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第87話 地獄の五姉妹、敗走そして

脱兎の如く逃げる地獄の六姉妹、改め五姉妹


「ファルマ姉様!末娘のファルルが!ファルルがぁ!畜生!キョウイチロウめ!絶対許さない!」


「…」


「姉様?」


「我らではキョウイチロウには敵いませんわ」


「そんな!」


「我らはキョウイチロウが近付いたのにすら気付けませんでした…」


「しかし!このままではファルルがうかばれません!」


「では?どうせよと?」


「ですから報復を!」


「どうやって?従者も相当強いですわよ、我ら全員でかかれば一人くらいは倒せるでしょうが…」


「キョウイチロウが悔しがるなら其方の方向で!!」


「最終的には報復の報復でキョウイチロウが出て来て皆殺しです…」


「くっ!」


「邂逅一番で我らは全滅していた…

キョウイチロウの温情で我らは生かされた…

取り敢えずは全力で逃げますわよ!話しはその後です!」


『お前たちにも大切な家族が居るだろ!ですか…

我らの独断でアデルフォードを殺しに来ただけなのにキョウイチロウ…

甘いと言って仕舞えばそれまでですが…

必ず!我らを生かした事を後悔はさせてあげますわ』


その少し前

「ファルマ!ファルマはるか?…

彼奴?何処に行った…

(-ω- ?)んっ?手紙?

ちょっと出掛けて来ます?だと?

彼奴…

今夜は愛して頂きますわよ、などと言っていたのに…

( ゜д゜)ハッ!まさか!?」


ε=ε=(Γ;°^°)」


ガチャ!!!

「マレーフィ!居るか!」


「キャーーー!(*/∀\*)」


「嗚呼!?そうだったな!貴様は寝る時は裸族だったなスマン!」


「魔王様!女性の部屋に入る時はノックくらいして下さいまし!

こんな時間になんですの?」

ガウンを羽織りながら苦言を呈すマレーフィ


「姉様ぁ誰ぁれ?」


「フォッセル、貴女はもう少し寝てなさい」


「はぁ〜い♡」


「スマン!マレーフィ!フォッセルよ!ファルマが居ないのだ…

嫌な予感がするキョウイチロウは億里眼で見れるか?ファルマが勝手をしていないか見てはくれぬか?」


「ファルスマイヤー様が?それとキョウイチロウになんの関係が?

少しお待ちくださいませ…

なっ!?」


「どうした!」


「ファルスマイヤー様が血だらけのアデルフォード様を蹴ってますわ!

あんのっ野郎!我が友アデルフォード様に何て事を!ブチ殺すぞ!」


「落ち着けマレーフィ!」


「あぁん!落ち着いてられるか!…

すみません…魔王様…」


「良い!

彼奴…勝手はするなとあれ程口酸っぱく言っておいたのに!

状況を報告してくれ!」


「キョウイチロウが来ましたわ!」


「マズいな!」


「姉妹の動きが止まりましたわ!」


「やられたのか!?」


「何々?キョウイチロウは殺そうと思えば殺せたみたいですが…

お前たちにも大切な家族が居るだろ!消えろ!…

見逃すみたいですわ…」



「くっ!敵に情けをかけられるとは!ファルマ相手にも余裕か!?」


「嗚呼ぁ〜(′□`*=*′□`)ああぁ〜アデルフォード様!おいたわしや!

ファルマ!アイツの短剣は傷再生不可のスキル付与がされてます…

このままではアデルフォード様が!」


「アーデルはどうなった?」


「その前に近付いたファルルが足を切られましたわ」


「なんと!?」


「足を切られたファルルが姉の静止を無視してキョウイチロウに飛びかかりましたわ…」


「それはマズくないか!?」


「ですわね…」


「どうなった!?」


「目視出来ないくらい切り刻まれて霧散致しました」


「くっ!キョウイチロウめ!更に強く成ってないか!?」


「…」

_| ̄|○


「どうした!?マレーフィ!?」


「ファルマ様の傷不再生が付与された武器の能力に対してアデルフォード様は回復を諦め自らの子を取り出し、自分の心臓と一つにして…

砂となり霧散いたし…まし…た」

。゜(゜´Д`゜)゜。

「そんなぁ!!!ファルスマイヤー様!酷い!酷すぎますぅ!」


「くっ!アデルフォードは…それで!?」


「限界ですわ!」


「おい!マレーフィ!お前!億里眼の使い方を間違えてないか!?」


「(-ω- ?)んっ?と申しますと?」


「億里眼はMP消費が激しい!」


「はい!」


「キョウイチロウたちが居る場所は億里も離れているか?」


「(;゜д゜)アッ…」


「千里眼か万里眼で見通せぬか?

