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第116話 従者皆んなが求める休日

「うーーん…」(-ω- )

トントン…トン…トン…

椅子に座り目を閉じ、キャップがされた万年筆をリズムミカルにトントンと打ち付け、物思いにふけるキョウイチロウ


「キョウイチロウ様…どうかされましたか?」


「(-ω- )んーー

セイラ達が当たり前に身近に居る幸せ噛み締めてたとこ…ろ…」

(;゜д゜)アッ…

「今の無し!聞かなかった事にして」(*/∀\*)

耳まで真っ赤にして照れるキョウイチロウ


「…」ラティと目を合わせるセイラ


「私もです」

「好きですわキョウイチロウ様」


「セイラ!?ズルい!今は幸せか否かの話しでしょうに!だったら私も大好きです!旦那様」


「わたくしは…キョウイチロウ様が大大好きですわ」


「セイラの言っている事が子供過ぎて何だか張り合う気も失せましたわ…」


「ウフフ♪」


「何ですか!?その意味深な含み笑いは!?

旦那様!私に内緒でセイラに何かしましたか!」


「いや…(;・`д・´)ラティも、ずっと一緒にいたでしょ?何も無いよ」


「( ゜д゜)ハッ!」

この前の案件!謝ってない…


「旦那様が私達の事を大切に思って愛しんで下さっているのは知っていますが…」


「えーと…この前はごめんなさい

忙しい事を理由に我儘を言いました」


「もぅ良いですわ♪旦那様もご存知とは思いますが

忙しいからといって、ただ闇雲に作業をするより時間を決めて休憩を取りながら作業した方が捗るのは周知の事実です」


「そうだねぇ…

実験でも実証されてるし…

小豆をお箸で隣りのお皿に移して下さいと言って作業して貰った時と、五分間小豆をお皿に移して下さい、スタートと言って作業させた時の作業効率は歴然でしたので

…(;・`д・´)メリハリのある日常も又、然り

交渉が成功にせよ失敗にせよ、終わったら休むのは必要な事でした…

少し目的に向かって慌てていたのかもしれませんね…

ジーパングォでの大役も終わったし、少し休みましょうか」


「本当ですか!?」ガタガタガタ、バターン!

何処に隠れて聞き耳を立てていたのか分からないが大勢のバンパイア達が現れる


「うわっ!?ルードリヒ!?皆んな!?いたの!?」


「当たり前です!この前の件でセイラさん達と主人あるじが険悪なムードではないかと心配で心配で!」


キョウイチロウの影から現れるアーデル

「わたくしたち妊婦も全員、居ますわよ♪」


「あぁ、皆んなもごめん、エフィーロさんに、これでもかと言わんばかりに、言い聞かされましたので反省すべき所は反省して改善して行きますのでコレからもよろしくね♪」


「エフィーロさま?エルフの里の世界樹さまでしたか?」


「完膚なきまでに…有無を言わさず、ただ理詰めで責められて泣かされましたよ…

( ̄▽ ̄;)未だあのお方の加護は得られてませんから…

私は認めてもらえては、いないのでしょう」


「イツかはエフィーロさまに認めて加護を頂かなくてはなりませんな」


「セバスの言う通りだね」


「私はそれより主人殿の使っていらっしゃる筆記用具の方が気になります!

普段はボールペンなる物をお使いなのに、それは何と言う筆記用具なのでしょう?」


「(-ω- ?)んっ?万年筆の事かい?」


「万年筆というのですか?此度は何故それをお使いに?」


「深い意味は無いんだけど…

公的な文書作成はそう言ったものかなと勝手に思って使ってるだけだよ」


「見せて頂いても?」


「うんどうぞ」


「( ゜д゜)じーーーーー

ほうほう…その先端からインクが、出て来るタイプで、いちいちインクに浸さなくても良い…と…

しかも…細工が実に細かく、精巧な作りですな」


「欲しいならあげるよ」


「ビクゥッ∑(OωO )!?よろしいので!?

万年筆は信頼、応援、感謝を込めて他人へ送る物と聞きましたぞ!

本当に、この私が頂いてもよろしいので!?」


「あぁ…セバス、詳しいんだな♪

改めて万年筆をプレゼントする意味なんて言わなくていい…

照れくさいから(*/∀\*)

その万年筆はモンプラムのだから私の世界の最高峰万年筆で相当な値段の物だよ

ケースも付けてあげる」


「何と!?このセバス!より一層励みまする!」


「セバスといいバンパイア達といい…いちいち大袈裟なんだよ、収めておいて」


「セバス様だけだなんてズルいですわ」


「何だ?セイラも欲しいのか?」


「是非にも♪」


「(-ω- ?)んーー

何に使うの?」


「愚問ですわ!万年筆ですわよ!文字を書くに決まっているではありませんか!」


「いや…(;・`д・´)

何を書くの?って意味で聞いてるんだけど?」


「はぁ!?キョウイチロウ様の正式な公文書は誰が書いていると思っておいでですか!?

まさかとは思いますが…

このわたくしを剣と食いしん坊だけの娘だと?思っていませんよね?」


「えっと…ラティ?セバス?今まで通信以外のふみはセイラが?」


「何を今更!セイラ殿はクリスティー様の教育下でありとあらゆる雑務を習得し任せられる人材にございますぞ!

セイラ殿が主人殿の元に来ていると言う事は…

ハインデル王国にとってかなりの損失かと」


「それほど!?

セイラは優秀なんだね♪

天はセイラに二物を与えたと」


「勿論ですわ!キョウイチロウ様は一体全体わたくしの事を何だと思ってらっしゃるのですか?

二物?」


「食いしん坊の料理下手…

バトルジャンキー…

暴走娘…

召喚された当初…セイラに抱かれてアクセラレーターで何度気絶させられた事か」


「酷い!わたくしはキョウイチロウ様の日本食伝道師のスキルを得てからキョウイチロウ様のご指導の元!料理スキルは格段に上がっていますのよ!それと二物とは何ですの?先程から気になって会話が入って来ませんわ!」


「ごめん!ごめんって!じゃあ万年筆をプレゼントするから!セーラの万年筆で良い?」


「セーラ?そして二物の説明はスルー??」


「私の母国のメーカーさんの万年筆だよ、創立50年の老舗♪」


「是非♪それで!」


「異世界ショッピング!セーラ万年筆!」


キョウイチロウの前に普段ならダンボール箱に入って届く品が…

リボンでラッピングされた万年筆ケースが現れる


「セイラどうぞ貰って下さい♪修理が必要な程の酷い使い方はしないでね」


「勿論ですわ!自身のアイテム袋に大切に保管させて頂きます♪

それで?先程の二物についてですがご説明を」


「優秀で…」


「優秀で?後一つは?」


「(*/∀\*)綺麗♡」


「本当の本気で仰ってらっしゃいますの?

もう一度!もう一度!近くで聞くのでもう一度!好きと仰って!」

ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ♡( ̄▽ ̄;)

キョウイチロウの前の机に身を乗り出し聞き直すセイラ


「これ!セイラよ主人にあまり詰め寄るで無いゎ

それにキョウイチロウ様がセイラに好きと言ったと勝手に脳内変換するでない!」


「セバス様!?でも!だって!もぅ!最高かよ!ですわ!」


「セイラ…そんなに身を乗り出したら顔…近いから」


「ラティも聞きましたよね!?よね?」


「セイラ、思春期の女子じょじですか貴女は?

毎朝起きた時に旦那様から好きと言って貰っているではありませんか、そんなに喜んで、主人に全力で甘える犬ですか?」


「ブー!ブー!ラティはそれで満足かもしれませんが!わたくしは!普段から!常日頃!四六時中!好き♡って言って貰いたいんです〜」


「いや( ̄▽ ̄;)それでは…有りがた味がありませんわね…

私は常日頃から愛の囁きは無しで良いです。

真剣に作業をしている時に、横顔をマジマジと見詰められ…『真剣な眼差しのラティも好きだ♡』なんて言われたら手元が狂ってしまいますわ」


「それはそうですが…」


「特に爆弾処理してる時に言われたら爆死確実ですし」


「…(;・`д・´)その…ラティの考えるシュチュエーションの設定はおかしいと思いますわ」


「あり得ないと?」


「あり得ませんわね( ̄O ̄;)」


「お前たち…キョウイチロウ様から休暇の話しが出ていた筈だが…そちらを何処に出掛けるか予定を組むのが先ではないのか?皆先程から、ルードリヒ殿達が今か今かと待っておるのだぞ」


「(;゜д゜)アッ…は…い…」


「我らの意見を聞いて下さいますか!?

我らはバンパイア軍は全員一致でBBQがしたいです!」


「(-ω- ?)?山?川?海?」


「出来ますれば!ジーパングォの山荘!

しかも巨大温泉施設、部屋風呂では無く個室風呂有りの旅館!山川鹿の湯!別館を含む貸切り!大宴会場有り!

来週月曜日になら予約が取れます!

近隣にBBQ施設もありまして♪

我らも血液だけでは無く…!?

いえ!キョウイチロウ様の培養血液が不服と言う訳ではありませんよ!

あの芳醇な香り、そして滑らかな舌触り…」


「( ̄▽ ̄;)血液の味のくだりはテンプレートで言わなきゃ駄目なやつ?」


「はい!キョウイチロウ様の培養血液の味は最高であると説明は必須です」


「で?説明するのね?」


「勿論!口に入れた瞬間に広がる旨味、鼻を抜ける香りと言ったら他の血では満足出来なくなってしまう極上の一品!更に栄養化に優れ♪この世に二つとして無い至高の血液♡……」


「はいはい♪分かりました!満足した?」


「扱いがぞんざい!」


「そんな事は無いよバンパイアの食糧問題が私ごときの血で解決したなら僥倖だよ♪」


「如きとは聞き捨てなりませんな!キョウイチロウ様の培養血液は我らが長年、試行錯誤し研鑽と失敗を繰り返して作りあげたワインにも引けを取らない極上品に対して如き?改めて頂きたい!」


「ルドウィン!?

全くお前たちと来たら、私の血液の話しと成ると目の色を変えるんだもんな」


「当たり前にございます!主人の培養血液の凄さは敵方に居る血液を必要とする魔族の間でも話題に成っておりますれば」


「あっちでも流通してるの!?」


「何を馬鹿な!我らキョウイチロウ様の臣下であるバンパイアに横流しする者が居る筈もありません!

主人の血液の価値を知っている者であれば尚更です!」


「そう…なんだ、喜んでもらえてるなら何よりだよ♪

極上のワインと割って飲んだら尚美味しいとか?」


「それは考えた事もありませんでした!そのようにして飲んでもよろしいので?」


「ご自由に♪」


「しかし…」


「何か問題でも?」


「飲む訳ですから…主人の血液をワイングラスに注ぎますよね」


「イヤ、パックから直接でも良いのでは?」


「いえ!ストローを使わず直接味わいたいので♪」


「そうなんだ…その辺り私には分からないから任せるけど」


「気付けばあまりの美味しさに飲み干してしまっていまして…」


「割って飲む前に飲んでしまう…と?」


「はい」( ・´ω`・)ショボーーーン


「まぁそれはそれで良いんじゃない?氷も入れずに好んでストレートでお酒を飲む人も居る訳だし」


「グラスで♪ストレート♪それ以外の美味しい飲み方は知りません!」


「(゜ー゜)。。)゜ー゜)。。)ウンウン

好きに飲んでくれれば幸いかな♪アーデルとか?直接飲みたいとかは無いの?」


「よろしいので?主人の柔肌に直接牙を突き立てる♡

想像しただけでうずきますわね♪」


「私はバンパイアロードだからアーデルの眷属に成る事も無いでしょうから、妊婦限定で♪たまには直接でも良いよ♪」


「あぁ♡我らもよろしいので?」


「全員は無理だから一人づつ日を改めてならぉk♪」


「主人の寛大なご配慮に感謝を♪」


「直接欲しい時は皆んなで相談して私に伝えて♪」


「はい♪」


「良かったわねアンタ達」


「はい♪アデルフォード様♪

しかし我らの主人は気遣いが過ぎるのがたまに傷ですわ」


「ですわね…

キョウイチロウが作った噛みたい衝動の時の為の『噛み噛み柔肌キョウイチロウ君』なる、この主人の首を模した商品もバンパイア界隈での普及率が98%

( ̄▽ ̄;)一体何の素材を使ったらこんな商品が作れるのか不思議でなりません」


「あぁ私の首周りをスキャンして3Dプリンターで作ったアレね、素材と作り方は内緒かな」


「嗚呼ぁ〜(′□`*=*′□`)ああぁ〜秘密の多い男♡

素敵♡惚れ直しますわぁ〜」


「お前たち!それくらいにしてくれるか?休暇の過ごし方についてキョウイチロウ様とお話ししてた所だ」


「はっ!申し訳ございませんルードリヒ様!」


「うむ、下がって沙汰を待て」


「かしこまりました」

そう言い残してキョウイチロウの影に消えるプリンステラ、ヴィヴィアナ、クーデリア、キキ、ポーラの五人の妊婦バンパイア達


「ではキョウイチロウ様、続きを」


「さっきの続きか?いやいや!待て待て!一体何人泊まれて!何人の宴会場なんだ?

