74話 テンタのピンチ、その時、シェリーとタミーは
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------(第三者視点)------☆
一方、テンタ達が魔物の軍団に再び囲まれているころ。
晋王国の東側にある海岸の沖合、テンタ達が”海坊主”を倒し、
そして、禍龍を見つけた場所で、プサイ(顔がバラの花で
体は茨で出来た女)が、陵と呼ぶこの場所で、プサイ
(顔がバラの花で体は茨で出来た女)が、光の精霊エードラムにより、
陵の守備と禍龍の監視を命令じた術式を初期化された
俑兵に対し、新たな目的の術式を付加い終えたプサイ(顔がバラ
の花で体は茨で出来た女)は、
「これでいいはず」
と1人呟くと、すぐさまその千体の俑兵達を陵の外の海へと転移さた。
陵の外の海底に整列する俑兵達に、プサイ(顔がバラの花
で体は茨で出来た女)は、改めて命じた。
「いざ、晋王国王都へ!」
その言葉を受け、千体の俑兵達は、黙ってゆっくりと、晋王国王都へ
と更新し始めた。
それを、しばらく見守ったいた、プサイ(顔がバラの花で体は茨で出来た
女)は、\ボワッ/と消え、悪魔子爵ゴースンの元へと帰るのであった。
◇
------(テンタ視点)------☆
チームゴライジャーのリーダーのチャック(サンライジャー)
さんから、俺達は作戦を聞かされ、それぞれに頷くと、皆一斉に
変身の姿になる。
「GO!」×5
の掛け声とともに、チームゴライジャーの5人が変身
した姿。
次いで、チームブラザーの于晏(スカイザー)さんと、
晨(グランザー)さんが、
「ブラザークロス!」×2
と叫びながら、お互いの手首をクロスさせ変身の姿
になる。
そして、何やらガイゼル(ガンボー)さんから、巾着のような
袋を受け取ったトム(バルジャン)は、その巾着を足元に置いて
から、
「銀着!」
「ガンボー!」
とバルジャン(トム)さんとガンボー(ガイゼル)さんが、
変身の姿になった。
変身の姿になったバルジャン(トム)さんは、先ほど
足元に置いたガンボー(ガイゼル)さんから受け取った巾着を
持つ。
(何が入ってるんだろう)
と思いながらも、俺は小槌からまず、禍龍を出す。
「出でよ禍龍!」
\ボワッ/
と禍龍が空中に現れると、俺が
「禍龍悪いけど、北のオークとオーガをお願いします」
と禍龍にお願いすると、
≪相分かったw≫
と嫌がるでもなく、即座に了承してくれた。
禍龍は、俺からの指示を受け、空中をプカプカ漂いながら、村の北側
の擁壁へと向かって行った。
(心なしかウキウキしているような……)
と俺は禍龍の態度に思っていたら、俺のヘルメット内の左モニターの
エードラム様が、俺に向かって言う。
『たぶん……あの子、オークとオーガを平らげるつもりね』
その言葉に俺は、
(まぁ、別に食べてもいいけど……)
と思いながら、さらに小槌を振るい、
「スカイバリアン!」
スカイバリアンを出してから、
「赤着!」
コンバットスーツ姿に変身するとともに、三毛猫が、
「フェードイン!」
俺と合体する。
そして、チームゴライジャーのフリーズライジャー(ダニエル)
さんが、正面に見える悪魔達が作った水の堀へと、弓を構え、
「ウルトラフリーズチェリー!」
と叫んで1本の矢を放つと、その矢がいきなり10本になって、
堀の水面に命中すると、
\ピキピキピキ/
とあっという間に南の擁壁から見える堀の水面が凍り付く。
そして、これもあっという間に、村を囲む堀の水をすべて
凍りつかせた。
それを合図に、チームゴライジャーの5人はそのままに、各人
が持ち場に散る。
バルジャン(トム)さんは、西に、グランザー(晨)さんと
ガンボー(ガイゼル)さんは東に、そして、スカイザー
(于晏さんは、
「スカイザー・ジェット!」
と叫び、ロボット形態から、戦闘機形態に変形し俺と共に空へと
向かうのだった。
◇
\ピキピキ/
【悪魔石猿】
HP 950+300
MP 450+100
運動性 200+120
攻撃力 950+200
防御力 700+100
命中 80+10
回避 60+12
≪能力≫
魔法により浮空術(雲に乗り空を飛ぶ)
≪攻撃≫
魔法により掌から、火石を飛ばす。
×99
【悪魔石猿王】
HP 2800+300
MP 2000+100
運動性 800+120
攻撃力 3000+200
防御力 2500+100
命中 80+10
回避 60+12
≪能力≫
魔法により浮空術(雲に乗り空を飛ぶ)
≪攻撃≫
魔法により、口から火炎放射を放つ。
