第102話 ジーパングォはお祭り騒ぎ
「おぉ♪あれがジーパングォか?」
遠くに島の稜線が見えて来た
「お出掛け中に襲撃が無かったのって初めてかな?
いや…七福神様が露払いをして下さったから平穏無事で到着出来たと言っても過言ではないですね♪
ありがとうございます♪」
深々と礼をするキョウイチロウ
「なんのなんの!降り掛かる火の粉を払ったらそれがキョウイチロウにとって良い方向に転がっただけの事よ♪
キョウイチロウを無事にジーパングォに届けなんだらワシら天照大神さま達に何を言われるか分かったもんではないわ!
( ^∀^)アハハ/\/\/\」
「天照大神さまのご配慮もあっての道中無事♪
夢の様な旅路にございました♪」
「いやいや!お前の作った日本酒と美味い飯にあり付けて我らは十分以上に堪能したぞ!礼を言いたいのはこっちの方じゃ!」
「お口に合いました様で何よりにございます」
「(゜ー゜)。。)゜ー゜)。。)ウンウン
定期的に馳走になりたいくらいじゃ!
天照大神さまも瓊瓊杵尊さまも…
何食わぬ顔で当たり前の様に食いに来ておったしな♪」
「皆様、舌鼓をうっておいででしたね♪
作る側としては冥利に尽きません」
「今度は材料をこちらで用意する故、又♪頼む!」
「勿論!?って言うか天界の材料ですか!?
野菜の皮まで無駄には出来ませんね…
ウーン( ;-`д´-)」
「そう難しく考えるでないキョウイチロウよ!」
「何だったか?あの野菜の皮の味噌汁は美味かったぞ!普段は捨てる部分だと思うが?
ああ言った物で良いのだ♪」
「私達の質素倹約な食事を食べたいと言われた時は困りましたよ!」
「だからあれで良いのだ♪贅沢な食事ばかりしていたら早死にしてしまうわい!」
「神々のお方にも死の概念がございますのでしょうか!?」
「無い!」
「ですよね〜」
( ^∀^)アハハ/\/\/\
「キョウイチロウ殿!我ら死霊魔法海賊団はこれにて失礼いたす!」
「∑(゜Д゜;)えっ!?一緒に上陸しないの!?」
「致しませぬ!出航の際に呼んで頂ければ馳さんじます故!」
「前日に知らせないと!」
「では!私のオウムを置いて行きますので!コイツに言って下され」
「餌は?何食べるの?」
「此奴も死霊ですので実体のある物は食べれません!餌など不要です!」
「でもなぁ…
私の魔力は?糧として吸収出来ないのか?」
「ほほぅ…」
「駄目か?」
「キョウイチロウ殿の魔力は善なる物、故…」
「ギャーギャー♪」
「何だと!?本当か!?」
「(-ω- ?)んっ?何だって?」
「我ら死霊海賊団をキョウイチロウ殿の従者の末席に加えて頂ければ!キョウイチロウ殿の魔力吸収が可能と申しております…」
「いや…(;・`д・´)お前らは既に我ら七福神の加護を授けた!悪霊ではなくなっておる筈ぞ?」
「(。=`ω´=)ぇ?マジで?俺達?悪霊じゃ無いの?だったら何なの?」
「…(;・`д・´)異国には死霊パラディンだって存在するのだろ?
お前たちは我ら七福神の使役する善なる生き霊になっておる筈だが?
キョウイチロウは神の使徒だから魔力供給も魔力吸収も可能な筈ぞ?」
!!(⊃ Д)⊃≡゜
「では!?我らは死霊魔法海賊団ではなく生き霊魔法海賊団!?
響きが格好悪りぃ!」
「いや…(;・`д・´)数値は善なる船乗りに傾いておる、魔王軍と戦うを主軸に置き海賊行為をしなければ海賊でも無いぞ」
「海賊団ですら無いと!?では我らは今後?何とすれば?」
「キョウイチロウ!任せた!」
「ビクゥッ∑(OωO )!?投げっぱなした!?」
「キョウイチロウ殿ぉ!」
泣きつくキャプテン・ウェイ
「うーん…名称かぁ…キャプテン・ウェイと愉快な仲間たちだよな…
取り敢えず乗組員全員のステータスを鑑定すると進化は可能みたいだから…先に進化を済ませよう…
海賊船に触れるキョウイチロウ…
強制三段階種族進化!」
\\\└('ω')┘////フォーー!?
