第56話 浅はか若かりしアルザス
勇者召喚の数十年前…
アルザス2世、若気の至り
勇者召喚をせずに勇者の末裔である自分達だけで魔王討伐が出来るだろうと勇んで魔王城を目指し魔王領に侵入した事があった
結果は惨敗
魔王城を見る事すら叶わず、なすすべなく重鎮を数名失う大損害を出し帰投した
その時、姫騎士は未だ幼く父に付いて行く事が叶わなかった為、アルザス2世は娘を死なせずに済んで良かったと安堵した
姫騎士アンナは幼女の頃から大人すら寄せ付けない程の強さの片鱗を見せていた
自分も父の役に立つのだと、愛馬のポニーに跨り出陣する気満々
( ̄▽ ̄;)
「アンナ…お前は未だ早い、母と共にお留守番だ」
「!?」
手綱を強く握り締め、俯き、涙をポタポタと垂らす幼女アンナ
「アンナよ!良く聞け!父が魔王を討伐出来なかった時には、急ぎ勇者召喚の技を執り行う、留守は任せたぞ!アンナだけが頼りだ!国を守ってくれ」
(*゜▽ ゜*)パァー
アンナに笑顔が戻る
「わたくし!魔王が来ても国を守りますわ!」
「う…うむ…では行って来る」
魔王がアンナと王都で対峙するって事は…余はなき者にされてるよね?…(;・`д・´)
突っ込みよりも今は娘の笑顔の方が大事
「王よ此度の遠征、本当に我らだけで魔王を倒せるのでしょうか?」
「魔王も復活したてとあらば勝算はあろうて」
「では!王が魔王を倒す露払いは我ら王国の盾がお守りしまする!」
ギガンテスに遭遇
「何と!運の悪い!エンカウントか!」
結果、
惨敗し方々の程で帰投、重鎮3名を亡くす歴史的な敗北に終わる
落胆するアンナは父に変わり魔王を討伐すべく母の実家に篭り修行に励んだ
名実共に実力を付けたアンナは修行先で姫騎士と呼ばれる様になり妖刀村正を賜りハインデルに帰国、17歳の春に勇者召喚に立ち会う
勇者と共に切磋琢磨すべく勇者の面々を見詰める
「キョウイチロウ…様…?他の四人とは一線を画す何をお持ちの様ね…」
その予感は的中
別の意味で一線を画すキョウイチロウに振り回されるのであった。
お預けを喰らいまくる
スイーツとかセイラスイーツとかラティスイーツとか( ̄▽ ̄;)
スイーツばっかりやん!