□`)ああぁ〜キョウイチロウ様のお褒めの言葉と撫で撫で♡

わたくしも最高かよ!ですわ♪」


「…」おかしな目で二人を見詰める管理者エルフ


「おほん!行こうかセイラ」


「あっ!?はい…撫で撫でタイムはもぅ終わりですの?残念ですわ…」

退室するキョウイチロウとセイラ


「圃場の…柵の北側…原生林?ってか広っ!

セイラ!種の種類は?」


「全部で…20種類ですわ」


「結構あるね…取り敢えず間隔だけど、どれくらい必要とか分かる?」


「最低でも300mは必要かと」


「結構整備しないといけませんね…」


「ザクっと今ある木を切って整地して植えてはいけませんの?」


「駄目かな…」


「何故ですの?」


「ここいら一帯の生態系が崩壊する!」


「植えるのは!?全てをはぐくむ世界樹ですわよ!」


「世界樹の木陰で育てなくなる樹種が出て来るから…

それは避けたい」


「あら?お優しいこと」


「基本だよ!森はそこに生きる全ての生き物達のゆりかごなんだ!セイラ!?圃場の現場担当者さんは何処に!?」


「居ません」


「(。=`ω´=)ぇ?居ないの?誰に挨拶すれば良いの!?」


「先程のエルフだけかと」


杜撰ずさん!」_| ̄|○


「あぁ〜さっきの人族が居るよ〜!」

「本当!何かするのかなぁ〜?」

「人族でしょ〜森を破壊する事しか出来無いと思うよ〜!」

「駄目じゃない!姉様たちに聞いて追い出す?」

ザワザワ


「ドライアド達!?僕たち怪しい者では無いよ〜♪」


「自分で自分の事を…

怪しい奴だよ〜って言う人、居る?

居ないよね〜」

「居ない!居な〜い!」

「怪しく無いよって言う奴は怪しい奴だから注意してねって姉様達が言ってたぁ〜」

「取り敢えずハイドライアドの姉様達に報告〜」

蜘蛛の子を散らす様に去って行くドライアド達


「…」

( ゜д゜)じーーーーー


「一人残ったね…」


「ですわね…」


「何だろ?メッチャ見てるね…」


「見てますわね…」


「見張り役を一人残したのかな?」


「少し違う様な気がしますが…

ガン見ですわね」


「おはようドライアドさん」


ビクゥッ∑(OωO )

|彡サッ!

|д゜)チラッ

( ゜д゜)じーーーーー


「チラ…ガン見ですわね」


「フフフ♪でも可愛いね」


「ウフフ♪ですわね、どの木の精霊なのかしら?」


「気になるね♪」


「でも…何となく何処に生えてるのか分かりますわね…

キョウイチロウ様の加護のお陰ですかね?」


「うん多分そうじゃない♪細い糸みたいなのが伸びてるもんね」


「繋がっている先があの子なんでしょうね」


「行ってみる?」


「種植えはよろしいのですか?」


「うん♪ハイドライアドの姉様達が来てからでも良いんじゃない?」


「ハイドライアドにキョウイチロウ様の圃場に最適な場所を聞く訳ですね?」


「そそ」


「分かりました♪行きましょう」


居残りドライアドの繋がっている先を真っ直ぐ目指すキョウイチロウ達


( ゜д゜)じーーーーー

木陰から見ていた居残りドライアドが何かに気付く

ビクゥッ∑(OωO )


慌てて自分の木に戻る居残りドライアド


「気付いたみたいだね…」


「ですわね…」


ε=ε=(Γ;°▽°)」


「わたくしたちも走りますか?」


「行っちゃう?でもあの子他の子より小さいよね?」


「ですわね…」


ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ「やーーー♪」


「あっ!待って下さいキョウイチロウ様!置いていかないで下さい!」


「到着ぅ!…」


「かなり外れ迄、来ましたわね」


ガクガク((( ;゜Д゜)))ブルブル


「メッチャ震えてるね」


「震えてますわね、真っ直ぐ此処に来ましたからね、自分の本体の位置が気付かれると思ってなかったのでしょう」


「あぁ〜…」


「コレが小さかった原因ですの?」


「みたいだね…」


「コレは…」


「だね…どうしよっか?コレ…」


「キョウイチロウ様的には処置が必要と?」


「だね」


「どうしますの?」


「移植と強制かな」


「移植ですか?どの様にしますの?」


「掘って、大きな木の下の影から日の当たる場所に出してあげる!かな♪」


「そんな簡単な事で良いので?