我の持って来たMP回復薬を飲め!」


「はい!」


「先ずは千里眼でMP消費を抑えて見通せ!それで見えぬなら万里眼だ!

キョウイチロウは魔王領に程近い場所の魔群帯付近に居る筈だ!

それにアデルフォードの魔力は尽きてはおらん!

何か手を打ったとみえる状況を見てつぶさに説明しろ!」


「千里眼でいけました!」


「はぁ〜

やっぱりか…

して状況は?」


「嗚呼ぁ〜(′□`*=*′□`)ああぁ〜アデルフォード様ぁ」


「状況を説明してくれ!」


「子供の意識が覚醒すると同時に消えてしまうと…」


「くっ!何か策は無いのか!?」


「待って下さいまし!」


「何かしらの動きがあったか!?」


「ルドウィン様の奥様?」


「彼奴の妻は後生大事に自身の城を置いて厳重に管理している筈だが?」


「棺事!持って来ている様です!」


「なんと!?有りえん!」


「従者に受胎させる予定を変更してカーミラ様にアデルフォード様の心臓を移植するつもりの様です!」


「しかし血が足りぬのでは!?」


「バンパイア純血種の女性が集まっております!」


「しかしそれでも足りぬ!」


「キョウイチロウ!?」


「奴か!?どうなった!」


「キョウイチロウが血を提供してバンパイア純血種の血と混ぜましたわ!」


「で!?で!?」


「嗚呼ぁ〜(′□`*=*′□`)ああぁ〜アデルフォード様ぁ」


「マレーフィ!説明してくれ!」


「カーミラ様のお身体で復活されました!」


「ほっ!」


魔王とマレーフィが…

お互い抱き合って喜んでいるのに気付く…


( ゜д゜)じーーーーー

ベッドから見詰めるフォッセル…


「ゴホン!」


「( ゜д゜)ハッ!すみません!魔王様!」


「良い!アデルフォードの無事が確認出来たのだ!許す!」


「今回の身勝手な行動…ファルスマイヤー様の処遇は?

