第111話 ララノアの帰郷
ミルメールからの連絡が入った事をキャプテン・ウェイから聞いたキョウイチロウ
要件は直接話したいとの事でエルフの里にいるミルメールの元へと訪れた
「ミルメールただいまぁ〜♪
居る?」
「キョウイチロウ様ぁ♡」
「おぉ♪圃場の世界樹の皆んな♪元気してたかい?」
「…」
「…」
「…」
「…」
「…」
「ララノア!?それから種から育った世界樹達も何だか?綺麗に成ってない!?
それに…
ララノア?世界樹に進化した?」
「(-ω- ?)んっ?ララノアは、ハイドライアドからハイパードライアドを経て世界樹に進化してるよ♪
そっちは…皆…
太ったね( ̄O ̄;)
シモンも…
皆…太ってるよね?」
シモン
圃場の五人の世界樹の一人であるダークハイドライアドだった柿野はキョウイチロウの種族進化により神聖値が上がって無事に世界樹に成ってシモンと言う新しい名前を貰った柿の木の世界樹である
「太ってる私達が?そんな事ないでしょ?
キョウイチロウ様が出掛ける前と一緒だよ〜♪」
コソコソ小声
「皆んな…
絶対太ったよね?太ってるよね?何なのこの状況?意味が分かんないだけど」
「それは多分…」
「ねぇ聞いてる?ララノア達綺麗に成ってるよね〜?
何で〜?」
「キョウイチロウ様!私達に内緒でララノア達に何かあげたでしょ!?」
「絶対何かあげてる!」
「私達にも頂戴!」
「ズルい!ズルい〜!」
ヤイのヤイの!キャイのキャイの!
ミルメールに頼んであった妖精王との会談の調整が付いたとの事で、日取りを聞きに来ただけの筈なのに…
キョウイチロウは進化させた世界樹達に囲まれて身動きが取れなくなっていた
( ̄▽ ̄;)
「あの…ちょっと…待って…皆んなの…圧が…凄いから…
と言うか君達は…
( ; ゜Д゜)絶対太ってるよね!?」
「姉様方!いい加減にしてくださいまし!
キョウイチロウ様が困ってらっしゃるのに気付かないのですか!
こんなに見苦しく太って、異世界圃場で腐葉土たらふく食べ過ぎなんじゃありませんの?
ガチで太り過ぎですわ!
自覚は、ありませんの!?」
「(。=`ω´=)ぇ?
私達?太ってるの?
順調に大きくなってるんじゃないの?
健康的に成長してるんじゃ無いの?」
「どう見ても…
栄養過多の様ですわ!何をしてたらそんな風になってしまいますの?
しかも…社交性のカケラも無ければ品性のカケラもない
ミルメール様は一体、何をしていたのでしょう?」
「まぁまぁ、ララノア、仮にも先輩方だよ、もう少し敬意をはらいなさい」
「でも!キョウイチロウ様!見て下さい!姉達を!見る影も無い!丸々と肥え太ったこの有り様!
目も当てられませんわ」(*/-\*)
「なぁに〜?ララノア〜?その話し方は〜?
お高く止まってなぁ〜い?」
「そうよ、そうよ!」
「はぁ〜
困った姉様たちですわね」
「何がよ〜?」
「キョウイチロウ様?鏡をご用意して頂いても?」
「良いよ!異世界ショッピング!
姿鏡!」
「姉様方!これで己が姿を確認して下さいまし!」
「何?何?自分の姿が見えるの?
見てみた〜い!」
「はぁ!?」ビクゥッ∑(OωO )
「なっ!?」∑(O_O;)ビクッ
「誰!?」ビクゥッ∑(OωO )
「太い!?…」∑(O_O;)ビクッ
「何!?コレ!?」ビクゥッ∑(OωO )
「それが今の姉様たちですわ!
とても健康的とは言い難いでしょう?」
「私達なんで!?こんな事に!?」
「圃場のお掃除は誰が?」
「ミルメールとクリスティー!」
「姉様たちは?普段何をしていますの?」
「えっとねぇキョウイチロウ様が作った腐葉土から栄養を貰って」
「貰って?他は?」
「キョウイチロウ様特製の肥料入りのお水を飲んで」
「栄養たっぷりの水を飲んで?他は」
「光合成して」
「光合成して糖分を摂取して?他は?」
「地脈からマナを吸収」
「地脈はキョウイチロウ様の圃場内を循環している特殊なマナですわね、他は?」
「成長?」
「横に?他は?」
「他は?他は?ってララノア達は何してたのよぅ!」
「わたくしですか?
