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第88話 親子で進化

一家団欒を満喫する親子


久しくこの様な時間は無かった…


幸せを噛み締め緩やかな時間が流れる

「キョウイチロウ様!此度の姉様の懐妊の正式なご挨拶が遅れました事誠申し訳ありませんでした!

それとは別で一つお願いがあり参上いたしました!」


「自身の進化の話しかな?

早くも叔父としての自覚に芽生えたのかい?」


「お恥ずかしい!此度産まれるキョウイチロウ様のお子は…

多分ですが私より強いかと…」


「だろうね…

今のままでは都合が悪いな!」


「はい!つきましては私の進化2への条件を知りたく」


「他の従者は苦手な物を食べれる様にとかだったけど…

強制進化も可能だよ!ルードリヒなら耐えられると思う!

しかも!親父さんのルドウィンより強くなると思う」


「何と!?ルドウィン父さまよりでございますか?」


「うん♪そうなるとルドウィンも息子に先を越されルードリヒの方が強いなんて…

まぁ今のお前みたいに自身の進化を求めて来るだろうな

( ̄▽ ̄;)」


「(。=`ω´=)ぇーと…父上はバンパイアロードです…更なる進化が出来ますでしょうか?」


「可能だよ!」


「何と!?」


「名称がバンパイアロード進化1、進化2、みたいな感じで数字が加算されてステータスが上がるだけじゃないかな?

今は私とルドウィンのバンパイアのロードが居る不思議状態だけど」


「そんなお手軽で…良いのでしょうか?

あとキョウイチロウ様、ロードは王だけを意味する言葉ではありませんので二人居ても良いかと」


「そーなの?」

「はい!ロードは王、貴族、領主などを表す事もありますので」


「へぇ〜

ルードリヒは博識だね♪」


「それ程でもありません、父上の教育方針の賜物であって博識で凄いのは父上なのです!」


「うんうん♪二人は産まれて来る子供の上層教育に必要不可欠な人材と言う事だね」


「と言う事でしたら私めも進化させて頂けると言う事ですな?」


「ちっ!?父上!?」


「先程の話し!聞かせて貰いました!私は更なる進化でキョウイチロウ殿のお力になりたく!」


「ルドウィンはルードリヒの方が強くなるのが嫌と…

(*≧艸≦)」


「なっ!?」


「ルドウィン!ちょうど今その話しをしてたところだバレてるぞっ!」


「( ^∀^)アハハ/\/\/\

私は千年以上生きておりますのにキョウイチロウ殿には敵いませんなぁ!

読心術でございますか!?

何から何まで完敗です!」


「極々普通に考えたら出る答えだよ

親子共々!高みを目指すその意気や良し!」


「では!?」


「うん!先ずはルドウィンを進化1に!」


「お願い致します!」


「進化!魔力隠蔽!」


\\\└('ω')┘////フォーー!

「何だ何だ何だ!?この湧き上がる力は!?更に増えたキョウイチロウ殿のスキルまで!?

これがルードリヒが体験した進化1か!?」


「そして…お約束の幼児とw

ルドウィン若っw

ほぉーら♪ほら♪」


「主人殿!?

高い高い!はやめて下され!」


「だって幼児ルドウィン!可愛いじゃん!」


「フム( ;-`д´-)幼児になってもステータスは爆上がりと、素晴らしい!

しかし!中身は千歳を超えておりますれば子供扱いは…」


「ほぉーら!高い高い!」


「主人殿!聞いてますか!?」


「(-ω- ?)んっ?精神は大人でも身体は子供…

気付いてないのか?」


「何がです!?」


「(*≧艸≦)父上…

めっちゃ笑顔ですw」


「何ぃ!?」


「無自覚で喜んでるんだな?」

( ^∀^)アハハ/\/\/\

( ^∀^)アハハ/\/\/\


「なっ!?ルードリヒまで!?」


「何やら楽しそうですわね?」


「アデルフォード!?」


「あら?その満面の笑顔で高い高いをされてる幼児は?ルドウィン父さまですの!?

