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第11話 保養地にて新しい出会い

新事実が続々と

「こちらがキョウイチロウ様に下賜かしされた王族の保養地になりますわ

王が公務に忙殺されるのは国民の幸せの為である事は明白なる事実ではありますが王族と言えど人の子、休日や休暇は必要です。

その為に作られたのがコチラの…今はあまり使用される事もなくなった保養地ですわ。

王はキョウイチロウ様が入られる前に整備させようとして数日の猶予をもって保養地に行かれよと仰ったのに…直ぐに行くだなんて…

王都観光も、王がご用意した知りたがっていたこの世界の情勢の専門家の説明も聞かず、地理の専門家とも会わず、皆様資料を準備して今か今かと待っていたにも関わらず…鬱蒼とした光も入らない原生林を中庭に爆誕させ逃げる様に、と言うか保養地まで逃げて来たので現地はこの有様です。

まぁ今頃、専門家達は4人の勇者様に説明出来てる筈ですから良しとしましょう

わたくしが屋敷とその周辺を片付けて参りますのでキョウイチロウ様はコチラでお待ち下さいませ

私に無許可でスキルを使って別の何かを爆誕させるのだけは絶っっっ対に!!

くれぐれもしないで下さい!

兎に角大人しく待っているだけで良いんですのよ!

子供でも出来ますわ!

キョウイチロウ様!出来ますよね?」


嗚呼ぁ〜(′□`*=*′□`)ああぁ〜!

セイラさんの保養地説明の筈なのに一々(いちいち)言葉がナイフの様に刺さるぅぅぅ


「キョウイチロウ様?お返事が無い様ですが…」


更にセイラさんの圧力が!半端無いぃ(><)


「は…ぃ…」


「では行って参ります。アクセラレーター!『加速』ブースト!!『超加速』」

ギュン!

斬っ!

一瞬で敷地内の草が刈られる!?


「はいっ?」

何事が起こったかも分からない内に屋敷周辺の草刈りが完了


「ふぅ♪」

一仕事終えたかの様な吐息を漏らすセイラ

実際瞬く間に終わらせているのだが目視出来た時には屋敷周辺の整備を終わらせ手に鎌を持って立って汗を拭っていた


その鎌!?何処から出した!?さっきも突然果物を出したし…


「キョウイチロウ様建物周辺は終わりました。屋内は旧家を改築して造られた建物なので管理はシルキーがしてくれてる筈です。シルキーは新しい家主が気に入らないと追い出す習性がありますので、驚かさない様にお願いしますわ」


「はい♪そのシルキーの方って名前はあるんですか」


「私達は名前で呼ばずシルキーと呼んでますが本人に聞いて下さい…喋ればですが」


「喋らないんですか?」


「普通のシルキーは基本無言ですが…」


バタンっ!!ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ♡


「ご主人様ぁぁぁぁ〜♪」。゜(゜´Д`゜)゜。

見知らぬ女性に抱きつかれるキョウイチロウ


「んなっ!?シルキーが!?喋って!?」


「この方がシルキー?何故!抱き付く?それにご主人様って誰の事!?」


「お食事のご用意が出来てます。冷めない内にどうぞ♪

屋敷をご案内しますのでコチラにいらして下さい、お風呂の準備も出来てます。お背中も洗わせて頂きます♪」


「はぁ!?シルキーが喋っただけでもあり得ないのに一緒にお風呂ですって!?キョウイチロウ様一体何をなさったのですか!?あれ程大人しくと申し上げましたのに!」


「私にも皆目検討が付きません!!」


「嗚呼ぁ〜(′□`*=*′□`)ああぁ〜ご主人様ご主人様ご主人様♪」スリスリスリスリ

頬擦りが止まらないシルキー


「何ですかこの懐き様は!?この子はシルキーではなく先に異世界から来たキョウイチロウ様の性奴隷か何かですか!?」


「ちっ!違います!誤解です!初対面です!」


「嗚呼ぁ〜(′□`*=*′□`)ああぁ〜ご主人様♪私のご主人様♡私だけのご主人様♡」スリスリスリスリ


「この状況でそんな言い訳通じる訳がないでしょう!」


「誤解ですぅぅぅ先ず一旦離れてもらえますか?シルキーさん」


「そんなぁ!?シルキーさんだなんて他人行儀な!

私はラフティーナ、ラティとお呼び下さいご主人様♡」


「シルキーに名前!?キョウイチロウ様!本当に何もなさってないのですよね!」


「本当に何が何だか分かりません!」


「とりあえず中に入って下さいご主人様♪」


「でもラティさんは何故私の事をご主人様と認識なさっているのでしょうか?」


「さん付けなど不要です。私の事はラティとお呼び下さいご主人様♪

王城の方角から強い魔力波動を感じましたの♡」


「波動?」


「魔力の波とでも申しましょうか、波紋の様に広がった波は何度も♡何度も♡繰り返し繰り返し私を貫いたのです♪あんなに激しくされたのわたくし始めてで…シルキーになって150年、私の貞操はご主人様によって奪われたのです。もぅこの方にお仕えするしか無いと思っていたら、そちらからココに来て下さった。

この国に数居るシルキーの中で私が選ばれた♪

最早!運命としか言えません!

一生お仕えしますご主人様!

そしてこの私の愛を受け入れて下さい♡」

擦り擦りとキョウイチロウに身を寄せるラフティーナ


「セイラさん?魔力波動って分かります?」


「多分ですがキョウイチロウ様がスキルを行使した際に2億ものMPが一気に消費された訳ですから!