他の世界樹達と一緒にルイーズ様やラフティーナ様、そしてセイラ様に色々と雑務やメイドとしてのマナーなどを教えてもらいながらキョウイチロウ様の身の回りのお世話をさせて頂き
言葉使いを習い
淑女の嗜みについて習い
フォークやナイフの使い方の講習に
お茶の入れ方や茶葉の製法や種類別の香りの違い産地などの座学講義を受け
世界樹が世界樹たり得る為の、立ち居振舞いの講義をアグラディオ様とアイナイナ様からご教授頂き
スキルの向上と実演を妹たち(種から育てた二十人のキョウイチロウの世界樹達の事である、世界樹に成ったのはララノアの方が後だが種から育って先に世界樹と成った二十人の世界樹達にララノアは姉として慕われていた)
ルイーズ様に服の着こなしと、その機能性についてご教授頂き
勝負下着の…着用方法に…その用途…そして…
(*/∀\*)イヤン
後、その身に着ける服や下着の洗濯の仕方に…」
「ちょっと待って!未だあるの!?
光合成とか栄養補給とか水分補給とかイツしてるの?」
「わたくしですか?出掛ける時に説明したような…
わたくしは光合成も栄養補給も必要としていませんわ
水分も大気中の水分を利用して自らの魔法で必要最低限の栄養を添加した水に出来ますし…
と言うか?
キョウイチロウ様のスキルであれば腐葉土を作って頂いた時と同じ物を、わたくし達も作れる筈ですが…姉様達は自分の落とした葉っぱで作る腐葉土もミルメール様任せではありませんよね?」
「 作って無い!
それより何で!?( ; ゜Д゜)!?光合成と栄養補給が不要なの!?
そして何で美味しい水が自分で作れるの!?」
「(-ω- ?)んっ?姉様たち?もう忘れてしまったのですか?
多分ですがノウェル様と同じ原理かと
後、わたくし達はキョウイチロウ様のスキルであれば使用可能でしょ?
キョウイチロウ様が腐葉土を作った時と同じ事をすれば自分で作れますわよね?
まさかとは思いますが、ご自分で作れないなんて事はありませんわよね?
社交的な習い事はクリスティー様がこちらちおいでですから色々と教えを乞う事も可能な筈です。
何もして無いのですか?」
Σ(・ω・ノ)ノ!?
「何それ!?初耳なんだけど!?どう言う原理!?」
「初耳な訳ないでしょう!
だから…出掛ける前に説明したでしょ?
キョウイチロウ様からの魔力供給ですわ♪
わたくしが世界樹が芳香成分を出すとリラックスされたキョウイチロウ様からは良質な魔力が溢れ出します♪
それを吸収していると光合成も栄養補給も不要ですのよ
キョウイチロウ様とわたくし達は今、お互いを補い合って相互関係を構築していますわ」
「ズルぃぃぃ〜私達も魔力供給して貰ってララノア達みたいに綺麗になりたぁ〜い!」
(_・ω・)_バァン☆
ビクゥッ∑(OωO )!?
「美は一日に成らず!ですわ!姉様!」
「キョウイチロウ様からの魔力供給だけでは駄目なの?」
「駄目です!日頃から節度ある生活を続け、女を磨かなくてはキョウイチロウ様は振り向いてはくれません!」
レ(゜∀゜;)ヘ三ダッシュ
「主人のハーレム要員の増加の予感!」
「ノウェル!?」ギュッ
キョウイチロウに抱きつ上目遣いでキョウイチロウを見るノウェル
「又、増えるの?」
「待ちなさいノウェル!
この子達は私の大事な子達だよ!
育ての親が子供に手を出す?
普通出さないよね?」
「主人は普通じゃないの!」
「いや!いたって普通だから!」
「普通の男が婚前に六児の父に成って、セイラ、ラフティーナ、アンナの正妻三人には、そう言ったそぶりも無いのが普通?」
「くっ!」
「男はイツだってそう!!
自分が一人前に成って嫁と子供を養えるように成ってから、とか!
コレが一区切り付いたら、とか!
いつも、いつも女が待たされる!
一区切りってイツ?
ジーパングォの近代化に十年かけてから?
イツに成るか分からない魔王を倒してから?
そもそも倒すの?魔族との相互不干渉条約を締結してから?
いつ?イツ?いつなら良いの?」
『ノウェルの奴…今日はイツになくグイグイ来るな…』
…(;・`д・´)
「主人?何で黙ってるの?」
「少し待っててくれる?今、世界樹達と話してるから」
「それを待ったら結論を教えてくれるって事で良いのね?セイラ達を呼んで来るよ!
待たせる!先延ばし!は無しなの
呼んで来る!
