第126話 魔王軍第二席の男と魔槍
アンジェリーナの荊棘の結界に捕縛された様者の生き残り…
「殺せ!生き恥など晒せるか!
我はドラゴニュート族の族長なるぞ!
我は魔王軍参謀第二席ぞ!」
「捕虜が何を言うか」
「貴様!ルドウィン!?この裏切り者が!」
「キョウイチロウ様!此奴と話していても埒があきませぬ!
最早、何かしでかす前に処置を!」
「キョウイチロウぅ!我らをどうするつもりだ!」
「捕虜として扱うか…
それとも…」
「捕虜としてだと!?我らを?そんな事が有効な筈が無かろう!」
「だよね…」
「と?申しますと?私達にも分かる様に教えて頂けるとありがたいですわ」
「貴っ様ぁグレーテ!どの面下げて我らが前に顔を出したぁ!この裏切り者が!」
「どの面?この面ですが何か?
おやぁ?その貴方が言う裏切り者とやらに捕縛されているのは?何処どちら様ですか?」
「ぐぬぬぬぬ!」
「コラっ!グレーテ!煽んないで!
説明して欲しいから聞きに来たんでしょ?」
「はい〜♪キョウイチロウ様」
「この尻軽魔女が!」
「お黙りなさい!プチ神の雷!
────⚡︎)∀゜):∵グハ☆〜★」
「何だコレはぁ!我らの防御力からすれば、痛みは殆ど無いのに精神がヤラれる!?」
「こらこら!グレーテ!覚えたての私のスキルを悪用しないで!話し合い!話し合いするの!」
「申し訳ありません…」
( ・´ω`・)ショボーーーン
「分かれば良い♪
基本的にね、捕虜は敵と譲歩して此方の捕らわれた捕虜と交換ないし、休戦の材料にしたりするのね」
「キョウイチロウ様の軍勢に捕らわれた者は一人も居ませんわ」
「だから、そのドラゴニュートは魔王軍との交渉に自分達が有効では無いと言っているんだ。
そして自分が魔王軍に対しての何かしらの交渉材料に使われるのを嫌がり殺せと言ってるんだよ」
「そうだったんですね、説明ありがとうございます。
部下の貴方達も?同意見ですの?」
「…」
「死にたくありませんのね?」
「…」
「お前たち!?」
「今回の魔女の村ワーズワースの襲撃は、速さだけを求めて此処に来た、お頭と呼ばれているお前の采配ミスだろ?
参謀の第二席だか何だか知らないけど、お前の早さだけを求めた浅はかな襲撃で、部下達に子供や嫁や恋人達の元に戻れないかも知れない命懸けの任務と伝えたか?
部下達に家族に最後の挨拶をさせて出て来た訳じゃ無いだろ?
部下達の欲望を満たす為、魔女を蹂躙して手籠にして惨殺を楽しみに此処に来ただろ?」
「…」
「だがな!私は今回は捕虜を使っての譲歩は、今の状況を鑑みて不要だと思っている、交渉はコチラが優位に立ってからだ!
もっともっと魔王を追い詰めてからだと思ってる。
今回!お前たちは何しにワーズワースに来た!言ってみろ!私の予想通りか!」
「…」
「答えろ!」
「…」
「魔女達を蹂躙して、裏切り者がどう成るか、惨たらしく虐殺に来てるだろ!
そんな事をしに来たクソ野郎どもが命乞いをしようとも私が許すと思ったか!許す訳が無いだろ!」
「キョウイチロウ様…
奴らは、ドラゴニュートです、中には龍の咆哮を放てる者もおりますれば、今のままと言う訳には…」
「ルドウィンは?どうしろと?」
「奴と話しをするならば…麻痺はかけて頂かないと」
「じゃあ範囲麻痺!」
「ぐぬぬ!」
「それでしたら続けて頂いてもよろしいかと」
「良いんだね?ルドウィン?」
「口も動かせない麻痺のようですのでよろしいかと、
これから我らが主人であるキョウイチロウのお言葉に、「はい」なら首を縦に振れ!「いいえ」なら首を振れ!
