25話 冒険者VS悪魔(後編)
カクヨムにても同時掲載しています
https://kakuyomu.jp/works/16817139558796768457
そのころ、サイバティック・ジェイミー(ワグナー)さんは自身を
囲むゴブリン達をモーニングスターを振り回し、全滅させいた。
"シュッ”
何かの異変に気付き、身をかわすサイバティック・ジェイミー
(ワグナー)さん。
\シュパッ/
だが、持っていたモーニングスターの鉄球が2つに切れた。
「えっ!」
驚きながらも身構えるサイバティック・ジェイミー(ワグナー)さん。
すると、自身前方数十メートルの所に剣を構え立つデーモン
ゴブリンジェネラル。
「あっ、やったわねぇ~」
自身を攻撃したであろうデーモンゴブリンジェネラルを見つける
と、すぐさま走り出した。
その時速96km。
高速で迫ってくるサイバティック・ジェイミー(ワグナー)さんを見て、
デーモンゴブリンジェネラルが剣を振る。
"シュッ”
すると、デーモンゴブリンジェネラルが振るう剣から風の刃がサイバ
ティック・ジェイミー(ワグナー)さんを襲うが、それをサイボーグの目と
耳で素早く感知し、すんでのところで、それをかわしながら進む。
あっという間にデーモンゴブリンジェネラルの前に立つと、再び剣を
振るおうとするデーモンゴブリンジェネラルの剣を左手で受け止めた。
\\バシッ//
サイバティック・ジェイミー(ワグナー)さんに剣を受け止められ驚く
デーモンゴブリンジェネラル。
次の瞬間、
\\\バッキーン///
受け止めた左手を捻り、デーモンゴブリンジェネラルの剣を折る。
と同時に、左目から、赤いレーザー光線を出す。
\ピー/
そして、デーモンゴブリンジェネラルの胸にある悪魔核を破壊した。
悪魔核を破壊された、デーモンゴブリンジェネラルは、胸から紫色
の光の粒子が噴き出し、つづいて、目、鼻、口、耳から黒い煙を吐き
出し……そして、膝を”ガク”と折り、崩れ落ちるようにその場に
倒れたのだった。
◇
「レッドバスター」
”ビッシューン”
\ズキュン/
俺はビームガン(光線銃)で、デーモンゴブリンジェネラルが、空中に居る
デーモンレディー(マヤ)さん目掛け放つ矢を打ち落とす。
と同時に、
「デーモンクロー!」
”シュシュシュシュシュ”
さらに矢を放とうとしているデーモンゴブリンジェネラルに、爪のマシンガン
で攻撃するが、デーモンゴブリンジェネラルの後ろに居た、デーモンゴブリ
ンキングが、自身が持っている魔法の杖を振るい、そのデーモンゴブリンジ
ェネラルをバリアーで包み込む。
\\\カンカンカン///
デーモンレディー(マヤ)さんが放った爪のマシンガンは、すべて弾かれて
しまった。
「くっそ!」
悪態をつくデーモンレディー(マヤ)さん。
マヤさんが地上に居る俺に言う。
「バルバン(テンタ)、倒せとは言わないから、あのデーモンゴブリンキングを引き
つけてくれない?」
それを聞いて俺は黙って頷き、デーモンゴブリンキングの後ろに回ろうとする
のだった。
◇
「レッドバスター」
”ビッシューン”
俺は、デーモンゴブリンキングの後ろに回り込みビームガン(光線銃)で、
攻撃するが……。
\\\ビシャー///
デーモンゴブリンキングが持つ魔法の杖が自動的に働き、バリアーを張って
俺の放つビームをはじいた。
そして、ゆっくり俺の方を向く。
と、
杖を突き出し杖の先が光る。
デーモンゴブリンキングの周りに4~5本の槍が浮かぶと同時に俺に向かっ
て、槍が飛んできた。
”シュッ”、”シュッ”、”シュッ”、”シュッ”
俺は咄嗟に右に跳ぶ。
\シュポン/、\シュポン/、\シュポン/、\シュポン/
俺が立っていた場所に槍が刺さる。
右に跳んだ俺はゴブリン達をおびき寄せるため、用意した宝箱をひっくり
返し、\\\ドンガラガッシャン///
\\チャリンチャリンチャリン//
あたりに偽金貨をまき散らす。
正直俺が、デーモンゴブリンキングを相手取るのは、はっきり言って
無理ゲーに近い。
【デーモンゴブリンキング】
HP 300+1200
MP 100+400(封印中)
運動性 50+200
攻撃力 200+800(+魔法の杖900)
防御力 100+400(+魔法の杖800)
命中 80+ 10
回避 60+ 5
×1