世界樹達との話しが済んだら絶対なの〜」
ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ
「(;゜д゜)アッ…待ってノウェル!」
ピタッっと止まって振り向くノウェル
「また待たせるの?そして先延ばしするの?」
「…」
「未だ!待たせるの!?ノウェルは主人に聞いてるの!」
「ま…た…せ…ません…」
「∠( `°∀°)/やーったぁ♪セイラ!ラフティーナ!アンナ!待っててね!今行くから〜!!!!!」
「キョウイチロウ様…全てに結論とは言いませんが…わたくし達世界樹も精霊ですが従者となった際に実体化も出来るように成っています子供扱いからの脱却を望みます…」
「ララノアまで!?」
「私達の話しを聞いて〜!!私達は簡単で楽ちんに綺麗に成りた〜い!
日々の勉強なんて嫌だ!ヤダ!ヤダ!ヤダ〜!」
「キョウイチロウ様、姉達は放って置いてミルメールさんの元に参りましょう」
「(-ω- ?)んっ?良いの?」
「今この時!キョウイチロウ様のお時間は有限ですわ!
怠惰な姉様たちに構っている暇はありませんわ!
今回のミルメールさんからのお話しはキョウイチロウ様にとっての重要案件とお聞きしています、其方を先に済ませませんと!姉達?放置で良いかと…
(ノω・、)」
「何でぇ!構って!構って!構ってよぅ!お利口さんにしてお留守番してたのにぃ!
何でよぅ!」
「はぁ!?何もせずに!怠惰で自堕落な生活をしていただけでしょう?」
「ララノア!酷い!」
「酷く無い!キョウイチロウ様の従者たる者、最低限の教養を身につけていないと主人様が恥をかくのですよ!
それに…
今!姉様たちの水魔法のレベルは幾つですか?」
「1だけど?何か問題でもあるの?」
「キョウイチロウ様ぁぁぁ
。゜(゜´Д`゜)゜。うぇ〜ん!
姉様たちなんて大嫌い!
うぇ〜ん!
こんな恵まれた肥沃でマナに溢れた圃場に居るのにぃ〜」
キョウイチロウに抱き付き号泣するララノア
「おぉヨシヨシ、ララノアと二十人の世界樹達の頑張りは私が一番良く知ってるから♪
お前は私の自慢の世界樹だよ、コレからもよろしくね♡」
「グスッ(ノω・、)グスッ
キョウイチロウ様ぁぁぁぁぁぁ!
。゜(゜´Д`゜)゜。」
又、キョウイチロウに抱き付き号泣するララノア
「ララノアだけズルい!私達も!キョウイチロウ様から魔力供給する!」
( *°ω°⊂彡☆))Д´) パーン☆★
「何するの!?ララノア!?」
「キョウイチロウ様ぁぁ。゜(゜´Д`゜)゜。
姉様たちがぁぁぁぁ!
私如きのビンタ如きが避けられないなんてぇ〜
今までだったら!
サッ└(゜∀゜ )┘≡≡└( ゜∀゜)┘サッって!
よそ見してても私のビンタなんて避けるか、枝で防御出来てた筈なのにぃ〜」
「お前たち…
ララノア達はな、常日頃から鍛錬を欠かさず私の魔力供給が追いつかなくなるほどの努力をして来たんだ…
口癖は「エルフの里の圃場に帰ったら姉様たちは私なんかよりもっと!もっと!凄い世界樹になってて、エルフの里が魔王軍に焼き討ちされても五人で力を合わせて大雨を降らせちゃうくらいの凄い水魔法の使い手に成ってる筈だから!
キョウイチロウ様が魔王を倒した後に訪れるであろう来るべく厄災に姉様たちと対処出来る自分に成ってないと姉様たちの前に恥ずかしくて立てないわってララノアはイツも言ってて…
姉達を自慢しない日は無いくらいだったんだ…
それがこの体たらく…
ララノアおいで」優しくララノアを抱き締めるキョウイチロウ
「ララノアと二十人の世界樹達は、あまり無理をするなと言っても聞かないんだ…
…(ノω・、)
お前たち…
私の従者になったんだ魔法はレベル1だが全ての属性が使える筈
ララノアの水魔法のレベルは80だぞ」
ギュッ!
今度はララノアを強く抱きしめるキョウイチロウ
「80!?そんなレベル聞いた事が無い!
英雄でもレベルは60〜65!
80なんて神話級のレベルじゃない!
あり得ない!
嘘よ!」
「お前たちが言う、あり得ない努力をして自ら掴み取ったのがララノア達の今の実力だよ…
お前たちは足元にも及ばない…
お前たちはララノアに怠惰と言われても仕方が無い程、貴重な時間を無駄に過ごして来てるんだ…
お前たちは妹分のララノアの期待を裏切り、私の圃場で食っちゃ寝して来た…
ララノアの落胆振りと言ったら…
心中察するに有り余る」
「私達の水魔法のレベルは1…」
「ララノア達はな、敬愛して尊敬する姉様たちに恥じない自分になるんだって今日まで弛まぬ努力をして来たんだ…
毎日私に姉達の自慢話しを笑顔で語るのが日課なんだ…(ノω・、)
それが…この体たらく、ララノア達が不憫すぎる!
