第122話 再会、そして
「ルイーズお母様?」
「ジャクリーヌ!?
貴女!?本当にジャクリーヌですの!?」
「はい!」
「よくぞ無事で!。゜(゜´Д`゜)゜。
貴女が仕えていた屋敷が魔族に攻め込まれて魔族領に成ってしまった時には一体全体、どう成る事かと心配致しましたが…」
「何とか魔族にも、ひとかどのお方がおられるようでして屋敷にいらした方が花房様でした。」
「ジャクリーヌ!ひとかどの方などと!面映いですわ!」
「(*≧艸≦)ウフフ♪花房様は一際優れたお方ですので」
「だから!更に説明を被せなくても良いですわ!
最早!恥ずかしい領域に入りましてよ!」
「揶揄い甲斐もありますし」
「貴女!本心でなくて!私を揶揄ってますの!?」
「ひとかど、は事実ですわ!」
「くぅ〜!貴女と言う人は!全く、困ったお人!
恥ずかしいからやめて下さる」
「はい、はい、花房様」
「もう、これからはキョウイチロウ様が主人です、かの御仁の元、励みなさい」
「花房様の面倒も見ますわよ、異論は認めませんわ」
「ブワッ。゜(゜´Д`゜)゜。ジャクリーヌ!貴女って人は!」
「ほらほら花房様、人前で泣くだなんて」
「だってぇ」
「だってじゃありませんわ、姪も居る歳のクセして相変わらずですわね」
「ジャクリーヌ…貴女、心配していましたが、恵まれた方に仕える事が出来てましたのね」
「はい♪ルイーズ母さま♪
して?孫娘のラティは?どちらに?」
「此処には居ませんわ、移転先のジーパングォにて受け入れての準備をしている筈です。
あの子♪喜ぶと思いますわ♪
それで?孫娘のセリーヌとあの子の母は?曽孫娘のソフィアーナは?共に居ますわよね?何処に?」
ラフティーナから見て曽々祖父母のルイーズ
一般的に曽祖父母と呼ばれるの人が祖父母の親、つまり自分から見て4世代前の親族(親の祖父母)
ひいおばあちゃん、ひいおじいさんと呼ばれる存在である。
その一つ上の親であるルイーズとセバスチャンはラフティーナから見て曽々祖父母で五代前の親族である。
つまりラフティーナはルイーズから見ると曽孫の娘と言う事になる。
曽々祖父母と言う言葉は、五代前の親族が存命である可能性は無いので造語である。
「それが…」
「ジャクリーヌ…
私に説明させて頂戴」
「花房様!?」
「ルイーズ様、本当に申し訳ございません…
セリーヌとソフィアーナですが…」
「花房様!?まさか!?二人共!?生きてますわよね!
そんな…そんな事って…あぁ…セリーヌ!ソフィアーナ!」
「ルイーズ様!早とちりしませぬよう」
「はい?(-ω- ?)??生きてますの?」
「はい…ですが…」
「ですが?」
「セリーヌさんとソフィアーナさんは、その…優秀過ぎると申し上げたらよろしいのか…」
「はぁ…(;・`д・´)私の自慢の孫娘と曽孫娘ですので優秀なのは間違いないですわ」
「その…優秀過ぎるが故に…
この私の失態ですわ!」
「ですから!二人は何処に!?」
「私の推薦を受けて魔族領の王都に…」
「はぁ!?誰に仕えてますの!?六魔公爵?四天王?参謀?軍団長?」
「誠に申し上げにくいのですが…」
「はい…聞きましょう…」
「魔族領王都の魔王城、その魔王付きのメイドを統括するメイド長と…副メイド長に就任しています!
ルイーズ様!申し訳ございません!!」
「はぁ!?!?」
「キョウイチロウ様ぁぁぁぁ!
ジャクリーヌの娘セリーヌは!
ラティの母ソフィアーナは!
二人共!魔王城のメイド長と副メイド長に抜擢されて今は、魔王城勤めだそうです〜!
あの子に…ラティになんて伝えれば!?」
_| ̄|○ ガックリ!
