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第109話 庭師キョウイチロウが語るジーパングォの展望

再度お伝えします!


あくまでもフィクションです!


作者は経済学の専門家ではありまません

( ̄▽ ̄;)一般ピーポーですので…

突っ込み所満載!

脱線も多く見受けられます!支離滅裂!ただの文字の羅列!内容は本当に経済なのか?


何度も言いますが( ̄▽ ̄;)


生暖かい目で見て下さいね

トントントン、襖を叩く

「キョウイチロウ参りました」


「どうぞ」


襖が開く

「よくぞ参られた、幸之助!お茶をお出ししろ」


「此方に」


「ウム」


「今日は経済について私が知っている限りお話しさせて頂きます」


「キョウイチロウ殿、此方へ」

(-ω- ?)んっ?

部屋を出て歩いていく風魔小太郎に先導されついて行くキョウイチロウ


「キョウイチロウ殿、本日はお時間を作って頂き誠にありがとうございます」


「あっ、はい!今からどちらに?」


「此方にございます」

風魔小太郎は襖を開ける

そこには多くの人が一人用の机を用意され座ってキョウイチロウを待って居た


「此度はコチラにてご講義願えますでしょうか?」


「(。=`ω´=)ぇっと…それは分かりますが…

殿、お一人に対してでは無く?」


『(-ω- ?)んっ?アレは真白マシロか?』


「はい!この者達はジーパングォの中枢を担うまつりごとの専門集団にございますれば、私一人に講義するより効率的かと思いまして」


「確かに…私から殿様へ、殿様から文官へ…

二度手間ですね、忍者集団の族長も?」


「居ます!紅魔こうま一門、黄牙こうが一門、青柳あおやぎ一門、真白マシロ一門、黒曜コクヨウ一門から一人づつ代表者を来させております

では此方に座って講義を始めて下さいますか?」


「はい、高千穂狭一郎と申します

なにぶん教鞭を取るのは初めての事で至らない点も多々あると思いますが、そこは本当に申し訳ありません

簡潔に分かり易く伝える努力は致しますので何卒よろしくお願い致します」

九歳児の講義に対して異論を唱える者は一人も居ない

此処で学んだ事を国政に活かそうと

皆、真剣な眼差しをキョウイチロウに向けていた


「此方こそよろしくお願いいたします!」


「キョウイチロウ殿

共に異世界に来た本居宣長もとおり のりなが!」


「はい」


石川五右衛門いしかわごえもん!」


「はい」


松尾芭蕉まつおばしょう!」


「はい」


「他の奴らは自己紹介は省きたいがよろしいか?」


「いえ、お願いします!

何処の誰に質問されているか分からないのもアレなんでって?

後…アンナとハナ王妃まで居るんですね

アルザス2世王は?」


「先に国へ返しましたわ」


「 何で!?( ; ゜Д゜)!?私から学ぶ事など無いと!?」


「ああ、見えて脳筋ですので…

何と申し上げてよろしいのか…」


「馬鹿なんで難しい話しは無理です」


「アンナ!?辛辣しんらつが過ぎる!」


「まぁ二人とも共に学びたいとの事で同席を許してやって欲しい」


「まぁ良いですけど…」


「先ずは我がジーパングォの五大老からじゃ!順に名乗るが良い!

恥ずかしいから順番や序列で揉めるなよ!

手前の南側から名乗れ!」


「はっ!

五大老筆頭家老の八月一日日出男ほずみひでおと申します。以後お見知り置きの程を」


「えーと…そのまま名乗ったら漢字も教えて下さるとありがたいです

名前板、ネームプレートは私が準備致します」


「ほずみは八月一日と書きます!日出男は日の出る男と書きまする」


「はい、ありがとうございます♪

此方をどうぞ」


「(-ω- ?)んっ?何だこの材質は?軽い?黒い文字は今書いたのに擦っても消えない!?」


「プラスチック、石油製品になります、文字は油性マジック…

まぁ時説明すると時間が掛かりますので詳しいお話しは後ほど」


「いや!キョウイチロウ殿!質問の時間は重要案件のみとさせて貰います!

そう言った話しは講義後に懇親会を設けておりますのでそちらで対応して下さい」


「何だか用意周到ですね」


「又と無い機会故、次の者!手早く済ませるぞ!

と言うかキョウイチロウ殿!人数分の名前板を出して下され!自分で書かせまする!

時間が惜しい!振り仮名も書け」


「えーと…少しお待ち下さい…

論より証拠か…

異世界ショッピング!文房具セット!一式!」


「嗚呼!」


「此方に準備致しましたるは!風魔小太郎殿の時代より先の進歩した私が暮らす558年後の時代の文房具になります!

幸之助殿!皆さんに配布を」


ザワザワ、ザワザワ


「とりあえずソロバンは使いません現代社会では計算機と言う物を使います。

そして現在日の本は名前を変え日本と呼ばれていますので今後は日本と良います。

その日本人が開発したシャープペンシル

付属の芯を入れ、このようにノックすると押し出され文字が書ける仕組みに成っています。

誤字の場合は消しゴムと言う文房具にて消す事も可能です。

それを配布した紙に書いて頂きます。その文房具をノートと言います。

文字が濡れても消えない文房具のボールペンと併用してお使い下さい!

それでは始めます

事前に配布した九九と掛け算と割り算を覚えて来てくれている事を前提としてお話しさせて頂きます」


「コレが殿が産まれた世界の558年後の文房具か?

筆とすずりは要らないんだな…

北方連合国のインクとも違うようだが…」


すずりは不要!ですが筆が良いと言う方は墨の入った筆ペンお使いください!

コナラ没食子もっしょくしを使用したタンニンインクも使用いたしておりません」


「ほほぅ興味深いキョウイチロウ殿の用意した文房具のインクの原材料は?」


「今は時間が惜しい!後にせよ!」


「分かり申した!」


「お手元に行き渡りましたようなので、始めさせていただきます!」


「よろしくお願いします!!!!」


「風魔小太郎殿は経済を上向きにするには先ず何をすれば良いとお思いですか?」


「…」


「お分かりになりませんか?」


「…」


「単純です、正確な数値での算出、無駄を見直してデータをしっかりと取る!

これだけです!」


「たったそれだけ!?」


「はい!それだけで経済は劇的変わります!」


「実に興味深い

キョウイチロウ殿?経済と言っても多岐に渡ろう?」


「はい!そうですね…

では先ず農業分野から行きましょうか、現在ジーパングォは米の作況指数さっきょうしすうをどのようにして統計を取っていますか?」


「面積と重さと前年度との比較くらいでしょうか?」


「飼料用と食用は分けて統計を取ってますか?」


「…

いや、一緒だな」


「では日出男殿、作況指数とはテキストを予習して面積の数値を覚えて計算方法を覚えて来ていれば説明出来ますよね?

お願いします

五大老と言えど出来る部下を使うだけで何もせずアグラをかいていたら、国家運営は出来ません!

部下の手本と成り指導出来る、そのような人材を国は必要としています」


「確かに!キョウイチロウ殿は我ら五大老が殿を補佐する者として、専門家の意見の集約を計り下の者に指示を出すだけでは足りぬと申す訳ですね」


「はい!指示を出す者が無知だと丸め込まれる恐れが出て来ます!

ですので上に立つ者らは、ある程度の知識人でなくては成りません!

ですが!一個人が全てを網羅し知識を取得する事は不可能なので一芸に秀でる感じで結構です!

事、農業の件であったら彼奴に聞けば良い的な感じで結構です

更に細かい知識はその道のプロを何名も呼んで任せれば良いと思います」


「分かりもうした!予習した限りではございますが不詳ホズミビデオご説明させて頂きます!