皆んなが暮らす肥沃な圃場から離れて私に同行する事を決めたララノア達は、空気中の水分を自らの水魔法で集めて栄養剤を補填しないと生きられないという過酷な環境に加えて、成長に必要な光合成が出来無い劣悪な場所で私の魔力供給で辛うじて生きながらえて来たんだ!私に同行する道中で血の滲むような努力をして来たんだ!
ララノア達は姉様たちの足手まといにならない自分に成るんだ!
私達は自分が理想とする世界樹に成るんだと
この私が何を言っても聞きゃしない!
毎日毎日心配に成る程だったよ、夜ララノア達が寝てから出来うる限りの魔力供給を気付かれないようにしてやって…
毎日体力のギリギリまで擦り減らして頑張って姉に追い付き、姉と共にエルフの里を守る気満々で帰宅したら…
(ノω・、)
お前たちときたら…出発する時と何も変わらないどころか…太っただけだなんて」
ギュッ…
ララノアをもう一度抱きしめるキョウイチロウ
「キョウイチロウ様!。゜(゜´Д`゜)゜。キョウイチロウ様ぁぁぁぁ!!!!」
「私のララノア!種から育った私の大切な世界樹達!これからも大切にするから無理だけはしないって約束して欲しい!」
「キョウイチロウ様ぁぁ!
。゜(゜´Д`゜)゜。」
それを見詰める事しか出来ないエルフの里のキョウイチロウの圃場の世界樹たち…
ショウ「…」楠
モミジ「…」紅葉
シロ「…」白樫
サクラ「…」桜
シモン「…」柿木
「騒がしいですな?どうしました?
(-ω- ?)んっ?
キョウイチロウ様!?イツお着きに!?」
「つい今し方…」
「どうしたんだララノア達よ?
どうしてそのように泣いているんだ?
可愛いお前達は笑顔が似合う世界樹である筈なのに…
イツものように大輪の花のような笑顔を私に見せてくれ♪
(-ω- ?)んっ?
おぉ纏っているオーラが凄い事に成っているな!?
努力したんだな?エライぞララノア♪皆んな♪…
これは…生半可な努力では無いな…
ビクゥッ∑(OωO )全員!?姉を見て泣いておるのか!?何故だ!?」
「ララノア達は自分以上の存在だった面倒見の良い姉達を尊敬していたから…
何をするにも姉様!姉様!ってお伺いを立ててたけど…
今の状況は…
泣いても良いと思う…」
「ララノア達の成長度合いを見まするに我ら夫婦は…
圃場の管理と称して土壌作りと野菜の育成に奔走し過ぎて世界樹様方を放任し過ぎたと言う事でしょうか?…
腐葉土や成長促進剤も我らがご用意させて頂き…
現在、ご自分で何も出来ない状態にございますれば…
言い訳の余地もありません!
申し訳ございませんキョウイチロウ様!」
_| ̄|○ ガックリ!
「ララノア、ミルメールにステータスの開示を」
「グスッ(ノω・、)グスッ
ステータス…オープン…」
「何と!?ララノア!圃場から離れてこの短期間でこの成長速度とは!?
どれ程の努力をすればこんな数値に成るんだ!?
お前達の努力に敬意を!
素晴らしい♪世界樹に最終進化して尚、努力したのだな…(ノω・、)よくぞ此処まで、しかも一人前の女性にまで育って、同郷の者として誇らしい」
「グスッ(ノω・、)グスッ
キョウイチロウ様、本題の案件をミルメール様とお話しして下さいませ
姉様達への帰宅の挨拶はもう結構ですわ」
「久しぶりにエルフの里に帰って来たんだ、ノンビリしたら?」
「この状況で!?
もぅ充分ですわ、わたくし達もキョウイチロウ様に付いて行きます」
種から育った世界樹達も無言でララノアに寄り添う
「皆んな…
ありがとう、又、過酷な環境下での移動になるかも知れないけど又?私と一緒にキョウイチロウ様に付いて行く?」
「…勿論ですララノア姉様」
ララノアに抱き付く種から育った世界樹達
「えっとねララノア♪皆んな♪光合成は出来る部屋を人工灯で作るから今後は心配しなくて良いよ♪
じゃあ、私達はミルメールと話しがあるから皆んな、又ね」(๑・ω-)
「キョウイチロウ様…エルフの里の圃場の世界樹の私達はコレからどうすれば?」
「今後、ララノアに尊敬される姉貴分に成れるかどうかは、君達次第じゃないかな?」
「…」「…」「…」「…」「…」
「( ; ゜Д゜)多少なりともご指示を!」
「さっきララノアが姉達に聞いた事は?」
「水魔法のレベル!」
「先ず、そこからじゃ無いかな?」
「…」
「どんな風に訓練すれば良いのか分からない感じ?」
(゜ー゜)。。)゜ー゜)。。)ウンウン
「アルシアーナ!」
「はい!コチラに!」
「アルシアーナには、異世界圃場の世界樹の五人に水魔法のレベルアップを命じます!