(*≧艸≦)ウフフフ♪

その様な笑顔は久しぶりに見ましたわね♪」


「くぅーー!恥ずかしい!」


「でも久しくこの様に笑った事はありませんでした…」

(ノω・、)

「私…今…幸せです♪」


「ウム…然り」

「姉様♪」

抱き合う家族


「母と子にしか見えないんだけど…

(;゜д゜)アッ…ルードリヒとカーミラさんは実の親子かw」


「ウフフ♪ですわね」

「遺憾ながら是非も無し♪」

「父上は私の園児年齢より少し大人だから未だましです!」


「キョウイチロウ殿?私は何処まで進化出来るのでしょう?」


「取り敢えず分かっているのは進化3まであるって事くらいかな」


「ほほぅ」


「セバスチャンとルイーズは一気に三段階進化したけど…

セバスたちは前例があったから第二段階にラフティーナが即進化させちゃったんだよね

( ̄▽ ̄;)

バンパイアの第二段階への進化条件が分かればよりスムーズなんだけど…

ちなみに私の魔力量は増えて三倍に成ってるけど、自分のスキルに関しては一回の消費魔力が二億のままなんだよねぇ〜

消費魔力半減のスキルでも有れば良いんだけど…

範囲進化が出来るから一回で済むんだけど…

現状、触れてる相手しか進化させられないんだよねぇ〜」


「強制進化が可能と仰ってましたが?

条件が必要なので?」


「多分…条件無しで進化させられると思う」


「我らは耐えられるとの事でしたな」


「うん!レベルが足りて無いと部分進化しか出来ないし引き継ぎも不可能だから進化レベルに達していないと意味がないけどルドウィンとルードリヒなら大丈夫かな」


「あら?わたくしは駄目ですの?」


「お腹の子供のレベルが達して居ないから無理でしょう?」


「産まれる前ですし、やってみないと分かりませんわ

わたくしのスキルとキョウイチロウから引き継いだスキルがそのまま引き継がれるかも知れませんし」


「駄目でしょう?リスク回避は必要だと思うよ」


「では我らは良いという事なら進化2に進むとしましょうか、強制進化を頼めますかな?」


「オッケー♪二人に触れないとだから、こっちに来てくれるかな?」


「準備は良いかい?」


「いつでも!どんと来い!」

「はいキョウイチロウ様お願い致します!」


「では!強制進化!魔力隠蔽!」


スッ…

肩に誰かが触れる…

「アデルフォード!?今!?触れたら!?」


\\\└('ω')┘////フォーー!

\\\└('ω')┘////フォーー!

\\\└('ω')┘////フォーー!


「アデルフォード!!

嗚呼ぁ〜(′□`*=*′□`)ああぁ〜

お腹の子供の事をもっと大切にぃ〜」


「これが進化2か?…」

「ふぅ〜年齢が以前より進みましたね」

「…」


「アーデル!」

駆け寄るキョウイチロウ

( ✧Д✧) キラーン

「血が足りませんわ」


「ほら!言わんこっちゃ無い!」


ゴソゴソ…

キュポン!

(/◎\)ゴクゴク


「アーデルそれは…例のやつ?」


そう!例のやつとは!

バンパイアの人数が一軍まるまる増えた…

懸念されるは食糧事情である!

キョウイチロウの持っていた三つの培養スキルの派生スキル!血液培養で作った瓶詰め血液の事である


「流石はキョウイチロウの血…

培養した物でも芳醇で美味しい♡

この舌触りといいサラッとした喉越し♪

濃厚なのにくどくない♪

そして何回飲んでも飽きない…DTの血…

このスキル血液培養があれば!キョウイチロウが非童◯になっても永遠に飲み続けられる!

しかも!滋養強壮!栄養満点!」


「褒め過ぎで説明長過ぎ!

ってか子供は!?

お試しで子供を巻き込むのは」

(`・д・)σ メッだぞ!


「別に二人分の血が必要かなぁなんて思っただけで」


「いやいや!若返るから!今!進化1で幼女で妊娠してるから駄目でしょうに!」


「と言う事で早くわたくしを進化2まで強制進化して下さい!17歳なら子供は産めますわ!」


「んもぅ!アーデル!困った子!子供は無事なんだね?」


「先程より元気ですわ!

