第107話 風魔小太郎の思い
年鑑で近現代史を説明しに来た筈が…
思いもよらぬ方向へと話しは進む…
「そろそろキョウイチロウ殿が来る頃合いですか?」
「だな」
「私は天孫降臨の儀の際に遠巻きに見ただてですが…
同席しても?、よろしいのでしょうか?」
「問題無いと思うぞ」
後日、昼一に待ち合わせと言う事で
風魔小太郎と武甕槌と以下一名でキョウイチロウを待っていた
コンコンコンと扉を叩く音がする
「小太郎殿、キョウイチロウ参りました」
「どうぞ入られよ」
「お邪魔します」
「フム( ;-`д´-)邪魔するなら帰ってもらおう」
「(。=`ω´=)ぇ?あの…その…言葉の…言葉の綾と申しましょうか…」
「(=`ェ´=)フフフ
お決まりの台詞みたいなものだ気にするな」
「あっ…はぃ…」
「よくぞ参られた、そちらの座布団に座られよ」
「はい、お邪……失礼致します」
( ^∀^)アハハ/\/\/\
「もぅ!そんなに弄り倒すなら帰りますよ」
「済まん済まん許せキョウイチロウ」
「殿!本当にお戯れが過ぎまする!
先ずはお礼からが常識でございますれば、殿は礼を欠いておりまする」
「其方のお方は?」
「爺じゃ!と言うか!ワシの方が長生きしておる故、初めは坊と呼んでおったが老齢に成ったので今は爺と呼んでおる、まぁキョウイチロウ殿に分かり易く説明すればご意見番、兼、秘書の様な奴だ」
「日阪幸之助と申します以後お見知り置きの程を」
「ご丁寧にありがとうございます♪高千穂峡一郎と申します。よろしくお願いします」
「私とキョウイチロウ殿が挨拶を交わす前に!今!礼からが先と申し上げましたぞ!殿!」
「分かった!分かった!
先ずもって此度の天孫降臨の儀、及び神楽の奉納!大義であった!
国が瓊瓊杵尊さまの元に一つに成る事が出来た!感謝する」
「勿体無きお言葉」
「此度!来て貰ったのはワシの居た頃からキョウイチロウ殿の時代までの歴史線についてだが!その前に!
幸之助よ其方?キョウイチロウ殿と共に行く気は無いか?
キョウイチロウ殿の従者と成らばセバス殿の様に若返る事も出来るぞ、ワシはキョウイチロウ殿に同行出来ぬ故に其方が付いて行ってくれるなら安心だが。どうじゃ?」
「今後、殿のお戯れを制御出来る者が居なくなり収集が付かなくなりますが?」
「それはそれ!これは此方の世界が魔王の手に堕ちる堕ちないの重要案件だ!
ワシの突っ込み役が必要など些末な事よ
幸之助は居合の達人にしてジーパングォに並ぶ者無しとまで言われた最強の武士と言って過言ではないとワシは思っておる!
キョウイチロウ殿?其方、村正を何処まで扱える?」
「村正ですか?彼奴?今?何処に?」
「爺!連れて参れ!」
「はっ!!」
襖を開け退室する幸之助
「暫し待たれよ」
「殿!準備が整いましてございまする!」
「ウム!キョウイチロウ殿!外へ!」
「外?ですか?」
風魔小太郎と共に外へ出るキョウイチロウ
「はぁ?巻き藁!?」
「そうじゃ!幸之助よ!己が獲物で斬って見せよ!」
「かしこまりましてございまする」
巻き藁の前まで摺り足でにじり寄る幸之助
「はっ!!!」「ふっ!!!」「んっ!」
巻き藁が一、ニ、三と上から下へと袈裟斬りにされて行く
「ハッハッハッ♪流石は幸之助」
「恐れ入ります」
「キョウイチロウ殿に村正を!」
「キョウイチロウ様ぁ♪お久しぶりにございます♡
どう?どう?キョウイチロウ様が拵えた柄と鍔は?
綺麗?」
「うん♪うん♪素敵だよ♡
今回は天孫降臨の説明の為に先行してくれてありがとう♪
元気そうでなにより」
「早く!巻き藁斬って下さいまし♪
ウズウズして我慢の限界ですわ!」
「良し!やったりますか!」
「はい!」
村正を手に巻き藁の前に立つキョウイチロウ
妖刀村正は脇差しだったが、姫騎士アンナがキョウイチロウとの訓練中にアンナの実力以上の酷使と村正自身の判断でキョウイチロウの斬撃からアンナを守り折れてしまった
その魂は高天原の武甕槌の元へ召された筈だった、村正も覚悟を決めていたが
逝かすまいと慌てたキョウイチロウはその場でセバスとセイラの協力のもと、召喚した砂鉄ゴーレムから核を玉鋼に生成してもらい貰い受け、脇差しから普通サイズの刀に打ち直してもらった経緯がある。
その際、アンナでは又、同じ事が起こると危惧したキョウイチロウはアンナの成長を待ちたいと願う村正の嘆願を聞き入れず己が刀にした
その時…進化して擬人化、女刀となった
キョウイチロウは「イケメンでイケボの佐々木小次郎をイメージしたと言い張るが」
村正(改)曰く「女刀に成ったのはキョウイチロウ様のイメージの具現化で間違い無いと言っている」
普段は刀の寝床である白鞘に納まり刀置きにて、じっとしていて擬人化はしていない
「キョウイチロウ様!そちらでは無く!その右隣りの巻き藁をお願いします」
「(-ω- ?)んっ?幸之助殿?
