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第71話 出戻りキョウイチロウに新たな従者?

「キョウイチロウ只今戻りました

アルザス様のお呼び出しに参上いたしました」


「ウム…旅立ったばっかりなのに済まんのぅキョウイチロウ殿よ!

今回呼び立てしたのは他でも無い!

又!?魔王軍幹部と会った件じゃ!?」


「いや…あの…ニアミスだと思います

たまたま目が合って…(;・`д・´)」


「ニアミス?どう言う事じゃ?」


「王都を普通に歩いてましたから、何かしらの情報収集中だったのではと推察されます?」


「ちょっとお待ちになって!」


「ハナよどうした?」


「それはニアミスではありませんわ!」


「(。=`ω´=)ぇ?王妃様?

と申しますと?」


「キョウイチロウ様!貴方はその魔物たちと目が合ったと仰いましたよね?」


「はい…」


「貴方の偵察ですわ…」


「はい?」


「では?聞きますけど…

わざわざ危険を犯してまで王都まで来る理由には何が考えられますか?」


「(;゜д゜)アッ…前回は魔王自ら強大な魔力波動を感じて来てみれば的な事を言ってました」


「そう、魔王がキョウイチロウ様の魔力波動を感じる事が出来るのであれば…」


「復活した私を危険を犯してまで偵察に来る価値があると判断したと…

あり得ますね!

流石は王妃様です私たち凡人では考え付く事が出来ない思考の領域にいらっしゃるお方です感服いたしました」


「…其方そなたに言われると嫌味にしか聞こえぬ…

先の帝国四士の偽名による偵察もキョウイチロウ様を見に来たとしか言えませんわ

会って秒殺で素性を見破り且つ迅速に我々に報告してくれたからこそ

手ぶらで熨斗を付けて帝国へ強制送還出来たのですからアナタの手腕こそ褒められて然るべきなのですよ」


「いえいえ私など一塊の元従業員ですのでその様な事は決してありません」


「んもぅ!アナタと言う人は毎回!謙遜が過ぎますわ!」


「然り!主人様は逸脱者でございますぞ!

王妃様よ我がステータスをご覧になって頂けますでしょうか?」


「貴方は?」


「ステータスオープン!」


「んな!?」

「セバスチャン様!?あのセバスチャン様ですの!?」


「然り!私は生前多少名の知れた者でしたが主人の元で進化しました所…

斯様なステータスになりまして」


「何と!?ラフティーナの身内にセバスチャン様程の人物がいらっしゃったとは!?これは正しく運命としか言いようがない!」


「セバス?有名人なの?」


「はい…多少ですが」


「何を!其方そなたまで謙遜なさるか!?セバスチャン様」


「セバス?王様が様付けなんて大概だと思うけど?」


「私のステータスもご覧下さいませ!」


「なっ!?」

「ルイーズ様までご一緒とは!?」


「キョウイチロウ殿…其方そなた大概ぞ…」


「(。=`ω´=)ぇ?…えっ?」


「キョウイチロウ様…

かの御仁、セバスチャン殿はその昔、英雄に1番近い男と目され在野の浪人では向かう所敵なしの達人でしてよ

そしてルイーズ様は王宮が何度も宮使えをと打診されても断り続けた武術とメイドを両立させた完璧メイドと引く手数多の女性でしたのよ

そして夜の特別講義は受講者が3年待ちになる程の人気で、ご結婚されて引退したとされていましたが…

まさかセバスチャン様と夫婦めおとに成っていたなんて驚きです

ラフティーナのスペックの高さに今!納得がいきましたわ」


「セバス…凄い人だったんだね」


「何を仰います!主人殿!私は英雄一歩手前でしたのですぞ!

それを英雄以上に引き上げたのはキョウイチロウ様!

主人様なのです!

一従業員などと言わず!もっと自身を持ってくだされ!

仰っていたではありませんか!

我らに見合う主人に成れる様に頑張ると!

我らは主人殿を誇りに思っているのです!

その主人殿が謙遜に次ぐ謙遜では

主人殿の従者となり大日如来様の恩恵を賜り仏教には「卑下慢」と言う言葉もあると学びました!

