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第118話 休暇二日目

昨晩グッスリと寝て英気を養ったバンパイア達


日の出前に目が覚めるハインツ達

アデルフォードの要求を飲んでキョウイチロウの直接の従者となった貴族級男性バンパイアのハインツは五兄弟の長男である


「さて、ルードリヒ様を起こして、本日のキョウイチロウ様との朝風呂の件のご相談をせねばなるまい」


「クフフ」


「どうした?ハンス?」

ハンスは五兄弟の次男である


「我らバンパイアが夜明け直前に目覚めて起きるなどと、昼夜逆転の更に逆の夜昼逆転だなと思いまして♪」


「アハハ♪確かにキョウイチロウ様の従者に成るまでは夜明け頃に眠っていたからな

おっと!いかんぞ!ルードリヒ様を起こしに行かねば日が昇ってしまう!」


テントから出る五兄弟


「んな!?」


ルードリヒのテントの前で佇む人影


「おっ?太陽が顔を出し始めたか!」


日の出を確認したのち、おもむろに腰に手を当てて牛乳を飲む男


「キョウイチロウ様!?」×5


「何だ?騒がしい…どうしたんだ?お前たち?」


「ルードリヒ様!早く起きて出て来て下さい!

ルードリヒ様は昨日の状況を鑑みるにキョウイチロウ様とご一緒に今日の朝風呂は無理だろうと仰っていたのに!

ご本人がお一人で我らより先に起きてモーニングルーティーンのように腰に手を当てて朝日に向かって牛乳を飲んでおいでです!!!

しかもキョウイチロウ様のお姿が大人にございます!」


「なっ!?気配は微塵も感じなかったぞ!」

慌ててテントから出て来るルードリヒ


「本物のキョウイチロウ様だ…

それと…エフィーロ様?

しかし何故エフィーロがバテバテでキョウイチロウ様はお肌艶々で大人なのでしょう?」


「あっ♪おはようルードリヒ♪皆んな♪」


「おはようございますキョウイチロウ様」×6


「 (ノ・ω・)ノ  では無くて!ご説明を!!

昨日あれ程迄に女性陣に弄ばれていたのに何故キョウイチロウ様はそれ程までに元気なのですか?

それと…エフィーロ様?大丈夫ですか?」


「うん…私?…そうね…少し気疲れしてるだけで体調に問題はありません事よ」


「ならばよろしいのですが…

キョウイチロウ様?

こんなにも朝早くから?どうされたのですか?」


(y゜ロ゜)y「風呂だ!」


「風呂ですか?」


「皆んなで朝風呂だよ!ルードリヒ!忘れたの?」


「いや…忘れてはいませんよ…

昨日の今日でしかもあのような状況でしたのでキョウイチロウ様が朝早く起きれるなどと露程も思いませんよ!誰が想像出来ましょうか!

我々は完全にキョウイチロウ様との今日の朝風呂は無理だと勝手に判断して皆でへこんでおりましたが…

一応もしもの時の為に準備だけはしておこうとハインツに起こして貰う算段をつけてましたが…

それにしても日の出前に起床されるだなんて早過ぎます!キョウイチロウ様?本当に大丈夫なのですか?

体力的なものに不具合は無いのですか!?

楽しい休暇にアドレナリンが出ていて休暇が終わったら燃え尽き症候群みたいに無気力になるとかありませんよね?

あと怪しい薬とかをキメてらっしゃらないですよね?」


「うーん…薬とかは使って無いけど…」


「けど!?怪しい魔法ですか!?」


「それは私が説明しましょう」


「エフィーロ様!?」


「先ずキョウイチロウが何故、二十歳の男性なのかと言う所から説明しましょうか」


「はい、よろしくお願いします」


「キョウイチロウを一時的に大人にしたのは私のスキルなんですのよ

昨日…その…どうしても必要だったから私がスキルを使用してキョウイチロウを大人にした訳なんですけど…」


「はぁ…」


「あの時はキョウイチロウを私が強制的、且つ一時的に大人にするだけのつもりでしたの…

このスキルは私からの魔力供給が維持され続けている限り継続して大人でいられると言うスキルなんだけどね…

普通だったら持続時間は数回いたすくらいの魔力しか私は持っていない筈なのに…」


「筈なのに?では何故キョウイチロウ様は大人を維持出来ているのでしょう!?」


「キョウイチロウからの魔力供給ですわ…」


「はぁ!?あり得ません!そんな事が長続きする筈がありません!」


「普通はね、でも私に魔力を供給してくれているのは他でも無い膨大な魔力量を有するキョウイチロウよ、今尚、成長途中で魔力量は増え続けている…

そのキョウイチロウからの魔力供給が理由で維持出来てますの」


「では!エフィーロ様がキョウイチロウ様を大人にする為に使用し減少した魔力はキョウイチロウ様から補充され続けていると!?

一体あれから今まで何時間が経過していると思っているんですか!?

そんなに長時間魔力供給を続ける事が可能な人がこの世に存在するだなんてあり得ません!」


「あり得ないも何もその長時間、私の魔力が減った分をキョウイチロウが己が魔力で補い続けてるのは事実よ」


「そんな事が本当に可能なのですか?…

キョウイチロウ様の魔力は減り続けていずれ枯渇するのでは?」


「キョウイチロウの魔力は世間一般の常人の魔力では無いわ」


「と申しますと?」


「キョウイチロウの魔力は純度と質が異常に高いのよ」


「はぁ…」


「うーん、分かりませんか…

例えるなら、私がスキルの維持に必要な魔力が1時間に1,000とすると」


「はい」


「キョウイチロウから貰う良質な魔力は1で良いの…あり得なくない?」


「我が主人の魔力の質は!

通常の千倍の魔力の質と同等と言う事ですか!?

馬鹿な!そんな話しは聞いた事がございません!

ごく一般的に常人の魔力供給とされるモノはせいぜい一人に対して一日二回が限度で魔力提供者がMP回復薬で回復しながらでも供給側は疲労が蓄積されていき、今のお肌艶々のキョウイチロウの状態にはなりません!」


「それがキョウイチロウと言う男よ、だから私の魔力は少しづつスキル消費されて減り続けていますけど、継続させる為に私のMPが1,000減るとその時点で即キョウイチロウから魔力が1補充さてMAXに成ると言う仕組みよ…」


「点滴みたいですね…(;・`д・´)ですがエフィーロ様?お疲れのようですが?少し膝が笑っているようにも見てとられますが大丈夫ですか?」


「コレは…あれよ…」


「アレ?と申しますと?」


「みなまで言わずでない!ルードリヒ!」


「昨日のアレですか…はいはい、理解いたしました」


「本当よぅ

お願い!待って!と私は言ってるのに…

キョウイチロウは自分が待ってと言った時にエフィーロ達は待ってくれましたか?くれませんでしたよね?と屁理屈をコネてズンズンドコドコと何度も気をやっても許してくれず仕返しとばかりに休まず攻め続けて来て…

激し過ぎんのよ!キョウイチロウは!

脳が焼き切れて馬鹿に成るかと思いましたわ!

女共は今日は起きられても、まる一日フラフラで身体に力が入らないでしょう…少しくらいしか動け無い筈よ!

キョウイチロウは手加減と言うものを知らないのよ!まったく困った子!」

(`・д・)σ メッ!


「サーセン(๑・ω-)テヘペロ」


「まぁ全員気持ち良さそうな寝顔で寝てましたから良しとしましょう」


「それで…エフィーロ様だけ起こされて無理矢理に連れてこられて今に至ると?」


「そうなのよ!キョウイチロウの我儘で大人のままお風呂に入りたいって私を強引に朝風呂に連れ出したって訳なのよ!本当にもう!

