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第115話 アフターケア

念話通信

「ルイーズ?居る?」


「はい、ご主人様?何かご用でしょうか?」


「いや、孤児院の皆んなはどうしてるか気になってさ…

色々大変だったじゃん?

夜泣きしてる子とか居ないかなって心配になってさ、見に行こうかと思ってるんだけどどうかな?」


「はい、子供達の思考回路は柔軟でして都合の悪い記憶に蓋が出来ている子達ばかりで、これと言った問題は、今のところありませんわ」


「一度皆んなの顔を見に行きたいと思ってるけど習い事の最中だと、何かと問題があるでしょ?

何時くらいなら都合が良いかな?」


「とりあえず午後三時までは色々とみっちりスケジュールが組まれていますが、それ以降でしたら問題無いかと」


「分かった今日か明日だとどちらが都合が良いだろうか?」


「今日の今日はシスター達の都合もありますので明日にして頂けますでしょうか?」


「分かった♪

今、シスター達は私の庇護下に入ってる訳だけど従者になって私の加護が欲しいか聞いておいて、それと…」


「他に何か?」


「子供達にも加護が欲しいか聞いておいて欲しい

進化はレベル的に無理だけど従者にして加護を与える事は可能だから、その際、私の命令は絶対で拒否出来ないって話しもしておいて」


「愚問ですわ、ご主人様」


「(-ω- ?)んっ?何が?」


「キョウイチロウ様の加護が不要と言う孤児院の人達は居ないと言う事ですわ」


「(。=`ω´=)ぇ???そんな事って有る?拒否権とか有るでしょ?私に絶対服従だよ?」


「( ̄▽ ̄;)えっとですね」


「うん、何?」


「現在の各孤児院に起こった異変なのですが」


「はい、はい」


「全ての庇護下にある五つの孤児院に有る女神像なのですが…

毎朝起きたら先ず生有る事を女神に感謝します。

そして三度の食事の前に今日のかてを得れた事を女神に感謝する、と一日に何度も祈りを捧げていたみたいなのですが」


「それがこの世界での普通でしょ?」


「キョウイチロウ様の像に変わって女神像は暖炉の薪にされてしまいました!」


「Σ(・ω・ノ)ノ!?何と!?」


「シスター達は子供達に女神は何もしてくれなかったけど最後に私達に暖かさを提供して下さいましたね、最初で最後の女神の恩恵でした

と、子供達に女神信仰の終了を通達いたしまして…」


「∑(゜Д゜;)マジで!?女神への信仰心とか!?どうなっちゃったの!?」


「子供達は子供達で口々に地獄のような日々から救いの手を差し伸べてくれたのは女神ではなくキョウイチロウ様であるとシスター共々、子供達の信仰がご主人様に向きまして…

毎朝、毎晩、そして三度の食事の前にキョウイチロウ様への感謝の祈りを捧げたのちに食事をしている始末でして、孤児院の人の信仰対象は女神アルベリア様からご主人様に変わってしまっていますわ」


「女神への信仰が薄れる…それってマズくないか?」


「私には神々の事ですので良く分かりませんが、信仰が薄れると言う事は力も薄くなると言う事かと」


「だよね!だよね?」


「更にマズい事態が…」


「ごめんルイーズ!お腹一杯!もう新しいネタは要らない!」


「孤児院予定地付近の教会の女神像も消えましたわ」


「消えた!?」


「消えたと言うか…撤去されました」


「何で!?!?」


「キョウイチロウ様の像に…すげ変わりまして

( ̄▽ ̄;)」


「はぁ!?」


「気付けば女神教会では無く、キョウイチロウ教会なる宗教団体が出来ていまして、布教活動が始まっています…」


「マジで!?何でそうなるの!?」


「ここ千年程、女神の啓示を聞いた者は無く、その点ご主人様は王城の中庭を原初の森に変えてしまわれましたし、その時のご主人様の魔力波動を知らない者は居ません

今現在の王城の中庭は、森の中にこそ入れはしませんが周囲は一般解放されていて

連日、押し寄せる人の数は増えているとか」


「私の無知が招いた粗相が観光地に?」


「いえ違います!」


「観光ではなく聖地巡礼ですわ」


「はぁ!?」


「足腰の弱ったお年寄りにも介護付きで聖地に巡礼するツアーが組まれているようで…

新しい神がこの地に救いの手を差し伸べて下さるとその、お力の一端を見たい人で溢れかえり…

今ではキョウイチロウ様の森と呼ばれ、神格化され聖地として崇められいる…と」


「と?」


「シスターから聞きましたの」


「出所はシスターじゃないの?」


「そんな事はありませんわ」


「何で!?」


「一日二日でシスターがここまでの事が出来るとは思えませんわ」


「確かに」


「しかし、今回の救出劇は…」


「は!?」


「あまりにも…その…何と申し上げれば良いか…」


「…(;・`д・´)ヤラかした?と?」


「はい、悪人に天誅を喰らわし成敗後にポージングと口上文句まで付けてしまいましたので…

巷ではキョウイチロウごっこなる子供の遊びも散見されていまして…

例のポージングと口上文句を皆で口にすると言う遊びが流行りだしている始末でして…」


「未だ二日しか経過してないよ!」


「憲兵に悪い貴族を突き出した際にセイラとノウェルが、誰の所業かを伝え、その道すがらご主人様の偉業を喧伝して回ったのが大きな原因かと」


「アイツらぁ…」


くいう私も…」


「ルイーズも!?」


「孤児院の子供達と一緒に成ってキョウイチロウごっこに興じまして…

その際、私のセリフだけ

キョウイチロウ様の従者ルイーズ見参!と言う事実を元にしたセリフですので…

皆に羨ましがられまして」


「ルイーズ!?何してんの!?」


「単なる子供達に付き合っての、ごっこ遊びですわ

ですので孤児院の子供達にはご主人様の加護を不要という子は一人も居ないかと

ステータス開示して自慢する子供も出て来るかと…」


「(;゜゜)マジかぁ…

どうすんのよ、それ…」


「最早、新興宗教団体、キョウイチロウ様を崇める教会は発足済み!私達ではどうにもなりませんわ」


「私!?教祖に成るの!?」


「いえ!違いますわ!ご主人様は既に神として女神に取って変わって崇められてますわ!」


「何でよ!?どうしてそうなんのよ!?」


「どうと申されましても、ご主人様は神の御業としか思えない事象を数多く達成されていますので…

神として崇められる理由を上げればキリがありません!