この歳で未だ学びを与えて下さる主人殿には感謝しかありませんが謙虚も過ぎれば傲慢ごうまんになると御仏は仰っておいでです!

主人殿は謙遜を処世術と勘違いされておる節がありますれば正すべきかと…」


「ご高説を賜りセバスには感謝しかありません…

私の謙遜が傲慢ごうまんと言われてしまっては善処ではなく正します!ありがとうセバス♪」


「それでこそ我らが主人殿です♪」


「良いか?キョウイチロウ殿?」


「あっはい!申し訳ありませんアルザス様

どうぞ」


「ウム、魔王自らが手を下しに来て失敗に終わったキョウイチロウ殿の魔力波動が魂と器に別れ微弱なったとはいえ復活の際にあれ程の魔力波動をばら撒いていては…

魔族側にキョウイチロウ殿の復活が再認識されたとしてもおかしくはない

早急に人選をして魔王軍も状況を偵察に来る他に手立ては無かったと言う訳じゃ

今回来たと言う…誰じゃったか?」


「魔王軍の六魔公爵第五席で第七軍、デモンズブラッド魔法師団団長のデーモンロードのマーモンと

副将で魔女のマレーフィと

部下のバードマンのカノープスですね

三人共、魔王軍広報部の室長と編集局長の役職持ちです」


「そこまで分かるのか!?

全く…キョウイチロウ殿の鑑定スキルは異常じゃ!

普通は他人のステータスなど見せて貰わないと見れない物であって、強制的に見れるなどチートが過ぎる

しかもキョウイチロウ殿の前では性癖まで丸見えとはステータス鑑定の域を超えておる

強制赤裸々丸見え鑑定じゃ…

お主の前では個人情報の保護は不可能じゃ!

未公開情報の勝手な開示は犯罪にせんといかんレベルじゃぞ…」


「いやぁ申し訳ありません」( ̄▽ ̄;)


「今回の魔王軍幹部と会敵した事によりキョウイチロウ様の生死が敵方に確認された事となります

しかも、かの魔女は手持ちのキョウイチロウ様のデータとの照合を確認しましたと言ったのですわよね?」


「はい…」


「キョウイチロウ様が若返って復活されたのを魔王にも伝達されているでしょう…

セイラやラフティーナのスキルも行使してしまっていますキョウイチロウ様が何かしらの能力で従者として手心を加えていると認識されるでしょう…

つまりキョウイチロウ殿は魔王軍から危険視される存在になり更なる強敵が現れるやも知れないと言う事ですわ」


「嫌ぁ!それって!ノンビリとは程遠いじゃないですか!?」


「暫く王城に滞在して頂く旨を伝える為に呼び出しのだが…

少しでは済まなくなりそうで申し訳ない

先ずキョウイチロウ殿達が持ち帰った魔王軍の撮影機器が最先端過ぎて我々の技術の範囲を超えていてのぅ…

魔法師団長のカトリーナと副団長のベルベットが解析を進めているのだが…

遅々として進んでおらぬ、キョウイチロウ殿のご尽力を賜りたい」


「まぁ…それもそうですけど…」


「何じゃ?キョウイチロウ殿には何かしら心当たりがあると?」


「そうでは無く…魔王軍の脅威が人族のそれを凌ぐ強さと言う事ですよね?」


「然り!」


「でしたら王国軍の幹部連中を私のスキルで進化さてはどうかと」


「なっ!?キョウイチロウ様!?アナタ天才ですの!?」


「いや( ̄▽ ̄;)普通に考えて王国軍の底上げは必要でしょ?」


「然り!我らでは考えも至らなかった!」


「とりあえず姫騎士アンナ様、ジーク様辺りを進化させてみてはどうかな?と思った次第で」


「よろしいのですか!?キョウイチロウ様!?私…魔王にやられてステータスが一気にダウンしてからと言うもの、歯痒くて歯痒くて鬱になりかけてましたのよ!

キョウイチロウ様とセイラとラフティーナとわたくしの四人でお風呂に入ってからというもの…

何も楽しい事がなくて精神的に参ってましたの…

そこにこんな素敵なご提案を下さるなんて♪

断る理由がありませんわ!

先ず私から進化させて下さいまし!