作況指数とは

作況指数 = (10アール当たりの収量 ÷ 10アール当たりの平年収量) × 100で計算しまする

我らは今までデータの蓄積の重要性を自覚していませんでしたので、平均年間収穫量と言う情報は蓄積されておらず前年度比になります」


「はい♪完璧な説明でした、ありがとうございます」


「恐縮です」


「補足すると10アール当たりの平年収量とは

過去の収穫データや気象データなどを基に、その年の気象状況や栽培技術を考慮して、平年であれば、どの程度の収量が見込まれるかを予測した値です」


「気象情報!?それも蓄積すべき情報なのですか?

膨大な量の資料が蓄積されていきますな」


「重要ですね、でも国が管理する必要はありません気象を取り扱う民間機関を作って補助金を出せば良いのです

情報の管理はそちらでやってもらう

国からの補助金頼りではなく全国の地域別に有料情報として開示し明日の天気の予測まて出来るようになれば採算が合うように成るでしょう」


「しかし…田舎で農業をする者達には伝わりませぬ」


「そこは私のスキルで色々と考えいますので随時ジーパングォを近代化させていきますのでお楽しみに」


「それは頼もしい!

クフフ♪五大老の筆頭を任されるこの歳になってもワクワクさせられるとは長生きはしてみるものですな♪未だ未だこの老骨に天孫降臨で見せてくれたような真新しい何かを見せてくれるのですな?」


「そうですね♪期待していて下さい!

ジーパングォの近代化目標は十年を目処にしております!

それには皆様の協力が不可欠!頼みましたよ!」


「分かり申した!!!」


『皆、過去に類を見ない程皆、やる気に満ちておるな…

キョウイチロウ殿に講師をして貰って正解だったと言う事か…

ジーパングォに来て数十日しか経過しておらんと言うのに凄い男じゃて

この意識改革はジーパングォに素晴らしい経済効果を導き出すであろうな、キョウイチロウ効果と名付けようかのぅ

実り有り過ぎて笑いが止まらぬゎ

(=`ェ´=)フフフ』



「では?作況指数の話しに戻ります

不作、豊作の基準は?

飼料用が豊作で食用が不作な場合、収穫量は平年並みと発表されても市場に食用の米は流通せずに価格は高騰するのではありませんか」


「以前にありました…」


「先ず、分けて統計を取りましょう」


「あぃ、分かった」


「次に不作、そう言った時にジーパングォではどの様な対策を?」


「備蓄米を放出しました」


「国庫の米ですか?それとも貸し倉庫の米ですか?」


「その時は国庫だけで賄えました」


「米不足を解消する為に貸し倉庫の備蓄米を放出すると、どうなりますか?」


「どうと申されても市場に米が行き渡るだけにござりましょう?」


「備蓄米貸し倉庫業者への補助金は?」


「普通はしないでしょう?」


「では貸し倉庫を空にされた業者の収入は0ですか?

貸し倉庫の土地の税金の徴収はあるのに収入は無い、貸し倉庫業者は税金が払えなくなり、土地は国に没収され破産物件として競売にかけられる!

特に都市近郊の土地の値段が高い立地の貸し倉庫は経営が成り立たないでしょうね

翌年の備蓄米は何処に保管するのですか?」


「ムムムムム…」


「補助金は然るべき時に然るべき場所にが定石と覚えておいて下さい

次に兵站へいたん、外国の言葉でロジスティックと言います、其方について現状ジーパングォではどのようにしていますか?

その前に兵站とは?幸之助殿!知りうる限りで結構です。ご説明を」


「はい…兵站とは

兵器や兵員、物資の調達、管理、輸送など、作戦遂行に必要な後方支援全般を指します」


「正解です

商売においては、製品の原材料調達から加工、販売、配送、消費者の手元に届くまでの全ての流れを効率的に管理する仕組みを指します

更に原材料を自社生産している事もありますし販売店を運営している会社もあります。」


「フムフム」


「つまり多数の業者が絡む事による単価の高騰を避ける利点もあります

ジーパングォでの農家さんの待遇は?」


「我らジーパングォでは補助金を出して小さな農家を守っておりまするが、兵站とは接しておりません

基本的に米は地方自治体の長の物であり仲買人が競売にて農家から米を買い付け、米問屋に卸す、その際の買い付け金が地方自治体に入ると言う仕組みを取っております」


「ご説明ありがとうございます…

石高制こくだかせい

私が農業を近代化して肥料の性能を上げれば収穫量は5倍になります!

小規模農業に補助金を出す事は大規模農業の廃業に繋がり、尚且つ税金を集めて補助するのは二度手間です!

そもそも不要な税金の徴収をやめて!更に不要とされる所から財源を持って来れば良いのです」


「しかし…」


「財源が無いから徴収するしか無いと言っていたらアレに必要だ、コレに必要だと納税額を上げていたら言い方は極端ですが最終的に税率は100%になりますよ?」


「無駄を省けと?」


「ですです、そしてさらに必要な所に公助を…

出来るのであれば軽減税率」


「そして地方自治体と仰いましたか?

各地にられる長は石高を基準に給金を決めていると言う事ですね?」


「そう成ります」


「土地の面積を洗い出したら廃止します」


「キョウイチロウ殿!何故です!?」


「石高を上げる政策が取られると…

畑が水田になり米は流通しますが、野菜農家が居なくなるからです

ですので産業構造自体に手を加えます

産業とは、経済活動全体を指す広い概念です

第一次産業(農林漁業など)

第二次産業(鉱業、建設業、製造業など)

第三次産業(サービス業など)に分類され

一方、工業は第二次産業の一部であり、原材料を加工して製品を生産する活動を指します

その全てを近代化します!

その手始めに!第一次産業である農業分野から着手していきます!

有り難い事に私は菌糸培養のスキルも所持していますのでキノコが取れる時期に山に入ってキノコを採取する必要はありません!

私のスキルがあれば!年がら年中!多種類のキノコが食べられるようになります!」


「おぉ♪」


「それには稲作をしている農家さんにキノコ農園を経営してもらう事が必要条件になります、年がら年中キノコを作るのですから水田の管理は出来ません」


「では水田はどう成ります?」


あぜをなくして一枚の水田に変え他の人に大規模農業を始めて頂きます」


「大規模農業??」


「私が居た世界では田植えも刈り取りも脱穀も人力では行いません」


「ではどうやって?」


「異世界ショッピング!

田植え機十二条植え!」


「ビクゥッ∑(OωO )!?!?

何ですかそれは!?」


「一回の移動で十二列の苗を植える事が出来る機械です!」


「素晴らしい!それなら!」


「駄目です!」


「何故です!?」


「燃料がガソリンでエンジンを動かす構造だからです!」


「燃料?ガソリン?エンジン?」


「(=`ェ´=)フフフ

ジーパングォの勤勉な方々なら魔改造が可能な筈です!」


「魔改造!?」


「現にキャプテン・ウェイ殿の戦艦は私の魔改造で魔力動力炉で動く船になりましたが!!」


「が!?」


「出力が著しく下がりまして、本来の速度が出せません!」



「キョウイチロウ殿の無双チート能力でも不可能とは…現実は厳しいものだな」


「ですが勤勉な日の本の職人が魔改造すれば?」


「火縄銃のように量産が可能に成ると!?」


「その通り!!先ずはバラして構造を把握!エンジン部分は同じ日本人の技術です出来ない筈がない!

魔力動力とのハイブリッドエンジンが完成するか!