信仰対象に成るのも時間の問題であったかと」


「そんなぁ…

天照さまぁ〜?聞こえていらっしゃいますか〜?

神話の神々の布教と仏教の普及の前に、私が信仰対象に成ってしまいました!如何すればよろしいでしょう?」


「あぃあぃ!聞こえておるぞよ」


「どう致しましょうか?」


「(-ω- ?)んっ?別にどうもせんよ?」


「はぃ??」


「キョウイチロウが八百万やおよろずの神の一柱になるだけの事よ!八百万分の1じゃ

大した事、無かろうに?」


「はいはい♪そうですね♪数で言えば八百万の1ですもんね♪大した事は無いですね♪

って!成るかぃ!!成らんわ!!」

(_・ω・)_バァン☆


「別に良かろうもん、前にも言うたが菅原道真は学問の神として奉られておるが、奴は元は人ぞよ?

他にも神として信仰を受けて神に成った元人もとひとが沢山、るのじゃ

一人くらい増えたとて何の問題があろうか、何の問題もありはせんよ」


「天照さま!?軽っ!」


「そもそも我ら神話の神々は八百万やおよろずるんじゃぞ!誰を信仰しようと個人の自由じゃ!

しかも神話の神々に我を信仰せよ!と言う傲慢な神などは一人としてらんよ

故に!キョウイチロウを信仰しようと神と崇めようと自由なんじゃ!

しかしこのままキョウイチロウに対する信仰心が大きくなり続けてある特定の数値を超えるとなると…」


「超えると?何かマズい事でも?」


「キョウイチロウが神と成り新たな力に目覚めるであろうな」


「神に成る!?どのような力を手にするのですか!?」


「知らんよ」


「軽っ!?投げっぱ!?」


「投げっぱなしも何も信者に毎日全て事柄について感謝され信仰されるのであれば、キョウイチロウは特定の物を介した神ではなく全知全能なる神に成るであろうとしか言えぬよ」


「私が全知全能の神!?自分の事すらままならないのに!?」


「そこは信者の自由!」


「ヒーローじゃ無くて?神なんですか!?」


「そこは、それ、キョウイチロウを崇める者が出て来た時点でヒーローでは無いわな」


「何でよ!」


「何でも何もありはせんよ

先程も申したであろう?信者は誰を崇めようと何を信じようと自由なのじゃ」


「私を神と崇めるのも?自由!?

自由が過ぎる!

私は、ただ異世界召喚に巻き込まれただけなのに!」


「まぁ…何じゃ…あれよ、あれ、

キョウイチロウが異世界の万人ばんにんに愛されてしまったものはしょうがないではないか、素直に受け入れよ」


「現世では普通の会社員だったのに?

異世界に強制召喚されたら神と崇められるなんて!

夢なら覚めて!」


「これこれキョウイチロウ、現実逃避するで無い」


「天照さまぁ〜!!」


「そして、甘えるで無い!現実を直視せよ!」


「(*/∀\*)イヤ!出来ません!」


「では、妾はこれで…」


「天照さまぁ!」


神との交信が途切れ、途方にくれるキョウイチロウ

後日、孤児院(仮)にて…


「キョウイチロウ様だっ!!!!」

「キョウイチロウ様ぁ!!!!」

「あぁ我らの救い手キョウイチロウ様!」

「キョウイチロウ様ぁ♪今日は何しに来たの?遊んでくれる?」

孤児院の子供達はキョウイチロウの周りに集まり大騒ぎ

( ̄▽ ̄;)

「いや…あの…皆んな、どうしてるかな?って気になってさ」


「あの時はありがとう♪女神様は助けてくれなかったけどキョウイチロウ様は私達を救ってくれた!

毎日感謝してるよ!」

「そう!シスターがキョウイチロウ様に日々感謝しなさいって!」

「私達みたいに苦しんでる子供達を沢山救って上げて♪」

「シスターがね!シスターがね!キョウイチロウ様は苦しんでる人だけじゃ無くて魔王も討伐する人だって言うんだよ!本当なの?」


「あの…その…」

『現実はそんなに簡単じゃ無いんだよぅ…

なんて答えれば良いの〜?』


「はいはい!さぁさぁ!キョウイチロウ様が困っていらっしゃいますよ!」


「えー!!キョウイチロウ様!困ってるの〜?」


( ̄▽ ̄;)

「いや…あの…」


「ハッキリしない男は嫌われるんだよ〜」


「(*/∀\*)耳が痛い!」


「本当にいい加減になさいアナタ達と来たら!キョウイチロウ様はお忙しい中、皆んなのお顔を見る為だけにいらして下さってるんですよ」

シスター アーニェーゼが子供達に言いきかせる


…(;・`д・´)