指定された巻き藁なんだけど…」
「何か?」
「( ; ゜Д゜)何か?じゃ!無いでしょ!
明らかに竹が太いよ!
どう見ても先程、幸之助殿が切った真竹とは違って孟宗竹でしょ!?
しかも!根本付近と見て取れる極太さ!
厚みは三倍以上あるでしょ!?
おかしく無いですか!?」
「いえ、別におかしくありませんが?
私には普通の巻き藁にしか見えません」
「はぁ!?
枝打ちされた形跡がありません!
どう見ても根本付近で間違い無い孟宗竹でしょ!?」
∠( `°∀°)/「キョウイチロウ様ぁ♪
私を使えば余裕だよ〜♪
やっちゃえ〜!」
「(;゜゜)マジか村正?」
「フッフッフッ…
誰が打ち直した刀だと思ってるの?
キョウイチロウ様だよ!
そして!
神居じゃ無くて斬るんだよ!」
「そんじゃぁ…まぁ…
村正本人たってのお願いと言う事で!
やったりますか!!!」
「おー♪」
コソコソ小声
「あれが?仕込んだ巻き藁か?」
「はい…村正は大丈夫でしょうか?」
「問題無い筈じゃ…」
「では!参ります!!」
鍔を親指で鞘から押し出すキョウイチロウ
キキキキキキんっ!!
チンッ
「流石はキョウイチロウ様♡素敵過ぎる♪
最っっ高♡」
「( ; ゜Д゜)はぁ!?巻き藁の上から下へ左右に飛ぶ火花しか見えなかったぞ!
イツ抜いた!?イツ!?鞘に戻した!?
斬ったのか!?
斬った後の残心も無しで鞘に戻しただと!?
速すぎる!」
「って言うか幸之助ぇ!お前!巻き藁に何を仕込んだ!?
巻き藁を斬ったら火花が出るなんて芯の竹の中に鉄を仕込んだとしか考えられん!
試すにしてはタチが悪いぞ!」
「はぁ…?
キョウイチロウ様が何をおっしゃっているか分かりかねまする、火花は出ましたが巻き藁は斬れていないではありませぬか!」
腰に刺した村正の柄尻で巻き藁を押すキョウイチロウ
トンッ
ダルマ落としの様にバラバラに成って落ちる巻き藁…
芯にはやはり鉄の棒が入って居る
( ゜д゜)じーーーーー
振り向いて幸之助を見詰めるキョウイチロウ
「(y゜ロ゜)y何じゃぁコリャ!?
やっぱり鉄!入ってんじゃん!」
「なっ!?あり得ない!?六分割!?」
「右向きに斬り始めて左右に真横に六回斬りました」
「居合で六戟!?
馬鹿な!あり得ん!
だから剣戟で巻き藁から左右に火花が出たのですな!」
( ̄▽ ̄;)
「普通は巻き藁斬ったら火花は出ないでしょ?
ガチで鉄を仕込んだのは幸之助の仕業か?」
「申し訳ございません…」
「次は説明しろ!共に来ると言うなら勝手は許さない」
「"(ノ*>∀<)ノきゃーー♡キョウイチロウ様♪格好良い〜♡
好き♡好き♡大好き♡」
「村正♪お前に刃こぼれが無くて良かったよ」
「そんなのある訳無いし!
私は鉄事、斬る気でいたよ!」
「気付いてたのか!?村正!?」
「うん♪」
「次は言ってね…」
「はぁ〜い♪」
「横薙ぎに斬った巻き藁が落ちずに1ミリも動かず乗ったままなどとあり得ん事をする」
「キョウイチロウ様は行く先々で規格外との、あだ名が付いておりますれば…
見たままがキョウイチロウ様の実力かと」
「ワシの助力要るか!?要らないんじゃねぇか?」
「小太郎よ、歴史線の話しをする前だが例の件、打診してみたらどうじゃ?」
「武甕槌さま!?」
「(-ω- ?)んっ?何のお話しでしょう?」
「キョウイチロウ殿!其方は十年でジーパングォを近代化すると言っておったか?」
「嗚呼〜
はい、そうですね私のスキルを使えば可能かと」
「動かす作業員はジーパングォの国民だな?」
「そう…なりますかね?
維持管理も含めてお願いしたいです
安定した燃料と戦時品の生産を軌道に乗せて安定供給までをと考えています」
「そのまま、ジーパングォの統治者には成っては貰えないだろうか?