両膝を折り両手を付き、崩れ落ちるルイーズ
「(;゜゜)マジかぁ…ラティに伝えにくいな…
優秀過ぎるのも問題だな…
そして…ご挨拶が遅れましたジャクリーヌさん
私がラフティーナと結婚させて頂きましたキョウイチロウと申します。
今後共、何卒、よろしくお願い致します。」
ジャクリーヌの両手を握るキョウイチロウ
「あら?此処にも、ひとかどのお方がいらっしゃいますわね?
私、ラフティーナの曽祖母のジャクリーヌと申し…
♡
はぁぁーーーん♡
キョウイチロウ様ぁ♡」
「うわっ!」
目が♡、両目を潤ませキョウイチロウを押し倒して馬乗りに成り…
「キョウイチロウ様!進化前にシルキーに触れてはなりません!
何度申し上げたらご理解頂けるのです!」
「(;゜д゜)アッ…ごめ…」
「ジャクリーヌ!目を覚ましなさいまし!
それと!脱ぐな!」
「( ゜д゜)ハッ!?何事ですの!?」
ルイーズに強引に引き離され正気に戻るジャクリーヌ
「普段は隠蔽しているキョウイチロウ様の魔力波動が貴女に触れた事により流れ込んだみたいですわ」
「ルイーズとセバスの時と少し違う?ルイーズ達は私が近付いただけで、ハァーン♡って成ってたよね?」
「それは…恥ずかしいから言わないで下さいまし!」
「(。=`ω´=)ぇ?お母様もキョウイチロウ様とお会いした時は同じ状況?自我崩壊?キョウイチロウ様、♡(ラブ)?首っ丈状態だったと?」
「えーと( ̄▽ ̄;)今と同じ状況を旦那のセバスの目の前でみたいな…」
「キョウイチロウ様!!!!!!」
「その後、慌てて進化させたんだけど私のスキルLvも低くて毎回、一段階目は幼児化しちゃって
( ̄▽ ̄;)ラティの機転でアイテム使って強引にに三段階種族進化をしたんだよね〜」
「(*/∀\*)イヤン!それは駄目なヤツ!母の黒歴史を聞きたくありませんでしたわ!」
「(*/∀\*)、もぅイヤ!本当に勘弁して下さいましキョウイチロウ様…」
「ごめんルイーズ…
あの時は隠蔽してるつもりでも少し魔力が漏れ出てルイーズ達に異常を来たしたけど、今は触れないと伝わらないまでに成長してるし、気を付けるよ」
「本当ですわ!勘弁して下さいましキョウイチロウ様!」
「うん、気を付ける、ごめんルイーズ」
「そんな事を仰ってもキョウイチロウ様は、身体が勝手に動いてしまうんですのよね!
えぇ〜、えぇ〜、分かってます…分かってますとも!
どうせ主人様の事です…お忘れに成って!
流れる様な所作で両手を握るんでしょ?」
「だから本当にごめんってば!ルイーズ!」
「それはそうと!他のシルキー達は!?
屋敷を抜ければ!主人が居なければシルキー達は生きて行けませんのよ!
新魔族領のシルキー達は全員来てますの!?」
「はい〜♪キョウイチロウ様がお近くに来てらっしゃると聞いてお会いしたくて♡お会いしたくて♡
皆、居ても立っても居られない状態でしたので」
「ですが!新しく転移ゲートのスキル取得した者は自分一人しか移動出来ない筈では!?」
「ギリガン様ですわ♪」
「フム( ;-`д´-)我は元々ドノヴァン殿の指導の元、転移ゲートを使用出来る状態であったのでな、転移門を設けさせて貰った」
「流石はギリガン様!」
「これ、そう褒めるで無い、照れくさいゎ!」
「転移門などと!最上級魔法ではありませんか!
流石以外!何と言い表せばよろしいので?」
「そうさのぅ…
かのキョウイチロウ様だったら…
或いは…」
「或いは?」
「うん♪ギリガンが想像する、五大精霊王も転移門で呼び出して、その力を借りる事が可能!」
「やはり!流石は主人!それと比べれば、我の転移門など児戯に等しいわぃ」
「ギリガン…君と同じ事を言います…
あまり褒めないで照れくさいから…」
(・・;)(・・;)(・・;)
「然り!ウハハハハハ♪」
( ^∀^)アハハ/\/\/\
( ^∀^)アハハ/\/\/\
「キョウイチロウ様!先程から話しが全然前に進みませんけどシルキー達が大勢来てますわ!