それにBBQ広場は何人対応なんだ?」


「BBQ広場は3,000人までいけます!テント宿泊も可能!」


「宿泊する宿やどにて我らは一緒に温泉に入ってキョウイチロウ様のお背中を流した後、宴会に参加したら飛んで帰ります」


「飲酒飛行じゃん!」


「別に夜は飛行物体も飛んでませんし、ぶつかる柱もありません!飲酒で飛んでも問題ありません」


「本当〜か〜?」


「大丈夫です♪」


「それと全員に背中流されたら、私の背中削れて無くなるし!」


「大丈夫です!」


「大丈夫じゃ無いよ( ̄▽ ̄;)」


「赤く成った時点でヒール!」


「そこまでしたら汚れて無いでしょ!?」


「然り!ウフフ♪」


「ウフフ♪じゃ無いよ!ルードリヒ!」


「お待ちに成って!キョウイチロウ様と一緒に温泉に入るのはわたくし達ですわ!そこは譲りませんよ!」


「セイラ殿!?」


「譲りませんわ!」


「ラフティーナ殿!?」


「えっと( ̄▽ ̄;)私の意思は?ノンビリ温泉に浸かりたいんだけど?」


「わたくし達とではノンビリ出来ないと!?」

両手で涙を拭い女の子座りでしゃがみ込むセイラ


「酷いです旦那様!私達への謝罪のお気持ちを持っての先程のお言葉では無かったのですか!

我らが主人との休暇をどれほど待ち焦がれたか」

両目に今にも溢れ落ちそうな涙を溜めてキョウイチロウを見詰めるラティとセイラ


「(;゜д゜)アッ…あの…いや…違くて…その…」


「目薬ですわ!」×2


盛大にズッコケる部屋に居た全員…


「いい加減にせいよお前たち」

立ち上がり二人を睨むセバス


「ごめん」( ・´ω`・)ショボーーーン

「なさい」( ・´ω`・)ショボーーーン

落ち込むセイラとラティ


「まぁセバス、ラティまでやって来るとは想像してなかったけどイツも事だし許してあげて」


(*゜▽ ゜*)パァー(*゜▽ ゜*)パァー

喜ぶセイラとラティ


「甘い!甘いですぞ!主人を揶揄う従者が何処に居ましょう!

最早!ここはプチ神の怒りを喰らわしても良い所業をしでかしているかと!」


「そこに二人…居るけど?」


( ・´ω`・)ショボーーーン( ・´ω`・)ショボーーーン

あからさまに落ち込むセイラとラティ


「いっこうに休暇のお話しが前に進みませんな…」


「ごめんルードリヒ!

バンパイアもバーベキューとかしたいんだね?」


「はい〜!我らとてたまには、トウモロコシの皮が歯の隙間に挟まりイラっとしたい時もあるのです♪」


「えらく具体的だね?

( ^∀^)アハハ/\/\/\

分かる♪でも焼きもろこしは美味しいもんね♪」


「はい♪お分かり頂けて、嬉しゅうございます♪」


「ルードリヒに任せる!来週月曜日!休暇は一泊二日で温泉とBBQ!

材料とかは?持ち寄り?それとも全員分コッチで用意するの?」


「(=`ェ´=)フフフ

この日の為にバンパイア一同は準備に準備して!

前乗りして現地の調査も済んでおりますれば!

材料!炭!BBQセット!火おこし!運搬!片付け!

そして!!安全にご移動頂く為の方法まで完璧にコーディネートさせて頂きます!」


「おお!ルードリヒ!頼もしい!」


「いえ!私は計画、立案、したのみで他のバンパイア達の努力にございますれば!

私がした事など小さき事のみで大した事ではございません

頼もしいとお褒め下さるのは配下のバンパイア達に向けて下されば幸いです、滞りなく務めさせて頂いた暁には更に褒めてやって下さいませ」


「ルードリヒ様!そんな事は絶対にありません!!!」バンパイア一同


「(*゜∀゜)*。_。)*゜∀゜)*。_。)ウンウン微笑ましい上下関係だね♪始まる前から楽しみに成って来ましたよ〜♪」


休暇の為に皆、一丸と成って仕事を片付ける


あっという間にに当時を迎える


「それではオーディン様の加護から得た新しいスキル!転移ゲート!オープン!」


「はぁ!?キョウイチロウ様!?その様なスキル!?

全員に可能なので!?」


「あぁ皆んなの転移ゲートは単体だったっけ?

三人もの女神の力も加護も得てるから皆とはレベルが違って運べる人の数が増えてるんだ!これほど安全な移動方法も無いでしょ?」


「私の安全移動計画がぁぁぁ!」


「ルードリヒ?早く到着出来た方が長い間、一緒に遊べるぞ?

帰りはルードリヒ案で頼めるかい?」


「一緒に遊ぶ?私と!?帰りの移動はお任せ下さい♪」

(*゜▽ ゜*)パァー

ルードリヒ満面の笑み


「キョウイチロウ様は…」

「旦那様は…」

「主人は…」


「(-ω- ?)んっ?何?」


『天然の人たらし』×3

思っても言えないセイラ、ラティ、ノウェル


「いえ…別に何でもありませんわ」

「私も別に…」

「ノウェルも〜」


「何?何ぃ?」


「さぁさぁ行きますわよキョウイチロウ様」


「オッケー♪皆んなゲートを通って♪いざ!バーベキュー広場へ!」


「なっ!?この気配はキョウイチロウ様!?転生ゲート!?ルードリヒ様の予定と違う!早過ぎる!」


∠( `°∀°)/「空気がうまーい♪」


「ガチのキョウイチロウ様ぁ!?

それにルードリヒ様!?早過ぎます!準備が未だ整っていません!」


「計画は変更だ!

皆で準備を早々に片付けて共に遊ぶぞ!」


「はぁ!?ルードリヒ様の計画は!?」


「良い!キョウイチロウ様も至れり尽くせりは!

面映おもはゆいとのことゆえ、手伝って下さるとの事!その時短出来た分!余分に遊べると言う事だ!

しかもキョウイチロウ様の世界の遊び道具も多数あるとの事!」


「では!景品を用意した全員で遊べる◯✖️ゲームは決行される方向でよろしいので?」


「(=`ェ´=)フフフ

それは皆が考えに考えた本日のメインの遊びである事に間違いは無い!」


∠( `°∀°)/∠( `°∀°)/

「それを聞いて安心致しました!早々に準備を片付けましょう♪」


「私達は何を手伝えば良いかな?

と言うか何作業が残ってるのかな?」


「キョウイチロウ様!?

各種切り分けた野菜が痛まないようにアイテム袋に入れて頂いて各バーベキュー台のテーブルに持って行って下さればありがたいです…」


「分かった」


「はぁ〜生キョウイチロウ様!あんなに近くで見たの初めてだよ!超緊張したぁ!」

「うん!あんな近くでお会いするのは僕も初めてだった緊張するよね」


「終わったよ」


「早っ!?」


「私達は慣れた人が多いから要領が良いんだよ♪」


「では、各テーブルに予備の炭と」


「(*゜∀゜)*。_。)*゜∀゜)*。_。)ウンウン

イツでも火を起こせる状態に焼き台には炭を入れて、予備の炭も全箇所配置済みだよ〜♪」


「早っ!?」


「そりゃそうでしょ?ルードリヒが準備した私達の輸送メンバーも手伝ってるんだから♪手数が多いから分担すれば♪さささ、の、パパパだよ」


「キョウイチロウ様」


「何?セイラ?」


「キョウイチロウ様がお待ちに成った屋外での遊び道具のご説明をお願いしたく」


「説明書を…

百聞は一見にしかず…か…

分かった今すぐ行きます!

君達もその作業が終わったら!即合流で!」


「かしこまりました!」


「じゃあ後で!待ってるからね」


「流石はキョウイチロウ様!としか言えねぇ!仕事?早過ぎじゃね?」

「マジのマジで!それな!何をどうすれば良いか分かっているんだと思う!」

「パネェ!強いだけじゃなくてオールマイティが過ぎる!」

「あっ、お前ら!我らも早く片付けて合流すんぞ!口じゃなくて手を動かせ!」

「そうだな!早く片付けて一緒に遊んでもらおう!」


「コレがこうで♪コッチがこう♪そんでもってコレがこうなってこう♪」


「フムフム♪キョウイチロウ様の世界は娯楽も…わたくし達の世界に比べて多岐に渡るのですね」

「セイラ!関心していないで手伝ってよぅ」


「そうだね〜でも、私が居た世界でも隣国と戦争してる国では娯楽は発展しなかったよ」


「確かに…此方の世界は…

魔族とのイツ終わるとも知れない人魔戦争の最中で魔王を倒しても、天災に見舞われる、平和は束の間すら訪れない…

そんな異世界に残る決断をさせてしまって…娯楽も無いこんな異世界に本当に残っても良かったのですか?」


キョウイチロウは両手をセイラの顔に添えて自分の方を向かせる

「セイラ!お前が居るから!残ったんだ!

前にも言ったよね?私が居た世界にセイラは連れては行けないと」


「はい…わたくしはキョウイチロウ様の世界には存在しない種族なので其方の世界に転送されてもマナの無い世界で生きられるか分からない、最悪存在すらしないと言う事で消えてしまう恐れがある…との懸念が払拭されない不確実な場所には連れて行けないと仰っていましたわね

そして生きて向こうに行けても…長命なわたくしは死して尚、切り刻まれ実験材料にされる恐れがあると…

キョウイチロウ様に国を相手にそれを止めるすべは無いとも」


「そう!確実にセイラと一緒に居られる此方の世界でならお前と添い遂げられるから残ったんだ!

セイラが居ればそれだけで良い!

二度とこんな異世界になんて言わないで欲しい!

例えどんな世界であろうともセイラが居る世界だからこそ私は生きていけるんだから」


「キョウイチロウ…さ…ま…

わたくしの事をお前…だなんて…まるで夫婦のようではありませんか♡」


「お前と私は夫婦だよ」


「…」

見詰め合う二人


「ブー!ブー!見せ付けてくれますわね」ノウェル


「公衆の面前でお熱い事で…」ルイーズ


「たまたま旦那様の付き人に選ばれたと言うだけで!

嫌々付き人になったセイラと私のこの差はズル過ぎますわ」ラティ


「そうね…コレはわたくし達にも熱烈且つ甘い言葉を捧げて頂かないと納得しかねますわ」アーデル


「私達は子種こそ頂いて妊娠してますけど甘い言葉は一同も囁いて貰ってませんわ」プリンステラ、ヴィヴィアナ、クーデリア、キキ、ポーラ


「キョウイチロウ様!私達にも!」女性陣


念話通信着信

「ズルい!ズルい!ズルい!風魔の里で修行中の私は仲間外れで休暇だなんてぇ〜

この埋め合わせは必ずして貰いますからね!

しかもエフィーロ様の計らいで他の人だけ…」


「コレ!アンナ!修行に集中せよ!」


「痛ったぁ!師匠ぉ!何も叩かなくてもいいではありませんか!女の幸せを掴めるか掴めないかの大事な話しをしているんですよ!」


「では?修行はコレで終わりで良いと言う事だな?

良し行ってくるがいい」


「修行を引き合いに出すだなんて師匠は鬼だ!悪魔だぁ〜!」


「すみませんキョウイチロウ様、アンナが少し情緒不安定でイツもの言葉使いではありませぬ故、お見苦しい所を…

してキョウイチロウ様、アンナは九番目とはいえキョウイチロウ様の嫁で有る事は事実、今回は私も我慢致しますが!修行が終わった暁には、アンナにもお時間をよろしくお願いしますぞ!」

ゾクゾクッ

:((;っ´°Д°`c);:

「アンナよ!修行再開だ!念話通信は遮断させてもらう!」


「そんなぁ〜…」通信切断


「キョウイチロウ様?どうされましたか?」


「何だか五右衛門に刀を首筋に当てられてたイメージがあって背筋が冷たくなった…」


「それは…石川五右衛門さまがアンナ様を思うあまり…

言葉では言い表せない気持ちをキョウイチロウ様に向けたからかと」


「…

心に刻みました…」



コソコソ小声

「キョウイチロウ様がオモテになるのは、分かりましたが…この状況で要求に応え無いのはマズいのでは?

