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第108話 労い

天照大神がキョウイチロウを労う…


筈が!


キョウイチロウが毒を吐きまくり…


オロオロする天照( ̄▽ ̄;)

「キョウイチロウ、セイラ、奉納神楽お疲れ様でした。

素晴らしい舞いをありがとう♪

素敵でしたよ」

キョウイチロウ達を労う天照の周りには今回、衣装や装具、神楽の指南、関係した神々がズラリと勢揃いしていた


「勿体無いお言葉にございます天照大神さま

皆様におかれましては、私達に過分な程の施しを賜りまして、誠にありがとうございました」


「いやいや!キョウイチロウ!我らが顕現出来ているのは全てお前の木像のお陰ぞ」


「わたくしは、ただ皆様の像を木の中より見出みいだしただけにございますれば

服に髪飾りに装飾品、舞いの指南までして頂きましたので、お礼などとんでもございません

十分にございます!

神々の方々からお礼を頂くなど恐れ多い」


「謙遜するでない!

普通の者には木の中に居る我らを見つける事は出来ない!

お前だからこその御業みわざぞ!

闇雲に切り出した木から像など彫れぬ!

我らを見つけるてくれてありがとう」


「勿体無き、お言葉に感謝の念に耐えません

今後とも何卒、我らを見守って下さい」


「こちらこそ今後ともよろしく頼む」


「はい、御心のままに」


「今のキョウイチロウの神聖値は幾つだ?」


「上限をカンストしております」


「素晴らしい♪キョウイチロウが新しく像を完成させる度に我ら神話の神々の祝福を得ることが出来るだろう

励むがよい」


「誠心誠意」


「制作には苦労をかけるがよろしくお願いする」


「堅苦しい話しは終わり!」


「天照さま!?なりませぬ!威厳と言うものを維持して頂かなくては示しが付きませぬ!

それに我らはキョウイチロウに全員!お礼が言えてありませぬ」


「此処は高天原の一室!公式の場所では駄目と言うなら妾の私室に移動を希望します!」


「良いではないですか、天孫降臨の儀を滞りなく終わる事が出来たのも一重に天照大神さまの采配の賜物、ご尽力された神々の皆様もおいでですが、足を投げ出し座って雑談してお茶するくらいは、ご褒美として可愛いものではないでしょうか?」


「キョウイチロウ♪お前は話しが分かる奴よ!

早速行こうぞ!お茶じゃ♪お茶じゃ♪」


「はぁ〜〜

キョウイチロウよあまり天照さまを甘やかしてくれるな」


「では、お聞きします!日々のご公務、今回の特別な祭事、天照大神さまはイツ?お休みを取られるのですか?

心休まる時間は?

常に威厳を保ち、全てを見定め裁決し、全てお一人で?

以前お話ししたと思いますが…

一神教の神の場合はイツ寝てるのですか?

地球は丸く、夜も来ますが昼間の場所が常にありますれば、不眠不休で威厳を保ち続けよと?」


「それは…我らが手助けを…」


「太陽神さまである天照大神さまの?手伝い?

天岩戸に引き篭もった際に皆様は?

何が出来ましたか?」


「もう良いキョウイチロウよそれくらいにしてやってくれ、皆分かってはいるのだ…

それに( σ ・д・)σ神に対して理詰めで論破は駄目ぞ」


「差し出がましい行いでございました!

誠に申し訳ございません!」

深々と頭を下げるキョウイチロウ


「良い…」


「お分かり頂けましたか?私が天照大神さまを甘やかしているのでは無く、皆さまが天照大神さまに甘えていると言う事を」


「嗚呼ぁ〜(′□`*=*′□`)ああぁ〜キョウイチロウ!もう良いと言っておるのに!

神々に物申し過ぎぃ〜!!

早くお茶しに行くぞよ」


「はい♪天照さま」


「まったくキョウイチロウと来たら自分の事はないがしろにする癖に妾の事となると誰彼構わず噛みつきおってからに!

もっとオブラートに包んだ言い方もあろうに…」


「…(-ω- ?)んーーー?

ありませんね!」


「妾に向けられると想像すると怖いぞよ

妾…泣いちゃうかも」


「いえいえ!頑張ってらっしゃる天照さまに物申す事など何一つとしてござきません!

例え、ゴロゴロしながら煎餅をかじり、お尻をポリポリされててもご一緒させて頂きます!」


「キョウイチロウ…

妾をどの様な目でみておるのだ?失礼ぞ」


「だったら可愛いなと思っただけです♪」


「まったくお前と言う奴は…

今回はセイラとお主を労う為に高天原に呼んだのに…困った奴よ…

セイラは何も言わずに大人しくして居るというのにお前と来たら」


「私の天照大神さま第一主義は変わりません!

