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第81話 ミノタウロス(バイソン種)

「あのぉ〜

キョウイチロウ様…今お時間よろしいでしょうか?」


「(-ω- ?)んっ?

あぁ〜ミノタウロスの?

どした?」


「先程は有事でしたのでご挨拶も出来ずに申し訳ありませんでした」


「うん♪良いよ!私はキョウイチロウ」


「お待ちを!主人様に先に自己紹介させるなどもってのほか!

私の事を先に紹介させて下さいませ!」


「あっ…うん…どぞ」


「私は蹄鉄騎士団で副将を勤めておりましたバッファロー六郎が配下の花子と申します」


「おぉ…略すとハナか…ハインデルの王妃と被るな」


「つきましては主人様に新しき名を授けて頂きたく」


「うーん…

ミノタウロスって牛かな?」


「いえ

厳密に言えば六郎様はバッファロー属で水牛で私はバイソン属になります」


「まぁ大きなくくりで言えば牛種って事だよね…

だったら…」


「急な命名のお願いゆえ名付けについては急ぎと言う訳ではありません」


「…

牡牛座…

アルデバラン…

は…

男性っぽい名前だね〜」


「出来ますれば和名を希望致したく」


「後星…だけど…それは無いなぁ…」


「伸ばして呼べば良いのでは?」


「セイラ?」


「呼び易さと和名の両方取りでアートでは如何でしょうか?」


嗚呼おお♪何と心地良い響きか!」


「じゃあセイラ案を採用!花子改めアートで」


「有り難き幸せ!」


「ミノタウロス姿のままでは何かと町に入るのに不便ですわね

私のクローゼットでメイド服に着替えさせましょうか?」


「ルイーズ殿!?有り難い!和装のメイド服はございますか!?」


「えーと…主人様にお願いがございます」


「どうしたルイーズ?」


「私のクローゼットはメイド服以外の服はございません」


「フムフム」


「リアンが着れる様なサイズの違うメイド服でも私のイメージがあれば可能なのですが…和装となるとイメージが湧きません

つきましては主人様のイメージを頂きたく

ご一緒にクローゼットにお越し願えますでしょうか?」


「何だか少し嫌ぁ〜なイメージがあるけど…」


「ウフフ♪主人様が想像される全裸で採寸などというサービスカットはありませんわ」


「いや!?その様な邪な考えで嫌と言った訳では!」


「では?どの様な事でしょうか?」


「全裸が無いなら行きます…」


「ウフフ♪やっぱり!主人様…エッチですわ」


「( ;-`д´-)…ルイーズお前、私の思考が読めるのか?」


「嫌ですわ主人様!その様な事は不可能ですウフフ」


「私がルイーズのクローゼットに行けばイメージした服がルイーズには作れるって事で良いかい?」


「はい!主人様がイメージした服が私に投影される感じで私が想像すれば製作は可能です」


「うん♪イメージは湧いたよ♪メイド自体はイギリスの文化だから和装メイド服ってのは無いから和洋折衷わようせっちゅうのイメージでいこう♪」


「キョウイチロウ様の御心のままに!

私の我儘を聞き入れて下さり有り難き幸せにございます」


「うんうん♪行こうかルイーズ!アート!」


「かしこまりました主人様」


「ここがルイーズ殿のクローゼット…

では人化!」

シュルルルルキュピーーーン♪


カシャン!


「やっぱり全裸かーーーーい!!!

嫌な予感的中じゃん!帰る!」


「主人様…見なければ良いのに…エッチですわ

アート!脱ぐのは試着室に入ってからになさい!」


「キャッ!すみません!キョウイチロウ様(*/□\*)見ないで下さい!」


「はいはい…自分で勝手に脱いでおいて見るなとか、見てないから早く試着室に入りなさい!」


「はい!ルイーズ様」

そそくさ


「主人様、イメージを頂けますか?」


「ほーーぃ」


「フムフム…

エプロンとスカートはマストで…

腕の部分は振袖タイプで…

暑さ対策にノースリーブタイプの和装服にセパレートで紐で袖が付くと…

機能的且つ見た目も良いと…

流石は主人様♪」


「ルイーズ?イメージは伝わったかい?」


「はい主人様♪

かつてない斬新且つスタイリッシュなメイド服が完成する筈ですわ!

コチラの分野でも主人様は他とは一線を画すお方でしたか!実に素晴らしいお方ですわ!

完成を期待してお待ち下さいませ!」


「じゃあ私は先にクローゼットから出ますね」


「はい♪ありがとうございました仕上がりを楽しみにして下さいませ」


「あぃあ〜ぃ」


数分後クローゼットから出て来るルイーズとアート


如何いかがですか?主人様」

クルクルと振袖タイプの袖をなびかせて回転するアート


「良いんじゃない♪似合ってる」


「有り難き幸せ!

大切にします!ルイーズ殿!私の我儘にお付き合い頂き誠に有難うございました!」


「ウフフ♪主人様は被服にも造形が深いとはこのルイーズ感服致しました

又も主人様には私の新しい世界の扉を開くお手伝いをして貰いましたわ

何と素晴らしい日ですこと♪

アートの要望に応えただけではございますが…

新作メイド服を完成させたこのルイーズにご褒美を頂きたく」


「ルイーズ…

(*/∀\*)褒め過ぎ!