無言を貫くならそれも良し!「はい」と捉える!
大隊長!貴様は死して恥ずかしめから逃れるか!
それとも生きたいか?どっちだ?
お頭の采配ミスで、この場で潔く死ぬか?」
ブン(′□`*=*′□`)ブン
「全員こう申しておるが?」
「ビクゥッ∑(OωO )!?」
( ・´ω`・)ショボーーーン
「相変わらずの人望だな…(;・`д・´)
娘のミルヴァーナは、カリスマ性もあるのに…
お前はチグハグが過ぎる!部下を制御出来ておらぬでは無いか!」
「…」
「ルドウィン的には?どうなの?コイツら?」
「キョウイチロウ様はどうされるおつもりでしたか?」
ヒソヒソ小声
(  ̄ノ∇ ̄) ̄ー ̄)ヒソヒソ
「全員のステータスを盗み見たけど、どうにもならない奴も何名か居る」
「フムフム…と言う事は魔女達を蹂躙してヤリたい放題出来ると喜んで来た馬鹿も居ると言う事ですな」
「そいつらは私のスキルである改心を使うと精神に異常をきたす奴ら」
「キョウイチロウ様が仲間にした魔女達を殺してオモチャにしに来た此奴らに対して御身のお怒りが収まるのであれば、それでよろしいかと」
「話し合いの余地は?」
「ございません、娘のミルヴァーナが同行していれば蹂躙は止めたでしょう、暴走して魔女を虐殺した部下が居ればその場で、厳罰に処する前にその手で誅殺している筈です」
「その子は仲間に出来ないの?」
「多分ですが、キョウイチロウ様が、魔王軍の切り崩しを進めておいでですので、ミルヴァーナが所属していた四天王のシルシャーナの部隊は解体されその副将であった此奴の娘であるミルヴァーナは格上げされ一軍を任されて居る筈ですので、仲間にするのは難しいかと」
「ミルヴァーナの軍をアデルフォードの第五軍みたいに全軍まとめて仲間に出来ない?
カリスマ性のある娘に、まともな連中と親族はそっちに編成されて…残ったのが盗賊と大差ない野蛮なのがコイツら…と…」
「長の言う事を聞かず自分の保身ばかりで使えないかと」
「じゃあ改心も効かないかも?って事?」
「おそらくは、半分も残らないのではないかと」
「ドラゴニュートってそんなのばっかりなの!?」
「いえ!ですから、ひとかどの人格者は娘に付き従っている申し上げた筈です…」
「欲しいな…その子…」
「ですが今はコヤツらの処置を優先しないといけません
しかし長はドラゴニュートの割に、そのなんと申し上げたらよろしいのでしょうか、智略、武力、共に他のドラゴニュートと比べると別格、キョウイチロウ様の改心にて精神が崩壊しない事を望むばかりです…」
「って事は今回攻め込んで来たドラゴニュート部隊は精鋭とは名ばかりの虐殺を楽しめる盗賊集団と同等って事!?」
「軽く見渡す限りでは…その通りかと」
「じゃあ改心できない奴が多いかも?」
「然り!こんな奴らに構っている暇はございません!早急に処置を!」
「んっ!分かった!」
「お前たちの処遇を決めた!口だけ麻痺を解除する!私が一つスキルを使う!それに耐えられたらその場でお前たちを解放する!」
「解放!?暴れても良いって事か!?耐えるぞお前たち!その後は村で大暴れしてやる!」
「黙れ大隊長!いくぞ!」
「やってみろ!小僧!
貴様如き子供のスキルでどうにか成ると我らだと思うなよ!
耐えたら解放の約束忘れるなよ!解放されたらお前も魔女も裏切り者の末路ってやつを思い知らせてやるよ!
早くやってみろ!
