第31話 種族進化 (セイラ編)
種族進化、次はセイラです。
セイラは無事進化する事は出来るのか?
「セイラさん!セイラさん!大丈夫ですか!取り敢えず鼻栓はしとこう!少し見るに耐えない見た目ですが致し方無いですね…セイラさん!セイラさん!」
(y゜ロ゜)y
メラメラ!メラメラ!セイラを介抱するキョウイチロウを見詰め燃え盛るラティの嫉妬の炎
今私は事あるごとに光バリアで弾かれてご主人様と触れ合えないのにセイラさんだけズルいですゎ
「ラティ!どうしましょう!セイラさんの身体が冷えて来てます!」
「湯船に漬けましょう!その前にバスタオルを掛けましょう」
「私は腰痛持ちなので多分持ち上げられません!どうやって湯船に連れて行けば良いんでしょう」
「私も持てそうにありませんね…」
Σ( ゜д゜)ハッ!
「コレしかありませんゎ!2人でなら担げるかと!」
両手両足を、ひと纏めに縛られるセイラ
「後は!この担ぎ棒を通して…完成です!」
哀れセイラ、捕獲された猪を持って行くが如く吊るされる運命に…
(*≧艸≦)多分ですがご主人様の腰痛はコチラの世界に来た時に治ってる筈、全裸のセイラさんをご主人様にお姫様抱っこなんてさせませんゎ!
「これなら!行けそうです!行きましょうラティ!」
「セイラさんは後ろ向きに!私が前を行きます!ご主人様は後ろを担いで下さい!」
「確かに!それが妥当かと!セイラさんの頭を前にすると私がセイラさんの……ご本尊…丸見えですもんね」
「そうです!ですからセイラさんの頭は後ろ向きで!」
「ヨシッ!早く行きましょう!」
「待って下さい!」
「何ですか!?」
「掛け声はどうしますか?以前聞いた事があります!異世界から来た勇者様が掛け声のタイミングで揉めたそうで、1、2の3!グッと掛け声を掛けてから持ち上げるのか?3のタイミングで持ち上げるのかと言う問題です!敵を同時攻撃する際にタイミングがズレるとかどうとかで揉めたそうです!ご主人様はどのタイミングですか?」
「おっ…おぅ…細かいな、でも…言われてみればそうですね、では!3!のタイミングでお願いします!」
「分かりました!それでは!1、2の3!!」
「痛たた!?何ですの!?一体全体!?」
「セイラさん!起きましたか!今から湯船に運びますんで!」
セイラは吊るされ顔は上を向く状態だが逆さにされているので実際は横を向いている…進行方向からは後ろ向き…つまり正面には
「象さん!?」
セイラ上を向く…実際には下を向いたのだが…キョウイチロウの顔を見て確認し視線を戻したのだが
『えぇい!ややこしい!』
「きゃーーーー!!!」
( ゜∀゜)・∵ブハッ!又、大量の鼻血を撒き散らし気絶!
キョウイチロウは返り血を浴びる!
「わっ!わっ!ラティ!セイラさんが気付いて又、気絶しました!私の股間が鼻血で血だらけに…って言うか腰のタオルは!?何処行った!?」
「セイラさんが!ご主人様のご主人様を見て気絶!?裏山C…じゃなくて!それどころではありませんゎ!ご主人様のタオルは先程脱衣所に走った際にはだけましたわ!もう!そのままタオル無しで急いで湯船に運びましょう!」
「はい!!」
ドボンっ!
「又、危険な状態!?残った果実で再度回復を!」
(。・н・。)パクッ
モ<"モ<"モ<"(。-ω-)モ<"モ<"モ<"モ<"
グイッ
「嗚呼ぁ〜(′□`*=*′□`)ああぁ〜又!口移しぃ!ズルいズルいズルぃ!!」
音声ガイダンス
「キョウイチロウの従者セイラが回数しました」
「返り血を洗って来ます!ラティは手足の拘束を外してセイラさんを浮かべてバスタオルを掛けて下さい!」
拘束を外され湯船の淵を枕に浮かぶセイラ
「ラティ!もうこのお風呂は泡風呂にします!有るだけのボディソープと石鹸を湯船に!」
後、可哀想なのでセイラさんの頭を固い湯船の淵ではなく私の太ももに乗せましょう
「はぃ……」
「泡立てました…コレなら泡でセイラさんの身体は見えないかと」
しかし…セイラさんだけ…
ご主人様に2度も口移しをして貰うなど…
ズルいですわ!
(y゜ロ゜)yメラメラメラメラ燃ゆる嫉妬の炎…
「私は流石にセイラさんには触れません!ラティ!やってお仕舞いなさい!!!!!」
「洗いまっす!同時に私のスキルも発動!麻痺!」
ワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャ
「あぁん♡うぅ〜ん…」
「起きたみたいですねセイラさん大丈夫ですか?」
「キョウイチロウ様?…
今?私はどう言った状況なのです?…
身体が動きませんゎ…それに…あぁん♪」
グイッ!セイラの両足が無理矢理開かれる!