私だって薄っすらとした残り香を嗅ぎながらうつろな意識の元で昨日の余韻に浸りたかったのにぃ〜

酷いと思わない?ルードリヒ!」


「それは何とも、乱れまくった昨日の自分自身を思い出して悦に入り…

フワフワとした心地よい身体の緩慢さと情事の残り香を嗅ぎながら余韻に浸り…

キョウイチロウ様に腕枕してもらって抱きついて足を絡めて好いた人の温もりを感じながらデコチューされる♪それを無し!と言われましたら…

ご愁傷様としか言えませんね…」


「ルードリヒ!?貴方!?男なのに?えらく具体的な説明ね!?その通りよ!その楽しみを取られた女子おなごの心中と言ったら…

最早!続きを朝風呂でと思ってしまっても致し方の無い事!」


「続き!?(。=`ω´=)ぇ?でも、しかしエフィーロ様…

我らが入るのは男風呂ですよ?」


「私は雌雄同体の世界樹ですわよ、その思念体である私はどちらの性別にも成れるので何の問題も有りませんわ」


「そう…です…か…」


「ルードリヒ!歯切れの悪い返事ですこと!

何か問題でも?それとも私が男に成ってキョウイチロウとの情事を想像でもしましたか?」


「違いますよ♪ルードリヒは私と一緒で羨ましいんだよね♪」


「キョウイチロウ様!私は!そのような事は!」


「まったく!男共と来たら、はぁ〜」

深いため息をつくエフィーロ


「(*≧艸≦)」


「キョウイチロウ様!何を笑ってらっしゃるんですか!

私は合法的に異性のお風呂に性転換して入れるとか羨ましいと思ってませんよ!」


「私は何も…そこまで詳しく具体的に言って無いんだけど」


「(;゜д゜)アッ…

(*/∀\*)くっ!キョウイチロウ様に会話を上手く誘導された!」


「誘導してないけど…(;・`д・´)」


「で?キョウイチロウ、どうしますの?

日も登り切ってしまいましたわよ?」


「そうですね!取り敢えず朝飯前に風呂へ行きましょうハインツ!号令を!」


「かしこまりました!

バンパイア一同!起床せよ!主人と共に朝風呂に入るぞ!」


「はーい!待ってました♪」

キョウイチロウ達の会話はキャンプ場に筒抜け

( ̄▽ ̄;)今か今かとバンパイア一同、外に出るタイミングを見測らって待っていたのだ

ワラワラと準備万端、お風呂セットを片手に首からタオルをぶら下げたバンパイア達がテントから出て来る


「寝心地はどうだった?」


「異世界のマットと寝袋の組み合わせは最高でした!!

キョウイチロウ様には人数分!ご用意して頂き感謝に耐えません!本当に有り難うございます♪」


「では行くよ皆んな!朝風呂だぁーーー!」

∠( `°∀°)/


「参りましょ〜!」バンパイア一同

∠( `°∀°)/


「本日も宿は貸し切りだ!温泉も貸し切り!

故に!今日!大きい方の露天風呂は混浴とする!!!

身内ばかりだ!遠慮は要らん!

キョウイチロウ様との朝風呂を楽しみに此処は来た者も多かろう!楽しんでくれ!」

ハインツの号令がかかる


Σ(・ω・ノ)ノ!?「混浴!?」


「はーーーい♪」


「良かったわねルードリヒ(*≧艸≦)見放題じゃないの♪」


「(*/∀\*)くぅぅぅ!恥ずい!」


「ルードリヒ、でも大きさ、形状、輪郭、膨らみ、色、女性の大事な部分を品定めするかのように、マジマジと見てたら嫌われますわよ!

それとお気に入りを見つけて見詰め続けたらルードリヒの好みがバレますわよ!」


「エフィーロ様!!何故!私がムッツリスケベ丸出し確定なんですか!?」


「興味が無いと?!」


「私も男です!興味は有ります!!」


「目が血走ってて怖いわルードリヒ!」


「血走ってますか!?」


「ルードリヒ…目薬をさすんだ」

ルードリヒに目薬を手渡すキョウイチロウ


「有り難う御座いますキョウイチロウ様」

(′□`*)


( ゜∀゜)・∵ブハッ!∵ゞ(´ε`●) ブハッ!!

目薬をさすルードリヒを見て吹き出す二人


「なっ!?お二人共!?何がそんなに面白いんですか!?」


「いや、何、ねぇエフィーロ♪目薬をさす時は、そう成るよね〜的な♪」

「そうよねぇキョウイチロウ!私もそうなるのかしらと…何処で誰が見ているか分からないから気を付けないといけませんわねと思っただけですわ」


「ですから何が?何なのですか!?」


「ほらほら、ルードリヒ、未だ目が血走ってますわよ♪もう一度目薬を、おさしなさい…」


「釈然としませんが、分かりました…」

(′□`*)


( ^∀^)アハハ/\/\/\♪

( ゜□゜)アハハ/\/\/\♪

腹を抱えて笑うキョウイチロウとエフィーロ


「ですから!キョウイチロウ様!エフィーロ様!

何なのですか!?」


「だって!ルードリヒが!だってなんですもの♪ウフフフフ♪」

「ルードリヒは多分、無意識なんだよ、私達も目薬をさす時には、そう成ってると思うよ」


「私達?キョウイチロウ!私は絶対!違います!」


「では!エフィーロどうぞ♪目薬です」


「あら?新作の目薬かしら?どれどれ?」

( ・3-)


∵ゞ(´ε`●) ブハッ!!


「何!?何ですの!?キョウイチロウ?」


「エフィーロは目薬さす時は唇を尖らずタイプだなって♪アハハハハ」


「そうなの!?知らなかった!改めて言われると恥ずかしいわね…

そう言うキョウイチロウはどうなのよっ!」


「私はルードリヒと同じで目薬をさす時は無意識に口を半開きにしてるタイプかと♪」


「じゃあ、はい!目薬!」

キョウイチロウに目薬を渡すエフィーロ


「では!さします!」(′□`*)


「あら♪(*≧艸≦)ウフフ♪ルードリヒと一緒ねウフフフフフフ♪」


「ですか?やっぱり開いてましたか?」


「うんうん(゜ー゜)。。)゜ー゜)。。)開いてたわ!

こんな単純な事で本当に心底笑わせてもらったわ、まったく!くだらな過ぎて♪でも思い出し笑いしちゃうわ♪

それとね本当は人が使った目薬を別の人が使っちゃ駄目なのよ」

…(;・`д・´)


「そうなの?」


「そうよ!物貰いとかの目の病気だったら、うつっちゃうから基本的には、目薬を使用するのは一人一つよ!」


「じゃあ!三人で使ったら駄目じゃん!」


「そうね…

はいルードリヒ…

未だ目が血走ってるわよ目薬をさしなさい」

ルードリヒに目薬を手渡すエフィーロ


「あっはい、ありがとうございます♪」

(′□`*)


( ゜∀゜)・∵ブハッ!

( ゜∀゜)・∵ブハッ!


( ^∀^)アハハ/\/\/\♪

「開いてる!口!半開き!お腹が捩れる!お腹にはキョウイチロウの子が居るのに!アハハハハ♪ウフフフフ♪」


「でも、怒ってるより、泣いてるより、笑ってた方が胎教には良い!」


「それは分かりますが、面白過ぎですわ!アハハハハ♪

ルードリヒ…面白過ぎ!」

( ゜□゜)ヒィー助けて!笑い過ぎてお腹痛い


「誰かが目薬をさすだけで笑う、最早、エンドレス!」

( ^∀^)アハハ/\/\/\

( ^∀^)アハハ/\/\/\


「あのぉ?そろそろ朝風呂に行きませんか?」


「ハインツ!ごめん!!行こう!」

ε=ε=(Γ;°▽°)」


「キョウイチロウ様!お供致します!」

ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ♪

ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ♪

ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ♪

バンパイア一同


「到着ぅぅ♪」脱ぎ脱ぎ

到着早々、脱ぎ始めるキョウイチロウ


「我らも!」脱ぎ脱ぎ

早くキョウイチロウと温泉に入りたい五兄弟も慌てて服を脱ぐ


「では私も、んんっ♡」脱ぎ脱ぎ

両手をクロスさせて上着を捲り上げながら脱ぐエフィーロ


「エフィーロ!脱ぎ方が何でか分からないけど…セクシー♪」


「あら?キョウイチロウ、昨日あれだけしたのに未だしたいの?」


「…」

レ(゜∀゜;)ヘ三ダッシュ


「無言で露天風呂に逃げましたわねキョウイチロウ!お待ちなさい!

