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第4話 進むチュートリアル

「んふっうふふふっ」

魔法師団長がブツブツ言いながら笑っているのは…とりあえず放置する事として

「それでは女性陣はどちらから自己紹介しますか?」


「あっ私から日向ひゅうが 水希みずき、17歳、特技は健一と一緒で陸上してます。種目は短距離…まぁそんな所かな」

「あぁ~水希も嘘はいけないんだ~」


「何よ別に他に特技なんて無いわよ」


「へぇ~そうなんだぁ~…まぁいっか私は浜木綿はまゆう 咲季さき17歳よ特技というか吹奏楽部に所属してて今手元にある楽器の奏者ね…水希の歌に合わせて演奏出来るわよ♪ふふふ」


「イヤぁーー!やめてよね咲季!私、絶対!歌わないからね!!」


「えぇ〜私は聞きたいなぁ〜♪」


「水希の歌声を聞いたら虜になる事間違いねぇ」


「確かに僕も学園祭の時に聞いた歌声に魅了された1人だよ♪」


「お前ら…私、本当に嫌なんだからねガチでやめてよ恥ずかしい、後いい加減にしないと怒るから」


「ほほぅ興味深い、では先ずはミヤザキケンイチ殿、サツマハヤト殿、ヒュウガミズキ殿、ハマユウサキ殿…とタカチホキョウイチロウ殿」


「あっ王様!俺はケンイチって呼んでくれても構わないですよ」


「僕も名前のハヤトで良いです」

「私はミズキで」


「サキって呼んでくだされば良いです」


「私もキョウイチロウで構いません」


「フム、あぃ分かった。その様に呼ばせて頂く」


コソコソ小声

「大臣、自分だけの世界に行っちゃってる魔法師団長をコッチの世界に引き戻して自己紹介させてくれるか?」


「御意」


「騎士団長!自己紹介を!そして勇者達の能力値を魔法師団長と共に調べて報告してもらえるか」


「王の御心のままに!」


「私は騎士団を束ねる団長のジークフリートだ!

ジークと呼んでくれて構わない!

コレから適性検査をしたのち体術適正能力によって訓練内容を決めさせてもらう!よろしく頼む」


「私は魔法師団長のカトリーナと申します以後お見知りおきの程を、では一度勇者の4人には鑑定のオーブに触れて頂くために別室に参りましょう」


「おぅ分かった!」

「はい」×3


「狭一郎殿は後ほど鑑定して貰うとして今後の要望などあれば聞かせてくれるか」


「あっハイ、そもそも巻き込まれた私に特別なスキルや高い能力などがあるとは思えませんのでノンビリ農業的な事が出来ればと考えています。あとコチラの世界の説明をお聞きしたいです。」


「フム…因みに元の世界での職業は何をしていたのだね?」


「私ですか?庭師です。」


「何ですって!?」


「王妃?どうした?」


「王よ、かの者は我が国のガーデナーの様なものかと」


「あっハイそれで間違いないですね」


「あと、コチラの世界の説明が聞きたいと言う事だが何が聞きたいのだ?」


「先ずは…コチラの国名をお聞かせ願いたいです。何という国に召喚されたのかすら聞かせて貰ってないので…後は近隣国の情勢と状況と位置関係、魔王領との国境までの距離とか勢力図みたいなものがあれば、あの子たちに説明してあげたいので、最後になりますが帰国の方法はありますでしょうか?」


「帰国の方法についてだが申し訳無いが直ぐにと申されても無理としか言えない…

此度の召喚の儀は空間魔法の使い手によるものだが、それは数十年に1人現れるかと言ったレアスキルなのだ、しかもかの魔法は使い手が生涯で一度しか行使する事が出来ない故に今後使い手がイツ現れるか皆目検討が付かない…本当に申し訳なく思う。」


「そう…ですか…」


「この世界の情勢だが、その辺りは王妃であるハナの方が詳しいので後ほど説明させて頂くとして、そなたの処遇についてだが、農業の出来る場所の提供は当てがあるが異世界での庭師としての知識と技術を我が元で活かす事は出来まいか?」


「(。=`ω´=)ぇ?私の技術は王城では活かせないかと…」

『なにせ日本庭園の知識が大半で、ここの城内の作りを見る限り中世ヨーロッパといった所か?となると庭はシンメトリーの幾何学庭園だろう知識は皆無では無いが…あちらの庭園思考は自然は人が管理して整える物って感覚だし、日本庭園様式である自然の縮景しゅっけいとは掛け離れている。侘び寂びであったり自然との調和や風情に重きをおく日本庭園とヨーロッパでは庭園洋式と思想の違いが多すぎる。』


「何と!?無理と申すか?それを生業としてと言う訳では無い、知識的な物の提供だけでも構わない、それでも駄目だろうか?」


「まぁそれなら…ちなみに池泉回遊式とか枯山水とか分かります?」


「なんですって!?我が故郷の庭園様式は異世界にもありますの!?」


『あ〜これは多分ありがちなアレだな…コチラに異世界転移した日本人が広めた的なやつだろう』


「国家元首は殿と呼ばれていて、お住まいは城で作りは和風建築で瓦屋根、王都は城下と呼ばれているのでは?」


「ビクゥッ∑(OωO )!?

そなた何者じゃ!?見もしないで我が故郷の建築洋式を知っているとは!?」


「えーと100年周期で魔王が誕生しているとしたらその度に勇者召喚が行われ私より先に日本人がこちらに召喚されたのでは?と思っただけです。ちなみに私達5人は異世界の日本から来ました。」


コソコソ小声

「王よコノ者、我が国にて然るべき役職を与えて引き込んだ方が良いかもしれません」


「狭一郎殿!」


「丁重にお断りいたします!」


「いや、私は未だ何も言ってないんだが」


『多分、何かしら利用価値があるのでは?と手元に置いておきたいのだろう…

巻き込まれただけなのに命まではかけられん』


「王よ!ただいま戻りましてございまする!」

扉が開く、どうやらあの子達の鑑定が終わったようだな

熱い眼差しを送る一人の女性の存在にキョウイチロウは気付いていない…

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