ですから早くぅ♡」


「何だ?カーミラの容姿でキョウイチロウ殿に甘えるアデルフォードは…

何だか…

あれだな…」


「父さま?嫉妬しちゃう?(*≧艸≦)」


「まぁそんな感じだが…

私の事は良いのだ、アデルフォードの幸せを優先した結果だ!お前と永遠の別れなど考えたくも無かったからな」


「父さま…

大好き♡」


「幼女カーミラの声で言うな!恥ずかしい!」


「ウフフ♪今度、母様と父様の若い頃のお話しを聞かせて下さる?」


「(-ω- ?)んーー?カーミラは元人だったから幼少期を知らんのだ、今幼女カーミラを初めて見る」


「新鮮?」


「おぅ!初めて見るお前の母は若い頃から美しいかったのが分かっただけで!私は幸せだ!」


「では、父様も堪能した様ですから

追加の瓶詰め血液も用意しましたし

キョウイチロウ♪強制進化して下さる?」


「強制進化!魔力隠蔽!」

\\\└('ω')┘////フォーー!

(/◎\)ゴクゴク

「プハァ!

流石はキョウイチロウの血!

芳醇でいて…」


「又!?その!くだり!?もぅ一回やるの!?」


「やりますわ!

この舌触りといいサラッとした喉越し♪

濃厚なのにくどくない♪

そして何回飲んでも飽きない…DTの血…

このスキル血液培養があれば!キョウイチロウが非童◯になっても永遠に飲み続けられる!

もう!最高♪」


「やるんだ…( ̄O ̄;)」


「勿論♪飲む度に言ってしまいますわ!

キョウイチロウの機転でわたくしたちの食糧事情は解決し、それどころか今まで飲んだ事の無い程の美味しい血…

もう二度と他の血では満足出来ませんわ!」


「いやいや!普通の食事でも栄養は摂れるんでしょ!?」


「残念ながら…その食事も…」


「そう!」

(y゜ロ゜)y

「うわっ!ルドウィンとルードリヒ!?びっくりしたぁ」


「キョウイチロウ殿のお手製の料理を食べた我らの胃袋は鷲掴みにされ!

血液だけでなく!

食事もキョウイチロウ殿の物が無い生活は最早考えられない!」


「ですです♪」


「いや…君たちも私の日本食伝道師のスキルを習得してるから…

私が居なくても作れるし教えれば作って貰えるでしょ?」


「何でしょう?

何か足りない気がして…

隠し味が有れば教えて頂きたいと思うのですが…」


「(-ω- ?)んーー?しいて言うならば…」


「ならば?」


「食べてくれる人の笑顔を想像する…

愛!かな」


「流石はキョウイチロウ殿!

あれは!?キョウイチロウ殿の思いやりでしたか!?盲点でした!旨い筈です!!」


「料理は愛情と言う事ですね!キョウイチロウ様!」


( σ ・д・)σ「正解!」


「(;゜д゜)アッ…」


「どうした!?アデルフォード!?」


「動きましたわ」


「早くね!?ってか!?さっきよりお腹大きく成った!?」


「成長促進スキルですわ♪」


「チートが過ぎる!」


「キョウイチロウ殿…

其方がそれを言うか?

千年かかっても届かなかった進化の極み…

それを!キョウイチロウ殿の手に掛かれば、ものの数分ですぞ!

しかも!未だ先があるなどと!

チートが過ぎるのは!…」


「キョウイチロウ殿?

ルードリヒ!キョウイチロウ殿はどうなされた!」

(。-ω-)zzz

「キョウイチロウ様は9歳児…

進化と魔力隠蔽を併用して1スキルにして魔力量は三倍と申しておりましたが…

今のキョウイチロウ様の魔力残量は1の筈です…

疲れて寝てますね」


「何と!?無防備な!?我らをここまで信頼してくれているのか!?

無理をさせた様だな…」

キョウイチロウを抱き上げるルドウィン


「ルードリヒ!お前は二段階進化をしても前の年齢の容姿!ゆえに!キョウイチロウ殿を抱き上げるには不向き!

私に任せよ!

アーデル!お前は!キョウイチロウ殿の子に専念せよ!

明日はセイラ殿のご実家に到着予定だ!到着までキョウイチロウ殿には休んで頂く!」


「かしこまりました父上!姉様はお任せ下さい!」


「ウフフ♪ルードリヒ叔父さんよろしくね♪

わたくしも強制進化の影響かしら?少し眠いですわ…

お姫様抱っこで棺までお願いできる?」


「お任せ下さい!容姿は子供でも飛べば17歳に成った姉様を引きずらずに抱えて行けます!

