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~異世界転移~ 彼女のカラダを取り戻す(何故か異世界でヒーローやってます)  作者: グリンピースの豆ごはん
第6章 悪魔時空
203/204

202話 ラブラブクラッシュ!

カクヨムにても同時掲載しています


https://kakuyomu.jp/works/16817139558796768457




------(テンタ視点)------☆






 急にダリウスの顔が険しくなり、叫ぶように言う。


「人々は私に神のくせになぜ天変地異を止まられなかったのか!


と私を責めたの……そして人々の怒りが暴動となり、それから


私を守ろうとして……テンダー、テンダーは、暴徒となって迫る


人間達に殺された!」


と叫びだし、ダリウスのその叫びと共に、ダリウスの全身に黒い


毛が生え、そして体は元の巨大なダリウスへと戻って行ったんだ。


そして、


「おのれ~人間共私のテンダーを返せ!」


と女の声から男のような声で雄たけびのごとく叫ぶ。


と、その時だった。


”ビシューン”=====


”ビシューン”=====


”ビシューン”=====


と空からダリウス向けビームが襲う。


\\\ドッカーン///


 大きな爆炎がダリウスを覆ったんだ。


「倒したのか!」


と俺は叫んだんだが、その時隣に居たオトアが首を横に振り、


「いいえ」


と答える。


 爆炎が消えると、そこにはダリウスが無傷で立っていた。


「どういうことだ」


俺はそこに立つダリウスを見てそう呟くと、隣に居たオトアは、


「おそらく、私と同じように無限結界と悪魔闘気を合わせた複合


障壁バリアを張ったんだと思う」


と答えた。


その時だった。


「おのれ~虫けらども~!我の邪魔ばかりしおって」


とダリウスが言った途端、ダリウスの目が輝き胸の真ん中が光りだした。


「あっ!いけない」


俺の隣のオトアがそう慌てながら言うと、即座に障壁バリアで、俺達が


乗る禍龍かりゅうごと包み込んだ途端、ダリウスの全身から紫の光が放たれる。


☆\\\ピカー///☆


上空に居たクリスタルフェニックスはじめ5機の起動兵器がその光を浴びて、


\\\ドッカーン///


次々と爆発炎上するだけでなく、同じく上空に留まっていた悪魔城も蒸発する。


だけでなく、辺りのグロルの森の木々がなぎ倒され蒸発して行った。


 ダリウスを中心にきのこ雲が上がり、やがてそれが晴れると……。


ダリウスを中心に大きなクレーターが出来、そこにはダリウスを立っていた。


恐らく被害はここを中心に半径2kmにはなるだろうか……。


「あっ、皆が!」


俺は驚きそう叫ぶと、隣似たオトアは冷静に言う。


「大丈夫よ」


「えっ、何で!?」


そんなオトアに俺はそう聞き返すと、オトアは黙って下を指さす。


「んっ!?」


俺は疑問に思いながらもオトアが指さす方を見ると、そこには


クリスタルマン(ニム博士)をはじめとする柱達や、トムさんガイゼル


さんをはじめてとする我がガンブレーブのメンバーに、仮面ソルジャー


チームやゴライジャーチーム、デビライザーチームに、アメヒロチームに


チームバンダムメンバーにホワイトキャッスルメンバー。


皆が地上にできたクレーターから少し離れた場所に居た。


(ああ、緊急転送で……)


俺は”ほっ”と胸を撫でおろす。


が!