「忙しくは無い、です…」


「本当!?じゃ遊んで〜♪」


『流石はキョウイチロウ様!我らシスター達は知っていますよ!毎日忙しい筈なのに子供達の為にアフターケアにいらして下さるなんて…

なんとお優しい方、今後も毎日、我らは貴方様に対して感謝の言葉を口にして日々生活していきますわ』


「シスターアーニェーゼ?他のシスター達は?」


「キョウイチロウ様がご寄付頂いた品々の選別作業に従事していますわ

ルイーズ様から今回、ご加護を頂けるとのお話しでしたが?本当によろしいので?」


「別段問題は無いけど」


「けど?」


「私の従者に成ると言う事は私に絶対服従する事になるんだ、それを最終確認に来た」


「愚問ですわ、我らが神であらせられるキョウイチロウ様の臣下に加えて頂ける事は喜びしかありませんわ」


「何?何?私達も従者にしてくれるの!?」

∠( `°∀°)/「やったぁ!」


「本当か〜?私が変態だったら?皆んなに色々と強要しちゃうぞ〜!」


「ん〜?OK!」∠( `°∀°)/「何でも言って!」


『(*/∀\*)イヤン!純粋無垢が過ぎる!よこしまな自分が恥ずかしい』


「おいで♡」


「わーい♪キョウイチロウ様ぁ♡」

孤児院の子供達がキョウイチロウに抱き付く

「キョウイチロウ様♡」

「私達を助け出してくれたのがキョウイチロウ様で良かった♪」


張り詰めた子供達の気が緩む…


気付けば子供達は全員可愛い寝息を立てて深い眠りについていた


『あぁ♡何事が起こっていますの?

キョウイチロウ様を囲んで眠る子供達♪なんと言う神々(こうごう)しい光景なのでしょう』


「キョウイチロウ様?何かなさったので?

子供達のこんな可愛くて安らかな寝顔を見るのは久しぶりですわ♡

寝ていても何処か緊張して、張り詰めた表情をしていたのに…コレは一体?」


「ん〜ん、何にもしてないよ」


跪くシスターアーニェーゼ


「どしたのシスター!?」


「いえ、我らシスターは神に仕える者、その仕える神がキョウイチロウ様であるのだと実感いたしました!

我ら教会の者はキョウイチロウ様を崇めとうございます。

何卒ご許可を!

ここ数日は添い寝をしてやらないと寝付きの悪い子達も居まして…

(ノω・、)

私とてあの日の夜の事を思い出さない日はありません…

天使のような寝顔で寝る子供達!そしてその中心に降臨されたかのように佇むキョウイチロウ様♪神々しい以外の言葉が見つかりませんわ」


「よしよし♪子供達が起きちゃうでしょ?少し声のトーンを下げてシスターアーニェーゼ」

シスターアーニェーゼを撫でるキョウイチロウ、するとシスターも緊張の糸が切れたように深い眠りについてしまう

ルイーズの指示の元、搬入された物資の仕分けを終えたシスター達がルイーズと共にキョウイチロウの元に訪れる…と…


「何と神々しい光景ですの!?子供の天使のような寝顔!?中心にはキョウイチロウ様♪

あの日以来こんな安らかな寝顔は見たことがありませんわ」口々に話し合うシスター達


「はぁ!?何事ですか!?キョウイチロウ様!?スリープの魔法ですの!?それにシスターアーニェーゼまで!?

アーニェーゼ!貴女!ご主人様のお付きを頼んだのに何を呑気に眠りこけているのです!」


「シィーーー」

キョウイチロウは右手の人差し指を立てて静かにしてとジェスチャーする


「あぁ改めて見直しても♡何と神々しい光景なのでしょう!

子供達のこのような寝顔を見るのは、イツ以来でしょうか?思い出せない程昔の事な気がします

シスターアーニェーゼも人一倍責任感の強い子です。あの狂った宴を自分では何も出来ない事に対して日々心を病んでいましたのに…そして言葉使いも荒くなってしまい…見ていられませんでしたのに…

何と歳相応の愛らしい寝顔ですこと♪

キョウイチロウ様の懐にいだかれ眠る天使とシスター♪まるで絵画のようですわ

(ノω・、)

キョウイチロウ様♪狂宴が開催される前迄はこのような寝顔でしたのを思い出させて下さりましてありがとうございます」


コソコソ小声

「ご主人様?何事ですの?」


「うーーん私にも分からない、ルイーズは問題無いって言ってたけど…

本人達が感じてる以上に、かなり精神的に疲れが溜まってたみたいだね、抱きしめてあげるから皆んなおいでって子供達に声をかけて抱きしめただけなんだけど」


「それは分かりましたが、何故シスターアーニェーゼまで?」


「良く頑張ったね♪って頭を撫でただけなんだ…

シスターが一番疲れていたんだと思う」


「キョウイチロウ様!我らが神!我らシスター一同は今後!女神では無くキョウイチロウ様を崇めさせて頂きます!ご許可を!」シスター一同


「…」


「ご主人様…先刻申し上げた通りにございますわ

私からもご許可を頂きたく」


「…」


「キョウイチロウ様!」


(๑・ω-)b シィーーー

皆、静かにのジェスチャーをするキョウイチロウ


「しかし!我らの思いにはお応え頂け無いのですか!?」


「分かった皆んなもおいで…」


「キョウイチロウ様♡」シスター一同


「皆、私の従者に成るって事で良いのかな?」


「。゜(゜´Д`゜)゜。はぃ〜」キョウイチロウに集まるシスター達


「じゃあ子供達共々進化しよう」


「。゜(゜´Д`゜)゜。はい…はぃ♪」


『おっ?シスター達は、幸か不幸か子供達の部分回復と言う難易度の高い回復を強要されたせいか、回復スキルが上限値に達してるな、これなら三段階種族進化いける!子供達…は…