【テンタ(コンバットスーツ装着時)】
HP 500
MP 150
運動性 100
攻撃力 700
防御力 600
命中 88
回避 82
せめてもの救いは、デーモンゴブリンキング本体のMPが、
サイキックレディー(メル)さんのブランチスキルで、封印され
てることだが……。
◇
俺が、デーモンゴブリンキングの相手をしてる間にデーモンレディー
(マヤ)さんは、石化の弓を持ったデーモンゴブリンジェネラルと戦って
いた。
「デーモンクロー!」
”シュシュシュシュシュ”
矢を放とうとしているデーモンゴブリンジェネラルに、爪のマシンガンで攻撃
し、デーモンゴブリンジェネラルの持っている弓を破壊した。
\\バッキーン//
デーモンゴブリンジェネラルは弓を破壊されると、”バサ”と背中の翼を広げ、
デーモンレディー(マヤ)さんの所まで飛んで行き、デーモンレディー(マヤ)さん
の両腕を掴み上げ、
『デーモンクロー』を撃てなくした。
「んっ、なんて馬鹿力なのこいつ!」
両腕を掴まれもがく、デーモンレディー(マヤ)さんだったが……。
「デーモンテール!」
デーモンレディー(マヤ)さんは自身の三俣になった尻尾の先をデーモンゴブリン
ジェネラルの脇腹に突き立てた。
\ズボッ/
\\ぐぇ~!//
そして、尻尾の先から悪魔専用の毒を注入する。
”ドクドクドク”
すると、デーモンゴブリンジェネラルは力が抜け、掴んでいたデーモンレディー
(マヤ)さんの両腕を離し、”ガク”となって、そのまま墜落した。
\\\ドスーン!///
デーモンゴブリンジェネラルが落ちた地面に、大きなクレーターができ、そこで
デーモンゴブリンジェネラルは絶命した。
「へへぇ~ん」
それを見たデーモンレディー(マヤ)さんは自慢げに胸を張るのだった。
◇
そのころ、メカイダー(バウアー)さんが、”メカイダースピン”でほとんどの
ゴブリンを蹴散らし倒していた。
今、メカイダー(バウアー)さんの目の前には、魔法の杖(キングとは別の)
を持ったデーモンゴブリンジェネラルが立ちはだかっていた。
デーモンゴブリンジェネラルが、徐にメカイダー(バウアー)さんに持っている杖を
突き出し、
\ピカッ/
杖の先が光ったと思ったら、
\\\バリバリバリ~///
電撃を放つ。
デーモンゴブリンジェネラルが放った電撃は、メカイダー(バウアー)さんを
襲うも、
\\\ビリビリ~///
平然と、デーモンゴブリンジェネラルの前に立つメカイダー(バウアー)さん。
「悪り~な、電撃は俺には効かないようだぜw」
平然と、自身の前に立つメカイダー(バウアー)さんに驚く、デーモンゴブリン
ジェネラル。
「ダブルカット!」
\バシュ/
驚くデーモンゴブリンジェネラルに対し、一旦ジャンプし、両手手刀を振り下ろす
メカイダー(バウアー)さん。
”プッシュー”
両腕をメカイダー(バウアー)さんに切り取られ、傷口から紫の体液と煙を出しな
がら、苦しむデーモンゴブリンジェネラル。
\\\ギョエ~!///
に対し、一旦下がったメカイダー(バウアー)さんは再びジャンプし、デーモン
ゴブリンジェネラル目掛け落下しながら、胸の前で両腕をクロス(×)させ。
「デス・エンド!」
胸の前で交差した腕から衝撃波を放った。
”ビヨ~ン、ビヨ~ン”
\\\ドッカ~ン///
衝撃波を受けたデーモンゴブリンジェネラルの体は爆発四散した。
◇
サイキックレディー(メル)さんの目の前には、デーモンゴブリン
ジェネラルが着けている魔法の指輪から召喚した魔人(巨人)が
立っていた。
\ズンズンズン/
地響きを上げ、サイキックレディー(メル)さんに迫る魔人(巨人)。
しかし、サイキックレディー(メル)さんは落ち着き払った様子で、
「サイキックリバース」(念動力による反転)
と言うと、
”シュゥ~”と
目の前の魔人(巨人)が、急に元のデーモンゴブリンジェネラルの着ける
指輪の中に戻った。
驚く、デーモンゴブリンジェネラル。
すると空中から、
「デーモンクロー」
デーモンゴブリンジェネラルがかざす指輪にデーモンレディー(マヤ)さん
が爪のマシンガンを放つ。
”シュシュシュシュシュ”
\\バキ~ン//
デーモンゴブリンジェネラルのつける指輪は粉々になった。
そこへ、サイキックレディー(メル)さんが放つ。
