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第9話 規格外

ゴゴゴゴゴゴ

ワサワサワサワサ


「キョウイチロウ様、王より目立たぬ様にと念押しされたではありませんか!コレでは目立たなくなど出来ませんわ!!早く!早く!スキルの解除を!」


「へっ?解除?どうやって?」


「はぁぁぁ!?アナタのスキルでしょうに!?

私達に解除方法が分かる訳が無いでしょう!

セイラからも!?って何キラキラした目でキョウイチロウ様を見てますの!?」


はぁ?何これ?この人のスキルなの?規格外にも程がありますぅ♪

日常とかけ離れて殺伐とした命のやり取りをと思ってましたがコレはコレで良いぃ♪興味深すぎます!

(ΦωΦ)キラキラ

「育成促進解除!解除!解除ぉぉぉ!!!…」

音声ガイダンス

「解除不能!解除不能!1度使われた魔力は消費され元には戻せません解除する事はできません」


「どうしまして?解除は!?」


「どうやら…消費した魔力は戻せないみたいでして解除出来ないって言われました。」


「はぁぁ!?ってか誰に言われたのぉぉぉ」

成長し続ける樹木に引っかかり共に上昇して行くメイド長は必死になって捲れるスカートを押さえている。

スカートの中からは、何処にしまっていたのか?と言うほどの暗器がこぼれ落ちる


セイラはと言うと嬉々として成長する木々の枝から枝へ飛び移っている。


私はと言うと…中庭の中心で解除を叫ぶ


「止まった?」


王城の中庭は光も差し込まない鬱蒼とした森となり巨大化した木々は王城の最上部より高い


ザワザワ


「セイラ!!!何処にいますの!?人が集まって来ましたわ!キョウイチロウ様を連れてお逃げなさい!」


「かしこまりぃ〜♪」


「メイドとしての慎みを!!」


「クリスティー叔母様ぁ〜!今はそれどころじゃ無いでしょ〜♪この人、連れてくねぇ〜♪」


死んだ魚の目のセイラは何処へ?

そこにはキラキラとした眼差しを私に向け、お姫様抱っこをして脱兎の如く逃げるセイラが居た…


「アクセラレーター」


ギュン!


急激な加速に首がもげそうになり慌てて抱きつく


「あら?こんな状況でも大胆ですわね、まっ逃げるのが先だからわたくしとの密着でお胸に全力で顔を埋めている事に関しては、さておきましょう

更に加速しますわよ!ブースト!」


「うわっ!」

顔の形が風で変わる程の加速

「息が…出来…な…い…」


「ウフフ♪( ^∀^)アハハ/\/\/\♪何この状況面白過ぎぃ〜♪」

私はセイラの笑い声を聞きながら呼吸困難で意識を失うのだった。

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