如意棒
×1
まず俺は、スカイバリアンで、悪魔石猿の居る空域近づき、
下から悪魔石猿目掛け、
「レッドバスター!」
右の太腿装甲版を開きビームガンを取り出し撃つ。
”ビシューン”
しかし、奴等はすぐさまアンチマジックシールドを張り
それを防ぐ。
俺が放った赤いビームは、奴等のアンチマジックシールド
に触れると、音もなく蒸発する。
(よしよし)
アンチマジックシールドを張っているため、奴等はこちら
に魔法攻撃が出来ない。
それを確認した俺は、悪魔石猿の前にスカイバリアンを
移動させ奴らの正面に出ると、すぐさまスカイバリアンの
フロント部分を左右に開き、中にあるミニガンを露出させ
る。
そして、スカイバリアンに備え付けられたミニガンを俺は
発砲する。
”キュイーンキュルキュルキュル”
\\バリバリバリバリ//
\\グァァァッ//
60体の悪魔石猿が次々にミニガンの餌食となるが、残り
の40体は、すぐさまアンチマジックシールドを魔法シー
ルドに切り替え、俺のミニガンの攻撃を防ぐが……。
\キーン/
とロボット形態から、戦闘機形態に変形した、スカイザー
(于晏)さんが、下から急上昇し、奴等の乗る雲
目掛け飛んでくる。
悪魔石猿達は乗ってる雲の下は見えない……それを利用しての
攻撃だ。
「スカイザーミサイル!」
両翼に付いている4発のミサイルを発射するスカイザー(于晏)
さんの攻撃だった。
\ボシュッ/、\ボシュッ/、\ボシュッ/、\ボシュッ/、
”シュルルル”
スカイザー(于晏)さんの放つミサイルは、次々に悪魔
石猿達の乗る雲を突き抜け命中する。
\\\ドッカ~ン///、\\\ドッカ~ン///、
\\\ドッカ~ン///、\\\ドッカ~ン///
残り40体のうち39体の悪魔石猿は、粉々となったが、
ただ、1体、悪魔石猿王だけは、この攻撃を辛くも回避した。
スカイザー(于晏)さんは、そのまま上昇を続け、
悪魔石猿王の頭上数百mで、再びターンし、今度は悪魔石猿王目掛け、
急降下し、再び悪魔石猿王目掛けミサイルを撃つ。
「スカイザーミサイル!」
両翼に付いている4発のミサイルを発射する。
\ボシュッ/、\ボシュッ/、\ボシュッ/、\ボシュッ/、
”シュルルル”
スカイザー(于晏)さんの放つミサイルは、悪魔石猿王
を襲うが、悪魔石猿王は持っていた如意棒をくるくると
回転させ、スカイザー(于晏)さんの放つミサイル4発
すべて防ぎきる。
\\\ドッカ~ン///、\\\ドッカ~ン///、
\\\ドッカ~ン///、\\\ドッカ~ン///
そして、スカイザー(于晏)さんは、地上までそのまま
急降下して行った。
なので、俺は左腕のガントレットから突き出しているナイフの
柄を掴み、剣ではなく槍をイメージしてすぐさま抜く。
そしてその三俣の槍の柄を悪魔石猿王目掛け伸ばした。
”ビユーン彡”
しかし、悪魔石猿王は、悪魔石猿王で、自身が持っている如意
棒を俺と同じように、
”ビユーン彡”
と俺目掛けて伸ばしてきた。
\ガシッ/
\ドン/
悪魔石猿王は、俺の伸ばした槍の穂先を”ガチッ”と左手で
受け止めるが、俺は奴が伸ばす如意棒の先を真面に腹に受けて
しまった。
「うぅっ、ぐぅぅ…」
意識を失いそうになりながらも、俺は、槍を自身の手元まで、
戻すことは出来たのだが……。
ここで、意識が遠のいて行った。
「テンタ君!」
「テンタ君!」
オトアと、エードラム様の声を聞きながら、俺はやがて意識を
失ったようだ。
◇
------(第三者視点)------☆
一方、テンタ達が、魔物と戦ってろころ、『天堂』に居る
シェリーとタミーは、朝食を終え、一緒に食事をしたメカイダーこと
マイケルと、メカイダーダブルオーことルークにシェリーが話しか
けた、
「ねぇねぇ、2人共転生者だよねw」
その言葉に、
「ああ、そうだよ」
「それがどうした?」
と、マイケル(メカイダー)とルーク(メカイダーダブルオー)
が言うと、”えへへ”って顔でタミーが聞く。
「2人とも泳げる?」
その問いに、マイケル(メカイダー)とルーク(メカイダーダ
ブルオー)は、
「まぁ」
「ああ、泳げるけど?」
と返すと、今度はシェリーが、
「水着は持ってないよね」
と聞くと、マイケル(メカイダー)とルーク(メカイダーダ
ブルオー)が、
「うん」
「そういやこっちに来て泳ぐって発想がなかったから、持っ
てねーわ」
その答えに、シェリーとタミーが少し困ったような顔をする。
しばらく考えたシェリーが、この部屋付きのメイドのランラン
に聞く。