「サイキックウエーブ!」(念動波攻撃)
”ビヨ~ン、ビヨ~ン”
\\\ドカ~ン///
サイキックレディー(メル)さんの攻撃を受けたデーモン
ゴブリンジェネラルは爆発四散した。
サイキックレディー(メル)さんは上空のデーモンレディー
《マヤ》さんに向かい親指を立て言う。
「Good job」
◇
「あちゃ~、あちゃ、ちゃちゃちゃちゃ~!」
\ドゴッ/、\ドスッ/、\ボスッ/
残りのゴブリン達を、得意の拳法で一掃するケンジロウ
(梁先生)だったが、そこに
\ボー/
と炎が襲う。
それをかろうじて避けるケンジロウ(梁先生)。
自身を襲ってきた炎の先を見ると、そこには槍を構えた
デーモンゴブリンジェネラルが居た。
\ボー/
さらにデーモンゴブリンジェネラルが槍から炎を出し、
ケンジロウ(梁先生)を攻撃した……その時、
突然、”サッ”と現れ、炎からケンジロウ((リャン)先生)を
守る黒い物体。
「悪いな~お前の炎は俺に効かないようだ」
と言う。
自身を庇う黒い物体を見たケンジロウ(梁先生)
が言う。
「もう、再起動したのか」
それに左手を上げ一言、
「ああ、もう動けるぜ先生」
と言うメカイダーOO(ジョーダン)さんの姿だった。
それを見たデーモンゴブリンジェネラルは炎攻撃が効かないと
見るや。
\キエー/
雄たけびのような声を上げ槍でメカイダーOO
(ジョーダン)さんを持っている槍で突こうとするが、それを
"サッ"と華麗にかわすと同時に、
「ダブルオーカット!」
\\バッキーン//
手套で槍を真っ二つに切る。
「先生、今だ!」
メカイダーOO(ジョーダン)さんの言葉に頷くと、
ケンジロウ(梁先生)は、
「あちゃ~、あちゃ、ちゃちゃちゃちゃ~!」
\ドゴッ/、\ドスッ/、\ボスッ/
と拳で滅多打ちにするが……。
撃たれたデーモンゴブリンジェネラルはノーダメージのように見える。
「お前はすでに地獄に行っている」
とボソとケンジロウ(梁先生)が言った瞬間。
”ピッシャー”
と、デーモンゴブリンジェネラルの体中から紫の血が噴き出し、
\\\バーン///
そして、ゴブリンジェネラルの体は爆発四散した。
◇
「スパークソバット」
\ボスッ/、
俺は後ろ回し蹴りでデーモンゴブリンキングに蹴りを入れる。
が、
すぐさまデーモンゴブリンキングは杖でバリアーを張る。
しかし、俺の蹴りはバリアーをすり抜け、デーモンゴブリン
キングの胸に命中する。
\バキ/
デーモンゴブリンキングは少し、よろけたものの平然としてる。
(少しは痛がれ!)
と思いつつ……。
本来、”スパークソバット”は、蹴り足に電撃をまとわせ
蹴る業だ。
しかし、蹴り足にまとわせた電撃は例のバリアーをすり抜け
る時に消されたが、蹴りそのものは奴の体を捉えた。
もう一度奴のデーターを出してみる。
【デーモンゴブリンキング】
HP 300+1200
MP 100+400(封印中)
運動性 50+200
攻撃力 200+800(+魔法の杖900)
防御力 100+400(+魔法の杖800)
命中 80+ 10
回避 60+ 5
×1
で、今の俺のデーター
【テンタ(コンバットスーツ装着時)】
HP 500
MP 150
運動性 100
攻撃力 700
防御力 600
命中 88
回避 82
そして、
【ヒムカイテンタ】
HP 85
MP 30
運動性 35
攻撃力 35
防御力 35+300(魔革)
命中 70
回避 40
但し、これは武器なしのデーターだ。
武器を持ったデーターは、
【ヒムカイテンタ武器あり】
HP 85
MP 30
運動性 35
攻撃力 35+700(銃と手裏剣)
防御力 35+300(魔革)
命中 70
回避 40
攻撃力だけ考えたら、若干元の姿に戻った方が効果あり
そうだが……。
だが、敵の攻撃を喰らえば……確実にThe endだ。
と考え事をしていたら、
「うわぁぁぁぁぁぁぁ~!」
自分がまき散らした偽金貨に足を取られ、体制を崩す俺。
「しまった!」
\ドスン/
俺が足を滑らせ尻もちをついたタイミングを狙って、
デーモンゴブリンキングが杖を突き出し、電撃を放った。
\\ビリビリビリ~//
「うっ…………う?」
\\\バリバリバリ///
見ると俺の周りにバリアーが張られている。
≪テンタ君、大丈夫!?≫
(その声は……オトア!?)