昨日は麻痺させたから出来なかったけど今日は私を洗って貰いますわよ!

逃しません!朝から叩き起こされたんです!ご褒美があって然るべきですわ♪」

全裸でキョウイチロウを追い掛けるエフィーロ


「…(*/∀\*)イヤン

エフィーロ!女性としての恥じらいを、前、隠して!」


「あっ!こらキョウイチロウ!自分で自分の身体を洗うんじゃありませんわ!バンパイア女子!泡泡ボディーでキョウイチロウに突撃したい者は突撃なさい!自分で洗うなんてさせなくてよ♡

後は好みの異性に突撃なさい!」


「かしこまりました♡エフィーロ様!キョウイチロウ様!お覚悟!サービスサービスぅ♪」

⊂(・ω⊂( ・ω・)⊃ω・)⊃♪


「待て待て待て!朝からそれは無い!」


「(=`ェ´=)フフフ朝からと言うか晩酌して夜寝ちゃう人は朝するのよ♪」


「Σ(・ω・ノ)ノ!?うぇーーー!?」


「我らは!ルードリヒ様に♡突撃ですわ!サービスサービスぅ♪」

⊂(・ω⊂( ・ω・)⊃ω・)⊃♪


「私!?キョウイチロウ様にご奉仕しろ!あっ!待て待て!お前たち!待てと言っている…」

意中の人がルードリヒのバンパイア女性に揉みくちゃにされるルードリヒ


「我ら我慢の限界です!ルードリヒ様!ルードリヒ様!ルードリヒ様ぁぁ♪」


キョウイチロウ、ルードリヒ、揉みくちゃにされて泡だらけ


「コンニャロ…」(ΦωΦ)キラーン

ゴソゴソ、ワサワサ、触々、テロテロ


「キョウイチロウ様!そんなに的確に核心部ばかり…洗われては…私達…」


「はーーん♪」


「スコール!バージョンお湯!」

ザァーーーーー!


「キョウイチロウ!貴方!?雨をお湯に変えるなんて!?コレでは泡が流れてしまいますわ!?」


「従者に対する強制力発動!

入浴しろ!!!!」


「くっ!?身体の自由が効きませんわ!?キョウイチロウから離れて…湯船に浸かってしまう!?

キョウイチロウ!

このような手を隠し持ってましたの!?

何故?昨日はなすがままで使いませんでしたの?

まさか!?キョウイチロウ!?」


「…黙って風呂に浸かれ!ノンビリ出来んだろうが!ルードリヒ!お盆に乗せた酒を浮かべろ!そして取り敢えず皆で酒を酌み交わせ!」


「くっ!強制力を使われては…

なすがまま…

プハァ♡( ゜Д゜)ウマー♪」


「朝飯前に飲み過ぎるなよ!」


「はーい♪」一同


「ふぅー♪落ち着いたか…湯船が芋洗い状態なのは致し方ないか…」


「キョウイチロウ様!一献いっこん!」


「セバス!?」


「私!主人と酒を酌み交わせるのは未だ未だ先の事と少し諦めていましたが!夢が叶いましてございます♪」


「ありがとうセバス、頂くよ♪

プハァ♡( ゜Д゜)ウマー♪

セバスもどうだい?」


「(ノω・、)ありがたき幸せ♪頂きます…

主人からのお酌で飲む酒の何と旨い事か…」


「たかが酒を酌み交わしただけで泣くなよセバス」


「しかし、このような幸せはありません!

ルイーズと私は主人不在の不動産管理の屋敷を守るだけで寂しい余生を過ごしていました…

それが…霊体から実体を持ち!ルイーズの懐妊に、主人にお酒を注いでもらうなどと幸せの絶頂とは正にこの事」

。゜(゜´Д`゜)゜。うぉぉぉ!

号泣するセバスチャン


「我らも!朝日を拝みながら温泉で酒を飲むだなんて考えられないですぅ〜!美味しいですぅ〜!」

。゜(゜´Д`゜)゜。


「バンパイアは泣き上戸ばっかりかよ!」


「まぁ良いではないかキョウイチロウ♡」

ピト…密着して来るエフィーロ


「何か…エフィーロ…悪ぅい顔してる気がするけど気のせいか?」


「(=`ェ´=)フフフ

麻痺!」


「なっ!エフィーロ…」


「五月蝿いお口は♪こうしてやる♡」

お酒を含みキョウイチロウに口移しで飲ませて覆い被さるエフィーロ


「ムグッ!?エフィーロ!?」


「喰らえキョウイチロウ!レロレロレロレロレロレロ♪レルレルレルレルレル♪

プハァ♡( ゜□゜)

さぁバンパイア諸君集まりなさい!

貴族級バンパイア以外の一般バンパイアに人からバンパイアに成った全てのバンパイア達よ!進化可能なレベルに達してますわね!!」


「勿論ですエフィーロ様!三段階進化が可能なレベルです♪」


「そこに隠れているバンパイアの隠密!アナタ達も進化して貰うのです!此方に来なさい!」


「ビクゥッ∑(OωO )!?バレてますの!?」


「早く来なさい!」


「はっ!エフィーロ様の御心のままに!」

隠密装束のバンパイアが数名集まる


「アナタ達はアデルフォードが選りすぐった数少ない優秀な精鋭部隊よね?進化して更に励みなさい」


「ご配慮!痛み入ります!キョウイチロウ様!我らも進化の程を!」


「…」

無言のキョウイチロウ


「…

アナタ達…

此処を何処と心得てますの?」


「と申しますと?」


「お風呂よ!脱がんか〜〜い!!!」


「はぁ!?我らには護衛の仕事が!」


「キョウイチロウが無策で休暇を満喫している馬鹿だと言いますか?」


「いえ!そのような事は!」


「でしたらアナタ達も温泉を満喫なさい!

この温泉施設!山川鹿の湯とキャンプ場を含めて私の結界とキョウイチロウの結界の二重の防壁が張られ此処に居るバンパイア全員が小指の爪を分体にして飛ばして結界の外を警戒中よ!

心配な事など何一つとしてありませんわ!」


「ははぁ!失礼致しました!」脱ぎ脱ぎ


「そんなに…

皆で我らを見つめては…

恥ずかしくて…」


「えぇ〜い!まどろっこしい!さっさと脱ぎなさい!」スポーン!


「うおっ!」「キャッ!」

エフィーロに一瞬にして脱がされるバンパイア隠密


(。´´ิ∀ ´ิ)ニヤニヤ

「皆…引き締まった良い身体をしてますわね♪」


「お恥ずかしい限り!」男性バンパイア隠密

「恥ずかしすぎますぅ!」女性バンパイア隠密


「五月蝿い!早く湯船にお入りなさい!」


「ビクゥッ∑(OωO )ははぁ!」

「∑(O_O;)ビクッ!?はい〜!」

温泉に飛び込むバンパイア隠密達


「バイパスは繋がりまして?キョウイチロウ?」


「オッケー♪」


「ではキョウイチロウよ!アデルフォードの全ての配下バンパイア達を種族進化させて己が従者とせよ!キョウイチロウ!」


「皆の望みなの!?」


「是非にも!」


「後悔しない?」


「我らもキョウイチロウ様の一助に成りたいのです!ひいてはアデルフォード様の一助にも成ると言う事なら尚更です!皆!触れ合っております!準備は万端!是非進化をお願い致します!」


「三段階種族進化!」


\\\└('ω')┘////フォーー!

湯船に浸かっていた未進化のバンパイア達が一斉に進化!蒸発する温泉!