「何だこりゃ!?力がみなぎる!!」
「キャプテン!何ですかぃこの事態は!?」
「おぅ今より我らはキョウイチロウ殿の従者に…!?」
「それは分かりやしたが…船が…」
「はぁ!?!?!?
何じゃこりゃぁぁぁぁ!?!?!?
バリスタは!?何処行った!?
大砲は!?何処行った!?」
「(;゜д゜)アッ…ごめん!近代改修しちゃった!」
「はぁぁぁぁぁ!?」
「キャプテン!何じゃこりゃですが…
使い方は分かりやす…何で!?
ですが…
何て言う名前の船になるんですかい?」
「海賊船の面影すらねぇ!何じゃこりゃぁ!
梶はどうやって取る…
フムフム…取扱説明書はねェが…
確かに操作方法は分かる…
これはキョウイチロウ殿のスキルのお陰か?
甲板での俺の操舵が不要ってか!?
風情もへったくれもねェゼ!
しかも…」
見上げるキャプテン・ウェイ
「1、2、3……十三階建ての一番上が操舵室だと?
(y゜ロ゜)y最高じゃねぇか!
しっかし…
船事進化させるたぁ…
キョウイチロウ殿…規格外にも程がありまさぁ…
武器の性能が上がると木造船では無理ちゅ〜事ですかぃ?」
「そうだね…」
「で?船の名前はあるんだよなキョウイチロウ殿?」
「キャプテンが乗ってた船に名前は無いの?
それで良いじゃん駄目なの?」
「ったりめぇよ!キョウイチロウ殿!アンタが作り変えちまったんだ名前くらい付けてくれよ!」
「瑞鳳型をイメージしたとしか…」
「親艦の名前そのままじゃ駄目だ!
今直ぐ付けてくれ!」
「……(-ω- )んーー
瑞鳳は同型艦が瑞鳳、祥鳳、龍鳳、千歳、千代田の五艦…
ならば…
瑞鳳型六番艦、無人航空機空母!
速風!でどうだ?」
「ハヤテ?…
今、キョウイチロウ殿からの意思疎通があった!
速い風と言う意味か?
俺達は疾風迅雷を常として仕事をしてる…
お前ら!聞けぃ!この船の名前は速風だ!」
「キャプテン…
俺達もキョウイチロウ殿との意思疎通が取れてて…
言われなくても通じてるぜ…」
「 ( ゜∀゜)・∵ブハッ!キョウイチロウ殿に乗組員全員と船を進化して貰ってたんだったな!
( ^∀^)アハハ/\/\/\」
ウハハハハハ♪
ギャハハハハ♪
笑う海賊団
「まぁミサイルだとか
無人航空機とか
空母とか
管制室とか
ソナーとか
聞き慣れねぇ物ばかりだが、扱い方は何故か分かる…
キョウイチロウ殿のスキルのお陰なんだな?」
「そうなんじゃない?」
「まぁ良い!海賊船の旗は掲げさせて貰う!
キョウイチロウ殿の従者を表すマークはあんのか?有れば我らが髑髏マークの旗の上に掲げてキョウイチロウ殿の一味だと分かる様にしてぇんだが?」
「いやいや無いよ!」
「しかしなぁ…
これから国を立ち上げ様ってお方が国を表すシンボルも無いんじゃサマにならんぞ!」
「それは…」
「任せて貰っても良いかい?幾つか考案しておくからジーパングォでの用事が済んだら選んでくれるか?」
「良いの!?」
「任せろ!」
「待たれよ!キャプテン・ウェイ殿!海賊団が創造するマークは如何なものか!」
「ルドウィン!?」
「ほほぉ〜
じゃあ勝負といこうかルドウィンの旦那!
選ぶのはキョウイチロウ殿で良いな!」
「望む所!」
「うっしゃ!決まりだ!
