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第79話 血液浄化

音声ガイダンス

「キョウイチロウの従者全員が新たなスキルを手に入れました

キョウイチロウがミノタウロス(バイソン種)を従者にしました」



「キョウイチロウ様!?新たなスキル取得!?血液操作Lv1 ?」


「セイラ!セイラ!」


「天照様!?わたくし達が新たなスキルを入手したと言う事はキョウイチロウ様はご無事なのですね!」


「…」


「天照…さ…ま…?」


「…」


「(y゜ロ゜)yキョウイチロウ様はご無事ですか!?!?教えて下さい!」


「…

許しませんわ…」


「(。=`ω´=)ぇ?天照大神…様…?」


「( ; ゜Д゜)許さないって言ったのです!

あの魔族だか何だか知らない種族!何なんですの!?

駆逐しても良いですか?

我らの可愛いキョウイチロウをあの様な…」


「天照様!キョウイチロウ様はどの様な!?詳しく教えて下さい!

それと魔王はこの異世界の柱の一人です!居なくなる度に天災に見舞われ魔王が復活するまで世界は大荒れにあれるのです!

二柱無くなると世界は崩壊するとされています!

駆逐は出来ません!」


「くっ!」


「しかし…

天照様…

我らは自力でキョウイチロウの元に顕現出来ませぬ…」

須佐男すさのおが悔しそうに呟く


「あな口惜しや!」


「天照様!キョウイチロウ様はご無事なのですか!」


「生きてはいます」


「生きては?ご無事ではないのですか?」


「両足をがれ…

左手も切られ…」


「あぁ〜キョウイチロウ様!アクセラレーターー!!」


「待て!セイラ!」


「セバス様!?離して下さい!待てません!

セイラは…セイラは…二度と同じ誤ちをおかしたくはありません!

又!主人を守れませんでした!せめてお側に!」


「待てと言うておろうが!!」


「セバス様!?」


「我らが主人殿を心配していないとでも思うてか!」


「…それは」


「魔王軍の動きも分からぬ今の状況で軽率だと思わぬか!

主人殿が命をとして我らを逃したのだぞ!

セイラ一人欠けても主人殿が落胆するは察するに余りある!

生きていると分かっただけでも天照様にお礼申し上げるところぞ!」


「しかし…セバス様ぁ」

。゜(゜´Д`゜)゜。


「現状主人殿の動向を見られるのは天照大神様を置いて他にはいらっしゃらぬ!

天照様…我らが主人…キョウイチロウ様は今どの様な状態なのでしょうか」


「…」


「天照様!?」


「暫し待て…

今、天照様は現場の把握に勤めておられる…」


「須佐男様!?簡単でいいのです教えて下され!主人殿は今!どういった状態なのです!?」


「現状…

キョウイチロウは両足と左手をもがれても尚、生き足掻いた…

バンパイアロードの牙を避け逆に噛みつきその血を体内に取り込む賭けに出た様だ…

キョウイチロウがその権能を手にしたからお前たちも新たなスキルを入手したのだ

手足はバンパイアの権能である血液操作にて取り戻しはしたが…」


「では!?今!主人殿は五体満足な状態なのですね!?」


「しかし…

キョウイチロウは今バンパイアの血液浄化を計っている真っ最中…

バンパイアロードの権能である魅了を使いバンパイア集団に使用した様だが何せ相手は魔王軍の参謀第一席と四天王一人とバンパイアの貴族級を配下にする五軍の団長だ

全てのバンパイアを掌握するのに手こずっておる

今…キョウイチロウはバンパイア集団に囲まれている状態…

キョウイチロウが今、取り組んでいる血液操作だが…

そのスキルを手にしないと血液操作で取り戻した手足は血液と変わり、失血死する」


「では!?今直ぐヒールが使える者が行かなくては!」


「バンパイアに…魔族にヒールが通用するのか?