では強制は?」


「そうだね〜日の当たる場所に伸びようとして25°に傾いて育ってるよね?」


「はい、ですから首が25°傾いてましたのね…

何だか可哀想ですわ何とか成りませんの?」


「添木を真っ直ぐ立ててそれに添わせて起こして縛ればいけそうな感じだけど…移植しちゃうから、植える時に真っ直ぐに植えよう」


「勝手に移植しても良いのでしょうか?」


「うん!幸いギリギリ柵の外側だし私達の圃場に移動させましょう!

取り敢えず圃場整備してからだね戻ろうか

バイバイ♪ドライアドちゃん♪又ね♡」


ガクガク((( ;゜Д゜)))ブルブル


「はい♪戻りましょう」


ザワザワ

「何処にいますの?嘘を仰いましたの?」

「姉様違うよ〜!さっきまで居たの!」

「居ないじゃない?」


「あっ!さっきより少し大人のドライアドが居る!あの子たちがハイドライアドかな?」


「あっこの人達だよ!怪しい奴ら!」


「怪しく無いよ」


「又、自分で怪しく無いっていってるぅ〜怪しい奴!」


「分かり易!!」


「キョウイチロウ様?何がですの?」


紅葉もみじのハイドライアドに

くすのきのハイドライアドに

白樫しらかしのハイドライアドに

さくらのハイドライアドに

色が違う子が居るねかきかな?」


「キョウイチロウ様!分かりますの!?」


「(。=`ω´=)ぇ?分からないの?スカートの葉っぱが樹種を表してるんだけど…」


「流石はキョウイチロウ様♡」


「色が濃いのは?」


「ダークドライアドですわね」


「あっ!?キョウイチロウ様ですか!?」


「(-ω- ?)んっ?何故私の名前を知ってるの?」


「わたくしセイラ様に呼び出された事があります!」


「(。=`ω´=)ぇ?イツ!?」


「マーモンに枝先を燃やされた時のドライアドですわ!」


「わー!?大丈夫だった!?」


「未だ少し…」


「成長促進!」


メキメキメキメキ!!

「Σ(゜∀゜ノ)ノキャー」

ザワザワ

ザワザワ

ザワザワ


「あぁん♡」

身悶えして成長するダークドライアド


「うん♪これで良いかな?」


「何をしましたの?」


「Σ(゜∀゜ノ)ノキャー姉様が!姉様が成長しましたわ!」

「意味不なんだけど〜」

「何アイツ!」

ザワザワザワザワ


ザワつくドライアド達…


「大丈夫そう?」


音声ガイダンス

「ダークドライアドの柿野かきのがキョウイチロウの従者になりました」


レ(゜∀゜;)ヘ三ダッシュ

「主人様!?新しい従者は女性ですか!?」

_| ̄|○

「嗚呼ぁ〜(′□`*=*′□`)ああぁ〜

又女性!?