二人が考えたシンボルマークをキョウイチロウ殿に選んで頂く!」
「えっと…選考員は私だけ?」
「あぁん!他ならぬキョウイチロウ殿の国のシンボルですぞ!ご自分で選ばすして誰が選ぶんでさぁ!?」
「私も考えるから」
「ほほぅ…キョウイチロウ殿も参戦すると?」
「では!キョウイチロウ殿案、ルドウィン殿案、俺の案、三人での多数決!
三人共、我こそが考えたマークが最高と提出するんだから!
自分のマークを選んだら決まらねェよな?
だから投票は自分以外って事でどうだ?」
「意義無し!」
「それで問題ない!」
「じゃあ決まりだ!お前たちはジーパングォで多忙を極める
(*≧艸≦)ノンビリ考えれる俺様が優位だな♪」
「期待してるぞキャプテン♪」
「任せろ!おっ?そろそろ入港する港も見えて来たな、俺達は行くゼ!」
「あっ!キャプテン!使った武器弾薬は後で一覧表を作って必要な物の請求は私に送って」
「アイアイサー!」
「じゃ!お願い!」
「お前はキョウイチロウ殿の所に行って可愛がって貰え!」
「アイアイサー!」
「ビクゥッ∑(OωO )…
オウムだから喋る…のか…?」
「何だ?お前?名前が欲しいのか?」
「ロックバードか風神鳥だと?どっちが良い?」
「よっこいしょ♪…」
「はぁ!?ビクゥッ∑(OωO )!?」
「何だか…キョウイチロウハーレム要員増加の予感!」
「ノウェル!?」
「誰あれ?」
「オウム?」
「どう見ても人なの」
「お前!?牝だったのか!?」
「はぁ!?キャプテン!何よ今更!」
背中にカラフルな羽を携えた全裸の女性…
「しかも喋る!?」
「そりゃぁ人型だもん喋るわよ」
「オウムが進化すると人型になるのキャプテン!?」
「知らん!ワシも初めて見た!」
「アンタのオウムでしょ!?」
「キョウイチロウ殿…三段階種族進化したオウムがこの世界にゴロゴロ居るとでも?
そんなオウムは居ねぇよ!
てか!テメェ服着ろや!」
「んん〜」
ワサワサ!フサフサ!
「羽毛で胸と股間を隠した!?やるなお前!」
「任せてよ♪でもぉ…私もメイド服欲しい!
そんでもって名前頂戴♪
キョウイチロウ様の世界に女傑はいないのぉ?」
「居るにはいるけど…」
「けどぉ?」
「非号の死を遂げてる人が多い…かな」
「まぁ取り敢えず言ってみてよ」
「ジャンヌダルクとか…」
「とかぁ?」
「聖女とかの方が良くね?ヒルデガルドとか」
「うん♪それで良い」
「じゃあヒルデガルドで♪
ルイーズ!港に着岸する前にヒルダを着替えさせてもらえるか!?」
「はい!かしこまりました!しかし有羽人用のメイド服は無くキョウイチロウ様のイメージが必要です!」
「分かった!」
「ではご一緒に此方へ!マイクローゼット!」
「何かバタバタさせてすまねぇなキョウイチロウ殿
ヒルダ!キョウイチロウ殿に迷惑かけんじゃねぇぞ!」
「はぁ〜ぃ♪」
「キャプテン!問題無さそうだ!行って来る!」
「あぁ任せた」
そんなこんなで話し込んでいる内にみるみるジーパングォの港は近付き…
ジーパングォの港では…
キョウイチロウ一行を待ち侘びる人で溢れていた!
「うおーーー宝船が来たぞー♪」
「父ちゃん!あれが宝船?誰が乗ってるの?」
「七福神様だ!そして今回陛下を天孫降臨させてくれると言うキョウイチロウ様が乗っている!」
「それって凄い事なの〜?」
「あぁ凄い事だ!長らく不在であった陛下が…現世に顕現なされるのだ!凄いではなく素晴らしい事なんだ」
「何してくれる人?」
「全ての祭事を司り!我が国の安全を祈り見守って五穀豊穣を祈願して下さるお方だ!」
「へぇ〜スゲェ!」
ジーパングォの港ではキョウイチロウ達の乗る宝船を一眼見ようと黒山の人だかり
「何処へ行っても人気者だなお前は」
「有名人に成った気分です!」
「あぁ〜そう言う感じ〜?お前らしいゎ…」
「七福神さま?」
「キョウイチロウ…
お前…
有名人だから…」
「(。=`ω´=)ぇ?誰が?」
「お・ま・え!だよ!
