75話 戦闘開始!
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意識が遠のいたテンタに、テンタのコンバットスーツのヘルメット
内の左右のモニターに映る光の精霊エードラムとオトアが、必死に
叫ぶ。
「テンタ君!」
「テンタ君!」
そこへ、悪魔石猿王が迫って来る。
それを見たテンタのコンバットスーツのヘルメット内の左のモニター
に映る光の精霊エードラムが、
「仕方ない」
と呟き、テンタの体のコントロールを自身に移す。
すぐさまスカイバリアンの上で立って、三俣の槍を構える。
\カーン/
悪魔石猿王がテンタとすれ違いざまに自身の持つ如意棒で、
突いてきたところを三俣の槍で弾く。
如意棒を弾かれた悪魔石猿王は、一旦そのままテンタを
素通りし、再びターンして先ほどと同じようにテンタ目掛けて
襲い掛かろうとした時だった。
≪戻れ、悪魔石猿王よ!≫
とベビルデーモンの1人のカイ(サボテン男)のテレパシーを
受け、”ピタッ”と動きを止めると、その場から、地上に向け
降りて行くのだった。
その様子にテンタのコンバットスーツのヘルメット内の右の
モニターに映るオトアが、左のモニターに映るエードラムに
聞く。
『どうしたんでしょ?』
オトアの問いにエードラムは、
『さぁ~?』
首を傾げるが、右のモニターに映るオトアに対して、
『そんなことより、テンタ君よ』
と告げると、右のモニターに映るオトアも
『ああ、そうでした』
と慌てて2人でテンタに再び呼びかけるのだった。
「テンタ君!」
「テンタ君!」
◇
一方、天堂』に居るシェリーとタミー達は、戦闘隊形を取る。
シェリーとタミー達の母親魔法師のミリーが支持を飛ばす。
「ヴィクセンは、『天堂』にいる人達に緊急避難を
呼びかけて!」
「レツとダイは、東支部に行って、緊急救援要請を!」
「はい」
「ヘイ」×2
ミリーの支持に、ヴィクセン、レツ、ダイは、それぞれ、
『天堂』の建物や、東支部目掛け走り出していった。
それを見たミリーが、残った者にさらに指示を出す。
「メカイダーとメカイダーダブルオーそれにアナは前衛を!」
「シェリーとタミーは中衛を!」
「わかりました!」
「了解だべ」
「うん」×2
その時だった、海から迫る俑兵の方から矢が飛んでくる。
”ピシュ彡”、”ピシュ彡”、”ピシュ彡”、”ピシュ彡”
それをすかさず、魔法の杖を振るい、魔法障壁を前衛の3人の前に
貼るミリー。
\カーン/、\カーン/、\カーン/、\カーン/
「これはおかえしよ~、パープルバスター!」
”ビシュー”
「イエローバスター!」
”ビシュー”
だが、2人の放つビームは、俑兵の体に当たると、何事
も無かったように消える。
「えっ!」
「えぇ~!」
驚くシェリーとタミーに、それを見たミリーが言う。
「どうやら、魔法攻撃無効のようね」
その言葉に、ルーク(メカイダーダブルオー)は、落胆する。
「ちぇっ、なら、俺の必殺技が使えねぇーじゃないか」
そう愚痴るルーク(メカイダーダブルオー)の横で、
「えーい!」
\バコーン/、\\バッキーン//
自身の得物である大きな戦斧を振りかぶり、渾身の力を
込めて切りつけ俑兵を破壊する。
そして、アナは、同じ前衛であるメカイダー(マイケル)と
メカイダーダブルオー(ルーク)に言う。
「そったら文句言ってんと、早うこいつら叩き潰せー」
アナにそう注意されたメカイダー(マイケル)とメカイダ
ーダブルオー(ルーク)は、
「ああ、はい」×2
と返事を返し、
「ダブルカット!」
\バシュ/
両手手刀を振り下ろすメカイダー(バウアー)。
\\バッキーン//
俑兵を破壊する。
「ダブルオーカット!」
\バシュ/
\\バッキーン//
手套で槍を真っ二つに切るメカイダーダブルオー(ルーク)。
\\バキュン//、\\バキュン//、\\バキュン//
\\バッキーン//、\\バッキーン//、\\バッキーン//
タミーは、メカイダー(マイケル)達の後ろから、銀色に光
るデザートイーグルと言う44マグナム弾が撃てる銃で発砲し、
7体の俑兵を破壊する。
その隣で、シェリーは、
「パープルウイップ!」
と叫んで、腰の右側装甲版を開き、ビームソードのような柄を
出すと、シェリーさんの掛け声とともに、そこから
紫色のビームで出来たムチが形成される。
そしてそれを使い、壊された俑兵の破片から、剣を見つ
け、それを鞭でからめ、鞭を使ってその辺を振るう。
\ピシッ/
\\バッキーン//