キョウイチロウ殿に会ってからと言うもの、己の無力さに打ちひしがれる日々…
無駄に長生きて来たのでは?とさえ思える…」
「私は魔族領の一部をブン取って国を立ち上げると申し上げた筈ですが?」
「そこを曲げてジーパングォも頼みたい
其方ならば国民の信頼も既に得られておるしの
それにな、多分じゃがキョウイチロウ殿が建国した国の方が、いずれジーパングォより発展するじゃろ?
そうしたら人族の国に属国にしてくれ的な話しも上がるじゃろうて…
そうなると…
我がジーパングォはキョウイチロウ殿の立ち上げた国と同等の立場ではなくなるのだ
我らは帝を要する国と成った
故に属国になれぬのだ、国の頂点はあくまでも瓊瓊杵尊さまと男系継承した親族でと決まっておるしの
しかもキョウイチロウ殿が立ち上げて間もない国力の劣る国を認知し盟主にするなどあり得ん話しだ!
いっそのことジーパングォと盟約を交わす国ではなく治めて欲しいのだ、そして共に帝を盛り立てて貰いたい
魔族領に攻め込むにも我らがジーパングォに要請してから攻めるのと直接指揮下に置いている部隊で攻めるのでは、どうしても時差がうまれるであろうし
直接下知した方が手っ取り早い
補給物資とてそうだぞ!
ジーパングォの裁決を取ってからしか出せぬ
キョウイチロウ殿が治めていれば些細は周知出来るであろう?」
「しかし…私自ら国を空にして魔族領に攻め込むのは政を蔑ろにしかねません」
「そこは多くの者に頼れば良いのだ!
ワシも事が落ち着くまでは助力を惜しまぬ!
お主がどれ程、優れていようとも二人分の仕事は出来ぬ筈だ」
「確かに前居た世界でも…
そこそこ仕事が出来るように成っても重機で作業しながらトラックで土を捨てに行くなどと二人分の仕事は出来なかったですね…」
「そうじゃ!重機とかトラックとか聞き慣れない言葉も含まれていたが一人は一人なのだ
国家運営しながから、敵国に攻め込むなど誰かを頼らねば出来ぬ事よ!
小国であっても大国であっても国を統治する者は一人!
全ては他者の協力なしには出来ぬのじゃよ
じゃからワシらを頼れ!任せよ!共に歩め!」
「うーん(-ω- )……」
「どうじゃ?」
「しかし、当面は魔族領をブン取り小国運営に奔走したく…」
「何故じゃ!?」
「私の従者はエルフにバンパイアにキキーモラにシルキー…そしてミノタウロスですよ
人族にしても…倭人ではありません…
アンナとその配下の者たちとは文化と生活圏の違いが…」
「アンナは中央の人族だが修行にジーパングォに来ておる!何の問題もない!
しかし…種族間の軋轢か?
ジーパングォの民達は物を申したりは…
あまりせぬが同調圧力が激しいからのぅ…
しかし!キョウイチロウ殿は国民には一目置かれている!その従者を無下にする者は居ないだろうて」
「…
今後も魔王軍の切り崩しを図ろうと思っていまして多種多様な種族を仲間にする予定ですので、徐々にジーパングォの皆さんと交流を重ねてユックリと進めて行きたいのです。
キャプテン・ウェイ殿とジーパングォ海軍との擦り合わせも必要でしょうし…
当面の魔族の脅威の除去に尽力したく…ジーパングォ程の国家運営は私の器を超えてしまいます
いずれと言う事でしたら考えておきます
国家元首が九歳児では…何かと不都合が出て来ると思いますので」
「それは大丈夫じゃ!!
国民もキョウイチロウ殿が国家運営をしてくれる事を望んでおる!
近代化を進めれば進める程、キョウイチロウ殿の凄さを痛感するであろうし」
「しかし…今回は、辞退させて頂きたく」
「そうか…残念じゃ…
しかしキョウイチロウ殿が落ち着いた後ならばと言質が取れたのは僥倖よ♪
して今回、キョウイチロウ殿を呼んだのは他でもない歴史線を教えて欲しい」
「やっと本題ですか」
「そう、言うな!他にも未だあるんだが、この話しが終わってからじゃ」
『未だ…何かあるんだ…
周りに潜んでる連中の事だろうけど…
おおよその人数の予測は付くけど』
周りに息を潜め隠れる集団が居る事にキョウイチロウは気付いていたが…正確な人数迄は把握しかねていた
「では558年前戦国の世は終わりを告げて豊臣秀吉が日の本を統一したとお話しいたしましたね、その時世界はどの様に動いていたかを説明すると分かり易いので説明させて頂きます」
「頼む」
「年表の1,590年に秀吉が天下を統一し八年続き死去します。
その頃世界は大航海時代と呼ばれヨーロッパの人々は…
此方の世界での北方の小国の集まりみたいな物でしょうか?