「どうしたんだ、危険だから砦に居ろって!」
と少し怒り気味に俺が言うと、
≪だって見てられないんだもん!≫
と言い返された。
俺の後ろに居た三毛猫が俺の前に回り込み、
”シャー”
とデーモンゴブリンキングを威嚇した。
(ああ、……確かに、ごめん)
と心で三毛猫に謝った。
(うんw)
ここで、俺はひらめく。
「オトア、俺が変身を解いたら俺の肩に乗って」
≪この状況で変身解くの!?≫
と驚く三毛猫に、
「いいから、いいから」
と宥める俺。
≪……んーわかった≫
渋々だが三毛猫の了解を取った。
「じゃーいくよw リバース」
俺が変身を解いたと同時に、俺の肩によじ登る三毛猫。
「奴が攻撃したらバリアーを頼む」
≪わかった≫
デーモンゴブリンキングが杖を突き出すと杖の先が光、奴の周りに
4~5本の槍が浮かぶと同時に俺に向かって、槍が飛んできた。
”シュッ”、”シュッ”、”シュッ”、”シュッ”
と同時に三毛猫がバリアーを張る。
\カン/、\カン/、\カン/、\カン/
バリアーが奴の槍を弾いた。
俺はすかさず、銃を抜き撃つ
\バキュン/、\バキュン/、\バキュン/、\バキュン/
、\バキュン/
5発の弾を胸にぶち込んでやった。
(暴発予防で、初弾は5発しか入れていない)
デーモンゴブリンキングの胸からは、紫の煙がもうもうと出、
苦しんでいるように見えたが……。
悶えながらも、デーモンゴブリンキングが杖を突き出し、
電撃を放った。
”ビリビリビリ~”
\\\バリバリバリ///
すぐさま三毛猫がバリアーを張り奴の電撃を弾く。
「なら!」
俺はベルトの後ろにある白い☆(手裏剣)を取り出し投げ
た。
”シュッ”
”クルクルクル”
\グサッ/
俺の投げた白い☆(手裏剣)は奴の左手の甲に刺さると……。
奴の体内の魔力を吸い出し、
\ピキ/、\ピキ/、\ピキ/
と左腕を凍らせた。
\グオー/
右手に持ったいた杖を放り出し、右手で左手の手裏剣を必死で
抜こうとするが、凍った手に見る見る氷が張り、その氷が盛り上
がって行き、なかなか手裏剣が抜けない。
俺はその間に、銃の弾をリロードする。
今度は、MPD弾。
※(MPD弾とは、弾が命中した相手のMPを空中に拡散させる
弾のこと)
\バキュン/、\バキュン/、\バキュン/、\バキュン/
、\バキュン/
胸の心臓の横悪魔核がある場所だと思われるところに5発撃ちこ
んだ。
\グオー/
デーモンゴブリンキングは、胸から紫色の光の粒子が噴き出し、
つづいて、目、鼻、口、耳から黒い煙を吐き出し……。
崩れ落ちるようにその場に倒れたのだった。
俺は、デーモンゴブリンキングの死亡を確認すべく近づき、
死亡を確認した。
≪死んでる?≫
と三毛猫が聞いてくるので、
「やったみたいだ」
と答え、
(こいつのおかげで苦労したんだよな)
って思い、少し憎しみを込めて、奴が落とした杖の先にある
魔晶石のようなものを、
\バキュン/
と撃って
\パキ~ン/
破壊した。
その時だった。
突然、俺(肩に乗ったオトア含む)の前に空間の穴が出現し、
”ピシュー”
「うわぁぁぁぁぁぁぁ~!」
≪キャァァァァァァァァ~!≫
と俺と三毛猫は、その空間に吸い込まれるのだった。
劇中の梁先生のブランチ『ケンジロウ』は、北斗の拳 ケン〇ローがモデルですが、
これは、豆の友人が北斗の拳 のファンだったこともあり、彼をモデルに考えました。
なので、転生前に大地震で亡くなった設定は、彼が実際神戸の地震で、自宅が真っ二つに
割れ、九死に一生を得たのがヒントです。