テメェの様な子供のスキルで俺たちがどうにか成ると思ったら大間違いだ!」
「ルドウィン?お前の言った通りかも
…(;・`д・´)虐殺の許可がおりたと目を輝かせている奴らばっかりだな…そんな許可を下す訳無いのに…
ドラゴニュートの長よ心中察するよ、可哀想な部下に囲まれたな…」
「…」
( ・´ω`・)ショボーーーン
「コイツらと話し合いは、確かに時間の無駄か…」
「早くやってみろ!ってんだ!」
「んじゃ!改心!んでもって範囲展開!」
その騒ぐ大隊長ドラゴニュートを中心にキョウイチロウのスキルが発動して広がって行く
「何だコレは心が洗われてい…く…
クソっ!耐えてやる!…クフフ…
( ゜□゜)アハハ/\/\/\、フフフ、…」
暫くして、1/3のドラゴニュートを残して精神崩壊
「耐え切った我らは?解放して頂けるのですか?」
「ご自由にどぞ!」
拘束していた縄を全員解くキョウイチロウ、
「(。=`ω´=)ぇ?本当に自由?」
「信じられないなら今から麻痺も解除しようか?」
「…」
「ほい♪」
「ありがとうございます!コレで親元へ帰れます!本当にありがとうございます!」
「本当に帰るのか?」
「ギリガン様!?七緒様!?」
「馬頭よ此方に…」
「はい、ギリガン様只今!お前たちも共に…」
「馬頭!?とその家族!?どうやってここに!?と言うかギリガン様は…人質になってはいないのですか!?
それに…その白きお姿は!?」
「我らはキョウイチロウ様の従者と成った」
「はぁ!?」
「ステータスも開示してやろう、七緒様もよろしいか?」
「勿論です」
「ステータスオープン!」×2
「はぁ!?聖獣!?と幻獣!?」
「(=`ェ´=)フフフ♪
アナタ達!見て驚きなさい!」
「七緒様!更に未だ!?何かあるんですか!?」
「ブッフォォォォ!!!」
「七緒様が白きミノタウロス化!?そんな馬鹿な!?」
「コレがキョウイチロウ様のご加護の力ですわ」
「ステータスも見た事も無い数値!?」
「キョウイチロウ様!」
「お頭!?一体どうしちまったんで!?」
「我は帰らぬ!帰る者はミルヴァーナに伝えよ!
今この時より、我はキョウイチロウ様側に付く!」
「キョウイチロウ様、ここは此奴めを即!進化させて従者に!」
「ルドウィン…
百聞は一見にしかず…か…良いんだな?
ってか名前は?」
「名はアートの様に授けて頂きたく!
そして是非にもキョウイチロウ様の従者に!」
「んじゃ!強制三段階種族進化!」
\\\└('ω')┘////フォーー!!!!!
「お頭のお姿が!?」
「ステータスオープン!」
「黒龍ドラゴニュートからプラチナム・ドラゴニュートに!?うぇぇ!?神聖値90!?」
俯いて立膝を付いてキョウイチロウの前に控える
「お頭!?」
「良い!見ての通りよ!
我は今この時より魔王ドンゴロスを裏切り!
進化しキョウイチロウ様の配下と成った!帰る者はそう伝えよ!」
「話しは戻すけどお前たちどうすんのよ?
俺みたいに今なら間に合うぞ?
あっちにはお前たちが裏切った事は未だ伝わって無いから家族も恋人もキョウイチロウ様なら連れて来てくれるぜ!」
「馬頭!?本当か?(;゜゜)マジかぁ!?
キョウイチロウ様(゜Д゜)スゲェ!?」
「ちょっと…蹂躙しに行くって聞いた時は、そこまでする?って思ってたんだよね〜!
俺は人族に両親を殺されてるけど…
育ててくれた爺ちゃんと婆ちゃんと一緒なら、コッチで新しい生き方をしても良いかな?
キョウイチロウ様さえお許し願えるならですが」
「オッケー♪祖父母も連れに行くよ!座標的に何処?」
「それでしたら私が行きましょう!有無を言わさず家ごと連れて参ります!
転移ゲート!」
10秒後…
「はぁ!?何処じゃ!?此処は?今、婆さんと一緒に茶を飲んでた筈が、急にルドウィン様が現れて外に転移で連れ出されて、家が消えて…ルドウィン様?此処は?」
「爺ちゃん!婆ちゃん!」
「おぉ!お前!無事だったんか!?おぉぉぉ
。゜(゜´Д`゜)゜。魔族領全域に通達されたのは全滅と聞かされて…」
「爺ちゃん!婆ちゃん!