今の体型が元通りになるまでは超絶スパルタで!
OK!(๑・ω-)〜✧
無理と言って力尽きる寸前から更に強制回復して2セットで!
言葉使いも正させるんだぞ!タメ口きいてきたら更に2セット追加で!
MP 1で力尽きたら、強制回復してリスタート!
五指全員連れて来て!五人で世界樹達五人をマンツーマンで相手しても良いよ!」
ビクゥッ∑(OωO )!?スパルタ!?
「超絶スパルタ水魔法指導!承りました!
他の五指の手を煩わせる必要はありません!
五人相手に全力で魔力を調整して攻撃するには技術が必要!私の水魔法の訓練にもなります!
イツから行えはよろしいでしょうか?」
「今!直ぐ!レベル1のアクアウォールでギリギリ防げる攻撃魔法を彼女たちの魔力切れ限界まで、ぶっ放し続けて!」
「えぇぇぇ!?」
「お前たち!少しでも気を抜いたら死ぬからな!!本気で望め!アルシアーナは手加減しないぞ!
ララノア達がして来た劣悪環境での鍛錬と比べたら此処はマナの循環も有るし!土地は肥沃!何の問題もない!アルシアーナ!始めて!
彼女達が諦めて私の異世界圃場から逃げたらそこで即終了!
種族進化を解いて私の従者から外します!
そして二度と私の圃場へは入らせません!逃げたら立ち入りを禁じます!」
「そっ!そんなぁ!」
「そんなもこんなもありません!始めますわよ!
ファイアーウォール!」
「ファイアーウォール!?攻撃魔法じゃ無いのに四方から迫って来る!?
イャぁぁぁ!?アクアウォール!!」
「貴女たち!一面では焼け死ますわよ!
(y゜ロ゜)y
四面アクアウォール出さんか〜い!!
ホレホレホレホレホレホレ!
空いた上からファイアーボール!五連!」
「イャぁぁぁぁぁ!?アクアバレット!」
「(*≧艸≦)アルシアーナ楽しそうだな♪」
「キョウイチロウ様…
わたくし達でもあそこまではされてませんが…」
「では!ララノアに問います!
怠惰に暮らした時間を取り戻す方法は?」
「アルシアーナ様の超絶スパルタが理にかなって…います…」
「でしょう♪アルシアーナ!手加減は要らないからね!」
「かしこまりました!ファイアーボール五連!
ホ〜レホレホレホレホレホレ♪
ファイアーボール五連!
アクアウォールが薄く成って来てますわよ!
集中なさい!燃えたいんですか!力を抜いたら消し炭になりますわよ!
世界樹の炭♪備長炭より効力がありそうですわね♪
キョウイチロウ様から手加減は不要との事!
覚悟なさいまし!炭に成ってカマドにくべられたく無くば本気以上を出しなさい!
ホ〜レホレホレホレホレホレ♪」
「何処までがワンセットなんですか!?」
「( ^∀^)アハハ/\/\/\頑張れぇ〜♪
ミルメール行こうか?
アルシアーナの気分次第♪」
「ひぃーーーー!!!」
「我らエルフの信仰対象である世界樹様にあのような仕打ち…看過できません!」
「ミルメールが甘やかした結果なんだけど?
何?何?ミルメールも交渉が終わったら訓練に参加したいと?
しょうがない奴だなぁミルメールは〜♪
分かった!!
お前のヤル気は充分に分かったよ!
段取りしとくから〜♪」
「キョウイチロウ様!目が笑っておりません!
ご勘弁を!」
「残念〜♪」ララノア達
「なっ!?ララノア!?お前たちまで!?」
「(*≧艸≦)世界樹はエルフの里で過保護にエルフに守られるだけでは駄目なんだよミルメール様」
「しかし我らにとって世界樹様は保護対象でありますれば」
「では?世界樹はエルフに守られるだけで何の恩恵も無しで、ただそこに有れば良いと?」
「ララノア…それは…」
「キョウイチロウ様は常日頃から仰っておいでですわ相互関係が長続きの秘訣と
エルフから保護されているのであれば、我らも全力でエルフの為に行動しなくてはいけないのではなくて?