その時、1体1体俑兵を破壊していたメカイダ
ーダブルオー(ルーク)は、
「ええーい、かったるい!」
と言うと、
「ダブルオースクリューアタック!」
と叫び、自身をドリルのように高速回転させながら、俑兵達に
体当たりをする。
(((((くるくるくる)))))
\\バッキーン//、\\バッキーン//、\\バッキーン//
それを見たメカイダー(マイケル)も
「メカイダースピン!」
と叫び、フィギアースケーターのようにスピンして攻撃する。
(((((くるくるくる)))))
\\バッキーン//、\\バッキーン//、\\バッキーン//
全員で70体の俑兵は、倒しただろうか……。
しかし、俑兵達は、続々と海から上陸してくる。
それを見て、ミリーは思う。
(いったい、どのくらいの俑兵がいるの……)
◇
一方、テンタ達が魔物と戦っている村では、テンタから指示を
受けた禍龍が、村の北側の擁壁へやって来た。
村の北の擁壁の凍り付いた堀の向こうに、オーク300、
オーガ200体が居る。
それを見て、
「なかなかいるではないか」
と言ったかと思うと、突然、口を大きく開け、その大きな口に
光の粒子が集まり、やがて禍龍の口いっぱいに大きな光の球になる。
\\パシュッ//
それを口から撃ちだした。
”ビユーン彡”
\\ドッカーン//
しかし、オーク300、オーガ200体の一番前の列に居た
デーモンオーガジェネラル2体と、デーモンオークジェネラル
3体が、アンチマジックシールドを張り、禍龍が放つ、プラズマ
火球を消滅させる。
すると、禍龍は、
「おお、なかなか、なかなかだな」
と言うと、北側の擁壁を飛び越え、オーク300、オーガ200
体の真上にまで飛んで行き、自身の尻尾をデーモンオーガジェネ
ラル2体と、デーモンオークジェネラル3体の頭上へと振り下ろ
す。
”ビューン彡”
\\バッシ-ン//、\\バッシ-ン//、\\バッシ-ン//
\\バッシ-ン//、\\バッシ-ン//
あっという間に、デーモンオーガジェネラル2体と、デーモン
オークジェネラル3体を叩き潰す。
すると、当然デーモンオーガジェネラル2体と、デーモンオーク
ジェネラル3体が、張っていたアンチマジックシールドが消える。
禍龍は、その場に降り立ち、徐に潰れたデーモンオーガジェ
ネラル2体と、デーモンオークジェネラル3体を口に入れるが……。
\パク/、ムシャムシャ……”ペッ、ぺッ”
食べて、すぐに吐き出し言う。
「悪魔が憑依した奴は、苦みがあって美味くないな」
と言う。
しかし、地上に降りた禍龍に対して、オークやオー
ガ数体が、禍龍が、デーモンオーガジェネラル達を食べてる
隙に、禍龍の体によじ登り、あるオークは、手に持った大鎌を、
あるオーガは、手に持った剣を突き刺していたが……禍龍の硬
い表皮に阻まれ刃が通らないでいる。
「あ~ん?」
それに気づいた禍龍は、体を”ブルッ”と震わせ、自身の体に取
りついた数体のオークとオーガをふるい落とし、地面に落とされ体
勢を崩した、それら、オークとオーガを捕まえ、\パク/、ムシャ
ムシャと食べ始めた。
「うーん、オーガは筋っぽいっが、オークは脂がのっていて、美味い
なw」
と1人呟きながら、オークとオーガをむさぼり食っていた。
そして、さらに、後方より、自身に向け弓を撃つオーガや鉈で切り
つけてくるオークやその後方で臨戦態勢をとる。
それら、オークとオーガ達を見て、
「ええーい、食事中だぞ、ちーと静かにしておれんか!」
と言うなり、自身の角から電撃を放つ。
\ビリビリビリ~~~/
\\\グェ~ェー///
禍龍の電撃を受けた残り400体以上のオークと、
オーガ達は、そのすさまじい電撃の熱で、焼け死んだ。
そして、電撃で焼け死んだオークを徐に拾い上げた禍龍
は、それを徐に、
\パク/、ムシャムシャと食べ、
「う~ん、焼いた方が美味いなw」
言いながら、他の者達の戦いをそっちのけで、ひたすらそこに
あるオークとオーガの焼けた死骸を美味そうに食べるのだった。
◇
一方、村の西側の擁壁では、バルジャン(トム)が、擁壁の上から
「シルバーバスター」
”ビシュー”
ビームガンから、ビームを放つが、前列に並ぶデーモンオーガジェ
ネラル2体と、デーモンオークジェネラル3体の張るアンチマジッ
クシールドに触れたとたんビームが消える。
それを確認し、バルジャン(トム)は、先ほどガンボー(ガイゼル)
から受け取った巾着から、擁壁の床に中身を出し置く。
ガンボー(ガイゼル)が、バルジャン(トム)に渡した巾着の中身