。゜(゜´Д`゜)゜。」
「すまんな…ワシの落ち度よ!お前たちの孫を守れなかったワシを許してくれ!」
「お頭!?そのお姿は!?何と…神々しい!
以前の禍々しさは何処へ!?」
「キョウイチロウ様の配下と成った…
魔王を裏切ったよ…」
「魔王様を!?ミルヴァーナ様は!?どうされるのです!?あそこには貴方様のお父上と母上も徴兵されて部隊に組み込まれましたぞ!娘と敵対するおつもりですか!?
それでは!あまりにもミルヴァーナ様が可哀想です!」
「この心優しき祖父母あっての、この孫にございます。
キョウイチロウ様、どうかこの者達も従者にしてやっては貰えないでしょうか?」
「二人はレベル的に大丈夫、オッケー♪」
「では三人此方に」
「お前!キョウイチロウってあのキョウイチロウか!?」
「爺ちゃん、婆ちゃん、大丈夫だよ」
「お前!大丈夫な訳があるか!キョウイチロウと言えば敵のトップではないか!」
「お爺さん、五月蝿いですわよ!孫の言う事が聞けませんの?我らの残りの人生……ではなく龍生は、孫に全てを注ぐと決めたではありませんか!
孫の言う事は全て正しい!」
「婆さん…」
「さぁお爺さん、孫と共になら何処へでも行きましょう♪」
「そうじゃな!少し早いお迎えが来たと思えば良いか!」
「そうです♪そうです♪息子達も楽しみに私達を待っていてくれる筈」
「あの?お爺さん?お婆さん?盛り上がってる所、申しありません!強制三段階種族進化!」
\\\└('ω')┘////フォーー!
\\\└('ω')┘////フォーー!!
\\\└('ω')┘////フォーー!!!
「孫よ!何じゃ!?こりゃーーーー!!」
「お爺さんが若返って!?」
「婆さんが!?」
爆誕!孫より若い老夫婦!
「はぁ!?何で爺ちゃんと婆ちゃんの方が俺より若いの!?」
「レベル制限かな?君はお爺さんお婆さんと比べると進化出来るレベルに達していなかったとみえる…レベルが規定値に達すると年齢だけ二十歳からリスタートになる」
「ほほぅキョウイチロウ様?もっと詳しく?」
「爺ちゃん!?」
「孫はイツ我らの様な進化が可能で?」
「えっと…私と一回、本気で手合わせすれば…」
「やめておきなさい!」
「おぉ♪マレーフィ様!?お久しゅうございます♪」
「ウフフ♪アナタ方もキョウイチロウ様に進化して頂いたのですね?」
「マレーフィ様も進化しているのですか?以前と変わらぬ様ですが?」
「ウフフ♪アナタ方と私ではレベル差があり過ぎましてよ、今?幾つですの?」
「私達夫婦は歳を取っていたとはいえレベル35といった所でしょうか?」
「その差でしょう、ある特定のレベルを超えると今の実年齢と同じ進化が可能でしてよ!
しかし!キョウイチロウ様は、今尚!ご成長中ならば、今後はどのような規格外の種族進化を覚えるかは、未知数ですわ!
お孫さんのレベルは?」
「25だったと記憶しております。」
「それだと…十足りませんわね」
「そんなに!?」
「今の私のレベルは、この前キョウイチロウ様との手合わせにて10上がりまして…75ですわ」
「はい〜!?!?」
「まぁ…そうなりますわね…」
「この世界で75と言ったら神話級か魔神クラスではありませんか!?」
「そう…ね…」
「この世界では、そのレベルに到達出来たのは召喚勇者のみ!マレーフィ様!そのような事は!あり得ませぬ!
