表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/128

第7話 説明長すぎ

「報告させて頂きます。キョウイチロウ様の属性は無りませんでした!あえて言うなら無とでも申しましょうかオーブが指し示す色は無色透明」


「無!?そんな事がありえるのか!?

魔法は炎、風、水、土、雷の自然由来の五大属性と聖闇の対立する二属性を含む七属性、バフデバフの赤魔導士を指し示す紫色

例外として氷、時空、錬金、深緑があるが!

それ以外の属性など今まで聞いた事が無いぞ!

過去に召喚された勇者にその色の記録は?」


「ございません、更にキョウイチロウ様のスキル数が24種類で職業に至っては3つございます。異世界圃場、発酵促進、酵素培養、育成促進、成長促進剤錬金、菌糸培養、酵母菌培養、蒸留、遺伝子組み換え結合、収穫量倍増、品種改良、異世界樹木召喚生産、無病息災、火気厳禁、種族進化、農機具限定鍛治、異世界ショッピング、駆動系機械製造、石油王、家畜飼育、家畜保健衛生管理、異世界動画閲覧、放送、動画配信、職業は庭師と猟友会と杜氏とうじでして、知らない文字列が並んでいるとしか…当人は理解出来ている様ですが私では皆目検討が付かない状況です。MPも2億飛んで1と例がなく」


「MPが2億!?過去に例が無いとはいえ…その様な者だったら勇者と共に魔王討伐に向かえるのでは?」


「いえ…それは無理でしょう」


「何故じゃ!?」


「これも又、前例のない備考欄なるものがございまして…全てのスキルのMP消費が2億でして…はぃ

しかもキョウイチロウ様のMPは既存の回復薬では回復も見込めず自分が生産した物でしか回復させる事が出来ません

更にMPの回復量ですが1日1しか回復しないと言う最早呪いに近いデバフのような効果が付与されていまして」


「何と!?」


「少しお時間を頂いてもよろしいでしょうか?スキルの内容を皆様に私が知りうる限り補足するのに時間が必要です。」


「あぃ分かった!キョウイチロウ殿、しかし我々でも少しばかりは分かる!すり合わせをして説明書の作成をお願いするのは多少時間がかかっても良い、先程申した通り魔王軍は悠長にコチラを待ってはくれない!我々が忙しくなってからでは遅いのだ!当面の処遇を今即決させて頂くが勘弁して欲しい」


「あっはい、私はついで召喚された身ですのでご迷惑しかかけていませんので、公務を優先させて下されば結構かと」


「ありがたいキョウイチロウ殿には圃場に出来る土地を貸し与えるのでハインデル国定公園の横にある保養地に行ってもらう!

王族の保養地ゆえ施設等も完備されており出没する魔物も低レベル帯だから問題無いだろう

しかし1人では右も左も分からない異世界に困る事も多かろう、なので定期的な食料供給と…従者を一人付けよう!

メイド長を呼んでくれるか?」


暫くして扉がノックされる


「メイド長クリスティー・シタサ・フォンデライアン、王の命によりまかりこしましてございます。」


「よく来てくれたクリスティーよ、頼みがある。」


「何なりとお申し付け下さいませ」


「うむ、そこにいるキョウイチロウ殿は私の客人である!

丁重におもてなし出来て且つ護衛も出来るメイドはおるか?

更に言えば口は固い者が居れば尚良い」


「うーん…1名…居ますが…」


「おるか?しかしどうした?その含みのある言動は?」


「メイドの仕事は卒なくこなせるのですが…なんと言いますか若干…いや少し…いや多少…うーん些か多方面において戦乙女化すると申しましょうか…」


「なんじゃ!言い淀みおって多少のバトルジャンキーなど護衛としては可愛いものではないか!

その者で良い呼んでまいれ」


「かしこまりました!」


「わたくしぃイヤです〜、荷が重いです〜、

そんな平穏無事な場所に行きたく無いです〜、

もっと殺伐とした血で血を洗う様な…クフフっ」


「アナタ!王の勅命ですよ謹んでお受けなさい!

殺伐とした何?メイドがその様な場所でどんな仕事があると言いますの!?

もっと現実を見なさい!