「スコール!バージョンお湯!」

蒸発した温泉を雲に変えて雨と降らすキョウイチロウ


「何ともまぁ本当に規格外な男ですわねキョウイチロウ」

空を見上げて感嘆の声を上げるエフィーロ…


「エフィーロ…

麻痺…解いて…溺れ…る…」ゴボゴボゴボ


「ビクゥッ∑(OωO )キョウイチロウ!大丈夫ですか!麻痺解除!」


ザバーー!全身浸かった湯船から立ち上がるキョウイチロウ


「エフィーロ〜!」


「待ってキョウイチロウ!ごめんなさい!悪気は無かったの!」


「お前…朝から起こされたからご褒美寄越せとか言ってたな…」


「ちょっ!ちょっと!待ってキョウイチロウ!」


「ご褒美やるよ!転移ゲートオープン!目的地、昨日の個室風呂!」


「キョウイチロウ!今、ご褒美は…あっ!?」

公衆の面前で全裸お姫様抱っこされるエフィーロは

、頬を赤らめる(*/∀\*)イヤン


「待って!待って下さいキョウイチロウ!待ってぇぇぇ!」


「待たない!」

転移ゲートに消える二人


「はーーーーーん♡」


暫くして再び転移ゲートが開く


「キョウイチロウ様おかえりなさいませ、エフィーロ様は?」


「エフィーロ?ご褒美寄越せって言ってたから身体に力が入らなくてなるくらい分からせてやったよ♪そしてご要望にお応えして汗だくのアイツをワシャワシャ洗って、全身くまなく拭いて、嫁達の部屋に転がして来た!」


「大人にしてもっらってたエフィーロ様のスキルは!?」


「持続時間は後、一時間くらいで効果が切れるかな」


「ですがエフィーロ様はキョウイチロウ様の従者になられていますよね?キョウイチロウ様は大人に成るスキルは使えないのですか?」


「それなんだけど…例のスキルってエフィーロの固有スキルなんだよね…使えるちゃ〜使えるんだけど…

使用者の理想を反映して対象を大人にするスキルなのね」


「フムフム興味深い…全てが術者の理想と言う事は?サイズも?」


「(*゜∀゜)*。_。)*゜∀゜)*。_。)ウンウン」


「だからご自分で無くてエフィーロ様の理想のキョウイチロウ様で大人にして貰っていたと?」


「そそ」


「何はともあれキョウイチロウ様が此方を離れている間に父上も合流いたしました」


「おはようございます♪キョウイチロウ様」


「ルドウィン!?おはよう♪遅いご出勤だね?」


「いやはや、申し訳ございません」


「良いよ!休暇なんだしさっ♪ノンビリ出来たかい?」


「マットと寝袋のお陰で♪すこぶる!」


「さぁ後、一時間は大人で居られるからルドウィンも飲んで♪」


「おぉ♡昨晩叶わなかったキョウイチロウ様との酒の酌み交わし♪飲みましょうぞ!」


「ルードリヒよお前達が作ったフルーティーな例の酒は未だあるか?」


「ございます♪」


「それを貰おうか?」


「どうぞ!」

徳利に入ったルードリヒが作った酒とお猪口が乗ったお盆を父ルドウィンに流して渡すルードリヒ


「おぉすまない、ありがとうルードリヒ」


「お礼などとんでもない!飲んで下さい父上♪

キョウイチロウ様、一献いっこん

ささ!父上も♪」


「ありがとうルードリヒ」


「ではキョウイチロウ様♪乾杯!」


「プハァ♡何コレ!?( ゜□゜)ウマー♪」

酒の旨さと香りに驚くキョウイチロウ


「私も先程頂きましたが…実に旨い酒でした♪」

セバスも共感する


「原酒もありますよ♪」


「ルードリヒ様?私もご相伴に預かっても?」


「何を仰いますセバス殿!遠慮は無用にございます♪ささっどうぞ!」


「ありがとうございます♪プハァ ( ゜∀゜)♪

実に旨い♡

さてキョウイチロウ様、話しは変わりますが…

私の願いであった妻ルイーズのキョウイチロウ様のお子の懐妊は達成されました。

男達の恋バナ、聞くに堪えない物ではありますが…

くだんの案件は、あまり待たせるのもアレかと思っております。

キョウイチロウ様はどのようにお考えか、お聞かせくださいませんか?」


「ルドウィンの後妻の話しか?」


「はい、相手方は条件を提示して来ているとか?」


「そうだね〜」


「ルドウィン殿は?どのようにお考えか?」


「早いにこした事は無いとは思うが彼奴…アンジェリーナの要求がなぁ…」


「如何なる要求なのでしょう?それとアンジェリーナ様とは?」


「アンジェリーナの素性か?

キョウイチロウ様?お話ししても?」


「ルドウィンのプライベートな案件だから念話通信をカットしようか…」


「はい、かしこまりました」


「アンジェリーナは魔女の始祖だね、今は特殊な方法で結構な対価の供物が無いと降霊出来ない女性…と言うか魔族達には婆婆様と呼ばれてるかな」


「何と!?あの有名なアンジュでありますか!?」


「そうだ、私とアイツの付き合いは長い、互いに種族の長となり、思い合う二人の恋は成就される事は無かったが、今回私は城と領地を捨て領民と呼べる配下のバンパイア達と共にキョウイチロウ様の従者と成った。

守るべき主人は得たが守るべき土地は無い」


「アンジェリーナ様の元に行ける状況に成ったと?ですが、アンジェリーナ様はご隠居なされて早幾年、代替わりして別の魔女の長がいるのでは?」

セバスが問う


「それはそうだが…魔女の始祖は人族に魔女狩りに合い仲間共々魔族領に逃げ込み魔王の配下に成る事を条件に土地と身柄を守って貰っている」

そうルドウィンが説明する


「その始祖であるアンジェリーナが敵方に降るとなると、魔王は許さないだろうね」

キョウイチロウが呟く


「魔女の村は…裏切り者として然るべき制裁を受けると…」

セバスが唸るように呟く


「それは…マズい状況だよね」

キョウイチロウも想像して呟く


「して?アンジュ殿の提示した条件とは?」


「魔女の村を含む近隣の土地の奪取と身柄の安全の確保だな」


「ジーパングォを近代化するのに十年…そこから軍事費の確保に補填…となると…」


「かなり待たせる事になりますな…」


「キョウイチロウ様も同じご意見で?」


「いや」


「(-ω- ?)んっ?」


「キョウイチロウ様?」


「私は魔女の村を含む近隣の土地を魔族からぶん取るのは予定の内だけど、魔女達の身柄の確保は先に済ませるつもり、魔王軍からの切り崩しは早い方が良い!進軍途中に引き抜くのは難易度が高過ぎる」


「Σ(・ω・ノ)ノ!?

どのようにして!?」


「魔女のサバトに参加して話しが着いたら新しく覚えた転移ゲートで村ごとジーパングォに転移させるつもりだけど」


「魔女達に村のある土地を捨てろと!?」


「いや、計画通り十数年後に攻め込んで魔族領から魔女の村が有った辺りは切り取って我が物にする。

その後、又、村ごと元の土地に移転かな」


「おぉ♪それなら身柄の安全の確保とルドウィン殿とアンジュ殿の添い遂げは早急に可能ですな!

キョウイチロウ様的には優先順位を付けるのであれば?魔女の村の奪取の順位は?」


「真っ先に♪」


「ミルメール殿がまとめた妖精王との会談は?」


「皆が予想する危険が迫ってるでしょ?」


「例の想定ですか?」


「そうそう、海軍に壊滅的な打撃を喰らって海を守る手段が無い魔王軍が取るであろう次なる手段は?」


「召喚勇者を手に出来ないようにする為にハインデルを落として勇者召喚の儀を手中に収める、もしくは二度と勇者を召喚出来ないように関係者全員の抹殺でしょうな」


「人族連合軍は魔王軍に勝てると思うか?」


「十中八九無理でしょうな…」


「それに…」


「キョウイチロウ様は更なる何かを懸念されていらっしゃると?」


「…」


「我らではハインデルが攻められるのではないか?