「えーと、貸し水着とかあったりします?」
と聞くと、メイドのランランが、
「お貸しする水着と言うのはございませんが、水着はご用意
出来ますが……」
と答えると、タミーが
「それって、いくらですか?」
と聞くと、メイドのランランは、首を横に振り、
「いえいえ、無料です」
その言葉に、シェリーとタミーが思わず、
「ただ!」×2
と大きい声で聞き返すと、メイドのランラン大きく頷きながら、
「はい」
と答え、さらにシェリーとタミーに聞く、
「ご用意いたしますが、どなた様がお使いになられますか?」
と聞き返すと、シェリーとタミーはそろって、マイケル(メ
カイダー)とルーク(メカイダーダブルオー)を指さした。
「畏まりました」
そう言って、メイドのランランは部屋を出て行くのだった。
◇
メイドのランランの持ってきた水着は黒のトランクス型
の水着だった。
それを見たマイケル(メカイダー)とルーク(メカイダー
ダブルオー)の2人は、すごく嫌がったが、メイドのラン
ラン曰く、男性用はこの方1つしかないと言われたのと、
シェリーとタミーに半ば強引に履かされ、渋々それを履
き、今シェリーとタミーそれにマネージャーのヴィクセ
ンと共に、海で泳いでいる……訳ではなく、シェリーと
タミーが海で浮き輪に浮いているのを、2人はひたすら
泳ぎながら押していた。
\キャハハッ/、\キャハハッ/
とシェリーとタミーが、マイケル(メカイダー)とルー
ク(メカイダーダブルオー)の2人に浮き輪を押しても
らいながらはしゃぐ。
そこ傍らで、マネージャーのヴィクセンは、自身も浮き
輪で海に浮かび、自身の尻尾をスクリューのように回転
させ、シェリーとタミーを追いかけていた。
5人が海で遊んでいる中、シェリーとタミーの母親で
あるミリーとガイゼルの妻のアナは、初日同様、東屋で
ビーチチェアーに寝そべりながら、ミリーはシャンパン
を、アナさんはエール(ビール)を飲んでいた。
そして、その奥では丸テーブルに立ったままのケンタ
ウロスのレツとダイが、エール(ビール)を飲みながら
テーブルに置いた焼いたフランクフルトをかじっている。
テンタ達ガンブレイブのメンバーが、『天堂』
に到着時と同じ風景がそこに流れるのだった。
◇
泳ぎ疲れた5人は浜辺へと上がる。
若干2名のシェリーとタミーは泳いではいないが……。
浜辺へと上がった5人は、ログハウス風の建物で、
5人仲良く”かき氷”を注文する。
前回同様、シェリーとタミーそれにヴィクセンは、いちご
練乳のかき氷で、マイケル(メカイダー)とルーク(メカイ
ダーダブルオー)の2人は、メロンを選択し、隣の東屋に
注文したかき氷をもって移る。
そして、ケンタウロスのレツとダイの隣のテーブルで、
かき氷を食べる。
「いただきます」×5
と手を合わせかき氷を食べようとした時だった。
\ズン/、\ズン/、\ズン/
と海の方から地響きのような低い音が響いて来た。
「んっ!?」
「なんだべ!?」
その異変に真っ先に気づいたのは、東屋でビーチ
チェアーに寝そべりながら、お酒を楽しんだいた
ミリーとアナだった。
そして、2人が異変に気付いて間もなく、ビーチを
取り囲む魔物避け用のフェンスが、”ギシギシ”と
揺れたかと思ったら、
\\バッキーン//
と破られる。
「何っ!」
「何だ!」
「えっ!」
「何が起こったの!?」
「な・なんですか!?」
この時になって、ようやく
テーブルでかき氷を楽しんでいたマイケル(メカ
イダー)とルーク(メカイダーダブルオー)それに
シェリーとタミーにヴィクセンが気づいた。
そして、ここに来てケンタウロスのレツとダイも、
気づく。
「あねさん」
とレツが、ミリーに声を掛ける。
その時、ミリーが全員に向かって言う。
「みんな、戦闘隊形を取りなさい!」
その言葉にアナが真っ先に反応し、自身の小槌から、
自分が現役時代使っていた大きな戦斧を取り出し、
すぐさま構える。
全員に号令をかけたミリー自身も、自分の持つ
小槌から、これも自分が現役時代使っていた、
魔法の杖を出した。
シェリーとタミーも続く。
「紫着!」
「黄着!」
とすぐさまコンバットスーツ姿に変身し、それに
少し遅れて、マイケル(メカイダー)とルーク
(メカイダーダブルオー)も、
「チェンジ!」
「チェンジ・メカイダーダブルオー!」
それに加え、ケンタウロスのレツとダイは自身の
得物である、魔法の剣と弓を構えた。
そして、9人が見たものは、魔物避けのフェンス
を破り上陸しようとしている千体の俑兵の姿だった。