キョウイチロウ様と手合わせした程度で10もレベルアップなどとこの世のレベルの概念の枠を超えております!」
「まぁ…そうですわね…それが普通の反応ですわね…」
「キョウイチロウ様!この者達に貴方様のステータスを開示して頂く事は?」
「オッケー♪」
「なっ!?」
驚きのあまり開いた口が閉まらないドラゴニュートの元爺さん、婆さん
「そうなりますわよね…キョウイチロウ様のレベルはこの世界のMAXとされる100を超えて現在レベル120…」
「意味が分かりませんキョウイチロウ様!ご説明を!」
「うっ…うん…えっとね…絶対神オーディン様に会ったのね」
「はぁ!?」
「ジーパングォの神話の神々の頂点であらせられる天照大神さまにも会ってる」
「…」
「オーディン様には、神聖値の上限突破をして貰って、加護を貰ってる」
「上限突破!?加護!?確かにキョウイチロウ様の加護の数は…天照大神さま、オーディン様に、炎の女神フレイア神アルベリア様の加護、水の女神アクア神の加護、土の女神アース神の加護…
エルフの里の世界樹エフィーロ様の加護…その他五人の世界樹の加護…」
「まぁこんな感じ」
「そんな!?こんな感じって、軽すぎる!?
キョウイチロウ様のような規格外な人族…
我らの変異体とは比べ物になりませんな…」
「変異体?」
「キョウイチロウ様は、龍人とはどのような者を差すとお思いですか?」
「龍と人の間に産まれた、ハーフ?
ドラゴニュートと人との間に産まれたクウォーター?」
「そのパターンもあります。
愛し合った二人の愛の結晶が龍人という例ですな
他にもありましてな」
「未だ他にも?」
「そう!人族の中から人智を超えた存在が産まれる事が極まれにあります」
「私の世界で言う所の源為朝とか武蔵坊弁慶とかみたいな人の事だね」
「キョウイチロウ様の世界にも龍人が?」
「龍人とは呼ばれていないけど…
人の数倍の怪力の持ち主だったと言われてる」
「でしたら、我らの世界の龍人ですな、人は人智を超えた者に対して恐怖し自分の住む世界から除外しようと致します。
その結果、我らのように迫害を受け人から逃げるように魔族領に入ったと言う訳です。
他には、爬虫類種族からの人化進化ですな」
「ほほぅ、その辺りもっと詳しく!」
「キョウイチロウ様は勉強熱心ですな!教え甲斐がありますぞ!!」
「つまりだよ!爬虫類や昆虫系の生き物でも亜人に進化する可能性があるかもって事でしょ!?夢が広がる!」
「何と言う発想力!?不可能ではありませんが前例がありません…
しかし今回の私達夫婦の進化は別次元!或いは!」
「∠( `°∀°)/やーったぁ♪試す価値はある!って事だよね?」
「何だか年甲斐もなくワクワク(っ'ヮ'c)して来ましたぞ!その際は私達夫婦に教育と育成を任せては頂けないでしょうか?」
「勿論!博識な二人で、人柄も申し分無い!
是非にも!」
「お任せ下さい!」
「キョウイチロウ様…」
「何?ルドウィン?」
「此奴に名付けを…」
「(;゜д゜)アッ…ごめん、名付けね…
じゃあ…
アインザックでどう?それか…ドラコ」
「アインザックでお願い致します!」
「じゃあアイン♪よろしくね」
「ははぁ」
「ルドウィン?アインは?こんな連中の頭をしてたのに何で精神崩壊しなかったの?元々、心根は優しかったとか?」
「お察しの通り此奴は元来優しい男なのです…
一人で人族を憎み荒ぶる部下達の矢面に立ち続けた結果…」
「まともな部下は娘に全部預けて、人格に問題のある制御不能な部下を無理してまとめていた…と…」
「はい、それで素行が悪い部下共々、同列の扱いを受けていたと言う訳です♪」
「子は親を見て育つ…
まともに育った娘は父親をしっかり見てたって事ね♪
優しい祖父母に育てられた孫でも、その息子であるアインも親を見て育ってるから…」