石油王の私が海中油田か液化天然ガスを採取出来るようになるか!勝負です!」


「はい!キョウイチロウ殿!その機械が完成するとして質問があります!」


「どうぞ」


「キョウイチロウ殿は収穫量を5倍に出来るとおっしゃっておいででしたが?

米が沢山市場に流通したら米価格は暴落するのではありませんか?」


「嗚呼♪素晴らしい質問ですね」


「恐縮です」


「確かに、流通量が増えれば価格は下がるでしょう。では!余った米はどうするれば?

備蓄米以上に過剰に成った米は海外に売れば良いんです!」


「ほほぅ」


「そうすれば外貨も獲得出来ます!」


「キョウイチロウ様!質問です!」


「はいハナ王妃」


「米はジーパングォと周辺諸国しか食べません、米文化圏以外に売てるとジーパングォだけが儲かるのでは?」


「そうですね、ジーパングォの近代化により作られる商品は間違いなく売れるでしょう国内総生産(GDP)が世界一位になるのは確実!よって足を引っ張る国が出て来るでしょう

自国の小麦を売り込んでも来るでしょう…

現に戦争に負けた日本を小麦市場にすべく勝った国主導でパンの支給を始めました…が!

(y゜ロ゜)y我らの主食は米!!

コレは変わりませんでした!しかも稲作は連作が可能!

小麦には中毒性があり…

今回の講義に関係が無いのでこの辺りにしておきましょう

各国はこぞってジーパングォの輸出に対して関税障壁などで邪魔をして来るでしょう」


「そう!出る杭は打たれまする!」


「(=`ェ´=)フフフ打たれません!」


「何故です!?」


「突出するジーパングォと言う杭が大き過ぎるからです!

世界を敵に回しても世界中の国々がジーパングォを叩いて来ても打たれない程の強大な杭だからです!

ジーパングォと言う突出した巨大な丸太杭を世界平均に下げようと世界各国が金槌で叩いた程度で下がる筈が無い!」


「 それは…

だがしかし、莫大な関税を掛けられ貿易戦争になるのでは?」


「米はそれでも売れる商品ですし

今後作られるジーパングォの製品にしてもそうです!

これから生活に必要に成って来る物ばかりをジーパングォが作るから間違いなく消費者は欲しがるでしょう

実際の所、売れているのでしょう?」


「何がでしょう?」


「ジーパングォの一定の害虫が湧かない低温管理が出来る家庭用の備蓄米装置です!」


「あぁ、小麦の保存にも使えるからと、ジーパングォの輸出の主力商品に成っておるな」


「今後!ジーパングォで作られる近代化された商品は世界の生活全般の分野で必要不可欠な商品になります!

つまり!絶対欲しい品!高くても買わざるを得ない必要な物!国のトップが貿易赤字を減らす為にジーパングォに対して関税を上げると?」


「それがどうしても欲しい諸外国の国民が値段が高くて困る!」


「そうです(=`ェ´=)フフフ世界各国が類似品を作る頃にジーパングォは!新たな商品を完成させる!」


「世界はキョウイチロウ殿の技術には追いつけないと!」


「そうです!国内総生産(GDP)は常にジーパングォが一位!他の追従を許さない!そんな突出した杭を誰と誰が手を組んでも打てないし打った所で無駄!」


「キョウイチロウ殿は世界経済を牛耳るおつもりか?」


「どうでしょう…そうなるんですかね?

世界各国はジーパングォの技術を欲しがるでしょうね…

軍事転用出来ますから…

そこで国際特許を申請!

その組織が無いと言うならば国際特許機関を作る!

本部はジーパングォ!

同じ製品を作ろう物ならそれはジーパングォの技術だと主張し使うのであれば特許料金を請求します!

技術提携を持ちかけて来る国もあるでしょうが!

そもそも私の技術に追いついて来れない世界がジーパングォに提供出来る技術なんてものはありません!

ですから提携話し自体が必要無いんです!

共同開発も!相手側が提示する技術が無い状況では無理!話しに乗る必要は無し!」


「恐ろしいお人ですな…(;・`д・´)」


「そもそも魔王討伐で一致団結しなくてはいけないこのご時世に各国が貿易摩擦で揉めている暇などありません!

が!

技術が盗まれるもしくは、開示する輩が国内に居ないとも限りません!

その辺りは厳格に規制しましょう!

情報を売った者は国外追放と言う法を制定しましょうか

スパイ認定した人物は二度と入国出来ないようにもしましょう!

今後掛かる開発費にしたって設備投資にしても何をするにもお金は必要です!富国強兵!国民一丸と成って魔王軍に負けない国を作るのです!」


「話しが壮大過ぎて少し追いつけない部分もあるがキョウイチロウ殿の言いたい事は分かる…」


「世界相手に自国の品を売る、その価格は誰が決めているのでしょう?」


「収穫、物流、価格設定をしているのは商人にございます

他国との貿易にも商人が絡んでいますが関税がありますのでその分価格は上がるといった感じでしょうか」


「私の居た世界では合意に基づき関税を撤廃した国々と仲良くしていく政策が取られていましたが、常に世界第一でありたい合衆国という国が自国ファーストを掲げ脱退しました」


「それで?どう成りました?」


「最早、手遅れでしたね」


「(。=`ω´=)ぇ?

と申しますと?」


「先進国である我が国は中身を作る!細かい部品は後進国で安く作らせれば良い!

だってさ( ̄▽ ̄;)」


「それは…どうなんですか?」


「大失敗ですね、細かい部品であるネジ一つ、釘一つ、何も自国で作れない国に成ってましたね」


「その…

後進国と蔑んでいた国の商品が無いと何も作れ無い国に成っていたと?」


「そうですね、自国に産業を戻す!

そのように自国産業の復活を謳っても簡単な部品を作る工場は自国に一つも無くて、技術者も居ない事に気付いたんです」


「時既に遅し!」


「安い部品を購入して完成させていた商品は自国で全て完結させる事が出来なくなっていて…

慌てて関税障壁で対抗しようとしましたが…

必要な物は必要と高くても購入する、完成品は高額になり、自分で自分の首を締める結果になりました」


「先進国などと進んだ先から後進国を見下ろしていた傲慢の末路とはいえ哀れと言う他にありませんな…」


「ジーパングォは慢心しない!常に最先端を行き!

他国が努力しようとも、ジーパングォは元々勤勉な人達です、同じ努力をし続ければ追いつかれる事は無い!

海外に商品を売っても海外に拠点は作らない!

作れ!と言われたらゴリゴリにコチラの要求を飲ませる!」


「他国が後付けで法律を変えて来たら?」


「撤退を仄めかし!向こうが折れるまで黙りを決め込みます!」


「それは、相手国からしたらキツイでしょうな

( ̄▽ ̄;)」


「ですね(*≧艸≦)数千万人の雇用が失われてしまいますからね」


「キョウイチロウ殿…恐ろしいお人

しかし…かなり先を見据える必要がありますな」


「そうですね、かつて私の居た世界の母国は富国強兵と高度経済成長を軸にし過ぎて環境を度外視して手痛いしっぺ返しをくらいました…」


「自然に人は無力ですからな」


「かなり脱線しましたね兵站ロジスティックの話しに戻りましょう」


「フムフム、しかしそのキョウイチロウ殿が言う農業における効率化を計るロジスティックとやらにも人手は必要なのじゃろ?」


「確かに必要ですね、しかし契約農家さんと年単位で契約するの不作の年には赤字覚悟で出荷数を揃えて契約者に渡す必要があり農家さんが自ら作った野菜が足らなければ高い野菜を購入して数を揃える事を余儀なくされます

不作で自社生産ならば商品の単価を上げるだけで済み農家さんへの負担は軽減されると言う事です

そして色々な野菜を植え水田以外の野菜の作付面積を増やす事は不作の野菜を減らせる

中には不作とされる天候にも関わらず豊作になる野菜やキノコもある筈です」


「ほほぅ、故に多種多様な野菜を作る為に石高制度を廃止すると?」


「はいそうです!先程お話しした通り石高に全振りする自治体が出て来ますので廃止の方向で!」


「しかし…我らは地域の特産品もしっかり作っているぞ」


「農閑期に作る織物ですか?