その程度しか想像が及びませぬ!

キョウイチロウ様の思考の一端を我らに是非お聞かせ下さいませ!」


「魔王軍は、主力のバンパイア達が抜けても世界を構築する魔族の柱を三人も有してる…

戦力は絶大で未だ人目には明らかにされていない軍団もあると聞く」


「ありますな…軍団のトップの会談に参加している者達だけでも二十名以上!

そいつらには副将に重鎮が居て、各軍団には能力に特化した精鋭部隊に、地形や風土に合わせた部隊を有利に編成されると…かなり厳しいかと」


「人族は魔族が自身の土地を捨て、全軍をもって肥沃な人族の土地を目指して来られたら勝てないだろう?

魔族が攻めて来ると情報を仕入れても太刀打ち出来なければ、その入手した情報は無駄になる。

土地を捨てて逃げる事しか出来ないんだ!

お前たちは魔族が全軍を持ってハインデルに攻め込む想定をしているだろ?」


「はい、それが普通に考えられる事ですからね、事前に情報を入手していれば連合軍の編成が可能になり防衛は成し得るかと」


「魔族領と隣接する人族の全ての国に魔族達が全軍で攻撃に出ると私は予想している」


「はぁ!?キョウイチロウ様は横一列で魔王軍が進軍して来ると仰いますか!」


「そうだ!帝国、エルフの里、に戦力を分散して全軍で突撃して侵略した土地は侵略した魔族の物となる、ハインデルには魔王自らが出向くだろう!

ルードリヒを此方の陣営に引き込んだから四天王は解体されているだろうけど、別に新しい軍団を編成していると予想される…

ルドウィン?四天王のオーガは名は何といったか?」


「ロゴスですか?彼奴はキョウイチロウ様襲撃失敗の咎を受けてオーガの里に返されて父親は責任を感じて自害しておりますれば戦力外かと」


「その父親を食べて己が力に変えて進化していたとしたら?多分だけど鬼神当たりに進化かな?

元四天王のオヤジの身体は里のオーガ達の血肉と成りオーガ達は力が底上げされている筈…

そして鬼神に進化した里のオーガ達は格段に力を得てロゴスと十年修行に明け暮れたとする。

ロゴスを将に抜擢して鬼神軍団の軍団長として主力に組み込まれたら?」


「なっ!?それだとかなりマズいですな!ロゴスが鬼神と成れば戦力外どころか相当な戦力になります!主力になりかねません!

流石はキョウイチロウ様…我らの思考回路の更なる上から状況を俯瞰ふかんしていらっしゃる…

魔族領を捨て肥沃な人族の領土を確固撃破して己が領土にすれば論功行賞にわざわざ集まるのは不要、そのまま駐屯されたら戦火の範囲が広すぎて此方は対応できません!

事前に情報を漏らしハインデルに連合軍を集結させれば各国は手薄になる…

キョウイチロウ様…敵に回すとタチが悪いですな

魔王軍は攻略方法を暴かれ後手に回る事は間違いないでしょうが…

魔王自らが軍を率いて主力がハインデルを攻めるのは不変でしょう」


「たろうね…

我らはジーパングォで手一杯、ハインデルを守りに行けないのは事実だけど、みすみす魔王軍にハインデルを落とされるのを見過ごす訳にもいかない…

だから私達が攻め込む前に魔王軍の切り崩しが必要に成って来るんだ!

魔王が攻めに転じる前に一歩でも二歩でも後退させられれば…」


「魔族の進軍の時期を遅らせる事が可能になると」


「後は人族領から迫害され魔族領に逃げ込んでる龍人と亜人達を仲間したい」


「亜人ですか?」


「何種族くらい居るのかな?」


「猫、虎、兎、犬、狼、狐、猪、牛、馬、鳥、辺りでしょうか?鳥族は種類も多く一括りに出来ないですね猛禽種、梟種、歌声にて鼓舞する種族にデバフを喰らわしてくる種族、後は大小様々な鳥族が居ます」

ルードリヒが答える


「結構な種族と数になるんだね…

各長と交渉するか…

精鋭を引き抜くか…

その辺りは臨機応変に進めるしか無いな…」


「後は海洋種族であるシーサーペント、鮫、鯨、タコ、イカ、甲殻類で一軍ありますね

バードマンはマーモンの軍勢に組み込まれますし…

魔王軍の中枢を担う人材と成っている亜人も多く…

切り崩しは厳しい種族も…

かつての私の軍の副将は白虎族のステファンが居ましたが一将に昇格しているかもしれません

ライカンスロープ、ワーライオン、ワータイガーなどの闇の眷属、彼らは亜人より強いです…」


「その他には仲間に出来そうな種族は?」


「仲間に出来るかどうかは分かりませんが…

魔王軍の編成で私が分かっているのが私が率いていた四天王第四軍は闇の眷属が主力でした。

アーデル姉さまが率いていた第五軍はバンパイア集団、父上は参謀の第一席、この三名が抜けた事によりかなりの再編成が必要に成って来るかと

アートが所属して居た蹄鉄騎士団は二度目のキョウイチロウ様襲撃の際に長であるバッファロー六郎が討ち死にして娘の七緒が六魔公の末席に就任して居る筈ですが、その後の動向は山羊族のギリガンが後見人成ったとしか、副将の花子ですが今はアートとして此方の陣営に居ますのでかなり弱体化しているかと」


「私も知っている限りは教えましょう」


「父上!」


「バンパイアの三人は魔王軍の主力メンバーだったんだよね?

私の陣営に居てくれて心強いし♪頼もしい♪」


「(=`ェ´=)フフフ

参謀第一席の私、四天王のルードリヒ、第五軍のアーデルとその配下のバンパイアは魔王軍の主力であったのは間違いございません」


「他に注意すべき軍は?」


「人族から見たら全てでしょうな…

個々の力が違い過ぎます…特に甲殻甲虫鉄甲団の連中は要注意ですな…

通常サイズで身体の何倍もの力を有する昆虫や甲殻類が人と同じサイズになる訳ですから、単純な力だけ見ても別格かと

(-ω- ?)んっ?そろそろ時間ですかな?キョウイチロウ様が九歳児に戻りましたな…

魔王軍の話しは後日にしましょうか?」


「そうだね〜うーん…

後、少しだけ、

ジーパングォは今後近代化が進むから魔族に対抗出来る国になると思うけど…他国に技術提供はしたく無いんだよね〜…」


「人族は土地の所有権だ、宗教観念の違いだ、種族間の価値観の違いだ、と同族で直ぐ争いますからな…

共通の敵である魔族が居ないと必ず同族で戦争になるでしょう、キョウイチロウ様の文明の利器は悪用され、より多くの死者が出ましょう」


「だよね〜( ̄▽ ̄;)容易に想像出来るから人族は頭がかたくて悪い!度し難い!主張を曲げない奴が多すぎる!」


「人族の欲望は果てしない…

魔族が付け入るスキが多すぎる!

何故ジーパングォはそうでは無いのですか?」


「精神性の問題かな?

ジーパングォは多神教だし♪神は身近に居て全ての物や事象に絡んだ八百万の神々が存在するとされていて、それは精神にも宿るとされているからジーパングォで女神や唯一神の信者は1%しか居ないんだよ」


「自国、自分、身内、第一主義の各国とジーパングォは一線を画す国という訳ですな?」


「そんなに褒められたら恥ずかしいな…」


「ジーパングォはチップは要らない国ですもんね?それでいてサービスは他国に比べて充実してる、何故です?」


「それも精神性かな?

チップ文化の根底って何?」


「貧しい者への施しですかね?」


「そう、奴隷に対して低賃金で働いていて生活が苦しいんだろ?足しにしてくれチップどうぞ!だよね?

プライドが高いんだよジーパングォの民は施しなんて誰が受けるか!死んでも貰わん!的な?