(。=`ω´=)ぇ?ご褒美?良いけど…」


「ご謙遜を!!!皆!見惚れておりますれば!褒め過ぎなどでは決してありませんわ!

ご褒美は主人様との入浴券ポイントを頂きたく」


「Σ(・ω・ノ)ノ!?ルイーズ!?さりげなく自分もメンバーに加えてた私とのマンツーマン入浴はガチだったの!?」


「勿論です!諦めなさいと言われて!はいそうですかと引き下がる私ではありません!

主人様の夜のテキストには入浴編もありました!

是非ご教授願いたく!!!!!」


( ; ゜Д゜)チラッ

「それは…」

焦るキョウイチロウは照れながら皆をチラ見する…


「キョウイチロウ様との入浴がポイント制に成ったのは最早決定事項!

配下の者の働きに対して褒美を取らすのは主人として至極真っ当な事ですわ!諦めて下さい!

別件になりますが!アートだけ望むメイド服はズルいですわ!

キョウイチロウ様!ジーパングォに行く際はわたくしも同じ和装メイド服のオリジナルデザインをお願いしたく!!!」


「(。=`ω´=)ぇ?セイラも!?」


「私共三人も!是が非でも!」


「じゃあ…色違いのスカートと…」


「私はスカート丈は短目みじかめでお願いしたく!」


「パンポン!?」


「私はピンクのガーターベルトを付けて欲しいですぅ♡」


「ステフ!?」


「私はロングスカートで!鉄甲と肩当ても付けて下さいませ!」


「リアン!?」


「私は胴着と袴が欲しいです!」


「アンナ!?それはメイド服では無いのでは?

流石のルイーズでもそれは無理じゃね?」


「フフフ(*≧艸≦)それは私からプレゼントさせて頂きますわ♪」


「天照さま!?イツからいらっしゃったのですか!?

作って頂いても良いのですか!?」


「コチラが神楽をお願いするのです

セイラの巫女衣装を準備するのに一着くらい増えても構いませんわ」


「あの〜

作るのは我らなんですが…」


「あら?無理でしたか?」


「我ら被服の神々ですぞ!無理な事などありません!」


「でしたら追加で♪」


天御桙命あめのみほこのみこと様ぁ〜!」


「スマン!お前たち!」


「安請け合いしましたわね?

私達、美味しいお酒が飲みたいですわ」


「分かった!終わったら皆で飲み明かそうではないか!我の奢りじゃ!」


∠( `°∀°)/やーったぁ♪


「フフフ(*≧艸≦)コチラはOKみたいですわ」


「天照さま♪天御桙命あめのみほこのみことさま!ありがとうございます!私は美味しいワインをお供えさせて頂きます♪」


「聞いたか皆!完成の暁には異国のお酒も飲めるぞぃ!」


∠( `°∀°)/やーったぁ〜♪


「肴にチーズと騎士のソーセージとハムもお付けしますわ!」


「豪儀よのぅ!素晴らしいではないか!俄然やる気が出て来たぞぃ!」


「です!です♪」


「アンナ!よろしく頼む!胴着と袴は我らに任せよ!」


「ありがとうございます!」


「あのぅ…

我らにも…

その…

酒の肴を分けては貰えないだろうか?」


「セバス様!?」


「私はアンナ殿が成人した暁には年齢と同じ年のワインをプレゼントさせて頂くので何卒!」


「セバス様とルドウィン殿の飲み会の肴にすると言う事ですね?

良いですわ!

五指!ジークから学んだ騎士のソーセージとハムは作れますわね!」


「はい!私達もご相伴に預かれるなら是非とも!」


「Σ(・ω・ノ)ノ 私は!?」


「姫さまは20歳になってからですわ!」


_| ̄|○ガックリと肩を落とすアンナの肩をポンポンと優しく叩くキョウイチロウに振り返るアンナ…


「キョウイチロウ様ぁ(ノω・、)」


「私も精神年齢ではお酒は飲めません…

飲めない者同士二人だけで宴会を見ながら共に美味しい物を食べましょう♪」


「はい…ありがとうございます♡主人様を独り占め出来ますのね?」


「うんうん♪宴会中は二人一緒♪

でも…9歳児に成っちゃってるから寝ちゃうかもだけど寝ちゃったらお膝を貸してねアンナ」


「と言うか是非私の膝枕にておやすみ下さい♡寝顔が見れるかもしれませんのね!?

お酒は飲めなくても役得ですわ!

何なら私の膝の上でお食事を摂って頂いても結構です!」


「それは恥ずかしいから隣りに座らせて」


「はい!!〜♡」


先の魔王軍の戦闘が嘘の様な和気藹々(わきあいあい)とした一行の中…一人だけ…涙にくれるルードリヒ


「何故!?ステータスは過去一番の上昇数値なのに…

身体が幼児なんだ…

愛剣ノートゥングも以前にまして軽く扱えるのに…身体は幼児…容姿は子供以下…

そんなぁ!!!!!」


「そんな也でも酒は飲める歳だルードリヒよ我らの酒宴に誘ってやるから飲め!」


「父上!?

ううう(ノω・、)ありがとうございます」


ルードリヒはセバスとルドウィンに飲んで絡む事もなくセバスから聞くキョウイチロウの凄さにただただ感心するのであった

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