ビクゥッ∑(OωO )!?子供達も三段階種族進化が可能!?何で!?』


「ステータスオープン」


「ご主人様?どうされましたか?」


「ルイーズ!ちょっと待って!」


「はぁ…」


『ほぇ!???何?何?年齢、レベルを問わずキョウイチロウへの信仰心の熱い者につき三段階種族進化が可能だって!?』


「今、私のステータスの変異について確認中だから少し待って」


「はい」


『私のスキルと職業を全て子供達に渡すのは過ぎたるスキルだな…と思ってたけど…

その子に合ったスキルだけ取得させて伸ばせて後はその都度調整して年齢に見合わ無いスキルは使え無いように調整しようと思ってたのに』


「(-ω- ?)んっ?ステータスに更に追加項目?」


『(;゜゜)マジかぁ…私が思った事がスキルとして追加されるのか!?

何?何?子供の従者に関しては、年齢を重ねる事にスキルは適性に合わせて追加され、子供に限り私が取得したスキルでもスキルレベルに達していないスキルに関しては必要な関連スキルのレベルアップで満たされて不可の文字が消えるまでは行使出来ない…

理想的じゃん!何?何?新しく増えた項目には更に?

信仰心が数値化されてるな…これって信者の数か?内訳も有るな、人族の信者が5,000人超えてる…

それに!?シルキーが…二万人を超えてる!?

何で!?そんなに居るの!?更なる内訳が?ハインデル国内のシルキーだけじゃ無い!?

あの時の私の魔力波動って…何処まで広がったらこう成るんだ?

私の信者には、会った事も無い亜人種族も更には幻獣種族に聖獣種族に妖精族も含まれて…る?

(;゜゜)マジかぁ…

今後は部分進化しなくても任意で理想とする進化をしてくれて、その進化後のスキルの使用制限は私の思うまま…と…チートだけど…

それより信者の数が…多すぎだろ…ってか人族の信者の数値が今現在尚!上がり続けてる?

このまま…此処で…魔力隠蔽しないで皆んなを進化させたら…

ええぃ!ままよ!』


「全員触れて!私が自分のステータスの確認が終わったから種族進化するよ!」


「キョウイチロウ様に触れている誰かに触れればよろしいので?」


「うん♪それでまとめて進化が可能になるから!

良し!繋がったな!皆んな!始めるよ!三段階種族進化!」


「ご主人様!子供達まで三段階はやり過ぎですわ!」


「ルイーズ!私のスキルも進化してるから大丈夫!」


「何が大丈夫なのですか!?ご説明を求めますぅ〜

ビクゥッ∑(OωO )!?あの時にも増して膨大魔力波動!?

キョウイチロウ様!?いけません!魔族達に又、キョウイチロウ様の位置がバレます!」


広がる魔力波動、身体の変化に伴い寝ていた全員が起きる…


\\\└('ω')┘////フォーー!


「何コレ!?」「何?何?」年齢はそのままに三段階目種族進化して戸惑う子供達

「コレ…が?神と称されるキョウイチロウ様の恩恵ですか?

パラメーターが軒並み英雄クラスまで上がっている?

あぁ♪私のステータスの表示にキョウイチロウ様の加護がありますわ♡

幼き頃から女神アルベリア様に祈りを捧げ続けて教会でシスターになるべくして教育されて来ましたが最後まで女神の加護は得られませんでしたのに…」

口々に思いを述べてお互いを見合うシスター達の瞳からは求め続けていた加護を手に入れた事により涙が溢れていた


「ルイーズ!」


「はい!」


「子供達も無事進化が終了したみたい、斯々然々」


「最早、会った時から凄いお方だと認識してはいましたが…

別次元ですわね…まさかここまでとは…」


「なんか、ごめん」


「何を仰いますか!未だご主人様は進化の途中であるなどと!素晴らしいの一言ですわ!

何と誇らしい事なのでしょう、今回のご主人様の魔力波動は前回よりも強く広域に達した事と思われます!

ご主人様を求め、狂おしいと言いますか求めてまない恋焦がれるシルキー達がシスター達を羨やむでしょう…

シルキー達は自ら屋敷を出る事は叶いません…かなり不憫ですが…それは致し方の無い事として諦める他ありませんが!

近くに来られたご主人様の情報を元に命懸けで会いに来たシルキーには寛大な処置をお願い致しますわ!

ご主人様と引き離されたラティをご存知ですわよね!?」


「うん、消えちゃうんだよね?受け入れるよ♪ルイーズの娘さんも未だ仲間に出来て無いんだし、何処かに居るんでしょ?」


「言質を取りましたわよ!ご主人様!娘!孫!ひ孫共々シルキー達を受け入れると言う事はシルキーの要望にも応えると言う事ですわよ!」


「(;゜д゜)アッ…それはマズい…」


「シルキーが従者になり実体を得ると言う事で、ご主人様に求めるのは!そのお身体!」


「主人のハーレム要員の追加を確認なの…

うぇぇ!?二万超え!?どうなったらこうなるの?」


「ノウェル!?」


「子供の相手は…子供のノウェルにお任せなの!って思って来たけど別件が想像以上なの!

