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第77話 いざエルフの里へ

「くっ!?

何でだよ!

毎回毎回お出掛けしようとすると来やがっていい加減にしろよな魔王軍!」

「魔王様!昨晩より何者かが魔群帯にて暴れておるとの報告が入っております!」


「何だと!?あそこは一頭一頭が戦士クラスかそれ以上の魔獣の巣窟!

人族如きが束になってかかってもどうにかなるものでは無い場所ぞ!

何が起こっている!?

少し待て…」

意識を集中する魔王…

それはまるで微細な魔力すら見逃すものかと言う気迫に満ちたものであった


「何だ!?この気配は!?又、異世界の神か!?」


「何ですと!?この世界では神と悪魔の柱の数は均等で同じ本数の筈!?

前回といいどうなっているのですか!?」


「魔槍デセスペーロ・ブエノ!」


パリパリ!

雷を帯びた魔槍が魔王の横に一瞬にして現れる


「少し見て来てくれるか?」


パリパリパリパリ!!

自分のデモンズブラッドを使用しているせいかデセスペーロ・ブエノは魔王と意思疎通が出来ている様で投げて欲しそうに先程より雷を帯びる


「良し!頼んだぞ!お前の光りのスピードは我が軍最速!これほどの適任者はあるまいて、何ならついでに屠って来ても良いぞデセスペーロ・ブエノよ」


パリパリパリパリパリパリ♪

帯同する雷は嬉しそうに波打つ


スクッ

玉座より立ち上がる魔王ドンゴロス


マサカリ投法で全力投擲


「行って来い!!!」


シュンッ!音も無く光りの速度で一瞬で視界から消えるデセスペーロ・ブエノ




「キョウイチロウ様♪行きましょう!」


「うん!昨日の昼間の雷が気になるけど…

慎重に且つ迅速に行きましょう!

皆さん準備は良いですか!」


「はぁ〜い♪」


「緊張感無いなぁ…」


「だってそうでしょう!昨晩の夕食♪

あんなに美味しいお食事は始めてでした♪

あんなのが毎日だなんて食いしん坊のセイラ様でなくても虜になってしまいますわ!」

( ✧Д✧) キラーン

「貴女方、主婦である五指が胃袋を掴まれてどうするのです!

わたくしではなく食いしん坊は貴女達です」


「はい!私達は食いしん坊であると気付かされました」

思い出して恍惚の表情を浮かべる五指のアリアドーネ、アエリアーナ、アイシリン、アルシアーナ、アストライア達…


「ほら!貴女達!キョウイチロウ様は魔王軍に命を狙われる身です気を引き締めて行かないと本気で死にますわよ!

ねぇセイラさん!」


「そぅですわね…

わたくしの不徳の致すところですが実際キョウイチロウ様を一度…殺されましたから…」


「セイラさん…」

キョウイチロウを失ったセイラの有様を見た事があるアンナは言葉に詰まる


「ハインデルに戻って南下する安全策と魔王領を突っ切る最短ルートがありそちらの方が早いとは思うのですが…」


「どうしまして?」


「キョウイチロウ様ではありませんが…

少し嫌な予感がしますわ」


「何故です?」


「魔獣達の気配があまりにもなさ過ぎる…」




前日、魔王城…


シュンッ!!パリパリ!


「デセスペーロ・ブエノ戻ったか!?どれどれ?」


魔槍に付いたドノヴァンの目がギョロギョロと動く


魔王がデセスペーロ・ブエノを握った瞬間!


魔槍が見た光景が映写される


「ほほぅ又、奴か?」


「キョウイチロウとか言う五番目の召喚勇者ですな…」


「ドノヴァン!どう思う!」

魔槍の目はドノヴァンの元右目である

魔王より先に見えていた…


「前回同様のユルユルですな…

仕掛けても良いかと」

恭しく頭を下げるドノヴァン


「ドノヴァン!良く見たのか!」


「と申しますと?」


「人数が増えておる!しかもこの地は凶悪魔獣の巣窟ぞ!キョウイチロウは自身を含め強化し増員を図ったとは考えぬか?」


「ですがこのまま放置したら更なる増強がなされるやも知れませぬ」


「しかし彼奴きゃつめは異常な程に強くなっておる!一体この短期間で何をどうすればここまでの強化が出来る?

個では歯が立たぬぞ!

