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~異世界転移~ 彼女のカラダを取り戻す(何故か異世界でヒーローやってます)  作者: グリンピースの豆ごはん
第4章 オトアピンチ!ブランチキャンセラー編
97/204

96話   ブランチキャンセラー

カクヨムにても同時掲載しています


https://kakuyomu.jp/works/16817139558796768457




------(第三者視点)------☆




 時間は少し戻ります。


テンタ達が三日月魔王国に着いた頃、この大陸の南にあるデンス


アーラ共和国(獣人系)の国のさらに南の沖合に浮かぶ瓢箪型


の島であるネシア王国がある。


そのネシア王国の島の西の端にある、歴代王の墓地の中にある


初代王の墓の地下に悪魔伯爵シャッキーとシャッキー率いる悪魔達


と褐色の肌に黒髪の女性が居た。


この女性は、ネシア王国王女モモアである。


 このモモア王女に、墓の地下にあるダンジョンのような罠をすべて


解除させ行きついた先は……墓の最深部にある初代王の遺体が安置


されている玄室だった。


 玄室の中央には初代王の棺が安置され、壁には色よりどりの絵が


描かれている。


そして、その壁に部屋をぐるりと囲むように置かれた数々の調度品が


置いてあった。


その中の一つの調度品である星形のパールが付いた王尺に目をやった


悪魔伯爵シャッキー(髪の毛が無数の蛇で目玉が一つの男)は、それを


手に取り言う。


「やっと手に入れた」


その言葉に、隣に居たシャッキー配下のベビルデーモンの1人、


ラ・モール大魔導士(死神風顔の半分骸骨の男)が、シャッキー


(髪の毛が無数の蛇で目玉が一つの男)に聞く。


「それはどういうものでしょう」


その言葉に、シャッキー(髪の毛が無数の蛇で目玉が一つの男)は、


「ああ、これか……これは」


と言いながら、王尺から星形のパールを外し、持ってきたバズーカ砲


のような筒の後部を開け、セットする。


そして、質問するラ・モール大魔導士(死神風顔の半分骸骨の男)に


答える。


「今、ここにはめたこの星形のパールのようなものはのは、この世界


に存在しない物質でな、これを儂は仮に『ルグス』と呼んでおるのだが、


この装置に『ルグス』をセットするとだな……」


とここまで言いかけた時、悪魔達に使役されたサハギン(魚人間)


に両腕を掴まれた居たモモア王女が、


「はなして!」


と自身の両腕をつかむサハギン(魚人間)達を振りほどき、逃げだそう


とした。


それを見て、シャッキーの側に居たもう1人の配下のベビルデーモン


のアルミュール元帥(赤いフルプレートアーマーで、顔を覆いつくし


た兜の男)が素早く、モモア王女を取り押さえ、


「ええい、暴れる出ないわ」


と言う。


すると、それをアルミュール元帥(赤いフルプレートアーマーで、


顔を覆いつくした兜の男)の側で見ていたシャッキー配下のベビル


デーモンのゾル将軍(ナポレオン風の男)が、シャッキーに聞く。


「シャッキー様、もうこの女に用はないのでは?」


それを聞いて、自身の持っている装置から目を離し、


「おお、そうじゃな、始末してしまえ」


と言うと、モモア王女を取り押さえていたアルミュール元帥


(赤いフルプレートアーマーで、顔を覆いつくした兜の男)