説明して欲しいの!」


「って言うか?毎回ハーレム要員、ハーレム要員って言うけどノウェルには何が見えてるの?」


「私の固有スキルなの」


「何そのスキル!?従者のスキルは私にも使える筈なのに知らないんだけど!?」


「主人に身体を許しても良い女性の数が数値化されて見えるの」


「はぁ!?何処に表示されてるの?」


「主人の鑑定貫通でも秘匿出来る私の特殊スキルなの…

でも…今回のは完全に想定外で桁がバグりそうなの」


「前々から気に成ってたステータス表示の!『可能』って何の事だと思ってたら…」


「そうなの…性行為可能の表示なの、それが増えると私に通知音が鳴るの」


「( ̄▽ ̄;)だから何処どこに居ても、事あるごとに、現れてたんだね」


「今回の数値は異常なの!説明して欲しいの!」


「( ̄▽ ̄;)えっと…ステータスオープン!見て貰った方が早いかな」


「何なの?主人の!この新しいスキル欄は!?

神(仮)!?信者の女性の数とノウェルのハーレム要員が分かる秘匿スキルと連動してるの!

主人…どうするつもりなの?」


「どうもしないし、何もしないし、ハーレムは作らないよ…」


「ノウェルの目を見て言って欲しいの!

主人!やましい事が無ければコッチを見てハッキリ言える筈なの!

別に今更主人のハーレムに女性が追加されてもノウェルは怒らないの」


「そうなの?」


「逆に主人は女性にモテモテ♪

主人の良さが分かる人が増えるのは素晴らしい事なの

種族的に簡易妊娠が出来るバンパイア達は問題無いんだけど、問題は人族とその他なの」


「何で?」


「何で?じゃ無いの!毎日、朝昼晩と腰を振り続けても未だ足りない人数なの!主人は一人なの!

ノウェルは心配してるの!

結果を残した競走馬は種馬にされるの!引退後、種馬にされた競走馬の寿命は他の馬より短いの!

主人の遺伝子を多く残すのは今後、主人の居ない世界での人族の存亡に関わる問題だから主人には沢山子供を作って欲しいの!でも短命はイヤなの!」


「そうですわね…悩ましい事ですわね」


「ルイーズ!?」


「私はご主人様に夜伽で、感じて降りて来た子宮に、ドンと注いで貰いたいので♪

ノウェル様?秘匿スキルについてお話しがありますので、後ほどお時間を頂けますでしょうか?」


「あぁ…タイミングのスキルの話しかな?なの」


「そうです!分かるのですか!?分かれば体外に放出される前日にいたせば!濃いぃぃのが頂けると言う事ですわよね?」

(ΦωΦ)キラキラとした目でノウェルを見詰めるルイーズ


( ゜д゜)じーーーーー


「…

ルイーズ…

主人の目線が冷たいの…

別の場所で時間を改めて欲しいの」


「夜這いのタイミング?私の都合は?」


「問題ありませんわ!無精を頂くだけですので♪」


「あっ!馬鹿!ルイーズ!それを言っちゃ駄目なの!!!」


「はい!?」


コソコソ小声

「馬鹿ルイーズ!主人に自慰されたら射精管理出来ないの!本当にルイーズは馬鹿なの!

本当の本当に!夜のテキストの著者なの!?

馬鹿!主人に気取られずここまで来たのに台無しなの!

ルイーズには教えてあげないの!」


「ノウェル!今夜の同衾は無し!と言うかそう言う事なら今後の魔力供給はベッドではさせない!別々の部屋で寝よう、イツまでも一緒は嫁であるセイラとラティに気が引けるし」


「待って!待って欲しいの!主人からの魔力供給が無いとノウェル駄目なの!」


「日中、くっ付いてても良いから、今日の今日からは可哀想だから明日からキョウイチロウ離れ!

分かったねノウェル!」


「ルイーズぅぅぅ

アンタのせいで秘匿スキルが秘匿に成って無いの…

ルイーズのせいで主人に捨てられたの…

ノウェル…もう…生きていけないの…

又、お部屋に入れて貰えなくて窓やドアをカリカリするのは嫌なのぉ。゜(゜´Д`゜)゜。

主人!本当に言ったら何があっても入れてくれないのぉ〜

。゜(゜´Д`゜)゜。うぇーーーん

ルイーズの馬鹿ぁ!

子供達も居るのに!自分の事しか考えて無いなんて度し難いのぉ〜!

身体の成長と共に不可能が可能になる筈のステータス表示が女児達も可能に成ってるの〜!

馬鹿ルイーズ!」


「あの…その…ノウェル様!申し訳ございません!」

ジャンピング土下座するルイーズ!


「もう…遅いの…ルイーズの粗相で取り返しが付かないの、ルイーズが反省しても時既に遅し、なの」

(ノω・、)グスッ…グスッ…鼻水をすすりながら啜り泣くノウェル


「そこを何とか!」


「ノウェルに謝られても…主人の事なの…

もぅ全てが御破産なの…

セイラとラティと綿密にして来た計画もタイミングを見計らい、主人から求められる女性に成る為の二人の努力の積み重ねも…

計画の見直しでどうにか出来る問題じゃなくなったの…」

幻獣化してその場を去るノウェルを一瞬で見失うルイーズ


「あぁ…私は何と言う事をしてしまったの…

ノウェル様…」


念話通信

キョウイチロウ切断


「セイラ…ラティ…由々しき事態なの…

今すぐに話しがしたいの…」


ノウェルからの念話通信にただならぬ気配を感じた二人


「セイラ!」


「ラティ!」


「ノウェルの元に向かいますわよ!」


ノウェルが待ち合わせに選んだのはエルフの里の世界樹のキョウイチロウも知らない、とある一室


「ノウェル?急に会いたいだなんて?どうしたんですの?」

ノウェルに尋ねるエルフの里の世界樹の精霊エフィーロ


「エフィーロ様ぁぁぁぁ」

。゜(゜´Д`゜)゜。


「うんうん…だからどうしたの?」


「エフィーロ様!ノウェルは居ますか!?」

「ノウェル!何がありましたの!?」


「ルイーズのせいで例の計画が台無しなの…」


「何ですって!?」

「例の計画とはアレですわよね!?何で!?何が起こりましたの!?」


「ルイーズのせいでノウェルが内緒でして調整してた主人の射精管理がバレたの!

