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第41話 共闘

報告書を済ませ


食事を済ませ


いざ!就寝!


「それでは!お風呂も入り、報告書も済ませ、お腹も膨れたと言う事で寝ます!おやすみなさいラティ、セ…イ…ラ……さん!」


「又、わたくしだけ(ノω・、)さん付け!?」


「しかし!寝屋の準備は万端整っています!私達ハウスメイドの実力をご覧下さい!」


「はい♪ありがとうございます!」


「コチラへどうぞ!」


「おおぉ畳ですか!?風情がありますねぇ、寝るのは勿論♪敷布団ですかね?」


そう言いながら隣りの部屋を襖を開けて見るキョウイチロウ


バーーーーーン!


……( ̄O ̄;)「三つ?しかも!?お布団の間の隙間無し!?これは!?どう言う事でしょう?」


「何がでしょう?わたくしはキョウイチロウ様の護衛です!いついかなる時でも一緒です!」

「そうです夫婦が別々の部屋で寝るなど別居中の夫婦ではありませんか!寝るだけです!やましい事など何もありませんわ!」


「コチラの世界に残る…2人を大切にしますと言いましたが…急展開が過ぎます!!」


「お互いの同意の元、旦那様と私は相思相愛になったのではありませんの?」(ノω・、)

「わたくしとの関係は?女にここまでさせて、お応え頂け無いと」ハラリ…上着を脱ぎ落とすセイラ、ほぼ全て丸見えに近いネグリジェ姿になる


「親御さんへの挨拶も未だなのにその様な不誠実、私の中では許されませーーーーーん!!!!リビングで寝ます!!」

レ(゜∀゜;)ヘ三ダッシュ


「(;゜д゜)アッ…逃げましたわ」


「(;゜д゜)…逃げましたわね」


「事を急ぎ過ぎましたか?どう思われますセイラさん」


「2人で協力して準備しましたのに…残念でなりません、キョウイチロウ様のご意志も尊重したい気持ちもありますが折角王妃様が新しいアイテム袋に密かに忍ばせて下さった2人分の寝間着が無駄になってしまいました。何も子種を下さいと迫った訳でもありませんのに…一緒に寝るくらい…良いではありませんか…キョウイチロウ様…」

溢れそうな程の涙を溜め最後は言葉に詰まるセイラ


「…そうです!一緒に寝るだけです!

旦那様が王都へセイラさんと行ってしまわれた後、消えかかった私の命の灯火ともしび

あの時、途切れ途切れに意識を保つ事しか出来なくなって来て…もうここまでかと諦めかけた、そんな私を抱きしめて『お前のご主人であるキョウイチロウが帰ったぞお迎えは無いのか?』と言って下さった時の旦那様の温もり…

私の最後の願いだけは叶えられたのだと、今生のお別れだと諦めても諦め切れないあの時感じた旦那様の温もりをもう一度感じたいだけですのに」

ラフティーナも涙を溜めてキョウイチロウへの思いをセイラに伝える


え〜ん 。゜(゜´Д`゜)゜。。゜(゜´Д`゜)゜。 え〜ん


ぐすん、くすん、すんすん…


「もぅ…いっそ…私のスキル、麻痺で旦那様の身動きを止めて私達2人で両側から挟みましょうか?」


「そんな事してキョウイチロウ様に嫌われなぁい?」

くすん、くすん(ノω・、)


「くっ!」

この子、ダークエルフでしたわね、長命種族ゆえの恋愛遅行、まるで恋愛耐性が無い!!

容姿は完全に大人ですのに!

幼児化してますゎ!

共闘の筈がぁぁ!

これではまるで子供の恋愛を聞き、なだめる親ではありませんか!


「セイラさん!その様な姿勢では!恋愛音痴二人いつまで経っても進展はございませんわよ!」

何故?旦那様はあれ程迄に奥手なのでしょう?何か理由があるとしか…

それとなく聞き出すしかありませんわね…


「セイラさん!私!行きます!旦那様の深層心理を読み解きに!」




「ふ〜…ビックリしたぁ!異世界転移ある有る?こんな幸薄顔な私がモテる!?無い無い!」


リビングの長椅子に腰掛け、早鐘の様に鳴り響く心臓の鼓動を抑え様とするキョウイチロウ


「でも…大切だからこそ…大切な人だからこそ…大事にしたい…流れに任せては駄目だ…でも…」


「あまり素っ気ない態度を続けられると、私達に気が無いと取られても仕方ないですわよ」


「ラティ!?」


「私達は両手もろてを上げて受け入れる準備が出来ているのに…旦那様は…何が私達の…何処どこが気に入りませんの?」


「気に入らないなんて事は!」


「でしたら!何故なぜ受け入れては下さりませんの!?至らないところがあれば直します!旦那様好みの女になります!望むままに受け入れます!どの様な性癖をお持ちでも!何を求められても!ですから私達の愛を受け入れて…お情けを」


女性にここまで言わせて…

俺は本当に男か?