無自覚か!?相変わらずよのぅキョウイチロウ…」
「キョウイチロウ様?」
「セイラ?」
「エルフの里ではキョウイチロウ様のお名前を知らない人は居ない程の有名人ですが?
自覚はございませんの?」
「シルキー界隈でもキョウイチロウ殿を知らない者は居ませんぞ
紛う事なき有名人!」
「セバス!?」
「魔族領でもキョウイチロウ殿を知らない魔族は居ません
紛う事なき有名人!」
「ルドウィン!?」
「ハインデルでも姫騎士アンナが心に決めた男として有名人ですわよ」
「アンナ!?」
「ジーパングォでも然り!」
「……」
『(;゜゜)マジかぁ…
私、超絶有名人じゃん』
「魔族領…
悪名は無名より勝るってか?」
「フフフ…
キョウイチロウ殿は…
魔族領では重要危険人物として、人族でいう指名手配犯のような扱いですな♪」
「そこ!笑う所じゃ無いだろルドウィン!」
「( ^∀^)アハハ/\/\/\」
「人気者は辛いなキョウイチロウよ♪」
「七福神さま達まで!?」
「( ^∀^)アハハ/\/\/\」
「着岸するぞキョウイチロウ」
「(;゜д゜)アッ…はい…」
「キョウイチロウ様ぁぁぁ!」大歓声
「∑(O_O;)ビクッ!?
降りられないくらいの人だかり!?」
「確かに…
如何致すか…」
「者ども!道を開けよ!殿のお通りじゃー!」
「おぉ!ジーパングォの殿様と武甕槌!」
「遠路はるばるようこそおいで下さいました」
恭しくこうべを垂れるジーパングォの殿様、風魔小太郎
「良い!堅苦しい話しは後にして城に連れて行け!」
「七福神さまの御心のままに!」
「何で我らが?上座?此処は殿様の座る場所であろう?」
「何を仰います!我ら下々の臣下ごときが神であらせられる七福神さまより上座に座れましょうか!
私めは嬉しくて仕方が無いのです!
元の世界の神々の御身から直接拝聴出来る幸せにこの身が震えておりますれば…」
(ノω・、)
「風魔小太郎よ泣くで無い」
「これが!泣かずにいられましょうか!帝の居ないこの世界で!…
我が殿!北条氏康様の居ない!この世界で!
どれ程の時間と労力をかけて日の本に近付ける努力をした事か…」
。゜(゜´Д`゜)゜。
「それが今報われるのです!泣かずにおれましょうか!
同郷の者まで連れ立って…
しかも!!!!!!
謙遜降臨ですと!?
武甕槌さまと村正が謁見を求めてジーパングォに来訪してお話しを聞いた時には…
この世の春が来たと思いました…
しかも帝をお迎え出来ると聞いて夢では無いか!?朝!目覚めたらいつもの日常では?と何度、頬をつねった事か!
国民総出で大喜びにて全ての建物を建て終わらせました」
「この短期間でか!?」
「当たり前にございます!
二十四時間!三班二交代にて昼夜問わず国民一同誰一人として不服を漏らす者など居ませんでした!
皆が心待ちにしていたのです!
我ら日の本の心の支えである天子さまがいらっしゃるのを!それはもぅ…」
嗚咽を漏らし泣き崩れる風魔小太郎
「分かった!此処に座らせてもらう!」
「御意!」
「して風魔小太郎よ今後の予定を聞かせて貰うが良いか?」
「はい!今日はお疲れの事と存じますれば、ごゆるりと出来ます様に宴の準備が整っておりますれば」
「フム、明日は?」
「はい!同郷のキョウイチロウ殿に天孫降臨の儀を執り行って頂く為に伊勢神宮と同じ建物をご用意してございますれば!