マズい事になりそうです!」
「ビクゥッ∑(OωO )マジかぁ?早々に私の従者にしないと!」
「そうです!キョウイチロウ様に進化して頂いて実体さえ得られれば!その縛りの限りでは無くなりますわ!
お願い出来ますか!」
「ルイーズ!シルキー達を全員集めて!
体調不良を訴えてる子は?」
「キョウイチロウ様…」
「花房!?何!?今少しバタつきそうだから後にして貰える!」
「いえ、お時間は取らせませんわ!
我らが連れて来た亜人のメイド達もキョウイチロウ様の従者にして頂きたく!
皆の了承は取り終えていますので是非!」
「分かった!花房!集めて!」
「かしこまりました!!」
ザワザワ、ザワザワ、
「嗚呼ぁ〜(′□`*=*′□`)ああぁ〜♡
あのお方がキョウイチロウ様ですか?」
「キョウイチロウ様…キョウイチロウ様…」
「皆、集めましてございます。
キョウイチロウ様があの時より成長なさっていて隠蔽が100%出来るように成ったとはいえ、シルキー触れると以前の私達のように成ります…
(*/∀\*)…
ですから亜人族を挟み進化をお願いします」
少しその時を振り返っている表情になり耳を真っ赤にして無言で照れるルイーズ…
「( ロ_ロ)ゞりょ!」
「キョウイチロウ様!お待ち下さい!」
「∑(O_O;)ビクッ!?花房?何?何?」
「中には敵方の間者も居るやも知れません!
厳正なる審査を!」
「あーうん…それは大丈夫かな…」
「はぁ!?何故!言い切れるのですか?」
「(-ω- ?)んっ?花房?お前の神聖値は幾つだ?」
「ステータスオープン!
…
…
なっ!?」
「邪なる数値は?」
「無いですわ…」
「神聖値は?」
「MAX…の…90ですわね…」
「私の従者に成るって事は、そゆ事だから♪」
「邪な者も邪でいられなく成ると?」
「そそ」
「キョウイチロウ様は、とんでもないお方ですわね…」
「別に私的には凄いと思って無いんだけど…
コッチの人達から見たらって事だよね?」
「最早!異次元!ですわ!」
「まぁ…取り敢えず進化しますよ〜いっくよ〜皆んな〜♪」
「はぁ〜い♡」
「強制三段階種族進化!」
\\\└('ω')┘////フォーー!
「これで!晴れて!キョウイチロウ様の♡
従者に成れますのね〜♪」
「又、一段と大きな魔力波動が広がりましたなキョウイチロウ様」
「ルドウィン?
そうだね、此処は魔女の村ワーズワースだけど、魔族達に私の魔力波動を確認させて、可愛いくて綺麗な魔女達は頂いたよって魔族共に伝えたかったからね」
「流石ですキョウイチロウ様、慌てて魔族達がこの村に来ても、結界がある。
結界を解除、ないし破壊出来る程の魔族が、出張って来ても…
(=`ェ´=)フフフ
村はもぬけの空と♪」
「そそ♪
時間と労力を消費して徒労に終わると♪」
「無駄足…♪
実に、彼奴らの悔しがる姿が目に浮かびまするな」
「って事で、アンジュ?魔女達は、建物を収納し終わったかい?」
「はい♪滞りなく!
まさか建物が丸々入ってしまうアイテム袋が全員分もご用意されているとは思いもしませんでしたわ♪
さぞかし高額でしたでしょう?