船に乗って世界を航海して新大陸と呼ばれる大陸を見つけますが…
彼らにとっての新大陸ですので先住民が居ます」
「ほほぅ
此方の世界の北方連合のような物とな?」
「はい
あちらの世界では大航海時代に突入する前は大中小の国々で争い負けた国は搾取されて奴隷として扱われ人としての権利はありませんでした…
新大陸と銘打って近代兵器にて蹂躙し逆らう者は全て殺しました。
奴隷にした人にはノルマを課して達成出来なければ…
そんなノルマを達成出来ない手足は不要!と切り落とし別の奴隷を補充し同じ事を繰り返していました…
そして移住した先に連れ去り重労働を課しました。勿論人権はありません…
そして…それは日本でも同じ事でした」
「日本も蹂躙されたと!?」
「いえ…種子島にポルトガルから二丁の火縄銃が伝来します、持ち前の日本人の器用さと技術で、瞬く間に世界一の銃所持国となります。
その情報は相手に伝わっていましたから攻める事はしないで二丁の銃が伝わった1,540年からポルトガルとスペインとの貿易が始まり日本から購入する物は全て奴隷でした、その数!二万人がニ国が植民地にしていた南米や本国に送られました…
暗い船底に押し込まれ生きたまま生皮を剥ぐと言った折檻が行われていました…」
「外道が!!秀吉は無能か!?」
「いえ!その貿易と称して貧困層から低賃金で日本人を買い港から奴隷として出荷してたのに気付いた秀吉は奴隷売買を禁止にしました!
豊臣秀吉が行った一番の功績だと私は思っています!
奴らはまず宣教師に神の教えを伝えると称してスパイ活動をさせて情報を入手します、その後商人、最後に攻撃して蹂躙する。
ヨーロッパ人により日本以外の全ての国々が植民地にされ先住民は奴隷とされました…
それが風魔小太郎殿の生きた時代の世界情勢です」
「…」
「彼らアーリア人は狩猟民族、我ら縄文人は農耕民族
彼らは殺し、蹂躙して、略奪し奪い尽くす戦争を繰り返していました…
神の教えを守らぬ異教徒共め!と勝手に聖戦と銘打って殺す…
魔女だ!と言って火炙りにして殺す…
ジーパングォの城下町は塀も堀もありませんが
向こうの街は高い城壁に囲まれた中に街と城があります…
元々過激な人種です…
攻城戦が終われば中の住人は女以外は虐殺されるか奴隷として売買されるかの二択、金目の物は全て略奪されて戦国時代の戦とはかけ離れた代物
日の本に盗賊や野党が居なかった訳ではありませんが…
殺される人の桁がヨーロッパと戦国時代では違う!
ジーパングォは天下分け目の関ヶ原合戦の際に町人達がどちらが勝つか賭け事の対象にしていたとか
戦だけでは無く根本的に日本人とは思考回路が違うのです!
現在ジーパングォでは?どのような就業形態をしていますか?」
「ジーパングォは現在、癪だが信長の士農工商制度を用いていおる
だが、海軍、陸軍、においては各自首脳が配置されていて計画立案は独自の判断で動いておる
ワシは予算編成の際に顔を出す程度で良い程に上手く機能しておるぞ」
「フム…」
「異論が?」
「空軍は無いのですか?」
「空軍!?は…無いな」
「魔王軍には空を飛べる魔族も居ます!
同等の空軍か対空迎撃戦力の編成も必要に成って来るかと」
「何と!?空軍が必要とな!?対空部隊を陸軍に編成!?
それは急務ですかな?」
「コチラで考えましょう」
「よろしく頼む
歴史線の続き…を…頼みます」
「北欧の鬼畜話しをしていると…胸糞悪くなりますので時代を進めましょう
我らは世界大戦以降戦争を争いらしい争いをしていません!
戦争してる奴らで話し合えば良いんだ!
日本は参加する意味ないだろ?
そもそも戦国時代より遥か昔、縄文人は邪馬台国と言う百を超える部族の集合体を形成するに当たり話し合いで統一を果たしています」
「キョウイチロウ殿お主?まるで見て来たかのように話されるが、いかにして知った?
そして倭人の祖先は縄文人と言うのか?」
「はいそうです
過去の歴史を紐解く方法は遺跡の発掘調査ですかね」
「それで分かると?」
「はい♪その時代は武器らしい武器が出土していません!
それは戦が無かった証となります!」
「然り!」
「では、歴史線のご説明を続けます
時は徳川家康が統治を始めた江戸時代に入ります。
300年に渡り安定統治がなされます。」
「世界は?」
「産業革命が起こり工業が凄まじい勢いで発展します」
「日本は?世界から遅れるのか?」
「否!
生活基盤、産業基盤、交通基盤を総称して今後は社会基盤と言います
江戸の街は世界最高水準です♪
上水道が引かれていて当時世界最長です!