は、


「ははっ、」


とシャッキーの命令に頭を下げ、モモア王女を片手で押さえながら


腰の剣を抜き、モモア王女の顔のあたりに剣の刃先を見せて、


「覚悟!」


と斬りつけようとした時だった。


\ドゴッ/、\ボコッ/、\ドンッ/


と玄室の外で大きな音がして、玄室の中に外に待機していた


サハギン(魚人間)数体が、飛び込んで来る。


「待てぇ~い!」


と言う言葉と共に、その後に現れる1体のアンドロイドと


3匹のロボット犬に1人の金髪の女が入って来た。


「貴様らは何者だ!」


モモア王女を取り押さえていたアルミュール元帥(赤いフルプ


レートアーマーで、顔を覆いつくした兜の男)の隣のシャッキ


ー配下の別のベビルデーモンのヘル大将軍(エジプトファラオ


風の男)が、入って来た男達に聞くと、その男が言う。


「冒険者チームガシャーンのガシャーン!」


そしてガシャーンと名乗るアンドロイドの隣に立って女が言う。


「同じくルナ・ローレン!」


それを聞いたシャッキー配下の別のベビルデーモンのヘル大将軍


(エジプトファラオ風の男)が、


「ええぃ、冒険者風情が生意気な!」


と言うと、


その言葉にガシャーンと名乗るアンドロイドが言い返す、


「悪魔共よ、姫を返してもらうぞ!」


その言葉に、モモア王女を片手で押さえながら腰の剣を抜き、


モモア王女の顔のあたりに剣の刃先を見せていたアルミュール


元帥(赤いフルプレートアーマーで顔を覆いつくした兜の男)


が言う。


「出来るかなw」


とほほ笑みを浮かべ、さらに


「少しでも動くとこの女の命はない!」


と言い放つと、ガシャーンと名乗るアンドロイドが、苦虫を


かむような表情で、


「っくそ!」


と呟くのだった。













 モモア姫を人質に取られて動けないガシャーンチーム。


それを見たダーク大団長(ロビンフット風の男)が、手に持った


弓を引き、


「この女共々お前達も死ね!」


と言いながら矢を放とうとした時だった。


 突然、玄室の入り口から、銀色の光の球が現れ、矢を放とうと


したダーク大団長(ロビンフット風の男)を吹き飛ばし、さらに、


モモア王女の顔のあたりに剣の刃先を向けているアルミュール元帥


(赤いフルプレートアーマーで、顔を覆いつくした兜の男)をも


吹き飛ばして、モモア姫を銀色の光で包み込むと、そのままその場


を離れ、ガシャーンと名乗るアンドロイドの元へと降り立った。


そして、銀色の光が消えると、そこには、モモア姫を抱える銀色の


スーツの男が立っていた。


「な・何!」×11


驚く悪魔達。


そして、銀色のスーツの男は、側に居たルナと言う金髪の女に、


モモア姫を預けると、徐にポーズを決め、


「宇宙シェリフバルジャン!」


と名乗った。


すると、倒されたダーク大団長(ロビンフット風の男)とアルミ


ュール元帥(赤いフルプレートアーマーで、顔を覆いつくした


兜の男)が立ち上がり、


「ええぇ~い、忌々しい」


「我等を愚弄しよって!」


と悔しがり、バルジャン(トム)に向かって攻撃態勢をとる中、


他のベビルデーモン達も攻撃態勢を取ろうとした時だった。


悪魔達の攻撃態勢を見たバルジャン(トム)は、


「ここは俺が引きつける、その間にお前達は姫を外へ!」


と言いすぐさま、


「スパイラルボンバー!」


と叫び、自身をドリルのように回転させ、悪魔達に向かて


突っ込みながら、パンチを次々に繰り出す。


\ドゴッ/、\ボコッ/、\ドンッ/


「グァァァッ!」×10


悪魔伯爵シャッキーの配下のベビルデーモン達が倒されて行く中、


シャッキーだけは、その攻撃をかろうじてかわし、持っていた


バズーカーのような大きな筒を構える。


そして、この玄室から姫を連れ脱出しようとしていた、ガシャーン


達にそれを向けると、すぐさまその持っている大きな筒の装置を


起動させる。


”キュイーン"