秋にしか収穫出来ない果物ですか?

川魚ですか?海の魚ですか?狩猟で獲るジビエですか?

私がデータを元に全て管理方法を提示しましょう!」


「データ管理出来るのですか!?」


「逆に言えば魚は私が漁業に関する近代化をすると取り尽くしてしまう恐れがありますのでデータで管理して獲る時期を決めないと居なく成ってからでは遅い!

しっかりと猟期を決めて管理しないといけません

現に私の居た世界の二河湾と言う場所でトラフグが大量に獲れた事がありましたが…

翌年、トラフグが獲れると見込んで仕掛けを準備して、いざ漁にでたら…居なかった( ̄▽ ̄;)

そこで大学の研究機関に調査を依頼した…」


「それでは遅い!」


「ですね

つまり産卵期には漁をしない、鮭や鮎は卵を孵化させて放流して管理すれば良い…」


「管理出来ますかな?」


「完全管理とはいきませんね」


「でしょうな、相手は自然!人が管理出来る筈も無い!」


「ですが、何かしらの…そうですね…ジーパングォの特定の海域の温度が上がってしまった場合などは、川へ鮭が戻って来ない事も…

海洋資源の青魚達も水温変化に敏感で高水温の海域には入りたがらないからジーパングォの近海に来ていた筈の魚が温度変化によって来ない年があるかも…」


「何と!?水温変化だけでそこまでの影響が!?」


「それを知る事が出来れば何処に魚の群れがあるか分かるようになるでしょう…

ですが近代化の代償として資源の枯渇がありますので…」


「必要以上に獲ってはいけないと言う事ですな」


「世界全体の魚の資源管理が必要に成って来ますが…

当面魚を補足出来る技術を開示するつもりはありません」


「何故!?世界の資源管理が必要だと仰っていたではありませんか!」


「生活の為に獲らないと生きていけない国は資源管理の前に獲り尽くすからです」


「ムムムムム(。・~・)」


「私の居た世界では進歩が進んだ国と遅れた国がありました

進歩した国が資源管理を求めるも…

遅れた国は…

『でしたらあなた方が、その管理しろと言っている資源の購入を辞めて我が国に支援をして国民が飢えない国にしてくれ』と…」


「そのような身勝手な!」


「私の居た国はお金が落ちていても、落とした人が困っているだろうと警察に届けますが…

三日食事をまともに出来ていない人がお金を払ったら、先ずそのお金で何かを食べる物を買うでしょう?

お金なんてそうそう落ちてませんから人から盗む行為が日常の国民が暮らす国で海洋資源の保護を訴えても…」


「無理…と…」


「しかも、近代化した農業機械は軍事転用可能で魚を獲る為の船や装備一式も軍事転用可能と成ると?」


「魔各国は王軍の脅威があるから団結しているかのように見えますがそれが無くなれば、隣国との仲違なかたがいにその技術が利用され戦争が激化する!」


「間違いなく起こります」


「ムムム(。・~・)悩ましい…」


「ですから近代化したジーパングォ及び私が目指す魔族と共に暮らせる理想の国の技術は厳格に管理する必要があります」


「キョウイチロウ殿にジーパングォのトップにとの話しをしましたが…

キョウイチロウ殿の見据える未来は、この世界の盟主と言う訳ですか?

話しが壮大になって来ましたな…

そう成るとキョウイチロウ殿はジーパングォ1国に収まるお方ではありませぬな」


「今までの魔族との命のやり取りで軋轢も相当な物と予想されます

私はこの異世界に来たばかりですので魔族との軋轢はありませんが…

今後は分かりません」


「確かにキョウイチロウ殿が従者にした魔族は神聖値が上がりよこしまなる数値の高い魔王軍とは敵対関係になっております…

光のキョウイチロウ殿と闇の魔王…

イツの世界にも強い光りが射せば影も深く濃くなるのは道理…

歴代最強魔王が誕生し人族は風前の灯であった所にキョウイチロウ殿が現れたとなると…

因果としか言えませぬ…」


「そうなんですかね?」


「しかし!我らジーパングォは助力を惜しみませんぞ!

世界に!いや魔王軍に!大和魂を見せつけてやります!」


「嗚呼!」一同


「ありがとうございます♪

近代化は皆さんの協力が必要不可欠ですよろしくお願いしますよ」


「任せて下され!」一同


「かなり話しが脱線いたしましたな…

しかも…」


「2×2=4…ニニンガシ…2×3=6…ニサンガロク…」


「アンナと真白マシロが知恵熱にうなされている様子じゃな…( ̄▽ ̄;)

少し休憩を挟みまするか?」


「良いですね♪セイラ!和菓子をご用意して!」


「和菓子と申されても何種類もございます、何になさいますか?」


「普通に饅頭で良いんじゃないかな?」


「ではそのように…」


「幸之助よ、セイラ殿を手伝って参れ」


「かしこまりました!セイラ殿!何か手伝いは?」


「あぁ、ありがとうございます♪

そちらのアイテム袋から饅頭を出してお皿に」


「承知つかまった!」


「では少し休憩します

饅頭をご用意させて頂きました皆さんお召し上がりください♪

ついでにおトイレも済ませておいて下さい」

ワイワイ、ガヤガヤ…


「我らが頼んだ講義なのに、お茶菓子までご用意頂きましてありがとうございます」


「小太郎殿!?気にしないで下さい!頭を回転させるには糖分は必要不可欠な物です」


「いやはや、キョウイチロウ殿の用意周到さには叶いませんな」


「(=`ェ´=)フフフ

キョウイチロウ殿は今、講義をなされている最中でも配下の者を動かして次なる手立てを考えておられますぞ♪」


「何と!?ルドウィン殿!?それは誠ですか!?

末恐ろしい主人に支えてしまいましたな…」


「(=`ェ´=)フフフ

千年以上生きて来てこんなに酷使されているのは未だかつて無いですな、しかし楽しくて楽しくて♪

一度主人の思考回路をどれ程先迄、見据えているか頭を開けて見れるものなら見てみたいと思っているぐらいです」


「グハハハ!

私も同じ事を考えましたぞ!」


「何だか物騒な話しをしてないかい?

私の頭を開けても脳みそしか入って無いよ!」


「例え話しをしているだけにございますれば実行に移す事はありませんぞ?

我ら従者は全員一度は考える事ですので、セイラ殿とて同じであろう?」


「はい!毎日思ってますわ!

キョウイチロウ様はどうしたら、わたくしを毎日毎日毎日求めて下さるのか?とか!

自分が何をすればキョウイチロウ様の琴線に触れるのか?とか!

本当に!それは毎日!開けて見てみたいです!