ジーパングォに行けば瓊瓊杵尊さま第一主義!

日本に戻れは令和の陛下第一主義!

これは変わりませんし変えるつもりもありません!」


「…キョウイチロウ

お主は相変わらず…

ブレないな、ありがたい事だが、他の神々にも敬意を持って接する事を要求する」


「そうそう(゜ー゜)。。)゜ー゜)。。)」


「大日如来!?何故!?お主が妾の私室に!?」


「門番に話したら此処に通されたぞ?」


「彼奴ら、妾の断りもなく」


「駄目だったか?」


「そんな訳ないわぃ」


「…

まぁそう言う事なら良い、実際の所ワシもキョウイチロウに感謝の意を伝えに来ただけ故、多くの木像を完成させ続けてくれている事に感謝を」


「何を仰います!とんでもない!携わる事が出来る光栄に我が身は喜びに満ちて震えております」


「では大日如来も共にお茶じゃ!

此度は埴安神ハニヤスノカミに陶器のうつわを作って貰った故、それにてお茶にしよう♪」


「まぁ♪素敵♡ハインデルの陶磁器とは又違った赴きがありますわね」


「嗚呼!?セイラ♪今回初めて絡んでくれたのぅ」


「はい♪天照大神さま私が淹れますわ」


「うむ、頼む♪」


「かしこまりました」


茶釜で湯を沸かし沸騰したお湯を器に注ぎ温めるセイラ

その後沸騰したお湯に柄杓で少し水を足すセイラ

あまり熱すぎると茶葉が煮えて旨味が損なわれる事をセイラはクリスティーより仕込まれて知っていた、お茶の淹れ方を心得ているようだ


「セイラよ?何処で覚えた?」


「ウフフ♪クリスティー叔母様のご指導の賜物ですわ♡

叔母には感謝しかありません」


「良い師匠を持ったようだな、その叔母にキョウイチロウの随行者と成るように推挙を受けたとも聞く

セイラは恵まれおるな」


「かなりの長い年月を要しましたが…」


「みなまで言うな、其方の美しい容姿と身体目当ての男共に言い寄られた事まで知っておる…

全てが恵まれていた訳では無いのも周知しておる…

今が幸せかなら良いではないか」


「はい…それはもう、異世界から来たキョウイチロウ様と出会えた奇跡♪

しかも娶って頂けた幸せ♡噛み締めずには要られません…出会いを司る、縁結びの神話の神様に感謝を…

お茶のご用意が整いました♪

キョウイチロウ様が作ったお菓子もお待ち致しましたのでご一緒にどうぞ♪

今回は洋菓子になりますが申し訳ありません…」


「ほほぅ?何と言う菓子じゃ?」


「三品ご用意致しました!

一品目はクレープと申しましてバニラアイスと季節の果物を添えた品に成ります

溶ける前にお召し上がりください」


「その…セイラよ」


「後にして頂いても?

アイスが溶けてしまいますわ!お早くお召し上がりを」


「その!アイスクリームメーカーとクレープを焼く道具一式を妾にも貰えないだろうか?」


「キョウイチロウ様…

天照大神さまのご所望は甘味では無く作る道具の方でしたわ( ̄O ̄;)

天照さまに道具の使い方と作り方の説明をしたいと思いますので、アイスが溶けてしまいますのでキョウイチロウ様お先に召し上がって下さい!」


「いやいや!頂く!…何じゃこの菓子は!?香りが既に美味しい♡」


「ではお早く

(*≧艸≦)お召し上がりに成る前に香りにヤラれましたか?ウフフ♪

美味しいですよ( ̄¬ ̄)ジュル

キョウイチロウ様のバニラアイス♡

絶妙なバニラエッセンスの配合と良い最高の一品に仕上がっていますわ」


「コレ!セイラ!はしたない」


「すみません…」


「それもクリスティー殿の指導の賜物か?」


「いえ!先程ご説明した通りお菓子は全てキョウイチロウ様のお手製ですわ

わたくしも指導を受けて作れるようには成りましたが未だ未だ作れる種類が少なく、極上の物となると…」


「食の道は険しいのぅ」


「ですです!一日にして成らず!です!」


「コラっ!セイラ!敬意を!」


「天照さま申し訳ありません」


「良い、美味しいのはキョウイチロウの作るスイーツばかりでセイラの居たハインデルやエルフの里には甘味は無いのか?」


「有りませんわ!

我が世界のお菓子ときたら…

(y゜ロ゜)yまっずいんですもの!

キョウイチロウ様のお菓子を知ったらこの世界の全てのスイーツが子供の失敗作に見えます!