「はい、アインザックは、実はひとかどの人物で間違い無いかと」
「仲間になるべくして仲間に成ったと♪
これからよろしくねアイン♪」
「はい、キョウイチロウ様のご希望に添える様に尽力致します…」
「どうしたアイン?娘のミルヴァーナが心配か?」
「ビクゥッ∑(OωO )!?キョウイチロウ様は心が読めるのですか!?」
「( ̄▽ ̄;)読める訳ないじゃん」
「では何故?私の思考を?」
「大体そんな感じかな?って思っただけだよ」
「ルドウィンよ?キョウイチロウ様は普段からこのような感じなのか?」
「キョウイチロウ様は、何かと心配性でな
( ̄▽ ̄;)
他人を思い、コチラが懸念している事は大体想像していらっしゃる」
「何と!?武力面以外でも規格外ではないか!」
「そうなんだ…事、他人事で悩んでいると、あまり隠し事が出来ん」
「…」
「お頭ぁ♪我らの懸念も解決です♪お頭と共に参ります!迷惑だって言っても付いて行きますから♪そこんところよろしくお願いします!」
「お前たち!?家族も一緒か!?それは僥倖♪
キョウイチロウ様!感謝致します…」
「又?娘の心配か?」
「キョウイチロウ様!?」
「分かり易いなアインは♪」
( ^∀^)アハハ/\/\/\
「敵いませんな…」
「キョウイチロウ様…そろそろかと…」
「グレーテ?もぅそんな時間か?」
「はい…デセスペーロ・ブエノの神聖値が50を超える頃かと」
「魔槍よ!今の現状を鑑みてお前はどうする?」
「パリパリ…パリパリ…」
「何を言ってるか分からんな
( ̄▽ ̄;)」
輝き始めるデセスペーロ・ブエノ
「あっキョウイチロウ様!魔槍が変化しましたわ!」
「村正?同じ武器としてどう思う?」
「あぁ…もぅコッチ側ですわ♪進化して差し上げて下さいまし♪私と同じく擬人化出来ると思いますわ、そうすれば話す事も可能に成るかと」
「んじゃ新しい連れて来たドラゴニュート共々進化させちゃう?」
「それがよろしいかと」
「強制三段階種族進化!」
\\\└('ω')┘////フォーー!?
「力がみなぎる!?」
ドラゴニュートの精神崩壊しなかった部下達は無事進化完了♪
ドーーーン!パリパリ、パリパリ
「…」
「魔槍!?擬人化!?イケメン!?」
「キョウイチロウ様…
私はキョウイチロウ様のご加護を頂いた神槍と成りましてございます。
今後はエスペランサ・ブエノとお呼び下さり可愛がって頂けると幸いです。」
「デセスペーロ(絶望)からエスペランサ(希望)に名前を変えた!?」
「以後、よろしくお願いします」
「キョウイチロウ様?此奴レベルが2しかありませんわ、これではキョウイチロウ様から下賜された殆どのスキルが使えませんわ」
「(。=`ω´=)ぇ?本当!?どうしよう…」
「私、村正とパーティーを組んで訓練するレベリングをして早々に上げるしか他はありませんわね」
「妖刀が槍に?出来るの村正?」
「本人次第だと思います。レベル35までのレベルアップでしたら数分で叩き込んでみせますわ」
「何と!?村正様!是非にも!」
「じゃあコチラに来なさい♪ウフフ♪ヤル気のある人は好きよ♪」
「嗚呼ぁ〜(′□`*=*′□`)ああぁ〜!?」
エスペランサ・ブエノの悲痛な叫び声がこだまして、数分後
「キョウイチロウ様♪終わりましたわ…少しやり過ぎました(๑・ω-)テヘペロ」
「んで?」
「レベル42になりました!」
「早っ!?凄っ!」
「元々の潜在能力値が高い武器でしたので簡単でしたわ、まぁ今後に期待と言った所かしら?」
「村正様!今後もご指導ご鞭撻の程!何卒宜しくお願い致します!」
「私にではなく、キョウイチロウ様にお礼と挨拶をなさい!」
「キョウイチロウ様!今から魔王の元に行き絶縁の挨拶をして参ります!」
「却下!」
「何故です!」
「少しレベルが上がったくらいで調子にのんな!