出来れば分かり易いスイッチなどが無いかと探してしまう程に!」


「セイラ!?そんなスイッチは無いから!」


「キョウイチロウ殿…冗談の通じ無い奴よ」


( ^∀^)アハハ/\/\/\

風魔小太郎、ルドウィン、セイラに笑われるキョウイチロウ


「(ノω・、)でも…あまりにも何もなさすぎて

キョウイチロウ様は本当にわたくしの事がお好きなのか?とか

。゜(゜´Д`゜)゜。」


「魔王軍も海軍を壊滅されて次の手立てを考えてくるだろうと予測される緊急時だし、セイラの事が大好きなのは変わらないから泣かないで、ネッ♪」

ウインクするキョウイチロウ


「はぁん♡」ズッキューーーン♪


「はぁ…たかだかウインク如きで初々しいです事」


「何?拗ねてるの?ラティ?」

ラティの手を両手で握るキョウイチロウ


「なっ!?何ですの旦那様!?」


「ラティもセイラと同じくらい大切だよ…

だから…」


「だから…?」


「ノンビリ出来るように成ったら」


「成ったら?」

コソコソ小声、ラティの耳元で囁く


「しようね♪」


「はぁん♡」

『しよう!?何を!?勿論アレですわよね!?アレです…わよ…ね?

今宵は曽々祖母ルイーズさまの夜のテキストの再確認を!』


(-ω- ?)んっ?

『何か勘違いしてるな…

時間を忘れてボーっとしようねって意味なんだけど…』


「何ですの?何を言われたか知りませんけと、ラティも同じじゃありませんの」


『キョウイチロウ殿

キョウイチロウ様…

童◯の割に女性の扱いに、というか手玉に取る手法に慣れて来てないか?』

ルドウィンと、風魔小太郎は口には出さないが同じ事を思ったのだろうと目を合わせるのであった…


「殿?そろそろ講義の続きの開始を」


「幸之助!?おぉ済まない!内輪で盛り上がってしまったわぃ

者ども!席についておるな!」


「はい!キョウイチロウ殿のご配慮にて糖分補給も済んでおります!」


「ではキョウイチロウ殿、お願い致します」



「えっと…何処からでしたか?

そうですね、不作の回避方法についてにしましょうか

雨が多いとキャベツやレタスのように水が溜まってしまう葉物野菜は大打撃を受けます、トマトやキュウリも雨に弱いですが里芋やサツマイモは耐湿性が高く、雨が多い年にも収穫量が落ちる事が無いと予想されます

その為に気象予測が重要になって来ます

ジーパングォ近海の気温の違いを把握する及び統計を取る事により、その年の四季の天気を予測し、作付けする野菜を選ぶ事により不作野菜を減らす事が出来る筈です

ただ闇雲に色々な種類を作付けするのではなく選別して植える為に気象データの蓄積が重要に成ってくる訳です」


「フム( ;-`д´-)…

しかしコレからデータを取り始めのでは来年はどうすれば良いか分かりませんな」


「それは致し方無い事です、でも今年からでも始めれば後世へ繋がりますので、今からでも遅いと言う事はありません」


「フム( ;-`д´-)キョウイチロウ殿の時代には何かしらの農業組織は無かったのですか?あればその業務内容は?お聞かせ下さい

米はどのよう流通しているのですか?」


「母国の農業組織は農協と呼ばれています

業務内容としましては

農家への農業指導、金融と不動産業と保険と住宅金貸しと手広くやっています」


「ほほぅ…」


「農協は他人の作った物を安く買い叩いて購入し儲けて、農家さんに農業機械購入の為にお金を貸して更に儲ける…」


「結構な…アコギ商売じゃな…」


「酷いものです…

そして国は大規模農家さんに補助金は出さず小規模農家に補助金を出す…

現在私が居た時代では高齢化も相まってお米を作る農家さんが自分達の苦労を子供に引き継がせたくないと廃業する、そもそも継いでくれる担い手が居ないなどの色んな理由が重なり、米の流通総量が減り、お米が高騰するという悪循環に陥っています

農協はお金を貰って育苗、田植え、収穫だけを行い…

雑草は水田の持ち主にお任せ、放置しひえと「粟」(あわ)が混じった米は等級が下がり安値で買い叩かれる…」


「…」


「水田を持っていても…お金を払うばかりで、米を買った方が安いが田畑を遊ばせておくのは勿体無いと農協に任せるも」


「腹の足しには成らないと」


「そうですね

そして小規模農家は国の補助金で手厚く守られ、大規模農家は米の価格を農協に決められて…安く卸す事を強要され、廃業を余儀なくされる…

収穫量を上げる為に農薬を使う…

すると…

善良な虫まで死ぬ…

現在、赤トンボがネオニコチノイド系殺虫剤によりトンボのヤゴの餌である昆虫が死に赤トンボのヤゴが激減中です、成虫は益虫えきちゅうですので由々しき問題に成っています

農薬被害の酷い所では霞ヶ浦のワカサギがネオニコチノイド系殺虫剤により卵が孵化せず、過去最低の水揚げに成りました」


「何と!?米の収穫量を上げても弊害が多すぎる!」


「慌てて地方自治体は特定農薬を禁止しました」


「でしょうな…

一石二鳥とはいきませんな…」


「ですね全てが上手くはいきません…

除草剤を使って草を枯らしたいが、芝生は枯らしたく無い、濃い除草剤を使えば草は枯れるが芝生も枯れる、薄い除草剤を使うと芝生は大丈夫だが、草も枯れない…

環境に優しくて効果抜群!

そんな都合の良い物なんて無いと言う事です」


「悩ましいですな」


「はい…そうですね…環境保護、生産性の向上、効率化、農業以外の事も考えなくてはならない農家さんは必死です

それに目を付けて甘い汁を吸おうとする政治家ども

国の補助金が欲しい農家さんは補助に手厚い政治家に票を入れる…

政治家は困っている農家の見方だと言わんばかりのパフォーマンスをする…」


「フム( ;-`д´-)」


「担当政治家は椅子も机も資料も無い炎天下の水田の前で立ったまま手ぶらで意見交換会を催した…

別に商工会館でも農協の会議室でも文化会館でも良いのに…

農家さんの声に耳を傾けてますよと言わんばかりのパフォーマンスに見ていて苛立ちを覚えました」


「酷い!」


「農業従事者が政治家になれば色々と可能なのでしょうが本業の農業が忙しくて出来ない

意見を聞いてくれる政治家も居ますが少数で…」


「多数派に牛耳られ国ごと腐ると…

キョウイチロウ殿!日の本の殿は何をやって居るのですか!」


「明治と言われる時代以降、議院内閣制と言うものが導入され国民が選んだ政治家が中央に行き、国のトップを決めると言う方法が取られるようになりまして、殿の一存でトップダウンで政治が執り行われる時代とは変わりました」


「それでは決め事が早くまともに決まらないではありませんか!!」


「戦後に二週間で他国に作られた法律を馬鹿真面目に守っています、」


「由々しき事態ですな…」


「政治家絡みの失敗例は多々ありまして…」


「他人の失敗は自分が失敗しない為にお金を払ってでも聞きたい事です

是非!お聞かせ下さい!!」


「河川の失敗例を上げましょう」


「河川ですか?」


「日々堆積する砂や小石により河口の水位は上がる一方

河口の特定地域では川より住宅地が低いなんて所もあります」


「水害が心配されますな、どのような治水処置を施したのでしょう?」


「河口に堰を設けて、農業用水に利用出来、日々堆積する砂の回収も出来て住民の安全も確保されると…

謳い文句は最高の利点のみを伝えました…が…」


「失敗に終わったと?」


「はい…」


「どう成りましたか?」


「計画では比重の違う海水と淡水を関で分離する予定でした…

堰を設けて上流への塩水遡上を防ぐことで、安定した水資源の確保や、上流地域の淡水化による利水、水害防止を目的にしていましたが…」


「分離出来なかったと?」


「はい…」


「理由をお聞きしても?」


「はい…理由は堰の上流河川の浚渫しゅんせつです」


「堆積した土砂を取り除く浚渫は治水問題の解決には必要だと仰っていたではありませんか」


「そうです水害などの治水目的は達成されました…が…

必要以上に上流水域を浚渫したんです

土砂を採取し易いようにとかなり上流まで今まで有った起伏を浚渫しフラットにしてしまったんです、その為河口から130km上流まで海水が上がるようになり塩害が無かった地域まで農業に被害が出る事に成りました」


「何と!?最悪ではありませんか!