キョウイチロウ様に世界樹に最終種族進化して貰って守り守られる相互関係を構築しなくてはいけない筈の姉様達が何もして来なかった…
それはミルメール様が甘やかしたのが悪いと言うだけではありませんわ」
「あのドライアドだった頃のララノアとは別人ではないか!?
キョウイチロウ様、ご自身での教育!?何と言う事か!?これほどまでに素晴らしい世界樹は見た事が無い!
今後はララノア様と呼ばせていただきます!
私の事はミルメールと呼び捨てで結構です!
キョウイチロウ様は短期間で連れて行った全ての世界樹達までもここまで厳格に育てられるとは…
キョウイチロウ様!どんな厳しいくも過酷な訓練をララノア様に課したのですか!
今回の五人は致し方無いとはいえ!事と次第によってはこのミルメール全力を持ってララノア様達を保護いたしますぞ!!!」
「ミルメール過保護!
キョウイチロウ様の教育は今の姉達のようにスパルタ教育ではありませんわよ
ね〜皆んな♪」
「はい♪ララノア姉様♡
日々、キョウイチロウ様の愛に包まれて健やかに育った結果です♪」
「あのお忙しいキョウイチロウ様がこの人数の世界樹様達に愛を注ぐ!?不可能だ!」
「いえ!キョウイチロウ様は我らに溢れんばかりの愛情を注いで下さってますわ♪
毎日、我ら一人一人とお話しされ、様子を見に来てて下さり…
調子の悪い子達には更なる愛情をもって魔力供給をして下さり…
それはもう…忙しいのに献身的で…
わたくし達世界樹はキョウイチロウ様が大好きです!
(ノω・、)
その愛の深さには感謝しかありません
皆、キョウイチロウ様が大大大好きなんです、誤解しないでミルメール」
「何と!?」
「貴方の言いたい事は分かりますわ
キョウイチロウ様が天照大神さま第一主義なのと同じだで、神殿の神官であるミルメールは世界樹第一主義なのでしょう?
それは理解します!しかし貴方はキョウイチロウ様の従者です、主人に己が信じる世界樹に対する信仰を押し付けるなどと身の程を弁えなさい!」
「はっ!申し訳ございませんララノア様!」
「ミルメール!其方の信仰の押し付ける考えが人もエルフも仲違いをする要因なのですよ!
エルフの里に来訪する人族にも世界樹信仰を強要しているのではなくて?
人族が世界樹からの恩恵を肌で感じれば自ずと信仰の対象になると言うのに!
姉様達は、何の恩恵も与えずエルフの里のメインツリーである世界樹のエフィーロ様に甘え過ぎですわ!
ミルメール!自分が信じる神を信じられない人は人として在らずと申しているのと同義だと貴方程の年長エルフが何故気付けないのですか?」
「何と素晴らしい人格者に育たれた事か!
キョウイチロウ様の教育の賜物なのですな!?」
「違うよミルメール、あの子達の努力の賜物だよ」
「違うのですか!?」
「ララノア達は自主的に世界樹たり得るや、かく有るべしとアグラディオ義父さんとアイナイナ義母さまから事あるごとに学んでいます!
そう!ミルメールの過保護とは違う!
ララノア達の成長は二人の教育の賜物!
成長する事により恩返ししている相互関係!
ララノア達は世界樹としてどうあるべきかをアグラディオ義父さんとアイナイナ義母さんの元、教育され厳格に育ち、世界樹達の成長を目の当たりにし満足するアグラディオ夫妻、親子のようで、師弟関係のようで、見ていてホッコリします♪
そして!ララノア達は自分達で目標を決めてスケジュールを組めるように成ったんだ!」
「その成果が今のお姿と?」
「ん〜んっ!違うよ( ̄▽ ̄;)」
「違う!?どう言う事ですか?」
「詰め込み過ぎてて、ララノア達のスケジュールは希望願望を詰め込み過ぎた内容で…
どう考えても無理が有ったんだ」
「フム( ;-`д´-)」
「ララノアが組んだスケジュールがタイト過ぎてて
( ̄▽ ̄;)ヤル気が空回りしてたんだよね〜
最終的に私がお手本でスケジュールは組み直したんだけど…
例えばララノア達が組んだスケジュールはテーブルマナーの講義を始めようにもナイフもフォークも準備されてない状態で何も並べられてないんだよ?
準備の時間も無いタイトスケジュールって事は誰かに準備してもらわないといけない上に、配膳、料理の説明、かけてあるソースの説明、料理も自分達で作って交代でマナー講座を一巡させるって無理があるだろ?
準備だけで次の講義が始まっちゃう組み方だったんだ
…(;・`д・´)無理っしょ?
