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デスゲーム界の十傑 ~世界最強の10人によるタイマン~  作者: キタナベ
第1章:デスゲーマー陣営の集結
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1話 : 屍の女王、四季咲 星

初投稿です。

チート異能力を使う若者たちが異世界の住人とタイマン勝負をするお話です。

本格的な戦闘シーンは2章以降になります。

 この世界の人類は貴族と平民の2つの身分に分かれている。

 増え過ぎた人口の抑制と、貴族を楽しませることを目的に、各地でデスゲームが日常的に開催されている。

 デスゲームに自ら参加し、その賞金を生活の糧にする人々を「デスゲーマー」と呼ぶ。


―――――――――――――――――――


「はじめまして、四季咲(しきざき) (あかり)さん。私はこの世界の死者を導く女神です」


 目の前に座る、女神と名乗った相手の顔を見る。

 アイドルやモデルなどとは異なる、人間離れした美貌の持ち主……。


 私と同じくらい美しいかもしれない。

 いや、負けたかも。


「死ねばいいのに」


「えっ」


「何でもないです」


 私は四季咲 星、どこにでもいる普通の女の子。

 さっきまで仲間と――、


「ちょっと待ってください」


「何でしょうか? 女神様」


「普通の女の子?」


「私、平民なんですけど。何か問題でも?」


「普通は見惚れる場面ですよね? 女神の私を見て第一声から『死ねばいいのに』なんて言ったのはあなたが初めてですよ。

 それにあなたは必殺隊のリーダーで、『屍の女王』の異名で世界中から恐れられていますよね?」


「……普通、じゃないですね」


 気を取り直して、私の名前は四季咲 星、職業はデスゲーマーをしている。

 必殺隊のクランリーダーであり、個人ではデスゲーマー世界ランキング4位である。


 さっきまで仲間とデスゲームに参加していて、敵の投げたナイフが私の顔めがけて飛んできたところまでは覚えている。


「そっか……私、死んじゃったのか」


「死んでません」


「死んでないんかい」


 えっ……どういうこと?

 死者を導く女神って言ってたよね。


「えっと……女神様、まだ生きている私に何か用ですか?」


「四季咲さん、私と取引しましょう」


「取引?」


「はい。私が運営するデスゲームに参加してあなたの陣営が勝利したら、どんな願いでも1つ叶えてあげます」


 怪しさMAX。

 でも、勝利したら何でも願いが叶うのか。


「詳しく聞かせてください」



 その後、女神から聞いたデスゲームのルールを大まかにまとめるとこんな感じだ。


・参加者は味方チーム10人、敵チーム10人の合計20人。

・どちらかの陣営が全滅するまで1対1の勝負を繰り返し、生き残った方の陣営を勝利とする。

・各勝負、制限時間は60分。終了時点で両方が生き残っていた場合は両方とも死亡扱いとする。

・最初の10回は各メンバー1回ずつ必ず勝負に参加すること。対戦の順番は予め運営に提出する。



 どんな願いでも1つ叶う、か。

 何をお願いしようかな。


「もう何を願うか考えているのですか? すごい自信ですね」


「当然です。欲を言えば、敵陣営がどんな連中なのか知りたいんですけど」


「そうですね……一言で表すなら、あなたたちと同じです」


「私たちと?」


「ええ、別の世界でいう四季咲さんのような立場の人間に、全く同じ取引を持ち掛けています」


 なるほど、それは面白そうだ。


「参加して頂けますか?」


「はい。ですが、メンバーを集めるのに何日か頂いても良いですか?」


「ええ、もちろんです」


 決まりだな。


「それでは、10日後の正午に参加者を一か所に集めておいてください」


 そう言って女神様が姿を消した次の瞬間、私の顔めがけてナイフが飛んできた。


「クソ女神がぁーー‼」




登場人物紹介:


四季咲(しきざき) (あかり)

 19歳。

 黒髪のツインテール、胸が大きい。

 水巻 影雄の彼女。


 必殺隊のクランリーダーであり、デスゲーマー世界ランキング4位。

 必殺隊は10人の同い年の異能力者で構成されており、全員が白いスーツを着ている。

 現在のデスゲーマー世界ランキングの1~8位は全員が必殺隊であるため、必殺隊は世界最強のクランだと言われている。


 異能力は「死体使い」。

 人間や獣の死体に触れることで自由に使役することができる。


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