川の自然の地形に人如きが手を加えるなどおこがましいにも程がある!

他の悪影響は?」


「河口のヤマトシジミが堰による川の水の滞留により絶滅しました…

堰の下はヘドロだらけに…

工事中にサクラマスの死骸が発見され川の生態系はボロボロに成りました」


「何と!?それではシジミ漁をしていた人々は?

在来種の存続は!?」


「シジミで生計を立てていた全員が廃業に追い込まれました…

泥は7センチを超えるとそれ以下の泥に酸素が行き渡りません

更に泥は水中の酸素を消費して有機物を分解するため、水が腐敗しやすくなり、悪臭の原因となります。また、泥に含まれる有機物が分解される際に、有害な物質で有る硫化水素が発生します

酸素が届かない葦原などには分厚い泥の層が出来ても分解する嫌気層性微生物は居ますので水質浄化はしてくれますが硫化水素の発生の危険性の懸念はどうしても出て来てしまい、メリット、デメリットを考えると」


「デメリットの方が多い気が致します」


「そうですね、総工費は1,400億円を越え…

年間の維持費10億円と超高額なのもデメリットですね」


「くっ!治水問題を解決して、有効活用を考えただけなのに

何と弊害の多い事か!」


「弊害だらけですね… 生態系の変化、水質悪化、漁業への影響、高コスト、

さらに…生態系の問題が発生しているにもかかわらず工事は続行!」


「それは何故です!」


「政治家絡みのお金です!」


「馬鹿な!」


「受注業者が既に動いていると言う事は巨額のお金が動いています

途中破棄は莫大な補償金の支払いが発生し、地方の住民の税金で行われる工事です、白紙となれば税金の無駄遣いと揶揄され次の地方の管理者としての就任継続は無いでしょう…

政治家の保身と癒着も有りまして…」


「国政、地方管理を任された政治家、共に腐っておる!」


「駄目でしたごめんなさいでは済まない所まで来てしまって白紙撤回されず強行され環境は破壊されてしまいました」


「治水の為とはいえ…

我らは考えて行動しなくていけませんな」


「そうですね…」


「キョウイチロウ殿!

ジーパングォの経済をどの様に発展させるかという本題を進めて下され」


「そもそも国家の予算編成とは?どういった物でしょうか?幸之助さんお答え下さい」


「…」


「分かりませんか?」


「はい、ご教授願えますでしょうか?」


「見込みです」


「見込みですか?」


「そうです予算編成は前年度の税収から予測し見込みで算出された数値を元に編成します、そこで重要に成って来るのが?」


「前年度のデータと言う訳ですな」


「正解です!ですから収支データの収集と集積は必須事項になる訳ですが!」


「ですが?」


「母国では何十年も前の税収弾性値を元に予算を算出していて、ここ数十年の税収の上振れ額が莫大な数値と成っていて政治家は普段財源が無いから減税出来ないとほざき!そのお金を使って選挙前に得票数稼ぎの為に公助としてバラ撒きます」


「…キョウイチロウ殿の怒りはごもっともなんだが…申し訳ない

初めて聞く税収弾性値とは?」


「そこからですか!?」


「済まぬ」


「税収弾性値とは、経済成長によって税収がどの程度変化するかを示す指標です

具体的には、名目GDP(国内総生産)が1%増加したときに、税収が何%増加するかを表し

税収弾性値が高いほど、経済成長に伴う税収の増加が大きくなります

税収の伸び率を名目経済成長率で割り算した値として定義されます

つまり計算方式としては前年度の税収からの増減率を名目GDPの成長率で割って求められます

例として、税収弾性値が1.2の場合、名目GDPが1%増加すると、税収は1.2%増加することを意味します

( ; ゜Д゜)つまり母国の財務を管理する部署が古い税収弾性値の数字を低くして実際の税収の上振れを黙っていて予算編成の際に又、古い数値を使うと言う最早!国民に対して詐欺を働いていると言っても過言では無い状況なのです!」


「ほほぅ…何故が税収弾性値が低いと駄目なのかも教えて頂ければ有り難いです」


「(。=`ω´=)ぇ?…」

『かなり…と言うか群雄割拠時代は世界に目を向ける事も無ければ、領地の産業構造や成長率など見ている暇など無い時代から風魔小太郎殿は来ていて、忍びの里の長がジーパングォの殿…

知らなくて当然か…

十年で近代化は出来ても社会構造や国内政治までもとなると無理なのか?…』


「どうされましたか?キョウイチロウ殿」


「えーと…

現在のジーパングォは、私が居た世界での中世末期で母国は明治維新の時代と同等の文化レベルであると思っています

今一度、私の生きていた時代迄の歴史線を母国と世界を並べて詳しく説明したいと思います

その為に色々な資料が必要に成ってくるかと

現在の社会構造が分からないと講義をしても分からない単語が多く話しが通じないようです…

例えは国民の可処分所得を増やすには!

税収弾性値を適正な数値で算出する!

税収の伸び率を名目国内総生産(GDP)の伸び率で割って算出します!

その際、現在の日本では過去の低い数値で誤魔化して少なく見積り、財源が無いと言い税率を上げ続けて来ました…

と説明しても分からないですよね?」


「…分かり易い内容なら…」


「では、現在母国の危機についてなら分かりますかね?

企業や団体などが、自らに有利に成るように政策決定に影響を与えている為に、政治家や政府関係者に対して働きかける活動を行なっています!

隣国に魂を売り渡した日本の経済団体のトップがです…

隣国は国家予算を使って日本に働き掛けて来るので止められません

お金を積む、弱みを握る、女性を使って弱みを強制的に作る、接待、優遇、ありとあらゆる手段を国費でやって来る国が隣国にありまして…」


「そう言った内容なら分かります!日の本の危機ですな…」


「母国はその国に対して科学力向上の手助けをして、鉄鋼技術を教えてしまった

案の定、悪用され軍事力を増強され後進国だとあざけって何も出来ないとタカを括って馬鹿にしていた母国は現在、隣国の軍事的脅威に晒されています」


「軍事力で追い越されたと…」


「質より数でまさる隣国には負けるでしょう」


「キョウイチロウ殿なら如何されますか」


「現在の母国は敗戦した時の縛りが多くて苦労しています

間者スパイに入られ好き勝手し放題でそれを取り締まる法律が無い無法地帯と化しています…

更に…抗日運動をしている国に対して、日本の政治家は日◯友好議連を通じて隣国に使節団を派遣して修学旅行の誘致をお願いするという暴挙に出ています」


「日の本男子としての誇りは!?」


「戦後の懐柔政策により母国の人々は骨抜きにされてしまっていて…」


間者スパイに入られ放題に売国奴…かなり危険は状況では?」


「はい…

浸透工作がかなり進んでいます…」


「浸透工作!?」


「はい!今!母国の国籍取得の緩和によりの五倍の隣国人が国籍を簡単に取得し国内に居ます!」


「何故!?」


「母国の政治に介入して法律を変えささせたのです!」


「馬鹿なキョウイチロウ殿は、たかが一従業員であるのにその事を知っていると?