私的には…極…」


「皆まで言うな!」


「ご夫人と言う事で?情状酌量でございますか?」


「それは無い!」


「では!?」


「お婆のお仕置きフルコースだな…」


「ひぃーーーーー!!!」


「婆様のお仕置きは最早拷問…

生きて魔王領に帰れた事を後悔するのは間違い無いでしょう

勿論…18禁ですわ」


「だな…」


「今回も魔王様の、お言いつけを守らなかった者の不始末ですわね…

皆が魔王様の下知は絶対と口を揃えて言う意味が分かりましたわ…

魔王様こそ至高…」


「何だ?」


配下第一主義で心配性

魔王様


従者第一主義で新参だろうと従者思い

キョウイチロウ


『頭の上に文字が付き下向きの矢印…

この二人…一緒じゃね?』

「 ( ゜∀゜)・∵ブハッ!あり得ない想像をしてしまいましたわ」


「だから何だマレーフィ?どうした?」


「なっ何でもありませんわ」


「フォッセル!どう見る?」


「えっとねぇ…マレーフィ姉様は魔王様を見てぇ…

誰かを思って思考にふけって…

又、魔王様を見てぇ…思考にふけったからぁ…

多分だけどぉ…

今、お話ししてた人と魔王様を比べて!ふいた!」


「そう考えるのが打倒だな…

マレーフィよお前は聡いが少し抜けておる…

先程も使える様になった億里眼で千里先を見ておったしな」


「えっと…( ̄▽ ̄;)あの…」


「良い!どうせろくでも無い内容であろう」


「すみません…」


「一つだけ言っておく、キョウイチロウの情報は欲しいが!あまり見過ぎて、かの者に感情移入するなよ!」


「その様な事は!決してありませんわ!」


「では問おう!アデルフォードと我の二択を迫られた時に迷わず選べるか?」


「それは…」


「であろうな…

フォッセル!お前は我とマレーフィだとどちら…」


「姉様!」


「(=`ェ´=)フフフ即答か?お前はそれで良い!」


「フォッセル!マレーフィがアデルフォードを選んだらどうする?」


「えっとねぇ…そうなると…姉様とは敵同士になる!」


「そこで改めて問う我とマレーフィのどちらを選ぶ?」


「姉様!」


「 ( ゜∀゜)・∵ブハッ!ブレんなw」


「あっ…(-ω- ?)んっ?…それだと…他の皆んなとも敵同士になっちゃう!

姉様!姉様!どうしよう!」


「ウフフ♪貴女は可愛いわね…

そんな選択を迫られない様にしますわ」


「はい!姉様!大好きですわ♡」


「はいはい♪」


「微笑ましいな…

我はもう行く、マレーフィよ夜分にすまなかった」


「そんな!とんでもございませんわ!」


「目の保養にもなった感謝する」


「…

次回もノック無しならいくら魔王様でも魔法をぶっ放しますわ!」


「分かった分かった!冗談だ許せ!」


「フォッセルお邪魔かしら?

先程は仲良く抱き合ってましたし…」


「フォッセル!何を言ってますの!?

魔王様は帰られますわ!

今から貴女と私だけの時間です!」


∠( `°∀°)/やーったぁ!

「姉様大好きぃ♪」


「邪魔したな!」


「本当だよー!」


「こらっ!フォッセル!失礼ですよ!」


「あぁ〜魔王様ぁごめんなさ〜い」


「良い!急な来訪への対応に感謝を」


「ですからとんでもございません魔王様!」


バタンッ

扉を閉めて出て行く魔王


「アデルフォード様…」


「姉様?アーデル姉様が心配?」


「そうですわね…

敵方に堕ち寝返ったとは言え…アデルフォード様は私の大切な友です…

何かしらの手立てはないものでしょうか…」



「婆よこちらに来れるか?」


「ヒャッヒャッヒャッヒャッ♪

意識だけでなく実体もか?」


「ウム、実体もだ!」


「では…マレーフィなら体力の限界寸前迄の魔力が必要だが…

ドンゴロス坊なら血の数滴で、まる一日と言った所かの」


「それで良い!」


「ワシに何をさせる気じゃ?」


「ファルマめが身勝手にも我の言いつけを守らず敵地に赴き殺される寸前、敵の温情により生かされて帰ってくる…」


「ドンゴロス坊の言いつけを守らなんだだと!

して?どうする?」


「お婆のお仕置きフルコース」


「ヒャッヒャッヒャッヒャッ♪

容赦無いな!」


「手心は不要!」


「では?例の部屋を使っても良いと?」


「良い!その身に思いしらせよ!」


「承った!」


魔王の寝室

|・ω・`)コッショリ

~( ・ω・)~コソーリ


「帰ったかファルマよ?」


「魔王様!?」Σ(・ω・ノ)ノ!はゎ!


「我の言いつけを無視したな…」


「その様な事は!」


「では?ちょっと出掛けて来ると手紙にあったが何処に出掛けて来たのだ?」


『ひぃーー!ヤバい!ヤバい!ヤバい!ヤバい!』


「べっ別に姉妹たちとお茶を…」


「こんな夜更けにか?」


「あっ…はい…」


『バレてる!?

いや!そんな筈は!ありませんわ!』


「ではファルルを呼んでくれるか?

今夜は彼奴も抱きたい!」


「それは…」


「何だ?居ないのか?」


「はい…今夜は…」


「では明日では?」


「明日もぉ〜ちょっとぉ〜」


「ヒャッヒャッヒャッヒャッ♪

ファルマよドンゴロス坊にはバレておるぞ!

諦めよ!」


「お婆様!?」


「婆!連れて行け!五姉妹もだ!」


「そんな!ファルルが死んだのまでご存知なのですか!?」


「我の言いつけを守らなかったのだ、我を思っての事と分かってはおるが…

ファルルがキョウイチロウに粉微塵に切り刻まれたは貴様の身勝手が招いな落ち度よ!