木樋と石樋を使い自然下流式で川の上流から引き込んで江戸の生活排水としていました
今でもそうですが衛生観念は世界一です!」
「当時の日の本には外国の様に公衆便所はありませんでしたが
…」
「はい!キョウイチロウ殿!」
「幸之助殿どうぞ」
「上下水道とは?何でしょうか?」
「上下水道とは浄化施設で濾過した綺麗な水を上水道として各家庭に引き!
その使った水を下水道に流し浄化して川に戻す循環機構を指します」
「各家庭で飲める水が出ると!?
そして排水も施設で綺麗にしてから川に戻すと!?」
「はい!どちらも有料ですがそうです!
その話しは後ほどします」
「分かり申した、続けて下され」
「近代化した世界が、鎖国していた日本に開国を迫り押し寄せます…
その際、武力で劣る日本は不平等な条約の締結を余儀なくされます」
「武士の魂は!?何処へ!?」
「300年もの間、平和が続いたのです…
武士道精神はかなり薄れて来ていたとしか言えません」
「嘆かわしい事よの」
「それが1853年の事です
そこから日本は激動の時代へと突入して行きます
幕府は倒れ欧米列強に遅れるなと天皇陛下を中心とした中央政権が樹立し富国強兵政策が発足
軍事力が大幅に増強されて行き、近代国家の礎が築かれて行きます」
「倒幕…
徳川の平和な世が終わったと言う事か…」
「1868年に幕府派と倒幕派に分かれ明治維新と言う大きな時代のうねりが始まり国内は大荒れに荒れます…」
「世の中の理よの…
イツの時代も…強制的に外部から移り変わる事を余儀なくされるとしたものよ…
多くの血が流れたのであろうな…」
「そうですね…
その後、天皇陛下中心の明治政府の元、立憲君主制の導入や教育制度の改革、法律の整備など、近代国家としての基盤が構築されました」
「ほほぅ」
「産業が発達して西洋の洋式が多く取り込まれつつも日本は独自の文化を形成して行きました」
「何の弊害も無く?」
「産業の発展は…
世界を蝕みました…」
「やはりか…
急激な変化に環境が付いてはこれまいて」
「江戸は東京と名を変え、工業地帯では汚染が進み、各地で人的被害も多く出ました…
川は工業廃液にて汚れ、魚やその他の生き物が全て死滅しました」
「何と!?想定以上に酷い!」
「水銀中毒に成った者…
咳が止まらなく成った者…
繁栄と引き換えにした物はあまりにも多く…
その為に下水道の管理運営が急務でしたが…」
「上手く進まなかった…と?」
「遅々として進みませんでしたね…
高度経済成長を推し進めるあまり環境は度外視されていましたから
何せ日本全域に下水を張り巡らせるだけでなく低地では自然勾配が取れないために汲み上げる必要がありましたので…
上水道と別工事で発注すると料金は掘って埋めてを二回、金額は二倍になりますので下水道工事をする際には上水道の新設も並行しなくてなりませんでしたので」
「高地から低地に流すだけでは無理だろうな…」
「そうですね計画に数十年、実施工に数十年と膨大なお金と時間を浪費しやっと完成しても…」
「次なる課題が浮上する…
老朽化…だな…」
「はいそうです!流石です小太郎殿!」
「関東地方は湿地帯ですからな、地盤は緩く配管は経年劣化と地質変動で曲がり地下水が下水道内に入ったりするのは周知の事」
「上水管は破裂し、下水管内の汚水が漏れ出て地盤を緩め大陥没する…」
「都市機能は麻痺するじゃろうな…」
「は…ぃ…」
「そして時代は高度経済成長期をへて環境が見直される時代に突入」
「一つ疑問がありまする」
「はい、どうぞ」
「キョウイチロウ殿がジーパングォで求める化石燃料とは太古の昔に堆積した植物などの液体、及び気体の総称という認識で良いか?
あの燃える水の石油と言うやつが必要なのは分かるが、可燃性じゃよな?危険では?
民草は日々の生活を、何を持って豊かにしているのだ?」
「電気ですね」
「電気とは?」
「分かり易く言えば雷ですかね」
「雷を発生させる装置を編み出したと!?
可燃性の石油より目に見えぬ!危険では!?」
「危険ですね…
しかし私が生きてきた時代では各家庭に家電製品と呼ばれる製品が普及していまして、生活を豊かにする全ての道具は電気にて動いています」
「貯めておけぬ物では?」
「そうですね、常に発電し続けてますね」
「昼夜問わず!?」
「昼夜問わずです」
「それに石油が必要であると?」
「不要です!石炭火力、水力、風力、原子力と発電方法は多岐に渡りますが、全て各力でタービンを回して発電すると言う事に変わりはありません」
「では何故?石油は必要なので?」
「ありとあらゆる物に加工が可能で燃料、服、プラスチック製品、道路のアスファルト舗装と多岐に渡り魔法の無い世界にとって必需品と成っています」
「ほほぅ…我らは薪以外の燃費は魔法しか知りません
聞くと必要不可欠な物ですな興味深いですが
此方の世界の魔法と並行して有効利用を考えるとなると…
未だ未だキョウイチロウ殿は知識が不足しているように思えますが」
「そうですね異世界に来て一年も経過していないので知識としては、何も知らないと言っても過言ではありません」
「一年も経たずに魔法の真髄を極めるなど到底無理な話しよ、コレから学べばは良い」
「はい、魔法につきましてはご指導ご鞭撻の程をお願いしたく」
「そうだな…ワシとて未だ未だな部分も多く、学びには時間が掛かるであろうが、本人のやる気次第と言った所か
キョウイチロウ殿が習得している魔法属性は?」
「無属性になります」
「(。=`ω´=)んんっ?何じゃそれは?無属性?聞いた事無いんじゃが?」
「えーと…此方の世界には無いスキルと職種だそうで」
「色は?無色と言う事か?」
「何色にでも成れるようで…
従者にした者の魔法やスキルを全て…
術者と同等かレベル1から成長する形で習得してますね」
「はぁ!?それは!?全属性行使可能って事か!?