他の世界樹達に準備に回って貰うと今の講義が受けられない、そもそも料理がお皿に何も乗ってないテーブルマナー講座って(⌒-⌒; )
配膳講座とワインの注ぎ方の練習とワインの銘柄の把握、料理講座、テーブルマナー、別々にしないといけないのに、アレもコレも覚えたいって…
分かるよ、でもね、全部覚えたい、私の役に立ちたい、皆に頼りにされたい、皆に褒めてもらいたい、をララノア達は全部詰め込むんだよ?
物事には順序って物があるって教えたんだ
魔法だってそうだ、基礎魔法の鍛錬を無しにして大魔法は使え無いでしょ?
でも今は自分達でスケジュールも組めるように成ったし上達もしたから褒めてあげたい」
「私達の頑張りはキョウイチロウ様に褒めて頂けるに値しますか?」
「君達の努力と成長に褒める以外の何があるって言うんだい?おいで皆んな」
両手を広げて抱き締めてあげるよ、おいでのポーズを取るキョウイチロウ
「キョウイチロウ様ぁぁぁぁ」
ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ
「ウフフ♪良く頑張ったね皆んな♡…」
「キョウイチロウ様ぁ」。゜(゜´Д`゜)゜。
「さっきも言ったけど無理しちゃ駄目だからね」
「はい…
はい…」(ノω・、)
言葉を詰まらせながら頷くララノアと世界樹達
「分かれば良し!まず先に攻撃魔法と防御魔法そして補助魔法!
その後は攻撃スキル、防御スキル、補助スキル!
その後は生活魔法と自己の特性を活かしたスキルの向上!順番を間違えちゃ駄目たからね」
「キョウイチロウ様…わたくし…思いますに…
ご自分のスケジュール管理もタイトでしてよ、わたくし達の心配は度外視でしょうか?
わたくし達こそ、キョウイチロウ様にご無理をなさらないで下さいましと言いたいですわ
と言うか切に願っていますのに聞き入れてはくださらないのでしょうか?」
「セイラ!?」
「ラティもアンナも呼んで来た!」
「ノウェル!?」
「そうですぞ!キョウイチロウ様!再三に及ぶ我らの願いをそろそろ聞き入れて下さりませんと…
のぅ?セイラよ?」
頷くセイラ
「セバス!?」
「そうです!(y゜ロ゜)y
いい加減にしてもらわないと困ります!!
体力の限界が来れば!栄養ドリンクでドーピング!
魔力の限界が来れば!又!ドーピング!
お身体をご自愛いただかないとわたくし達が心労で倒れますわ!
先ずはご自身の健康を考えて頂かないと!キョウイチロウ様は成長期の九歳児なんですよ!
此方にいらした時のお歳とは違いますわ!
今は大事な第一成長期!過労で倒れる九歳児なんてあり得ませんでしょう?
回復魔法の使い方を間違えているとしか言えませんわ!
回復魔法も過剰回復は体に負担をかけるんですよ!」
「それを見ていたララノア達のスケジュール管理の失敗は主人の責任も大きい事は事実!」
「ルドウィン!?」
「…」
「今日とて然り!休日を挟まずにエルフの里に来るなどもっての外!」
「皆の休養も考えろと?そうだねぇ…」
「(_・ω・)_バァン☆
違います!キョウイチロウ様の休養の話しをしているんです!
一体全体、向こうの世界でどんな風に仕事をしていたのですか?」
「普通に…」
「普通じゃ無いと申し上げているのです!」
「ブラック企業と同じと?」
「そのブラック企業と言うものが、如何なものかは存じませんが!
わたくし達がキョウイチロウ様に言いたいのは休んで下さいの一言なんです!」
「( ^∀^)アハハ/\/\/\
言われておるなキョウイチロウよ」
「天照大神さま!?」
「まさか休みの取り方も知らないうつけものだったとは…
お前が休めていないと言う事は臣下も休めていない事と同義ぞ?
お主のスキル、無病息災の悪用じゃ!」
「それは…失念していました…
申し訳ございません」
「本当に分かっておるのか?
謝るのはセイラ達にぞ!
主人が休みも取らず働いているのに臣下がノンビリ出来るか?」
「それは…人魔対戦中ですので
致し方無いかと…」
「戯けぃ!彼奴らとて休んでおるわ!」
「本当ですか!?」
「多分…」
「多分??」
「妾はしっかりと休養を取っておる!
故に魔族も休養を取っている筈じゃ!」
「はぁ…」
「何じゃ!その納得して無いような返事は!」
「休養!大事!承りました!」
「一度、妾に其方のスケジュール表の提出を要求するぞぃ!