私達の為に申し訳ございません
( ・´ω`・)ショボーーーン」
「良いよ♪理屈は理解したから
(*≧艸≦)」
「はい?」
「だからアイテム袋の構造の事」
「(-ω- ?)んっ?」
「分からない?皆に渡した大容量アイテム袋は…
私のお手製♪」
「何と言う事でしょう…
我らは従者となっただけで、未だ何らキョウイチロウ様のお役に立っておりません…
それどころか大容量アイテム袋に仮住まいの移住先までご用意頂き…申し訳なく…」
「アンジュ…」
へたり込むアンジェリーナの肩に手を置くキョウイチロウ
「はい…キョウイチロウ様…」
「いくら魔女の安寧とルドウィンと添い遂げられるとの条件を提示したとしても…
君は魔族界の重鎮、裏切る事に対して相当に葛藤もあった筈」
「はい…
坊は…
魔王は産まれた時からどころか、先代、先先代、それより更に前から歴代魔王の面倒を見て来て、世話を焼いて、我儘を聞いてやった間柄です…
魔女達の明るい未来と、ルドウィンと添い遂げられると言う条件に、対価として見合うか?と思い悩みましたが杞憂でした!
過度なる施しを頂きまして我ら魔女一同、身を粉にして労苦を問わず、一心不乱に努めて参ります。
何卒、よろしくお願い致します!」
「身を粉々に成る程、全力の頑張りは…
駄目かな…(;・`д・´)」
「気持ちが収まりません!」
キョウイチロウを真剣な眼差しで見上げるアンジェリーナ
キョウイチロウは己が両手をアンジェリーナの肩に置き諭す
「アンジュ、君が全力を傾けるのは、自分の幸せにして欲しい」
「キョウイチロウ様!?何と言うお心遣い!」
。゜(゜´Д`゜)゜。ブワッ!溢れ出す涙に視界が曇るアンジェリーナ
「さぁ♪立ってアンジュ」
「はいキョウイチロウ様…」
アンジェリーナに寄り添うルドウィン
「どうじゃ?我らが自慢の主人殿は?素晴らしかろう?」
「ルドウィン♪キョウイチロウ様は、なんと誇らしきお方なのでしょう、魔女達の安寧は担保されました。
後はお前との幸せを享受せよなどと…」
「自己中心的であると?それとも世迷言だと?
それもキョウイチロウ様の望むところならば、共に幸せに成って応えようではないか」
「そうだぞアンジュよ、我ら最早、後戻りは出来ぬ!
お主の話しが事前連絡も無しに急だった故に魔族領に残して来た親族と部下達が心配だわぃ
全く!お前と言う奴は…」
「今回、事なきを得たが…ギリガンよ事前に連絡していたら、お主…来ておったか?
しかも七緒まで連れ立って…」
「そうだな…」
「爺が事前に連絡を受けていたとしても私は来てましたわよ、爺の第六感が大騒ぎだったそうですから、キョウイチロウが来ると言うのは花房の想像通りでしたが…
まさかルドウィンとの再婚を餌にアンジェリーナ様を釣るだなんて誰が想像出来ましょう!」
「我は?アンジュを釣る餌か?」
「七緒!(`・д・)σ メッ!
思い合ってもお互いの事情によって結ばれなかった二人が、長い時を経て相思相愛で結ばれるんだ!
言葉を慎みなさい!」
「私は未だ貴様を許した覚えは無い!」
「キョウイチロウ様!そのお腰に下げたオレンジ色のアイテム袋の中身をお借りしても?」
「(。=`ω´=)ぇ?ギリガン!?中身が分かるの!?」
「多分…ですが、今必要な物が入っていると、ワシの第六感が申しておりますれば、是非にも」
「う…ん…
どうぞ」
「有り難き幸せ」
そう言いながらキョウイチロウから預かったオレンジ色のアイテム袋に手を突っ込むギリガン
スパーーーーーン!
スパーーーーーン!!
スパーーーーーン!!!
「なっ!?ギリガン!?七緒に何をしますの!?」
凄い音に驚き叫ぶアンジェリーナ
「痛っ…く?無い??
爺!?一体何をしたの!?
と言うか!六魔公爵である私の頭をハタキましたわね!」
スパーーーーーン!
「キャッ!?痛っ!?…くは、無い!?
ギリガン!先程から何ですの!