そして逃げようとするガシャーン達の中のガシャーンにそれを向け


放った。


\バシューン/


シャッキーが放った光がガシャーンに当たると、\パッ/と、


彼のブランチの姿であるアンドロイドのガシャーンから、金髪の


男の姿へと変わった。


それを見たバルジャン(トム)はその金髪の男に言う。


「お前、こんな時に変身ブランチ解いてどうするんだ!」


と元の姿に戻ったガシャーンに怒鳴るが、当の本人は、


「いや、解除していない…ってか、勝手に……」


とバルジャン(トム)に答えた。


それを聞いたバルジャン(トム)は、


「な・なに~!」


と驚きながらも、すぐさま彼らの元に行き、彼らを庇うように立つ


と、


「兎に角、脱出しろ!」


と告げるバルジャン(トム)に、


「わ・わかった」


と頷き、姫共々この玄室を出て行くのだった。


「おお、成功じゃw」


とその様子に1人りほくそ笑むシャッキー。


そして、脱出するモモア姫達を見送るバルジャン(トム)に


装置を再び向け、


「お前もじゃ」


とシャッキーが言うと同時に、装置を起動させ、


”キュイーン"


\バシューン/


と光をシャッキーが放つと、\パッ/と、バルジャンの姿から


変身ブランチ姿からトムの姿に戻る。


「な・なにっ!」


驚くトムに、シャッキーの側に居たベビルデーモンの1人のヘル


大将軍(エジプトファラオ風の男)が、


「空を彷徨う雷よ 我が手に集いて力となれ!」


と呪文を唱え、トムに向け電撃を放つ。


\バリバリバリ/


「グァァァッ!」


トムは、ヘル大将軍(エジプトファラオ風の男)の放つ電撃を受け、


その場に倒れこむのだった。













「よしよし、上々じゃw」


と満足げにほくそ笑むシャッキーに、配下のベビルデーモンの1人の


ラ・モール大魔導士(死神風顔の半分骸骨の男)が聞く。


「これは……」


その言葉にジャッキーは自慢げに、


「おお、これはな、ブランチキャンセラーと言ってな、転生者ども


変身ブランチ能力を取り消す能力があるのじゃ」


そのシャッキーの説明に、


「おお」


と驚くラ・モール大魔導士(死神風顔の半分骸骨の男)。


そこに、アルミュール元帥(赤いフルプレートアーマーで、顔を


覆いつくした兜の男)が聞く。


「では、これでにくっき、クリスタルマンどもを……?」


その言葉に、シャッキーは頷きながらも、


「まぁ、それもある……それもあるが……」


と答えると、アルミュール元帥(赤いフルプレートアーマーで、顔を


覆いつくした兜の男)の隣のラ・モール大魔導士(死神風顔の半分


骸骨の男)がシャッキーに聞き返す。


「えっ、それ以外に別の目的が……?」


その言葉に、シャッキーが


「ああ、この装置を使えば転生者どもの能力を奪うことは造作も


ないがな、それよりもあのダリウス様の体にあった魂である猫の魂を


奪うことが出来るのだ」


「何と!」×2


シャッキーの言葉に驚く、ラ・モール大魔導士(死神風顔の半分骸骨


の男)と、アルミュール元帥(赤いフルプレートアーマーで、顔を


覆いつくした兜の男)。


そして、シャッキーの言葉にラ・モール大魔導士(死神風顔の半分


骸骨の男)が、驚きながらも再度質問する。


「それはどういうことでございましょう」


その言葉に、シャッキーが、


「儂の見立てでは、あの猫の体は、転生者達の能力で作り出される


ブランチと言うアバターの体に似ておる……」


と説明している途中からラ・モール大魔導士(死神風顔の半分


骸骨の男)が口を挟む。


「ならば、あの猫の体を消して……」


その言葉に、シャッキーは頷き、


「そうじゃ、猫の体を消し、そのむき出しの魂を狩り、我等の


ダリウス様の体に戻せば……」


と言いかけると、


「ダリウス様の完全復活がなされ、この世界はわれら悪魔の支配する


世界へと変わる……」


とラ・モール大魔導士(死神風顔の半分骸骨の男)がシャッキーの言葉


を代弁する。


それに、嬉しそうに笑いながら大きく頷く悪魔伯爵シャッキーであった。













嬉しそうに笑いあう、シャーキーにヘル大将軍(エジプトファラオ風の男)