今後は勝手は許さん!」


「そんな!コースは!?」


「ヒャッヒャッヒャッヒャッ!ドンゴロス坊からはフルコースと聞いておるぞ!

ヒャッヒャッヒャッヒャッ♪覚悟せぃ!」


「そんな!お待ちになって!再考を!」


「婆!半日で…」


「ヒャッヒャッヒャッヒャッ!

フルコースは半日では無理じゃよ!

まる一日じゃ!」


「…

ではそれで頼む…

ファルマよ死にはせぬ耐えよ」


「ヒャッヒャッヒャッヒャッ…」


婆の特殊ゲートに吸い込まれて行くファルマは既に猿ぐつわをされ喋る事が出来なかった…

五姉妹は魔女の初代である婆のお仕置きフルコースを受ける事となる

お仕置きとは名ばかりの凄惨極まる……


翌日の夜…

帰って来た五姉妹…


台座に固定された五姉妹の手足は無く強制的に上を向かされ、口には綺麗な花がいけられていた

目からは止めどなく赤い血の涙が流れていた


「ヒャッヒャッヒャッヒャッ!

坊や!終わったぞぃ!」


「又、いつになく…何と言うか…」


「綺麗じゃろ?」


「地獄の五姉妹はなんと?しかと反省したか?」


「殺してくれの、一点張りよ…

つまらんかったわ!お仕置きぞ!殺す訳なかろうに」


「ご苦労だったな、手間を掛けさせた、望みは?」


「無い!しいて言うなら次は五番目の召喚勇者を捕まえて来い!」


「婆よ!とんでもない要求をして来たな!」


「出来ぬと言うならドンゴロス坊よ!我の修行を又受けて貰うぞ!」


「(=`ェ´=)フフフ

望む所よ!キョウイチロウの強さは規格外に成ってきておる!ならば此方も規格外になるしかあるまいて!」


「ヒャッヒャッヒャッヒャッ♪

その意気や良し!ではフルコースの五セット五日と言った所か?」


「∑(゜Д゜;)五セットぉ!?」


「当たり前じゃ!それくらいしてやっと同レベルと言った所ぞ、嫌なのか?

彼奴は数日で更に強くなるぞ?」


「うわー…

キョウイチロウ…

パネェな」


「早く捕まえて来ておくれ♪隅々まで調べてその強さの源を知りたいでの」


「善処する!婆よ我の修行はイツから行ける?」


「明日以降じゃな…

まぁ何だ…その…あれじゃ…

早く五姉妹を介抱してやるのじゃ」


「嗚呼!?忘れておった!許せお前たち!超回復薬!に我のデモンズブラッドを一滴」


「ブハァ!」

ガクガク((( ;゜Д゜)))ブルブル

((((;゜ω゜))))ガクガクブルブル

ガクガク((( ;゜Д゜)))ブルブル

((((;゜ω゜))))ガクガクブルブル

ガクガク((( ;゜Д゜)))ブルブル


ズザッ!

全裸土下座する五人

「サーセンしたっ!!」


「次は無いぞ!取り敢えず服を用意した着よ!」


「有り難き幸せ!」


ビシッ!


「これは!?」


「軍服だ」


「メイド服ではありませんの?」


「四天王を解体した、お前たちには五芒星として働いて貰う!裏の仕事はひとまず別の者に引き継ぐ」


「その…魔王様の夜のお相手も別の者へ引き継ぐ感じでしょうか?」


「どうして欲しい?」


「婆様のお仕置きフルコースは脳裏と身体に焼き付き離れません!」

。゜(゜´Д`゜)゜。

「魔王様に慰めて欲しいですぅ〜

その愛で上書きして下さい〜!」


「婆めのコースに…は無かったのか?」


「脳が焼き切れるかと思う程の快楽と痛みの連続に…」

ガクガク((( ;゜Д゜)))ブルブル


「約束せよ!二度と我の命をたがえぬと」


「二度と勝手は致しません!」


「良し!今宵は飴を進ぜよう」


「有り難き幸せ♡」


婆のお仕置き…

ヤバそうですねぇ…( ̄▽ ̄;)内容は想像にお任せします。

18禁なんで書けませんからねw

次回!


ドンゴロスは婆の修行に出掛けるので!


話しはキョウイチロウに戻ります!


乞うご期待!

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