さぁさぁ!さぁ♪さぁ♡早くぅ〜」


「はぁ!?アンナ今!何と!?」

「アンナ!?キョウイチロウ様と一緒に何処に行きましたって!?」


「お父様お母様、私進化だけでは物足りません!キョウイチロウ様の従者になる許可を下さいまし!

私キョウイチロウ様の加護が欲しいです♡」


「そんな!?キョウイチロウ様の物になりたいなどと!

アンナ自分が何を言っているか分かっていますの!?

加護が欲しい♡とねだるなんて!」

「そうじゃアンナよキョウイチロウ殿の従者になると言う事はキョウイチロウ殿の命は絶対と言う事ぞ!…

(-ω- ?)んっ?キョウイチロウ殿と?アンナが?主従以上の関係になると言う事は?

キョウイチロウ殿は婿殿と言う事か!!!」

「我が王よ!もう!キョウイチロウ様に私達も含めて全員進化して貰えば一兵卒が英雄クラスとか無敵では!?

そしてキョウイチロウ様には自らの手で魔王を打ち滅ぼして頂いてからノンビリして頂くと言うのはどうでしょう!

アンナはアルザス3世となり旦那不在でもキョウイチロウ様との子を次期王にすればアルザス4世までは手堅いですわ!

容易に平和な世の中が想像出来ます♪」


キラーン( ✧Д✧) ( ✧Д✧ ) キラーン

「キョウイチロウ様!」

「キョウイチロウ殿!」


「我が国の未来は婿殿に託された!」

「お婿さんであるキョウイチロウ様がご提案して来た事です、こう言う事態も想定済みですわよね!」

「キョウイチロウ様♡

早く私を進化して下さいまし、そして!アナタ様の従者に♪

早くわたくしをアナタ様の従者にして下さいまし♡」



Σ(・ω・ノ)ノ

「うぇーーーい!?」


「主人殿…この様な事態になると何故想像もせずに王国の人材の底上げなどと!これでは収集がつきませぬ!セイラ!主人殿を一旦避難させよ!」


「( ゜д゜)ハッ!?はっはい!セバス様!行きます!キョウイチロウ様こちらへ!アクセラレーター!ブースト!!」


「逃しませんわ!アクセラレーター!ブースト!」


「なっ!?姫さま!?」


ポツーーン

( ̄O ̄;)( ̄O ̄;)( ̄O ̄;)

ルイーズ、ラティ、ノウェルが取り残される…

「さて…我らも行くとしようか」


「待ってくださいセバス様!我らは一体どうすれば!」


「急いては事を仕損じると申しますゆえ

此度こたびは残念ながらとしか言えませぬ」


「アンナは!?一緒に行ってしまった我が娘は!?」


「今暫くお待ち下さいとしか…」


「そんなぁ!我が国の明るい未来は!?」


「取り敢えずお二人共、頭をお冷やし召されよ

追って連絡差し上げます故

それでは失礼いたしまする、行くぞ三人共!あまり主人殿と離れては我らの命に関わる!急ぐぞ!お前たち!ノウェルはワシと共に!」


「はい!セバスお爺様!」

「おぅおぅ孫が出来た様じゃ♪主人殿は我らをどれ程楽しませてくれれば気が済むのじゃ♪

では!此度こたびはこれにて失礼する!」


ポツーーン

( ̄O ̄;)( ̄O ̄;)

「…」

「…」

「我が王よ!アルザス様!アルザス様!

ハナ様!ハナ王妃様!」


「おぉジークフリート…何じゃ?」


「どうされるおつもりか!?」


「えーと…婿が出来て…国は安泰で…これは夢か?」

「はぁ…」


「あの聡明な王妃様まで!?茫然自失ぼうぜんじしつとは、なんたる事か!…

セバス様の連絡待ち…イツになるのだ?

我が国の第一位の戦力である姫さまが不在となると第三軍はどうすれば?

セバス様…

急いては事を仕損じる…とは…格も目の前の希望が指をすり抜け手からこぼれ落ちる物なのか……」


途方にくれるジークフリート


キョウイチロウ&セイラを追うアンナ

それを追うラフティーナ達

王都に来る度に何かしらをやらかさないと気が済まないのかキョウイチロウよ( ̄▽ ̄;)

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