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第90話 エルフの里にて

エルフの里付近


皆が身嗜みを整える


男達はセバスチャンのクローゼットにて着替えを済ませる

「セバス殿のクローゼットは素晴らしいですな!

我らにもこの様なバトラー服をご用意頂き感謝に絶えません」


「良いのですルドウィン殿、主人殿の従者が埃だらけの服でと言う訳にはいきますまい」


「ですです!父上!キョウイチロウ様の従者として主人に恥をかかせる様な格好は出来ません!」


「嗚呼!?セバスチャン殿!執事の子供服迄あるのですか!」


「私が想像出来る物でしたらサイズは問いません」


「何と!?仕立て屋泣かせですな!」


「確かに仕立て屋は不要ですからな」


「セバスチャン様!我らの服までご用意頂き誠にありがとうございます♪」

アデルフォード配下のバンパイア男性の一同がセバスに礼を述べる

「良いのです、今ルドウィン殿にお話しした通り主人殿の配下として恥ずかしくない装いでないと」


「重ね重ねありがとうございます」


「主人殿?如何ですか?主人殿のイメージに従いお作りしましたが、不具合はございませんか?」

キョウイチロウはセバスにイメージで伝えた黒い燕尾服を着ていた


「うん♪完璧だと思う」


「嗚呼♪キョウイチロウ殿?それは何と言う服ですか?」


「燕尾服だよ♪」


「ほほぅ、鳥の尾羽を模した服ですね」


「うん、そうだよ燕は此方の世界にも居るのかい?」


「今は時期ハズレですので未だ飛来してはおりませんが居ますよ」


「へぇ〜見てみたいな」


「数ヶ月後には見られますから直ぐですよ♪」


「主人殿!全員準備は終わりました行きましょうか」


「うん」



「キョウイチロウ様!我らがメイド服におかしな所はございませんか!」


|д゜)チラッ


「その様な木陰では無く此方に来てしっかりと見てください!」


「キャッ(*/∀\*)」

スカートを捲りピンクのガーターベルトを止め直していたステファニーが恥じらいの仕草を見せる


「ごめん!」


|彡サッ!


「ステフ!お前のせいでキョウイチロウ様が何処かに行ってしまわれたぞ!」


「貴女達!淑女は外で身嗜みなど整えません!私のクローゼットに入りなさいと言いましたわよね!」

マイクローゼットからゾロゾロと出て来るルイーズ


「はっ!恐れ多いと思いまして!」


「はぁ!淑女たるや何たるかをもう一度教育し直す必要がありますか?」


「いえ!ルイーズ様のお手を煩わせる訳には参りません!」

ガクガク((( ;゜Д゜)))ブルブル

震えるババリアン達元十傑の三人


「しかし…

そのメイド服は?」


「主人様のイメージにあったセクシー系タイトスカートのメイド服ですが何か?」


「その…スカート丈が短過ぎませんか?肩幅以上に足を開くと…その…丸見えでは?

胸元も…何と申し上げたらよろしいのか…

あらわと申しましょうか

我らに淑女の嗜みを問うお方のお姿とは思えません」


「多分…主人様のご趣味ですわ何か問題でも?」


「(y゜ロ゜)yセクシーが過ぎます!そこまで身体にタイトに密着した布地ですと下着は?どの様に成っているのでしょうか!?」


「ご想像にお任せしますわ♪貴女も着てみれば分かる筈です」


マジマジと見るリアン

( ゜д゜)じーーーーー胸のポッチは無い…透けてもいない…

どの様に隠しているのだ?


「さて…ご主人様!其方にお見えになられるのは分かっております!此方にいらして下さいませ」


モジモジしながらも木陰から出て来るキョウイチロウ


「皆!着替え終わりました…

!?

主人様ぁ!なんと凛々しい♡素敵です!」


「恥ずかしいよルイーズ…

だから嫌だったんだ」


「何を仰いますか!自慢の主人様ですわ!あぁ♪何と♡見惚れてしまいます!」


「もう…

良いから…

行こうよルイーズ」

手を差し出すキョウイチロウ


「なっ!?私をエスコートして下さりますの!?セイラでもラティでもなく?」


「もう!恥ずかしいから早く!イツものお礼だよ」


「嗚呼♪その様なお気遣いを私に」(ノω・、)


「もう!泣かないの!ルイーズ!折角のお化粧が台無しになっちゃうよ」


「すみません…すみません…」


「涙を拭いて」

優しくルイーズの涙を胸元から取り出したハンカチで拭うキョウイチロウ

「エルフの里に着いたらセイラとラティを中心に事が進みます…誰も蔑ろにしたくは無いんだよ」


「嗚呼!私!幸せです!イツ迄もお側に置いて下さいませ」(ノω・、)