ご安心を!」


「なら…お願いしますわ…(。-ω-)zzz」


フワッとアデルフォードを抱えて飛び上がるルードリヒ

「姉様…

あの時は守れず申し訳ありませんでした!

私は二度と誤ちは犯しません!

僕が姉様もキョウイチロウ様のお子も必ずやお守り致します」


そっと棺にアデルフォードを寝かせるルードリヒ


「少し今の身体を馴染ませる為に動いて確認したい昂ぶる気持ちもあるけど、第一は姉様達の安全の確保

姉様が起きるまでは何があっても離れないぞ」


たかが羽織る物を取りに行っただけの僅かな時間で姉を失うかもしれない事態を招いたのは自分の責任だと自分を攻めるルードリヒ

ピリピリとした緊張感の中、周囲を警戒するのであった


「ルードリヒ?るか?」


「父上?キョウイチロウ様は?」


「ウム、セイラ殿達に預けて来たぞ!

普通の9歳児らしい寝顔であったゎ!

同一人物とは思えぬ、してアーデルは?」


「ご自分の棺にて眠っておりまする」


「お前が寝かせたのか?」


「はい!」


「疼かぬか?」


「早く進化した自分がいかほどか試したくて疼いておりますが、前回の件もございますれば動けませぬ!」


「その自覚と覚悟!素晴らしいぞ!流石は我が息子よ!誇らしく思う」


「お褒めに預かり嬉しく思います!」


「アーデルの傍は離れる事は出来ぬが!」


「が!?」


「疼くのも分かる!私もこの身体でどこまでの事が出来るか試したい」


「しかし!駄目です!父上!姉様からは離れらません!

行くならお一人で!」


「それもなぁ…」


「何です?」


「淋しいじゃん!」


「( ̄▽ ̄;)父上…ちゃめっ気がありすぎです

しかし共には参れません!父上が交代すると言っても私は姉様の傍から動きませんよ!」


「(=`ェ´=)フフフ

そう言うと思ってセバス殿から借りて来た物がある」


「(-ω- ?)んっ?」


「身体は動かせなくとも!脳はフル稼働出来るはずだな?」


「何です?あまり警戒を解く様な集中を要する物には付き合えませんよ」


「キョウイチロウ殿の世界の娯楽であるオセロとチェスだ!」


「又ぁ!集中を要する物ではありませんか!」


「大丈夫だ!我らは進化してかなり強く成っておる!分体のコウモリは何匹飛ばせる?

集中していてもそれがヤラれたら気付くであろう?」


「以前なら意識を保つギリギリまでコウモリ分体を変化させて50匹といった所でしたが500はイケるかと」


「ほほぅ…

今の私は片腕コウモリ分体させて1,000匹といった所かルードリヒよ!チェスをする前に分体を飛ばせ!」


「はい!」

バサバサバサバサバサ!


「コウモリは配置に着いたか!?」


「滞りなく!」


「では、オセロから始めるか!手加減はせぬぞ!」


「望む所!」


十勝十敗


「やるな!ルードリヒ!次はチェスだ!」


「いいでしょう」


「…」

「…」


「これは…」

「千日手ですね…

お互いの駒が少な過ぎてチェックメイトに成りません」


「では…引き分けか?」

「の様です」


「やるなルードリヒ!」


「キョウイチロウ様の手解きの賜物です

棋譜は全て頭に入っております故

父上が奇策を弄さない限り同じ結果になるかと…」


「では?次は将棋にするか?」


「二人共?もう朝ですわよ」


「アデルフォード!?」

「アーデル姉様!?イツから!?」


「小一時間程前からかしら?集中してたみたいね?コウモリの分体は回収して頂いて結構よ、二人共ありがとう♪」


「ゆっくり寝れたか?」


「はい♪お陰さまで」


「ならば良い♪」


「ルードリヒ?父さまと引き分け?それって強くない?」


「ルードリヒめは私にオセロでも十勝十敗と五分の戦いをしたぞ!」


「まぁ♪今度皆での大会を開催して貰いましょう♪」


「それは良い♪」


「父上!負けませんよ!」


「私を倒して優勝してみせよ!