私としては姉にも休暇を楽しんで頂けるように配慮したつもりなのですが…

この展開までは読めませんでした…」


「ルードリヒ!?お前にもこのヒリ付く感じ!

分かるか?」


「分かりますよ!女性陣に取り囲まれてのこんな状況なら尚更です!

キョウイチロウ様のお言葉一つで最悪の休暇になりかねません!

言葉を慎重に選んでください!お願いしますよ!」


「おっおぅ…」


「キョウイチロウ…密談は終わりまして?」


「はい!」「はい!」

ビクつくキョウイチロウとルードリヒ


「キョウイチロウ様!お願いします!」


( ^∀^)アハハ/\/\/\

「やり込められておりますなぁキョウイチロウ殿」


「ルドウィン父さま!?笑い事ではありませんわ」


『おぉ歴戦の勇者の助け船!助かるルドウィン!頼もしい!』

心で叫ぶキョウイチロウ


「キョウイチロウ様?安堵の表情をされているようですが?

父上が助けてくれると思っているとしたら思い違いもはなはだしいですわよ」


「まぁ良いでは無いか?その辺りで解放してやってはくれぬか?皆、キョウイチロウ様と遊びたくて待って居るのだぞ」


キョウイチロウを囲む女性陣

その周りを囲む休暇に付いて来た臣下


「ルドウィン父さま!コレはわたくし達とキョウイチロウの問題ですわ!

父さまとてキョウイチロウとわたくし達に内緒でアンジェリーナ様とやり取りしているのは分かっていますのよ!」


「それは…今?話す事か?」


「黙らっしゃい!二人で文面を考えて愛を囁いたふみを密かに送っているのを私が知らないとでも!

私に相談くらいしてくれても良いではありませんか!」


ルドウィン愛しの嫁の身体を媒体に復活を果たしたアデルフォード、その容姿はルドウィンが死して尚、愛し続けた嫁カーミラの姿である

その姿で黙りなさいと言われてしまっては…

流石のルドウィンでも、ぐうの音も出せない

( ・´ω`・)ショボーーーン


『ルドウィーーーン!』

この状況でルドウィンの援護は無いのは確定!


「セイラは!キョウイチロウが一目惚れした女性なのは分かっています!

最初に従者にしたのはラティ!恋した女性としてその順番は守りましょう!

ええ!守りますとも!セイラに愛を囁いたなら!私達全員とも時間を作って下さると言質を取るまでは!今回の件!承服しかねますわ!」


「分かった!

一泊二日で全員に時間を作るのは無理だから!

だが個室風呂に嫁達と入る事は出来る!

大浴場で全員と入浴した後なら!必ず時間を作ると約束する…

後……もする」


「なっ!?わたくしには!?」


「セイラには無し!」


「そんなぁ」。゜(゜´Д`゜)゜。


「分かりましたわ!皆もそれで納得なさい!他の人への愛の囁きを聞く事にはなりますがそこは致し方ありませんわ!」


「あのぁ…」


「何ですか?」


「私達は一人一人だと…恥ずかし過ぎますので五人一緒にお願いしたいです」


「プリンステラ?他の四人もそれを望みますの!?」


「出来ますれば…キョウイチロウ様がアデルフォード様に愛を囁いている傍でキョウイチロウ様に密着して目を閉じて我事のように聞ければ幸いなのですが…」


「何故キョウイチロウを独占しませんの!?」


「アデルフォード様の幸せは我らの幸せ、我儘は言いません、キョウイチロウ様には私達五人の時間を使ってアデルフォード様を愛して欲しいです…

その際にキョウイチロウ様を後ろから抱き締める者一人と両手両足に四人、密着させて頂けるなら、それに勝る幸せはありません」


「ウフフ♪アーデルは幸せ者だね…

お前たちの願いは全て受け入れます」


「ありがとうございますキョウイチロウ様♪マンツーマンは恥ずかし過ぎます…」


「ただし条件がある!」


「条件?…ですか?」


コソコソ小声

アーデルと五人のバンパイア女子に小声で話すキョウイチロウ

「六人でする時はメインに抱き付くのはアーデルで確定だけど五人とも……は変わるがわるします!」


「ビクゥッ∑(OωO )うぇぇ!?よろしいので!?」


「勿論♪」


「あぁアデルフォード様ぁ魔族領に暮らして居た時には得られない幸せを我らに与えて下さりありがとうございます♪

子を成せただけでも幸せの絶頂かと思っていしたのに…

更にその上があるなどと思いもよりませんでしたわ♡」


「それがキョウイチロウよ♡

貴族級のバンパイア女性の中から選りすぐった私の選択が間違いでは無かったと実感しましたわ♪本当に愛しい子達♡」

「アデルフォード様♪」

抱き合う六人

「でも…本当にキョウイチロウ様は…何と言うか…我らに増してエッチと申し上げたら良いのか?」


「望む、その上を用意する辺り…女心の分かるエッチよね…」


「まさか…わたくし達とも…その…変わるがわる……するだなんて…

アデルフォード様!わたくしの唇はカサついてませんでしょうか?」

「リップクリームを付けた方がよろしいでしょうか?」

「グロス口紅は?必要でしょうか?」


「んもぅ!アナタ達と来たら!恥ずかしがっていた割にノリノリですわね♪」


「ウフフ♪アデルフォード様♪我ら何百年と生きて来ましたがこんなに心臓の鼓動が早いのはバンパイアとして生を受けて初めての体験ですわ♪」

「私は…幸せ過ぎて逆に怖いです」


「何故ですの?」


「アデルフォード様は幸せの絶頂にファルスマイヤーの襲撃を受け…お命のともしびが消えかかる事態に見舞われています…」

:((;っ´°Д°`c);:


「(=`ェ´=)フフフ

その点はキョウイチロウに任せておけば大丈夫よ」


「何故言い切れるのです?」


「私達は今、一日の大半を何処で過ごしてますか?」


「(;゜д゜)アッ…」


「そう、私達が常日頃居るのはキョウイチロウの影の中♪

ある意味で一番安全な場所よ♪

それに襲撃以降ルードリヒとルドウィン父さまも以前に増して警戒して下さっていますし…」


「いますし?」


「あの子達が戻って来てるんですのよ♪

今は逆に数名を私達の護衛に残してくれていて、魔族領の動向を調べる為に出てますわ」


「まさか!?」


「そう、そのまさかよ♪」


「キョウイチロウさま強襲の際、別行動で人族の国に行って動向を探っていて不在だったのに!?

味方に引き込めた話しは聞いていませんでしたわ!

バンパイア暗部の実行部隊が護衛に回っているなら心強い事この上ないですわ♪」


「キキ?アナタの懸念は払拭されまして?」


「勿論ですわ!これで集中出来ます♡」


「キキったら♪集中だなんて♪先程の恥ずかしそうにしていた子とは思えませんわ」


「アデルフォード様は意地悪です…」


「ウフフ♪共に楽しみましょう♪キョウイチロウが大人のベロチューを愛の囁きに加えると約束してくれたのだから♪」


「はい!!」


「キョウイチロウ様ぁわたくしも…わたくしにも〜」


「だから今回セイラは順番に含まれて無いからお預けだって言ったじゃん!セイラもOKしたら皆んな納得しないでしょ?」


「そんなぁ…」

哀れセイラ、キョウイチロウの熱烈な愛の言葉を我が身一人に受けて幸せの絶頂からのキスはお預けを喰らうという落差のある結果となる



「皆んなぁ♪お待たせぇ!」


∠( `°∀°)/∠( `°∀°)/「待ってましたぁ♪」


「では!私の世界の遊び道具であるフリスビーから説明しまーす!二人で遊んでも良し!

コースは九つ作ってあるから最後の籠に入れるまで何回投げたか個人戦で競っても良し!」


「はーい♪」


「後のオモチャは斯々然々!説明終わり!遊ぶぞー!」


「おおぉ!!」一同


フリスビー、ドッチボール、バレーボールetc

で♪しこたま遊んだ後にルードリヒとバンパイア貴族級男子が考案した◯✖️ゲームが開催され難問をクリア出来た数名が表彰され景品である高級ワインが贈呈される

参加賞も用意されていて参加者全員が満足して本日のメインであるバーベキューが開始された


ワイワイ♪ガヤガヤ♪皆、今日の休暇を遊び倒して各々バーベキューという昼食を歓談しながら楽しんだ

「ルードリヒ♪今日は半日楽しかったよ♪

最高の休暇を満喫出来てる♪」


「ご満足頂き幸いです♪」


「(*゜∀゜)*。_。)*゜∀゜)*。_。)ウンウン大満足だよ!

若干一名…別の楽しみを得てる人も居るけど」

( ̄▽ ̄;)


「あぁ…アートですか?」


モシャモシャモシャモシャ

「えっ?私ですか?」


「そう♪今、ルードリヒとお前の話しをしてた所だよ、高原の草は美味しいかい?」


「柔らかくて、甘味が強くて、色んな種類があって、もぅ最高ですわ♡」

モシャモシャ


「こら!アート!反芻はんすうしながら話すんじゃない」


「そこは、何度も美味しい草を味わってしまうのはミノタウロスのバイソン種なのでご了承願いたいですわ」モシャモシャ


「フム( ;-`д´-)」


「それと別件ですが!

私の牛乳をキョウイチロウ様に飲んで頂きたいと思っていまして!つきましては!

是非!私にも種付けをお願いしたく!」


「うっ…うん…興味は有る♪チーズやバターに加工して食べてもみたいけど…」


「ウフフ♪ご興味があると言う事は牛乳のお味にも興味があると解釈しても?

是非にも直接♪お飲み頂きたいものです!

しかも私達ミノタウロスのバイソン種の牛乳で作ったチーズは絶品と評判なのですよ!

今すぐにでもお願いしても?」

そう言いながらお尻を突き出してくるアート


「こら!アート!人化している時は、もう少し恥じらいを待ちなさい」


「アデルフォード様!?でしたら人化していなければOKと言う事でしょうか?」

カチャカチャ


「鎧を脱ぐんじゃありません!めなさいアート!」


「……」


「キョウイチロウ!貴方?めちゃくちゃアートの牛乳に興味を持ってますわね!

牛乳で作るスイーツを想像して無言で固まるのはやめなさい!」


「(;゜д゜)アッ…うん…」


「図星ですか!?」


「バイソン種の牛乳…何に合う牛乳なんだろうね?そして…どんな味かな?」


「(=`ェ´=)フフフでしたら私のアイテム袋に入れてある伯母様の牛乳で作ったチーズでチーズフォンデュしてみますか?」


「アート!?マジか!?するする♪味見させて♪」


「その後、お味にご満足頂けましたら、キョウイチロウ様のお力添えで私も牛乳が出るようにして下さい♪」


「アート!貴女!策士ですわね!キョウイチロウの胃袋を掴んで行為を求めるとは!?

最早、キョウイチロウの興味はチーズに首っ丈ではありませんか!

ここでチーズフォンデュをさせなければキョウイチロウの舌が納得しないでしょうに!

このような手があったとは!?私達には想像も付かない方法よ」


「でしたら私をアデルフォード様の眷属にしてくだされば簡易受精でお手軽妊娠出来ますわ♪

キョウイチロウ様に早く牛乳の味見がして欲しいので今すぐに眷属にして下さいますか?」


「アート!貴女!天才ですか!?」


「少し自分でも神獣化したバイソン種のミノタウロスである私の牛乳に興味がありまして、ウフフ♪

私が牛乳を出せるように成ればアデルフォード様達の乳母にも成れますでしょ?」


チーズフォンデュ( ゜□゜)ウマー♪


「アート!貴女!本当の天才ですわね!それなら誰も文句を言う者は居ないでしょう!本当に貴女は策士ですわね!」


「私は雰囲気とか不要ですので、あちらの木陰でもOKですけど、キョウイチロウ様次第です」


アートの手を引き逢引きに行こうとするキョウイチロウの脳内はチーズとチーズで作れる料理とスイーツでいっぱいである


「アート!?何と言う策士なの!?キョウイチロウには最早チーズしか見えていないですわ!

する気満々!?」


「ではアデルフォード様♪直ぐに終わりますので、少しお待ち下さい♪キョウイチロウ様♡参りましょう♪」


「待ちなさい!アート!」


「転移ゲートオープン!」


「(;゜д゜)アッ…キョウイチロウも…待ちなさい!」


そして…

頬を赤らめほてった表情で戻って来るアート


「アート!貴女!チーズをネタに上手にやりましたわね!」


「私も牛乳は出したいですが、誰でも良いと言う訳ではありませんわ…

キョウイチロウ様のお子の為に牛乳を出す♪ついでにチーズですわ…

ですが人化した時の繁殖行為が…あんなにも良いものだったとは思いもしませんでした♡」


「何?何ぃ?アート!?して貰ったの!?