巨大なクレーターに1人佇むダリウスは、未だ空中に佇む俺達を見て、


「っく、あれを喰らっても……まだ」


と俺達を睨みながら言うと、俺の隣に居たオトアがそんなダリウスに


「いいかげんになさい」


と睨みつけ一喝する。


その言葉に一瞬たじろぐダリウスだったが、


「な・何を……何もわからんくせに!」


と言い返した。


そんなダリウスにオトアは、


「何もわかっていないのはあなたの方よ」


と言い返す。


「何だと!……」


とダリウスが言い返そうとした時、オトアは右手を上げる。


それを見て何かの異変を感じたダリウスは黙ってしまった。


するとオトアの頭上に、光がともりその光は人の姿に変わる。


と、


「えっテンダー」


と驚いたダリウスは女の声に戻り言う。


そして、その人型の光を見つめるダリウスに向かってオトアは、


「テンダーさんは、あなたに復讐してほしいとは思っていないわ」


と告げると、オトアの頭上に現れた人型の光は、”すー”と


ダリウスの方に降りて行き、


『スューロワ……』


と声を掛ける。


するとダリウスは目を潤ませ、


「テンダー」


と返す。


『もういい、スューロワ……もういいんだ』


と目に涙を浮かべ言うダリウスにその人型の光は言うと、


巨大なダリウスの体から光が飛び出す。


そしてその光が人型へと変わると、テンダーと呼ばれた


人型の光は両手を広げ言う。


『さぁ、おいでスューロワw』


それを見たダリウスから抜け出した人型の光は、両手を


広げる人型の光の胸に飛び込む。


そして、自身の胸に飛び込まれたテンダーと呼ばれる人型の


光は、ダリウスから飛び出した人型の光を抱きしめると、その


頭を撫でながら、


『よく頑張った……でも、もういいだろう、人間達を許してやっ


てくれ』


と言うと、ダリウスから飛び出した人型の光は、涙のような


ものを流してるように見えた。


涙を流しながら小さく、


『ええ』


と答えると、テンダーと呼ばれた光とダリウスから離れた光


はお互い手を繋ぎ、空のかなたへと消えて行くのだった。












\\\ズズズズズ///


大きな地響きと共に巨大なダリウスの体は、元の魔王(アザートホース)の姿に戻った。


「な・何が起こったと言うのだ」


と大きな毬藻が言う。


そして、


「まぁ、これで我は自由の身だ」


と呟くと同時に空中に浮かぶ俺達を認識したのか、


「な・なんだお前ら!」


と言うと、体の中心部が穴が開き、その穴からものすごい炎を吐きだした。


\\\ボ~///


俺達はその火炎に包み込まれる……が、


オトアの張る障壁により無傷だった。


「な・なんだと!」


自身が吐く炎を浴びても無傷の俺達を見て、驚く魔王(アザートホース)


なおも、何か攻撃を仕掛けようとする魔王(アザートホース)を見てオトアが俺に


言う。


「テンタ君、倒しましょう」


そう言うとオトアは右手を天使掲げる……と瞬時にオトアの右手に剣が現れる。


その剣の柄を2人で握ると、オトアは乗っている禍龍かりゅうに言う。


禍龍かりゅう突撃!」


すると禍龍かりゅうは、その言葉に黙って頷き、魔王(アザートホース)目掛け突撃を


する。


”ビユーン”===========


俺達が持つ剣にオトアが魔力を込めると、1mほどだった刀身が光に包まれる。


禍龍かりゅうは急降下し魔王(アザートホース)に迫ると、ぶつかる寸前、


急上昇をするタイミングで俺とオトアは禍龍かりゅうの頭部から飛び出した。


「ちょー!」


「とー!」


すると俺とオトアが持っていた光に包まれていた刀身がものすごく長くなり、


「「ラブラブ・クラッシュ!」」


と俺とオトアが声をそろえ剣を振るうと、


\\\ズバーン///


魔王(アザートホース)の体を真っ二つに切り裂いた。


が、その魔王(アザートホース)の切り裂かれた体から1つの光が飛び出す。


それを見た俺は腰後ろの刀を抜き言う。


「カムイさんお願いします」


と言いながらその光に向かって投げつけた。


俺が投げたカムイさんは、(((くるくる)))と回転しながら、その光に


向かうと\\ズバーン//とその光を切り裂いた。


切り裂かれた光は、そのまま切った刀の刃の中に吸い込まれて行くのだった。


”ヒューン”~~~


落下する俺とオトアを禍龍かりゅうが拾うと同時に、


\スパン/


切り裂いたカムイさんは、俺の手元に戻って来たのでそれを腰の後ろの


鞘にしまった。


禍龍かりゅうは俺達を乗せたまま、そっと地上に着地すると、俺達が降り


やすいように頭を下げてくれた。


「「とー」」


と俺とオトアがその禍龍かりゅうの頭から飛び降りて、お互い顔を見合わせ


「終わったね、テンタ君」


「終わったなオトア」


と言いながら、俺はオトアをギュッと抱きしめるのだった。












 俺とオトアがその場でしばらく抱き合っていると、


「ヒューヒュー」


「お熱いなwお二人っさん」


と茶化すような声が聞えると、そこには、


チームバンダムのスレンダー(Bファイター)さんとダンバ(ダム)さん


が俺達を見てニヤニヤしていた。


俺とオトアは”はっ”としてすぐ離れたが、そんな俺達に


その後ろから来たガレン(クリスタルマンエメラルド)さんが、


ニコニコしながら、


「何を遠慮している、恋人同士何だろう、さぁ抱き合った、


抱き合った、何ならここでチューしろw」


とけしかける。


俺とオトアはお互いの顔を見て急に顔を赤くして黙って


俯いてしまった。


そこに、チームデビライザーのマヤ(デーモンレディー)


さんとチームアメヒロのメル(サイキックレディー)さんが


やって来て俺達をからかうスレンダー(Bファイター)さんと


ダンバ(ダム)さんそれにガレン(クリスタルマンエメラルド)さん


達に言う。


「エメラルド柱、そんなにいじめたらだめですよ」


「そうよ、こういうのは空気を読まないとね」


と言うと、3人は罰悪そうに、


「そうだな」


「そうでした」


「お邪魔むしは、退散、退散」


と言って俺達が居る所から離れるのだった。


そんな時、何を考えたのか、側に居た禍龍かりゅうは、徐に


その場で蜷局を巻き、何か俺に目で合図してきた。


「んっ、なに、どうした禍龍かりゅう


と俺は禍龍かりゅうの行動が理解できずに言うと、オトアが


俺に


「スーツを解除してテンタ君」


と言って来るので、


「あ、ああ」


と言いながら、スーツを解除して元の姿に戻る。


するとオトアは俺のジャケットの袖口を掴み禍龍かりゅう


体の後ろに連れて行こうとする。


(えっ、何、なに……)


俺はドギマキしながらオトアに着いて行くと、オトアは禍龍かりゅうの後ろに


回ったところで急に振り返ると同時に俺に抱き着き……。


\ちゅw/


とキスをしてきた。


俺は顔から湯気が出るくらい赤く顔を染め、何も抵抗できないでいた。


長いキスの後、オトアは俺に一言言う、


「ありがとうw」


その言葉の後、俺は記憶を失くした。



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