倒せるものならな!」


「その様な大会があれば必ずや!」


「ウフフ♪」


「どうした?アーデル?」


「何でもありませんわ♪」


「何です姉様?意味深な」


「ウフフ♪昨日も申しましたが、この様な穏やかな時間を過ごせるなど夢の様だと思っただけですわ」


「然り!私は今!幸せを噛み締めておる!なぁ!ルードリヒよお前はどうだ?」


「はい!父上!姉上!我らは混沌と破滅を渇望して来ましたが…

これが幸せと言うものなのですね!実に良い物でございますね♪

今後は四人で更に幸せを謳歌出来るかと思うと楽しみで成りません!キョウイチロウ様に感謝しなくては!」


「然り!ただ鬱鬱と己がスキルの派生を模索し失敗し、ステータスの向上を試みて失敗し、時間ばかりを浪費して来たが!

今の時間の浪費の仕方はとても良い物だと思う!」


「大会の開催はわたくし達の主催で如何です?

景品はバンパイア以外の者でも喜べる物にすれば!」


「嗚呼!流石は我が娘よ!良いアイデアだ!」


「はい!流石は姉様です♪優勝賞品は何にするか皆で考えましょう!

先ず取り敢えずは姉様はお子の為に培養血液を飲んで下さい!

( ´・ω・)⊃旦 スッ!どぞ!」


「ウフフ♪取り敢えず頂いて…

(/◎\)ゴクゴク

キョウイチロウの元に行き今日どの様に行動するかを打ち合わせしましょう」


「はい!姉様!」


「ルードリヒ!ご馳走様でした♪今度もよろしくね♪」


「例え迷惑がられても!勝手にお世話しますよ姉様!」


「頼もしいですわね♪ルードリヒ、期待してますわ」


「お任せ下さい!姉様♪」


「お邪魔しても良いかい?」


「キョウイチロウ♡」

「キョウイチロウ殿!?もう起きていらしたのですか!?」

「キョウイチロウ様!おはようございます!」


「和気藹々で一家団欒の所を悪いんだがそろそろ出ようかと思うけどバンパイアは日中でも行ける?」


「勿論です!我らバンパイアの全ての者は夜の眷属からキョウイチロウ殿の加護を受けておりますれば、昼間でも全然問題ありません!」


「昼夜逆転で眠いなら護衛にアートを付けて後から来ても良いけど?」


「行きましょう!良いな?ルードリヒ?アーデル?」


「勿論ですわ♪片時もキョウイチロウの元を離れたく無いですもの♡」


「僕も問題無いです!行きましょう!」


「皆んなぁ♪ルドウィン親子は昼間でもOKだって準備は良い?」


「オッケー!」


「アーデルは私と一緒に行きましょう…」

少し恥ずかしそうに目を逸らすキョウイチロウ

「はい♡」

それとなくそれに気付くアデルフォード


「アーデル?」


「はい♡なんですの?」


「その…」


「んもぅ!なんですか?皆準備出来て待ってますわよ」


「あっ!?うん…

えっとね…大した事じゃないんだ…

会った時は少し子供っぽい話し方だったよね?

これからは、ずっと大人びた話し方のままかな?って思っただけなんだ」


『Yes!!コッチが正解ですの!?42歳に成っても大人の女性が好きなのね…

ルイーズ!私が言いたかったのはコレよコレ!

初めからキョウイチロウの好みを熟知してたら、この喜びは得られないわ!』


「ウフフ♪子供っぽい方が好きでしたか?

セイラにも少女趣味ですか?と聞かれてましたが?」


「(^◇^;)無い無い!」


『では正解はコッチですの?♪

キャーーー!大人びた路線でキョウイチロウにグイグイ行きますわよーー!

でも…キョウイチロウには慎ましやかで恥ずかしがり屋な面も必要なのを知っています…

キョウイチロウに好きと言わせるその日まで…

女はしたたかでしてよ♪

覚悟なさいまし』

( ✧Д✧) キラーン

神の使徒と成りキョウイチロウの加護を受けたアデルフォード

バンパイアの頃、赤かった目は金色に変わり熱い視線でキョウイチロウを見詰めるのであった


「でアーデル?準備は良いかい?」


「えっ!?はい!イツでも」


「では!出発ぁつ!縮地!神ごえ!」


「主人様に遅れを取るな!皆!行きますわよ!アクセラレーター!ブースト!」


「リアン!貴女に言われなくとも!アクセラレーター!ブースト!」


「あらあら皆、やる気満々ですわね、我らも行きますわよ五指!

