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第37話 夕飯前に一悶着

「ご主人様♪お待ちしてました♪夕飯の準備が整ってますわ♪コチラへどうぞ」


「ありがとうラティ、セイラさんもありがとう」


「そんな!お礼だなんて勿体無いお言葉…嬉しい」


( ̄¬ ̄)ジュル

「ぐぅーーーー!!」


「セイラさん!貴女って人は!!さぁさぁご主人様コチラに」


長方形のテーブル…上座らしき場所に私1人椅子に座らされる


2人は両脇に立ち食事も1人分…


「あのぉ…」


「冷めない内にどうぞ」


「お2人の分は?もう食べたのですか?」


「そんな!ご主人様より先に食べる事などありませんゎ!!」


「では一緒に食べませんか?」


「そんな不敬な!ご主人様を満足させてから粗食を食べるのが従者の勤め」


「いや、そんなのはどうでも良いです」


「どうでも良いとは!?どう言う事です!?わたくし達はご主人様にご満足頂ける様!お作りした夕食をどうでも良いなどと酷いですわ!」


「いや…違くて…私達は主人と従者ではなく…その…もう家族では無いんですか?私の世界では家族は一緒に食べるものなんですが、私1人だけ浮かれて勘違いしてるのでしょうか?一緒に食べたいだけなんです…駄目ですか?」


「嗚呼ぁご主人様ぁ何とお優しい♡私を家族と仰って下さるのですか?立ち位置は嫁で良いですか?」


「なっ!?ラティ!ズルいですゎ!」


「何がですの?アルザス2世様の王家のメイドであるセイラさん」


「…」( ̄▽ ̄;)いや…あの…


「それは!?そうですが…」


「お給金だって王室から出ているのでしょう?

セイラさんは王の従者でメイド!

何の間違いがありますの?

私は!ご主人様のシルキーのラフティーナでしてよ」


「そんなぁ!確かお給金は王室ですけど…」


「ほら!王の命でコチラに出向されてるだけでしょう?わたくしはずっと一緒に居ますとご主人様より言質げんちを頂いた間柄ですので妻で相違ないですゎ、ご一緒が良いと仰るなら先ず私が食べさせて差し上げるのもありかと♡」


「わたくしだって…」


「わたくしだって?何ですの?」


「ラティがしてもらって無い!

あぁ〜ん(′□`*)♪してキョウイチロウ様から飴を食べさせて貰った事があるんですのよ!わたくしもキョウイチロウ様にお返しするのが筋というもの!私が先にキョウイチロウ様に食べさせるのです!」


「何ですって!セイラさん貴女!ご主人様から!あぁ〜ん(′□`*)で食べさせて貰った事がありますの!?」


「(=`ェ´=)フフフあります!」


「ズルいです!ご主人様!私にはして下さいませんの!?」


「えっと…折角のお料理が冷めてしまいます!取り敢えず一緒に食べるだけでも良いじゃないですか?お2人共、ご自分の椅子を用意して下さい」


ギチッ!


長テーブルには上座と下座があり…下座は出口で

出口から1番遠い位置を上座とし上座には当主が基本的には1人で座る。

左に妻ないしは2番目の序列者が、右は3番目の序列者が座ると言うのが普通の席次の筈なんですが…


何故!?2人とも私の隣り!?ギチギチなんですけど!?


左は早々に椅子を持って来たセイラさん

舌打ちしたのちに渋々右に座るラティ…


2人に近くに座られ過ぎて自分でフォークとナイフを持てない


両手に花ですが( ̄▽ ̄;)食事をするには…不向きとしか…まぁ取り敢えず…


「どんな料理か説明してもらってもいいですか?」

( ゜д゜)じーーーーー

キョウイチロウを見つめるラティ

近い近い!

「かしこまりましたご主人様」



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