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第8話 想定外

コンコン

「ベルベットです。」


「うむ、入れ」


「失礼します。」


「して先程の件について話してもらえるか?」


「はい、あくまでも私見としてお聞きください」


「あい、分かった述べてみよ」


「では、キョウイチロウ殿のスキルは我が国の者が誰1人として保有していない物でした。彼の住む異世界の日本という地域で暮らす者達のスキルではないかと推測いたします。」


「ほほぅ興味深い…続けよ」


「はい、つまり我々の住むこの世界に無いスキルと言う事で属性無色ではないかと」


「ふむ、それならば得心もいくというものだがそうなると」


「はい、そのスキルを駆使して画期的な農業、産業に革命が起これば我々としては望む所ではありますが…」


「悪用も出来ると言う事か…実に悩ましいな革新的な技術の発展は望む所だが進みすぎた知識は毒にもなり得る…と…」


「はい、帝国が聞きつければキョウイチロウ殿を拉致監禁して技術を無理矢理に引き出せば軍事転用も可能かと」


「つくづく召喚の技が我らの秘術であった事は僥倖と捉えるべきか魔王だけでも大変なこの時に大きな爆弾を抱える事になろうとは儘ならぬものだな、せめてもの救いは、かの者が善人っぽいところか…」


「幸薄そうな顔してましたもんね、数多の厄災を1人で受けそうな…しかしこの件どうされますか?」


「どうもこうも前例が無いのだから手探りしかあるまい、この事は特級機密事項として処理せよ!勇者は4人!良いな!」


「はい、メイド長とセイラには先程言い聞かせましたので大丈夫かと馬車への移動も人払いは済ませてあります。」


「なら良いくれぐれも内密に事を進めよ」


「かしこまりましてごさいます。」


「ぶぇっっっくしょぉぉい」

「誰か噂してるな1回なら未だましか、2回は憎まれ口を叩かれてるって事だからな」

「はっくしょぃ」

「くっ2回か…ろくでもない事を言われてる気がする」

「とりま簡単で安全そうなスキルは…っと、コレなんか良いかな?」


中庭に案内されメイド長と…死んだ魚の目のメイドのセイラと3人で馬車待ちの間に取得しているスキルを発動してみようと思った。何故ならお試しで現地にて何かあった場合セイラ1人にお任せと言うのは酷である。そして効果の薄そうなスキルを選んで使って見る事に…


「育成促進!」


どっっかーーーーん!!!


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