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第16話 飴玉1つでセイラ墜つ

たかが飴玉、されど飴玉、現世の食べ物は何故美味しい?

「王妃様がわたくしにご用?

わたくし!未だ何もしてませんわ!」


「未だ!?何かする気満々かぃ!今回の件も含めて説明を求めてますわ、行きますわよセイラ、その爆走して乱れた容姿と身嗜みを整えるなさい」


「分かりまし…た…」


「メイド長クリスティー、セイラと共に参りました。」


「お入りなさい」


「失礼致します。」


「セイラ!先ず先だっての中庭の件について私の知る限りはお話ししましたが貴女の方からも説明なさい」


「何を?」


「その後のキョウイチロウ様のMP回復の件です!」


「(。=`ω´=)ぇ?キョウイチロウ様のMPの回復をご存知なのですか?」


「はぁ〜…あの様な魔力波動で中庭を森に変える、お方ですよ、回復しただけでも2億ものMPです。

コチラの魔力探知に引っかからない筈がないですゎ、どの様に回復したのですか?」

深いため息を付きセイラに説明を促すクリスティーメイド長


「はい、わたくし、あの時、森の成長と共に実った果実を幾つか収穫いたしまして、それをキョウイチロウ様に召し上がって頂いた所、MPが全回復しましたわ

わたくしも食べてみましたが、わたくしのMPは回復しませんでした。」


「なっ!?全回復ですって!?

あの呪いの様でデバフじみた1日1しかMPが回復しないと言うのは何でしたの!?」


「それが…自分のスキルで生産した物であれば回復する様でして…」


「何ですセイラ!ハッキリ説明なさい!」


「はい、異世界ショッピングなるスキルでキョウイチロウ様の世界の物も召喚と言うかお取り寄せ出来る様で、それを食べても回復致しましたわ」


「何ですって!?」

クラクラと目眩を受けて、片手でこめかみを挟んで押さえる王妃


「何と言う事ですの…かの者が暴れでもしたら魔王より危険ではありません事?」


「それは無いかと」


「何故言い切れますの?」


「キョウイチロウ様はアルザス王の温情に報いたいとお思っておいでで、ついでに召喚されただけの自分に対して客人扱いで厚遇して下さったアルザス2世様に深い恩義を感じているのでハインデルで暴れる事は無いかと」


「我らが王の采配の賜物と言う事ですね?

先ずは一安心としましょう、他に報告は?」


「はい、保養地のシルキーが喋りキョウイチロウ様の魔力波動を受けて異常に懐いております。

名はラフティーナと名乗りましたわ」


「はい!?」×2

素っ頓狂な声を上げる王妃とメイド長


「ですから、喋る事が確認されていないシルキーが喋り、キョウイチロウ様に懐いていると申し上げました。」


「そんな!?中庭が原初の森の如くなっただけでも一大事なのに!その魔力波動の余波でシルキーが喋る!?名乗る!?」


「彼女ラティいわく、何度も何度も魔力波動に貫かれ私の初めては奪われた。もう一生離れないとの…事」


「はあぁ!?」


「あの一瞬のスキル発動でシルキーを籠絡…させるとは…末恐ろしい」


「セイラ!!貴女は籠絡されてませんよね!?」


「何が?誰がでしょうか?」


「ふぅ〜流石は鋼鉄の処女、王城で幾多の男のお誘いを断り続け、私の紹介すら断る貴女なら大丈夫と言う事ですか、メイド長の人選もあながち間違いでは無かったと言う事ですか僥倖です」

深い安堵の息を付く王妃


「いや…王妃様、今回の件が未だ、セイラはキョウイチロウ様が起き次第一緒に夕食ゆうげの買い物に出掛ける予定だと…」


「はあぁ!?そんな!まるで新婚夫婦の様ではありませんか!駄目です!魔力波動を抑える事を覚える前に王都で買い物デートなんて!許可できかねますわ!」


「そんなぁ」


「必要とあらば、食材は王城の食糧庫から持って行けば良いのです。

ご自身で己が魔力を隠蔽出来ないキョウイチロウ様の存在を公衆の面前に立たせるなどとんでもない!」


「食材倉庫への入室許可♪ありがとうございます♪」


チョイチョイ、と手招きしてメイド長を呼び寄せる王妃


コソコソ小声

「クリスティー!?

一つ聞きますがセイラのあの様な笑顔を見た事が、お有り?」

「無いですわね…」

「あれが、男性に対して無表情で無関心な鋼鉄の処女と異名の身持ちの固いセイラの表情でして?」

「無いです…まるで別人ですわ」

「本人は籠絡されていないと豪語してましたが怪しいですわね」

「はい」

「少し…つついてみますがよろしくて?」

「王妃様の御心のままに」


「セイラ!」


「はい♪」(*゜▽ ゜*)パァー

2人が見た事も無いセイラ満面の笑顔


ドキンッ

「何ですの!?この私達女性をも魅了するセイラの笑顔は!?」

「はい、私も始めて見ます…流石我が姪ですわ、可愛い♪」


「セイラ、貴女をキョウイチロウ様護衛の任から解きます。」


「(。=`ω´=)ぇ?」


「又、見た事の無い様な落胆ぶりですわね?クリスティー」

「はい、あの様な落胆ぶりは夕飯抜きにした時でも見られませんでしたわ」

「何だかセイラには悪いですが普段見られないセイラを見れてわたくし面白くなって来ました!」

「いけません王妃様セイラをオモチャにしては」

「でも、あの鋼鉄の処女の喜怒哀楽ですよ♪」


「何故でしょう?わたくしに至らない点がございましたでしょうか?私…嫌です!

キョウイチロウ様と一緒に居たいですぅ〜」

へたり込み泣き出すセイラ

。゜(゜´Д`゜)゜。


「!?」

「!?」


「クリスティー!セイラを!落ち着かせなさい」

「そんな!どうやって!?」


「とりあえずセイラを私の自室へ!そして!キョウイチロウを叩き起こして来なさい!」


「はい!只今!」

ここまでお読み頂きありがとうございます!


この小説を読んで、「面白い」「続きが気になる」と少しでも感じましたら、

ブクマと↓の☆☆☆☆☆から評価頂けましたら幸いです (*゜▽゜)ノ


読者様の応援が作者の何よりのやる気に繋がりますので、是非とも!

よろしくお願いいたします!

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