は……と言うと、マークII手榴弾、通称パイナップル。
これは、ガイゼル(ガンボー)のブランチ能力で出したものでは
なく、彼が手作りしたものだ。
これを5個床に置き、それを順次手に取り順番に、堀の向こうに
居るオーク300、オーガ200体の前列に居るデーモンオーガジ
ェネラル2体と、デーモンオークジェネラル3体の足元目掛け投げ
た。
”ヒューン彡”
\\ドッカーン//、\\ドッカーン//、\\ドッカーン//
\\ドッカーン//、\\ドッカーン//
\\\グェ~ェー///
バルジャン(トム)が投げた手榴弾は見事デーモンオーガジェネラル
2体と、デーモンオークジェネラル3体の足元で爆発し、それらを
吹き飛ばす。
すると、案の定デーモンオーガジェネラル2体と、デーモンオー
クジェネラル3体の張るアンチマジックシールドは消えた。
そこへ、”キーン彡”と急降下してくるスカイザー(于晏)
が、変形したスカイザー・ジェット現れ、胴体部分のウエポン
ベイを開けると、
「スカイザーボム!」
と叫びそこから爆弾を投下する。
”ヒュ~彡”
\\\ドッカーン///
投下と同時にスカイザー(于晏)が、変形したスカイ
ザー・ジェットは、そのまままた急上昇し、デーモンオーガジェネ
ラル2体と、デーモンオークジェネラル3体を含むオーガ200
体とオーク300体のうち、オーガ100体とオーク200体を
粉々に吹き飛ばした。
それを見たバルジャン(トム)は、
「チョー!」
西の擁壁の上からジャンプし、残りのオーガ100体とオーク
100体目掛け、飛び込みビームソードを出して次から次と
切り倒していくのだった。
◇
そのころ東の擁壁の上では、ガンボー(ガイゼル)とグランザー
(晨)が居た。
ガンボー(ガイゼル)は徐に、自身のブランチの能力でM20A
1 スーパー・バズーカと言う所謂バズーカー砲を出し、擁壁の前
の堀の向こうに居るオーガ300体とオーク200体目掛け、バ
ズーカー砲を構える。
そして、
\\ボシュ~ン//
と放った。
それを見た堀の向こうに居るオーガ300体とオーク200体の
前列に居た、デーモンオーガジェネラル3体と、デーモンオーク
ジェネラル2体は、すぐさまアンチマジックシールドを張るが、
ガンボー(ガイゼル)が放ったバズーカの弾は、アンチマジッ
クシールドを張るデーモンオーガジェネラル3体と、デーモン
オークジェネラル2体の足元の手前に落ち爆発する。
\\\ドッカーン///
すると、デーモンオーガジェネラル3体と、デーモンオーク
ジェネラル2体の足元の手前の足元の土が吹き飛ばされ、そ
こに大きなクレータを作ると、デーモンオーガジェネラル3
体と、デーモンオークジェネラル2体が立つ地面の土が、
デーモンオーガジェネラル3体と、デーモンオークジェネラ
ル2体の重みで、クレーター側に崩れ……。
”ズルズルズル”
と、デーモンオーガジェネラル3体と、デーモンオークジェ
ネラル2体は、前のめりになりそのクレータに落ちる。
\\\ぐわ~///
すると、デーモンオーガジェネラル3体と、デーモンオーク
ジェネラル2体が張るアンチマジックシールドが消え、
「今だグランザー!」
とガンボー(ガイゼル)が、側に居るグランザー(晨)
に叫ぶと、グランザー(晨)はそれに、
「おー!」
と答え、擁壁から飛び降りる……と同時に、グランザー
(晨)は、
「グランザー・タンク!」
と叫び、ロボット形態からタンク(戦車)形態に変形する。
\\\ドスン///
タンク(戦車)形態に変形したグランザー(晨)
は、凍った堀の上に着地すると、すぐさまタンク(戦車)
の主砲を放つ。
\\\ドキュン///、\\\ドキュン///
\\\ドッカーン///、\\\ドッカーン///
\\\グェ~ェー///
あっという間に、クレーター側に滑り降りたデーモンオー
ガジェネラル3体と、デーモンオークジェネラル2体以外
のオーガとオークを駆逐していく。
その間に、ガンボー(ガイゼル)は、自身のブランチの能
力で、M134 ミニガン呼ばれるミニガン(テンタのスカ
イバリアンに取りつけてあるものと同型)を出し、擁壁の
上から、クレーターに滑り落ちたデーモンオーガジェネラ
ル3体と、デーモンオークジェネラル2体に向け発砲し。
”キュイーンキュルキュルキュル”
\\バリバリバリバリ//
\\グァァァッ//
デーモンオーガジェネラル3体と、デーモンオークジェネ
ラル2体を殲滅して行くのだった。