アナタのお仕事はメ・イ・ドよ!メイド!

メイドとしての嗜みを持ってと、あれほど言って聞かせても尚、未だ分からないと見えますね!

前回のアレでは未だ物足りないとおっしゃるの?

もう一度、私自ら修行し直させますよ!そんなに再教育を望むならですが…」

( ✧Д✧) キラーン

謁見の間の扉の向こう側で突如として膨れ上がる殺気!

それはド素人でも分かる程の負のオーラであった。そう、対する相手に絶望を与えるかの様な

((((;゜ω゜))))ガクガクブルブル

「謹んで!!!!!!!」

「よろしい!」


扉がノックされる


『えぇ〜メッチャ聞こえてるんですけどキョウイチロウ君ドン引きなんですけどぉそう言うやり取りは聞こえない所で済ませてきてよね〜私の威厳が…

ほらぁさっきまで尊敬の眼差しで見てくれてたのに

( ・-・ )スンってなってるじゃん本当に勘弁してよね〜』


「クリスティー・シタサ・フォンデライアン王命によりご要望に添う者を連れて参りました。」


「うっ…うむ入って良い」


「失礼します。」


「失礼いたします。」

そう言いながらカーテシーをする文句タラタラだったメイドは先ほどのやり取りが聞き間違いではと思える程メイド然として実に堂にいっている。美しいとさえ思い見入ってしまう程だ。


「フム、メイド長の見立てに間違いは無い様だなそなた名は?」


「はい、セイラと申します。何なりとお申し付けください」

流れる様な所作、爪先まで洗練され計算し尽くされかの様な無駄のない動きはtheメイド、メイドになる為に生まれて来たのではと思わせる佇まいに他を圧倒するほどのメイドとしての存在感と完璧さを併せ持つ究極メイドが現れた。


「…」

『コレほどまでに完璧という言葉が似合うメイドも居ないと思うがいかんせん目が』


「…」

『比類なく完璧なメイドで優雅ささえ醸すスーパーメイドである事は認めざるをえない事実だが!

いかんせん目がまるで死んだ魚の様で生者としての光が無い!

相当イヤなんだろうと分かる…分かるけど顔に出しちゃ駄目だよ!何!?その虚ろな目は!』


「名は何と申す?」


「セイラと申します」


「歳はいくつになる?」


「はい今年で220歳になります。」


「人間年齢に直すと22歳か…」


「はいエルフの世界では未だ年端もいかない子供で至らぬ点も多々見受けられますがそれを補って余りうる実力の持ち主にございますれば、今回の件につきましての適任者は彼女を置いて他に居ないかと」


『…クリスティーさんもそうだけど…エルフさんって綺麗だな〜♪

そう思って見惚れるキョウイチロウ』


「種族は…ダークエルフであっておるか?」


「はい、そちらで相違ございません」


「では王城で働いていると言う事は地理にも詳しいな?」


「はい多少ならば」


「うむ、良い!地図を渡す故に、これからでよいのでキョウイチロウ殿に地理とこの国、隣国、等々の説明をしてやってはくれまいか?」


「王の命とあらば」


「よろしく頼む!」


「では数日の猶予の元!準備が出来次第向かって貰うがそれでよろしいか?」


「いえ!向かうのであれば今日から、今からでも大丈夫です。」


「えっ!?そんなに慌ててどうする」


「いえ客人扱いとはいえご迷惑をおかけする訳にはまいりません、直ぐにでも自立出来る様に今日から始めたいと思います。」


「フム…ノンビリ農園をと言っていたのにせっかちな奴よ…好きにするがよい!メイド長!馬車を用意させよ!」



「王よ…1つだけ…あくまでも私の見解と想像ですがキョウイチロウ殿の属性とスキルについてお話しが…」


「あい、分かった後ほど私の執務室にまいれ」

名残り惜しそうにキョウイチロウを見詰める女性…


ここまでお読み頂きありがとうございます!


この小説を読んで、「面白い」「続きが気になる」と少しでも感じましたら、

ブクマと↓の☆☆☆☆☆から評価頂けましたら幸いです (*゜▽゜)ノ


読者様の応援が作者の何よりのやる気に繋がりますので、是非とも!

よろしくお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