そしてルイーズの説明を聞いてた孤児院の女児達まで可能表示に成っちゃったの…」


「毎夜、わたくしたちの体調に合わせてノウェルがキョウイチロウ様のアレを管理する為に魔力供給と称して精気を抜き取り調整してくれてたアレがバレましたの!?」

「はぁ!?身体が大人に成っていない女子じょじも!?」


「うん…更にもう嫁と以外は一緒に寝ないって…

ノウェルも主人離れの時期だって…

お部屋には入るなって…

檄怒げきおこなの…」

。゜(゜´Д`゜)゜。うぇーーーん!


「曽々お祖母様!

ノウェルの言う通り台無しですわね…」


「うーん…

それはどうかしらね…少し矛盾してるわ」

小首を傾げて人差し指をアゴに当てて考えるポーズのエフィーロ


「(ノω・、)何がなの?エフィーロ様?」


「ノウェルはキョウイチロウに沢山子作りして欲しいんでしょ?」


「それはそうなの…」


「キョウイチロウに子沢山に成って欲しい

けど…一緒には居たい…と…?そして毎晩一緒に寝たい…と…

それって子作りに同衾するって事?」


「それは!?

その時は…別々の部屋で寝る…の…」


「ノウェル?貴女もキョウイチロウの子供が欲しいんでしょ?

キョウイチロウのお嫁さんに成れば一緒に寝れるんでしょ?

何故そこまで射精管理にこだわるの?

実の所…」


「そうなの!嫌なの!主人が別の人とするなんて考えたく無いの!独占して!一緒に寝たいの!」


「現状…子供の身体を維持する事で一緒に寝れては居るけど…

それは、管理を名目にセイラさんとラフティーナさんに同衾の納得をして貰う為…よね?

甲斐甲斐しいったらないわね…いえ、いじらしいと言った方が正しいかしら?

貴女何歳になるの?

私は…

二千年を堺に忘れたけど…」


「150なの…」


「そんなに生きて来てるのに、セイラは?」


「220ですわ…」


「ラティ?」


「私も150…

年齢のお話しは恥ずかしいですエフィーロ様、今?年齢の開示は必要ですか?」


「あら?必要よ私はあちこちの木々から花粉を貰って自分の花粉以外からも受粉して数億…いえ…もっとかしら?子供を作ったわ、人族で言ったらビッチに成るのかしら?ウフフ♪」


「エフィーロ様がビッチだなんて!そんな事は絶対にありませんわ!」


「ありがとうセイラ、私は長命なエルフ達より長く人の生産活動を見て来たわ

それで?何処の処女共が?誰が?誰の?ナニを?管理をするって?」

( ✧Д✧) キラーン

エフィーロの鋭い眼光で三人は見詰められて固まる…


「エフィーロ…様…は…

自然の摂理に反する行為…だって言いたいの?」


「そうよ…そう、ハッキリ言ってるじゃない

ルイーズばかり悪者にして彼女の何がいけないの?人族は短命なのよ?駆け足で事を求めて何が悪いの?

42歳にも成って素人童貞のキョウイチロウを急かして何がいけませんの?」


「素人童貞…?て…何?セイラ?ラティ?知ってるの?」


「えっと、アレですわよねラティ」


「私に振らないで下さいまし!」


「あら?あら?本当に♪おぼこい娘達だ事、ウフフ♪」


「エフィーロ様…

その…わたくしたちは…何と申し上げたら良いのでしょうか…」


「仕方が分からない…と…?」


「はい…キョウイチロウ様にリードして頂かないと多分…出来ないかと」


「それを?繁殖形態の違う私に聞きますか?」


「色々と見て来て…る…と申し上げたのはエフィーロ様ですわ」


「そう来ましたか…」


「駄目でしょうか?」


「駄目も何もセイラの言っている事が正解としか答えられないわ」


「わたくしが正解?」


「そうね…統計的に見て女性上位などで女子おなごが卵子を揺らして受精すると…

産まれて来る子供に悪影響が出て奇形が増えるとの統計が出ています。」


「では!?どうすれば元気なキョウイチロウ様のお子が産めるのですか!?」


「さっきセイラが自分で言った事じゃない」


「…」


「分からない?」


「はい…」


「男に動いて貰うのよ、正常位が一番安定するわ

だからセイラが言った通りよ

キョウイチロウにリードしてらもらいなさいな

何で私がこんな説明しなきゃいけないのよ

プンプンだわ」


「エフィーロ様…そんなに怒らないで下さいまし」


「そうよね、男性経験のない三人に言っても詮無き事よねごめんなさいね」


「いえ!わたくしたちが無知故にルイーズ様を悪者に責任転化したわたくしたちの咎ですわ

エフィーロ様は何も謝るような事は申しておりませんわ、こちらこそ気を使わせてしまい申し訳ありませんでした

わたくしたちの事情に強引に巻き込み一室までお貸し頂いているのにも関わらず自分の事ばかりで…

お恥ずかしい限りです」


「良いのよ、とりあえずお茶でも飲んで落ち着きなさいな

貴女達みたいなお茶菓子は用意は出来ませんので木の実と果実くらいしかありませんけどごめんなさいね」


「それは問題ありませんわ!ここぞと言う時の為にご用意したお菓子がございますので!ご用意させて頂きますわ」


「あら?あの野生児で野獣のようなセイラが?