それ( σ ・д・)σは!?」
「我も分かりません!!」
「はぁ!?何故?私が後頭部を爺にハタかれなくてはなりませんの不敬では!?」
「はぁ〜」
深いため息を付くギリガン…
「だから!何ですの!?」
スパーーーーーン!!
「未だ分かりませんか七緒よ!」
「呼び捨て!?いくら爺でも不敬極まりますわ!」
「五月蝿い七緒よ!」
スパーーーーーン!
「痛っ…くは無い!
爺!何度このやり取りをしますの!?何なんです!?」
「キョウイチロウ様?この音だけの武器は何と?」
「あぁ〜( ̄▽ ̄;)ハリセンの事?
ギリガン、良くそのアイテム袋に入ってるって分かったね」
「我が第六感のなせる技にて、それにしても素晴らしい♪
相手に痛みを与える事無く、コチラの怒りを伝えるにはもってこいの武器!」
「アハハ( ̄▽ ̄;)音だけは痛そうだからね、凡人は多少は痛いと思うけど…
君たちは防御力が上がってるからダメージ1すら与えられない武器となれば…」
「クフフ♪堪りませぬな、この愉悦♪」
「爺!?」
「五月蝿いと言っておろうが七緒!」
スパーーーーーン!
「あうっ!」
(`・ω・)−☆(>д<`)
「未だ分からぬか?馬鹿者が!」
「分からんよ!何でよ!」
「一から説明せねばならんとは…
先が思いやられるな…
貴様が望まぬ形でキョウイチロウ様の従者に成ったとはいえ、キョウイチロウ様は我らの主人ぞ?七緒よ?
共に同じ日に従者と成ったのだ、年齢が上の者である私ギリガンが、序列で説明すればワシは貴様の上に成り、六魔公爵見習いで無くなったお前はキョウイチロウ様の配下の中で最後に従者に成った、我らは言わば最底辺の下っ端ぞ?
理解しておるのか?理解しておらんようだから、キョウイチロウ様よりお借りしたハリセンを行使してお前を分からせておるのだが?」
「親の仇を敬えと?」
「そう申しておる!」
「何故ですか!」
「何故も何もあるか!」
スパーーーーーン!
「キャッ」
「我らはキョウイチロウ様に生かされたのだぞ?
そこんところ、理解出来ておるのか?
その点アートはしっかりしておるぞ?ちゃんと己が立場を弁えておる…」
「ギリガン様…
もぅその辺にしておいてあげては下さいませんか?七緒様は未だ12歳…
二君に仕えた事が無いですし、更に親の仇となれば…
直接手を下した親しい間柄のルドウィン様は恨めない…
このまま、叱られ続けますと…七緒様の心が折れますわ」
「ギリガン…
今日の今日で敬えと言っても七緒チャンには無理だよ…
自ら悪者に成って、強引に切り替えさせなくても良いよ、気持ちだけは受け取ったから」
「そんな!?ワシは悪者に成ろうとなど!」
「(゜ー゜)。。)゜ー゜)。。)ウンウン
お見通しです。」
「くっ!敵いませんなぁキョウイチロウ殿には…」
「七緒…父の事、申し訳無く思う…
あの時…私にもっと余裕があれば…
君の父上を無駄死にさせる事も無かったかも知れない…
辛い思いをさせた事、謝罪させて」
。゜(゜´Д`゜)゜。
「うぇ〜ん!