私も〜!キョウイチロウの受精卵を産みたい!」


「ヒルデガルド!?貴女まで!?」


「キョウイチロウ様ぁ♡スイーツには卵も必要でしょう?アートの牛乳と〜♡

私の受精卵でぇ〜♡美味しいスイーツ作りましょ♪無精卵より受精卵の方が美味しいんだよ〜」


「貴女もとんだ策士ですわね!アートと同じ方法をろうするとは!」


「転移ゲートオープン!」


「(;゜д゜)アッ…待ちなさいキョウイチロウ!」


「行って来まぁ〜っす♪

コレはキョウイチロウ様と約束した正当な報酬だよ〜」


「キョウイチロウの貞操観念が異世界仕様に!?」


そして頬を赤らめ熱った表情と潤んだ瞳で戻って来たヒルダ…


「アート!ヤバい!ヤバかった!人化しての繁殖行為ってあんなに凄いものなの?それともキョウイチロウ様が凄いの?足腰に…力が入りません…」

キョウイチロウに抱えられて帰って来たヒルダ


「ちょっと待って、今、余韻に浸って…

思い出したら♪又、波が!?

アフン♪」


「アデルフォード様?騒がしいですが一体全体、何が起こっているんです?」


「セイラ!?キョウイチロウの貞操観念がチーズと卵で!スイーツが原因で崩壊しましたわ!」


「えぇ!?どう言う事ですの?チーズと?卵が?どうしたんですの?」


「アートの牛乳とヒルダの卵に目が絡んだキョウイチロウがアートとヒルダに……を」


「……をアートとヒルダに!?一体何がどうなったら牛乳と卵で、そうなるんですの!?」


「ですからキョウイチロウはチーズとスイーツの事しか考えて無かったみたいで、あの二人…策士ですわ、しかもかなりの切れ者…

そして…私達より妊娠期間が短いから先に産まれますわよ」


「あの二人が!?私達の子供の兄?ないし姉を産むって事ですか!?第一子はアデルフォード様では無くなると!?」


「あぁセイラ様!その点は問題ありませんわ」


「(-ω- ?)んっ??何で??」


「キョウイチロウ様のお子は人族ですので私達二人の妊娠期間も人族と一緒ですのでキョウイチロウ様の第一子はアデルフォード様で間違いございません」


「ヒルデガルドも!?卵を産むのに!?」


「そうみたいね、そんでもって鳥の姿では産めないみたい」


「少し長い間、温めないといけない?」


「えっと…多分だけど卵になるまでに時間がかかるんじゃ無いかな?」


「どれくらいの数を産むのかしら?」


「前回は鳥だったから、繁殖期に四つ産みました

人化したら年がら年中受け入れ可能…

( ̄▽ ̄;)人族、年がら年中発情期だなんてスゲー!


「ヒルデガルド!言い方!もう少しオブラートに包みなさい!!」


「良いじゃん!休暇に仲間は来てないし!

逆に良かったのでは?」


「何がです?」


「私達は二種属二人ですから、もっと居たら…ヤバいと思います」


ガクガク((( ;゜Д゜)))ブルブル


「年がら年中発情期の色んな種族が沢山居たらキョウイチロウ様のフェロモンに群がる牝、牝、牝だよ?」


「貴女達?人化していない時は発情期がありますの?」


「多分ありませんわ」モシャモシャ

「無いと思うよ〜」


「なんで?」


「えっとねぇ♪キョウイチロウ様に三段階種族進化して貰って年がら年中受け入れ可能だから♪

人族と一緒!年がら年中発情期!」


「言い方!」


「ヒルデガルド」


「はい、アデルフォード様どうなされました?」


「貴女、人化して卵を産むのは初産よね?大丈夫なの?」


「はい…多少の不安はあります」


「ですわよね?前回産んだ卵と同じ大きさって事は無いでしょ?」


「そう!それです!多分!人族の胎児のサイズで普通の卵より大きいと思う!」


「産む時は一人で産んじゃダメよ!」


「何処で産めば…」


「前回は?」


「牡が作った巣で一人で産みました」


「じゃあ今回はベッドで付き添い有りで産みなさい!」


「分かりました♪二つ以上産めたら一個を残してキョウイチロウ様に約束したスイーツにしてもらいましょう♪」


「駄目に決まってるでしょう!」


「えぇ〜!スイーツは?」


「えぇーじゃありません!駄目なものは駄目!」


「卵あげるって約束したのにぃ〜

じゃあ別の牡にしてもらって♪その卵なら?」


「それも駄目!色んな牡の子種を貰うのは鳥の子孫繁栄の方法であるとは、知ってはいますけど!

今後いっさいキョウイチロウ以外の男としちゃいけません」


「アデルフォード様がそう言うならそうする…

でも卵を産まないと私、肥満や病気になっちゃう!キョウイチロウ様お一人に定期的にしてもらわないといけなくなるけど大丈夫ですか?

最低でも年二回」


「未だ人化して卵を産んでもいないのに鳥だった時の繁殖期である年二回は産まなくて良いと思うわ」


「そうなの?」


「多分、大きな卵を数個なら年二回分くらいの体力消費だと思うわ、それか、それ以上の体力を持っていかれるかもしれません

ですから誰か付き添いは必ず付けなさい」


「キョウイチロウ様ぁ♪アデルフォード様が一人で卵を産んじゃ駄目って言ってるんだけど〜

人化して初の産卵だから付き添い有りでじゃないと心配みたい…

じゃあキョウイチロウ様が私の産卵の付き添いね♪

卵をちゃんと産めるか見てて下さいねっ♪」


「それは駄目!」


「ブー!ブー!さっきからアデルフォード様、駄目ばっかり〜!

食べちゃダメ!

キョウイチロウ様が付き添うのはダメ!

一人はダメ!

ベッドじゃなきゃダメ!

いつものコロニーで一人で産んで来る!!」

バサバサ、バサバサ


「待ちなさいヒルデガルド!」


「待たないよ〜」

バサバサ、バサバサ


「ヒルダ!

イツものコロニーって何処〜!?」


「キョウイチロウ様が来てくれるの!?」


「しょうがないなぁアーデル?その時が来たら私が付き添います」


「∠( `°∀°)/や〜ったぁ♪」

バサバサ、リターン、バサバサ

戻って来てオウムに成ってキョウイチロウの肩にとまるヒルデガルド


「まったくヒルダは、人化して間もないんだから飛ぶのは未だ慣れていないんだし、魔力消費が激しいでしょ?慣れるまでは長距離移動しちゃ駄目だよ

(`・д・)σ メッ!」


「はぁ〜い♪」


「良し!良い子♪ご褒美にヒマワリの種あげる♪」


「ありがと

でも、多分ですけど…私は魔族のバードマンより早く飛べますわよ」

パリパリ、モグモグ、パリパリ、モグモグ

肩にとまってキョウイチロウに一つづつヒマワリの種を貰って器用に殻だけ割って中身を食べるヒルダ


「(。=`ω´=)ぇ???えぇ〜!?

あの魔法師団長のマーモンと魔女マレーフィを抱えて一瞬で飛んで視界から消えたバードマンより早いの!?」


「あぁ…バードマン最速との産声高いカノープスの事ですわね?

かの者より早いと思います」


「ヒルダ!?凄いじゃん!」


「それ程でもありませんわ♪キョウイチロウ様?先程私を抱えた時?どんな感じでしたか?」


「思ったより軽かった印象だね」


「そうです、人に翼を付けて飛ぼうとするととてつもなく大きな翼が必要に成りますわ、実際のバードマンは、その見た目より軽いんです。」


「ほぅほう、興味深い」


「ですから私単体で飛ぶだけなら、かなりの高速飛行が可能ですわ」


「単体?私を抱えると?」


「主人は子供だから軽いし私でも抱えて高速で飛べるかと」


「(-ω- ?)んっ?」


「不思議そうですわね、私達今回有翼人に成って気付きましたが、バードマンにも人族と同じで男女差が有りますわ」


「男女差?」


「女は卵を守り、男は狩りに出かけます。

つまり自分の体重より重たい獲物を巣に持ち帰る為に男のバードマンは筋肉質で抱えて飛ぶ事に特化した骨格に成っていると言う訳です。」


「だから、カノープスは二人抱えても早く飛べたのか!」


「女は男性有翼人より少し臓器の形状が違うから」


「卵を産む為に男性有翼人と骨格から違うって事?」


「キョウイチロウ様…(*/∀\*)先程、私に触れてお気付きになられたと思いますが女性はフワフワで柔らかいんです…

改めて自分の女性の部分を説明するのは恥ずかしい事に気付きましたわ、その私の柔らかな大事な部分を主人に触れられて…

グイッと抱き寄せられて…」


「(^◇^;)説明しなくていいから!」

照れるキョウイチロウ


「あっ♡強引なのが嫌だった訳ではありませんよ!

アレはアレでキュンキュンしましたから♪」


「いくら人化したとはいえ…卵で産まれる繁殖形態の違う者までもキョウイチロウの子種は有効だなんて規格外も…ここまで来ると…

最早…ヤバいとしか言いようが無いわね」

( ̄▽ ̄;)


「ですわね…スキルにお互い無病息災が有っても理屈が分かりませんわ、一撃必中ですからね…

まさか!?村正まで可能だとは言いませんわよね!?」


「妾?妾は人化しても思念体ゆえ、繁殖は無理ですわよ…

いや…キョウイチロウ様天寿を全うしてお亡くなりになった後、神へと至り思念体と成らば、或いは子作りが可能になるかも知れません、と言うか…生前でも神への頂きへ至れば或いは可能かも」


「刀とキョウイチロウの間に産まれて来る子は何と言う存在に成るのです?」


「それはキョウイチロウ様のお子、刀の神の子でしょうね」


「まぁ想像上の話しですわよね…ですがキョウイチロウは何をしでかすか分かったモノでは無いですから…

子孫が増えるのは好都合♪暖かく見守るしかありませんわね

私達を大切に扱い慈しんでくれれば許容範囲としておきましょう

エフィーロさまには本当に困ったものです。

キョウイチロウの貞操観念を書き返えて増やせ増やせ、求める者には応えよと上書きしてしまったのですから

セイラ!私達も一人と言わず二人目を考えましょうか」


「はい♡アデルフォード様、でもキョウイチロウ様は凄いですわね…」


「(-ω- ?)んっ?キョウイチロウ様が凄いのではありませんよ」


「何故です?アート?普通はあり得ない事が起こっていますのよ?」


「我らが準備するんですよ?キョウイチロウ様は飛ばすだけです!」


「はぁ!?」


「ですから!我らはキョウイチロウ様に見詰められただけで準備を促されちゃうんですけど…

飛ばされたモノを上手に受け取るのは私達ですわ

ですから凄いのは我らです!」


「そっ…そうなのね…

へぇ〜

だそうよ、セイラ」


「確かに…キョウイチロウ様と……をすると分かった時には下腹部がキュンキュンしましたわね…」


「そうですよ〜♪

私も今日!貰う気満々で休暇に来ましたから!その時に新しい命を準備したかと」


「つまり…貰う気満々で排卵してる…と…?」


「エッチなのは?」


「私達!?」


「…(;・`д・´)エッチでは無いと思います。

極、普通に強い子孫を残そうとする我ら女性の遺伝子に組み込まれたさがとでも申しましょうか、一般的な繁殖行動かと」


「アート!繁殖とか言わない!」


「もっと高尚なモノだと?」


「(`・д・)σ そう!」


「セイラ様もラフティーナ様もルイーズ様もノウェル様も高尚なモノという感覚でらっしゃいますの?

私は己が牛乳で皆に喜んで貰えれば幸いと言うのが半分、強き者の血を受けた我が子が欲しいのが半分くらいですかしら…

コレは最早、高尚な行為では無く繁殖は遺伝子レベルで魂に刻まれているモノかと」


「わたくしは子を宿すのは行為以前に愛しい人との愛の結晶が形として欲しいと言う願望がありますわね」


「キョウイチロウ様は?どのようにお考えでしょう?」


「私はアートの事を乳牛と同等に見る気も扱う気も無いよ!

牛乳は少し分けて貰えれば良いくらいの感覚?

行為自体はお互いの同意と愛あっての事だと思うから高尚なモノだと思うよ」


「しかし…白梟の牡は体力の続く限り繁殖期には、あちこちに牝を囲いますわよ?