ハーレム化が進行してるぅ」


「ノウェル!?」


( ✧Д✧) キラーン

「今度はドライアドにまで手を出したの!?」


「いや…手は出して無いよ!」


「従者にしたなら一緒の事なの!主人様は節操と言う物が無いの!ふしだらなの!」


「いや!相手は樹木で精霊だよ!」


「じゃあ何でそのドライアドは後ろで脱ぎ始めてるの?」


「!!(⊃ Д)⊃≡゜何で!?全裸!?」


「キョウイチロウ様に成長を促されて新芽が出て古い葉との入れ替わりが始まりましたわ」


「生え替わりで全裸!?それって毎回なの!?」


「普段は時期が来ないと生え替わりませんが今回は特別ですね…あの…恥ずかしいです…

あまり(*/□\*)見ないで下さい」


「わーーーごめん!ごめん!」


「主人…嬉しそうなの…」


「樹木の成長は嬉しいんだよ!それだけ!他意は無い!」


「本当に?」


「ノウェル!しつこい!それ以上言うと今晩一緒寝ない!」


「それを引き合いに出すのはズルいの!」


「あの…キョウイチロウ様…圃場の整備は?」


「あぁ!しようか!セイラ!」


「するする!」


「何か…エロいの…」


「エロく無いよノウェル!そんな思考をしてるとよこしま数値が上がって進化出来なくなるよ!」


「問題無いの!アデルフォード様みたいに強制進化して貰えば良いから!」


「ノウェルめ…無駄に知識を得て来たな

でも良いの?進化したら大人になるから一緒には寝れないよ」


「問題無い!大人になっても寝るの!」


「問題あるから!駄目!」


「じゃあ進化しない!」


「勝手になさい!」


「ノウェル勝手にするの」


「柿野?この世界樹圃場の北側に私の圃場を作って良いって聞いたのね、直ぐ隣りに作っても良い?」


「更地にしても良いよ♪」


「(。=`ω´=)ぇ?良いの?」


「切られた木々達は建物になったりして別の生が得られるから大丈夫だよ」


「生き物たちは?生態系は?」


「それも大丈夫!元々居た子たちも全部切り開かなければ絶滅はしないから

圃場の新しいサイクルが出来れば別の生き物達の生態系が出来るし」


「フム( ;-`д´-)多少弄っても生態系の大枠は変わらないと?」


「そそ」


( ゜д゜)じーーーーー

「建材と…

かなりの量の神話の神々が木像に出来そうな感じで木の中に居るね…」


「見えますの?」


「うん♪」


「どうします?」


「開墾しちゃおう♪

印を付けた木材は取っておいてくれれば木像にするから♪」


「では皆を呼んで来ますね」


「うん♪ハイドライアド達はエルフの圃場で成長する?」


「私は移動しますわ!」


「柿野!?移植じゃなくて移動!?出来るの!?」


「可能です!」


「お手軽移植!!(⊃ Д)⊃≡゜」


「キョウイチロウ様♪呼んで来ましたわ!」


「嗚呼♪此処に異世界初のキョウイチロウ様の圃場が出来るのですな!

我らは何をすれば良いのでしょうか?」


「伐採!製材!建築!灌漑!地植え!育成!」


「(=`ェ´=)フフフ腕が鳴りますな!」


「どれくらいかかりそうかな?」


「一両日!」


「早っ!?」


「(=`ェ´=)フフフ我らキョウイチロウ様の従者はイメージを頂ければ図面は不要ですので!」


「セバス!万能♪」


「お任せ下され!セイラ!切るぞ!」


「お待ちに成って!」


「大丈夫じゃ!セイラの懸念は神々の木材じゃろ?それは分ける!主人殿のイメージが有れば印は要らん!」


「流石はセバス様!参りましょう」

シュピーン!

斬っ!

スパパパ!

みるみる製材されて行く木材

区画はセイラが大まかに区切りセバスがその内側を切って行く!


「ルイーズ!部屋割りと内装は頼めるか!」


「お任せ下さいまし!」


「基礎工事は我らバンパイアが!」


「重たい木材は私が建てます!」


「アート!頼めるか!」


「お任せ下さいませ!」


急ピッチで開墾が進み…

みるみる建物が建って行き…


半日で大体の形が見えて来た…


「早っ!?」


「キョウイチロウ様も木像は作り終わったのですか?早っ!」


「フフフ」

「ウフフ」


「殆どアイテム袋に入れてジーパングォに持って行くけど、此処にも置きたい木像が三体あるんだけど、屋根付きの小屋が欲しいな」


「(-ω- ?)んーーー???主人殿?