厄介この上ない…むざむざ配下の者を無駄死にさせたくは無い…となれば…

ロゴス!」


「はっ!こちらに!」


「お前!至急里に戻り母に渡した父の形見とお前の持つ形見を使えと我が申したら消費する覚悟はあるか!!」


「!?」


「答えよロゴス!その覚悟はあるかと聞いている」


「魔王様の命とあらば!」


「良し!お前は里に戻りその覚悟をもって父の志しを受け取り鬼神へと進化を果たしてこい!」


「何と!?私は鬼神に進化出来るのですか!?」


「うっ…うむ…後生大事に身につけておる親父の牙を取り込み進化せよとドノヴァン共々…

言い出せなくてな…許せロゴス」


「とんでもございません!早急に里に戻り進化し今まで以上に魔王様の為に働く覚悟!

つきましては里の戦士も数名連れて来てもよろしいでしょうか?」


「それは却下する」


「何故ですか魔王様!」


「進化して新しく手に入れるスキルが何かも分からず直ぐにお前を実戦投入するのは避けたいこらえよ!」


「差し出がましい事を申しました!

魔王様のご配慮に感謝し早急に進化後の自分を見詰め直し、里の者と訓練したのち報告に上がります」


「ウム!期待しているぞロゴス!」


「はっ!」


「では行って来い!」


「魔王様の御心のままに!!」

退席するロゴス


「さてこちらの増強はロゴスだけとはいくまい…

さりとて我が領内に土足で入って来た不届き者に対して何もしないと言うのもあり得ぬ…

ドノヴァン!何人出せる!」


「動ける全軍をもって危険重要人物の排除に当たるべきかと」


「ルードリヒよ!」


「はっ!」


「父ルドウィンと姉のアデルフォードと共に出れるか!?」


「魔王様の命とあらば!」


「良し!姉弟仲良くするのだぞ!」


「…」


「返事はどうした!ルードリヒ!其方そなたが姉を制御し協力出来ねば蟻の一穴いっけつとなる!

分かっておるのか!」


「ドノヴァン殿に言われなくとも父の魔剣バルムンクと私の魔剣ノートゥングが有れば!容易たやすき事かと!」


たわけ!魔王様は三人でと申しておる!

理解出来ておらぬようだな!」


「ドノヴァン!良い!

アーデルは後方に回り込み撹乱!

お前たち親子でキョウイチロウを討てぬとも増強要員だけでも排除せよ!」


「はっ!」

退室するルードリヒ


「他の行ける六魔公も行かせる!

六郎!どれだけ動かせる!」


「我ら魔王様の下知待ち!いつでも全軍」


「では!第六軍全員で出撃せよ!」


「御意!」

退室するバッファロー六郎


「バアル!」


「はっ!こちらに!」


其方そなたには全軍の指揮を任せたいが出れるか!」


「魔王様の御心のままに!我ら蝿王の殲団のみでもいけるかと」


「その奢りは捨てよ!

我が会った時と比べて格段に強くなっておる!

我でも苦戦するかもしれん程にな!

俺を全力で倒す気迫をもってかの者を仕留めて参れ!」


「それほどなのですか!?」


「間違いなく異常なまでの強さを付けた様子であるとしか言えんが指揮官であるお前が舐めて掛かると一軍全滅もありうる!」


「それほどとは!?」


「見つけ次第!全軍を持って当たるのだ!

ここで倒しておかねばコチラがやられると言う気迫と覚悟で望め」


「分水嶺でございますな…

全ては私にかかっていると!

全力を持って当たりまする!

この身と差し違えても息の根を止めて来ます!」


「バアルよお前の居ない魔王軍はどうなる?」


「私の復活にはかなりの時間を要します…」


「その間…

我にどうせよと?」


「…」


「お前がその身に変えてはいかん!物量を持ってして疲弊させたのちに公爵クラス全員で当たれ!

でないと返り討ちに合うぞ!心せよ!バアル!」


「度重なる助言!心得ました!最早助言は不要!全軍全力にて遂行して参ります!」


「アシュリー!」


「はい!こちらに!」ユラユラ


「旦那のスタンファと共に戦車チャリオットは出せるか?」


「勿論でございます!魔王様直々のお願いとあらばコシュタ・バワーも大喜びする事間違いありませんわ!」ユラユラ


「整備済みと言う事だな?」


「今直ぐにでも出発出来ますわ!」ユラユラ


「良し!明日!先鋒を頼めるか?切り込み隊長として戦車連隊を率いて出撃を頼む!

頭は忘れるなよ!」


「御意にございます!」ユラユラ


「シルシャーナ!」


「はっ!こちらに!」


「後詰は六郎とお前たちだ!頼めるか?」


「頼むなどと言わなくても良いゼ!