2人に相応しい男となってからとか、流れに任せて欲望の赴くままは駄目とか、自分を好きでいてくれる女性を抱きしめられないなんて駄目だろ!



旦那様…何か葛藤してらっしゃいます。異世界の日本と言う国で何があったのでしょう?

個人的な?国の情勢?


「ラティ…私の国は少子高齢化が進んでいます…政治不信も極まり税率は50%を超えます。

国に搾取され国民は国の奴隷と化し働けど働けど我が暮らし楽に成らずと嘆き苦しんでいます。

少子化対策と称して毟り取った税金をばら撒き、期限付きの暫定税を福祉と名を変え税金として継続徴収

後進国に備蓄米をばら撒き、国民の食べる米の価格は2倍に跳ね上がっても物価が上がっても財源が無いと言い税率は上げ続ける無能な官僚達

金に溺れる2世3世議員は国家国民の為ではなく自分と親族の為に働く

そんな長引く不況に男性も女性も疲れ果てしまい子作りや二人目の出産に対して子育ての不安を感じ抑制して来ているのだと思います。

こんなご時世に働いても辛いだけの日本で自分の子供達に同じ苦悩を味合わせたく無いと…

五世代前の明治と呼ばれる時代の日本の人口は4500万人でした。

世界規模の大戦を経て日本は敗戦国になり戦場から帰った男は、心待ちにしていた女は、産めや育てよと人口爆発して1億3000万人まで増えました。

しかし今、国民は政府に不安を覚え、生活苦に喘いています。 

ですから増え過ぎた人口を男女とも下層心理で無意識に子作り自体を抑制して現在の情勢に見合った適正人口である戦前の7500万人程に減らそうとしているんだと思います。

そんな国から私は来たのです…

愛する妻を愛する我が子にひもじい思いをさせる事無く自分の稼ぎで食わせる事が出来て男して一人前、それまでは…と、おかしな思考が構築されてしまっていた様です。

明日は予定があり早くから出掛けるのでしっかりと寝て休息を取るだけで、よこしまな考えではなく、お互いの温もりを確かめ合いたいとささやかな願いを乞う二人の要望すら叶えてやれない自分が恥ずかしいです。行きましょう!一緒に寝ましょう」


「はい!旦那様ぁ!セイラさんなんて自分の至らなさに嘆き泣いていますのよ!全て旦那様の責任です。私共々!願いを叶えてくださいまし!」


「セイラさん!只今帰りました!キョウイチロウ様も一緒ですわよ!セイラ…さん?」


「(-ω- ?)んっ?泣き疲れて寝てしまった様ですね可哀想な事をしました。私が真ん中で良いですか?3人で寝ましょう」


「はい!」


「セイラさんは…と…よっこいしょ…あれ?軽いですね、それに腰痛も感じられないです?何故でしょう?」



「(*≧艸≦)うふふ、それは旦那様のスキル無病息災が関係しているかと、コチラの世界に来た瞬間に腰痛は完治していた筈です。」


「なっ!?ラティ知っていてお風呂場でセイラさんをあの様にして担いだのですか?」


「あの時は…全裸のセイラさんを旦那様にだきかかえて欲しくなかったから…」


「ふふふ、ジェラシーですか?まぁ良いでしょう寝ますよラティ!セイラもおやすみ…チュッ♡」


「私も旦那様のおやすみのキスを頂きたく…」

モι″モι″。。(〃_ _)σ∥モι″モι″…モι″モι″


背中にのの字を書かれて応えるキョウイチロウ


「ラティおやすみ…チュッ」


『きゃーーーーーー♡』ラティ脳内ハッスル!ハッスル!


「おっおやすみなさいませ♡旦・那・様ぁ♪」


「うん、2人共、良い夢が見れます様におやすみ…」



目を閉じたものの寝れる訳ありませーーーん!!


「フフフ、旦那様、明日は早いです。ちゃんと寝て下さい」


「なっ!?ラティ起きて!?」


「この様に旦那様の鼓動が速くては落ち着けませんわ…私の胸にも触れて下さい」


「なっ!?」

そっと自分の柔らかな左胸にキョウイチロウの手を添えさせる

「ラティ!?何を……も?…」


「フフフ」

「ウフフこんな夢にまで見た状況…ドキドキしない方がおかしいですゎ、実体を下さった旦那様に感謝を」


「うん、ラティに巡り会えた奇跡と僕のシルキーになってくれてありがとう」


「はい♪では、寝ましょう、旦那様の温もりにいだかれラティは幸せ者です。おやすみなさいませ」


まあ少し落ち着きましたが…寝られる状況ではありませんね、こんな綺麗で可愛い女性を両手に花、こんな僕を選んでくれてありがとう二人共♪



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