お料理をしたんですの?それは♪それは♪興味深いですわねウフフ♪

アグラディオに泥団子を作ったセイラは食べるフリをした父に涙目で『食べてくれないの?』と強引に食べさせたあの小娘とは思えませんわね

アグラディオも可哀想に…少し女性らしいおままごとに付き合えたと喜んだら泥団子を実際に食べさせられるだなんて、子供は本当に純真無垢で酷い事を酷いと認識出来ていないからタチが悪い」


「(*/∀\*)イヤン!!もうエフィーロ様ったら数百年も前の話しを!」


「あら?私にとっての百年なんて、ほんの瞬き程度の時間でしてよウフフ♪」


「エフィーロ様は…意地悪ですわ、本当にお人が悪い」


「ウフフ♪私は貴女の成長を好ましく思っているのですよ♪

あのセイラが作った美味しいお茶菓子が食べらる日が来るだなんて♪

キョウイチロウにはー、感謝しか無いとー、思っているくらいですーー」


「キョウイチロウには、辺りから棒読みで感情がこもっていませんのが気になりますが、それは今回はさておき…どうぞ」


「コレは?」


「はい〜♡キョウイチロウ様の世界のフワフワパンケーキと言う物でしてぇ〜♡

パンケーキなのにプリンのように揺れるんです♡

生クリームとの相性も♪果実との相性も抜群でぇ〜♡」


「あぁ…いつものセイラですわね」


「何ですかエフィーロ様!そのトーンの低さは!

それはそれで!わたくし凹みますわ!」


「まぁ…あの食いしん坊セイラが絶賛するフワフワパンケーキなる物、食してみようではありませんか」


「(=`ェ´=)フフフ

わたくしの料理の上達ぶりをエフィーロ様が、その御身で感じて下さいませ、もう泥団子のような食べられ無い物をこのセイラが二度と作る事はございませんわ!」


「言いましたわねセイラ!では!実食!」

(*゜▽ ゜*)パァー♡

エフィーロ満面の笑み


「如何ですか?」


「美味しい♪何コレ?」


「コレがキョウイチロウ様の実力ですわ!我が主人をお認め頂けましたか?」


「キョウイチロウが考案したと言う訳では無いでしょう?

かの者の国の先人達の知恵と努力の結晶よ、お前たちの主人の力では断じて無い」


└( ゜∀゜)┘サッ


「なっ!?何をしますの?セイラ!?」


「例えキョウイチロウ様が考案していなくても此方の世界に持ち込んだのはキョウイチロウ様ですわ、それをお認めにならないと言う事はキョウイチロウ様の存在もフワフワパンケーキの存在も認めていないと言う事になりますので没収させて頂きますわ」


「そんなぁ!酷過ぎますわ!一口だけでお預けだなんて!」


「お預けではありませんわ!エフィーロ様!没収ですわ!」


「もう食べられ無いって事!?酷い!ここまで親身に成って話しを聞いたのに!私はご褒美があって然るべきと思うわ!

いえ…違いますわね…

セイラ!?何が望みですの!?」


「キョウイチロウ様にエフィーロ様のご加護を!

それが条件ですわ!」


「たかがパンケーキ1つで大きな事を要求して来ますわね」

( ✧Д✧) キラーン


「そんな鋭い眼光で見て来てもわたくしは動じませんわ!ご返答や如何に!?」


「ふぅ〜

負けましたわセイラ!一口で虜にされるなどと思ってもいませんでしたわ…

こればかりは致し方ありませんわね

明日あの馬鹿を連れていらっしゃいな」


「一つご質問させて頂いても?」


「一つなら良いわ、どうぞ」


「イツもエフィーロ様は?事キョウイチロウ様に関してだけ辛辣ですが、我が主人がお嫌いですか?

こうして今まで見えなかった世界樹の精霊様であるエフィーロ様と一緒にお茶会が出来るのも、キョウイチロウ様がお作りに成った精霊も食べられる特別なお菓子も全てキョウイチロウ様のお力の一端ですのよ?

エフィーロ様にもたらされたキョウイチロウ様の恩恵は…

たかがパンケーキ1つではありませんわ」


「それはそうですけど…

キョウイチロウの事は別に嫌いではありませんよ…

ただ…」


「ただ?」


「見ていて、歯痒いのです…

さっさと女性の要望に応えてあげれば良いのに、イツまでも!イツまでも!いい歳こいてモジモジと焦ったいからですわ!

男としてどうかと思いますわ!」


「確かに…毎年数万の子供をお作りになられる世界樹様から見たら…

キョウイチロウ様は男としてどうかと思う所はあるでしょうね…」


「あら?良い所で毎回、鼻血ブーで気絶してるセイラだけにはキョウイチロウも言われたく無いと思いますけど?」


「酷い!わたくしだって!」

両手で涙を拭うポーズを取り、女の子座りでしゃがみ込むセイラ


「あら?目薬は私には効きませんわよセイラ!

貴女の事なのです!しっかりなさい!」


「はーい」


「全く…」


コンコンコン


「来ましたか?」


「エフィーロ様?誰かお呼びに?」


「入りなさいルイーズ」


( ・´ω`・)ショボーーーン「エフィーロ様?ノウェル様は?」


「ルイーズ?…私も言い過ぎたの…ごめんなさい…

私が我儘だったの、ルイーズを悪者にして本当にごめんなさい…

今まで通りノウェルで良いの、様は要らないの」


「ノウェル様ぁ!」

。゜(゜´Д`゜)゜。


「これ!ルイーズ!年甲斐もなく号泣するんじゃありません!恥ずかしい!見て要られませんわ

泣いていないで貴女もこっちにいらして一緒にお茶しましょう♪」


「エフィーロ様ぁ!」

。゜(゜´Д`゜)゜。

ルイーズの涙を拭うエフィーロ


「キョウイチロウはモジモジが過ぎるし、エルフは長命種族故に子作りに無頓着だった…

魔王がエルフの数を減らさなければエルフは子作りもせずにダラダラと長生きして絶滅危惧種に指定されるのでは無いかと危惧していましたが…

貴女達はキョウイチロウの子供を求めてまないんですのね?