良いですねキョウイチロウ!」
「…」
「未だ納得していませんね!返事をなさい!」
「はっ!はい!!」
「よろしい、では明日から一週間の予定を見せなさい」
「ありがとうございます天照さま♪」
安堵の表情を見るセイラ
「セイラよ…
お前も新婚と言うのに気苦労が絶えんな…」
「は…ぃ」
「世帯じみて老けぬようにの」
「キョウイチロウ様次第かと」
「キョウイチロウ!」
「はい!!」
直立不動
「ふざけたタイトスケジュールを組んで来たら分かっておろうな!」
「(。=`ω´=)ぇ?…あの…普通に提出させて頂きます」
「お前の!普通が!普通では無いと申しておろうが!」
「えーと…」
「。゜(゜´Д`゜)゜。この馬鹿…相手するの疲れるぞ!
セイラもう嫌じゃオーディンに頼んでプチ神の雷を妾も使えるようにして貰おうかのぅ…」
「いえ!最早、その時はラティと共に皆の力を集結した麻痺にて拘束してでも休ませます」
「ふっふ〜ん!休暇はオーディン様の時間停止の花畑があるから大丈夫だよセイラ♪」
「いい加減になさいまし!
アデルフォード様と貴族級バンパイア達のお子が産まれても同じ生活を続けるおつもりですか!?
魔王討伐か不可侵条約の締結まで!自分の子供を放置して仕事に没頭するおつもりですか!?
そんな旦那、私は嫌ですし許しません!
子供達が乳離れするまでは全員で毎晩寝食を共にして欲しい!」
「それは無理だよー」
「はぁ!?
わたくし達の間にに子供が産まれてもキョウイチロウ様は同じ仕事量をこなし続けると言う事ですね?
仕事仕事仕事で子供の顔も見に来ないと!
キョウイチロウ様のお心は!よぉ〜く分かりました!
ではかねてより考えていた事を実行に移す時が来たと言う事ですね!
皆さん!よろしいですね?
ミルメール様も?」
「はい!セイラ殿!主人にお灸!承りました!」
「ではわたくしは実家に帰らせて頂きますわ!
皆様!今夜はエルフの里にて緊急会議ですわ」
「了解!
我らセイラ殿の意見に賛同する者達はキョウイチロウ殿以外、全ての従者にございますれば
お嫌でしたら主人の強制力でも何でも使って無理矢理にでも我らを働かせなさいませ!強制休暇を決行ですわ!」
「そうです兄上!兄上が休まず働き続けるから共にと言うなら無理矢理じゃ無いと我らは働きませんぞ!」
「ルドウィン?ルードリヒ?そんな事、私がする筈が無い!」
「では、我らはお暇を頂きます!ミルメール殿もセバス殿も参りますぞ!」
「はい、はい、ではキョウイチロウ殿、私はこれで失礼致しますよ」
「妖精王との会談予定の調整は!?」
「セイラ殿を怒らせたのはキョウイチロウ様です!
我らは知りませぬ!ご自分で考えればよろしかろう?
では!これにて失礼しまする!」
踵を返し無言で去るミルメール
「…」(・・;)
「ストライキだなんてどうしよう?」
「キョウイチロウ様の!馬ぁ〜鹿!馬ぁ〜鹿!」
バサバサ、翼をはためかせ上空から罵るヒルデガルド
「ヒルダ!?」
「ストライキなんて可愛いもんじゃ無いんだからねっ!
知らないよ!セイラさん、本気で主人の身体を心配してるのに当の本人は毎回無理するし!
今まで!めちゃくちゃ我慢してたんだから!
そこに加えて自らの子供を放置する宣言!
仕事しなきゃ母子を食わせていけないのは分かる!
『仕事と私!どっちが大事?』
そりゃ仕事でしょうよ!仕事しなきゃ収入ないんだからね!
でも今回はそう言う事じゃ無いからね!
ストライキじゃなくて、もっと重い!セイラさんに愛想を尽かされたんだよ!
もっと!事の重大さに気づこうよ!馬鹿なの?主人は本物の馬鹿なの?
大切な者を失ってから気付いてたら、時既に遅しだよ!
今!当たりの幸せが掴めるか掴めないかの分水嶺!
本気の本気でセイラさんとの交渉に臨まないと…
大変な事になるんだからね!」
「(;゜゜)マジかぁ」
「又!他人事みたいなことを言って!
主人…
冗談よね?本当の馬鹿なの?私は忠告したからね!ストライキだなんて可愛いもんじゃ無いのに気付く所からだなんて度し難い!馬ぁ〜鹿!主人の馬ぁ〜鹿!」
バサバサ
飛び去るヒルデガルド…
1人取り残されるキョウイチロウ…
今回だけはガチ目のヤバヤバだぞ、キョウイチロウ…
キョウイチロウの取った行動とは乞うご期待
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