今!鑑定したら虹色になりそうじゃの!」
「現段階ではそうですね…
今後従者になる者が使える魔法もスキルも使えるようになり、更に増えるかと」
「おぉ…」
『魔族領を統一する傑物魔王が誕生したと思えば、此方側にも…
時代の分水嶺には傑物が現れるとされるが、キョウイチロウ殿が召喚されたのには理由があったか
どう対処して育成して行くか…
最悪闇落ちだけは避けねばならん!
熟慮が必要か…頭が痛いな』
「小太郎殿?どうされましたか?」
「いや、何でもない、お主はお主らしく生きよ
我らはその助力は惜しまぬよ
何処に居ても、何をしていても、何があっても、お主を心配し慕う者がジーパングォにもエルフの里にも高天原にも居ると常に思ってくれるだけで良い」
「はい♪ありがとうございます
大日如来さまの配慮にて祖父母には現世には帰らず異世界で嫁を娶ると挨拶はして来ましたが…
心配はしてくれて居ると思いますのでジーパングォにも同じ気持ちの方々が居ると思うと、心のゆとりが違いますね」
「フフフだろうな、お前の祖父母にしてみたら可愛い孫ゆえ心配しない方がおかしいわぃ!」
「祖父にワシらの心配はせずとも良い!存分に人生を謳歌せよ!お前の事をワシらは勝手に心配するがの!
と笑われまして」
「( ^∀^)アハハ/\/\/\」
「(*≧艸≦)フフフフフ」
「まぁ取り敢えず歴史線はこんな所か?」
「いえ…明治の世から昭和に入り平成、令和と目まぐるしく動きます
大きな世界規模での戦争も起こりますし
世の中のあらゆる物が自動化されます
動いて人を上に連れて行く階段、エスカレーターと言います
自動で上の階に連れて行く箱、エレベーターと言います
長距離移動を可能にした電車、自動車、飛行機、船
更に」
「更に!?」
「衛生を世界の外側の堺の遥か上空に飛ばす事により自分が世界の何処に居るのかが分かると言った物まで」
「ほほぅ…衛生とな?実に興味深い」
「小太郎殿は以前いた戦国時代には地球は丸いとご存知でしたでしょうか?」
「フム( ;-`д´-)バテレンの宣教師から聞いた事があるがにわかには信じがたかったが…
実際そうなのであろう」
「です!
上の北極と下の南極を中心として縦横に碁盤の目状に区切り、その交点より位置を出す測量という技術が発展いたしまして、それにより自分が世界の何処に居るかを把握出来るようになりました」
「何と!?詳しく教えてくだされ!」
「異世界ショッピング!測量士補試験テキスト!」
「こちらが詳しく書かれた資料になります!
複製して広めて下さい」
「分かった!」
「それと…衛生なる物の存在に付いてだが…」
「あまり詰め込み過ぎもよくないかと思われますので後日でもよろしいでしょうか?
それと…
気配を消して居る連中は忍びでしょうか?
私は風魔小太郎殿は風魔流の忍者と認識しています、その配下の隠密が居てもおかしくは無いと思ったので…」
「何人まで把握出来ておる?」
「十三名!」
「ほほぅ…
炙り出せるか?」
「ルドウィン!ルードリヒ!頼めるか!?」
「了解しました!」
「キョウイチロウ!私は呼んでくれないの?」
「アーデル!?君は身重だし!」
「フッフッフッ♪安定期に入っていますわ
そこと!そこ!」
鞭を振るい二人の忍びを捕縛するアデルフォード
「なっ!?何処から現れた!?」「ぐぇっ!?」
「キョウイチロウ殿!」「キョウイチロウ様!」
「どうした?ルドウィン?ルードリヒ?」
「一人逃しました…」
「僕も一人…」
「全部で?」
「十三名」
「∑(゜Д゜;)えっ!?十五名だったの?