同じような方法でお前が捕縛されたら又、魔槍に逆戻りだぞ?」
「私めは光りの速さで移動が可能!ニノ鉄は踏みません!」
「滞在時間は2秒だ!」
「それでは何も伝えられません!」
「セイラ、出来てる?」
「はい、此方に」
「手紙?」
「さっきセイラに書いて貰った、これを魔王に届けて2秒でその場を離れてミルヴァーナを攫って来い!」
「御意!」パリパリ、パリパリ、シュン!
数秒後…
「此処は!?貴方は!?キョウイチロウ!?
それに…アデルフォード様?マレーフィ?」
「おぉミルヴァーナ♪」
「誰!?お父様!?」
「今はキョウイチロウ様よりアインザックと言う名を貰った。
今後は父の事をアインと呼ぶが良い」
「話しが見えません!私をどうするつもりですの!」
「アイン?説得出来そう?」
「我が自慢の娘です。親バカと言われるかも知れませんが道徳のある娘です。話せば分かる子だと思いますので可能かと」
「はぁ!?私の部下達は?お爺様とお婆様も未だ魔族領に居ますのよ!見捨てて敵に下るなど出来る筈がありませんわ!」
「その点は心配無用だミルヴァーナよ
お前の部下と家族は私が説明して連れて来た」
「ギリガン様!?白い?」
「ステータスオープン!」
「はぁ!?キョウイチロウの加護!?神聖値90!?幻獣!?ギリガン様?これは??」
「我ら蹄鉄騎士団のギリガンと」
「私、七緒と馬頭も居ますわ」
「。゜(゜´Д`゜)゜。ミルヴァーナ!」
我慢の限界を超えたアデルフォードがミルヴァーナに抱き付く
「アデルフォード様!?」
「ミルヴァーナ!私と共に理想郷を作る手伝いを、してくれませんか?」
「私は…」
「駄目?」
「そのような上目使いで!潤んだ瞳で!お願いされたら…」
「ミルヴァーナ?」
「アデルフォード様♡大好き♡
貴方様にこの身も心も捧げますわ♡
この温もり♡もぅ二度と手放しませんわ!」
「ありがとう♪ミルヴァーナ」
「キョウイチロウ!アデルフォード様を不幸せにしたら私!許しませんから!」
( ✧Д✧) キラーン
「ミルヴァーナがそう決めたのなら…
我らも是非も無し」
「お爺様!」
「ミルヴァーナや♪お前はお前の幸せの為に生きなさい♪怨みの怨嗟などお前には似合いません!
お前の思うままに、私達も共に参りましょう」
「お婆様!ありがとうございます♪」
「我らドラゴニュートの新生ミルヴァーナ軍もお供致します!家族も一緒ですので!何の憂いもありません!
キョウイチロウ様さえよろしければ是非!」
「オッケー♪」
「強制三段階種族進化!」
\\\└('ω')┘////フォーー!?
「力がみなぎる!?」
ここにキョウイチロウの配下と成ったドラゴニュートの一団が誕生する
「戦力としては充分な補強が出来ましたなキョウイチロウ様♪」
「(*゜∀゜)*。_。)*゜∀゜)*。_。)ウンウン
ルドウィンのお陰かな♪」
「勿体無いお言葉♪アインと共に新たなる戦略が組めます。
ご期待に応えてみせます。」
「あまり気負わなくて良いよ♪皆、頑張ってるのは知ってるし…
後は従者にした皆との連携と訓練だねアイン!」
「はっ!」
「レベルの高い者とパーティー組んで、短時間でレベルとスキルを上げようか」
「御意!」
「レベル上位者の選定はコッチに任せて貰う、明日から色々と忙しくなるから今日はジーパングォの移転地で休養しよう」
その後、キョウイチロウは、新たな仲間たちと共に新天地にて歓迎会を行い明日に控えるのであった。
ここまでお読み頂きありがとうございます!
この小説を読んで、「面白い」「続きが気になる」と少しでも感じましたら、
ブクマと↓の☆☆☆☆☆から評価頂けましたら幸いです (*゜▽゜)ノ
読者様の応援が作者の何よりのやる気に繋がりますので、是非とも!
よろしくお願いいたします!