それも高尚ですか?沢山の子孫を残す手段に過ぎないと思いますが?」


「あぁ…白梟ね…

牡が餌のネズミを大量に準備出来る年は子供も多く育つが、獲れる餌が少ないと子供の数は激減するって言う生態の鳥の話しね、

私は全員に健やかに成長してもらいたいから、その環境を整える!

全力で整えるのではなく!必ず子供達が飢えずに済む環境を整えるよ!

皆が笑顔で、家族全員が健やかに!そんな世界に私は、全力で取り組むのでは無く、皆と共に安全安心な子供達が健やかに成長出来る世界に私はする!」


「キョウイチロウ様!我らも協力いたしますぞ!」


「…(;・`д・´)全員…トウモロコシの皮を歯に挟んで、格好良いセリフを力強く言っても…

ねぇ?」


「プッ!( ^∀^)アハハ/\/\/\

締まりませんわねアナタ達!!

ンフフフ…笑い過ぎてお腹が捩れて…

( ^∀^)アハハ/\/\/\

産まれてしまいますわアハハハハ」


「アデルフォード様!?未だ早うございます!」


「だって!笑わせて来るのはアナタ達でしょうに!ウフフフフ♪全員って…アハハハハどんだけトウモロコシが好きなのよ♪

バンパイアでしょうに?イツから野菜好きに成ったの?

( ^∀^)アハハ/\/\/\」


「我らバンパイアの今日のトウモロコシのお供は!白ワイン!」


「 ( ゜∀゜)・∵ブハッ!赤じゃないの!?

( ^∀^)アハハ/\/\/\♪

アンナ達!いい加減にしなさいよ!!

笑わせ過ぎなのよ!」


「サーセン」( ・´ω`・)ショボーーーン


「イツ?白ワインなんて作ったのよ!?バンパイアは基本的に赤ワインでしょう!」


「はい♪」


「はい♪じゃないわよ!満面の笑みで!返事してんじゃないわよ!

私は聞いてるのよ!何故白ワインなの!?」


「キョウイチロウ様の杜氏のスキルにて!」


「にて!じゃない!もっと詳しく教えなさい!」


「はい!聞いて下さるので!?」


「だから!聞いているじゃないの!

ちょっと待って…少し笑い過ぎて疲れて来たわ…」


「アデルフォード様!椅子です!」


「ありがとう」


「お飲み物です!」


「アルコールは駄目よ?」


「ノンアルスパークリングワインです♪」


「味は?」


「白ワイン風味」


「だから!何で白なのよ!?

バンパイアの飲むワインと言ったら赤ワインでしょ?」


「チッチッチッ♪我らキョウイチロウのお力のお陰でよこしまなる数値はゼロ!神聖値が上がったバンパイアになりましたので、白ワインも美味しく頂けてます。」ドヤ顔


「何か…ムカつくわね」


「赤ワインを飲まなくてもキョウイチロウ様の培養血液があれば他に何も要らないのです!血を模した赤ワインが無くても大丈夫♪

嗜好品が白ワインやスパークリングワインに変わったのは血液の代わりに赤ワインを飲まなくても良く成ったからです!」


「なんか私の知らない所でキョウイチロウの杜氏のスキルを使って白ワイン作りだなんてバンパイアの文化を蔑ろにして…

あら?美味しいわ♪」


「喜んで頂けて幸いです♪」


「バンパイアの文化まで変えてしまうとは…

キョウイチロウを中心とした独自の文化圏が出来そうな予感しかしませんわ」

( ̄▽ ̄;)


「人魔共栄圏!?我らの望む所です♪」


「人魔に留まる所では無さそうですが…」


「そうよね…魔族は元よりノウェルは聖獣、エフィーロ様は世界樹、シルキーにエルフ」


「ですわね、キョウイチロウ様は世界樹の思念体であるエフィーロ様さえ懐妊させてますから」


「流石は神(仮)と言った所かしら…

でしたら村正もイケる!?って事になりませんか!?」


「今はそれで良いではありませんか♪キョウイチロウ様が遠い存在になられた訳でもあるまいし」


「そうねバーベキュー中に色々ありましたが…

(y゜ロ゜)y我らのメインは温泉!ですわ!

セイラ!貴女は以前姫騎士アンナの計らいでハインデルで王家専用風呂にキョウイチロウ達と入ったと聞きました…」


「はい♪」


「その…どうでした?」

詰め寄るアデルフォード達バンパイア


「(-ω- ?)んっ?どうでしたとは?」


「お身体をお流ししたんですよね?」

プリンステラが前のめりの聞いて来る


「その…」


「はい…」


「キョウイチロウ様からのお返しのようなモノは?」


「はぁ!?」


「ですから(*/∀\*)イヤン」


「つまり、プリンステラ達が聞きたいのは洗いっこしたか?って事でしょ?」


「はぃ〜(*/∀\*)イヤン♪アデルフォード様ハッキリ言い過ぎですわ!」


Σ(・ω・ノ)ノ!?

「ラティ!」

Σ(・ω・ノ)ノ!?

「セイラ!」


「何?何ぁに〜?洗ってあげたんだから勿論♪キョウイチロウに洗って貰ってるに決まっているではありませんか!

私でしたら泡立てたタオルで洗うなんて愚行を犯しませんわ!」


「それは!?ボディー洗い!?(*/∀\*)イヤン

流石アデルフォード様!我らの順番の時は全員で…

自らの身体を泡だらけにしてキョウイチロウ様の…その…を…含めた全てに直接触れて(*/∀\*)イヤン」


「勿論♪洗って差し上げるのよ!」


「キャーーー!」(*/∀\*)


「セイラ様?セイラ様?どのようにすれば理想的…なんで…しょ…」


_| ̄|○ガックリ!

_| ̄|○ガックリ!


「セイラ様?どうされましたか?ラフティーナ様まで?」


「盲点でしたわねセイラ…」

「全くもって…」


「貴女達!?まさか!?」


「そのまさかですわ…」


「自分のタワシでキョウイチロウの腕や足を洗って無い?…と?」


ビクゥッ∑(OωO )!?「そのような方法が!?」


「度し難いわね…」


_| ̄|○ガックリ!

「セイラは今回、順番に含まれていないので千載一遇のチャンスなのに…方法が分かりませんわ…」


「まったくラティったら仕方が無いわね…

良いわよね?プリンステラ?ヴィヴィアナ?クーデリア?キキ?ポーラ?」


「はい♪前倒しして七人でキョウイチロウ様を洗うと言う事ですわね!」


「(=`ェ´=)フフフ

キョウイチロウ、覚悟なさい♪自分で自分を洗うなどとさせるもんですか!我らが手本に成りながらラフティーナに一流のお風呂マスターに仕上げますわよ」


「はい♪アデルフォード様!」


「:((;っ´°Д°`c);:そう言った話しは!私の居ない所でお願いしたく!!!」


キラーン( ✧Д✧) ( ✧Д✧ ) キラーン

「キョウイチロウ!」「キョウイチロウ様!」

レ(゜∀゜;)ヘ三ダッシュ


「先に温泉に入って身体を洗う気ですわ!!!

影縫い!」

「キョウイチロウ様!逃しません!

影踏み!」

「キョウイチロウ様!

麻痺!」

女性陣、セイラを除く全員に麻痺系統の魔法と拘束系のスキルを過重にかけられその場で動きを止めるキョウイチロウ


:((;っ´°Д°`c);:シビビビビれ


プルプルしながら仰向けに倒れるキョウイチロウを慌てて支えるセイラ


「セイラ…ありがとう」


「こんな所で怪我をされては温泉どころの騒ぎでは無くなってしまいますので♪」


「嗚呼ぁ〜(′□`*=*′□`)ああぁ〜!セイラ!見逃して!

愛を捧ぐのには同意したけど!洗いっこまでは同意してない!」


「往生際が悪いわねキョウイチロウ!諦めて!私達が洗ったら!勿論お礼に私達を素手で隅々まで洗い返しなさい特に右のB地区から左のB地区にかけてしっかりとね!」


「嗚呼ぁ〜(′□`*=*′□`)ああぁ〜!イヤぁぁぁぁ!」


「さて!お腹も膨れたし!煙臭くなりました!皆んな!温泉に行きますわよ!

ルードリヒ!予約は抜かり無いですわね?」


「勿論です姉様!朝再度確認済みです!

本日は貸し切りで間違いございません!」


「いざ!温泉へ!」


∠( `°∀°)/「おぉ!先ずは大浴場で我らバンパイア衆がキョウイチロウ様のお背中を流しまする!」


「却下!!!!!!!」


∑(゜Д゜;)「姉様?」


「貴方達にキョウイチロウを貸し出しするのは明日の朝風呂とさせて頂きますわ!

今夜は旅館と一緒でキョウイチロウも私達の貸し切りにさせていただきますわ!」


「嗚呼ぁ〜(′□`*=*′□`)ああぁ〜!ルードリヒ!助けて!皆んなでノンビリ雑談しながら今後の展望とか話しながらお盆に浮かべた冷たい飲み物飲みたい!」


「くっ!?キョウイチロウ様のご提案!多くの者が望む所!

しかし!姉様達の要望も無下にはできませぬ!

我らはバーベキューの片付けをしたのちテントの設営に入ります!

良いな!者共!片付けをしてテント宿泊の準備をしてから温泉だ!必ず火の元は消火を確認せよ!」


「かしこまりましたルードリヒ様!」


「嗚呼ぁ〜(′□`*=*′□`)ああぁ〜!?ルードリヒ?ルードリヒーーーーー!!!」

無言で振り返りバーベキューの片付けに入るルードリヒ


o(`ω´ )o――<o―д-)oズリズリ

「行きますわよ!」


「∠( `°∀°)/やぁ〜♪我らもお供致します!

実は!サプライズゲストにも来て頂く予定でして迎えに行って来ますね!」

バサバサ、バサバサ、バサバサ


「あっちの方角は!?エルフの里!?まさか!?」


「キョウイチロウ様のが想像のお方かと♪」


「アート!?お前も知ってたのか!?」


「アート?お願い出来る?」


「ブモォォォ!行きます!」

ミノタウロス化して軽々と痺れたキョウイチロウを持ち上げ肩に乗せるアート


寝屋とは別の鍵付き個室風呂の脱衣所にて


キャイ♪キャイ♪

「セイラ?又、大きく成ってません事?」

「少し張って来てるようです」

「それって!?」

「多分それかと♪」

「アデルフォード様はもう母乳が出ますの?」

「勿論♪飲んでみる?」

「よっ!?よろしいので!?」

「別に良いわよ♪」

「では♪失礼します…コクコクコク…プハァ♡」

「どうです?牛乳より薄い感じでしょう?」

「はい、でも…美味しい♪」

「セイラも出るように成ったら飲ませてね」

「何か理由が?」

「母乳の初乳には下剤成分が含まれていますのよ」

「何故ですか?」

「胎盤からへその緒で繋がって接種していた物を全部排出させる為ですわ」

「わたくしたちが飲むと?」

「下剤成分が含まれますのよ、下痢するに決まってるでしょうに」

「大人でも!?」

「勿論、大人でも!でも私がセイラの母乳を飲ませて欲しいのは別件ですわ」

「別件?」

「母乳には子供に母親からの免疫の継承が行われますの」

「と言うとわたくしの免疫をアデルフォード様が受け取ると言う事ですわね」

「より丈夫な子に成る筈ですわ」

「興味深いですわね、でしたらアデルフォード様のお子様にもわたくし達の母乳を飲んで頂きたいですわ」

「あら?ありがとう♪その時はお願いね」

(-ω- ?)んっ?