が、


「して、シャッキー様、このものはどういたしましょう」


と倒れているトムを見て聞くと、シャッキーは、”そうだった”と言う顔で


「ああ、そうじゃなこの男には用は無いから、始末いたせヘル」


と答えると、


「ははっ、」


と頭を下げたヘル大将軍(エジプトファラオ風の男)が、倒れてるトムに


近づき、持っていた短剣で、トムに止めを刺そうとした時だった。


突然、ヘル大将軍(エジプトファラオ風の男)の前に\ボワッ/と現れる


ベビルデーモン級の悪魔。


「帥はだれだ!」


と驚き聞く悪魔伯爵シャッキーに、膝を折り、深々と頭を下げ


「わたくしは、悪魔公爵ヤブー様配下のピッポリトでございます」


と言う。


このピッポリトと言うベビルデーモン級の悪魔は、タツノオトシゴに


人間のような手足が生えてる姿をしていた。


そのピッポリトの名乗りに、


「おお、ヤブー殿の配下であったか……して、ヤブー殿の配下が儂に


なんのようだ」


と問いかけると、ピッポリト(タツノオトシゴに人間のような手足が


生えてる男)は、もう一度頭を下げ、


「恐れながら、我が主が転生者の実験を試みようと考えており、


出来ますれば、この転生者をこちらにお譲り願いませんでしょうか?」


とシャッキーに申し入れると、シャッキーは、その傅くピッポリト


(タツノオトシゴに人間のような手足が生えてる男)に問う。


「んっ、ヤブー殿は何の実験をしようとお考えなのだ」


その問いに申し訳なっそうな顔で、ピッポリト(タツノオトシゴに


人間のような手足が生えてる男)は、


「そ・それは申し上げられません」


と答えると、シャッキーの側に居たアルミュール元帥(赤いフルプレ


ートアーマーで、顔を覆いつくした兜の男)が少し怒ったように


「それでは渡せんな!」


と言うと、ピッポリト(タツノオトシゴに人間のような手足が生え


てる男)は、困った顔で、


「……転生者の前世の記憶……とでも」


と答えると、アルミュール元帥(赤いフルプレートアーマーで、


顔を覆いつくした兜の男)が、さらに


「それだけでは、わからんな」


と、ピッポリト(タツノオトシゴに人間のような手足が生え


てる男)に言い返すが、その言葉に黙ってしまうピッポリト(タツ


ノオトシゴに人間のような手足が生えてる男)に対して、シャッキ


ーは、


「まぁ、よいではないか、アルミュール元帥、我等にとって


この男は用無しなのだ、それをダリウス様のために役立てようと


ヤブー殿のの考えであれば、それでよいではないか」


とアルミュール元帥(赤いフルプレートアーマーで、顔を覆い


つくした兜の男)を諫めるシャッキーに、


「ははっ、」


と頭を下げるアルミュール元帥(赤いフルプレートアーマーで


、顔を覆いつくした兜の男)。


そして、控えるピッポリト(タツノオトシゴに人間のような手足


が生えてる男)に


「どうぞ、持ち替えられるがよいぞ」


と言うシャッキー。


そのシャッキーの言葉に恐縮し再度頭を下げ、


「では、ごめん」


と言ってピッポリト(タツノオトシゴに人間のような手足


が生えてる男)はトムを抱えそのまま\ボワッ/と消えるのだった。


それを見て、アルミュール元帥(赤いフルプレートアーマーで、顔


を覆いつくした兜の男)は、シャッキーに尋ねる。


「いったい、ヤブー様は何をお考えでしょうな」


その問いに、少し笑みを浮かべたシャッキーは、


「まぁ、よいではないか、我等はわれらの思う通り作戦に移すのみ


じゃよ、アルミュール元帥」


と答えるのだった。






今回から第4章に入って行きます。

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