縮地!加速!」


「はい!アンナ様に続けー!アクセラレーター!ブースト!」


「嗚呼!」


「お前たち!昼間でもコウモリ化して周辺警戒しながら行けるな?」


「勿論です!紫外線対策は万全と言うか直射日光でも全然大丈夫な自分に驚いています!」


「フハハ♪それをキョウイチロウ殿の世界ではチートと言うらしいぞ」


「チート最高ーーーー♪」

バサバサバサバサバサバサバサバサバサバサ!

一軍まるまるコウモリ化!

それも一人一匹だけでは無く、周辺警戒の分体も含むと…

コウモリの数は異常な程に膨れ上がった


「うわー!」

後ろを心配して見ながら後ろ向きに器用に高速で走るキョウイチロウ


「昼間のコウモリ…フルーツコウモリの大群みたいになってるな」


「キョウイチロウ殿!警戒し過ぎても別に何も無ければそれで良い!周辺警戒は任せて貰う!」


「ルドウィン!他の皆は隠密は使える?」


「キョウイチロウ殿のスキルであれば!可能です!皆に魔力隠蔽と隠密を伝達致しまする!

キィーキィーキキキィー」


「何それ!?念話じゃないの?」


「超音波です!」


「ルドウィン!万能〜♪私達のスピードに着いて来れない者達は遅れても良いからね♪それも伝えておいて!休みながらで良いから!

行ける者は目的地まで全速前進!」


「バンパイア軍はアーデルの配下故!ステータスが共に向上しております!遅れる者は居ないかと!

皆!遅れるなよ!」


「お任せ下さい♪誰一人として遅れている者はおりません!」


「ならば良い!周辺の警戒を怠るなよ!我らの真髄と有益性をキョウイチロウ殿に知って貰うのだ!」


「嗚呼!」


そんなこんなで陸地を走る高速移動をマスターしている者たちにも遅れる者は居ない、


「セイラ、午前中に着けそうだね!」


「はい!この速度なら9時には到着出来るかと!」


「(゜ー゜)。。)゜ー゜)。。)ウンウン

手前で止まって、高速移動で乱れた髪の毛や服装を整えてからエルフの里に入りましょう」


「( ロ_ロ)ゞりょ」

そう言いながら近くの葉っぱを手に取るセイラが念じると葉っぱに文字が浮かび上がる…

森の木々達よ父様に伝えて!


ザワザワザワザワ♪


風も無いのに木々が騒めく…


そして鎮静化


「キョウイチロウ様!エルフの里には9時頃に近くに到着する旨を伝えましたわ!」


「伝えないと駄目なの?」


「エルフの里の弓使いは遠矢も可能でして…

事前に行く旨は伝えてありますが日取りまでは伝えていません!

連絡無しにこの大所帯で押し掛けたら確実に射殺されますわ」


「何それ!?怖っ!

ガクガク((( ;゜Д゜)))ブルブル!エルフ!ヤバっ!」


「それが森の守り手たるエルフですわ!」


「ほほぅ」


「しかも!エルフの中には、わたくしの様に剣術にけた者も多数居ます!