「あら?キキ?可愛い下着を身につけてますわね?」

「勝負下着と言うヤツですわ♪キョウイチロウ様に脱がせて頂きたかったですが…」

「それは次回のお楽しみにしておきなさいキキ」

「はい♪アデルフォード様」

「アデルフォード様?それは?」

「マタニティーブラですわ」

「そんな物!?どちらで入手されたので?」

「キョウイチロウに異世界ショッピングで買って貰いましたわ♪」

「どんな機能が!?」

「私のはノンワイヤー♪」

「ルイーズ様のクローゼットにはありませんの?」

「あそこはキョウイチロウが想像出来ない物は作れませんわ」

「確かに…キョウイチロウ様は女性用下着は着用しませんので、服以外は想像出来ないと?」

「そうですわね、キョウイチロウが下着メーカーにでも勤めていない限り知らない事でしょう、と言うか知ってたら逆に引きますわ」

「わたくしも欲しいですわ!」

「(*≧艸≦)ウフフ♪幾つかキョウイチロウに買って貰ってルイーズに同じ物をサイズ違いで作れるようにして貰いましたので、後で頼めば良いと思いますわ」

「可愛いのはありますか?」

「流石はキョウイチロウの異世界と言ったところかしら可愛い物からセクシーな物まで色とりどりで機能以前に目移りしましたわ」

「アデルフォード様…良いなぁ、わたくしもキョウイチロウ様に選んで貰いたかったですわぁ♪」

「ウフフ♪ルイーズの所に気に入る色や形の物が無ければお願いしてみたら?」

「是非そうしてみます♪」

「ついでに…」

コソコソ小声

「勝負下着も商品番号を伝えて現物をキョウイチロウに見せないで購入する事をお勧めするわ」

「それがキキが着用していた下着ですの!?アレ!可愛いかったですわ♪黄色の花柄レース♪」

「ウフフ♪セイラ様でしたら可愛い下着よりこんな物もありますわよ♪」

「ポーラ?はぃ?」

素っ頓狂な声を上げるセイラ

「素敵でしょ?」

「ガーターベルトですの!?それと合わせたレースの下着?何故?穴が開いてますの?下着として機能してませんわ?」

「(=`ェ´=)フフフそれはですね………と言う使用方法でして」

「下着を着用したまま!?」

「ですです♪」

「(*/∀\*)イヤン♪キョウイチロウ様の異世界はどう成ってますの!?」

「多様なニーズに応える商品ラインナップですわね」

「着衣……が好きな嗜好の方向け」

「キョウイチロウ様も!?」

「私は着衣のままで後ろからでしたわね」

「アート!?」

「ではキョウイチロウ様はそっち系!?」

「それも選択肢の一つというだけですわ」

「そうなの!?」

「全員が同じ方法で求めていたら、キョウイチロウ様の興奮度が徐々に下がって来るのは必然です、私は皆様とは違った趣向で攻めました」

「どうでしたの?」

「効果は覿面!」

「単なる策士では無い、アート、恐ろしい子」

「ウフフ♪私は他の女性より体力がありますので無理な体制でもキョウイチロウ様に喜んで頂けるなら♪」

「なんだか一番の遣り手なのはアートな気がして来ましたわ」

「ウフフ♪お褒めに預かり恐悦至極♪」

「では皆脱ぎ終わった事ですし…そろそろ始めましょうか?」

キラーン( ✧Д✧) ( ✧Д✧ ) キラーン

「はい!」

「キョウイチロウ様!お覚悟!」

裸の女性陣に囲まれるキョウイチロウ


「自分で脱ぐ!自分で脱ぐから!」


「駄ぁ目っ!…あら?」

「男臭い♪しかも…♡」

「これはこれは♪」

「ウフフ♪嬉しい♪私達を見ての?この状況って事ですわよね?」

「そうそう♪」


「あら?楽しそうな事をしてるわね?」

「何してるの〜?あぁ♡キョウイチロウ様♪繁殖可能?ウフフ♪」


「エフィーロ?様?

ビクゥッ∑(OωO )うぇぇぇ!?何で貴女様が此方へ!?そして何故脱ぐ!?」


「それはそうでしょう?こんな楽しそうな集まりに来ない手は無いでしょうに!アートとヒルダに助言したのは私なんですのよ♪ウフフ♪無事に受胎出来たみたいで何よりだわ♪ヒルダ、迎えに来てくれてありがとう」

「とんでもございません♪今宵は心行くまでキョウイチロウ様を堪能致しましょう♡」


「だからエフィーロ様!何で脱ぐの!?」


「キョウイチロウは馬鹿なのですか?此処は温泉の脱衣所ですわよ!脱ぐ着る以外に何をする所ですの?」脱ぎ脱ぎ


「うぇぇぇぇ」


「何ですかその悲鳴は失礼ですわね!覚悟なさいキョウイチロウ!ウフフ♪コレだけの女が周りに居るのにキョウイチロウの男の匂い♪堪りませんわね!」

( ✧Д✧) キラーン


「∑(O_O;)ビクッ!?」


「さて…最後の一枚ですか?私が脱がせても?」


「お願いします!」


「エフィーロ様!やーめーてー!!!」


「えい!あらあら?、まぁまぁ♪元気ですわね♡」


「イィーーヤーーー!!!」


なすがまま…

されるがまま…

洗いっことは?何ぞや?

ただひたすら動けないキョウイチロウに変わるがわる迫る女性達に直接触れて洗われるキョウイチロウ


「あっあっあぁぉぁぁぁぁぁ!!!」


夜の闇に、こだまするキョウイチロウの声


「キョウイチロウ…様…

姉様の言った通り今夜の皆での大浴場でのご入浴は無理そうですね…」

皆と肩までお湯に浸かりノンビリと月を眺めるルードリヒとルドウィン

プカプカと揺れるお盆には日本酒

親子で差しつ差されつ酒を酌み交わす


「父上、良い休暇でしたね♪」


「ウム♪美味い飯に!旨い酒!…」


「後は、此処にキョウイチロウ様がいらっしゃって今後の展望などをお話し出来ていれば最高でしたでしょうに…」


「ルードリヒよそれを言うでない!」


「ルードリヒ様!我らの入浴方法は?コレであっていますでしょうか!」


「うん!教えた通り出来てる!」


「ありがとうございます♪ルードリヒ様のご指導の賜物です!我らに温泉を教えて下さり!一同感謝の言葉もありません!」


「まぁ堅苦しい話しは無しだ!ハインツ!お前も飲め!」


「頂きます♪」


「私めは、ルドウィン様に注がせて頂きます!」


「すまない!ハンスよ♪頂くとしよう♪」


「お前たちも飲め!サガット!キンバリー、パトリオット!」

アデルフォードの臣下であった家族級のバンパイア五兄弟、今はキョウイチロウの従者


「ルードリヒ様…?」


「どうした?」


「キョウイチロウ様との念話通信を遮断しても?」


「緊急対応出来ればしても良い」


「それを申されますと…

コウモリを飛ばすと個人風呂を女性の裸体ごと監視する事になるので…」


「諦めろ!通信は安全を考慮してオンだ!」


「いや…しかし、キョウイチロウ様の悲痛な叫びを聞き続けるのは精神的に些か…」


「だから諦めろって!」


「会った当初はあれほどまでに女難の相は出てはいなかったのだが…」


「父上!女難などと!姉上に失礼です!」


「しかしだな…ルードリヒよ(;・`д・´)」


「幸せそうな悲鳴ではございませんか♪」


「そうかぁ?」


「防犯上異変があり次第駆けつけられる状態にしておかなくてはいけませぬ、念話通信はそのままだ!分かったな!」


「ははぁ!ルードリヒ様の指示通りに致します!」


「では!飲むのを再開しよう!」


「はっ!ありがとうございます、頂きます」


「しかしキョウイチロウ様には感謝しか無いな」


「ですね、こんなに美味しいお酒はありません」


「ワインこそ至高と疑う余地すら無かった我らの凝り固まった思考を根底からぶち壊した…

しかも酒と言う物は材料と水を変えただけではなく米の精米の仕方、麹菌の地域差で味が変わる、実に奥深い」


「ワインとて地方事に味が違います!」


「しかし、ワインは年代やブドウの豊作不作で美味さに違いが出る!」


「ワインは収穫時期によって糖度も変わりますので奥深き物です」


「アレはなぁ…収穫時期を間違えると格段に味が落ちる」


「ではワインは酒に劣ると!?」


「甲乙つけ難い!共に良い物である事に違いは無い」


「父上!私は辛口を飲みながらの塩辛が至高と思いますが!ご意見を伺いたい!」


「それも有りだ!酒の肴も人それぞれ好みはあろう!私は熱い風呂で飲む熱燗こそ至高だな」


「酒の肴と酒の銘柄では無くて飲み方に拘りを求める方でしたか?」


「然り!ぬる燗!お冷!熱燗!どれも旨い!

ワインには無い飲み方ぞ?」


「しかも各種の飲み方に合わせた酒が飲めるのも又、良き物ですな」


「フハハハハハハ♪息子と裸で酒を酌み交わす事に成ろうとは思いもよらなんだ♪父は今!幸せだ!」


「良きモノですな♪」


「うむ」


「では!我らは諦めて…

キョウイチロウ様の悲鳴を酒の肴にします!」


「 ( ゜∀゜)・∵ブハッ!

それは酷くないか?」


「ただ…」


「ただ?」


「ルードリヒ様から諦めろと言われて諦めただけです…

我らがキョウイチロウ様をお救い出来る訳もなく…

キョウイチロウ様の安全を鑑みるに念話通信を切断する訳でもなく…

分体であるコウモリを飛ばして風呂を上から見て監視出来る筈も無く…」


「…」


(y゜ロ゜)y

「我らに一体全体!どうせよと!!??」


「どうもならんわな( ̄▽ ̄;)」


「ですよね?ルドウィン様!!しかも!

女性陣のあの笑顔を見たら救うも何もありません!」


「だな…どうぞお楽しみ下さいませとしか言えんわな…」

七人の熱苦しい細マッチョバンパイア共がオチョコに並々と注がれた酒を呑み干す


「かぁ〜♪」

「ぷはぁ〜♪」

「くぅ〜♪」

「堪りませんなぁ♪」

「ワインでは味合う事の出来ない酒と言う飲み物」

「最早!戻れません!」

「そして♪塩辛…」


「旨い!」×7


「今宵も月が綺麗だな…」


「ですね…」


「良い夜…」



「ひぃーーーーーーーーーーーー!

やーめーてぇー!

せめて!せめて!麻痺だけは解いてぇー!」


「キョウイチロウ様の悲鳴が無ければだがな」

( ̄▽ ̄;)


「今頃…ワチャワチャしてるんだろうな」


「弄ばれているかも…」


「先刻、孤児院にアフターケアに出掛けたと聞いたが?」


「キョウイチロウ様へのアフターケアも必要と?」


「お前たちだったらどうだ?」


「必要です…男性の…

尊厳と言う物を完膚なきまで踏み躙られているのですから」


「キョウイチロウ様は!其方らの遊び道具では無いぞ!と乱入したいが…」


「我らは殺意だけで瞬殺でしょうな…」


「だろうな…」


「まぁ…我ら七人が束に成って行っても…叶わぬであろうな」


「すみませんキョウイチロウ様…

不甲斐ない我らをお許しください!」


「別に命までは取られまい?」


「しかしキョウイチロウ様の自尊心は…」


「明日の朝、キョウイチロウ様は抜け殻のようであろうな…」


「あの…父上?」


「何だルードリヒよ?」


「イツまで続くのでしょう?」


「子が産まれて、ひと段落するまでは…続くであろうな…」


「成長促進のスキルがあるとはいえ…不憫…」


「キョウイチロウ様が思わせぶりな態度で接した結果の現状よ致し方あるまいて」


「それにしても」



「待て!待て!待ってぇ〜!そんな所!開かないで!擦るなぁ〜!挟むなぁ〜!

あっ!本当に待って!

あぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「ウフフ♪叫んで喉が渇いたでしょう?」


「麻痺といてくれるの?」


「んぐっ!?口移し!?」コクコクコク


「アデルフォード様ズルいですわ!わたくしも♡」


「もういい!ご馳走様でした!」


「だぁ〜めっ!」


「んぁっ!?」コクコクコク


「プハァ♡」


「あぁ♪糸引く唾液…エッロ♪私も!」


「次は私!」「その次は♪」


「裸のまま恥ずかしそうに並ぶなぁーー!」


「ですが!キョウイチロウ様がおっしゃったのです、我らに愛を捧ぐと!我らは受け入れいるだけですわ」


「だったらせめて麻痺を解かんか〜い!」


「はぁ〜〜〜いキョウイチロウ!黙りましょうねぇ♪母乳飲んで落ち着きましょうね〜」


「アデルフォード!?おまっ!?え!?ムグッ!?」


キョウイチロウに胸を押し当てるアデルフォード


「美味しいでちゅか〜?はいはい!上手に吸ってぇ〜♪」


「吸えるか!」


「我らのもアデルフォード様との違いをご確認して頂きたく」


「プリンステラ!?」


「ムグッ!コクコクコク…」


「ウフフ♪キョウイチロウよ、無病息災のスキルレベルが上がったようじゃぞ!

母乳には大事な遺伝子情報と免疫が含まれておるからの♪

私のは世界樹の母乳ぞ♪

樹液では無い物を私も初めて出す代物ゆえに、出せるようになったら、どんな味か感想を聞かせよ、と言う事で私の乳腺の刺激を促すように揉みながら吸うのじゃ♪ほれほれほれ♪

麻痺を解除して欲しいとの事だったな?