敵はキョウイチロウがバンパイア集団を束ね配下にされたと思った様で撤退はしたが…

血液浄化に取り組んではいるが、上手くバンパイアロードの権能だけを獲得しなければ、あの周りで跪くバンパイア集団がキョウイチロウを攻撃しかねん危険な状態だ

今キョウイチロウを守るのは一人だけだ」


「一人!?誰ですか!?」


「敵だったミノタウロスがキョウイチロウの足を食べて二段階種族進化を果たし擬人化した者だ

キョウイチロウの従魔になった様だが…

神聖値が上がったせいか?神獣の様な白いミノタウロスに変幻出来る様になった者だ!」


「では!?その者と一緒にわたくし達が護衛に回れば!キョウイチロウ様を助ける事が出来ると言う事ですか!」


「分からん…」


「なっ!?何が分からないのですか!?」


「キョウイチロウの目は赤いままで未だバンパイアの状態なのだ…

どう転ぶか分からん」


「では失敗したらキョウイチロウ様はバンパイアとなり敵の手に堕ちると!?」


「自我は保てているようだから…

それは無いと思いたい…」


「嗚呼ぁ〜(′□`*=*′□`)ああぁ〜!!キョウイチロウ様!

キョウイチロウ様!

キョウイチロウ様!」


「落ち着けセイラ!

今!天照大神様に見てもらっているだろう!

集中の邪魔はしてはならん!」


「セバス様…」

(ノω・、)

「今後の事を考えると主人殿がバンパイア化してしまうとお前はエルフに戻れなくなる…

今神聖値は幾つだセイラよ?」


「神聖値は45ですわ」


「51にしないとエルフには戻れぬな…」


「はい…

神聖値を上げるか、もしくはよこしまなる数値を49に下げるかのどちらかをしないといけませんわ」


「後、僅かと言う所で今回の件…

主人殿がバンパイア堕ちすれば…

ダークエルフのセイラでは神楽が舞えぬ奉納舞が出来ねば天孫降臨は不可能と言う事になってしまう…」


「キョウイチロウ様ぁ」


ピクンッ

∑(O_O;)

「天照様…?」


「マズいですわね…」


「天照様?」


「今回のいくさ

魔王軍は出せる戦力を全て投入して来て準備万端でしたが、コチラの準備不足はいなめない…

我ら主要な神話の神々と八百万の神々の像を一体キョウイチロウが魂を込めて作るごとに我らとの距離は縮まりスキルを入手出来る算段でしたのに…

現状…キョウイチロウの神聖値が足りてない…」


「我らが加護を授ければいけますかな?」


「風神!?雷神!?それに四聖獣!?出来るのか!?」


「奴は我らの力を魔法と言う形ではあるが行使出来ておるゆえ、可能かと…

しかし…」


「どうした!?何か問題でも!?」


「従者の負担よ…

今のキョウイチロウの状態では部分進化の者が新たなスキルを受け止める事が出来るか…

下手をすれば自信の能力以上の過剰スキルに…」


「我ら三人が原因なのですね!」


「リアン!?パンポン!?ステフ!?」


「我らが足手纏いであるなら!心配ご無用!

我らに構わず主人様に加護を授けて下さいませ!

主人の一大事に保身などあり得ません!

過剰であろうとなかろうと乗り切って見せます!

何卒宜しくお願い致します!」


「わたくしも部分進化ですけどお願い致しますわ!」


「姫さま!?」


「我らの思いは一つ!

望むはキョウイチロウ様の生還です!