この…イメージにあったペロブスカイト太陽電池なる物の利用法が理解出来なくてご教授願えますか?」


「フフフ!それは発電装置だよ!」


「ほほぅもっと詳しく」


「屋内の灯の供給源かな」


「何と!?魔法も蝋燭も松明もランタンもは不要と!?」


「不要!」


「キョウイチロウ様の世界での近代化と言うやつですかな!?」


「そそ」


「素晴らしい!流石は主人殿!」


「電気が有れば出来る事が広がる!」


「夢の様な建物ですな!」


「そそ」


「皆さーん!お昼ご飯の時間ですわよ〜」


「アンナ♪ありがとう♪」


「いただきまーす♡」


( ゜д゜)じーーーーー


「ドライアド…メッチャ見てるね…」


「見てますわね…」


「食べづらい!」


「ですわね…」


「ドライアドは普段何を食べてるの?」


「腐葉土!!!!!」


「おっ…おぅっ…腐葉土か…」


「何とか成りませんの?」


「出来ると思う」


「出来ますの!?流石はキョウイチロウ様!

わたくしもう何が起こっても驚きませんわ!

何か必要な物は?」


「落ち葉!」


「落ち葉なら沢山ある!」

ドライアド達が更地に一山出来る程の落ち葉を集積した

「量が多すぎるのでは?」


「大丈夫!?では始めまっす!

発酵促進、酵素培養、育成促進、成長促進剤錬金、菌糸培養、酵母菌培養!!!!」


「キョウイチロウ様のスキルですの!?」


大きかった落ち葉の山はみるみる小さくなり、深々の腐葉土が完成した


「メッチャ美味しそうな匂いがする〜♡」

( ̄¬ ̄)ジュル

「キョウイチロウ様!食べても!?」


「良いけど一斉だと取り合いになって小さな苗木が食べられなくなるから柿野が割り振りして皆にゆき渡る様にしてあげて♪

そして一緒に食べよ♪」


「そのお心遣いに感謝を♡

皆んなぁ〜山の周りに苗木から並んで〜♪」


「はーーーい♪」


「いき渡りました!」


「では改めて!いただきます♪」


(。・н・。)パクッ


「…」


チュドーーーーーン!!!!!


( ̄O ̄;)「やっぱりですか…」

( ̄▽ ̄;)「最早テンプレ…」



「何事ですの!?」エルフ圃場管理者がキョウイチロウに駆け寄る

Σ(・ω・ノ)ノ!はゎ

「皆!?何を食べてますの!?」


(。・н・。)パク、モグ

(´~`)モグモグ

「腐葉土ぉぉぉ!」

\\\└('ω')┘////フォーー!


「キョウイチロウ!ドライアド達に何を食わせたぁ!

事と次第にやっては許さんぞ!」

弓をキリキリと引き絞るエルフ圃場管理者


(-ω- ?)んっ?

モ<"モ<"モ<"(。-ω-)モ<"モ<"モ<"モ<"

(*゜▽ ゜*)パァー

「アンナ♪メッチャ美味しい♡」


「イエーイ(ノ゜Д゜)ノ主人様の胃袋ゲットですわー♡

更なる精進を重ねてもっともっと美味しい物を召し上がって頂きますわ♪」


「ありがとアンナ♪」


「こっコレが女の喜びと言う物なのですね!」

(ノω・、)


「アンナ大袈裟!」


「ううう(T . T)わたくし幸せですわ♪」


「美味しいお昼ご飯のお礼!ハイ!あーーーん♡」


「キッキョウイチロウ様!?良いのですか!?」


「うん♪どうぞー」


「あーーーーん♡(。・н・。)パクッ…」


「どう?」


「美味しいですわぁ!。゜(゜´Д`゜)゜。」


「ほらほらアンナ♪泣かないの!料理を作ってくれたご褒美なんだから正当な報酬だよ」


「我らにも!あぁ〜ん(′□`*)♪」ズラっ!

居並ぶ従者達…


ヒョイ(。・н・。)パクッヒョイ(。・н・。)パクッ

ヒョイ(。・н・。)パクッヒョイ(。・н・。)パクッ


(*゜▽ ゜*)パァー


「お前たち!いい加減にせよ!キョウイチロウ様のお食事が進まんでは無いか!」


「お父さま♪大丈夫ですわ!わたくしがキョウイチロウ様にあーんさせて食べさせますので、はい♡キョウイチロウ様♡」


「その様な流れ作業の様な食事!