腕の麻痺だけ部分解除してやる、条件は私のを揉んで吸う事という約束が出来ればだがどうだ?」


「根本的な解決に成ってなぁ〜い!」


「ウフフ♪キョウイチロウよ?」


「はい」


「何故?このような状況に成っておるか分かるか?」


「分かりません!」


「アデルフォード!分かるまで、やって良し!」


「エフィーロ様の許可も得ましたので継続!」


「うぇぇぇぇ!?もぅ許してぇぇぇ!」


「はぁ〜

答えの分からん馬鹿者に説明してやるか…」

深いため息を付き呆れるエフィーロ


「是非」


「キョウイチロウよ、お主が此処に居る全員に対して忙しさを理由に愛を注ぐ事をないがしろにした結果ぞ!

週に一日休みは必ず取って、たまにはと言うか月に一度は必ず今日のような二日の休みを取らねば我は許さぬ

キョウイチロウを愛する女子おなごの愛に応えるのだ!

嫁にしただけ!欲しがる物を提供しただけ!

お前がアデルフォードの要望に応えて子種を渡した時の状況を思い出せ!そして今!その時の状況を言ってみよ!」


「キャッキャ♪ウフフで共に野営中のドラム缶風呂で楽しみました」


「それだ!その後アデルフォードと共に風呂に入った記憶は?」


「…

ありません…」


「皆!忙しそうにするお前を見て我慢して来たのだ!

分かるか!その切ないお前への思いを!

理解するつもりはあるか?」


「善処します…」


「皆の者!現状維持でOKだ!キョウイチロウの阿呆に主導権を渡さずにオモチャにして良し!

日頃の溜まりに溜まった此奴へ!したいと思う全ての事をやって良し!」


「うぇぇぇぇぇ〜!?」



キュ〜♪

「プハァ♡」

温泉に浸かり酒を呑み干す男衆


「父上?未だ未だ続く様子ですな…」


「長い夜は始まったばかりじゃルードリヒよ

休みも取らずアーデル達を蔑ろにした結果だ…」


「ですね…

一泊二日とはいえ、キョウイチロウ様が此方の世界に来て初めての連休とお聞きします…」


「最早…病気よ」


「人の人生は短いとはいえ、キョウイチロウ様は駆け足が過ぎます」


「仕方あるまい…

我らは、それほど迄に多くの事案をキョウイチロウ様に背負わせているのだから」


「我らで何とかならないモノでしょうか?」


「キョウイチロウ様のお力を得たキャプテン・ウェイは功績を残し魔王海軍に大打撃を与えた…

数年は大丈夫だと思うが」


「問題は陸空軍ですか?」


「我らがキョウイチロウ様を強襲した時は、御身ずから勝ち目の無い従者を逃し、我に噛みつき血を吸うと言う賭けに出て勝ちを拾った…」


「あの時、魔王軍が撤退しないで、バアルが配下の虫達をけしかけてキョウイチロウ様が何も出来ないのを確認して、全軍命懸けで突撃していたら…」


「キョウイチロウ様は今、生きては居なかっただろうな」


「つまり…」


「そう…」


「あの時!キョウイチロウ様以外の戦力が我ら魔王軍より劣っていた」


「一人で魔王軍には…勝てません」


「首の骨を折られて生死の堺を彷徨った時とてそうだ、お前もその時、魔王以下四天王の強さにセイラ達はキョウイチロウを連れて逃げるので精一杯だった」


「姫騎士アンナが命懸けで魔王ドンゴロスに挑んでいなければ…」


「今のキョウイチロウ様は居なかった」


「ギリギリの綱渡りで今の生がある…

生き急ぐには十分の理由よな」


「しかも時間経過と共にキョウイチロウ殿の重荷は増えておる…」


「しかし!異世界の神の加護を受け、女神も三人仲間に出来ておりますれば」


「魔王軍にも三柱」


「人魔大戦もキョウイチロウ様の出現により天秤は人族に少し傾いた」


「少し…な…」


「未だ足りませんな…」


「然り」


「我ら五兄弟も更なるレベルアップにて魔王軍の幹部にも負けない力を付けます!」


「頼んだぞ!お前たち」


「はい!」


「(=`ェ´=)フフフ、フハハハハハハ」


「どうされましたルドウィン様!?」


「魔王軍に居た時はどうだった?更なるレベルアップの予定は有ったか?」


「現状…頭打ちであったかと…」


「だよな?今はどうじゃ?」


「スキルレベルをカンストさせても派生スキルが増えるので更にレベルを上げる必要が出て来ていて!

魔法とて同じで、一芸に特化して私は今、炎系統のレベル上げをしておりますが時間が足りないと思う程で」


「我ら兄弟は水、風、土、その他と別々にレベル上げを行っておりますが…」


「時間が足りないと?」


「このような事態に成ると誰が予想した!」


「想定外にございます」


「それは?嫌な事か?」


「否!」


「だよな?」


「初の休暇を挟み、更なるスキル取得、魔法取得の効率化を模索する良い機会に成ったかと!」


「ただワインを飲み、闇雲に時間だけを費やして来た我らに子供の頃のような高みに及ぶ機会を与えてくれたのは誰だ?」


「キョウイチロウ様にございまする!」


「ならばすべき事は明白!」


「我らが魔王軍の四天王を凌ぐ力を手に入れる事が出来る機会を得たのですから…

後は邁進するのみ!」


「明日からは更なる自己スキル向上の為のスケジュールを組もう!共に邁進してくれるか?」


「勿論にございます♪」


「フハハハハハハその笑いよ」


「先程の笑いは!?更なる己が高みを目指せる喜びの笑いでしたか!」


「然り!キョウイチロウ様には感謝しか無い!

しかもキョウイチロウ様を見ていると、己が如何に怠惰であったか思い知らされ、人族など取るに足らない存在であるとの認識の傲慢さを痛感させられた」


「キョウイチロウ様は我らが持てる戦力の限りで攻めた時は勝てましたが…

今のキョウイチロウ様は遥か雲の上の存在、新しいスキルの手練手管も増え続けています

あの時の魔王軍で攻めても今のキョウイチロウ様お一人に壊滅は必至…」


「何処まで、お強く成られるのか楽しみであり、その主人に付に着いて行くには…」


「我らも全力を持って臨む!…と」


「しかし…我らもキョウイチロウ様にかなり引っ張られておるぞ」


「と申しますと?」


「己がスキルアップの計画に休暇は?」


「考えていません!」


「だよな…」


「ワーカーホリック」


「そう…仕事中毒の症状で間違い無い」


「ですが楽しくて仕方がないのです!

手を伸ばせば届く所に目標があり到達する喜び、そしてそこから更なる高みへと続く道の先に、そこにも手が届くと成ると」


「キョウイチロウ様は我らにどれ程の高みを望むのか?」


「しかし…神聖値が上がった為にヘルファイアのレベルが上がりにくく成っています」


「だが!上げる事は可能♪」


「(=`ェ´=)フフフ

フハハハハハハ♪楽しいのぅ!息子や臣下と共に酒を酌み交わしながら、このような話しが出来るとは」


「ワインだけで無く新たなる酒の嗜み方も知り♪

日々充実しております♪

心苦しいのは…」


「キョウイチロウ様が此処に居ないと言う事か?」


「はい…先程からとどまる事を知らぬ女性達のキャッキャウフフ♪とキョウイチロウ様の悲痛な叫びは…」


「我ら魔族の糧と成る事を改めて知らしめた」


「です…主人の苦痛が美味い酒の肴などと

我らは?これほど迄に充実していてもよろしいので?」


「たまには良い!としておこう♪何せ休暇だしな♪」


( ^∀^)アハハ/\/\/\♪


「ルドウィンーーー!ルードリヒーーー!

たーすーけーてぇーーー!」


「あぁ酒が旨い!」


「我ら鬼畜ですな♪」


「これもまた、休暇の楽しみと言う事で♪」


( ^∀^)アハハ/\/\/\

フハハハハハハ♪


「キョウイチロウ様も我らが助けに行けない事を承知で助けを求めておる」


「確かに麻痺返しを魔王がラフティーナ様にしたようにキョウイチロウ様がすれば、麻痺からは逃れられます…」


「キョウイチロウ様を麻痺させる程の力が跳ね返されれば…

その場は大惨事になるであろうな、それをキョウイチロウ様がする事は無いであろう」


「八方塞がりの四面楚歌…」


「彼奴らも程々にしてくれれば良いのだが…」


「愛しのキョウイチロウ様を皆で独占出来ると成ると…」


「ただでは、済まんだろうな…」


「それ程までに溜まるモノなのですか?」


「恋焦がれる女性の思いに応えるのも男の大切な役目ぞ、その役目を果たさず蔑ろにした主人の罪は大きい」


「しかも…初の休暇に姉様は…色めきたっておりましたので…」


女子おなごが、セイラ殿、ラフティーナ殿、ルイーズ殿、20歳に進化したノウェル殿、我が娘アーデルと貴族級の五人にエルフの里の世界樹のエフィーロ様、更に今日二人増えたアートとヒルデガルド…」


「十二人相手にキョウイチロウ様はお一人…」


「相手が悪い、100%勝てん!」



「誰か!誰かぁぁぁぁぁぁぁ!」


「往生際が悪いですよキョウイチロウ!ほれほれ♪」


「コネコネしないでぇ!」


「安心せい!無駄撃ちはさせんよ♪吐き出したモノは私が全部管理してやるでの♪

出せ!出せ!」


「あぁ♡エフィーロ様そのように主人の……を弄り倒しては…」


「あっ…」


「キョウイチロウ様が気絶なされてピクピクされてますわ…」


「未だ未だ足りぬ、此処をこうして♪こうじゃ♪」


「あはっ」


「ほれ目覚めた♪続きを始めるぞ♪お前たちも手伝え!

枯れても回復させよ、夜は始まったばかりぞ♪」


「あっあっ駄目…駄目ぇぇぇぇぇ!!」


「駄目よ駄目よも好きの内ぞ♪続けるぞ!」


「エフィーロ様…凄い…」


「本気の本気で!許してください!エフィーロ様…」


「潤んだ瞳でお願いされると燃えるぞキョウイチロウ!堪らん♪

何をしておる!お前たちも参加せぬか!」


「はい!」


「あっ!やめて!あぁぁぁぁ…」


「又、気絶しおったか?ひ弱な奴め…

どれ?此処を更にこうしてこう♪」


「ふわっ!?あん!」


「可愛い声を出すように成ったではないかキョウイチロウよ」


「児童虐待反対ーーーー!!」


「はぁ?お主は42歳じゃろ?児童虐待には成らんよ♪そこまで言うなら…こうじゃ!」


エフィーロの力でキョウイチロウが大人に成る

「キョウイチロウ様が…!?」


「大人なら文句はあるまい?

さて20歳のキョウイチロウの実力とやらを見せてもらおうかの?」


「いい加減にしろよお前たち…」


「なっ!?麻痺を返さないで自力で解いた!?

此奴!この短時間で進化しおったか!?」


「待て!キョウイチロウ!」


「エフィーロ…私が、待ってと言った時?待ってくれたか?ん?」


「いや、それは…

ごめんなさいーーーー!」


「逃さん!部部麻痺!足!」


「そんな!?部分麻痺まで!?我は上位精霊ぞ!?あり得ん!!」


「誰の加護を受けていると?」


「私?(๑・ω-)テヘペロ」


「可愛く言っても許さないモノは許しませんよエフィーロ」


「調子に乗ってました!私が悪かったから!」


「ですから?私がお願いした時に許して下さいましたか?」


「いや…あの…」


「自分の欲望の赴くままに?

一晩中、貪り尽くすご予定でしたか?

相互関係と言う言葉をご存知ですか?」

躙り寄るキョウイチロウ


「えっと…許し…て…」


「その脅えた顔も又、可愛いなエフィーロ♪」


「そんな佞言ねいげん


「行きますよ」


『あっ…此奴?…する時、口に出すタイプか?何だかんだ言って攻めては来るが基本的に優しい…』


「キョウイチロウ!?そこは違う!」


「(-ω- ?)んん〜?先にお攻めに成ったのはエフィーロ様でしょうに、ウフフ♪」


「ウフフ♪では無い!お願い!やめて!精霊でも弱いの前…腺は、駄目なのぉぉおぉぉ♡」


「フム…そこが弱い?と?では、お邪魔します♪」


「はぁ〜ん♡いきなり奥まで!?抜く時はユックリ…」


「何ですか?もっとハッキリ仰って下さいませ?」


『くっ!この私が手玉に取られるとは、でも…抗えない…

気をやってしまう!』


「耐えれますかな?」


「私を誰と…

はぁ〜ん♡もう駄目!許してキョウイチロウ」


「未だ二往復ですよ?」


「それでも!それ以上は…」


その後、全員手籠にされたとさ

キョウイチロウ恐るべし!