どんな奴!?」
「僕の方は赤髪の奴でしたね」
「私の方は白髪でした」
「小太郎殿?風魔一門…ヤバくないですか?」
「ヤバい?と言う表現の意味は分かりませんが
逃した二人はハナの兄と姉ですな」
「うわー…
凄すぎ!十三人かと思ったゎ
しかもルドウィンとルードリヒから逃げるとか、私には無理だぁ〜」
「キョウイチロウ?わ・た・し・からは?逃げられるかしら?」
「うーん…
アデルフォードからは逃げると言うか逃げないし!
身も心も捕縛されてる感じ?」
「まっ♡人前で恥ずかしい人♪」
「フフフ」
「ウフフ♪」
「キョウイチロウ様?…
仲睦まじい所、申し訳無いが我が子を呼んでも?」
「(;゜д゜)アッ…
すみません!よろしくお願いします!」
「二人共!参れ!」
「はっ!」「……」
一瞬にして風魔小太郎の後ろに立膝状態であわられる二人
「キョウイチロウ殿に名乗るがよい!」
「風魔紅一郎と申します以後お見知り置きの程を」
「風魔真白」
「相変わらず真白は素っ気ないのぅ!女子は愛嬌ぞ!」
「否!」
「すまんのぅキョウイチロウ殿、マシロはこう言う奴じゃから許してくれぃ」
「いえ!忍びたる者、最低限の挨拶さえ出来れば多くを語らなくとも良いと思います」
「その、自己紹介すらまともに出来んと来た」
「いえ!ルドウィンとルードリヒから逃げると言う実力は分かりましたので!それだけで充分かと」
「紅魔一族の兄と真白一族の私とは違います故!
そこんところお間違え無きようお願い致します!」
「ふーん…
って事は紅魔一族から風魔一門に嫁いだ兄と
真白一族から風魔一門に嫁いだ姉…腹違いか?
ハナ王妃は?」
「彼奴は黒曜の一門からワシの所に嫁いだ嫁の子供だな」
「風魔小太郎殿は何人のお嫁さんが?」
「黄牙一族と青柳一族からの計五人かの…
キョウイチロウ殿は?」
「挙式をあげたのは二人…」
「だが?(-ω- ?)んーーーー??」
ニヤニヤしながら見つめて来る風魔小太郎
「子供は…六人…で…す…」
「英雄色好む…」
「マシロ!?私は!未だ!童◯です!」
「42に成っても童◯ってキョウイチロウは不能者か?」
「マシロ!?辛辣!」
( ✧Д✧) キラーン
「これ!マシロ!キョウイチロウ殿に不敬であろう」
「フハハハハハハ♪」
「ルドウィン!?どした!?」
「我らから逃げおおせて、キョウイチロウ殿に悟られなかっただけで、この傲慢さ…
フフフ、アーデルよ、そうマシロ殿にギラギラと殺意の眼差しを送るでない!」
「でも!失礼ですわ」
「良いのだフフフ
( ^∀^)アハハ/\/\/\」
「だからどうしたルドウィン!?」
「いや、何、久しぶりにキョウイチロウ殿の実力を推し量れぬ愚か者が現れたなと、笑いが止まらなく成ってしまいまして♪
軽く手合わせしてやっては如何か?」
「いやぁ初対面でフルボッコはねぇ〜
トラウマになるじゃん」
「なっ!?私がこんな小僧に戻ったオッサンに負けると!?」
「フハハハハハハ♪軽く揉まれてみるが良いさ
我らが主人は…
行きましたぞキョウイチロウ殿」
風魔小太郎の後ろに控えていたマシロが消える
「ほぃほぃ♪村正!手加減な」
「ヤダ!」
キョウイチロウの後ろから斬りかかるマシロ
シュッ!
スカっ!
「はぁ!?」
マシロが本気で振るった脇差しには刀身が無かった
「こらこら村正、マシロちゃんの大切な脇差しを一刀両断にしちゃ(`・д・)σ メッ!」
「馬鹿にしやがって!」
シュッ!シュッ!
下がりながらクナイを投げ…
カン!キン!
「キャッ!」
キョウイチロウに弾かれたクナイはマシロの足の甲を貫き、地面に縫い付けられる
「可愛い声も出せるんだな」
「これしきの事で!勝ったと思うなよ!」
煙玉を使おうと懐に手を伸ばすマシロ…が…
「コレを使うつもりだったのか?」
「それは私の!?」
「小太郎殿?コレは?」
「煙玉ですな」
「フム…
でマシロ?どうするよ?」
「殺す!殺す!死ねぇ!」
クナイを投げ…
カン!コン!
今度は両手を地面にクナイで縫い付けられるマシロ
( ✧Д✧) キラーン
「マシロ!!お前!今!私の事を殺すと言ったか!」
「…」
「言ったか!と聞いている!」
「…」
「私はお前に殺される訳にはいかないと言う事で私はどうするよ?」
「…」
「私は殺されるのが嫌だから、全力を持ってあらがうぞ!
殺意に対しては殺意で返す!
返り討ちにあって殺される覚悟はあっての言葉だよな?
