第42話 朝食
「結局寝れませんでした…このまま起きて朝食でも作りましょうかね」
ゴソゴソ
抱き付く2人の手をどかして起き上がるキョウイチロウ
「うぅ〜ん旦那様ぁ♡もっとぉ♡」
「キョウイチロウ様いけませんゎその様な♡」
( ̄▽ ̄;)
「2人共…一体どんな夢を見てるのやら、幸せそうですから良いですけど…」
厨房
「さて!朝食分に残して置いた食材は?何を作りましょうかね?
卵と牛乳?何の卵でしょうか?
乳は牛乳でしょうか?臭いが無いと言う事はヤギでは無い…
フムフム、小麦粉と砂糖?砂糖は少し茶色いですね原材料はトウキビでしょうか?
蜂蜜♪後は…ソーセージがありますね♪肉の加工は進んでいるみたいですね、ソーセージが日本にもたらされたのは戦後ドイツ人捕虜からと聞いた事がありますが、中世ヨーロッパ的な外観と素材…しかしどうしてこんなに調理方法は進んでいないのでしょう?
理由は定期的な魔王の脅威ですかねぇ
私の世界の中世といったら…
食は飛び抜けて美味しかった筈ですが…
貴族のみの限定ですが…
ワインとビールはあるみたいですし
でも!!
ガクガク((( ;゜Д゜)))ブルブル絶対生まれ変わりたくない嫌な時代ですね、搾取搾取搾取搾取に人権も無い、戦後は蹂躙され凄惨極まる破壊と強奪と強姦の悪逆の限りが尽くされる」
プル:(;゛゜’ω゜’):プル
「朝から嫌なことを思い出してしまいました…切り替えましょう、ケチャップは…作るしかありませんか…はぁー…ため息が出ますね、しかし私の異世界ショッピングはチート♪つまみ食いしながらでしたら無限に購入可能…な…筈…筈ですよね?何よりお米が購入出来るのはありがたい」
昨日の鳥肉の残りでチキンライスを作って♪
フワフワオムライスを作る為に昨日の鳥肉で作った出汁と牛乳を入れて卵を溶き♪
トロフワにぃ〜♪
完成した半熟オムレツをチキンライスに乗せて包丁で切って割るとぉ〜♪
「美味そう〜!朝からテンション爆上がりです」
後はサラダと
「デザートいきましょう♪」
フワフワパンケーキにしましょうかね
「ウフフ♪フンフンフーン」
鼻歌交じりでご機嫌なキョウイチロウ
「バターもチーズもあるし、後少しで完成です」
クンクン…
「良い匂い」
( ゜д゜)ハッ!?昨日は寝入ってしまいました!キョウイチロウ様は!?
「ラティ?との間に1人分のスペース?お布団が微かに温かい?もしかして!
まさかまさか!?
私の隣りにキョウイチロウ様ざ寝ていたと言う事ですか!?
覚えていませんわぁ〜
夢の中でおやすみセイラと言われキスされたのは…本当に夢でしたの!?
ラティ!起きて下さい!昨日の話しを!詳しく!」
「うぅ〜ん…セイラさん起きましたのね…」
!?!?
「旦那様は!?」
( ̄¬ ̄)ジュル
グゥーーーーー
「昨日の夜のお話しを詳しく聞きたいのですが…良い匂いでお腹が我慢の限界ですわ」
カチャカチャカチャカチャ
「あぁ、2人共、起きたかい?朝食にしよう」
「旦那様が!?朝食を!?」
_| ̄|○ ガックリ
キッチンメイドとして頑張ると言った矢先に、この体たらく、申し開き出来ませんわ!
「まぁまぁラティ、レシピは書いておきましたから、冷めない内に食べましょう」
「ふわぁ〜♡キョウイチロウ様♪コレは何というお料理ですか?」
「配膳は私が!」
_| ̄|○ガックリ
「キャスター付き台車で料理は1人分づつ全部お盆に乗ってますぅ〜
これは!庭師の旦那様の所業ではありません!」
「(-ω- ?)んっ?1人づつ配膳して貰いたかったですか?良いですよ」
執事の如く左手にお皿を2つ乗せ右手でセイラに配膳
「コチラ、チキンライスの半熟オムレツ乗せになります♪」
ラティにも
「シェフ、一押しの一品になっておりますお召し上がり下さい♪」
サラダを配膳
「デザートはフワフワパンケーキになります」
「はぁ!?」
「はぃ!?」
「旦那様が持って歩くだけでプルンプルン揺れてますわ!?」
「焼きたてパンもありますよ♪お好きなだけお召し上がり下さい」
_| ̄|○ガックリ
「何という…堂に入った立ち居振る舞い」
キラキラキラキラキラキラ
「あら?又キョウイチロウ様が光って」
ドキーン♡キョウイチロウ様キョウイチロウ様いつもより2倍増しで格好良く…
音声ガイダンス
「キョウイチロウが新たな職種執事Lv1を取得しました」
「嗚呼ぁ〜(′□`*=*′□`)ああぁ〜私の!私のぉ!存在意義がぁ〜瓦解していくぅ〜」
「まぁ冷める前に食べましょう♪頂きます!」
「今日の恵みに感謝を」
「頂っただきまぁ〜すっ!」
(。・н・。)パクッ
(。・н・。)パクッ
(。・н・。)パクッ
( ゜Д゜)ウマー♡
「相変わらずですわね旦那様…美味しい…です」
(ノω・、)敵わないですわ
「ほらほらセイラ!口にそんなに付けて食べないで!普段の美しい食事マナーは何処はいったのですか?」
拭き拭き
「旦那様!?そんな子供をあやすかの様に甲斐甲斐しくセイラさんを扱うなど!」
( ゜д゜)ハッ!食事に夢中で!?_| ̄|○ ガックリ
「名指し呼びが子供扱い…
もっとロマンチックな感じが良かったですぅ、
2人で朝食を作りながら、つまみ食い、ダーリン♡味見してくださる?
何だいハニー♡みたいな甘酸っぱい感じで、
セイラ…デザートにお前を頂くとしよう♡
名指し呼びぃぃぃ〜♡
が、わたくしの理想でしたのにぃ〜」
「…」( ̄▽ ̄;)いや、それは無いな
「………セイラさん…心の声と妄想がダダ漏れですわよ、恥ずかしい」
(。=`ω´=)ぇ?
耳まで真っ赤になり俯くセイラ
「キョウイチロウ様のお料理は相変わらず美味しいですわね」
その後、何事も無かった様に上品に食事を済ませるセイラであったが、2人にクスクス笑われた続けたのは言うまでもない