「キョウイチロウ様の悲鳴がやみましたね?」


「だな」


「どうなりますかね?」


「ルードリヒよ、男女の語らいを想像するなどと下世話な話しぞ!」


「すみません」


「攻守が交代しただけであろうよ」


「ではキョウイチロウ様は?」


「全員、ご自身が満足するまで止まらぬであろうな」


「もっと他の女子も行かせれば良かったですな」


「姫騎士アンナを含む五指と元十傑の三人も共に修行に出ておる故に…」



「キョウイチロウ様ぁ!我ら!我慢成りません!

このような香りと陰気を放たれては辛抱堪りません!」


「我らがバンパイアの貴族級女性が全員行きましたぞ!?」


「放っておけ、アレらも休暇を満喫したいのだ」


「休暇?ですか?」


その頃…


アンナは石川五右衛門に強制的にキョウイチロウとの念話通信を遮断されたが…

五指のアドリアーネ、アエリアーナ、アイシリン、アルシアーナ、アストライア、

元十傑のババリアン、パンタ・パンタ、ステファニーは、キョウイチロウの得た新たなスキル転移ゲートを使い直接、キョウイチロウの居る個室温泉に突撃!


つまりアンナに内緒で抜け駆けしたのである!


「なっ!?この気配は!?五指!?元十傑の三人!?どうやって!?」


「転移ゲートであろう?」


「自分のスキルですし…一人なら可能ですもんね」


「新たなる生命の誕生の予感しかせぬな」


「ですね〜」


「ルドウィン様!ルードリヒ様!」


「何だお前たち?」


「酒がうもうございます♪」


「フハハ♪確かに!」


「おかわりは必要ですか?」


「是非にも頼む!」


「(=`ェ´=)フフフ

我ら五兄弟で仕込んだ酒も♪ご堪能頂けると幸いです!」


「何とお前たちも作ったのか!?」


「キョウイチロウ様の杜氏のスキルは我らも所持しておりますれば!可能でございます!」


「初物か?味見はしたのか?」


「はい勿論にございます♪我らが失敗作を出すとお思いですか!」


「無い」


「勿論でございます!しかも!」


「しかも?」


「原酒」


「ほほぅ?もろみを搾った後、加水(割水)をしてアルコール度数を調整していない酒とな?」


「流石ルドウィン様!お詳しい!」


「旨い酒の為なら努力は惜しまん!」


「然り!愚問でした!」


「何用だ?」


「熱燗用です!」


「引き続きの熱燗か!?好都合♪ハインツよ飲ませてみよ!」


「弟達よ準備は?」


「万端にて!」


「お酌させて頂きます」


「ウム♪」


「ささっ♪ルードリヒ様も♪」


「ありがとう♪お前たちも飲め」

そう言ってトックリをハインツに差し出すルードリヒ


「とんでもございません!我らは自分で!」


「こう言った場だ!手酌は許さん!」


「ルドウィン様!?」


「お二人からお酌してもらうなとど過分なご配慮…

我ら五兄弟をキョウイチロウ様の従者に選んでいただき…」

。゜(゜´Д`゜)゜。


「イツ迄も泣いていては涙で酒が薄まってしまうぞ」


「それはありません!」


「比喩の通じない奴め!」


( ^∀^)アハハ/\/\/\

フハハハハハハ♪


「では、乾杯!」


「くぅ〜!染み渡る!旨いではないか!?」


「私には少しフルーティーに感じましたが…」


「分かりますか!?

吟醸造りという低温でじっくりと発酵させる方法では、酵母が「カプロン酸エチル」や「酢酸イソアミル」といったフルーティーな香りの成分を生成するのです!」


「つまり…日本酒の醸造過程で、酵母は米の糖分をアルコールに分解する役割を担うが、同時に香り成分も生成する!

それを酵母と精米歩合で調整したか!やるな!」


「流石ルドウィン様!お詳しい♪」


「旨い!旨いぞ!お前たち!部下の作った酒を飲みながら温泉で休暇などと!最高だ!」


「喜んで頂けましたご様子にて安堵致しました」


「やりましたね兄様!」


「試行錯誤した甲斐があった!

肴も用意せよ!」


「コレは?」


「キョウイチロウ様の世界の神に捧げていた供物のサメタレと言う物です♪」


「ほほぅ?二種類あるようだが?」


「それもキョウイチロウ様の世界の味醂干しと塩干しを元に作りました!」


「ほほぅ味醂干しは甘いな!」


「お口に合いませんでしたか?」


「塩もいただこう…!?

私はコッチが好きだ!酒に合う!ルードリヒよ?お前はどうだ?」


「私はフルーティーなお酒ですので、このお酒でしたら甘い味醂干しが好みですかね」


「フム…好みが分かれたか?

しかし!どちらも美味いぞ!ハインツ!」


「お楽しみ頂けて光栄の至り♪」

更にお酌され酒の進むルドウィン


「実にいい♪お前たちのお陰で更に良い休暇に成った感謝する!」


「とんでもございません!先程はルドウィン様の大吟醸を頂き我らも休暇を満喫しておりますゆえ


「フハハハハハハ♪少し酔って来たわ!心地よいのぅ♪」


「この、露天風呂と言う風情、情緒じょうちょ、我らの生活には無かった物だな」


「キョウイチロウ様の世界の侘び寂びと言う物ですな、豪奢な風呂を好む我らには無い感覚」


「キョウイチロウ様の住まう国では侘び寂び(わびさび)彼の国特有の美意識を表す言葉であり、質素さや静寂、不完全さの中に美しさを見出す概念であったな…

「侘び」は質素で簡素なものにおもむきを感じる心

「寂び」は経年変化による古さや枯れたものに美しさを見出す心を表すと聞く

我らの豪華さや華やかさを尊ぶ美意識とは対照的に、侘び寂びは、自然の移り変わりや時間の経過による変化を肯定的に捉え、そこから生まれる静けさや侘しさを深く味わうことを重んじる…と…

後は『足るをしる』だったか?」


「はい!自分の置かれた状況や持っているもので満足し、それ以上を求めないことを意味します」


「それ以上!コレ以上と求めてやまない我らとは別の感覚…か…」


「キョウイチロウ様は素晴らしい♪我らが知り得ない事を多く伝えて下さっています…」


「毎日、目から鱗が落ちまくっておる!

実際にどうだ!この露天風呂は!豪華さなど微塵も無い!自然との調和しか感じぬ!」


「何と言う満足感でしょう…」


「共に毎日、ノンビリと温泉に浸かれるキョウイチロウ様の望む世界を作ろうではないか!」


「先ずは国取りですね!父上!」


「くぅ〜!キョウイチロウ様と酒を酌み交わし!そのような話しがしたかった!」


「それは又!別の機会に!今宵は初の休暇と言う物を満喫しようではありませんか!」


「そう…だな…悔しくもあるが故に!思いも強く成ると言うもの!

休暇は明日もある!」


「明日と言いますか…朝風呂にて我らとの語らいの場とすると仰っておいででしたが?」


「馬鹿者!今宵のキョウイチロウ様が明日の朝から通常運転と成る筈が無かろう!」


「です…よね〜」


「今宵は此処までじゃ!我らが泥酔してはいけない!ほろ酔いで終いにするぞ!」

ザバーー!半身浴から急に立ち上がるルドウィン!

フラフラ…バタン…


「ルドウィン様!?」


「ルードリヒ父さま…気付けば相当酔ってらしたようだな、湯船に浸かった状態でお酒を飲んで、いきなり立つから」

((("Q(・ω・`)パタパタパタ


「( ゜д゜)ハッ!?」


「起きましたか?父上?」


「私は!?」


「貧血で倒れられて」


「キョウイチロウ様の安否は!?」


「父上が仰っていたのですよ魔王海軍をキャプテン・ウェイが壊滅させたから暫く魔王軍は大人しいだろうと」


「しかしルードリヒが言っていた空軍と陸軍は警戒せねば!」


「それも又、然り!ですが残り戦力で攻めてしまったら手薄な海路から魔族領が脅かされる愚行は致しますまい」


「参謀の私だったら、安心し切ったところを攻める事を進言するが…」


「何と!?」


「その点をジーパングォの殿様は周知しておったぞ」


「かの者もキョウイチロウ様と同郷!思考回路に同調があると!?」


「常に最悪を想定して行動せねば、奇襲を受けて後手に回れば勝てる物も勝てなくなる…」


「では?父上が魔王軍の参謀のままでしたら?どう進言なさるおつもりでしたか?」


「ハインデル!」


「つまり!キョウイチロウ様のような異世界人を二度と召喚出来ないように占領すると!?」


「もしくは…儀式に関わる全ての人族の抹殺よな」


「キョウイチロウ様の世界では窮鼠猫を噛むと申しておりました!

追い詰め過ぎると全身全霊をかけて攻めると!?

しかし魔王軍にはもう父上は居ません!進言する者も居ないかと!」


「敵はあの魔王ドンゴロスぞ?」


「その程度の思考回路はあると!?」


「一案として考慮しておるであろうな…」


「マズくは無いですか!?」


「大丈夫だ!可能な限りの策は弄してある」


「流石父上!」


「しかし…どちらの準備が先に整うかが鍵になって来る」


「魔王軍が先手を打って来る前に挫かなくては!」


「(=`ェ´=)フフフ

流石は我が息子で元四天王よ♪頭が回るように成ったな」


「旨い酒と休暇のお陰ですかね♪」


「違いない!頭が冴えまくっておる!何故二日酔いの症状が出ていない?」


「父上は立ちくらみで倒れられただけで泥酔した訳ではありませんので

…(;・`д・´)二日酔いは無いかと、水でもお飲みに成られますか?」


「ウム、貰おうか」

(/◎\)ゴクゴク

( ゜Д゜)ウマー!?

「何じゃこの水は!?」


「この休暇を決めた場所にて湧き出る生水ですが」


「生水!?魔族領の水とは泥水を濾過して煮沸した物ぞ!」


「父上?一体イツの話しをしているのです?キョウイチロウ様に仕え出して暫く経ちますよ?」


「何と言う事か…魔族領の者達が求めてやまない訳だ…」


「何を今更、酒の仕込み作業をした時から人族領の水でしたのに」


「では我らのワインも!?もっと旨く出来ると?」


「はい!今年の仕込みは済んでおりますが」


「幸せが過ぎる♪キョウイチロウ様…一生着いて行きます♡」


「まるでオモチャを得た子供のようですな父上♪」


「カーミラにも飲ませてやりたかったな…」


「そこは、アンジェリーナ様とお飲み下さい」


「お前!?ルードリヒ?知っておったのか!?」


「姉上も知っていたではありませんか♪私が知らないとでも?」


「くっ!」


「我ら姉弟は主人の幸せ以前に父上の幸せも願っておりますれば」


「…」


「良い息子様を持たれましたなルドウィン様」


「ハインツ!?」


「我ら五兄弟も全力サポートさせて頂きますぞ!ひいてはキョウイチロウ様の一助にも成りますので尚更です!」


「カーミラ…お前を慕う配下の者達が頼し過ぎる♪」


「しかし!ルドウィン様のことゆえに!」


「私が一番働かなくはな!」


「では明日のキョウイチロウ様の状態を朝!確認したのちに!

朝から行動するか午後一にするか決めましょう」


「フム広場のテントの準備は整っておるな?」


「万全にて!」


「ハインツ!ルードリヒ!寝るぞ!」


「力いっぱいかける号令ではありませんよ父上」

( ̄▽ ̄;)


「失敬!据え膳で寝床を準備して貰って言うセリフでは無かったな」


「キョウイチロウ様の世界のマットと寝袋の寝心地といったら♪」


「試しに寝たら朝でしたねルードリヒ様♪」


「(*゜∀゜)*。_。)*゜∀゜)*。_。)ウンウン」


「では!参りましょう!」

⊂(・ω⊂( ・ω・)⊃ω・)⊃


「コレが寝袋?どれ?」ゴソゴソ…

( ˘ω˘ )スヤァ


「如何でしょうルドウィン様?もう寝てる!?」


「我らも寝るとしようか?」


「はいルードリヒ様!」


「では、おやすみ」


「おやすみなさいませ」


( ˘ω˘ )スヤァ

(。-ω-)zzz


ルドウィン、ルードリヒ、バンパイア貴族級のハインツ五兄弟達は、未だ未だ続くキョウイチロウ達の賑わいをよそ目に就寝につくのだった

ここまでお読み頂きありがとうございます!


この小説を読んで、「面白い」「続きが気になる」と少しでも感じましたら、

ブクマと↓の☆☆☆☆☆から評価頂けましたら幸いです (*゜▽゜)ノ


読者様の応援が作者の何よりのやる気に繋がりますので、是非とも!

よろしくお願いいたします!

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