其方にて!奉納舞をお願いしたく!」
「フフフ♪舞うのはキョウイチロウだけでは無いぞ!」
「何と!?何方が!?」
「セイラ!入るが良い!」
「はい!畏れながら失礼致します」
「何と!?エルフ族にございますか!?」
「そうだ!天照大神さま。たっての願いでな」
「何と!?天照さまの!?」
「そうじゃ!不服か?」
「とんでもございませぬ!少し驚きも致しましたが!
此処は異世界、故!少し慣れましてござりまする」
「( ^∀^)アハハ/\/\/\
何と順応性の高い事か!」
「でなければ!この様な世界で生きてはいけませぬ故!」
「然り!」
「土遁、火遁、水遁、風遁、雷遁の五遁の術は以前の世界では道具を使い行使して来ましたが…
此方の世界と来たら!魔力なる摩訶不思議な力によって行使出来るなどと規格外!」
「フム…して風魔小太郎よ其方何処まで扱える?」
「五遁の術に加えて、此方の世界の言葉では召喚でしたか?巨大ガマガエルを呼び出すまでに至っておりまする!」
「素晴らしい!流石は風魔の長よ!日頃の弛まぬ鍛錬の賜物か…
して共に来た仲間は如何した?」
「はい!石川五右衛門は魔王軍の抑止力にと前線に出ておりまする!」
「他は?」
「はい!松尾芭蕉は魔王軍の同行を探るべく隠密に出ておりまする!」
「他は?」
「はい!本居宣長は国学を編纂中にございます」
「(。=`ω´=)ぇ?あの国学の?」
「キョウイチロウ殿!?ご存知なので?」
「はい!日本に古くからある文化や精神を研究すると言う国学は第122代明治天皇陛下が日本の最高学府である学校に無いのを憂いておいででした」
「何と!?今?帝は?」
「はい!私の時代は第126代目で2,683年目になります」
「何と!?素晴らしい♪」
「しかし…」
「キョウイチロウ殿?如何致した?」
「話せば長くなります」
「だろうな!」
「ですです…」
「キョウイチロウ殿?今宵お時間はございますか?」
「はい!年鑑を書きつつ、ご説明をしたいと思います」
「おぉ♪
キョウイチロウ殿に一つだけ!お聞きしたい事が!」
「風魔小太郎殿の主人の事でしょうか?」
「おぉ!北条の殿様は?」
「豊臣秀吉に滅ぼされました…」
「何と!?あの猿面冠者がか!?」
「はい…日の本は秀吉に天下統一され、最後に残された小田原城を全国の名だたる武将が集まり…
籠城虚しく…」
「そう…か…」
「私も風魔小太郎殿に一つお聞きしたい、この異世界にてジーパングォは最長の歴史を誇るとお聞きしました…
風魔小太郎殿は何歳なのでしょうか?」
「此方に来た弊害かは分かり兼ねるが共に来た者達もそうだが…
我らは歳を取らないのだ」
「何かしらの原因があると?」
「我らは現世と異世界を跨いだ時に人としての時間軸がズレているのだと思う」
「天照大神さまにお聞きしてみましょうか?」
「良いのか!?」
「時が動き出せば…
一気に時間が流れ…
その場で天に召されるかもしれませんが…」
「それが良いのだ!他の奴らは知らんが私は輪廻の輪から外れてしまっているのを良しとは思わぬ…
今回の件が終われば心残りは無い!
何度も復活する魔王を何度も倒すのは疲れる!
しかも今回の魔王は格段に強い!と言うか強すぎる!
ハインデルの王は他力本願で討伐を断ったら一人で行って途中でギガンテスと遭遇し部隊を木っ端微塵に砕かれて敗走しておる困った奴なのだ…
異世界召喚勇者の血を濃くしたいと懇願されて娘を嫁に出した…
が!彼奴は国防一辺倒で内政は娘に丸投げしておるそうだ!嘆かわしい!」
「嗚呼ぁ〜(′□`*=*′□`)ああぁ〜」
「何じゃキョウイチロウ殿?其方も心当たりがあるのか?」
「ハインデルの軍隊全員をキョウイチロウ殿に進化させて貰えば、一兵卒まで勇者クラスに成る!