わたくしの祖母にキョウイチロウ様は敵わないと思いますわ!」


「そんなに強いんだ…だったら組み手で勝負を挑みましょうかね(*≧艸≦)」


「何かしらの策があるのですね!?」


「まぁ到着して訓練が可能ならだけどね♪」


「エルフは娯楽に飢えてますから武闘大会が開催されるかもしれませんわよ!」


「大会はちょっと遠慮しとくかな…」


「何故ですの!?」


「大会賞品を用意して無いから」


「主催はエルフの里ですからキョウイチロウ様が賞品をご用意する必要はありませんわ」


「いや…セイラが頑張って倒して来てくれた魔物のレア素材で武器を作ってからなら」


「それは二回大会で賞品にすれば良いと思いますわ!」


「それで良いのかな?」


「勿論ですわ!皆!俄然やる気になると思います!」


「じゃぁそっちの方向で作るよ」


「はい!お願いします!」


走るキョウイチロウと従者たち


周辺警戒しながら飛びながら付いてくるバンパイアたち

キョウイチロウ達は高速で走りながら余裕で会話する

「キョウイチロウ様…

もうセイラにはその…

抱っこさせて頂き走らせて下さる事は二度とないのでしょうか?」


「あの時は移動手段がそれしかなかったからね、今は大丈夫だよ♪もうセイラに迷惑はかけない!」


「いや…

そう言う事では無くて…」拗ねるセイラ


『キョウイチロウ様に触れたい…

のです…

エルフの里に着いたら…

慌ただしく、色々な事に忙殺されるでしょう…

その前に温もりを確認…した…い』


「(-ω- ?)んっ?どうしたのセイラ?

エルフの里に着いたらセイラが主賓なんだよ♪

全部がセイラを中心にして皆が動くから考え事なんてしてる暇はなくなるよ」


「…

それも違くて…」


「なら?どうした?」


「キョウイチロウ様に!触れ…」


「見えましたわ!!エルフの里の巨大樹ですわ!

ここで身だしなみを整えてから歩きましょう!」


「うん!分かった!セイラ!準備するよ!」


「は…ぃ…かしこまりまし…た…」


「どうやら何事もなく到着出来た様ですな、聞く所に寄ると毎回出掛けて直ぐに何度も敵と遭遇し続けて来たとか?

ここまで来れば大丈夫かと」


「ルドウィン!?警備ありがとう♪頼りになる人の加入は助かる!」


「何を仰います!これくらいの事!造作もありません!主人を守るは我らの勤めならば、今後はお礼など不要にございます」


「それは無理!対価には報酬かお礼が必須!それを当たり前だから何も言わない、しないのは私には無理です!」


『どことなく考え方が魔王様に似ているな…

思考も行動も似て非成る人族とはいえ…

しかし、かのお方の面影を見てしまう…

あのお方は今?何をしているのであろうな…

怨敵であるキョウイチロウ殿を仕留める算段を画策しているのであろうな…

しかし今はこの幸せを守る為に全力を尽くすのみ!

キョウイチロウ殿!必ずやお守りいたしますぞ』


「どうしたルドウィン?」


「いや何…少し考え事です、大した事ではありません私も準備に入ります」


「うん!そうして!」


『ふふふ♪この私が己が幸せを守る為に魔王様と決別するとはな…

千年以上生きてきたが、分からないものだな、

実に面白い♪

さて…エルフの里か…

来たのはあの戦の時以来か?どれくらいぶりだか忘れたな…

長は私の顔みたら何と言うだろうか?

フフフ♪実に興味深い、面白すぎて心配など通り過ぎて笑いが込み上げてくる、この様な日が来るとはお互い夢にも思わなかった事であろうな

フフフ』


「キョウイチロウ殿!

私はエルフの里とは戦をした事があってな、私の顔を知る者と会えばどうなるか分かりませんので此方で待機させて頂いても?」


「(-ω- ?)んーー却下かな」


「それは何故!?一触即発の危険があるのですぞ!」


「それは連絡してあるから無いよ」


「何と!?遺恨もありますでしょうに!」


「それはそれ 今回の件は別件 (ノ・ω・)ノ畄

取り敢えず棚上げして貰う旨は伝えて了承済みだよ」


「何と!?イツの間に!?」


「事前協議で解決出来る事はしておく!

会合や話し合いの場が設けられる時にはもう結論が決まってるのが外交って物だよ」


「キョウイチロウ殿は?

本当に元会社員でしたのですか?」


「何で?」


「何と申しましょうか…

やり手過ぎると申しましょうか…」


「そこは!流石はキョウイチロウ殿!で良いんじゃないルドウィン(*≧艸≦)」


「フハハ!流石はキョウイチロウ殿!

このルドウィン脱帽です!」


「フフフ♪」


「フハハ♪では遠慮なく!参りましょうか」


「うん行こう!皆んな!準備は?」


「滞りなく!」


「では!いざエルフの里へ」


「はい!」


やっと到着したエルフの里


キョウイチロウはセイラを娶る目的を果たせるのか?


乞うご期待

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