後詰で敵を屠って参れ!と下知してくれるだけで俺たちは暴れるだけよ!」


「シルシャーナ様!!魔王様に対して何たる口のききようですか!いい加減になさいませ!」


「(=`ェ´=)フフフ♪良いミルヴァーナよ」


「されど魔王様!私は寛容出来ません!言わせて下さいませ!」


「(=`ェ´=)フフフ♪実績を上げれば問題無い」


「魔王様ぁ!シルシャーナ様を甘やかさ無いで下さいませ!」


「直せるのか?ミルヴァーナよ?」


「…」


「無理であろう?出来ればお目付け役のドノヴァンがやっておるわ!ウハハハハハ♪」


「しかし!…」


「確かにな…示しは必要か?」


「当たり前にございます!魔王様直々のお言葉であれば確実かと!」


「良し!分かった!」


「ありがとうございます!」


「シルシャーナ!」


「おうよ!」


「言葉使いを正さねばお主の望む褒美は渡さん!」


「なっ!?」_| ̄|○ ガックリ…


『流石は魔王様!シルシャーナ様は転生される前魔王様の娘でありながら現魔王様のお子を所望するがイツも褒美としての願いならば!それをダシに上手くお逃げなさる♪コレはシルシャーナ様にとって辛いw』


「父上!それは酷でぇ…です…」


「何?何ですって?」


「くっ!行くぞ……ます…わ…シルシャーナ!」


(*≧艸≦)


「てめ…」


「魔王様!それでは行って参ります!

シルシャーナ様の言葉使いの訂正は本人の意思が有れば可能かと!」


「フム( ;-`д´-)頼んだ…シルシャーナ、バッファロー六郎との連携を密に取り、事に当たれ!」


「はい!行って参ります!」



翌日、準備万端の魔王軍

参謀第一席でバンパイアロードのルドウィン

装備武器、魔剣バルムンク


参謀第三席のデュラハンのアシュリー(女)、旦那でデュラハンのスタンファ(男)がコシュタ・バワーで引く戦車チャリオットで先鋒


四天王第二席の闇の眷属を率いるルードリヒ(ルドウィンの嫡男)

装備武器、魔剣ノートゥング

副将ホワイトワータイガーのステファン


アデルフォード率いるバンパイアの五軍


バッファロー六郎の六軍の蹄鉄騎士団

副将の?????


蝿王の殲団と過剰戦力とも呼べる魔王軍と相対する事となる



「頼んだぞ二人共」

総指揮バアルがキョウイチロウの位置を把握してアシュリー達に伝える


「アナタ!行きますわよ!」


「コシュタ・バワー!」


ヒヒーン!


先陣を切るスタンファとアシュリー!


「お前たち!遅れを取るなよ!ミル全速力だ行くぞ!」


「遅れるかよ!我らも出るぞ!魔王様は最低でも従者全員を屠れとの下知だ物量と我ら蹄族のパワーで押し潰せ!」


「嗚呼ーーーーーー!!!!!!」


「なっ!?デュラハンが戦車に乗ってる!?それと!?三又槍!?以前に見た四天王か!?

アイツ!アンナの剣戟を軽くいなした四天王!?四天王が二人!も?」


「どうやら待ち伏せされ囲まれた様ですな!どうされます?主人殿?

四天王より上位種が来ている様ですぞ…

マズいですな…」


「四天王より上位!?なにそれ!?ヤバくね!」


「国を一つ容易く落とすと言われる伯爵級より上の公爵級が来ている様です!かなり危険な状況かと」


「鑑定!!

バンパイアロード!?

蝿王!?ベルゼブブ!?

ミノタウロスの長と配下!?

始祖バンパイアが二人も!?

デュラハン!?夫婦!?

参謀に軍団長!?

ヤバいヤバいヤバい!

コッチは15人だぞ!過剰戦力だろ!?」


「やっちゃえ〜!」


「始祖バンパイア軍団長の女の子…アデルフォード!?コウモリ化して後方から!?純血種に貴族級とその他!?多すぎる!」


「後ろからバンパイアの一軍が!?日の光は効きませんの!?厄介ですわね!ラティ!」


「麻痺!」


「アイシリン!」


「ベノムストライク!」


「くっ!何て数なの!?」


「麻痺に掛かって無い者は進み続けよ!押し潰せぇぇ!!」


「蛇鞭乱舞!ラティ!麻痺を掛け続けなさいませ!」


「ぶぉぉぉぉ!!!小癪な!目ばかりを狙いやがって!

全員両手斧を置き手斧を投げつけよ!!」


「嗚呼!!」

襲い来る斧!ミノタウロスは一人二本の斧を左右の腰に装備していてそれを全軍で投げつけて来る

ヒュン!ヒュン!ヒュン!