「もう!お化粧直しに行くよ♪クローゼット開けて」


「はい主人様…」


ルイーズのクローゼットに入る二人…

暫くしてスタンダードなロングスカートに髪全体を覆うフリル付きのメイドキャップを被ったルイーズがキョウイチロウと共に現れる


「主人様♪メイド服を選んで頂き誠にありがとうございます」

両手でスカートを持ち広げてカーテシーをするルイーズ

「身長差があるからルイーズが私の腕に捕まる事は出来ないから手を繋いで下さい」

片膝を付いて手を差し伸べる


「まぁ!どちらでその様な紳士な振る舞いを習得なさったのですか!?」


「男子たる者の常識でしょ?」


「ウフフ♪キョウイチロウ様♡素敵ですわ」


「では参りましょう♪」


「準備にはそこそこ時間がかかりましたが許容範囲内です皆、行きましょうか」


「はい!」

エルフの里の入り口にて


「そこで止まれ!連絡のあった連中か?」


「はい!」


「セイラか!本当にセイラなのか!?」


「いや!待て!セイラがあんなにお淑やかな訳は無い!あれではまるで別人ではないか!」


( ✧Д✧) キラーン


「ひぃっ!」


「いや!あれは!我が妹のセイラだ!」


「ルイス!本当か!?」


「セイラ!良く帰ったな!旦那は何処だ!」


「此方に!」

キョウイチロウを後ろから抱き上げて兄に見せるセイラ


「( ^∀^)アハハ/\/\/\

冗談のセンスまで身につけたか!

子供に成ったとは聞いていたが若すぎるだろ!

その様な子供と、どんな結婚式になるのだ?

アハハハハ

しかし人生に絶望して表情を失ったとクリスティー叔母さ様から聞いていたが明るく成って何よりだ!

今開ける」


ギギィーーー!大きな木の門扉が開く


「セイラ!お帰りなさい!」


「クリスティー叔母様!?どうして此方に!?」


「馬鹿仰い!姪の晴れ姿を見にこない叔母が居まして?」


「クリスティー叔母様♡ありがとう」

抱き付くセイラ


「何よもぅ♪しおらしく可愛くなっちゃってまぁ♪それに何ですかそのメイド服は?和装?とは少し違う様ですが…」

「叔母様!叔母様!クリスティー叔母様ぁ♪会いたかった!お話ししたい事がありすぎて

このメイド服!変ですか!?」


「うぅん素敵よセイラ

森の木々からの通信で聞いてますわ!大変だったでしょう?」


「はい!それはもう…色々あり過ぎて何から話せば良いのか分からないくらいで…」


「セイラ!」


「兄様!」


「 ( ゜∀゜)・∵ブハッ!

兄貴兄貴と後ろを付いて回り、年頃の娘の遊びに全く興味を示さなかったお前に兄様と呼ばれる日が来ようとは!クリスティー叔母様に感謝だな」


「(*/∀\*)イヤン!キョウイチロウ様の前で昔話しはやめて下さいまし!」


「(T . T)本当にあのセイラが…」

ズザッ!!

「クリスティー叔母様!セイラを淑女に仕立て上げて下さいまして誠にありがとうございます!

どうやらそのお陰で伴侶も見つけられた様です!」


「本当ーーーーーにっ苦労しましたわ!!!」


「心中お察し致します!」

( ✧Д✧) キラーン

「兄様?叔母様?いい加減にしないと…わたくしにも我慢の限界と言う物がありましてよ」


「こらこら!セイラ!ステイ!落ち着きなさい!

(`・д・)σ メッ!そう言うとこだぞ♪」

コイツぅ♡的におでこをキョウイチロウに中指で軽く押されるセイラ


「あぁ〜」

フラフラしながらへたり込むセイラ


「大袈裟!?」


「ウフフ♪分かりましたわキョウイチロウ様」


「…

お前…本当にセイラなのか?

いや…誰だ?

洗脳…されているのか!?」


「ルイス!それはあり得ませんわ!」


「クリスティー叔母様!

では何故?この様な有り様なのです?

これではまるで!可愛らしい妹ではありませんか!?