あっ生活支援は貰うよ国からの税金を使っての施しだからね♪

汝隣人を愛せ、みたいな経典があって施しは善行とされる神の教えに基づき施すのは自由だけどチップは上から目線だよね?

貰う人も少ないと睨んだりするよね?

ジーパングォでは、正当な報酬以上に金品を求める行為は、たかり行為として認識されてるかな?

チップを強要するなんて恐喝じゃん!って感覚だし、上から目線で金を余分にやるよ!取っとけ!なんてチップは、要らんし!ジーパングォの人は求めないのが常識とされてる」


「ほほぅ、ではジーパングォに旅行に来た者達は自国に帰るとサービスの割にチップを要求されて少ないと睨まれる…憂鬱ですな…」


「そそ」


「ジーパングォは、ある特定の地域以外は時間に厳格だし、その点も自国のルーズさに嫌気がさすだろうね」


「うーん…ジーパングォの民は時間を厳守もですが…

少し働き過ぎなのは気になりますね…」


「それは…同調圧力だね〜( ̄▽ ̄;)ジーパングォは激しいからね〜

昔、私の暮らしていた国で疫病が流行ってマスクの着用が義務付けされて無いのにマスクして無い奴は母国語が通じない非国民だと睨まれる、マスクしろや!との同調圧力が凄かった事があって…」


「それは…厳しい…」


「だよね〜

マスクは自分が感染しない為でもあるけど、他人への移さないための思いやりって認識だから…」


「他者を思いやれない奴はジーパングォ国民に在らず!

ジーパングォの国民であれば着用は思いやり!という同調圧力ですか?」


「そそ」


「生き苦しいですな…(;・`д・´)」


「ですよね〜(・・;)

まぁそれらはさて置き魔女のサバトはイツになる?ルドウィン?」


「村の魔女達に通達するだけなので休暇開けで直ぐにでも」


「村から出てる魔女も居るでしょ?戻ってもらわないと、誰だっけ?あのマーモンとか言うデーモンロードと一緒に居た魔女?」


「あぁ、マレーフィ・ウィリアムですか?」


「優秀なの?」


「アーデルを友と慕う魔女で優秀ですな」


「交渉にサバトに参加する時はアーデルも一緒に連れて行った方が良いかな?」


「流石はキョウイチロウ様!交渉は更にスムーズになるかと!」


「じゃあ連れて行こう♪…

(;゜д゜)アッ…皆んな…ごめん」


「急にどうされたのですキョウイチロウ様!?」


「どちらかと言うと…今の話しって…仕事の話しだよね?今日は休暇なのにごめん」


「そう言った意味での謝罪でしたか?

焦りましたぞ!今後のキョウイチロウ様と共に歩んでいくであろう展望を話している最中に謝られては、全てがご破産かと気を揉みましたぞ!」


「それは無いから安心してよ♪皆んなと別れて別々の道を選ぶ事は決してありません!」


「そのお言葉♪確と心に刻み!より一層!キョウイチロウ様の為に励みます!」


「見て居て下さいキョウイチロウ様!我ら三段階進化させて頂いたバンパイア一同も死ぬ気で働きます!」


「お願いだから、死なない程度に働いて!」


( ^∀^)アハハ/\/\/\


「然り!気迫は伝わったが己が能力以上の成果を上げようとするな!他者を頼り!協力して仕事に励めばおのずと成果は現れるであろう!」


「かしこまりました!!!」∠( `°∀°)/


( ^∀^)アハハ/\/\/\

「程々にな♪暗部の連中も同じぞ!鍛錬に励まねば新しいスキルのスキルアップが図れないと焦るで無いぞ!優先順位を決めてスキルアップに励むのだぞ!

先ずは転移ゲートからマスターして隠蔽魔力転移ゲートの取得を優先せよ!」


「ははぁ!かしこまりましたルドウィン様!」


「で?」


「その後のスキルの優先順位を問われているのですかな!?」


「そうだ!トップダウンでスキルアップなどと自己啓発は促進されぬ!お主の意見を述べよ!」


「はい!ルドウィン様の指示されたスキルアップの次は隠密の更なるスキルアップ!今のキョウイチロウ様程までとは行きませんが!それに近い所までは、取得するつもりです!」


「素晴らしい!魔法属性は全て行使可能に成っている筈だ!

MPの上限値がキョウイチロウ様の加護にて増えても最上級魔法の行使は一度が限界であろう!

日々の生活中でも隠密は発動させ続けて精進する合間に魔力増強に注力せよ!」


「ルドウィン様の下知!確と承りました」


「では、今日だけは休暇を楽しめ!明日は現場に出て要る者と交代してキョウイチロウ様の元に赴くように伝えよ!そして其奴らもキョウイチロウ様に進化して貰うのだ!分かったな!

しかし!今日だけは心を休めよ!良いな?」


「ははぁ!」


「さて…我らも、どうしても休暇を休暇として捉えられない仕事中毒者にございますな…」


「仕事を苦行と経典に記してある神を信仰する者でもあるまいし…

今の話してる内容って辛い事なの?」

キョウイチロウが上目遣いでルドウィンに尋ねる


「何を仰いますかキョウイチロウ様!

我らの明るい未来の話しですぞ!内容は建設的な話しにて辛い筈などありません!」


「楽しい?」


「些か不謹慎ではありますが…

(y゜ロ゜)y楽しくて仕方がありません!」


( ^∀^)アハハ/\/\/\

「なら良し♪続けよ」


「はい!!♪」


「ではルドウィンはアーデルを伴い魔女のサバトの段取りを頼む」


「了解致しました!」


「セバスは進化したバンパイア達の面倒を少し見てあげて」


「了解です」


「ルードリヒは私に亜人の話しと闇の眷属の説明をお願いしたい」


「かしこまりました!」


「ハインツ達はセバスと共に進化したバンパイア達の特性に合ったスキルアップスケジュールを組んで貰えると助かる」


「確と承りました!」


「では!そろそろ大人化も解けてしまったから朝食の配膳準備に入ろうか?皆んな手伝ってくれるかい?」


「勿論にございます♪」∠( `°∀°)/


「朝食は和食だよ♪」


「和食!?サンドウィッチを頂いたばかりの我らにも頂いてもよろしいので!?」


「当たり前じゃん♪(๑・ω-)オッケー♪

白米、焼き魚と味噌汁と漬物と海苔とだし巻き卵を八州男さんに注文してある♪

ジーパングォで大量購入してるから全員分ある筈

配膳準備を手伝いに行くぞ〜!」


「おぉーーー!!」∠( `°∀°)/


_| ̄|○ ガックリ


「ルードリヒ?どした?」


「私の計画にバンパイア達の朝食和食は想定外でした!

しかも準備に誰か動いて要るのですか!?」


「うぇ!?ルードリヒ?Σ(・ω・ノ)ノ!?何か準備してたの!?」


「我らバンパイアは培養血液と焚き火で焼いたパンとソーセージと卵焼き程度で済ませる予定でしたので」


「駄目だよ〜!

此処はジーパングォにある大宴会場がある宿泊施設なんだよ、食材は八州男さん達に渡してあるから今頃旅館の人達と準備してる最中だと思うよ

これから配膳する中居が足りないから皆んなで手伝うんだよ」


「キョウイチロウ様の気遣いには頭が上がりません…勉強させて頂きます!」

キョウイチロウの優れた能力や才能に圧倒され、自分ではかなわないと感じるルードリヒ


『全てにおいてキョウイチロウ様は私の遥か上を歩かれるお方…敵いません流石です。』


ルードリヒの肩に手を添える人影…


「ルードリヒよ己を卑下するで無いぞ、キョウイチロウ様と言う理想はあくまでも理想であってその高みに到達する必要は無い、かの御仁は我らが追いつこうと進めば進む程、その一歩も二歩も先を行かれるお方、我とてこの歳に成っても追いつける自信は無い!

何せキョウイチロウ様は日々の鍛錬は怠らぬ方ゆえ…」


「我らの主人はそれほどまでに遠き存在なのですか?