「ラティ!私が捌きます!麻痺を続けなさい!」


「はい!」


「投げた者から攻撃に転じよ!

従者も主人共々蹂躙せよ!」


「嗚呼!!!!」


「ラティ!」


「はい!曽々祖母さま!麻痺!麻痺!麻痺!麻痺!」


「わたくし達は全力で離脱!逃げますわよ五指!

アクセラレーター!ブースト!」


「はい!我らはキョウイチロウ様の足手纏い!バンパイアだけなら頑張ればいけるかと、全力をもって離脱致します!アクセラレーター!」


「我らバンパイアの貴族級を目の前に言ってくれる…

馬鹿にするなよ!死ね!」


「神居!」


「くっ!?以前の姫騎士とは技のキレが違い過ぎる!魔王様にランクダウンさせられたのでは無いのか!?」


「コチラの戦力を見誤っている内に行きますわよ!

魔獣を切り伏せている暇はありませんわ!敵にぶつけなさい!避けて全力で逃げますわよ!」


「幻獣化!ききぃーー!」

近付く敵を軽やかに動き爪でめった切りにしまくるノウェル


「何だ!?コイツら!?半端ねぇ!」


「頃合いですかね…お前たち!行って来い!」

バアル配下の魔虫達が襲いかかる!

ゴキブリキング率いる地を覆い尽くすゴキブリの大群

フナムシキング率いるフナムシも地を覆い尽くす!

そして!蝿蝿蝿!黒い霧の如く迫り来る!


「ファイアウォール!!三面!」


「開いた一面の退路を断て!

従者を逃して自分は足止めか!?舐めた真似を!

虫たちよ!全軍をもって逃げた奴らを各個撃破して来い!」

バアルの激が飛ぶ!


「いかせない!ファイア!ファイア!ファイア!」


「案の定か!己が守りが手薄になるのをお構い無しとは!ルドウィン!ルードリヒ!ステファン!バッファロー六郎!シルシャーナ!ミルヴァーナ!行くぞ!」


「任せろ!五番目の召喚勇者よ死んで我らの礎となるが良い!」


「私の従者は全員退避!!!」


「なっ!?キョウイチロウ様!主人の命令にわたくし達は逆らえないのを知って!?」


「主人殿の命令だ!セイラ!全力で離脱だ!」


「セバス様!?」


「馬鹿か貴様!我ら公爵クラスを相手に生きて逃げおおせると思っているのか!どおりゃぁーーー!」


「六郎!侮るな!心せよ!」


「ふっ!セバス!セイラを頼む!」

ガキン!

「なっ!?何だと!?イツの間に俺の目の前に来やがった!?

しかも!?この様な子供が俺の一撃を受け止めるだと!?」


「かしこまりました!行くぞセイラ!」


「キョウイチロウ様ぁぁぁぁ〜」

脱兎の如く戦線を離脱するセバスチャン


「くっ!? 何て速さだ!?( ; ゜Д゜)」


「蹄鉄騎士団は六郎の援護!波状攻撃を仕掛けよ!囲んで逃すな!」


「嗚呼!!!」


「くっ!?数が!多すぎる!」

カン!キン!パキン!シュン!

セイラ達を逃そうと奮戦するキョウイチロウ

目の前をミノタウロスの両手斧が飛び交う!


同士討ちを狙うキョウイチロウ!しかし!蹄鉄騎士団の連携と波状攻撃は精密且つ重い


「囲め!キョウイチロウを仕留めれば従者など各個撃破で片付く!」


「死んでもらうぞキョウイチロウとやら!」


「くっ!この波状攻撃の合間にバンパイアロードだと!?魔剣の権能が麻痺と物理回避90%!?

何だあの剣は!?ヤバ過ぎる!」


「私も忘れてもらっては困るぞ!」


「もう一人の始祖バンパイア!?

コイツも魔剣持ち!?ノートゥング!?権能がヤバ過ぎる!何だコイツら!?」


「最早!退路は無いぞ!その命!貰った!」


「神居!

くっ!

アンナに渡す筈だった剣をこんな所で使う羽目になるとは!」


「出し惜しみしても良いぞ!貴様が死ぬのが早まるだけだからな!死ねぃ!」


「蝿王!?コイツも魔剣持ち!?ダウンスレイブ!?何その剣!?鞘事真っ二つの切れっ切れのヤバい剣じゃん!?」


「中々にしぶといな…」


「ぶもぉぉおお!!」

ブォーン!バッファロー六郎の両手斧での横薙ぎの一撃!ガッキーーーン!

