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デスゲーム界の十傑 ~世界最強の10人によるタイマン~  作者: キタナベ
第1章:デスゲーマー陣営の集結
5/24

5話 : 世界最強の狙撃手、砂井 葉月

 デスゲーマー世界ランキングは、デスゲームで稼いだ金額によって順位が決められている。

 稼いだ金額には賞金だけでなく、貴族からの投げ銭などの金額も含まれている。

 そのためランキングの順位には強さだけでなく、貴族からの人気も関係している。


―――――――――――――――――――


「あー、良い天気。良い日差し。海もすっごく綺麗」


 ボクの名前は砂井(すない) 葉月(はつき)、職業はデスゲーマー。

 クランは必殺隊、世界ランキングの順位は8位である。


 普段は週に1~2回、武器持参のバトルロイヤルに参加している。

 ちなみに今日は休日で、同じく必殺隊の喰噛(くいがみ)に誘われて南海に来ている。

 この辺りで凄く美味しいスイーツのお店を見つけたらしい。


 集合場所である海沿いの公園を散策していると、長身で金髪のイケメンがやってきた。

 ボクと同じ必殺隊のデスゲーマーで世界ランキング3位、喰噛(くいがみ) 明広(あきひろ)である。

 なぜかデスゲームに出るときの白いスーツ姿で、右手にビデオカメラを持っている。


「あら砂井ちゃん。お待たせ、今日も可愛いわねぇ♡」


「おはよう、喰噛。……って、休日にもその服装なんだね」


「ん? 休日?」


「そうだよ。スイーツのお店行こうって言ってたじゃない」


「スイーツなんてそんな甘ったれたとこ行かないわよ?」


「え……?」


「あら、言ってなかったかしら。今日は2人で長期デスゲームに行くのよ♡」


「……嘘でしょ」


 なーんて、想定内だ。


 実は、こんな感じで喰噛に騙されて長期デスゲームに連れ込まれるのはこれで3回目である。

 だから、今回はそんな事態も想定し、愛用の狙撃銃を持ってきておいた。


「あ、今から参加する長期デスゲームは武器の持ち込み禁止よ♡」


「ねぇ嘘でしょ⁉」


 一時間後、ボクは長期デスゲームの会場に向かう船に乗せられ、海上を進んでいた。


「デスゲームなら普通に誘ってよ。なんで騙すのよ」


「普通に誘ったって来ないでしょ。砂井ちゃんはバトルロイヤルしか出ないからねぇ♡」


「長期デスゲームとか賞金低すぎて出るメリット無いでしょ。ボクの戦法とも相性悪いし。今回に至っては銃すらも持ち込めないし!」


「苦手分野を克服する良い機会じゃないの。そうねぇ……じゃあ今回は、砂井ちゃんは接近戦だけ。アタシは投石だけで戦うってことにしましょ♡」


「ぐぬぬ……」


 ダメだこりゃ。

 ただでさえ嫌いな長期デスゲームで、変な縛りまで課されてしまった。


「あ、会場の島が見えてきたわよ♡」


「さっさとクリアして帰ろう」


 このときのボクは長期戦を覚悟していたし、喰噛も1週間くらいは滞在するつもりだったと思う。

 まさか、島に入って1日で帰ることになるとは、ボクも喰噛も予想していなかった。




登場人物紹介:


砂井(すない) 葉月(はつき)

 19歳。

 身長150㎝くらいで、黒髪に黄色のメッシュが入っている。

 顔がとても可愛らしいため、貴族だけでなく一般人からも人気が高い。


 必殺隊所属のデスゲーマーであり、世界ランキング8位。

 狙撃手としての高い実力と人間離れした優れた感覚器官を持ち、「世界最強の狙撃手」と呼ばれている。


 異能力は「瞬間移動」。

 視界に入っている場所であれば数キロメートル先や上空にでも一瞬で移動することができる。

 能力を連続で使用できるため、接近戦にも応用が可能である。

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