行使した瞬間から森が完成するまでは、ほんの一瞬でした。

ですが木々が成長し続ける度に魔力が波動となり波紋の様に広がってシルキーがそれを感知した!

までは想像出来ますがシルキーに名前があり!名乗るなど聞いた事がありませんし、キョウイチロウ様への懐き様には理解が及びませんわ!」


「言葉を発しないシルキーが喋って懐く、そんな事って…あるんです?」


「実際目の当たりしてるわたくしの方が困惑してます。」


「そうですか…」


「コチラでお召し上がりですか?…」

グイッおもむろにメイド服のノースリーブの様になった服を下げ胸元を露わにしかかる…


「貴女!発情してますの!?」

それを阻止するセイラ


「止めないで下さい!」


「止めるに決まっていますわ!」


「何故です!?私とご主人様の愛の巣になるこのお屋敷の管理は万全!

貴女の出る幕はありません!ご主人様の見送りお疲れ様でした!

王城へお帰り頂いて結構ですわ」


「わたくしは王命を受けてコチラに参っておりますのよ!

キョウイチロウ様の貞操も含めてお守りする義務が」


「ですからお屋敷でのご主人様の全てのお世話は私が致しますので、貴女はお帰り頂いて結構です。」


「その様な勝手が許されるとでも!」


「王とは誰の事です?」


「アルザス2世様です。」


「アルザス?2世?嗚呼、あの坊やの事かしら?もう王になってますの?」


「王を坊や!?貴女一体幾つなの?」


「貴女程、歳を重ねてないわよ」


「なっ!?」

などと喧々轟々、かしましいったらない、ここは二人には一旦落ち着いてもらおう


「すみません!今日は色々あり過ぎて、とりあえず建物の中に入って落ち着いてお茶でもどうでしょうか?ラティさん可能です?」


「はい勿論です。どうぞ♪全て準備は万端整えてあります♪特に寝所は念入りに♡」


「……( ̄▽ ̄;)ありがとうございます。

セイラさんとりあえずお茶としましょう屋敷周辺の整備をしてお疲れでしょうし」


「はい、お気遣い頂きありがとうございます」


「とりあえずスキルで私の国のお茶受けが取り寄せられるか確認してみたいので、まだ果実は有りますでしょうか?」


「はい♪コチラに」

胸の谷間に手を差し込み先程キョウイチロウが食べた果実を取り出すセイラ


「って前に出した時も不思議に思いましたが何処から出してるんですか!?」

ふふん♪私の方がキョウイチロウ様のお役に立てる自信があるんだから


「あまり乙女の秘密を知ろうとするのは関心致しませんねキョウイチロウ様♪女性の胸の谷間は秘密の花園に通じてますのよ」

大きな胸の女性の悩み、それは谷間が蒸れる事、小さなアイテム収納袋を挟んでるだけなんですけどね

(๑・ω-)テヘペロ


「ではコチラにどうぞ♪」

先程の久しぶりに帰宅したご主人に喜びを爆発させる愛犬の様な有様は何処かに仕舞ったのかシルキーラフティーナ通常運転


綺麗に掃除され調度品はキラキラと輝いて見える程で室内は埃一つとして無い、促されるまま接客室に案内される。


「準備して参りますので暫しお待ちを」


『どう?セイラとやら?貴女にここまで室内を整える事が出来まして?貴女は不要と気付きなさい!そして早々に王城へ帰るがいいわ』


「この子!?家事全般をこなして掃除までゆきとどいているなんて!?私の存在意義が」

_| ̄|○ がっくりと膝をつくセイラ


(y゜ロ゜)y「しかし私とてメイドの端くれキョウイチロウ様のお役に立てる!筈」


『こんな規格外な面白い人になんて会える可能性は今後未来永劫ない!絶対に!帰りませんわ!』


「キョウイチロウ様♪先程、異世界のお茶受けがどうとか仰ってませんでしたか?」


「あっはい、異世界ショッピングのスキルの使用許可を頂けますか?」


「キョウイチロウ様のMPで購入出来るのですか?」


「分かりません、なので今から確認をしてみる感じですかね、自分で生産した物のみ販売出来て特別な通貨に変換する必要があったりとか、コチラ側の通貨が利用出来るのであれば値段がお高目と言うのが相場ですのですし、あとはダンジョンとかで特殊なアイテムを自分で入手するパターンもありますね、とりあえずスキルを行使して試してみない分かりません」


「はぁ…中々に異世界人にも縛りはあるんですね、全てが思うがままと言う訳にはいかないと…」


「何々?取説によると…」


「それがキョウイチロウ様の異世界ショッピングの説明書ですか?」


「見えるんですか!?」


「はい何か問題でも?」


「いや、王城での出来事の際メイド長のクリスティーナさんには音声ガイダンスは聞こえて無かった様でしたのでセイラさんには何故聞こえて、見えるのか理屈が分からなくて、ラティさんにもこの取説が見えるか聞いてみましょう」

ここまでお読み頂きありがとうございます!


この小説を読んで、「面白い」「続きが気になる」と少しでも感じましたら、

ブクマと↓の☆☆☆☆☆から評価頂けましたら幸いです (*゜▽゜)ノ


読者様の応援が作者の何よりのやる気に繋がりますので、是非とも!

よろしくお願いいたします!

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