私はイツに成ったらキョウイチロウ様にご満足頂ける人材に育つのでしょう?父上!教え下さい!」


「そんな物は分からんよ…我とて追いつこうと必死なのだ、先程もハインデルが狙われているのは周知していたが…

キョウイチロウ様はその先の先を読んでおられた…

よもや魔王軍が自らの土地を捨て全軍横一列で人族領に攻め込んで各個撃破してその地を自領とするなどと誰が想像出来ようか!

ハインデルに他国からの増援を受けて戦力を集中していたら相手の思う壺だった!

我らが叡智の書を有する魔王の思考を読みとくなどと不可能だ!」


「しかしキョウイチロウ様は…魔王の動きを読んでいました!」


「それを読んでいたと言うのは違う!キョウイチロウ様の広げた想定の一部であって事実では無い!

それが現実になった時に想定していたキョウイチロウ様の読みが当たったと言われるだけの事

言われて気付いたが、かなり濃厚であると想定されるがな…」


「…」


「海軍に大打撃を喰らったものの魔王軍の戦力は人族連合軍を遥かに凌ぐ!

人員数の差は大きく、個々の戦力差は比べるまでもなく歴然だが…

時代の変換点には傑物が現れるとは良く言ったモノだ…キョウイチロウ様の出現により人魔の天秤は均等に近付いている…

此方の総力戦の準備が整うまでにどれだけ魔王軍を削る事が出来るのか?

妖精王の支援が得られるか否かと言う此方の戦力の増強が魔王軍の再編成と増強のスピード感に勝る事が出来るのか?

先に済んだ方が動くであろうな…」


「…」


「ルードリヒよ」


「はい父上?」


「お前、最終的にどのような自分が理想だ?」


「と、申しますと?」


「だから、お前はどう成りたいかと聞いている」


「私ですか?

…」


「お前はキョウイチロウ様と自分を比べて見劣りする自分を悲観しておるよな?」


「父上は違うのですか?」


「そうだなぁ…」


「父上?」


「私はキョウイチロウ様に成ろうとは思わんよ…

成れるとも思わんし」


「私は!キョウイチロウ様の様に成りたいです!」


「…」


「父上!?」


「…」


「父上!私では無理だと?」


「私はな…

魔王の配下であった頃でも、魔王のように成りたいと思った事は無い」


「しかし!目標も無しに高みを目指すのは、日々の計画が立ちません!

先ず成りたい自分に向かって、今月どれだけの事が出来る様に成ったか自己評価するのは大切な事では?」


「大切ぞ」


「では何故!キョウイチロウ様を目標にしてはいけないのです!」


「キョウイチロウ様はあまりにも強大、そのお方を目標にするなとは言わんが…」


「が?」


「お前はキョウイチロウ様に成れるか?」


「そんな事を言ってしまったら、元も子もありません!

キョウイチロウ様はあくまでも私の目標であり私がキョウイチロウ様の代わりには成れません!」


「だろう?」


「父上?どう言う事でしょうか?」


「お前はキョウイチロウ様には成れないと言う事実を分かっているのに何故?キョウイチロウ様のように成ろうとする?

キョウイチロウ様の何を目標にしている?」


「それは…」


「それが答えられなければ、それこそ闇雲な目標だぞ、進むべき己が道は漠然とした人物などと、目標にすら成っておらんし、目的を失っておる」


「しかし!」


「私が何を言いたいかと言うと、お前はキョウイチロウ様には成れないし、成る必要は無いと言う事だ…」


「私ではキョウイチロウ様を目標にするのは!おこがましいと!?」


「そうではない」


「では?どう言う意味ですか!」


「私はなルードリヒよ、ただただキョウイチロウ様のように成りたいと闇雲に手をかざし、本当に遥か彼方の雲を掴もうとしているお前を見ていると思うのだ、キョウイチロウ様を目標にする事に対して私は別に何も言わんよ、だがなキョウイチロウ様のように成ろうとするあまり、お前は自分らしさを見失っているのではないかと私は思うのだ

ルードリヒよ私はお前の素晴らしさを知っている。

オンリーワンのルードリヒをな、更に上を目指すお前に、それで満足せよとも言わん、だがな遥か彼方の目標を目指すあまり己の自分らしさを殺して欲しくは無いのだ!

私はな、お前はキョウイチロウ様が持っていない物を持っていると確信しているんだ、それを捨ててまで目指す必要は無いと言っている」


「父上…」


「息子故に贔屓目に見ているのではないかと言われてしまえばそうかもしれないが、ルードリヒがルードリヒらしさを捨ててまで、キョウイチロウ様をコピーしてもキョウイチロウ様も喜ぶまいて

私の息子、ルードリヒは唯一無二!

自慢の息子なのだから!

お前はお前らしくあって欲しいと父は願う

(y゜ロ゜)yって言うか!

キョウイチロウ様はアレもコレもソレもと色々出来過ぎなんだよ!本当に何々(なんなん)!

普通、アレコレ卒なくこなす人って浅く広くじゃん?キョウイチロウ様ってば!仕事にプライベートに全てにおいて完璧って!

超人なの?そもそもあっちの世界で会社員だったって本当か!

出来過ぎ人間じゃん!

謙虚が過ぎるが!人柄が非の打ち所がない程、素晴らしい!教養もある!知識も豊富で!

思いやりがあって!共感力が高い!

痒い所に手が届くお方で、常に先回りとか!

事態を一歩引いて俯瞰ふかんして見ておられて、指示は的確!

料理が得意で!創作も出来ちゃうとか!そんな者に私は成ろうとも成りたいとも思わんよ、だって無理じゃない?完璧過ぎて…

私は頭打ちだった己が力の上限に半ば諦めのような感覚を持っていたがキョウイチロウ様と出会い変わった。

キョウイチロウ様は雲の上の存在として今、己が持てる力の全てを使うつもりだ、私に上限の更に上があり、それを目指す事が出来ると教えて下さった!

それには今まで以上の努力と頑張りで報いるつもりだ!

少し愚痴ったが、ルードリヒよ!先ずお前の目標をバンパイアロードに設定せよ!

我らはバンパイアぞ!

先ずその最上位種を目指さずしてなんとする?

己が特性を最大限に伸ばしてから別のスキル取得を目指せ!

並行して出来る事もあるだろうと思うだろうが!

先ずはバンパイアの最上位種に成ってからだ!

それから考えても遅くは無いと私は思うがお前はどうだ?」


「はい!!

父上のお言葉!しかと胸に刻みました!

父上の仰る通りです!キョウイチロウ様は実質、神!そのような存在に自分が成れる筈はありませんでした!」


「そうだ!ルードリヒよ!先ずは慌てずに手の届くハシゴの上段に手を伸ばして一段づつ登って行けば良い!」


「はい!」


「フム、少し曇りが晴れたような顔付きに変わったな♪」


「憑き物が落ちたような晴れやかな感覚です!」


「共に励もうぞ!ルードリヒよ!それが我らにとってもキョウイチロウ様にとっても全てにおいて良い方に転がる筈だ!」


「はい!!」


「ルドウィ〜ン!ルードリヒ〜!置いてくぞ〜」


「お待ち下さい!キョウイチロウ様ぁ!」


「だから待ってるじゃん!早くぅ〜!」



旅館厨房にて


「だし巻き卵上がったよ!それとダシ入り溶き卵がなくなりそう!」


「あい!追加のダシ入り溶き卵準備オッケー!」


「ありがとうブルーノさん♪」


「忙しいから!礼は終わってからにしてくれ!総料理長さんよ!

終わったらキョウイチロウ様からの差し入れの酒を飲みながら温泉に浸かるのが楽しみで仕方がねぇんだ!礼はその時に貰うぜ!」


「あいよブルーノさん!俺も楽しみで仕方がないんだ!人数分仕上げて温泉行こうぜ!