国の中枢はそれを放置しているのか?何故元に戻さない!?」


「合衆国の懐柔政策と隣国の浸透工作により現在母国の国籍を取得した隣国人は今年で100万人を超えました…」


「キョウイチロウ殿!質問しても?」


「はいどうぞ」


「現在日の本の人口は?」


「風魔小太郎殿のられた時代は1,200万人で外国勢力に力の差を見せ付けられた…明治時代…

(;゜д゜)アッ…」


「キョウイチロウ殿?どうなされた?」


「事前資料に加えるのを忘れました!

すみません!

幸之助殿!コチラの資料を事前に一読頂く事を忘れていた資料をお配り頂けますか?」


「はい…」


「お手元の資料をご覧下さい」


「私は風魔小太郎殿が居た時代より558年後から来ています

年表の通り群雄割拠の戦国時代は豊臣秀吉の小田原攻めを最後に天下統一されて一旦収束しその後、徳川家康が実権を握り300年という長きにわたり政権は維持されます

戦国時代の人口が1,200万人、戦乱の世が終わりを告げ世は江戸時代となり平和になり人口は増え3,000万人にまで増加

その後、医療の進歩により若年層の死亡率が下がり300年後の明治時代には人口は7,500万人まで増加第一、第二次世界大戦をへて帰国した男達は働き手を必要とし人口は爆発的に増え私が居た時代は13,000万人にななりましたが

現在は減少傾向です

一部には圧政に苦しむ男女が出生率を自主的に下げているとされ

多分だけどて2050年に母国は7,500万人程度の適正人口に戻ると予想されています

現在、母国は少子高齢化が進み福祉に税金が必要だと言って増税を続けています…

その為、子育て世代は困窮して少子化は加速…

福祉にお金が必要と税金は上がる一方で…

子育て出来ないから一人もしくは子供を作らない夫婦が増えています」


「簡単ではありますが分かり易くてありがたいです…

由々しき自体ですな」


「ですね」


「時代の流れとは…かくも残酷でありますな

あの小田原城が落とされ北条家は滅亡ですか」

(ノω・、)


「あくまでも籠城戦と言うのは後方からの援軍有きですよね?

反旗を期待した伊達政宗が豊臣方に参戦した事で戦の無い平和な国へと歩みを進めたと考えれば…

でもお家は存続してましたよ主家である北条氏直殿に実子がなかったため北条氏規殿から養子を貰い河内狭山藩初代藩主と成られたました」


「滅亡、お家断絶はされなかったと?」


「はい」


「それを聞いて安心致しました

その後、豊臣秀吉の天下は長続きしなかった理由は?」


「朝鮮出兵でしょうね…( ̄▽ ̄;)

相当の額の費用を使っちゃったから…

んでもって攻めてる最中に秀吉が死んじゃったし

小牧長久手の戦いと関ヶ原合戦の二回の戦で徳川家康が勝ち

難癖付けて夏と冬の二回で豊臣政権を倒しちゃった徳川家康の我慢勝ちと言った所でしょうか?」


「ほほぅ…

あの今川義元の元で人質として幼少期を過ごした竹千代が天下人ですか?

世の中、分からない物です

して徳川家康の江戸幕府は長く続いたみたいですが良政を敷いたと言う事ですかな?」


「私的には三代までに礎を築いてその後は惰性で、みたいな感じかな、国家存亡の危機も何度かあったみたいだけど私は歴史学に詳しい訳じゃ無いから何とも言えないです」


「我らが理解出来る歴史を説明出来ていますれば!それで充分かと!」


「うん♪ありがとう」


「では今後ジーパングォの発展の鍵を握るのが石油です」


「あの…燃える水が?」


「はい!私が住んで居た時代は電気と石油燃料で動く自動車なる物が普及していまして、物流の大半は大型自動車にて運搬しています

力の数値ですが馬力と言う数値で表していて300〜600馬力の運搬専用の鉄製の自動車が普及していました」


「はぁ!?馬( ゜Д゜)600匹分の力の鉄の塊!?

想像がつきませぬ!どう言った物なのでしょう?」


「少しお待ち下さい…

皆様、一旦外へ」


「異世界ショッピング!

プリウ◯!」


「嗚呼」


「これが自動車です!」


「これが普及すれば!」


「無理でしょう!」


「何故!?」


「理由ですか?インフラの整備不足でしょうか」


「インフラ?」


「交通機関の整備不足と言った方が分かり安いでしょうか?

現状…大八車が、すれ違う事が出来れば良いとされている道路の幅が主な理由でしょうか?

車が簡単にすれ違う事が出来、尚且つ歩行者専用道路、歩行者を守る為の鉄製の柵を要する道路の幅が必要に成って来ます

ジーパングォは国土面積の大半が森林ですので道を作るのは困難極まる!

そしてこの大きさの車が走れる場所と言うか道が無い!」


「然り!

ではキョウイチロウ殿が住む後世ではどの様にしていたので?」


「地上には広い道路を作り専用道路を高架で作り車は、道路の上を走っています」


「想像が付きませんな」


「建築技術も変貌し鉄筋コンクリートと言う物を使い高層ビルが立ち並び、電気の普及により夜も眠らない明るい街づくりが実現しています」


「電気?」


「それは…

異世界ショッピング!懐中電灯!」


ピカーーー


「嗚呼!」


「これが電気です

母国はこれを使い大型の工業機械を動かす事により多くの物を大量生産可能にして発展して来ました」


「ほほぅ…

キョウイチロウ殿は?車も電気も含めて十年でジーパングォを近代化可能と?」


「無理でしょう」


「何故?」


「技術者の育成に時間が掛かるのと、私が使いを知らない物は私の従者にならないと…

使えないからです」


「キャプテン・ウェイ殿達のようにですか?

キョウイチロウ殿に負担は?」


「勿論、有ます!

私の魔力上限があり回復しながらでも国単位の多人数の進化が難しいからです」


「しかし…

瓊瓊杵尊さまはキョウイチロウ殿は、いずれ信仰の対象となり神として崇められる事になる人物と申しておりました

魔力上限があろうとも信仰対象となれば色々と可能なのでは?」


「(。=`ω´=)ぇ?」


「御自覚が無いようなので言わせて頂きますが、ジーパングォの国民にキョウイチロウ殿を知らぬ者は居ません

しかも瓊瓊杵尊さまを降臨する事の出来る常識を逸脱した御仁として認識されていますれば

八百万やおよろずの神々を信仰する我らとしては、お一人ジーパングォ近代化の父としてキョウイチロウ神が増えたとて些細な事かと」


「キョウイチロウ殿!再三申し上げます!

我らの願いが叶いますればジジーパングォの近代化の父と成る為に我らの殿に成っては下さらぬか?」


「それは…荷が重いとお断りした筈ですが…

私は母国では一、雇われ従業員の庭師です。

平和な世の中では無くとも多少の安らぎは必要と庭を作って、岩風呂を作って、畑を耕して…ノンビリ暮らしたいのです」


「キョウイチロウ殿は杜氏とうじの職種も此方の世界で取得しているとお聞きしましたので更に酒を作って、味噌を作って、農業の発展の助力に

所持スキルが異世界圃場、発酵促進、酵素培養、育成促進、成長促進剤錬金、菌糸培養、酵母菌培養、蒸留、遺伝子組み換え結合、収穫量倍増、品種改良、異世界樹木召喚生産、無病息災、火気厳禁、種族進化、農機具限定鍛治、異世界ショッピング、駆動系機械製造、石油王、家畜飼育、家畜保健衛生管理、異世界動画閲覧、放送、動画配信とお聞きしておりますれば…

ノンビリなど出来ないかと

キノコも原木栽培以外の方法をご存知とか…」


「 ( ゜∀゜)・∵ブハッ!?