セイラの意思はあるのですか!?」


「うーん…

ルイス、では昔のセイラと今のセイラではどちらが良い?」


「勿論!今のセイラは可愛いし!正に理想の妹!」


「あのぉ…お二方…

そろそろセイラの我慢も限界かと…」


ゴゴゴゴ( ✧Д✧) キラーン


「いやはや…(;・`д・´)すまない

あまりのセイラの代わり様に驚きを通り過ごして取り乱しました!許して欲しい」


「酷い!兄様!わたくしをそんな目で!

セイラ泣いちゃう!」


「嗚呼ぁ〜(′□`*=*′□`)ああぁ〜スマン!

セイラ!」


「目薬ですわ」


「( ゜∀゜)・;’.、グハッ!

やはりセイラで間違い無い」


「ウフフ」



「それはさておきその方が旦那か?聞いてはいたが…

そいつが本当に42歳の人族から若返ったと言う?

冗談では無いのだな?」


「マジもんのマジですわ!」


「あらあら?本当に子供ですのね?」


「アイナイナかあさま!」


「おかえりなさいセイラ」

サッ└(゜∀゜ )┘≡≡

「お母様であらせられますか!わたくし!キョウイチロウと申します!

この度はセイラさんを!」


「お待ちに成って!」


「はい?」


「その話しは旦那も踏まえて後程と言う事で…

今は…

貴方!?

ルドウィンですの?」


「はい!」


「えらく若返りましたわね…

敵意は無い様ですが…」


「そうですな我のした事は変えられませぬ…

キョウイチロウ殿には離れた所で待機する旨を伝えたのですが…」


「過去の遺恨は全て水に流す事は出来ませんが…

貴方も我が娘セイラを祝福したくて来たのは間違い無いのですね?」


「はい!キョウイチロウ殿に進化させて頂き今は臣下として仕えておりますれば」


「分かりました!歓迎致しますわ」


「母上!それでは里の者が納得致しかねます!」


「ではどうしろと?ここでルドウィン殿を屠り!その娘であるアデルフォードちゃんとルードリヒちゃんからの報復で息子の貴方が討たれ!今度は私が仇討ちに行けばよろしくて?」


「それは…」


「おーい!お前たちぃー!

イツ迄も来ないからこっちから来たぞ!何をしてる?」


「あら?エルフに似合わず相変わらずせっかちね♪ウフフ」


「お初にお目にかかります!セイラの叔父でおさをしておりますミルメール・シタサ・フォンデライアンと申します」


「クリスティーメイド長と同じ苗字?」


「キョウイチロウ様、わたくしの夫ですわ♪以後お見知り置きの程を」


「あっはい!此方こそよろしくお願いします」


「お前たち!イツ迄!お客人に立ち話を強要する気だ?私の家に案内せよ!」


「はい!申し訳ありません!此方にどうぞ!」


「貴様!本当にルドウィンなのか!?」


「アナタ!そのくだりはもう終わりましたわ!」


「終わった!?何が!?」


「もう行きますわよ!」


「ムムムムム釈然としないが…致し方無し」


エルフの里…

里とは名ばかりの世界樹を中心とした巨大都市である

人族との交流もあり多くの人族も暮らして居る

大きな木々が聳え立ち、その巨木の元に宿屋やギルドやお食事処や雑貨屋や武器屋ある

露天商ではなく各自店舗待ちで分かり易い看板が出ている

里は結界に守られていてエルフ達を含め里に入る際は通行証が必要となる

その通行証が鍵となり入国が許される

今回はセイラがキョウイチロウの従者と言う事でセイラの通行証が主人であるキョウイチロウの入国を許し、その従者、従者の配下が通行可能に成っている

世界樹は地脈の上に聳え立ちセイラが昔見た大いなるマナの本流が年に一度、大きなうねりを見せる

その時に少し離れた所にある神殿で故人を送るのだ

故人は光りに包まれ大いなるマナの本流に帰り、新たなる命となり転生する


世界樹の南側にはステージがあり何かしらの発表がある場合はそこで長の演説がある



此処はその一番近くにある巨木…

人族はあまり珍しくは無いが長が客人を迎えるのは稀で、その物珍しさから多くのエルフが集まっていた


「どいてくれるか?」


「何?あれが今回の客人?」

「そうそう!何でもエルフなのに異国の神に捧げる舞を奉納するらしいわよ」

「従者は素敵な装いをしてますわね!」

「そうねどちらかというと東方の装いに似てますか?」

「そうね!でも和装っぽいのにエプロンとか付けてますわよ!それにスカートですわ!」

「何だか可愛い服装ですわね!」


「こらこら!お前たち!キョウイチロウ殿たちは見世物では無いぞ!!