だし巻き卵上がったよ♪」


ブルーノが今日のキョウイチロウ達の休暇の為に連れて来た厨房スタッフと山川鹿の湯の厨房スタッフと一緒になって効率よく朝飯を仕上げて行く料理人達


『なんだろう?この充実感と高揚感は?難破船の墓場で居酒屋ヤスをやっていた時とはまるで違う…

この疲労感すら心地良い♪充実してるなぁ…

料理する…旨いと言って食べてくれる人が居る…

最高だぜ!!』


「八州男さん!何だか嬉しそうだな?」


「ったりめぇよ!楽しくてしょうがねぇ♪だし巻き卵!これで最後だ!」


「流っ石ぁ♪コッチは豚汁があと少しで完成だ!」


「焼き魚は?」


「料理長!焼き魚のシャケも!コイツで最後でさぁ!」


「八州男さんは居ますか?」


「おぅ!ルードリヒさん!どした?」


「(=`ェ´=)フフフ」


「何だよ!怖えぇな!」


「コチラを…」


「何だい?それは?」


「私が作った塩辛です!ご賞味ください♪

気に入れば…」


「旨い!!!!!」


「食べるの早っ!」


「気に入った!ありがとうルードリヒさん!」


「気に入れば料理が終わったら温泉で私が仕込んで作った酒と一緒にと言おうとしたのに」


「( ^∀^)アハハ/\/\/\

悪りぃ悪りぃ!プハァ♪旨い!!!」


「お酒も飲むの早っ!」


「ありがとうルードリヒさん!」


「八州男さん!盛り付け終わったぜ!後は豚汁に蓋をすれば全員分!完成だ!」


「うっひゃー♪終わった終わった♪ブルーノさん温泉行こうぜ!」


「八州男さん!せっかちなお方ですね!私らのお礼が未だです!」


「礼なんて要らねぇよ♪楽しんでくれ!」


「八州男さん!早く行きましょう♪厨房スタッフ!お前たちも一緒に行くぞ!今からが我らの休暇だ!」


「はい♪一仕事終えた後の酒♡最高じゃないですか♪行きましょう行きましょう!」


「全員せっかちかよ!まったく…

深く御礼申し上げます!」


「ルードリヒさん!お礼は食ってからにしてくれ!アンタが居ないと朝飯がスタート出来ねぇだろ?早く行ってくれ♪そして後から旨かったって聞かせてくれ!じゃあな!」


レ(゜∀゜;)ヘ三ダッシュレ(゜∀゜;)ヘ三ダッシュ

レ(゜∀゜;)ヘ三ダッシュレ(゜∀゜;)ヘ三ダッシュ


「まったく…全員どんだけ温泉に入りたいんだよ…

いや…酒か?」


「ルードリヒ〜!

八州男さん達は〜?」


「調理が終了したからと脱兎のごとく温泉に走って行きましたよ」


「Σ(・ω・ノ)ノ!?えぇ〜お礼が言いたかったのにぃ」


「お礼は食べてからにして欲しいとの事です。」


「そっかぁ…じゃあ配膳を手伝って食べよう♪」


「はい!」



大宴会場にて


「皆んなぁ〜席に着いたかい?」


「はぁ〜い♪」


「では!いただきます♪」


「いただきまぁ〜っす!」


( ゜□゜)ウマー( ゜Д゜)ウマー( ゜Д゜)ウマー

(っ'ヮ'c)ウゥッヒョオアアァヤベェ旨すぎる♡



その頃…

「ラティ…アデルフォード様…ルイーズ様…皆さん…

先程から良い匂いがして来て…わたくし堪りませんわ…」


「セイラ?貴女?動けますの?」


「…

動けません…ですが…かぐわしい匂いには抗えません…」


プル:(;゛゜’ω゜’):プル


「∵ゞ(´ε`●) ブハッ!!セイラ!貴女?プルプルしていましてよ!まるで産まれたての子鹿のようですわ♪面白過ぎます。」


「こっ…腰に力が入りませんわ…膝も…足全体がプルプルして力が入りません」


「諦めなさいましセイラ」


「朝、ご飯んんんん。゜(゜´Д`゜)゜。」


「セイラ…我ら、まるで身体に力が入りません…

と言うか余韻が…未だ旦那様の感覚を身体が覚えていて…♡」


「ラティ!自分で自分をだなんて、はしたないですわよ」


「それほど迄に昨晩は…」


「ルイーズ様?」


「激しかった…♡

余韻と、脱力感が、半端ないですわね」


ピクピク…ピクピク…


「そして?何故?未だにエフィーロ様は至福の表情で、ヨダレを垂れ流して?痙攣なさっておいでですの?」


「あぁそれは、早朝に主人にエフィーロ様だけ連れて行かれたの」


「ノウェル?どう成ったか知ってますの?

と言うか何故知ってますの?」


「アラームなの…」


「アラーム?例の?」


「そうなの…バンパイアの一般と人からバンパイアに成ったバンパイア達を主人が三段回種族進化させたみたいで、ハーレム人員増の時に鳴るアラームが鳴りっぱなしで、強制的に起こされた時にエフィーロ様が居なかったから…多分…主人に連れて行かれたんだと思う」


「でも?此処に居ますわよ?」


「朝食の準備前に昨日の個室露天風呂に主人がエフィーロ様を連れ込んで…」


「エフィーロ様は?この有り様と?」


「そうなの…今の私達の三倍速で手加減無用の主人の攻めまくり、まくりを喰らって…その有り様なの」


ピクピク…ピクピク…


「あの…私達と違う所から…その…」


「セイラ!それ以上は言うな!なの!そこはエフィーロ様の弱い所なの!見ないであげて欲しいの…」


「別の!?ア……」


「セイラ!いい加減にするの!」


「は…い…」


「分かれば良いの…

多分だけど私達は、このままお昼まで、まともに動けないの」


「いやですわ!わたくしもキョウイチロウ様達と朝食したいですぅ!」


「セイラ…動けるの?」


「動け…ますわ…」


匍匐前進ほふくぜんしんは動ける内には入らないの…

諦めるの、セイラ…

ふぅー」

深い息を吐き、セイラの方を見ていたノウェルだが、それをやめて仰向けに頭を深く枕に沈め力無く目をとじた…そして昨晩の事を思い出す…


「はぁ〜ん♡未だ…波が…やまない…」

そして…寝落ちしそうになるノウェル


「わたくしは…諦めません…わ…朝食を…」


「セイラ…そのような姿で廊下に出るつもりですか?」


「例え…そう成ろうとも…」


「浴衣も羽織れない全裸状態で?」


「それは…」


「キョウイチロウを煽り過ぎた我らの落ち度ですわ…朝食は朝昼兼用食にするしか手立てはありませんわ」


「キョウイチロウ様ぁぁぁぁわたくしも!わたくしにも!朝食ぉぉぉ〜」


「本当に往生際の悪い子ねセイラは…

麻痺!スリープ!」


刑事物のドラマの死体の淵を形どった、うつ伏せで片手は腕を伸ばして片足は、くの字に曲がった状態で強制的に眠らされるセイラ

(。-ω-)zzz

多分、目覚めた時に横顔には畳の跡が付くだろう

キョウイチロウの……を垂れ流しながら…

その匂いが充満した部屋の出口に向かって腹這いで移動途中で眠るセイラ


「寝ましたわね」


「私達も諦めて昼まで泥のように寝ますわよ!

昼一、温泉に入ってから食事にしましょう」


「はい、アデルフォード様…おやすみなさいませ」


「はい…おや…す…み…」


ピクピク…ピクピク…未だキョウイチロウの攻めに身体を痙攣させ続けるエフィーロをよそ目に眠りにつく女性陣であった。

ここまでお読み頂きありがとうございます!


この小説を読んで、「面白い」「続きが気になる」と少しでも感じましたら、

ブクマと↓の☆☆☆☆☆から評価頂けましたら幸いです (*゜▽゜)ノ


読者様の応援が作者の何よりのやる気に繋がりますので、是非とも!

よろしくお願いいたします!

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