全てを効率よく回そうとすると…

過労死確定ですね!」


「ですから、ジーパングォの殿と成り統治して望む者を脳内に説明書を投影出来ると言う従者にして頂ければ、技術者育成の工程をかなり省けるかと

常日頃から他力本願は好かぬと豪語している私ですが…

魔族による未曾有の危機がこの異世界に訪れると予想されまする

ですからジーパングォの近代化は急務!

なので私だけで無く、自主的に多くの者が本日のキョウイチロウ殿の講義に学びを得ようと集まったのです」


「未曾有の危機?」


「はい…

キョウイチロウ殿の出現により…」


「…」


「魔王軍は大慌てでしょう…」


「今、私は魔王軍から危険視され命を狙われていますからね」


「増強に増強を重ね、自身も神に近しい存在に成りつつあり、キョウイチロウ殿の討伐を難題と認定すると…

魔王軍はどうするでしょう?」


「分かりません、お聞かせ下さい風魔小太郎殿!」


「後顧の憂いを断つ行動に出るかと」


「と?申しますと?もっと詳しくお聞かせください!」


「分かりませんか?」


「はい、サッパリ」


「魔王は勇者に何度倒され続けていますか?」


「分かりません」


「魔族がその根本的原因を断とうと考えるのは至極普通の事かと、今回の魔王は魔王領を統一した傑物、キョウイチロウ殿を倒せない敵と認定すると全軍をもって攻勢をしかける先は?」


「後顧の憂いを断つ!?

まさか!二度と異世界勇者召喚を出来ないようにする為にハインデルを堕として滅亡させる!」


「最悪の結末として異世界勇者召喚の儀の方法を奪われる…」


「それはマズい!」


「ギガンテス一匹に敗退するハインデルですぞ…

魔王自ら出陣して全軍をもって当たられたら?」


「援軍は!?」


「帝国と北方連合国とエルフ族、主力はキョウイチロウ殿含むジーパングォでしょうか?」


「魔王軍の海軍戦力の回復に三年…いや五年といった所でしょうか

今年、魔王軍の兵糧ひょうろうを断とうと忍びに工作を指示しましたが朗報が入りませぬ

しかも奴らは、人の恐怖を糧にしている輩も多く

食糧自体を現地人で賄う事も可能」


「人の血肉を食し!生きたまま恐怖を与えて食糧に出来ると!?」


「何せ悪魔ですからな、何でも有」


「くっ!経済発展は急務と!?しかし先程の税収弾性値の講義について来れる者が居なかった…」


「申し訳ござらん!」


「それは追々、時代にして558年分の知識を詰め込めと急かした私にも咎はあります」


「本当に申し訳ござらん!

しかし事がここまで来ると…

ジーパングォのみならず人族の盟主であるハインデルの軍備増強が必要不可欠」


「何故そのような事に!?」


「キョウイチロウ殿…無自覚なのでしょう?」


「くっ!私は…呼ばれるべくして呼ばれたと!?」


「然り!日の本の歴史を紐解けば?」


「大いなる時代の変換点には時代を先読み出来る傑物が現れる!!」


「然り!キョウイチロウ殿が教えて下さったのですよ」


「…」


「聞く所によると先の世界大戦の際には国家元首を陛下にしようとした者達に真っ向から反対し異論を唱えて却下させた者が居たとか?」


「はい、陛下を国家元首にして母国が敗戦した時に戦犯に成ってしまうと…

一人だけ敗戦を予想して異論を唱え、国家のトップは陛下ではなく首相にと」


「首相?

我らの時代の征夷大将軍のような者でしょうか?

絶大な権力を持ちつつも日の本のトップでは無い役職ですな

それを進言した者の助言により帝は戦犯をまぬが

合衆国の現地担当者に、その人なりで惚れさせてしまったとキョウイチロウ殿から歴史の授業を受けましたので」


「殿!ズルいです!我らもキョウイチロウ殿の歴史の授業が受けたかったです!」

ザワザワ、ザワザワ、ザワザワ


「いずれ機会を設けさせて頂きます

スパルタで国税についても説明させて頂きます!」


「はい!是非♪

キョウイチロウ殿の講義は実に分かり易く人生の教科書に成りますれば!

最早…我ら五大老はキョウイチロウ殿の虜に成っておりますれば我が殿と共にキョウイチロウ殿の傘下に入りたいと思える程にごさります」


「遥か未来の知識で無双…

キョウイチロウ殿の時代ではチートと申しておりましたか?」


「ですです」


「キョウイチロウ殿…

誠に申し訳ございませんが…他力本願とそしりを受けようともお願い申す

我がジーパングォを、この異世界をお救い下さい」


「ハインデルの軍事力増強に関しては当面私のスキルで武器の配備はしましょう

ジーパングォの近代化も進めましょう

しかし…間に合いますか?」


「…」


「キョウイチロウ殿の従者に成れば知識は?」


「ルドウィン?どうなの?」


「スキルと職業やキョウイチロウ様が購入された物や進化させた物であれば引き継げてありますが知識迄は…」


「だよね( ̄▽ ̄;)そこまで万能では無いよね」


「キョウイチロウ殿の頭を開けて知識が欲しい!」


「ビクゥッ∑(OωO )又!?そこに辿り着くのか!?」


_| ̄|○ ガックリ…


「風魔小太郎殿…国家運営とは一日にして成らずですぞ、今まで何もしなかった訳ではありますまい?」


「ルドウィン殿…」

ルドウィンを見上げ、その差し出された手を取る風魔小太郎


「共に今出来る事を全力にて!」


「分かり申した!者ども!本日はここまでじゃ!

各々戻って復習せよ!」


「早急に分からなかった内容のテキストを作りますので予習もお願いします!」


「色々と急務とは申し上げましたが!それではキョウイチロウ殿の睡眠時間が無くなります!

ご自愛下さい!」


「明日は出掛けます!」


「どちらに!?休暇ですか!?」


「( ̄▽ ̄;)ちょいと野暮用」


「休んでくだされぇ〜!!ジーパングォに!この異世界にキョウイチロウ殿が居ないのは損失以前の問題にございますぞ!」


「はいはい、風魔小太郎殿、少し落ち着こうか?」


「しかしぃ〜」


「まぁ取り敢えず私は明日居ないから、簡単な歴史の授業を皆さんによろしく」


「私が知りうる限り伝えまする」


「それだけでどれ程私の負担が減るかと思うと、有り難いです」


「勿体無きお言葉…」


「それでは私は準備もありますのでこれにて失礼致します!

懇親会は申し訳ありませんが又の機会に、料理はアイテム袋に保存しておいて下さい」


「我らキョウイチロウ殿と親睦を深めとうございますので次回は、よろしくお願い致します!

本日は貴重なお時間を割いていただきまして誠にありがとうございました」一同


「はい、お疲れ様でした♪それでは」


「はい!お疲れ様でした!」一同


講義内容を正しく分かりやすく伝える難しさを痛感させられたキョウイチロウであった

ここまでお読み頂きありがとうございます!


この小説を読んで、「面白い」「続きが気になる」と少しでも感じましたら、

ブクマと↓の☆☆☆☆☆から評価頂けましたら幸いです (*゜▽゜)ノ


読者様の応援が作者の何よりのやる気に繋がりますので、是非とも!

よろしくお願いいたします!


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