勝ったも同然だ!頼む!
と言われました」
「あんの馬鹿義理息子!
今回の式典に呼んでおるから説教じゃ!!!」
「…」
「 ( ゜∀゜)・∵ブハッ!
( ^∀^)アハハ/\/\/\
お手柔らかにと言わぬ所を見るとキョウイチロウ殿も腹に据えかねておる様だな♪」
「( ;-`д´-)……」
「顔に出ておるわ!( ^∀^)アハハ/\/\/\♪」
「そもそも自国の問題を異世界人召喚して他人に丸投げなんて他力本願が過ぎます!」
「然り!」
「殿!お久しゅうございます!なかなか話し掛かる事が出来ず申し訳ございません!」
「おぉアンナか?入って良いぞ」
「はい!失礼致します」
「何か用があって参ったのか?」
「はい!師匠にお会いしたく!」
「彼奴は先程、キョウイチロウ殿にも話したが魔王領との境界線にて警備中だ」
「会いたいです♪行って来てもよろしいでしょうか?」
「そこそこ遠いぞ…」
「縮地がございますれば短時間で到着出来るかと北ですか?南ですか?」
「最北端に居る!」
「では!行って参ります!」
レ(゜∀゜;)ヘ三ダッシュ
「忙しない奴よ…
あの勢いでキョウイチロウ殿にも付いて来たのか?」
「はい…まぁそうですね」
「押しかけ女房だな」
「ある意味では…」
「私はアンナが幸せそうで何よりだがな!
可愛がってくれている様だな」
「少し猪の様ではありますが可愛い所も多く愛しい娘です」
「∵ゞ(´ε`●) ブハッ!!分からんでもない!
話し込んでしまったな!
宴を準備してある!七福神さまと共に!
キョウイチロウ殿、酒は?無理そうだな」
「若返りをしていますので、お酒はご遠慮させて頂きます」
「それは致し方あるまい、美味い物をたらふく食ってくれ!」
「ありがとうございます♪」
翌日
「キョウイチロウ♪来たよ〜」
「天照さま!?天孫降臨ですよ!早く無いですか?」
「そんなイジワルな事、言わないで!」
「相変わらず…自由人ですね」
「だって!セイラとキョウイチロウの舞い近くで見たいじゃない」
「ではキョウイチロウ殿!セイラ殿!よろしくお願いします!」
風魔小太郎に促され、奉納殿での舞いの奉納が始まる…
神宮の周りにはジーパングォの国民が大集結!
「父ちゃん!誰か来るの?」
「天子様じゃ!」
「凄い人?」
「神様じゃ!」
「会える?」
「とんでもない!一部の人のみだ!」
「じゃぁなんで見に来てるの?」
「私も建物を作る手伝いをしたのだ!」
「父ちゃんが!?凄っげぇ!」
「我らが心待ちにしていた日の本の心の支え…」
(ノω・、)
「父ちゃん?何で泣くの?」
「嬉しいからじゃ!」
「嬉しいんだ?」
「我がジーパングォに寄り添って下さるお方だ嬉しく無い筈がない!」
「キョウイチロウ様の舞いは見れないの?」
「今回はな」
「何で?」
「人が多すぎる…」
「そうなんだ…残念だけどしょうがないね」
「でも、一眼キョウイチロウ様を見れただけでも来た甲斐はあったな」
「そうだね父ちゃん♪」
「天孫降臨の儀が終わったら♪出店で何か食べて帰ろうか」
「うん!」
色々な人が集まり思い思いを口にして神宮周辺は大騒ぎとなった
「しっかし…
なんて性能の船だこりゃ…
ヤベェな…」
「ですね…
特にソナーってのはヤバすぎまさぁ!」
「だな…
こんな船を手に入れちまったら…使ってみたくなっちまうぜ」
ここまでお読み頂きありがとうございます!
この小説を読んで、「面白い」「続きが気になる」と少しでも感じましたら、
ブクマと↓の☆☆☆☆☆から評価頂けましたら幸いです (*゜▽゜)ノ
読者様の応援が作者の何よりのやる気に繋がりますので、是非とも!
よろしくお願いいたします!