父上ぇぇぇ〜!」
「ギリガン?六郎はどんな人だった?」
「ワシにだけタメ口で、ただ、ただ…娘や部下には無口な、厳ししいだけの男でしたが…
根っこは娘を陰から見守る優しい男でした…
(ノω・、)」
「ハリセン…返して貰っても?」
「すみません、ありがとうございましたキョウイチロウ様」
「うん、良いよ♪
これからもよろしくギリガン」
「七緒の教育係として励ませて頂きます故、無礼をお許し下さい
魔王に七緒が同じ事を言ったら…
首が飛ぶ殺気に晒されておったでしょうな…」
「魔族の内情を含めて色々と教えてくれる?」
「はい、謹んで」
「ギリガンの親族と部下達は総勢どれくらい?」
「山羊一族ですか?」
「山羊一族って言うの?」
「はい、総勢百名と言った所ですか…」
「懸念はその部下もそうだけど、家族だね全員となると嫁と子供を合わせると三倍か?」
「いえ…山羊族もワシと同じく長命な種族ですので祖父母迄は」
「となると…百の五倍…か…」
「戦死した者も多く…数は部下の五倍と見て頂いて計算は合うかと」
「早急にコッチ側に引き込みたいね、じゃないとギリガン裏切りの報告が届くと…魔王の逆鱗に触れかねない…明日、集落ごと攫うか?」
「よろしいので!?」
「七緒の家族や親族は?」
「七緒は父、六郎が旅立った故、天涯孤独の身…」
「アートの親族は?」
「花房以外はアートと繋がっている者は居ても不干渉ですな」
「野生のバイソンみたいなモノか…
ハーレムを巡って雄同士が争うだけで、後は不干渉と…」
「然り!」
「なら山羊族の集落を吸収するには、どうすれば手取り早い?」
「幸いにも我らの集落は人里より離れた山岳地帯にございますので、ドノヴァン殿の助力がっても大群の侵入は無理にございます。」
「良し!取り敢えず、ギリガンの転移門は何人迄、連れて来れる?」
「全員可能です!」
「住まいは?」
「我ら遊牧の民、故に雨風を凌げるだけの岩陰で生活しております故、住まいと呼べる物はございません」
「良し!取り敢えずジーパングォの魔女の新天地に行こう!到着次第、山羊族の集落も吸収する!
ギリガン!説明は後回しにして、魔王軍が少数精鋭で攻める計画をしているかも知れないから!急ごう!
アンジュ!先に行くけど、後の諸々を任せても?」
「早く行って、山羊族を連れて来てあげて下さいませ!グレーテ?残るのは何人かしら?」
「はいアンジェリーナ様!私を含む五名で!」
「それで事足りる?十名って言って無かった?」
「いえ、五名で大丈夫でした!キョウイチロウ様の加護の素晴らしさを実感していますわ」
「僥倖ですわね!キョウイチロウ様!コッチもいつでもOKですわ!」
「そんじゃ行って来るね、泣き疲れて寝ちゃった七緒をお願いしても?」
「七緒様は私が預かりますわ♪
あらあら可愛い、年相応の寝顔ですわね♪
キョウイチロウ様、魔王の動きは早いですわよお気をつけて行ってらっしゃいまし」
「うん!ありがとう花房、罠が仕掛けられてる事も考慮して、向こうに居る数名、選抜して連れて行くよ!」
「はい、馬頭めも同行させてあげて下さい、
馬頭!」
「はい!」
「貴方の家族は我らが責任を持って連れて来ますので」
「ありがとうござます♪」
「良いのよ、嫁と娘と息子の三人でしょ?」
「はい!馬頭一族も個人主義の者が多く…
家族で共に暮らしているのは俺くらいで、煙たがられて孤立してましたから丁度良い機会です!
嫁と子供二人をよろしくお願いします!
未だキョウイチロウ様の魔力波動を感知して慌てているところだと思いますのでよろしくお願い致します。」
「其方は任せたわよ」
「任されました!」
「じゃあ!先ずジーパングォに!」
「了解です!」
「了解致しました!」
「転移門!」
「…」
「はぁ!?キョウイチロウ殿の転移門…
デカ!」
『キョウイチロウ殿…
これで成長途中とは…末恐ろしいお方を主人にしたな…
底が知れん…』
驚くギリガンと馬頭
それぞれ、慌てる魔王軍を尻目に罠も無く、事なきを得て無事全員、ジーパングォに集結
全員キョウイチロウの従者となる。
魔王軍の切り崩しは順調かに見えた…
ここまでお読み頂きありがとうございます!
この小説を読んで、「面白い」「続きが気になる」と少しでも感じましたら、
ブクマと↓の☆☆☆☆☆から評価頂けましたら幸いです (*゜▽゜)ノ
読者様の応援が作者の何よりのやる気に繋がりますので、是非とも!
よろしくお願いいたします!