無作法で無知で相手の実力も測れない愚か者な娘よ、死ね!」
首を刎ねられるイメージが脳裏に過ぎり、マシロはそのまま、失禁して気絶する
「キョウイチロウ殿、ワシの教育不足を許して下され」
「ヒール!
礼儀とかは大事だと思うよ、躾はしっかりとねっ
今迄、甘やかされて育ったのか?
自分より優れた者が居なかったのか?
負けず嫌いなのか?
紅と違って身の程を弁える事の出来ない子に育っちゃたね
お兄ちゃんは?従者にして連れて行っても良いって事かな?」
「是非!キョウイチロウ様の配下の末席にお加え下さい!!」
「(-ω- ?)んーー?ステータスを見る感じ二段階までは、イケるか?
私の命令は絶対になるけど?それでも従者になるかい?」
「二言はありません!」
「二段階種族進化!」
\\\└('ω')┘////フォーー!?
「力が…みなぎる?」
音声ガイダンス
「風魔紅一郎がキョウイチロウの従者になりました」
「今後は私の魔法を全て習得している筈だから風魔虹一郎と名乗るように!
今後は、コウと呼ぶよ」
「仰せのままに!
マシロは?如何なされますか?」
「取り敢えず今回は保留で」
「かしこまりました!」
「私の従者は皆、三段階種族進化してるからもう一段階、上げられるように精進するように」
「キョウイチロウ様の期待にお応え出来るように精進致します!」
「セバス!位置の特定は!?」
「はっ!バッチリにございます!」
「なっ!?新たなる従者とな!?何処から!?」
「キョウイチロウ様…
一度風魔小太郎殿にお聞きした方がよろしいかと」
「うん、分かったよルイーズ」
「更に増えた!?気配は感じ無かったが…!?
コウの気配も消えておる!?」
「この者達の隠密のスキルを使用したんだよ
やるな!コウ!」
「ありがたき幸せ」
「なっ!?移動して居なかったのか虹一郎!?」
「キョウイチロウ様は規格外にございますれば従者も規格外と言う事でしょう」
「後日で良いのでワシも今回のマシロの詫びとして従者にしてくれ!
ワシの術もスキルも行使可能になればキョウイチロウ殿の更なる強化に繋がるであろう」
「よろしいので!?」
「かまわん!コチラこそお願いしたく!」
「虹一郎よ風魔一門最強のワシを一瞬にしてキョウイチロウ殿の従者に成っただけで超えるか!?
キョウイチロウ殿は今迄、会った事もない傑物よのぅ」
「お恥ずかしい!
初めは弱々で皆に迷惑と心配ばかり掛けてました
弱男と書いてキョウイチロウと読むみたいな」
「主人様、早くしないと問題が発生しそうですわ」
「あぁ!悪いルイーズ
小太郎殿?私に最初からレベルが上がったり従者が増えたりする度に声掛けしてくれる存在が居るんだけど…
もぅいっその事、ジーパングォとの海軍編成の前に仲間にしたいんだよね
ジーパングォの国内に居るみたいだけど何か知らない?」
「国内と申されましてもジーパングォは大小様々な千を超える島々から構成されています故
本土か?離島か?無人島か?はたまた人外未到の島なのか?
絞って頂かなくては分かり兼ねますな」
「セバス!?」
「方角は!南南東!距離は…」
「距離は?」
「距離は1,200キロ」
「離島っぽいな…
ヒルダ!」
「はぁ〜い!」バサバサ、バサバサ
「キャプテン・ウェイに連絡を!
離島に向かいたい旨を伝えて!迎えに来て欲しいってお願いして来て!」
「リョー( ̄^ ̄)ゞかい!
行ってくんね♪」
「頼んだ!」
「頼まれたぁ〜♪」
「( ̄▽ ̄;)もう見えなく成ったし…
何処に居るのか分かってんだなアイツ…
流石」
「では!我らも港に向かいましょう!」
「うん!小太郎殿!本日はここまでと言う事で!
コウは連れて行くね♪」
「可愛がってやって下され」
「任された!行くよ!虹一郎!」
「御意!」
レ(゜∀゜;)ヘ三ダッシュ
「忙しないのぅ…
で?幸之助は?置いて行かれたと」
「( ・´ω`・)ショボーーーン」
「何をしょぼくれておるか!お前は今!すべき事をなせぃ!
このキョウイチロウ殿より賜った書物の複製をして次回の講義に備えるのだ!
我らも未だ未だキョウイチロウ殿より学ばなくてはなるまいて!」
「嗚呼!流石は殿!ボーっとなどしておれませんな!」
「当ったり前よ!キョウイチロウ殿が来てからと言うものジーパングォは目まぐるしいったら無いぞ!
ノンビリなどしておれるか!
皆を元老、主要閣僚、軍首脳を集めよ!御前会議ぞ!
真っ先に陛下にお伺いを立てろ!」
「かしこまりましたぁぁ!!!」
キョウイチロウはキョウイチロウで
ジーパングォほジーパングォで動き出す
魔王軍の侵攻に間に合うのか?
乞うご期待
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