闇堕ちなんてさせません!」


「五指!?」


「フム( ;-`д´-)

加護を授けるとしよう」


「お待ちなさい!」


「天照様!?」


「確かにキョウイチロウは危険な状態ですが、そこに更に加護を乗せるには負担もあります…

現在邪なる数値が上がっている状態で神の加護を上乗せするのはリスクが高過ぎます」


「では!?どうすれば!」


「キョウイチロウを信じて待つのです」


「それだけですか!?」


「ギリギリまで待つと言う事です、キョウイチロウが今取り組んでいる血液浄化が失敗した時に向けて貴方達は加護を授ける準備を」


「分かりました!成功すれば良いですがバンパイア化が自分で避けられないギリギリまで待つと言う事ですね」


「そうです準備を抜かりなく」


「はっ!」


「キョウイチロウ…

我らの加護のある現世で貴方は一生を終える予定でしたのに…

この様な地に連れて来られて…

異世界を救うなどと言う大役を押し付けられて…

ハインデルの王は他力本願にも程がある

可哀想なキョウイチロウ…

せめて我らの加護の元に幸せな生活をとの小さき願いくらいは叶えてあげられないのでしょうか?」

(ノω・、)


「天照様…

しかし悲観ばかりではありませんぞ!」


「須佐男?」


「コチラの異世界では現世に居なかったセイラという伴侶を見つける事が出来ておりますれば不幸せばかりでは無いと思いますぞ」


「(*≧艸≦)ふふふ♪こんなに可愛いくて綺麗なお嫁さんは現世には居ませんものね♪」


「(*/∀\*)そんな!?可愛いくて綺麗だなんて」


「(*≧艸≦)ふふふ恥ずかしがらなくても良いのですキョウイチロウ本人にも綺麗と言われてますでしょう?」


(*/∀\*)恥ずかしい!


「…」


「あら?ごめんなさいね、貴女達もですわよラフティーナ、ノウェル、ルイーズ

キョウイチロウを男性として好いているのでしょう?

これからもよろしくね♪」


「天照様!!わたくしも!主人としてではなく42歳のキョウイチロウをお慕い申し上げでますわ!」


「ハインデルの姫君…」


「私達もです!…既婚者ですが…」


「∑(O_O;)マズいですわ!

須佐男!月詠を呼びなさい!

(ツクヨミは、アマテラス、スサノオと共にイザナギの禊から生まれた三貴神のひとつ)

夜を統べるあの子の加護ならば今でも授けられる筈です」


「天照様…月詠様でしたら先程から後ろで一緒にキョウイチロウを見ておいでです」


(。=`ω´=)ぇ?


「(=`ェ´=)フフフ天照、貴女だけズルいですわ

こんなにも見ていて飽きない面白い子を独り占めなんて」


Σ(・ω・ノ)ノ!はゎ!?


「驚かせないで頂戴月詠」


「別に私は先程から居ましたわ貴女が勝手に驚いただけです

かの者の状態を鑑みるに加護を授けるのは今すぐが良いと思いますが如何?」


「お願いしますわ!」


「キョウイチロウに我が月を司り夜を統べ農耕・漁猟の暦をつかさどり穀物の起源をつくった私の加護を授ける」


音声ガイダンス

「キョウイチロウが月詠の加護を受諾しました」


「では我らも」


「其方達は!?頼めますか?」


「血であれ何であれ経口摂取したのであれば

我ら保食神うけもちのかみ日本神話の神で食物の供給者


大宜都比売おおげつひめ保食神と同じく食物の女神


磐鹿六雁命いわかむつかりのみこと日本料理の祖神である我らの加護も問題あるまい

キョウイチロウは日本食伝道師のスキル持ち故、私の加護は簡単に受け入れられるであろう♪

血液浄化と言っておったが、要は消化みたいなもんじゃろ?♪」


「是非!お力添えを!」


「あぃ♪分かった!

キョウイチロウに我らが加護を」


『八百万の神々の加護…

一部とはいえありがたい…

これなら』


音声ガイダンス

「キョウイチロウが保食神うけもちのかみ日本神話の神で食物の供給者

大宜都比売おおげつひめ保食神と同じく食物の女神

磐鹿六雁命いわかむつかりのみこと日本料理の祖神の加護を受諾しました」

さてさてバンパイアロードの血とキョウイチロウの浄化の力との攻めぎ合いの結末は?


乞うご期待!

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