パン1つにしても固い此方の世界のパンと、キョウイチロウ様の世界のパン!

キョウイチロウ様が培養した酵母菌を混ぜただけのパンなのに!匂いから美味しいんです♪」


「そこまで!?」


「はい!和菓子とて同じですわ!」


「急に饒舌に成ったなセイラよ?」


「あら?お恥ずかしい」(๑・ω-)テヘペロ


「(*≧艸≦)良い、セイラとも今後、友好的な関係を築いていきたいでの」


「勿体無いお言葉痛み入ります…」

イラッ


「どうしたセイラよ?」


「いえ…何と申しましょうか、日本の湯飲みは相変わらずだなと思いまして」


「何がじゃ?」


「(y゜ロ゜)y!!日本の湯呑みには!

持つ所が有りませんわ!

取っ手が無いんです!!

初めて緑茶を出された時に!

嫌がらせだと思いました!

わたくしは招かれざる客なのだと勘違いしましたわ!

だってそうじゃありませんか!熱くて待てないんですよ!

何処をどう待てと?」


「…( ̄▽ ̄;)あぁ…

あまりに日常的に、この湯呑みで飲んでるから気付かなかったゎ

日本人以外の人はそのように思うのだな」


「取っ手付きのティーカップでお出ししても?」


「何用?」


「と申しますと?」


「紅茶用のティーカップは浅くて広いじゃろ?」


「はい、紅茶は色も楽しむものですから浅くて広いティーカップですわ」


「アレって直ぐ冷めるじゃろ?

熱々が飲みたい妾としてはじゃな」


「では、コーヒーカップは以外でしょう?」


「あの紅茶用ティーカップより厚い器か?

まぁそれなら」


「ミルクとお砂糖は?」


「はぁ!?緑茶ぞ!甘い和菓子と渋いお茶なら分かるが、緑茶を直接甘くなどせん」


「そう…ですか…」


「にしても、モグ、この、モグ、クレープとやらは本当に美味しいのぅ♪

少し溶けても美味しい♡

甘さも程良い、食感もクレープ生地はモチモチとしていて良い♪バニラアイスとも生クリームとの相性も抜群♪季節の果物とも合う」


「お口に物を入れて喋るのはどうかと思われますが…」


「おぉ申し訳ない妾とした事が」


「では♪次の洋菓子を」


「コレは?」


「苺のミルフィーユになります」


「ほほぅ初めて見る」


「薄く焼いたパイ生地の間にカスタードクリームを入れて何層にも重ねて生クリームを乗せた上に苺を乗せた物になります」


「何処の菓子じゃ?」


「キョウイチロウ様の世界の17世紀のフランスと言う国のスイーツだそうです、ミルフィーユとは千の葉を意味するらしいですわ

少し食べ難いのが難点ですけど…」


「フム( ;-`д´-)確かにスプーンでは切れないな、無理すると…形が崩れて残念な感じに成る…

が!美味い!」


「最後に!わたくし、この焼き菓子の虜ですわ♪」


「( σ ・д・)σそれもフランス菓子か?」


「はい、バームクーヘンと言います♡

今回は生クリームと季節の果物のブルーベリーをジャムにして添えた物になります♪」


「どれどれ…( ゜Д゜)ウマー♪

キョウイチロウ♪最高じゃ!しっとりとして柔らかく、周りに纏わせた砂糖の甘さも程良い♪

妾がキョウイチロウとセイラを労う筈が逆に成ってしまったのぅ」


「いえいえ♪天照さまにも甘味を楽しむ、ゆとりは必要ですわ」


「ありがとうセイラ♪

デコレーションはセイラが?」


「いえ…そちらもキョウイチロウ様が…」


「セイラは食べる専門か?ウフフ♪」


(*/∀\*)イヤン!


「さぁさぁ服やら装飾品をご用意頂き、舞の指導をして下さったお礼もかねていますので皆様も召し上がって下さい」


「フム( -`д´-)では頂くとしよう…

( ゜Д゜)ウマー♪」


天照以下、神話の神々も大満足のひと時であった


大日如来はあまりの美味しさに無言で食べていた

( ̄▽ ̄;)『こんな甘味を食べてしまったらキョウイチロウスイーツの虜ではないか、食べたくなったらどうすればいいんだ?舌が肥えると言う事は困ったものだな』


又、一人キョウイチロウの甘味の虜が追加された

ここまでお読み頂きありがとうございます!


この小説を読んで、「面白い」「続きが気になる」と少しでも感じましたら、

ブクマと↓の☆☆☆☆☆から評価頂けましたら幸いです (*゜▽゜)ノ


読者様の応援が作者の何よりのやる気に繋がりますので、是非とも!

よろしくお願いいたします!

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