気品がまるで無い!駄目に決まっておる!食事と言う物はだな!」


(´~`)モグモグ、ポロポロ


「あぁ!ルードリヒ!?ポロポロと溢して!口元も汚れて!」

\\\└('ω')┘////フォーー!

「テーブルマナーの再教育が必要か!幼児か!この馬鹿者め!」


「∑(O_O;)ビクッ」


「あらあら、わたくしが教えたテーブルマナーは幼児化して忘れてしまいましたの?

はいキョウイチロウ様ぁ♡あーん♪後、一口ですわよ」


「ビクゥッ∑(OωO )」


「さて、ご馳走様でした♪ありがとねアーデル♪」


「ウフフ♪妻たる者の嗜みでしてよ、ご満足頂きまして嬉しゅうございますわ」


昼食後…

テーブルマナー講座が始まりルドウィンとアデルフォードにルードリヒはコッテリと絞られる事となる

:((;っ´°Д°`c);:




「うーん…良いのか?木像の出来は良いとは思うのだけど…」

屋根付きの小屋に鎮座する木像三体


「あら?キョウイチロウ?

そんなに私の像を見詰めて、恥ずかしいですわ」

ズザッ

皆、無言で一斉に跪く従者一同

「天照さま?イツ此方においでに?」


「キョウイチロウ♪貴方に呼んでもらえるのを待っていましたよ」


「お声掛けが遅れて申し訳ありませんでした」


「良いのです要件は衣装ですか?それとも」


「はい…その…

木像の出来栄えの感想をお聞きしたく」


「良い♪服の皺まで忠実に再現されていて申し分ないですわ」


「いや…服装の感想ではなくてですね…」


「容姿共に素敵な出来栄えだと思いますわ、それに須佐男と月詠まで作製してくれるなんて♪」


「うむ、実に壮観である!月詠殿と姉上は表裏一体

同時に完成させてくれた事、嬉しく思う」


「須佐男さま!?」


「如何にも、キョウイチロウが木像を作ってくれたお陰で顕現する事が出来た」


「ウフフ♪今度貴女を高天原たかまがはらに呼びたいくらいですわ」


「月詠さま!」


「神々が住まう土地に招待される…

それほどの出来栄えと捉えて頂いて結構よ♪」


「畏れ多い」


「謙遜するで無い、此度の三体の木像はそれほど素晴らしいと言う事だ!かの吉祥天立像より美しい♪

装飾品の数々までもキョウイチロウのお手製か?」


「はい!」


「してこの像は何処に置くつもりだ?」


「此処は仮小屋です!正式な場所は未だ決めてはおりません」


「キョウイチロウ殿?

其方の国の神々の方はいらっしゃったか?」


「はい!今おみえに成っておられます!

見えて無いのですか?」


「見えない…

して?なんと仰れておりますかな?」


「この三体の像をずっと此処に置くのかと聞かれております」

ヒョイ(。・н・。)パクッ

「…」モグモグゴックン

キョウイチロウに昼食の残りを食べさせられるミルメール


「それは我らが神殿にて大切に保管させて頂き奉らせてもらうと言うのはどうじゃ?」


「ほぅ…其方は…ミルメールとか申したか?」


「何と聞こえますぞ!何事ですか?」


「我らの作った食事を召し上がられたからでしょう」


「何と素晴らしい!神々の啓示を受けられるとは!この木像…

除幕式をしたい程の出来栄えですな、披露宴の前に執り行いましょう!」


「それはありがたい♪お願いするとしよう!」


「では明日は衣装合わせが終わり次第、神楽、夜には披露宴と言う予定にいたしましょう」


「宴会はキョウイチロウ殿が作られた圃場の広場を整備する前に使いましょう♪」


「是非!」


諸々が終わってから圃場の整備をすると言う事で話しは、まとまり結婚披露宴を待つのみと成った

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