お前たちに聞きたい事がある!今回の世話役のシルフィードとシルキーウェイの姉妹は何処だ?」


「えっとぉー

あちらの木の影に隠れて此方を見てますわ…」


「ふぅー

彼奴らときたら、困った奴らだ」


「シルフィード!シルキーウェイ!此方に!」


「あっ…は…ぃ…」


「この子達は?」


「エルフの里での滞在中はこの二人に身の回りの世話をしてもらう、人を疑う事を知らぬ信頼の置ける者達だ…

まぁ…そのせいで何だ…色々と騙されて…少し人間不信には成ってはいるが…

キョウイチロウ殿たちならば大丈夫であろう…

ってか未だ木陰に隠れてるのか!?早くこっちに来て挨拶を!」


「(T . T)又、私達は人族に騙されるんですね」

「(ノω・、)姉様…長の言い付けならば…断る訳には…」


「君達がシルシル姉妹?」


「∑(O_O;)ビクッ!?シルシル!?」


「うん♪シルフィードとシルキーウェイだからシルシル♪」


(*゜▽ ゜*)パァー

(*゜▽ ゜*)パァー

「キョウイチロウ様♡その様に呼ばれたのは初めてです♪よろしくお願いします」


「心開くの早っ!?」


「そうなのだよキョウイチロウ殿

この二人は人を見る目が無いと言うか…信じ易いと言うか…

友達には成れるが…」


「成れるが?」


「本っっ当に人を見る目が無くてな!

毎回の様に全てを盗まれて終わるのだ!

何と言うか人の良い奴と知り合えたと此方も喜んでいると…何故かその友が困窮して毎回の様にこの二人の蓄えに手を出すんだ…

私も毎回、憤りを感じる程に運が無いと言うか惹きつけると言うか…

私は不憫でならない…何故この子達ばかりがこの様な不幸の渦に巻き込まれてしまうのかと…」

姉妹を抱きしめて泣くミルメール

「オジさんイツも心配かけてごめんなさい」

「オジさま私達のせいで…」

。゜(゜´Д`゜)゜。。゜(゜´Д`゜)゜。うぇーん


「(-ω- ?)んっ?三人共?見えて無いの?」


(。=`ω´=)ぇ?(。=`ω´=)ぇ?(。=`ω´=)ぇ?


「あぁ…

それでか…」


「キョウイチロウ殿?どう言う事なので?」


「何て言えばいいのかな…付いてるって言えば説明しやすいかな?」


「キョウイチロウ様…

あれは何ですの?」


「貧乏神?って知ってる?福の神「吉祥天」と貧乏神「黒闇天」は双子の姉妹なんだけど…

質問させてもらっても良いかな?

二人共にポジティブな思考になる事が無いとか?常にどちらかが落ち込んでどちらかが励ますみたいな?」


「は…ぃ…」


「だから貧乏神の姉妹がシルシル姉妹を入れ替わり立ち替わりして不幸を引き寄せちゃってる感じみたい」


「何と!?キョウイチロウ殿には!それが見えるのですか?」


「えぇと…私の加護を受けてる従者は全員見えてるかと…」


「何と!?ではどうすれば!」


「日頃の不摂生を直せば貧乏神は去るかと

福の神「吉祥天」と貧乏神「黒闇天」の双子の姉妹は表裏一体だから」


「今回は神楽を奉納して下さるとの事!神の思召おぼしめしか!!お前たち!キョウイチロウ殿の言う事を良く聞き勤めよ!」


「はい!」


「キョウイチロウ様?祓えませんの?」


「祓っても、本人達の行動が変わらなければ、又、来ちゃうんだよね〜

常日頃の生活スタイルを変えないと、部屋は整理整頓して綺麗に、早寝早起き、無駄遣いはしない、ポジティブシンキング、悪習を改善して自己改善を促さないと無理だよ…

私達が祓っても無駄なんだ」


「自分を変えるだけで良いんですか?」


「そんなに簡単じゃ無いけど努力すれば可能かな」


「おぉ!キョウイチロウ殿は正しく神の子!教えを布教して頂けるのですね!

この姉妹には幸せに成って貰いたいのです!

その、キョウイチロウ殿の言う自己管理とやらを教えてやってはくれないでしょうか!?

