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第26話 保養地別館にて交錯する思惑

「セイラさんわたくし別館の準備に行って参ります!ご主人様のご案内よろしくお願いします」


トタトタトタ…


「遅っそ!ラティ!私がアクセラレーターで先に行って準備して参ります!キョウイチロウ様のご案内よろしくて」


「はい、かしこまりました♪ご主人様から進化の際実体を頂けたのですが霊体の頃と勝手が違って…未だ馴れませんので、宜しくお願いします」


「了解です!私が行った方が早そうなので行って参ります!アクセラレーター!ブースト!」


バビューーーーーーン!ε=ε=(Γ °▽°)」


セイラさんが向かった方向に歩き始める2人


整備された街道は保養地と別館を繋ぐだけの道で人の往来は無い、馬車がすれ違え可能な程の幅はあるだろうか?


暫らく歩いて少し休憩を取ろうとラティに提案され街道脇に座る。話題はおのずと別館の話しになる。


「ラティ?その、別館とはどう言った場所なのです?」


「はい、別館は保養地施設の中でも特別な施設で温泉の湧く場所にある施設になります」


「なんだって!?もう一度その温泉の辺り説明を詳しく教えてもらえますか!?入れるのですか!?」


「はい、勿論です!ご主人様のお背中を流させてもらえますか?」


「はい♪ラティ♪よろしくお願いします!お礼に私はラティの髪の毛を洗ってあげますよ」


「あぁ♪そんな…ご主人様に洗って頂けるなんて!素敵ぃ♪夢の様ですぅ」


「フフフ、成人女性のラティは無理ですが少し成長したとはいえまだまだ子供♪別段問題はないでしょう♪」


「やったぁ♪今から楽しみですわ」


「私も!どの様な温泉施設なのか、とても興味があります。肩まで浸かれるお風呂なのでしょうか?」


「勿論ですご主人様♪露天風呂もありますわ」


「わぁ〜♪楽しみですねぇ〜早く行きましょう!」


「ご主人様には肩まで浸かってここ数日の疲れを癒して頂けると幸いです」


「(*゜∀゜)*。_。)*゜∀゜)*。_。)ウンウンありがとうラティ」


「そんな勿体無いお言葉、お礼は温泉に浸かってからにして下さいまし」


「そうですね、どれくらいの時間で到着出来るのですか」


「それがですね、私達の足では街道が整備されていますが、一度野宿が必要かと」


「そうですか、日が暮れていざ野宿となったら、美味しい料理で先行しているセイラさんを労ってあげましょう♪」


「労って頂けるのですか?」

急なセイラの登場に驚く2人

「んなっ!?セイラさん!?と…!?何ですそれは!?」


「何とは?人力車ですゎ」


「人力車!?そんな物を何処から持って来たのです!?」


「保養地別館からですが何か問題でも?」


「無いです」


「ではお乗り下さい」


「そんなセイラさんに引かせるなんて!」


「お乗り下さい…馬車より速いです」


「そんな自慢はいりません!セイラさんの負担が大き過ぎます!」


「では?イツもの方法で抱えて行きましょうか?」


「サーセン!セイラさんのご好意に甘えさせて頂きますぅ!!!!」


「最初からそう仰って下さい、行きますよ!アクセラレーター!」


バビューーーーーーン、砂煙を巻き上げ進む人力車


「到着しました!」


「すみません!こんな力仕事を!」


「何も問題ありませんゎ、お風呂も準備出来てます、目まぐるしい1日でしたでしょう、お風呂でユックリして下さい」

( ・-・ )スン

そう言いながら、ふぅ〜と吐息を漏らし汗を拭うセイラ


コソコソ小声「ラティ?セイラさん?大人しくありませんか?」

「そうですわね、でもキョウイチロウ様が来るまでは普段からあんな感じでしたけど、今は、一段とメイドが堂にっていると言うか…メイドの鏡の様なお姿に少し違和感を感じますが、今はご主人様と一緒にお風呂に入りたいです♪」


「さぁさぁお風呂に入ってユックリして下さい」

( ・-・ )スン

無表情を貫くセイラに促されるキョウイチロウ


「駄目です!私達はセイラさんを労いたいのです!私が夕飯を準備している間、先にセイラさんが入って下さい!」


「嬉しいお言葉ですが、王国のお客人より先に入る事はできません」

( ・-・ )スン

セイラ無表情


「では!」

「ご主人様…」


「何ですラティ?」


「このまま押し問答しても納得して下さらないご様子ですゎ」


「そんなぁ」


「ここは先に私達が入って、セイラさんがお風呂から出て来るまでに夕飯を準備した方が得策かと存じますゎ、何せ私達は野宿を覚悟していましたのにセイラさんの計らいで保養地別館に到着出来てる訳ですから」


「それでいきましょう!ではセイラさんの言う通り先に頂きます!」


「はい、どうぞユックリと疲れを癒して下さいまし」

( ・-・ )スン



「ご主人様、お風呂はコチラになります〜」

ラティに手を引かれ、申し訳なさそうに連れて行かれるキョウイチロウ


「行ってらっしゃいましキョウイチロウ様」

うやうやしく、そして深々と丁寧なお辞儀をするセイラ


2人が廊下の角を曲がり見えなくなる

( ✧Д✧) キラーン

「フフフ…ラティ…先程の私が居ないと思っての話し…聞いていましたわよ!キョウイチロウ様と一緒にお風呂だなんて!許せませんゎ!ラティ貴女は進化して17歳に成長してますのよ…そんな魅惑の青い果実の様なセブンティーンボディでキョウイチロウ様を魅了させる魂胆が見え見えですゎ!そんなの許さない!(y゜ロ゜)y許される筈がありませんわ!私だってキョウイチロウ様に髪の毛を洗って労って頂きたいのに!」

ラティ、セイラの思惑が交錯する保養地別館!

ただ2人を労いたいだけのキョウイチロウ


次回!どうなるキョウイチロウ!ノンビリお風呂に浸かる事は出来るのか!?

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