表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

52/128

第52話 ハインデル王国の成り立ち

ハインデル王国アルザス2世


何故なぜアルザス王がおさめる国なのにアルザス王国では無くハインデル王国なのか?と言う疑問が出て来る


王族の末裔ならばハインデル◯世では無いのか?


王名が国名で無いのには理由がある


ハインデル王国の王族は名にこだわらない、何故なら召喚勇者がそのまま残り王になった場合、王国に姫が居れば嫁がせ王妃に、居なければ血縁者から娘を嫁がせ王妃に、その代がわりの際に王の名前が変わる


アルザス2世の父であるアルザス王は召喚勇者であった為、王の名がアルザスに変わったのだ。


例えば今回、勇者が居残り姫騎士に婿入りすれば、

ハインデル王国のミヤザキ王もしくはケンイチ王

ハインデル王国のサツマ王もしくはハヤト王

となる

女性勇者が居残って王家に嫁いだ場合はアルザスの名はそのまま男系男子に戴冠たいかんされるのでハインデル王国のアルザス3世とアルザスの名は続くパターンもあるが些末な事とアルザス2世は世継ぎへの名前の継承に対して無関心だ


実際のところ、魔王を討伐して帰って来る勇者の名前は国中に轟く、そのまま王名にした方が都合が良いのだ


国名のハインデルは初代国王の名である

召喚勇者の婿入りで王名は変わってもハインデルの血脈は脈々と受け継がれている

アルザス2世も今回召喚した勇者が姫騎士に婿入りしてくれるならアルザスの名を捨てて別の王名になっても良いと考えている。


王名の存続如きで民草が平穏を成就出来るなら是が非でも存続させるが、そんな事で平和は訪れないのをハインデルの王は良く理解しているので国名は存続しているが王名は魔王討伐の際に変わる事があると言う訳だ


ハインデル王国◯◯王


代々知的で寛容な王が治る国、暴君は1人として誕生した事はない

人類の平和で穏やかな暮らしを望む王が250年に渡り治る緑豊かな中央大陸にあるセンタ・クスール地方、

唯一、召喚勇者の儀式が出来る国それがハインデル王国である


その隣国である帝国はそれを常に疎ましく思っている

我々ならもっと勇者を有効に使えると

対魔王戦にしか勇者を投入しないハインデルの連中、我らならもっと勇者を有効に使い対人特化に育成し、人類圏の統一をはかり、軍備の増強をはかり、人類圏を掌握して仕舞えば

魔王になどに負けない国作りが出来る筈だと浅はかな考えで行動する事が多い

過去には居残り勇者にハニートラップをかけ、金で買収、その優れた子孫を懐柔しようとするがいずれも失敗に終わっている


そんなくだらない事をしているから帝国は伸び悩むのだと現皇帝は三男で無能な兄二人を人望と策略で廃嫡して即位した傑物である

帝国の話しは又の機会に


対してハインデル王国は軍事一辺倒な帝国と比べ知的で寛容、人魔のジレンマも良く理解している。


人と魔族とのジレンマとは?

魔王は魔神とされている


この異世界で魔神とは1人ではなく1ひとはしらと数えられる


魔神と神の数は決まっていて、1柱でも欠けると世界は厄災に見舞われる…


2柱欠けると天と地が崩壊して世界が滅ぶとされ、神と魔神の数の均衡は常に保たれて然るべきと言うのがこの異世界での常識だ


実際に魔王が討伐されると次期魔王が転生し産まれるまでの間、人にはあらがう事が出来ない程の天災に見舞われる


例えば、魔族領の最深部には日の光が差し込まず常に雷鳴が轟く不毛の地がある、その気候が全世界に広がった事もある…


常に雷鳴が轟く地にはサンダードラゴンの生息地があり魔王領の生態系の頂点である魔王が討伐された事により力の不均衡が生じ魔王領の生態系バランスが崩れサンダードラゴンの大量発生が原因とされている


魔神が1柱減るだけで甚大な天変地異が起こり

日が差すとしても年の半分は荒れた天候が続く、時には都市ごと壊滅的な被害を及ぼす巨大ハリケーンであったり、全てを飲み込む砂嵐であったり、


つまり!魔王を討つ事は出来ても復活させないと天災で人はまともな生活が出来なくなるのだ!


魔神の1柱である魔王を滅していまうと永遠の平穏は手にする事が出来ない

それがハインデル王国が抱えるジレンマである…


それ故に魔王を滅する事を画策する帝国との仲は非常に悪い


しかし、いざ魔王討伐となれば出兵を拒む事は無いが、人族の陣頭指揮は毎回、勇者を有するハインデル王国である事を常に疎ましく思っている帝国は魔族との決戦に合わせて毎度、召喚勇者の儀式の簒奪さんだつくわだてては失敗に終わっている

ハインデル王国の悩みの種の1つである


代々ハインデル王国は魔王との融和を結ぼうと使者を送り続けているが毎回の様に失敗に終わっているのもジレンマの1つとなっている


友好国はハナ王妃の母国であるジーパングォは異世界最古の立憲君主制国家で500年続く歴史を持つ


東方に位置する東方最大の日本人勇者が建国した国である

国土面積の小さな島国であるジーパン国ではあるが本土以外に大小様々な離島を14,215島も有する異世界第二位の海洋資源大国である


物作りにもけていて優れた発想力があり常に画期的な新しい製品を生み出し続けている。そしてその高い技術力と堅実な職人気質が相まってメキメキと頭角をあらわし東方最大の経済国にのし上った


二番目に長い歴史を持つハインデル王国と両国は互いに召喚勇者が立ち上げた国、ゆえか良好な関係が長らく続いている


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