お前たち!キョウイチロウ殿の教えを守り頑張ってみよ!そして幸せになるのだ!」


「はい!頑張ります!私達姉妹の問題です!我らの努力で可能と仰るなら努力いたします!」


「(*゜∀゜)*。_。)*゜∀゜)*。_。)ウンウン」


「(;゜д゜)アッ…二人がポジティブ思考に成っただけで少し貧乏神が薄く成った」


(*゜▽ ゜*)パァー(*゜▽ ゜*)パァー

「頑張れそうです!」


「素直でよろしい!」


「キョウイチロウ様!大好き♡」

抱き付く姉妹


( ゜д゜)じーーーーー

「天然たらし発動中!ハーレム人員の補充を確認!」


「ノウェル!?ハーレムは作らないよ!」


「現にハーレム化してる…」


「してません!」


「じゃあ女性従者達に聞いてみる!

一人もキョウイチロウに愛されたく無い人ばかりなの?」


「愛されたいです!」「愛されたいですわ!」

「キョウイチロウ様の愛を欲しています!」

「私も」「わたくしも!」「大好き♡」


「(。=`ω´=)ぇ?ハーレム…計画して…無い…」


「キョウイチロウと一緒にお風呂に入りたい人ぉ〜?」


「わたくしが!」「いえ!私が!」「キョウイチロウ様と入るのは私です!」「もう全員で入れば良いのでは?」「それが一番です!」「エルフの里のお風呂事情は!?」「調べる必要がありますわね!」

「私は水浴びでもOKです!」「長!その辺りどうですの?」

キャイのキャイの!ワイのワイの!


「魔法でお湯を沸かした大浴場は完備されてます」


キラーン( ✧Д✧) ( ✧Д✧ ) キラーン

「キョウイチロウ様♡素敵なエルフの里の滞在に成りそうですわね♡」


∑(゜Д゜;)


「ハーレム計画じゃ無かった…

既にハーレム…競争率高い…」


「ノウェル!?ハーレムは…」


「この状況でハーレムは?無いと言い張る?」


「無い!」

レ(゜∀゜;)ヘ三ダッシュ


「(;゜д゜)アッ…逃げた!」

「逃しませんわ!」「お待ちになって!」「キョウイチロウ様!」


「鎮まれーーーい!」


∑(O_O;)ビクッ!?


「キョウイチロウ殿はご多忙の身なれば!

お前達はキョウイチロウ殿に長との話し合いもさせぬとは!

何をしにエルフの里に参ったのだ!

キョウイチロウ殿にセイラ殿のご両親への挨拶もさせず!己が欲望を優先させるとは従者にあるまじき行為ぞ!控えよ!

此度の主役はセイラ殿とラフティーナ殿だ!弁えろ!」


「ルドウィン♡」(T . T)


「キョウイチロウ殿もキョウイチロウ殿ですぞ!逃げる前に用事を済ませて下さいませ!」


「はい…」


「ウフフ♪ルドウィン、貴方変わりましたわね

あの時はギラギラと殺気を放って羽虫を見る様な目で我らを見ていたのに」


「お戯れをセイラ殿の母上、昔の事です、今はキョウイチロウ殿の忠実な従者でございますれば

其方でお茶を準備して立ち尽くすエルフが不憫で」


「あの…その…

ありがとうございます!!!!

お茶を入れました!お召し上がり下さい!!!」


「その気遣い…

昔のルドウィンでは無いのですね素晴らしいですわ」


「私はキョウイチロウ殿の加護を受けた身ならば、視野視点もキョウイチロウ殿より下賜かしされております!私の気遣いではありません!

素晴らしいのはキョウイチロウ殿でございますれば

私など足元にも及びませぬ!」


「ルドウィンありがとう、でも褒め過ぎ〜」


「何を仰います!我らの主人こそ至高!まさか二君に仕えるとは思ってもみませんでしたが!

千年以上生きて来た私が保証いたします

今までキョウイチロウ殿程の御仁には会った事がありません

従者如きにお礼を素直に言える主人に恵まれて恐悦至極!」


「流石は父上!狼狽える僕とはまるで別物!

私は姉様しか見てませんでした!」


「お前はそれで良い♪フフフ」

撫で撫で

頭を撫でられて喜ぶルードリヒ


「フム( ;-`д´-)すっかりお茶も冷めてしまったな…本題に入るとしよう」


「あぁ!?すみませんでした!」


「アグラディオを呼んで来てくれるか?」


「はい!」

お茶を持って来たエルフが退室する


『あのお方…キョウイチロウ様と仰るのですね♡

あのルドウィンをも従えるとは底が知れない…

私も…お世話したいですわ』

ここにも天然たらしキョウイチロウに魅了された娘が一人…

キョウイチロウのハーレムは本人の知らない所で拡大して行くのであった

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