「この一撃も弾くか!化け物め!」


「ミノタウロス!?一撃一撃が重過ぎる!」


「攻撃の手を緩めるな!

必ず仕留めよ!

魔王様の下知だ奢りは捨てよ!」


「嗚呼!!!」


キンッ


カカンッキキンッ


目にも止まらぬ速さで敵の攻撃をいなし続けるキョウイチロウ!


「何だコイツ!本当に人族の子供か!?」


「ベノムストライク!ファイア!ファイアウォール!アイスエッジ!」


「サンダーストーム!!!」

キョウイチロウの範囲魔法が炸裂!

セバスチャン達は何とか逃げのびれた様だ…


避ける度に魔法で迎撃され怯む魔王軍


「何なんだコイツは!?化け物か!?」


「魔王様が自分と同等かそれ以上を相手にするつもりで行けとの下知だ!ギアをあげよ!」


「嗚呼ーー!」


「くっ!?数が多すぎる!」


「ルードリヒぃー♪私も参戦するぅー!」


「良し!アデルフォード!回復不可避のお前の鞭で足を頼む!」


「はぁ〜い♪バアル様ぁ」


公爵クラスの悪魔の攻撃の間隙かんげきを縫ってアーデルの鞭が飛び交う戦場…


相対するのはキョウイチロウただ一人


「ヤバい!ヤバい!」


「最早逃げ場はないぞ!五番目の召喚勇者よ!

大人しくその命!差し出せぃ!」


「そんな事を言われて!はいそうですかと殺される奴が居ると思ってるんですか!

馬鹿だろお前!」


「…」


「くっ!挑発も効かないか!」


「囲め!アリ一匹逃すなよ!」


「任せろ!従者は逃してもコイツだけは必ず仕留める!」



「どうしよう!須佐男すさのお!このままだとキョウイチロウが!」

天界から下界の戦いを見つめる天照大神


「我らはキョウイチロウの膨大な魔力と本人の頼みでないとキョウイチロウの居る異世界に干渉できませぬ!」


「そんな悠長な事は言ってられない状況です!

何か手はないのですか!?」


「…呼ばれる準備をしておくくらいしか」


八百万やおよろずの神々よイツでも出られる準備だけは怠りなくお願いします!」


「了解!」


「嗚呼ぁ〜(′□`*=*′□`)ああぁ〜

キョウイチロウ早く!早く!私達を呼びなさい!」


「天照様!貴女様が狼狽えてどうなさる!

今は我ら待つのが仕事と捉えてくだされ!」


「うぅ〜

キョウイチロウ」


「我らも同じ気持ちです!我ら八百万の神々が顕現出来れば戦力差は覆りましょう!

今は待つのです!」



「くらえ!そして死にさらせぇ〜!」

蹄鉄騎士団副将の攻撃が後ろから足元を薙ぐ!?


「くっ!」


「取ったぁ〜!」


避けた筈のキョウイチロウの両足が千切れ飛ぶ!


避けた筈の戦斧は不可視化された三本の突起付き、その見えない突起に触れてしまったのだ!


「終わったな…」


同時に攻撃したシルシャーナの攻撃でも左手が切られる!


「嗚呼!食っても良いか!?我ら人族の血の滴る肉を骨事喰ってこその悪魔!」


「待ちなさい!私が切ったのです私が食べます!よこしなさい!」


バリっバキっボリボリ…


音声ガイダンス

「……がキョウイチロウの……になりました…

進化します!」


「ぶもぉぉぉ〜!!!!!!」


「何事ぞ!?」


「どうやら進化する様ですわ!」

音声ガイダンスが皆に聞こえていると勘違いした蹄鉄騎士団副将????


「何ぃ血肉で進化だと!?」


「我らが血を頂く!」


ブランッと右手を持たれて、ぶら下げられるキョウイチロウ


「くっ!血が流れ過ぎたか?意識が…

しかし…」


「待て!ルドウィン!軽率だぞ!」


既にキョウイチロウはバンパイアの集団に取り囲まれ、待てと言われて全員が赤く光る目でバアルを見る


「この匂い…我慢の限界だ!」

「父さま!次は私にも下さい!」

「アーデル姉!僕にも!」


( ゜Д゜)クワッ

キョウイチロウの首筋にバンパイアロードの牙が迫る!

天照大神以下、神話の神々はキョウイチロウに呼ばれるのを

今か今かと待ち侘びる


キョウイチロウは呼べる事を知らない…


ボロボロじゃんキョウイチロウ…ヤバくね?


次回!


キョウイチロウは脱出出来るのか?


それともこのまま…


又、…


死ぬのか?


乞うご期待!

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