ウフフ♪良い傾向ですわね♪

セイラ一人で何人産めるか?キョウイチロウが生ある限り作り続けて世界一!子供の数をこさえたエルフとして歴史に名を刻みなさい」


「∠( `°∀°)/頑張りましゅ!」


「…そこは、照れずに真面目に言う所ですわ」


「すみません…」


「ルイーズも一緒ですよ、貴女も頑張りなさい

もう私はモジモジするキョウイチロウは見飽きましたので加護を与える条件を提示しますわ!」


「条件ですか?」


「私のこの部屋を貸します!キョウイチロウへ伝えなさい!このエルフの里の世界樹であるエフィーロの加護を与える条件は!」


「条件は?」


「ここに居る女性全員に種を飛ばす事を条件と致しますわ!

それが飲めなければ私の加護は与えません!」


「それは…」


「何ですの?ノウェル!」


「私は未だ…子供なの…」


「イツまでも子供では要られませんわ!

貴女も三段階目の種族進化を受け入れてキョウイチロウのお子を産むのです!

それも満たさなければ、今後一切のこの部屋への入室も許可しませんし、相談にも乗りませんわ!

ノウェル!貴女も女なら覚悟決めなさい!」


「…」


「嫌なの?じゃあこの話しは白紙ね!」


「分かったの!条件を飲むの!三段階目の種族進化を主人に求めるの!そして主人の子を成すの」


「なら良し!貴女も三段階目の進化をすれば20歳になる筈ですわよね?子作りは可能な年齢、何の問題もありませんわ!」


「キョウイチロウ様のご意志は?」


「そんな事!私は知ったこっちゃありませんわ!

従者の要望にすら答えられない男に、万人が望む平和の声に答えられる筈がありませんわ!

貴女達はキョウイチロウが魔王を討伐する為の道具に成り下がるつもりですか?

それなら私は何も言いませんし、何もしませんけど?」


「キョウイチロウ様は、ご自分の子供達に平和な世界で暮らして欲しいと今、魔王を討伐する事に躍起に成っていまして…」


「それも!知ったこっちゃありませんわ!

魔王を討伐すれば世界の均衡は崩れるのは知っていますわよね?」


「この世界を支える柱である魔王が討伐されると言う事は…その魔王が支えているであろう世界の均衡の柱が一つ無くなると言う事…

魔王が転生するまでの100年もの間は異常気象と天災に見舞われると聞いています」


「そう成るのは周知の事実ですわ

その脅威は魔王を倒せば子供に安全な世の中ですか?

それに魔族には不死者も居ますわ!そして!かの者達は倒しても転生し復活致しますわ!

更に、魔族達が駆逐され居なく成る事はありません、全く脅威が無くなる訳ではありませんわ!

次なる問題が起こる度に、それを片付けてからと先延ばしにしていたら、イツ?子作りするのですか?

キョウイチロウの意思なぞ不要ですわ!

実際に腹を痛めて子供を産み育てるのは女の仕事ですし!男なんぞに子育ての主導権は渡しませんわ」


「それは…女と決めつけると今のご時世差別になるかと…」


「はぁ!?ポリコレ?

馬鹿左翼共の馬鹿な言い分なんて!ふざけ無いで貰いたいですわね!

でしたら男が、お腹を痛めて子供を産んでみせなさい!

母乳を出して子供を飢えさせないで子育てしてみせなさい!

母乳が出ない女性でも乳母であったり、牛乳であったり!作れるのは女だけてしてよ!

出来ますの!男は種を飛ばすだけで無能なんですよ!

少し体力が女性よりあると言うだけで男は、子供を産みはぐくみ!育てる事は出来ません!

己が無力を知って尚!女の仕事である産む、育てるを差別と言うなら、それは無知とか無能とかのレベルの話しではありませんわ!」


「エフィーロ様…それくらいで、お気を沈めて下さいませんと、世界樹のざわめきが止まりませんわ

このままでは地脈が乱れてしまいます

フワフワパンケーキの続きをお召し上がり下さい」


「あら?私ともあろう者が声を荒げるなどと、失礼致しましたわ」


「エフィーロ様のご意見は、ごもっともですわ」


「でしたらキョウイチロウの意思なぞ無視して事を成し遂げなさい!

それが私がキョウイチロウが提示する加護を与える条件とします」


「エフィーロ様のわたくし達への思い、しかと受け取りました。

寛大な処置に感謝を」



後日、キョウイチロウは呼び出され…


先ず先にノウェルの三段階目の種族進化をしたのち

エフィーロの提示した条件の通り…

五日に渡る子作りの結果…


五日!?だと五人では!?


ルイーズ(シルキー)、セイラ(エルフ)、ラフティーナ(シルキー)、ノウェル(聖獣)…の四人では?


最終日に子種を貰ったのは…

とある種族を妊娠させたとキョウイチロウは世界初の快挙を遂げる事となるのは又、別の話しである

ここまでお読み頂きありがとうございます!


この小説を読んで、「面白い」「続きが気になる」と少しでも感じましたら、

ブクマと↓の☆☆☆☆☆から評価頂けましたら幸いです (*゜▽゜)ノ


読者様の応援が作者の何よりのやる気に繋がりますので、是非とも!

よろしくお願いいたします!

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