「えっ!?えっ!?M字開脚!?身体が動きませんゎ!イヤっ怖いキョウイチロウ様!」
ザパァ
泡だらけの湯船、セイラの股間に浮上する何か…
「何ですの!?」
「わたくしですゎセイラさん…」
「ラティですの!?何をしてますの!?」
「私ですか?セイラさんを泡風呂で洗っていますの」
ラティの両手がセイラの豊満な2つの丘に伸びる
ワシャワシャワシャワシャワシャワシャ
「あぁん!そんな風に核心部ばかりワシャワシャされたら!それに何故動けませんの!?」
「セイラさんはご主人様から……で怪我と出血多量から復活させて頂いて介抱されて、ご主人様の……を凝視して又、出血多量で気絶して2度目の……されて」
「はい!?何ですのラティ!ハッキリと説明して下さい!何ですの?ラティ?私は何故動けませんの!?」
「私のスキル!麻痺!ですゎ!」
「麻痺!?何故!?その様な事を!?」
(y゜ロ゜)y「セイラさんがご主人様に密着するからですゎ!ご主人様には近付かせませんわよ!」
「それは…ラティばかり1人でキョウイチロウ様と…ズルいからです…」
「私は!最後の果実をご主人様から口移しなどしてもらってません!ズルいのはセイラさんです!」
「はぁ!?!?口移し!?イツ!?何処で!?何時何分!?誰が!?誰に!?」
( ; ゜Д゜)「鼻血ブーーで、出血多量で後頭部も打って死にかけてたセイラさんに!ご主人様が!口移しで!最後の1つの果実を食べさせて蘇生させたんです〜!断然ズルいのはセイラさんですぅ〜!!!」
「何ですのその最高かよ!ってイベントは!?私覚えてませんわ!」
「しかも!ご主人様の太もも枕までして頂いて」
(y゜ロ゜)y「絶対ズルいのはセイラさんです!裏山C」
「ラティ、セイラさんは病み上がりなんです優しくしてあげて下さい」
「自業自得ですわ!知りません!」
ワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャ
「ですから!B地区ばかり洗わない…で…あぁん!…せめて…せめて…麻痺だけでも解いて下さい」
ワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャ
「あぁん!回数が増えてますぅラティ許して…」
セイラ涙目
ワシャワシャ…ワシャワシャ……ワシャワシャワシャワシャ
「緩急付けないで…」
「もうしませんか?」
ワシャワシャ
「しません!しませんから許して」
「わたくし、今、ご主人様に触れられないんですのよ」
「それは、ラティが邪だから」
「何ですって?」
ワシャワシャワシャワシャ
「あぁおぉおほっ…ごめん…なさい…コレ以上されたら私…」
白目を向いて気絶寸前で止められ、事なきを得るセイラ
「あら?ご主人様の上にウィンド画面が立ち上がってますわね」
(-ω- ?)んっ?
「あら?セイラさんの進化みたいですね…何?何?進化しますか?YES?NO?」
「私も進化出来ますの!?YESに決まってますわ!」
音声ガイダンス
「セイラの声門を確認、登録しました。進化しますか?」
「YES!YES!」
音声ガイダンス
「……」
「セイラさん!温泉の屋根が吹き飛びます!!!待って!待って下さい!」
音声ガイダンス
「…進化に必要な条件を満たしていません、進化出来ません」
シュルシュルシュルシュル
「はぁ!?何故ですの!?何だか身体が?細くなって??」
「画面が変わりましたね…何?何?」
「ラティ?どうなってるんです?」
「(。=`ω´=)ぇ?え〜と…ハイ•ダークエルフ(仮)となってまして、進化に必要な項目を満たしていない為に能力値が半分になってしまっているみたいですね」
「はぁ!?そんなぁ!私の今までの努力は!?」
「でも進化出来れば数値は跳ね上がるみたいですよ…でも、コレって」
「自分で画面を見れないのは不便ですね、外部モニターから自分で見える様に画面を切り替えますね」
「あっ私にも見えますゎ…はぁ!?本当に数値が半分になってしまってますゎ!私の腹筋もシックスパックでしたのに、つるんとしてしまってます」
(T ^ T)ううう
「泣かないでセイラさん、3人で協力すればいけるんじゃないですか?」
「でも…何ですのコレ??」
音声ガイダンス
「セイラ進化条件が確定しました。緊急クエスト発動!食いしん坊万歳数値を100以下にして下さい」
「はぁ!?何ですそれは!?」
「(;゜д゜)アッ…セイラさんの上に数値が…200ですわね」
「200だね…」
「はぁ!?200を100以下ぁ!?そもそも100%を超えてる時点で数値が破綻してますわ!どうすれば良いんですの?」
ファ〜〜
何故か上から光が降りてきて包まれるキョウイチロウ
「セイラよ…」両手を開き光を受ける様なポーズを取るキョウイチロウ
「何ですの?」
「何事です?」
「キョウイチロウの作る精進料理を食し肉を魚を断て、辛く厳しい修行の果てに禅の境地はある…突き詰めよ…そして悟るのだ、さすれば道は開かれるであろう」
「コレは!?まるでアンナ姫騎士の降霊術みたいですゎ!そしてハナ王妃の母国の神ブッタを中心とした、キッタ、ハッタ、スッタ、モンダ、ドシタ、コシタ、アシタ、イッタの9神の教えに近いですわね」
そして光は上へと消えて行った
セイラ進化出来ず!
次回!
食いしん坊のセイラは我慢出来るのか?
乞うご期待!